JP2013106664A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中枠の上枠部に、球供給設備からパチンコ球が供給される球貯留部が配設されると共に、中枠の下枠部に、球受け皿に連通する球通出案内部28が配設される。中枠の第1側枠部に、球貯留部と球通出案内部28とを連通する球通路ユニット29が配設される。球通出案内部28は、金属製の被覆部材76で被覆される。球通路ユニット29に、球払出装置に電気的に接続するアース部材60が配設される。アース部材60の第2接触部60dは、被覆部材76の突部77aに接触し、アース部材60と被覆部材76とによりアース経路が構成される。
【選択図】図18
Description
遊技球を貯留する球貯留部(27)と、球受け皿(16)に遊技球を案内する合成樹脂製の球通出案内部(28)と、球貯留部(27)の遊技球を球通出案内部(28)に案内する球通路ユニット(29)とを備え、該球通路ユニット(29)に備えた球払出装置(37)の作動によって球貯留部(27)の遊技球を球通路ユニット(29)および球通出案内部(28)を介して球受け皿(16)に払出すよう構成された遊技機において、
前記球通出案内部(28)を被覆する金属製の被覆部材(76)に前記球払出装置(37)を電気的に接続し、該球払出装置(37)および被覆部材(76)によって構成されたアース経路を介して静電気を機外に逃がすよう構成されることを要旨とする。
前記被覆部材(76)に突部(77a)が設けられると共に、前記球通路ユニット(29)に、前記球払出装置(37)に電気的に接続し、球通路ユニット(29)を連通状態とした際に前記突部(77a)に弾力的に接触する接触部(60d)が設けられることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、球払出装置と被覆部材との電気的な接触状態を維持することができ、安定した静電気対策を図り得る。
請求項3に係る発明によれば、本体枠を介して固定枠に静電気を逃すことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1〜図4に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持する本体枠としての中枠13が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤12の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置14が着脱可能に配設されている。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透明部材で前後に開口する窓部を覆うよう構成された開閉部材としての前枠15が開閉可能に組付けられると共に、該前枠15の下部位置にはパチンコ球を貯留する球受け皿16が前枠15と一体的に開閉可能に組付けられる。前枠15には、球受け皿16の側方に、前記中枠13に配設された打球発射装置30を作動する操作ハンドル17が設けられ、該操作ハンドル17の回動操作によって打球発射装置30が作動されて、前記球受け皿16に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤12に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置14としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。
前記外枠11は、図2および図4に示す如く、上縁を構成する上枠部材31と、下縁を構成する下枠部材32と、左縁(一方の縁)を構成する第1側枠部材33と、右縁(他方の縁)を構成する第2側枠部材34とから基本的に構成され、これら上下左右の枠部材31,32,33,34を組付けることで外枠11が縦長の矩形枠体として構成される。そして、外枠11に対して中枠13は、後述する第1側枠部25側が、ヒンジ機構を介して開閉および着脱自在に支持され、外枠11に対して中枠13を閉成することで、該外枠11の内側に中枠13が収容されるよう構成される。なお、外枠11の第2側枠部材34に施錠金具が設けられ、中枠13に設けた施錠装置が該施錠金具に係合することで、中枠13は閉成状態に保持される。実施例では、上下の枠部材31,32が木製で、左右の側枠部材33,34はアルミ等の金属材により成形されている。
