JP2013113023A - キーシリンダの取付構造 - Google Patents

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Shoichi Honda
翔一 本田
Kenji Yui
健二 油井
Yoshihiro Nakamura
義弘 中村
Yusuke Katagiri
勇輔 片桐
Takeo Suga
健夫 須賀
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】施錠機能を損なうことがなく、部品点数を削減できるキーシリンダの取付構造を提供する。
【解決手段】アウターパネル11とインナーパネル12からなる車両の開閉部材に取り付けるキーシリンダ21の取付構造であって、アウターパネル11を貫通してキーシリンダ21を取り付け、インナーパネル12に切欠部32を設け、切欠部32の縁部34を、ロッド23の解錠方向Pと対向する位置に配置すると共に、キーシリンダ21の側周面21bに隣接して配置した。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用のドア、トランクリッド、リアゲート等のキーシリンダの取付構造に関する。
車両の開閉部材であるドア、トランクリッド、リアゲート等には、施錠機能を持つキーシリンダ及びラッチが取り付けられている。キーシリンダは、ロッドを介して、ラッチと接続されており、キーを用いてキーシリンダの内筒を回転し、ロッドを動かすことにより、ラッチを解錠するようにしている(例えば、特許文献1の第7図等)。
実用新案登録第2530873号公報
トラックリッドのキーシリンダを例にとって、図6、図7を参照して、キーシリンダの取付構造の問題点を説明する。なお、図6は、トラックリッドの斜視図であり、図7は、図6のA−A線矢視断面図であり、キーシリンダ部分の断面図である。
トランクリッド50は、主に、アウターパネル51とインナーパネル52とから構成される。アウターパネル51を貫通して、キーシリンダ61が取り付けられており、キーシリンダ61のキー挿入面61aを残し、その主要構造は、トランクリッド50の内部、つまり、アウターパネル51とインナーパネルとの間に配置される。キーシリンダ61の後端には、キーシリンダ61の内筒と共に回転するレバー62が設けられており、このレバー62にロッド63が接続され、このロッド63がラッチ(図示省略)と接続されている。
上記構成において、キーを用いてキーシリンダ61の内筒を回転すると、レバー62も回転し、レバー62の回転に伴い、ロッド63が解錠方向Pへ移動し、ラッチが解錠されることになる。ところが、キーを使用しなくても、マイナスドライバ等の先端の尖った物Tをキーシリンダ61に突き刺し、図7中の方向Rへこじるように回転トルクを与えると、固定点Cを中心に方向Rへキーシリンダ61自体が回転するため、キーシリンダ61及びレバー62がロッド63を解錠方向Pへ引っ張ってしまい、ラッチを解錠してしまうおそれがある。
従って、キーシリンダの取付構造においては、盗難対策として、アウターパネル側やインナーパネル側にブラケット等の部品を追加し、ボルトやスポット溶接等を利用して、ブラケット等の部品によりキーシリンダ自体が動かないように固定する必要がある(例えば、特許文献1の第1図等)。このような取付構造とした場合、ブラケット等の部品が別途必要となる上、ボルトやスポット溶接等により固定する必要があるため、組み付け工数が増え、作業性も悪化する。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、施錠機能を損なうことがなく、部品点数を削減できるキーシリンダの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係るキーシリンダの取付構造は、
アウターパネルとインナーパネルからなる車両の開閉部材に取り付けるキーシリンダの取付構造であって、
前記アウターパネルを貫通して前記キーシリンダを取り付け、
少なくとも一部の縁部が前記キーシリンダの側周面に隣接する開口部を前記インナーパネルに設け、
前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部を、前記キーシリンダが駆動するロッドの解錠方向に対向する位置に配置したことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るキーシリンダの取付構造は、
上記第1の発明に記載のキーシリンダの取付構造において、
前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部を、前記キーシリンダの側周面の少なくとも半周に渡って形成したことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係るキーシリンダの取付構造は、
