JP2013108891A - てんぷ構造体及び機械式時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数備わる慣性モーメント調整部品を個別に調整する手間が削減でき、また、慣性モーメント調整部品ごとのズレを小さくすることができるてんぷ構造体及び当該てんぷ構造体を備える機械式時計を提供する。
【解決手段】慣性モーメント調整機構付てんぷ1において、テン輪2は、環状のリム部3と、リム部3を構成する環の径方向に延伸し両端部がリム部3の内周面に接続されたアーム部4と、で構成され、慣性モーメント調整部品6は、アーム部4の両端部それぞれの近傍に配置された歯車7を貫通する軸と同軸で軸支され、それぞれがアーム部4の中心に対して回転対称となる位置関係で配置され、リム部3と同心円上に配置され歯車7と噛合する接続用歯車8を備えるように構成した。
【選択図】図2
【解決手段】慣性モーメント調整機構付てんぷ1において、テン輪2は、環状のリム部3と、リム部3を構成する環の径方向に延伸し両端部がリム部3の内周面に接続されたアーム部4と、で構成され、慣性モーメント調整部品6は、アーム部4の両端部それぞれの近傍に配置された歯車7を貫通する軸と同軸で軸支され、それぞれがアーム部4の中心に対して回転対称となる位置関係で配置され、リム部3と同心円上に配置され歯車7と噛合する接続用歯車8を備えるように構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、機械式時計の調速機に関し、特に慣性モーメント調整機構を備えたてんぷ構造体及び機械式時計に関する。
従来、機械式時計の調速機の等時性の調整機構としては、緩急針によってひげぜんまいの長さを変える方法やテン輪の慣性モーメントをテン輪に取付けた部品によって変化させる方法を採用したものが知られていた。ただし、上述の緩急針によってひげぜんまいの長さを変える方法の場合、ひげぜんまいがひげ棒との摩擦によって、劣化したり腐食したりするという問題がある。したがって、テン輪の慣性モーメントの調整によって周期を変化させるという方法が主流となりつつある。この種の機構を採用したてんぷを開示した文献としては、特許文献1や2がある。ここで、特許文献1や2に記載の機構では、テン輪にスリット入りのリング(慣性モーメント調整部品)を複数個取付け、その角度を変化させることで慣性モーメントを変化させている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。そのほか、テン輪側面に突起部を設け該突起部の起伏状態を変化させることで慣性モーメントを調整する方法も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上述の調整機構では、複数ある慣性モーメント調整部品を1つずつ調整する必要があった。このため、調整に手間が掛かり、また慣性モーメント調整部品ごとのズレが生じやすく、全体としてのバランスを取り辛いという課題があった。
そこで本発明は、複数備わる慣性モーメント調整部品を個別に調整する手間が削減でき、また、慣性モーメント調整部品ごとのズレを小さくすることができるてんぷ構造体及び当該てんぷ構造体を備える機械式時計を提供する。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、テン輪に取付けた慣性モーメント調整部品の角度調整によって前記テン輪の慣性モーメントを調整可能なてんぷ構造体であって、前記テン輪は、環状のリム部と、前記リム部を構成する環の径方向に延伸し両端部が当該リム部の内周面に接続されたアーム部と、で構成され、前記慣性モーメント調整部品は、前記リム部の円周上に配置された第一の歯車を貫通する軸と同軸で軸支され、それぞれが前記テン輪の中心に対して回転対称となる位置関係で、かつテン輪の重心がテン輪の中心と一致するように配置され、前記リム部と同心円上に配置され前記第一の歯車と噛合する第二の歯車を備えることを特徴とする。
つまり、本発明によると、全ての慣性モーメント調整部品が第一の歯車を介して第二の歯車によって接続されているので、1つの慣性モーメント調整部品を動かすことで第二の歯車を介して、全ての慣性モーメント調整部品が同じ角度だけ動くか、もしくは、第二の歯車を動かすことによって、全ての慣性モーメント調整部品を一度に同じ角度だけ動かすことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のてんぷ構造体であって、前記第二の歯車は、前記リム部より小さな環状からなり、内周面に前記第一の歯車と噛合する歯列を備えることを特徴とする。
本発明によると、第二の歯車が環状からなるので、てんぷ質量の増加を極力抑えられるので、てんぷでのエネルギー消費を抑えることができる。