図2および図4に示すように、前記中枠13は、上縁をなす上枠部23と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置30等を設置する設置部材として機能する下枠部24と、左縁(一方の側縁)をなす第1側枠部25と、右縁(他方の側縁)をなす第2側枠部26とから構成されて、これら上下左右の枠部23,24,25,26を組付けた際に、全体が外枠11の開口領域に整合する大きさに形成される。そして、前述したように外枠11に対して中枠13の第1側枠部25側が、ヒンジ機構を介して回動自在に支持されて、第2側枠部26側が施錠装置により施錠されるようになっている。また、中枠13には、上下左右の枠部23,24,25,26を組付けることで前後に開口する開口領域13aが画成され、この開口領域13aに遊技盤12が設置される。実施例では、上下の枠部23,24が合成樹脂で成形されると共に、左右の側枠部25,26はアルミ等の金属材により成形されて、中枠13全体としての剛性を確保しつつ軽量化が図られている。
図13に示すように、前記球貯留部27の左側壁部27aには、球通路ユニット29の上端部を支持する上ユニット支持部40,41が形成されている。ここで、上ユニット支持部40,41は、球貯留部27からパチンコ球が送り出される球排出口36a側に設けられ、実施例では上枠部23の左側部に設けられている。上ユニット支持部40,41は、左側壁部27aにおいて球排出口36aを挟む前後位置に設けられており、前側に設けられる第1上ユニット支持部40と、後側に設けられる第2上ユニット支持部41との構成は異なっている。すなわち、第1上ユニット支持部40は、外側方に開口する第1凹部40aと、該第1凹部40aの下端部から左側壁部27aの外側縁まで突出するよう形成された第1突部40bと、該第1突部40bに上下に貫通するよう開設された第1上係合孔40cとで構成される。一方、第2上ユニット支持部41は、左側壁部27aから内側に凹む壁面41dに形成された外側方に開口する第2凹部41aと、該壁面41dの下端部から左側壁部27aの外側縁まで突出するよう形成された第2突部41bと、該第2突部41bに上下に貫通するよう開設された第2上係合孔41cとで構成される。そして、球通路ユニット29に配設した後述する上係合部材48d,49cを、上係合孔40c,41cに対して挿脱し得るようになっている。
次に、前記球貯留部27と球通出案内部28とを連通接続する球通路ユニット29について説明する。図2または図7〜図9に示すように、球通路ユニット29は、上下方向に延在する略矩形板状に形成されたユニット本体43に、該ユニット本体43に対して着脱可能に配設されるカセット形態の球払出装置37を備え、図示しない払出制御装置からの信号に基づいて球払出装置37がパチンコ球の払出し動作を行なうようになっている。そして、球通路ユニット29は、前記中枠13の第1側枠部25に対して上下方向の軸線回りに回転自在に支持されて、ユニット本体43の板面が前後方向に沿う閉位置(球貯留部27と球通出案内部28とを連通する連通状態であって図5,図12参照)と、ユニット本体43の板面が左右方向に沿う開位置(球貯留部27と球通出案内部28とを連通しない非連通状態であって図6,図13参照)との間を回動するよう構成される。球通路ユニット29は、中枠13に対する閉位置において上枠部23(具体的には上ユニット支持部40,41)および下枠部24(具体的には下ユニット支持部42,42)の間に保持される。ここで、球通路ユニット29は、閉位置において球貯留部27および球通出案内部28の左端部に位置し、中枠13の開口領域13aの左側部後方に配置される(図10参照)。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、球通路ユニット29を閉位置とした状態を基準に説明する。また、閉位置の球通路ユニット29を基準として中枠13の開口領域13aにおける中央側を内、中央側から離間する側を外と称するものとする。
