以下、本発明の遊技機を具体化した各実施形態について説明する。最初に、第一の実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」と称する)1について説明する。パチンコ機1は、内部の遊技球払い出し機構を利用して遊技球の貸し出しを行うCR機と称されるタイプのパチンコ機であり、図1に示すように、カードユニット20が隣接配置され且つ電気的に接続されている。カードユニット20は、予め金額情報が記録された価値媒体としてのプリペイドカード22を投入可能なカード投入口21を有し、プリペイドカード22から金額情報の読み出し及び書き込みが可能となっている。
パチンコ機1は、図1乃至図5に示すように、外枠2と、その外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。外枠2は、パチンコ機1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成されている。尚、本実施の形態では、外枠2は木製であって、上下方向の長さは808mm、左右方向の長さは520mmとなっている。また、前面枠3は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂により構成されている。前面枠3の開閉軸線はパチンコ機1の正面から見て左側に上下に延びるように設定されている。尚、外枠2は樹脂により構成されていてもよく、あたかも外枠2及び前面枠3が一体物に見えるように構成されていてもよい。
前面枠3には、後述する下皿ユニット51を除く前面枠3の前面側を覆うように、ガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。尚、ガラス扉枠4が本発明の開閉枠を、前面枠3が本発明の本体枠をそれぞれ構成するものであ。また、後述する上皿54を除いて外枠2,前面枠3及びガラス扉枠4を含むパチンコ機1のすべての構成部材が本発明の本体を構成するものである。また、ガラス扉枠4の開閉軸線(軸支部)もパチンコ機1の正面から見て左側に上下に延びるように設定されている。
詳しくは、ガラス扉枠4の背面図である図5に示すように、ガラス扉枠4の裏側から見て右側の上端部付近に回動軸91が設けられ、図5に示すように前面枠3の正面から見て左側の上端部付近には回動軸91が嵌め込まれる軸受部92が設けられている。また、軸受部92の下方には、上方に突出する突回動軸93が設けられ、ガラス扉枠4の下側面には、前記回動軸91の下方位置において、前記突回動軸93を嵌め込むための図示しない軸受凹部が設けられている。そして、突回動軸93を前記軸受凹部に嵌め込み、回動軸91を軸受部92に嵌め込むことによって、ガラス扉枠4が軸支され開閉可能となる。このように本実施の形態では、回動軸91と突回動軸93を結ぶ線がガラス扉枠4の開閉軸線として設定されている。
また、ガラス扉枠4には、裏側から一対のガラス42が並行して取り付けられている。ガラス扉枠4の左右方向の長さは、前面枠3とほぼ同等であり、そのガラス扉枠4によって前面枠3下部に設けられた下皿ユニット51を除く殆どの部分が覆われるようになっている。
前記前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。なお、遊技盤5は、その周縁部が前面枠3の裏側に当接した状態で取り付けられており、図4では、遊技盤5の前面部の略中央部分だけが前面枠3の前面側に露出した状態となっている。この遊技盤5の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは451mmとなっている。また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、風車9、スルーチャッカー10等が配設されている。
尚、図柄変動表示装置57の制御を行う表示制御基板を含む各種の制御基板は、図3に示すように、遊技盤5の背面側に設けた透明樹脂製の裏パック5aによって覆われている。また、パチンコ機1の主制御を行うメイン基板はメイン基板ボックス5bに、入賞による遊技球の払い出しやカードユニット20からの貸し出し要求に基づいて遊技球の払い出しを行う払出ユニット5d及び遊技球の発射を行う発射装置31の制御を行う払出発射制御基板は払出発射制御基板ボックス5cにそれぞれ収納されている。
図柄変動表示装置57の液晶表示部には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される(図7参照)。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールされるように表示画面に可変表示されるようになっている。尚、図柄変動表示装置57の配設構造については後述する。
