JP2013111964A - スクライビングホイールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超硬合金からなり、平板部と、その一方主面から突出する複数の突出部とを有し、各突出部から平板部の他方主面へと貫通する複数の第1の貫通孔が設けられてなる第1の母材を用意し、それぞれが中央部に第2の貫通孔を備える複数のダイヤモンド板を、各突出部を第2の貫通孔に挿通する態様にて第1の母材の接合材が塗布された箇所に積層配置し、超硬合金からなり、第1の母材における突出部と同じ間隔にて配置されてなる複数の第3の貫通孔を備える第2の母材を、各突出部を第3の貫通孔に挿通する態様にてダイヤモンド板の上に積層配置し、得られた積層体を加熱した後、単位積層体に分断し、それぞれの単位積層体の外周部分を研削することにより、単結晶刃先を有しピンの挿入孔が超硬合金によって形成されたスクライビングホイールを得る。
【選択図】図1
Description
図1は、本実施の形態に係るスクライビングホイール1の構造を示す図である。具体的には、図1(a)はスクライビングホイール1全体の断面図であり、図1(b)はスクライビングホイール1の分解断面図である。図2は、スクライビングホイール1がホルダ31に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。
次に、上述した構成を有するスクライビングホイール1の製法について説明する。図3は、スクライビングホイール1の第1の製法における処理の流れを示す図である。
d≦Di<Ds ・・・・・・(式1)
かつ
Do−Di+d>Ds ・・・・・・(式2)
をみたす限りにおいては、スクライビングホイール1は問題なく作製される。なお、図4(a)においては、スクライビングホイールの仕上げの外径位置を破線L1にて示している。
上述した第1の製法は、1つ1つのスクライビングホイール1について個別に、基部用部材2α、刃先部用部材3α、およびキャップ部用部材4αを用意し、ロウ付けと研削とを行っているが、スクライビングホイール1の製法はこれに限られるものではない。図5ないし図9は、スクライビングホイール1の第2の製法を説明するための図である。
上述の実施の形態では、刃先部3を単結晶ダイヤモンドにて構成するスクライビングホイール1およびその製法について説明したが、上述の実施の形態に係るスクライビングホイールの構成及び製法は、刃先部を天然または合成された多結晶ダイヤモンドにて構成するスクライビングホイールにも適用可能である。係る場合、上述の実施の形態に係るスクライビングホイールが奏する効果のうち、耐久性の向上や長寿命化といった効果については、同様に得ることが出来る。
1α、1β 積層体
1γ 単位積層体
1h (スクライビングホイールの)挿入孔
2 (スクライビングホイールの)基部
2A (基部の)平板部
2B (基部の)突出部
2h (基部の)貫通孔
2α 基部用部材
2β 基部用母材
2β1 (基部用母材の)平板部
2β2 (基部用母材の)突出部
2β3 (基部用母材の)貫通孔
3 刃先部
3e 刃先
3h (刃先部の)貫通孔
3α 刃先部用部材
3β 単結晶ダイヤモンド板
4 キャップ部
4h (キャップ部の)貫通孔
4α キャップ部用部材
4β キャップ部用母材
4β1 (キャップ部用母材の)貫通孔
30 ピン
31 ホルダ
5 ロウ材
AX1 (スクライビングホイールの)主軸
AX2 (ピンの)中心軸
F1、F2 主面
K クラック
SL スクライブライン
W スクライブ対象物
Claims (4)
- スクライブ対象物に対し圧接転動させることによってスクライブ対象物にスクライブラインを形成するスクライビングホイールを製造する方法であって、
超硬合金からなり、板状の平板部と、それぞれが前記平板部の一方主面から突出しかつ前記一方主面を上面視した場合に2次元的に等間隔に配置されてなる複数の突出部とを有し、前記複数の突出部のそれぞれから前記平板部の他方主面へと貫通する複数の第1の貫通孔が設けられてなる第1の母材を用意する工程と、
前記第1の母材の平板部上であって前記複数の突出部の周囲に接合材を塗布する工程と、
それぞれが単結晶もしくは多結晶ダイヤモンドからなる板状の部材であって中央部に第2の貫通孔を備える複数のダイヤモンド板を、前記複数の突出部のそれぞれを前記第2の貫通孔に挿通する態様にて前記第1の母材の前記接合材が塗布された箇所に積層配置する工程と、
前記複数のダイヤモンド板の上に前記接合材を塗布する工程と、
超硬合金からなる板状の部材であって、前記第1の母材における前記複数の突出部の配置間隔と同じ配置間隔にて2次元的に等間隔に配置されてなる複数の第3の貫通孔を備える第2の母材を、前記複数の突出部のそれぞれを対応する前記第3の貫通孔に挿通する態様にて前記接合材が塗布された前記複数のダイヤモンド板の上に積層配置することにより積層体を得る工程と、
前記積層体を加熱することによって前記第1の母材と前記複数のダイヤモンド板と前記第2の母材とを一体化させる工程と、
一体化された前記積層体を、それぞれが前記突出部と前記ダイヤモンド板とを1つずつ有する単位積層体に分断する工程と、
それぞれの前記単位積層体の外周部分を研削することにより、単結晶もしくは多結晶ダイヤモンドからなる刃先を有するとともに、スクライビングホイールを圧接転動させる際に前記スクライビングホイールを回転自在に保持するピンを挿入するための挿入孔が超硬合金によって形成されてなる複数の円板状のスクライビングホイールを得る工程と、
を備えることを特徴とするスクライビングホイールの製造方法。 - 請求項1に記載のスクライビングホイールの製造方法であって、
単結晶ダイヤモンドからなる前記複数のダイヤモンド板を用いることにより単結晶ダイヤモンドからなる前記刃先を有する前記スクライビングホイールを得ることを特徴とするスクライビングホイールの製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載のスクライビングホイールの製造方法であって、
前記複数の第1の貫通孔にダイヤモンドライクカーボンによってコーティングする工程、
または、
前記複数の円板状のスクライビングホイールの前記挿入孔にダイヤモンドライクカーボンによってコーティングする工程、
をさらに備えることを特徴とするスクライビングホイールの製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスクライビングホイールの製造方法であって、
前記第1の母材の平板部であって前記突出部が設けられない側の面、または前記第2の母材の前記複数のダイヤモンド板と接合されない側の面の少なくとも一方にダイヤモンドライクカーボンによってコーティングする工程、
または、
前記複数の円板状のスクライビングホイールの対向する主面にダイヤモンドライクカーボンによってコーティングする工程、
をさらに備えることを特徴とするスクライビングホイールの製造方法。
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JP2015058692A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | スクライビングホイール用ピン、ホルダユニット及びスクライブ装置 |
JP2021037627A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-11 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | スクライビングホイールセット、ホルダユニット、スクライビングホイールのピン、および、スクライビングホイール |
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JPH03287396A (ja) * | 1990-04-02 | 1991-12-18 | Kawaguchiko Seimitsu Kk | スクライブ用カッターホイール及びその製造方法 |
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