前記ユニット本体43の前端縁には、図10に示す如く、外側方(図10の右側)に変位して支持壁44が前方に向けて所定長さで延在するよう設けられ、該支持壁44における前後の端縁に、外側方に延出する延出壁44aが夫々形成されている。そして、支持壁44および前後の延出壁44a,44aによって、外側方に開口する配線収容凹部(凹部)45が上下方向に延在するように形成され、該配線収容凹部45に後述する配線保持手段66が収容状態で配設される(図7参照)。球通路ユニット29の閉位置において、配線収容凹部45は、前記外枠11の対応する第1側枠部材33における内側縁の後方への延長ラインTより内側(中枠13の開口領域13a側)に位置するように設定される。
前記ユニット本体43の上端部には、図12および図13に示す如く、前記球貯留部27の左側壁部27aに設けた前記上ユニット支持部40,41と対応して、前後に離間して上ユニット係合部48,49が設けられている。前側に位置する第1上ユニット係合部48は、ユニット本体43の内側面から内側に向けて突出する第1上凸部48aと、該第1上凸部48aの下方に離間して内側面から内側に向けて突出する第1下凸部48bと、第1上凸部48aの底面において上下方向に貫通する第1通孔48cと、ユニット本体43の外側面における第1通孔48cの上方位置において上下方向に変位可能に配設された第1上係合部材48dとから構成される。また、後側に位置する第2上ユニット係合部49は、ユニット本体43の内側面から内側に突出する第2凸部49aと、該第2凸部49aの下側において左右方向に貫通する第2通孔49bと、ユニット本体43の外側面における第2通孔49bの上方位置において上下方向に変位可能に配設された第2上係合部材49cとから構成される。そして、球通路ユニット29の閉位置において、第1上ユニット係合部48の第1上凸部48aが対応する前記第1上ユニット支持部40の第1凹部40aに嵌り込むと共に、該第1上ユニット支持部40の第1突部40bが第1上凸部48aと第1下凸部48bとの間に嵌り込んで位置決めされた状態で、第1上係合部材48dを上側の解除位置から下側の係合位置に移動することで、該第1上係合部材48dの下端が第1上ユニット支持部40の第1上係合孔40cに挿入されて、第1上ユニット支持部40で第1上ユニット係合部48が位置決め保持される。また、球通路ユニット29の閉位置において、第2上ユニット係合部49の第2凸部49aが対応する前記第2上ユニット支持部41の第2凹部41aに嵌り込むと共に、該第2上ユニット支持部41の第2突部41bが第2通孔49bに挿入されて位置決めされた状態で、第2上係合部材49cを上側の解除位置から下側の係合位置に移動することで、該第2上係合部材49cの下端が第2上ユニット支持部41の第2上係合孔41cに挿入されて、第2上ユニット支持部41で第2上ユニット係合部49が位置決め保持される。
前記球通路ユニット29には、前記球貯留部27と球払出装置37とを連通接続する第1球通路(球通路)52および球払出装置37と球通出案内部28とを連通接続する第2球通路53が形成されている。そして、第1球通路52は、前記ユニット本体43に設けられた第1通路形成部(通路形成部)54の内部に形成され、第2球通路53は、ユニット本体43に設けた第2通路形成部55の内部に形成される。なお、第1球通路52および第2球通路53は、何れも通路幅がパチンコ球1個ずつの通過を許容する寸法に設定されている。
前記ユニット本体43には、図14〜図16に示す如く、第1通路形成部54と第2通路形成部55との間に、球払出装置37が着脱自在に装着可能な前記装置設置部56が設けられている。装置設置部56は、ユニット本体43の下部において、後方および外側方に開口して球払出装置37を収容する収容空間を画成する収容部57と、該収容部57の後方および外側方の開口を開閉可能に閉成する蓋部材58とから構成される。蓋部材58は、収容部57に対して左右方向の軸線回りに回動可能で、かつ着脱自在に支持されており、該収容部57の開口を閉成した閉成状態で収容部57にネジ止め固定される。この装置設置部56では、収容部57における天井面の左端部に、前記第1球通路52の球導出口52bが開口し、該収容部57における底面の左端部に、前記第2球通路53の球導入口53aが開口し、第1球通路52の球導出口52bと第2球通路53の球導入口53aとは、収容空間を挟んで上下に対向している(図14参照)。