上記第1又は第2の発明に記載のキーシリンダの取付構造において、
前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部に、フランジ又はビードを形成したことを特徴とする。
本発明によれば、施錠機能を損なうことがなく、部品点数を削減できるキーシリンダの取付構造を実現できる。
本発明に係るキーシリンダの取付構造を採用したトランクリッドのアウターパネル及びインナーパネルを示す斜視図である。 図1に示したキーシリンダを車両外側から見た側面図である。 図1に示したキーシリンダを車両中心側から見た側面図である。 図1に示したキーシリンダを正面側から見た正面図である。 図1に示したキーシリンダの取付構造を示す断面図である。 トラックリッドの斜視図である。 図6のA−A線矢視断面図であり、従来のキーシリンダの取付構造を示す断面図である。
以下、図1〜図5を参照して、本発明に係るキーシリンダの取付構造の実施形態を説明する。なお、ここでは、車両のトラックリッドを例にとって、本発明に係るキーシリンダの取付構造を説明するが、本発明は、車両のドア、リアゲート等の車両の開閉部材に適用可能である。
(実施例1)
図1は、本実施例のキーシリンダの取付構造を採用したトランクリッドを示す図であり、トラックリッドのインナーパネルからアウターパネルを取り外した状態を示す斜視図である。又、図2〜図4は、図1に示したキーシリンダを示す図であり、図2は、そのキーシリンダを車両外側から見た側面図であり、図3は、そのキーシリンダを車両中心側から見た側面図であり、図4は、そのキーシリンダを正面側から見た正面図である。又、図5は、図1に示したキーシリンダの取付構造を示す断面図であり、図6におけるA−A線矢視断面図に相当する。
トランクリッド10(開閉部材)は、主に、アウターパネル11とインナーパネル12とから構成される。アウターパネル11には、キーシリンダ21を取り付ける取付穴13が設けられており、この取付穴13を貫通して、キーシリンダ21が取り付けられている。
キーシリンダ21は、そのキー挿入面21aを残し、その主要構造は、アウターパネル51の内側に配置される。キーシリンダ21の後端には、キーシリンダ21の内筒と共に回転するレバー22が設けられており、このレバー22にロッド23が接続され、このロッド23がラッチ24と接続されている。従って、キーを用いてキーシリンダ21の内筒を回転すると、レバー22も回転し、レバー22の回転に伴い、ロッド23が駆動されて、解錠方向Pへ移動し、ラッチ24が解錠されることになる。
インナーパネル12には、軽量化のため、複数の開口部31が設けられており、キーシリンダ21は、この開口部31の縁部分の一部を利用して、その施錠機能を損なわない構造としている。そこで、図2〜図5を参照して、本実施例のキーシリンダの取付構造を、更に詳しく説明する。
従来、インナーパネルは、キーシリンダの近傍において、図7に示したように、キーシリンダから離れた位置に配置していた。例えば、図2において、従来のインナーパネルのキーシリンダ近傍の位置は、面Sで表される位置であった。
これに対して、本実施例では、図2に示すように、開口部31の周縁部において、従来のインナーパネル12の面Sをプレス加工などにより凹状に形成し、キーシリンダ21に近接した位置に凹部33を形成している。例えば、インナーパネル12の凹部33は、従来のインナーパネル12の面Sの位置から距離D分アウターパネル11側に凹ませて近づけることで、インナーパネル12の凹部33をキーシリンダ21に近接させている。更に、開口部31と連通して切欠部32を設け、その切欠部32にキーシリンダ21を配置した構造としている。即ち、インナーパネル12の凹部33内に切欠部32が設けられ、凹部33内にキーシリンダ21が配置された構成となっている。この切欠部32は、開口部31を構成する一部となる。
このとき、切欠部32の縁部34は、ロッド23の解錠方向Pに対向する位置に配置されており、又、キーシリンダ21の側周面21bに隣接して配置されている。つまり、キーシリンダ21自体が、ラッチが解錠される方向である図5に示す方向Rへ回転された際に、その回転を阻止する位置に切欠部32の縁部34を配置している。このような構造とすることにより、インナーパネル12側にラッチの解錠方向Rへのキーシリンダ21自体の回転を規制する機能を持たせている。ここで、図5を参照して、キーシリンダ21自体の回転の規制について説明する。
例えば、マイナスドライバ等の先端の尖った物Tをキーシリンダ21に突き刺し、ラッチ24が解錠する方向Rへこじるように回転トルクを与える。すると、キーシリンダ21は、その固定点Cを中心に方向Rへ回転しようとする。
