JP2013108562A - 免震装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属コア3の外周部の2カ所以上に段状突起部31を設け、積層ゴム体1の製造時の金型5内において、金属コア3を先に設置し、金属コアをガイドとして利用しながら内部鋼板2およびゴム層11を交互に配置し、金属コア3と内部鋼板2を密着させ、構成部材をすべて組み立てた状態で、金属コア3を内蔵した状態で加圧加熱し加硫成型する。
【選択図】 図3
Description
ゴム層と内部鋼板を精度よく配置して組み立てることはかなり難しい作業であり、しかも、ゴムは熱の伝達特性がよくないので多くの加硫時間を要し、積層ゴム体1を短時間で効率よく成形、製造できているとは言い難い。しかも金属コアを内蔵するには更に製造工程が2段階となるため、製造コストも大幅に上昇しているのが現状である。
更に、鉛コア等のダンパー内蔵型積層ゴムは、積層ゴムの製造後にコア材料の挿入・加圧封入・拘束・仕上げなどの製造工程が大幅に増えるため、積層ゴムの製造コストに較べて大幅なコスト増を伴っているのが実状である。
(1)鉛コア等の金属コア内蔵型積層ゴムにおいて、鉛コアと積層ゴム内部鋼板の水平および上下の位置関係を精度よく均一な位置関係に保持して製造し、鉛コアおよび積層ゴムの復元力特性の発現のばらつきを抑え、装置性能の信頼性を高める。
(2)金属コア内蔵型積層ゴムの製造工程を合理化し、信頼性の高い免震装置をより低コストで製造できるようにする。
(3)製造時の品質向上と共に、装置の長期耐久性能を高め、また実際に大地震を経験した後の装置品質・性能の劣化を防止し、あるいは回復させることを可能にし、装置自体およびそれを採用した構造物の安全性、耐久性能を高める。
(4)上記等の改良・改善により、免震装置の適用条件を広め、これまでは適用できなかった特殊な条件下での免震構造採用を可能にする。
〈構成1〉
弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、前記積層ゴム体の周囲には金型を配置し、その平面中央部もしくは所定の位置に前記金属コアを設置し、前記金属コアの平面寸法とほぼ同じで且つ僅かに大きな孔部を設けた前記剛性材料(以下、「内部鋼板とよぶ)を前記金属コアを位置調整ガイドとして利用しながら配置し、その上下に前記弾性材料(以下、「生ゴム材料層」とよぶ)を、前記内部鋼板と前記生ゴム材料層が互層となるように積層し、内部に前記金属コアを内蔵した状態で、加圧加熱して、加硫成型することを特徴とする免震装置の製造方法。
弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、前記金属コアの外周部において、2カ所以上の平面位置に、前記弾性材料の層厚に対応する高さの段状突起部を設け、前記内部鋼板には、前記金属コアの平面形状より僅かに大きな孔部および前記金属コアの突起部に対しても僅かに大きな凹型切り込み部を設け、前記内部鋼板は、前記金属コアを位置調整ガイドとして利用しながら上部より挿入し、所定の高さで平面位置を回転させて前記金属コアの段状突起部により当該内部鋼板の高さ位置を固定することを特徴とする免震装置の製造方法。
弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、前記金属コア、生ゴム材料層および内部鋼板の各構成部材を配置した、ゴム材料の加硫前の状態において、前記金属コアの外周面と前記内部鋼板孔の内周面の間に隙間およびゴム層を介在させず、前記金属コアを上下方向に加圧して、前記金属コアの外周面と前記内部鋼板孔の内周面の間を密着接触させた後、加圧加熱して、加硫成型することを特徴とする免震装置の製造方法。
構成3に記載した免震装置の製造方法において、前記金属コアの外周面および前記内部鋼板孔の内周面の両者、もしくはいずれか片方に厚さ1mm未満の塗膜を施していることを特徴とする免震装置の製造方法。
弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、前記金属コアの外周部において、少なくとも2カ所以上の平面位置に、縦方向の溝状窪み部を設けていることを特徴とする免震装置の製造方法。
構成1乃至構成5のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、前記積層ゴム体の周囲に配置する金型にも前記金属コアの段上突起部に対応した高さ位置に、前記内部鋼板が水平に保持されるように前記内部鋼板の段状(溝状)受け部を設けていることを特徴とする免震装置の製造方法。
構成1乃至構成6のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、前記金属コアの材料として、純度99.9%以上の鉛、鉛−錫合金、鉛−銅合金、銅含有量0.05%程度のパティンソン鉛、純度99.9%以上の錫、銅、アルミニウム、亜鉛、およびこれらの金属材料を用いた合金のいずれかを採用していることを特徴とする免震装置の製造方法。