前記収容部57には、薄板金属製のアース部材60が配設されている。このアース部材60は、図15,図16に示す如く、収容部57の天井面に沿って左右方向に延在する取付部60aと、該取付部60aにおける一端(図15の左端)に折曲形成されて下方に向けて所定長さで延在する支持部60bと、該支持部60bに設けられた第1接触部60cおよび第2接触部60dとから基本的に構成される。取付部60aの他端には、上方に向けて固定部60eが折曲形成され、該固定部60eが収容部57にネジ止め固定される。前記支持部60bは、収容部57に形成した通孔を介して収容部57から下方に延出しており、該支持部60bにおける収容部57内に臨む位置に、球払出装置37に設けたアース板金62(後述)に接触可能な第1接触部60cが弾性変形可能に設けられる。また、支持部60bにおける収容部57から下方に延出する下端部に、前記球通出案内部28に設けた後述する被覆部材76に接触可能な第2接触部60dが形成されている。
前記球払出装置37には、図14に示す如く、鉛直に延在する球払出通路61が形成されており、前記装置設置部56の収容空間に収容した状態で、球払出通路61の上部開口(入口)61aが第1球通路52の球導出口52bの下側に整列して連通すると共に、球払出通路61の下部開口(出口)61bが第2球通路53の球導入口53aの上側に整列して連通するよう構成される。そして、球払出装置37は、第1球通路52を介して球払出通路61の上部開口61aから流入するパチンコ球を、球払出通路61の下部開口61bから第2球通路53に排出するよう構成される。すなわち、球払出装置37は、球払出通路61でパチンコ球の通過規制を図示しない規制部材によって行なっている状態において、当該通過規制位置から上流側の第1球通路52にかけてパチンコ球が並ぶようになっている。なお、球払出装置37には、棒状部材や針金等を差込むことで操作可能な球抜操作部(図示せず)が設けられており、棒状部材や針金等の差込みにより球抜操作部を操作することで、球払出通路61に流入したパチンコ球を下部開口61bから無条件で排出させ得るよう構成してある。
図14に示すように、前記ユニット本体43には、第1球通路52の下流端部近傍(球払出装置37との連通部より上流側)から分岐する球抜き通路63が形成されている。球抜き通路63は、ユニット本体43において前記装置設置部56(装置設置部56に取付けられた球払出装置37)の前側の左端部を通るように設けられた第3通路形成部64の内部に形成されている。第3通路形成部64は左右方向の通路幅がパチンコ球1個ずつの通過を許容する幅に設定された球抜き通路63に合わせて、左右方向の幅が設定されている。また第3通路形成部64は、球抜き通路63が第1球通路52が沿う前後方向の平面に沿って延在するように、球通路ユニット29の閉位置において、平面視で第1通路形成部54の前側に揃って延在するよう構成される(図10参照)。言い替えるなら、球通路ユニット29の閉位置において、第1通路形成部54の下側への延長線上から左右方向にはみ出すことなく第3通路形成部64が形成されて、第3通路形成部64においても左右方向の幅が最小限に設定される。なお、球抜き通路63の排出口63aは、前記第2通路形成部55の前側で下方に開口し、前記球通出案内部28に設けた後述する球排出路74の入口74aに連通可能に構成される(図14参照)。実施例では、第1通路形成部54の下側に第3通路形成部64が一連で形成されており、第1通路形成部54および第3通路形成部64を合わせて通路形成部ということができる。すなわち、第3通路形成部64についても、球通路ユニット29の閉位置において中枠13の第1側枠部25と平行に延在している。
前記ユニット本体43の配線収容凹部45に、各種リード線や電源ケーブル等の配線を収容保持する配線保持手段66が配設される。この配線保持手段66は、図10に示す如く、配線収容凹部45を画成する支持壁44にネジ止め固定される上下および外側方に開口する受皿状のベース部材67と、該ベース部材67に設けられて外側方の開口を閉閉可能なカバー部材68とから基本的に構成される。配線保持手段66は軟質の合成樹脂によりベース部材67とカバー部材68とが一体に形成され、ベース部材67の前端縁に連設されたカバー部材68は、連設部が可撓することで開閉するようになっている。ベース部材67の後端縁には上下方向に離間して複数の係止片67aが設けられると共に、カバー部材68の後端縁に、係止片67aに対して係脱自在に係止される被係止片68aが各係止片67aと対応して設けられている。すなわち、係止片67aに被係止片68aを係止することで、カバー部材68はベース部材67の外側方の開口を閉成した状態に保持され、この状態で配線保持手段66の内部に配線収容空間が画成されると共に、該配線保持手段66の上下の端部には配線の挿通を許容する開口が形成されるようになっている。