本発明によると、第二の歯車が環状からなるので、てんぷ質量の増加を極力抑えられるので、てんぷでのエネルギー消費を抑えることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載のてんぷ構造体であって、前記第二の歯車は、前記リム部より小さな円盤状からなり、外周面に前記第一の歯車と噛合する歯列を備えることを特徴とする。
本発明によると、第二の歯車が円盤状からなるので、構造的に強固で、調整時の負荷への耐久性が高い。
本発明によると、第二の歯車が円盤状からなるので、構造的に強固で、調整時の負荷への耐久性が高い。
請求項4記載の発明は、機械式時計であって、請求項1〜3の何れか一項に記載のてんぷ構造体を備えたことを特徴とする。
本発明によると、上述のようなてんぷ構造体を備える機械式時計を実現できる。
本発明によると、上述のようなてんぷ構造体を備える機械式時計を実現できる。
本発明によれば、複数備わる慣性モーメント調整部品を個別に調整する手間が削減でき、また、慣性モーメント調整部品ごとのズレを小さくすることができる。さらには、調整時の時計体への負荷を軽減することができる。
以下に、本発明の慣性モーメント調整機構付てんぷ1を詳細に説明する。
<実施例1>
図1は、本発明に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1(てんぷ構造体)を備えた機械式時計100を模式的に示した図である。図1に示すように、慣性モーメント調整機構付てんぷ1は、機械式時計100に備わる輪列の最終部分に設けられ、ぜんまいに蓄えられた駆動力によって回転する輪列の速度を一定な振動によって制御し、秒針に1分間に1回転、分針に1時間に1回転の正確な回転速度を与えている。
<実施例1>
図1は、本発明に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1(てんぷ構造体)を備えた機械式時計100を模式的に示した図である。図1に示すように、慣性モーメント調整機構付てんぷ1は、機械式時計100に備わる輪列の最終部分に設けられ、ぜんまいに蓄えられた駆動力によって回転する輪列の速度を一定な振動によって制御し、秒針に1分間に1回転、分針に1時間に1回転の正確な回転速度を与えている。
図2は、本発明に係る第一の実施例(実施例1)における慣性モーメント調整機構付てんぷ1の平面図であり、図3は、図2に示すA−A断面線に沿った縦断面図である。
本発明に係る第一の実施例における慣性モーメント調整機構付てんぷ1は、リム部3とアーム部4から構成されるテン輪2上に、慣性モーメント調整部品6と歯車7(第一の歯車)から構成される歯車付慣性モーメント調整部品5が複数個とこれを繋ぐ接続用歯車8(第二の歯車)が一つ備わる。
本発明に係る第一の実施例における慣性モーメント調整機構付てんぷ1は、リム部3とアーム部4から構成されるテン輪2上に、慣性モーメント調整部品6と歯車7(第一の歯車)から構成される歯車付慣性モーメント調整部品5が複数個とこれを繋ぐ接続用歯車8(第二の歯車)が一つ備わる。
テン輪2は、リム部3と、リム部3の下面に接続されたアーム部4と、で構成される。
リム部3は、環状に形成された部材であり、真鍮やステンレス鋼等によって形成される。
アーム部4は、中心部で一体化され、リム部3の内周面に向かって放射状に延伸した形状からなる2本のアームであって、両端がリム部3に接続された部材であり、リム部3と一体に形成される。また所望であれば、別体で形成し、接合・固着しても良い。また、形状を保てる強度を確保できれば何本であっても良い。
リム部3は、環状に形成された部材であり、真鍮やステンレス鋼等によって形成される。
アーム部4は、中心部で一体化され、リム部3の内周面に向かって放射状に延伸した形状からなる2本のアームであって、両端がリム部3に接続された部材であり、リム部3と一体に形成される。また所望であれば、別体で形成し、接合・固着しても良い。また、形状を保てる強度を確保できれば何本であっても良い。
歯車付慣性モーメント調整部品5は、慣性モーメント調整部品6及び歯車7の組が、各アームよりも上面であって、当該アームの両端近傍にそれぞれ配置されたものからなる。また、所望であれば、歯車付慣性モーメント調整部品5を配置するためのアームを一体成形や接合・固着により、リム部3内周面に別途設けても良い。
慣性モーメント調整部品6は、歯車7の上面に配設される。当該慣性モーメント調整部品6は、例えば、図2に図示される通り、円柱に四角柱が連接された形状(図2に示すような上面視で鍵穴状)からなる。また、慣性モーメント調整部品6は、歯車7を上下に貫通する軸(図示省略)と同軸で軸支されており、それぞれがアーム部4の中心に対して回転対称となる位置関係で配置され(つまり、テン輪2の重心が中心からズレないための位置関係で配置され)、歯車7の回動に応じて同じ方向/速度で回動する。そのため、歯車7を回動させて慣性モーメント調整部品6の向き(角度)を変えることにより、テン輪2の慣性モーメントを適宜に調整できる。