また、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より詳しくは、作動チャッカー8に対し遊技球Bが入賞することに基づいて、図柄変動表示装置57の液晶表示部の図柄が可変表示される。そして、確定された図柄の組合わせが予め設定した特定の図柄の組合わせとなったこと、ここでは停止した図柄が特定の組み合わせであることを必要条件に特別遊技状態が発生し、可変入賞装置7の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態(大当り遊技状態)になるよう構成されている。尚、図柄変動表示装置57において変動表示される複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが大当り図柄の組合せであるリーチ遊技状態となったときに、図柄変動表示装置57においてリーチ演出画面が表示されると共に、リーチ遊技状態の発生が効果音によって報知される。
また、周知のとおり、前記一般入賞口6、可変入賞装置7、作動チャッカー8に遊技球Bが入賞することに基づいて、後述する上皿54(場合によっては下皿53)に対し所定数の景品球が払い出されるようになっている。また、遊技盤5には、遊技球Bの落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
さて、前記前面枠3は、外形が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース11と、この樹脂ベース11の最内周側に位置し略円弧状をなすよう一体形成された内レール12と、主として図の左側の内レール12に対し所定間隔を隔てて前記樹脂ベース11に一体形成された外レール13とを備えている。これら内レール12及び外レール13は遊技球発射ハンドル52の回動操作に基づき発射装置31から発射された遊技球Bを遊技盤5上部へ案内する発射路としての役割を主として果たすものである。従って、内レール12と外レール13とが並行する部分(向かって左側の部分)によって、誘導レールが構成されることとなる。
前記内レール12の下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口25が形成されている。そして、遊技盤5の下部に落下した遊技球の多くは、このアウト口25を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。このような構成の下、前面枠3の内周側の窓孔によって主として遊技領域の外延が確定されており、前面枠3に対し遊技盤5が装着された状態にあっては、内レール12及び外レール13が遊技盤5に当接又は近接した状態となる。そして、発射装置31により発射された遊技球Bは、主として外レール13によって遊技盤5の上部へと案内される。また、遊技盤5には、遊技球の払い出しを行う払出口32が設けられ、この払出口32に連通するようにガラス扉枠4側に払出口45が設けられている(図4及び図5参照)。
次に、遊技領域について説明する。本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機1の正面から見て、内レール12及び外レール13によって囲まれる領域のうち、内外レール12,13の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。また、パチンコ機1において、外レール13の最上部地点から遊技盤5下部までの間の距離は462mm、外レール13の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は449mmとなっている。また、内レール12の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は432mmとなっている。
ここで、ガラス扉枠4について説明する。ガラス扉枠4には、前記遊技領域の殆どを外部から視認することができるように略楕円形状の窓部41が形成されている。具体的には、前記窓部41は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。本実施の形態において、前記窓部41の上端(外レール13の最上部、遊技領域の上端)と、ガラス扉枠4の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は50mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べ、著しく短くなっている。なお、上記距離は、80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。勿論、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