構成1乃至構成7のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、前記弾性材料層の素材として、天然ゴム、シリコンゴム、高減衰ゴム、ウレタンゴムまたはクロロプレンゴムを使用していることを特徴とする免震装置の製造方法。
構成1乃至構成8のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、前記金属コアを除く全ての鋼板・鋼材の材料に、SUS304、SUS305等のオーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレス鋼、その他のステンレス鋼、スーパーステンレス鋼、アルミニウム合金、その他の非磁性金属を使用していることを特徴とする免震装置の製造方法。
弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、前記金属コアの上部および下部に前記金属コアに接し、金属コアの平面よりも大きな平面を有する金属コア封入蓋兼シアキー板(以後、「金属コア蓋板」という)を配置し、前記金属コア蓋板の材料を銅もしくは銅合金とし、前記金属コア蓋板を、前記積層ゴム体の上下に配置されている端部鋼板およびその鉛直方向外側に配置されるフランジ鋼板により上下および水平方向に閉じこめ拘束しており、前記積層ゴム体の上下に配置されるフランジ鋼板と前記端部鋼板の境界部のそれぞれにおいて、前記フランジ鋼板、もしくは端部鋼板、あるいはその両者に、少なくとも2つの前記金属コア蓋板の外周部から前記積層ゴム体の外周縁の外側に達するスリット状溝部を設け、前記スリット状溝部の一つには銅線もしくは銅合金線を配置し、他方のスリット状溝部には熱電対を配置し、両者ともにその一端は前記金属コア蓋板に取り付け、他端は前記積層ゴムの外側に出していることをことを特徴とする免震装置の製造方法。
本発明の効果の第1点は、製造工程が合理化され、製造上の低コスト化に大きく寄与することである。即ち、従来の金属ダンパー内蔵積層ゴムの製造方法は、先ず金属コアを挿入するための中空部を有する積層ゴム体を製造し、その後で鉛コア等の金属材料を挿入していたため、製造工程が積層ゴム体製造と金属コア挿入の2段階に分かれ、積層ゴム体のみの製造に較べて多くの手間と工程、時間がかかっていた。
本発明の第二の効果は、装置の内部構成の寸法精度が飛躍的に向上することである。先ず平面寸法の位置精度に関して述べると、例えば金属コアの平面形状が円形の場合、内部鋼板に設ける孔の内径(直径)寸法はその金属コアの外径寸法に対して+1mm以下とすることが充分に可能であり、金属(鉛)コアと内部鋼板との隙間は+0.5mm以下、構成3に示した加硫成型の前段階におけるプレス工程により、金属コアと内部鋼板を実質的に隙間ゼロで密着させることができる。
本発明の効果の第3点は、金属コアに対する金属組織の安定化、換言すれば、金属コアの耐久性向上が図られることである。鉛を筆頭として金属コアに用いられる超塑性金属材料は、多数回の繰り返し塑性変形に対しても、回復・再結晶する特性を有しており、再結晶により金属組織内の歪みを解消できるので、金属履歴ダンパーの疲労破壊を回避できるという特性を有している。
金属コア以外の構成鋼材の材料として、SUS304、SUS305等のオーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウム合金などの非磁性金属を用いることにより、強力な磁界の中でも磁力の発生と本装置への磁力の作用を避け、正常な復元力特性を発揮させること、更に本装置を構成する鋼材の耐食性を高め、耐久性能・耐用年数を高めて、本装置の耐用期間中における維持管理・メンテナンスを軽減できるという効果を有している。
構成10には、金属コアの上下両端部に銅板製の金属コア蓋板を配置し、これに銅線および熱電対を取り付けた免震装置の製造方法を示している。これは、免震装置、特に金属コアの疲労劣化を回復させて耐久性向上を図ること、おおよび大地震後に生じた残留変形を解消するためである。
本発明は、弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体である積層ゴム体1の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料である金属コア3を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、積層ゴム体1を成型するための金型5の内側位置において、まず平面中央部もしくは所定の位置に金属コア3を設置し、金属コア3の平面寸法とほぼ同じで且つ僅かに大きな孔部21を設けた剛性材料である内部鋼板2を、金属コア3を位置調整ガイドとして利用しながら配置し、その上下に弾性材料である生ゴム材料層を、内部鋼板2と互層となるように積層し、内部に金属コア3を内蔵した状態で、加圧加熱し加硫成型する免震装置の製造方法である。
その内部鋼板2の外周面における高さ位置を精確に保持するために外周部金型の内側部品51による固定方法を示したものが構成6に示した方法である。