前記球通出案内部28は、下枠部24の裏側に隠れる大きさに形成されて、該球通出案内部28が下枠部24より上方に突出しないよう設定される。この球通出案内部28は、図19〜図21に示す如く、上方に開口する受皿体70と、該受皿体70の上部開口を閉成するカバー体71とを基本構成部材とし、これら受皿体70およびカバー体71を組付けることで、内部に球通出部72を画成している。受皿体70およびカバー体71は、何れも合成樹脂で形成されている。また、球通出案内部28の前部には、球通出部72に連通する球通出口72aが開口し、該球通出口72aが前記中枠13の球通出開口部24aに連通するよう構成される。なお、カバー体71の前面には、下端縁から前方に向けて延出する張出し部71aが設けられ、該張出し部71aによって前記球通出口72aの上縁部が画成されている。
前記球通出案内部28には、金属製の被覆部材76が配設されている。この被覆部材76は、図21に示す如く、前記カバー体71の上面全体を略被覆可能な天板部77と、該天板部77の右側縁から下向きに折曲形成された側板部78と、天板部77の後端縁における前記口形成部71bより右側の部分において下向きに折曲形成された後板部79と、天板部77の前端縁から下向きに折曲形成された前板部80とを基本的に備えている。そして、被覆部材76の天板部77を前記カバー体71の上面に載置するようにして取付けることで、側板部78と後板部79とが前記球案内路73に対応する外面を被覆し、前板部80がカバー体71における前記球通出口72aの上側に位置する外面を被覆するよう構成される。また被覆部材76は、前記前板部80の下端縁から前向きに折曲形成された庇部80aが設けられ、該庇部80aで前記カバー体71における張出し部71aの上面を被覆するようになっている。なお、被覆部材76は、庇部80aを上方から押えると共に前板部80の前面を覆う取着部材81をカバー体71にネジ止めすることで、庇部80aが浮き上がらないようにして球通出案内部28に取付けられる。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。前記球通路ユニット29に配設した上下の係合部材48d,49c,51bを上側の解除位置に保持したもとで、前記中枠13に対して球通路ユニット29を開位置から閉位置に回動すると、該球通路ユニット29に設けた前記第1上ユニット係合部48の第1上凸部48aが球貯留部27の左側壁部27aに設けた対応する第1上ユニット支持部40の第1凹部40aに嵌り込むと共に、該第1上ユニット支持部40の第1突部40bが、第1上ユニット係合部48の第1上凸部48aと第1下凸部48bとの間に嵌り込んで位置決めされる。また、球通路ユニット29に設けた前記第2上ユニット係合部49の第2凸部49aが球貯留部27の左側壁部27aに設けた対応する前記第2上ユニット支持部41の第2凹部41aに嵌り込むと共に、該第2上ユニット支持部41の第2突部41bが第2上ユニット係合部49の第2通孔49bに挿入されて位置決めされる。
次に、アース構造の作用について説明する。
前記球通路ユニット29の装置設置部56に対して球払出装置37を装着すると、図16に示す如く、該球払出装置37に設けたアース板金62が、装置設置部56の収容空間に臨むアース部材60の第1接触部60cに接触して電気的に接続される。そして、球払出装置37を装着した球通路ユニット29を開位置から閉位置に回動すると、図17,図18に示す如く、前記アース部材60の第2接触部60dが、前記球通出案内部28を被覆する被覆部材76に設けた突部77aに接触して電気的に接続される。すなわち、被覆部材76と球払出装置37とがアース部材60を介して電気的に接続される。被覆部材76は、前記中枠13の第1導通部を介して外枠11の第2導通部に電気的に接続されており、球払出装置37で発生した静電気を、アース部材60、被覆部材76、第1導通部を介して外枠11の第2導通部に逃すことができ、球払出装置37が備える電子部品の誤作動や故障の発生を防止し得る。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、中枠に対して球通路ユニットを回動自在でかつ着脱自在に支持するよう構成したが、球貯留部および球通出案内部に対して連結具を介して着脱自在に連結することで、球貯留部と球通出案内部との間に架設する構成であってもよい。