また、窓部41の左端と、ガラス扉枠4の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅)は、ガラス扉枠4自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。より詳しくは、図1及び図4を相互に比較すると明らかなように、ガラス扉枠4が閉じられた状態において、外レール13の左側部は勿論、内レール12の左側部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。すなわち、誘導レールの一部が覆い隠される。このように遊技球Bが一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球Bが遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球Bが視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、ガラス扉枠4の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、外レール13の左端位置と外枠2の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール12の右端位置)と外枠2右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。また、ガラス扉枠4には、図5に示すように、その左右フレーム部分の裏側において、そのガラス扉枠4を補強するための例えば金属製の補強部材43,44が取り付けられている。
併せて、図1及び図4に示すように、ガラス扉枠4の存在していない前面枠3下部は、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂よりなる下皿ユニット51となっている。下皿ユニット51の右下部からは、遊技球発射用ハンドル52が手前側に延設されている。また、下皿ユニット51のほぼ中央部には球受け皿としての景品球払出用の下皿53が設けられている。さらに、下皿ユニット51には下皿53の左側に隣接して灰皿56が設けられている。
これに対し、ガラス扉枠4における窓部41下方の下部フレームには、上皿54が一体的に設けられている。上皿54は、合成樹脂を成形することによって製造され、ガラス扉枠4の払出し口45より払い出された遊技球及び遊技者により投入された遊技球を貯留する貯留部54a、払出し口45より払い出された遊技球を貯留部54aへ流入させる流入口54l、及び貯留部54aに貯留された遊技球をガラス扉枠4の供給穴49を通して発射装置31側へ供給する供給口54rを有し、流入口54l及び供給口54rの後端面においてガラス扉枠4にビス等を用いて取り付け固定されている。
上皿54の貯留部54aは、流入口54l及び供給口54rに連続する底面部54bと、底面部54bの周囲を取り囲むように立設された前壁部54cと、底面部54bを挟んで前壁部54cと対向するように流入口54lと供給口54rとの間に立設され且つ前壁部54c側へ凸状となるようにに湾曲形成された後壁部54dとを有している。底面部54bは、左右方向に細長く且つガラス扉枠4から前方へ張り出すように形成されている。また、底面部54b後部の流入口54lと供給口54rとの間には前方側へ凹状をなす凹状輪郭部54uが形成され、上述した後壁部54dは凹状輪郭部54uに沿って立設されている。後壁部54dは、左右方向中央部でガラス扉枠4より数十mm程度(例えば、30〜50mm)前方側へ離間しており、後壁部54d背面とガラス扉枠4前面との間に空間部54hが形成される構造となっている。
尚、図2(a)は上皿の平面図、(b)は図柄変動表示装置付近の斜視図、(c)は(a)の上皿のA−A線断面図であり、図2(a)では、上皿54が取り付けられるガラス扉枠4を点線で示している。また、図2(c)に示すように、後壁部54dの上縁が丸みを帯びた断面形状に形成されているので、極めて安全性が高い。例えば、図柄変動表示装置57へ遊技者が指を移動させる際に後壁部54dに触れた場合にも、遊技者の指を傷つけることが防止される。
貯留部54aの底面部54b上には、後壁部54dの右側に、遊技球を一列に整列させて供給口54rより供給穴49を通して発射装置31側へ流下させる整流部54eが設けられている。整流部54eには、遊技球を後述する直線部54fへ誘導するための傾斜壁54kが、直線部54fを挟んで前壁部54c側及び後壁部54d側に形成されており、遊技球の流路が徐々に狭まる構造となっている。また、整流部54eには、底面部54b上で前後方向に延設され且つ前方側から供給穴49の位置する後方側に向かって下り傾斜する直線部54fが設けられ、この直線部54fの底面に細長い長方形状の金属板54mが装着されている。金属板54mは、遊技球の流れをスムーズにする機能、底面を補強して摩擦による削れを防止する機能、ノイズを防止する機能等を有している。また、金属板54mの下流端側には球抜き穴54jが形成されている。この球抜き穴54jは、通常の状態において直線部54fの底面裏側をスライド自在に設けられる開閉弁54iによって閉塞されており、開閉弁54iが前壁部54cに設けられる球抜きレバー54gの操作により移動されたときに、球抜き穴54jが開放されて貯留部54a内に貯留されていた遊技球を図示しない球抜き通路を介して下皿53に移動せしめるものである。