歯車7は、各々が後述する接続用歯車8の歯と噛合する歯車である。
接続用歯車8は、リム部3と同心円でリム部より小さな環状からなり、底面及び外周面がテン輪2で支持された歯車である。また、接続用歯車8は、内周面全体にわたって歯車7と噛合する歯列が形成されてなり、歯車7と噛合することにより内周面から支持される。さらに、所望であれば慣性モーメント調整部品6を接続用歯車8の上面を覆うようにして配置することで、上面から接続用歯車8を支持できる。つまり、接続用歯車8がある方向に回動した場合、各歯車7及び当該歯車7と同軸で軸支された慣性モーメント調整部品6は、接続用歯車8と同じ方向に同じ速度で回動する。
接続用歯車8は、リム部3と同心円でリム部より小さな環状からなり、底面及び外周面がテン輪2で支持された歯車である。また、接続用歯車8は、内周面全体にわたって歯車7と噛合する歯列が形成されてなり、歯車7と噛合することにより内周面から支持される。さらに、所望であれば慣性モーメント調整部品6を接続用歯車8の上面を覆うようにして配置することで、上面から接続用歯車8を支持できる。つまり、接続用歯車8がある方向に回動した場合、各歯車7及び当該歯車7と同軸で軸支された慣性モーメント調整部品6は、接続用歯車8と同じ方向に同じ速度で回動する。
なお、歯車付慣性モーメント調整部品5の数は任意であり、テン輪の軸を中心とした回転対称で、且つテン輪の重心が中心と一致するような配置であれば、適宜の変更が可能である。
また、上述の通り、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整は、慣性モーメント調整部品6の角度を変えることによって行う。したがって、慣性モーメント調整部品6は、その回転によりテン輪2の直径方向の質量分布を変化させられれば良く、例えば、C型のリング状や楕円形、真円で軸を中心からずらしているもの等適宜に採用できる。
また、上述の通り、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整は、慣性モーメント調整部品6の角度を変えることによって行う。したがって、慣性モーメント調整部品6は、その回転によりテン輪2の直径方向の質量分布を変化させられれば良く、例えば、C型のリング状や楕円形、真円で軸を中心からずらしているもの等適宜に採用できる。
(慣性モーメントの調整手順について)
以下に、慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整手順について詳細に説明する。
上述の通り、接続用歯車8は、リム部3と同心円上に配置され、内周面及び外周面が歯車付慣性モーメント調整部品6の歯車7とリム部3の縁に挟まれることによって固定されている。
以下に、慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整手順について詳細に説明する。
上述の通り、接続用歯車8は、リム部3と同心円上に配置され、内周面及び外周面が歯車付慣性モーメント調整部品6の歯車7とリム部3の縁に挟まれることによって固定されている。
そのため、一つの歯車付慣性モーメント調整部品5をある方向に回転させたとき、当該歯車付慣性モーメント調整部品5と噛合する接続用歯車8、及び接続用歯車8と噛合する他の歯車付慣性モーメント調整部品5が、同じ方向に同じ回動力で回転する。その結果、何れか一つの歯車付慣性モーメント調整部品5を回転させることで、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5は、接続用歯車8より受ける回動力によって同じ角度だけ回転する。つまり、何れか一つの歯車付慣性モーメント調整部品5の角度調整を行うことにより、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5の角度が同じ量だけ調整されるので、容易に全体としての慣性モーメントのバランスを取ることができる。
なお、上記手順に替えて、接続用歯車8を直接回転させることによって、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5を一度に同じ角度だけ回転させることで調整することも当然可能である。
以上、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1によると、複数ある慣性モーメント調整部品を1つずつ調整する必要が無くなるので調整に手間が掛からず、しかも慣性モーメント調整部品ごとのズレが生じないので、簡単に全体としてのバランスを取ることができる。