しかしながら、本実施例では、キーシリンダ21自体の方向Rへの回転軌跡上に切欠部32の縁部34が存在するので、キーシリンダ21の後端部が縁部34と干渉し、キーシリンダ21自体の方向Rへの回転が阻止されることになる。この結果、キーシリンダ21自体と共にロッド23が解錠方向Pに動くことは無くなるので、ラッチ24の解錠を防止することができ、施錠機能を損なうことは無い。
なお、インナーパネル12の切欠部32の周囲、即ち、縁部34の周囲が凹状に形成されているので、縁部34の周囲のインナーパネル12の強度が確保された構造となっているので、より確実にキーシリンダ21の回転を阻止することができる。
又、上述したキーシリンダ21の取付構造では、インナーパネル12を利用し、その一部を上述した形状としている。そのため、従来のように、別途、新たな部品を設ける必要は無く、その構造の部品点数を削減することができる。その上、組み付け工数が減り、作業性も向上する。
なお、本実施例において、切欠部32は、レバー22やロッド23の動作との干渉を避けるため、キーシリンダ21からロッド23の施錠方向に向かって開口した形状とすることが望ましい。
又、切欠部32の縁部34は、キーシリンダ21自体の回転を規制する機能を持たせるため、ロッド23の解錠方向Pと対向する位置に配置しているが、更に、キーシリンダ21の側周面21bの半周以上に渡って、縁部34を形成することが望ましい。この場合、縁部34をキーシリンダ21の側周面21bの半周以上に渡って形成するので、キーシリンダ21自体を広い範囲に渡ってこじることがあっても、キーシリンダ21自体の回転を確実に規制することができる。
又、本実施例では、縁部34をキーシリンダ21の側周面21bに隣接して配置しているが、キーシリンダ21が方向Rへ回転するときの力に対向することを考慮すると、固定点Cから離れたキーシリンダ21の後端側の側周面21bに隣接して、縁部34を配置することが望ましい。又、例えば、キーシリンダ21の側周面21bに突起形状のものがある場合には、この突起形状のものが引っ掛かるように縁部34を配置するようにしてもよい。
又、本実施例では、インナーパネル12の縁部34を、平板状としているが、例えば、この縁部34にフランジやビードを形成することにより、縁部34自体の強度を上げ、その変形を防止して、これにより、キーシリンダ21自体の回転を規制する機能を更に向上させてもよい。
又、本実施例では、車両後方側から見て右下に位置する開口部31に切欠部32及び縁部34を設けているが、他の開口部31、例えば、車両後方側から見て左下に位置する開口部31などに切欠部32及び縁部34を設け、この部分にキーシリンダ21を配置してもよい。
又、本実施例では、開口部31と切欠部32とを連通した構成、つまり、開口部31と切欠部32とを一括して打ち抜いて1つの開口部を形成するようにしているが、開口部31と切欠部32とは各々独立したものでもよい。例えば、切欠部32と同様の構成として、円形状の穴を打ち抜いて単独の開口部となる部分を形成しもよい。この場合、円形状の穴の内側にキーシリンダ21が配置され、この穴の縁部がキーシリンダ21の側周面21bに隣接した構造となる。
本発明は、車両のドア、トランクリッド、リアゲート等の車両の開閉部材に好適なものである。
10 トランクリッド
11 アウターパネル
12 インナーパネル
21 キーシリンダ
23 ロッド
24 ラッチ
31 開口部
32 切欠部
33 凹部
34 縁部

Claims (3)

  1. アウターパネルとインナーパネルからなる車両の開閉部材に取り付けるキーシリンダの取付構造であって、
    前記アウターパネルを貫通して前記キーシリンダを取り付け、
    少なくとも一部の縁部が前記キーシリンダの側周面に隣接する開口部を前記インナーパネルに設け、
    前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部を、前記キーシリンダが駆動するロッドの解錠方向に対向する位置に配置したことを特徴とするキーシリンダの取付構造。
  2. 請求項1に記載のキーシリンダの取付構造において、
    前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部を、前記キーシリンダの側周面の少なくとも半周に渡って形成したことを特徴とするキーシリンダの取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のキーシリンダの取付構造において、
    前記キーシリンダに隣接する前記開口部の前記縁部に、フランジ又はビードを形成したことを特徴とするキーシリンダの取付構造。
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