ここで、上皿54の貯留部54aにおける遊技球Bの流れについて、図6を参照しつつ説明する。遊技球Bは、払出口45より払い出されると流入口54lより貯留部54a内に流入し、緩やかに右下がりに傾斜する底面部54bと、前壁部54c及び後壁部54dとに案内されて貯留部54a右側の供給口54rへ向かって転動して整流部54eに到達する。また、遊技者によって遊技球Bが貯留部54a内へ投入された場合も、同様に、底面部54b等に案内されて転動して整流部54eへ到達する。そして、遊技球Bは整流部54eの直線部54fを挟んで両側に設けられた傾斜壁54kによって誘導されて一列に整列されると共に、直線部54f上を下り傾斜する後方側(ガラス扉枠4側)へ転動して金属板54mの下流端より供給穴49へ流下する。供給穴49から球送り装置48へ供給された遊技球は、1個ずつ発射レール33に導かれ、発射装置31によって発射される。
ガラス扉枠4の窓部41下方には、遊技球の貸し出しに関する操作を行うための貸球操作部46が設けられ、さらに下方には、本発明の表示部を構成する図柄変動表示装置57が配設されている。貸球操作部46は、図1に示すように、遊技球の貸し出し可能状態をランプによって示す貸出ボタンランプ46a、遊技球の貸し出しを行うための貸出ボタン46b、プリペイドカード22の返却を行うための返却ボタン46c、プリペイドカード22の残り度数を表示する度数表示LED46dとを備えている。
図柄変動表示装置57は、横長の長方形状を呈する液晶ディスプレイからなり、全体が上皿54の後壁部54dとガラス扉枠4との間に形成された空間部54h内に配設されている。すなわち、図柄変動表示装置57は、ガラス扉枠4において空間部54hを挟んで上皿54の後壁部54dに対向する領域に固着されている。また、図柄変動表示装置57は、表示面が当該遊技者の視線方向を向くように傾斜配置されている。
ガラス扉枠4の周囲(例えばコーナー部分や窓部41の周縁)には、各種ランプ、LED等の発光手段を備えた電飾部材62が設けられている。これら電飾部材62は、大当り時や所定のリーチ時等の遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光手段の発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすようになっている。勿論、これら電飾部材62を、遊技盤5に設ける構成(コーナー飾りと称される電飾部材62を遊技盤5のコーナー部等に配設する)としてもよいし、場合によっては前面枠3に設ける構成としてもよい。更には、前後一対のガラス42間に配設する構成としてもよい。
また、周知のとおり、前面枠3が外枠2に対し閉じられると自動的にロックがかかるようになっており、所定のキー操作が行われることによりロックが解除されるようになっている。同様に、ガラス扉枠4が前面枠3に対し閉じられると自動的にロックがかかり、別途のキー操作が行われることによりロックが解除されるようになっている。このようにロック及びロック解除を行うためのロック機構が前面枠3の右下部、つまり下皿ユニット51の右端部に設けられている。ロック機構には、鍵穴を有するキーシリンダ(解除キー)55、前面枠3及び外枠2間でのロック及び解除を行うための第2ロック機構が含まれる。本実施の形態では、最も幅狭で、遊技領域の拡張を阻害する前面枠の右中央部ではなく、比較的にスペースにゆとりのある前面枠3の右下部に、キーシリンダ55をはじめとする上記ロック機構(特にキーシリンダ55)が配設されている。換言すれば、キーシリンダ55は、遊技領域の最大幅となる位置を避けて配置されている。このような構成により、遊技領域の拡張をより容易且つ確実に図ることができる。
勿論、最も幅狭な部分以外であれば、上記以外の部位に設けてもよく、例えば、前面枠3の右上部に設けるような構成としてもよい。また、上記例では、第1ロック機構及び第2ロック機構をキーシリンダ55でともにロック状態を解除可能としたが、それぞれの解除のためのキーシリンダを別体で設けることとしてもよい。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、上皿54の貯留部54aの一部を本体(ガラス扉枠4)より離間して形成することによって貯留部54aと本体(ガラス扉枠4)との間に空間部54hを形成すると共に、空間部54h内に表示部としての図柄変動表示装置57全体を配設したので、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、図柄変動表示装置57を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。