以上、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1によると、複数ある慣性モーメント調整部品を1つずつ調整する必要が無くなるので調整に手間が掛からず、しかも慣性モーメント調整部品ごとのズレが生じないので、簡単に全体としてのバランスを取ることができる。
<実施例2>
次いで、図4に、本発明に係る第二の実施例(実施例2)における慣性モーメント調整機構付てんぷ1aの平面図を、図5に図4に示すB−B断面線に沿った断面図を、それぞれ示す。なお、慣性モーメント調整機構付てんぷ1aの構成のうち、慣性モーメント調整機構付てんぷ1と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
次いで、図4に、本発明に係る第二の実施例(実施例2)における慣性モーメント調整機構付てんぷ1aの平面図を、図5に図4に示すB−B断面線に沿った断面図を、それぞれ示す。なお、慣性モーメント調整機構付てんぷ1aの構成のうち、慣性モーメント調整機構付てんぷ1と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明に係る第二の実施例における慣性モーメント調整機構付てんぷ1aは、リム部3とアーム部4から構成されるテン輪2上に慣性モーメント調整部品6と歯車7から構成される歯車付慣性モーメント調整部品5を複数個とこれを繋ぐ接続用歯車8aを一つ備えている。
接続用歯車8aは、リム部3と同心円でリム部3より小さな円盤状からなり、当該リム部3と同軸で軸支される部材である。また、接続用歯車8aは、外周面全体にわたって歯車7と噛合する歯が形成されてなる。つまり、接続用歯車8aがある方向に回動した場合、各歯車7及び当該歯車7と同軸で軸支された慣性モーメント調整部品6は、接続用歯車8aと同じ方向に同じ速度で回動する。また、接続用歯車8aは、慣性モーメント調整時にはテン輪2(アーム部4)から独立して動き、時計に組込まれたときは、テン輪2と一体となって動く。
なお、歯車付慣性モーメント調整部品5の数は任意であり、テン輪の軸を中心とした回転対称となるような配置で、且つテン輪の重心が中心と一致するような配置であれば適宜の変更が可能である。
また、上述の通り、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整は、慣性モーメント調整部品6の角度を変えることによって行う。したがって、慣性モーメント調整部品6は、その回転によりテン輪2の直径方向の質量分布を変化させられれば良く、例えば、C型のリング状や楕円形、真円で軸を中心からずらしているもの等適宜に採用できる。
また、上述の通り、本実施例に係る慣性モーメント調整機構付てんぷ1による慣性モーメントの調整は、慣性モーメント調整部品6の角度を変えることによって行う。したがって、慣性モーメント調整部品6は、その回転によりテン輪2の直径方向の質量分布を変化させられれば良く、例えば、C型のリング状や楕円形、真円で軸を中心からずらしているもの等適宜に採用できる。
(慣性モーメントの調整手順について)
以下に、慣性モーメント調整機構付てんぷ1aによる慣性モーメントの調整手順について詳細に説明する。
慣性モーメントの調整時には、実施例1の調整手順と同じく、一つの歯車付慣性モーメント調整部品5を回転させることで、接続用歯車8aを介し、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5を同じ角度だけ回転させるか、もしくは、接続用歯車8aを直接回転させることによって、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5を一度に同じ角度だけ回転させることで調整する。
以下に、慣性モーメント調整機構付てんぷ1aによる慣性モーメントの調整手順について詳細に説明する。
慣性モーメントの調整時には、実施例1の調整手順と同じく、一つの歯車付慣性モーメント調整部品5を回転させることで、接続用歯車8aを介し、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5を同じ角度だけ回転させるか、もしくは、接続用歯車8aを直接回転させることによって、全ての歯車付慣性モーメント調整部品5を一度に同じ角度だけ回転させることで調整する。
以上、本実施形態にかかる慣性モーメント調整機構付てんぷ1aによると、実施形態1にかかる慣性モーメント調整機構付てんぷ1と同様の効果が得られることは勿論、テン輪と同軸で支えることができ、また構造的に強固であることから調整時の負荷への耐久性を高く出来る。
1 慣性モーメント調整機構付てんぷ
2 テン輪
3 リム部
4 アーム部
5 歯車付慣性モーメント調整部品
6 慣性モーメント調整部品
7 歯車
8 接続用歯車
1a 慣性モーメント調整機構付てんぷ
8a 接続用歯車