図4において、(1)は円板状の内部鋼板2の、金属コア3挿入用の中央孔21周辺を示す平面図である。(2)は金属コア3の平面図を示している。(3)は両者が組合わさった状態の平面図を示している。図4の縦系列の(A)は金属コア3の段上突起部31が2個の例、(B)は同突起部が4個の例をそれぞれ示している。
この時、内部鋼板に設けた切り欠き部22部分は上下方向に連通する孔になる。この孔がゴム体の加熱・加硫時におけるゴム層の流動および余剰ゴム材料の逃げ場として機能する。図4の(1A)には、金属コアの段上突起部2個に対して切り欠き部を4カ所設けているが、これは加硫時におけるゴムの流動・移動をより円滑且つ均一にするためである。
本発明による積層ゴム体の組み立て方法では図5の平面拡大図に示されるように、金属コア3の外周面と内部鋼板2の孔寸法は、両者共に金属の切削加工であるので高い精度で加工でき、両者の境界部には殆ど隙間がないようにすることができる。具体的にはその隙間を0.5mm程度以下には管理できるが、内部鋼板2を挿入するためにはコア用孔を金属コアの平面寸法よりは僅かに大きくする必要がある。そこで本発明の構成3では、ゴム層および内部鋼板、端部鋼板の全構成要素を組み立てた状態で、加硫前に、金属コア3を上下方向に圧縮・プレスすることにより、図6(2)に示すように、金属コアを内部鋼板に完全に密着させることができる。そのため、従来のような内部鋼板、金属コア、その間のゴム層という複雑で不確定な条件が排除され、微小変形時から金属コアの抵抗力と減衰性能が確実に発揮されることになり、その結果、復元力特性のばらつきも排除できることになる。
本発明では、金属コア3と内部鋼板2を密着させたために、留意すべき若干の技術課題が生じる。その解決方法を示したのが、構成4および構成5である。その第1点は、内部鋼板と金属コアの材料の組み合わせにより、両者の電位差、イオン化傾向に大きな相違がある場合には、局部電池が形成されて一方の金属材料の腐食が進行するという懸念がある。勿論、その接触部には湿気(水)や酸素が存在しないので、腐食や錆の進行の可能性は低いが、この懸念を回避するために、構成4では金属コアの表面、もしくは内部鋼板の金属コアとの接触部付近に塗装を行い、絶縁塗膜を形成して電子の移動を阻止する方法である。絶縁塗膜の厚さは通常10μm〜数十μm程度、厚くても100μm以下に制御できるので、従来のゴム層の介在による金属コア抵抗力の発現に悪影響を及ぼす恐れはない。
図8(1)は免震装置上下のフランジ内側面(上フランジの下面、下フランジの上面)の平面図であり、図8(2)は縦断面図である。先ず金属コア3の上部および下部に金属コアに接して金属コアを封入する金属コア蓋板33を配置する。その金属コア蓋板33の材料には銅もしくは銅合金を採用する。金属コア蓋板33は金属コアを上下から封入すると共に、フランジ4と端部鋼板25の両者間に配置されており、両者間の水平力を伝達するシアキーとしての機能も兼ねている。また図8(3)は、金属コアの上下に配置する金属コア蓋板33を小型化した銅線端部板63を配置した場合(もしくは省略する場合もある)の縦断面図を示している。
従って、装置上下に配置されている銅線62に電流を通した場合、装置内の金属コア内に電流が流れることになり、その電気抵抗による発熱により金属コアを加熱・昇温させることができる。その温度上昇は、他方のスリット状溝部に配置された熱電対64により計測管理することができるので、所望の温度にまで金属コア3を容易に加熱することができる。
この金属コアの回復方法は、電気ケーブルを引いて通電するだけでよいので、免震装置の取り替え作業を行うことと比較した場合には、作業の容易さ、省力化、経済性等の観点において極めて大きな有利さと効果を有している。
11:ゴム層
2 :内部鋼板
21:内部鋼板の中央部孔
22:内部鋼板の中央部孔の端部凹型切り欠き部
25:積層ゴム上下の端部鋼板
3 :金属コア
31:金属コア外周部の段状突起部
32:金属コア外周部の縦方向の溝状窪み部
33:金属コア上下の金属コア蓋板
4 :積層ゴム上下のフランジ鋼板
5 :積層ゴム成型用金型
51:積層ゴム外周部に配置される内部鋼板の高さ固定用金型部品
52:金型の外周面側壁部
53:金型の底盤
61:配線用スリット
62:銅線
63:銅線端部板
64:熱電対
9 :積層ゴム内の金属コア挿入用中空部
その内部鋼板2の外周面における高さ位置を精確に保持するために外周部金型の内側部品51による固定方法を示したものが構成6に示した方法である。
図4において、(1)は円板状の内部鋼板2の、金属コア3挿入用の中央孔21周辺を示す平面図である。(2)は金属コア3の平面図を示している。(3)は両者が組合わさった状態の平面図を示している。図4の縦系列の(A)は金属コア3の段状突起部31が2個の例、(B)は同突起部が4個の例をそれぞれ示している。
この時、内部鋼板に設けた切り欠き部22部分は上下方向に連通する孔になる。この孔がゴム体の加熱・加硫時におけるゴム層の流動および余剰ゴム材料の逃げ場として機能する。図4の(1A)には、金属コアの段状突起部2個に対して切り欠き部を4カ所設けているが、これは加硫時におけるゴムの流動・移動をより円滑且つ均一にするためである。
Claims (10)
- 弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、