すなわち、空間部54hを図柄変動表示装置57の配設領域として活用することにより、ガラス扉枠4において図柄変動表示装置57の配設に必要とされる面積を小さくすることができるので、ガラス扉枠4各部(例えば、遊技領域)のスペースを充分に確保することができる。また、遊技者が上皿54の貯留部54aとガラス扉枠4との間に形成された空間部54h内に配設された図柄変動表示装置57を見ると、上皿54及び遊技領域等が視界の中に入って見やすくなるという利点がある。特に、図柄変動表示装置57は、ガラス扉枠4において遊技者の視線方向に向けて傾斜配置されているので、遊技者は容易に画面表示を視認することができる(図7参照)。
さらに、空間部54h内に配設された図柄変動表示装置57は、上皿54の後壁部54dによって当該遊技者以外の視線から遮蔽されるため、例えば、大当り発生の期待感が高まるリーチ遊技状態等に周囲の遊技者によって図柄変動表示装置57を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることを防止できる。また、図柄変動表示装置57は、開閉枠としてのガラス扉枠4に固着される構造であるので、図柄変動表示装置57をガラス扉枠4に固着した状態で上皿54をガラス扉枠4に取り付けることにより、図柄変動表示装置57が空間部54h内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
また、底面部54b上には整流部54eが設けられ、整流部54eには遊技球誘導用の傾斜壁54kが形成されて遊技球の流路が徐々に狭まっているので、貯留された遊技球を一列に整列させて供給口54rより発射装置31側へ確実に流下させることができる。特に、遊技球誘導用の傾斜壁54kが前壁部54c側だけでなく、後壁部54d側にも形成されているので、遊技球が後壁部54d側で滞ることなく供給口54rに向かって誘導される。
また、整流部54eは、底面部54b上で前後方向に延設され且つ前方側から供給口54rが設けられる後方側に向かって下り傾斜する直線部54fを備えている。よって、流入口54lから底面部54b上に流入した遊技球は、前壁部54c側へ凸状に形成された後壁部54dを迂回して供給口54rへ向かう経路に沿って転動し、整流部54eの直線部54fにおいて一列に円滑に整列されて供給口54rより発射装置31側へ確実に流下する。
次に、本発明の第二の実施形態について、図8を参照しつつ説明する。第二の実施形態は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット遊技機(以下、単に「パチロット機」と称する)である。本実施形態のパチロット機101は、図8に示すように、正面側に開口すると共に、複数種類の図柄が表示された図示しない複数(3個)の回転リールが収容される本体枠120と、本体枠120の前面を覆うように開閉可能に取り付けられ、各回転リールの図柄を視認可能な表示窓163を設けた合成樹脂製のフロントパネル160とを備えている。
また、フロントパネル160には、装飾ランプ162、前方へ突出する台状に形成された上皿154、払い出された遊技球又は上皿154より誘導された遊技球を受けて貯留する下皿170等が設けられている。上皿154の上面には、各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じてフロントパネル160の払出し口145より払い出された遊技球及び遊技者により投入された遊技球を貯留する貯留部154a、払出し口145より払い出された遊技球を貯留部154aへ流入させる流入口154l、及び貯留部154aに貯留された遊技球をフロントパネル160の供給穴149を通して本体側へ供給する供給口154rが設けられている。
上皿154の貯留部154aは、流入口154l及び供給口154rに連続する底面部154bと、底面部154bの周囲を取り囲むように立設された前壁部154cと、底面部154bを挟んで前壁部154cと対向するように流入口154lと供給口154rとの間に立設され且つ前壁部154c側へ凸状となるように湾曲形成された後壁部154dとを有している。底面部154bは、左右方向に細長く且つ本体側から前方へ張り出すように形成されている。また、底面部154b後部の流入口154lと供給口154rとの間には前方側へ凹状をなす凹状輪郭部が形成され、上述した後壁部154dは凹状輪郭部に沿って立設されている。後壁部154dは、左右方向中央部でフロントパネル160より数十mm程度(例えば、30〜50mm)前方側へ離間しており、後壁部154dとフロントパネル160との間に空間部154hが形成される構造となっている。