100 機械式時計
2 テン輪
3 リム部
4 アーム部
5 歯車付慣性モーメント調整部品
6 慣性モーメント調整部品
7 歯車
8 接続用歯車
1a 慣性モーメント調整機構付てんぷ
8a 接続用歯車
100 機械式時計
Claims (4)
- テン輪に取付けた慣性モーメント調整部品の角度調整によって前記テン輪の慣性モーメントを調整可能なてんぷ構造体であって、
前記テン輪は、環状のリム部と、前記リム部を構成する環の径方向に延伸し両端部が当該リム部の内周面に接続されたアーム部と、で構成され、
前記慣性モーメント調整部品は、前記アーム部の両端部それぞれの近傍に配置された第一の歯車を貫通する軸と同軸で軸支され、それぞれが前記アーム部の中心に対して回転対称となる位置関係で配置され、
前記リム部と同心円上に配置され前記第一の歯車と噛合する第二の歯車を備えることを特徴とするてんぷ構造体。 - 前記第二の歯車は、前記リム部より小さな環状からなり、内周面に前記第一の歯車と噛合する歯列を備えることを特徴とする請求項1に記載のてんぷ構造体。
- 前記第二の歯車は、前記リム部より小さな円盤状からなり、外周面に前記第一の歯車と噛合する歯列を備えることを特徴とする請求項1に記載のてんぷ構造体。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載のてんぷ構造体を備えたことを特徴とする機械式時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011255088A JP2013108891A (ja) | 2011-11-22 | 2011-11-22 | てんぷ構造体及び機械式時計 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011255088A JP2013108891A (ja) | 2011-11-22 | 2011-11-22 | てんぷ構造体及び機械式時計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=48705786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011255088A Pending JP2013108891A (ja) | 2011-11-22 | 2011-11-22 | てんぷ構造体及び機械式時計 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013108891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015152605A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 計時器共振器を維持し規制するためのデバイス |
JP2017525967A (ja) * | 2014-08-29 | 2017-09-07 | ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム | 計時器のバランス車ばねアセンブリー |
JP2021092541A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 慣性および/またはアンバランスの調整を有する慣性質量を備えた計時用振動子機構 |
-
2011
- 2011-11-22 JP JP2011255088A patent/JP2013108891A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015152605A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 計時器共振器を維持し規制するためのデバイス |
JP2017525967A (ja) * | 2014-08-29 | 2017-09-07 | ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム | 計時器のバランス車ばねアセンブリー |
JP2021092541A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 慣性および/またはアンバランスの調整を有する慣性質量を備えた計時用振動子機構 |
JP7066803B2 (ja) | 2019-12-09 | 2022-05-13 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 慣性および/またはアンバランスの調整を有する慣性質量を備えた計時用振動子機構 |
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