(2) 球通路ユニットを球貯留部や球通出案内部に位置決め保持する手段は、実施例のユニット支持部およびユニット係合部の形態に限定されるものでなく、球通路ユニットを球貯留部や球通出案内部の適正位置に位置決め保持し得る各種形態の手段を採用し得る。
(3) 実施例では、外枠や中枠を4つの枠部材や枠部を組付けることで枠状に形成したが、全体を一体形成したものであってもよい。
(4) 実施例では、外枠に対して中枠を左側部側で回動自在に支持する構成としたが、外枠に対して中枠を右側部側で回動自在に支持する構成を採用することができ、この場合は中枠の右側部側に球通路ユニットを回転自在に支持するようにすればよい。
(5) 実施例では、被覆部材の上面に設けた突部にアース部材の第2接触部を接触するよう構成したが、被覆部材の上面や側面に接触するよう構成してもよく、電気的に導通するようになっていればよい。
(6) 実施例では、球通路ユニットを開位置から閉位置に回動した際に被覆部材と球払出装置とが導通状態となる場合で説明したが、球通路ユニットが中枠に対して着脱自在に配設されている構成では、該球通路ユニットを中枠に配設したときに被覆部材と球払出装置とが導通状態となる構成を採用し得る。
(7) 実施例では、アース部材が被覆部材に対して弾力的に接触する場合で説明したが、被覆部材に設けた弾性変形可能な弾性部材が、球通路ユニットで球払出装置と球通出案内部とを連通状態とした際に、該球払出装置に電気的に接続するアース部分(アース板金等)に弾力的に接触する構成を採用することができる。
(8) 実施例では、球受け皿を1つだけ設けた1枚皿タイプのパチンコ機を挙げたが、上下2つの球受け皿を備えた2枚皿タイプのパチンコ機であってもよい。
(9) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(付記)
請求項2記載の遊技機において、
前記球通路ユニット(29)は、本体枠(13)に対して上下方向に延在する軸線回りに回転自在に支持され、
前記被覆部材(76)の突部(77a)は、前記球通路ユニット(29)が回転した際の前記接触部(60d)の軌道上に設けられ、
前記接触部(60d)は、端部が球通路ユニット(29)の連通状態から非連通状態となる側に向けて湾曲し、
前記非連通状態の球通路ユニット(29)を、連通状態となるように回転する際に、前記接触部(60d)の湾曲端部が被覆部材(76)の突部(77a)に近接して該連通状態で弾力的に接触するよう構成される。
付記に係る発明によれば、球通路ユニットの本体枠に対する回転を許容しつつ、連通状態において被覆部材の突部に対して接触部の接触状態を維持することができる。
13 中枠(本体枠)
16 球受け皿
27 球貯留部
28 球通出案内部
29 球通路ユニット
37 球払出装置
60d 第2接触部(接触部)
76 被覆部材
77a 突部
Claims (3)
- 遊技球を貯留する球貯留部と、球受け皿に遊技球を案内する合成樹脂製の球通出案内部と、球貯留部の遊技球を球通出案内部に案内する球通路ユニットとを備え、該球通路ユニットに備えた球払出装置の作動によって球貯留部の遊技球を球通路ユニットおよび球通出案内部を介して球受け皿に払出すよう構成された遊技機において、
前記球通出案内部を被覆する金属製の被覆部材に前記球払出装置を電気的に接続し、該球払出装置および被覆部材によって構成されたアース経路を介して静電気を機外に逃がすよう構成される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記球通路ユニットは、前記球貯留部および球通出案内部とを連通する連通状態と連通しない非連通状態とに変位可能に構成され、
前記被覆部材に突部が設けられると共に、前記球通路ユニットに、前記球払出装置に電気的に接続し、球通路ユニットを連通状態とした際に前記突部に弾力的に接触する接触部が設けられる請求項1記載の遊技機。 - 前記球通路ユニットが配設される本体枠は、外郭をなす固定枠に開閉可能に組付けられ、前記被覆部材が本体枠の第1導電部に電気的に接続し、固定枠に対して本体枠を閉成した状態で第1導電部が固定枠の第2導電部に電気的に接続するよう構成される請求項1または2記載の遊技機。
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