前記積層ゴム体の周囲には金型を配置し、その平面中央部もしくは所定の位置に前記金属コアを設置し、
前記金属コアの平面寸法とほぼ同じで且つ僅かに大きな孔部を設けた前記剛性材料(以下、「内部鋼板とよぶ)を前記金属コアを位置調整ガイドとして利用しながら配置し、
その上下に前記弾性材料(以下、「生ゴム材料層」とよぶ)を、前記内部鋼板と前記生ゴム材料層が互層となるように積層し、
内部に前記金属コアを内蔵した状態で、加圧加熱して、加硫成型することを特徴とする免震装置の製造方法。 - 弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、
前記金属コアの外周部において、2カ所以上の平面位置に、前記弾性材料の層厚に対応する高さの段状突起部を設け、
前記内部鋼板には、前記金属コアの平面形状より僅かに大きな孔部および前記金属コアの突起部に対しても僅かに大きな凹型切り込み部を設け、
前記内部鋼板は、前記金属コアを位置調整ガイドとして利用しながら上部より挿入し、所定の高さで平面位置を回転させて前記金属コアの段状突起部により当該内部鋼板の高さ位置を固定することを特徴とする免震装置の製造方法。 - 弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、
前記金属コア、生ゴム材料層および内部鋼板の各構成部材を配置した、ゴム材料の加硫前の状態において、前記金属コアの外周面と前記内部鋼板孔の内周面の間に隙間およびゴム層を介在させず、
前記金属コアを上下方向に加圧して、前記金属コアの外周面と前記内部鋼板孔の内周面の間を密着接触させた後、加圧加熱して、加硫成型することを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項3に記載した免震装置の製造方法において、
前記金属コアの外周面および前記内部鋼板孔の内周面の両者、もしくはいずれか片方に厚さ1mm未満の塗膜を施していることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、
前記金属コアの外周部において、少なくとも2カ所以上の平面位置に、縦方向の溝状窪み部を設けていることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、
前記積層ゴム体の周囲に配置する金型にも前記金属コアの段上突起部に対応した高さ位置に、前記内部鋼板が水平に保持されるように前記内部鋼板の段状(溝状)受け部を設けていることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、
前記金属コアの材料として、純度99.9%以上の鉛、鉛−錫合金、鉛−銅合金、銅含有量0.05%程度のパティンソン鉛、純度99.9%以上の錫、銅、アルミニウム、亜鉛、およびこれらの金属材料を用いた合金のいずれかを採用していることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、
前記弾性材料層の素材として、天然ゴム、シリコンゴム、高減衰ゴム、ウレタンゴムまたはクロロプレンゴムを使用していることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載した免震装置の製造方法において、
前記金属コアを除く全ての鋼板・鋼材の材料に、SUS304、SUS305等のオーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレス鋼、その他のステンレス鋼、スーパーステンレス鋼、アルミニウム合金、その他の非磁性金属を使用していることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 弾性材料と剛性材料を交互に上下方向に積層した弾性体(以下、「積層ゴム体」と呼ぶ)の内部に、少なくとも一つ以上のエネルギー吸収機能を担う金属系履歴材料(以下、「金属コア」と呼ぶ)を内蔵したダンパー内蔵型積層ゴムの製造方法であり、
前記金属コアの上部および下部に前記金属コアに接し、金属コアの平面よりも大きな平面を有する金属コア封入蓋兼シアキー板(以後、「金属コア蓋板」という)を配置し、
前記金属コア蓋板の材料を銅もしくは銅合金とし、
前記金属コア蓋板を、前記積層ゴム体の上下に配置されている端部鋼板およびその鉛直方向外側に配置されるフランジ鋼板により上下および水平方向に閉じこめ拘束しており、
前記積層ゴム体の上下に配置されるフランジ鋼板と前記端部鋼板の境界部のそれぞれにおいて、前記フランジ鋼板、もしくは端部鋼板、あるいはその両者に、少なくとも2つの前記金属コア蓋板の外周部から前記積層ゴム体の外周縁の外側に達するスリット状溝部を設け、
前記スリット状溝部の一つには銅線もしくは銅合金線を配置し、
他方のスリット状溝部には熱電対を配置し、
両者ともにその一端は前記金属コア蓋板に取り付け、他端は前記積層ゴムの外側に出していることをことを特徴とする免震装置の製造方法。
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