フロントパネル160の回転リールを臨む窓部141下方には、本発明の表示部を構成する情報表示部157が設けられている。情報表示部157は、横長の長方形状を呈する液晶ディスプレイからなり、上皿154の後壁部154dとフロントパネル160との間に形成された空間部154hの内外に跨って配置されている。すなわち、情報表示部157は、その略下半分がフロントパネル160において空間部154hを挟んで上皿154の後壁部154dに対向する領域内に、残りの略上半分が当該領域外の窓部141下縁近傍の領域にそれぞれ位置するように配置されている。
また、前壁部154cの上面には、クレジットされている遊技球を投入するためのベットスイッチ165や、クレジットされている遊技球を払い出すためのキャンセルスイッチ166が設けられている。また、前壁部154cの前面は操作部164となっており、回転リールの回転起動操作を行うスタートレバー167、及び左・中・右の回転リールにそれぞれ対応して設けられたストップスイッチ168が設けられている。
次に、上述したパチロット機101を用いた情報提供システム301のシステム構成について、図9を参照しつつ説明する。情報提供システム301は、図9に示すように、遊技ホール外の情報提供センタ等に設けられる情報サーバ302と、情報サーバ302が接続されたインターネット網303と、遊技ホール側に設けられてインターネット網303に接続されたホールサーバ304と、遊技ホール内に設けられた通信線305と、遊技ホール内に設置されて通信線305を介してホールサーバ304と接続された複数のパチロット機101,・・101とから構成される。
情報サーバ302には、各種情報の表示用データが記憶されており、当該記憶された表示用データを、インターネット網303を介して各遊技ホールのホールサーバ304に対して定期的に配信する。情報サーバ302によって配信される表示用データは、地域の飲食店情報等の広告情報、ニュース、天気予報等である。ホールサーバ304は、インターネット網303を介して表示用データを受信して内部の記憶装置に記憶する。また、ホールサーバ304は、遊技ホールにおいて入力された表示用データをも記憶装置に記憶する。尚、遊技ホールにおいて入力される表示用データは、新台入れ替え情報、遊技機の新機種情報、景品情報、遊技ホールからのお知らせ等である。そして、ホールサーバ304は、記憶した表示用データを通信回線305を介して所定のタイミングで各パチロット機101へ送信する。各パチロット機101において、情報表示部157が受信した表示用データに基づいて画面表示を行う。図10は、情報表示部157において、新台入れ替え情報を表示した例を示している。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、パチロット遊技機101において、上皿154の貯留部154aの一部を本体側のフロントパネル160より離間して形成することによって貯留部154aとフロントパネル160との間に空間部154hを形成すると共に、情報表示部157を窓部141の下方で空間部154hの内外に跨って配設することにより情報表示部157の一部(略下半分)を空間部154h内に配設したので、窓部141等のフロントパネル160各部のスペースを充分に確保することができる。また、情報表示部157の残りの部分(略上半分)を空間部154h外に配設することにより、情報表示部157全体のサイズをより大きくすることができる。例えば、回転リールを臨む窓部の下方に各種の情報を表示するための情報表示部を設ける場合、従来は情報表示部の下端位置が上皿上端により規制されていたが、本実施形態では、情報表示部157が上皿154上端よりも下方の空間部154h内まで延設されるので、従来よりも大きな画面表示を行うことが可能となる。
また、貯留部154aの後端で左右に離間して設けられた流入口154lと供給口154rとの間に空間部154hを形成したので、空間部154hのサイズを大きくして情報表示部157の設置領域等を充分に確保することができる。また、空間部154hが貯留部154aの左右方向中央に形成されているので、貯留部154aを構成する樹脂部材において左右均等な強度を確保することができる。また、貯留部154aの全体形状が流入口154l側と供給口154r側とを両端とし且つ前方側へ湾曲するアーチ状に形成されているので、アーチ形状の内周側部分となる貯留部154aとフロントパネル160との間に確実に空間部154hを形成することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。例えば、前記第一の実施形態では、ガラス扉枠4に上皿54が設けられる例を示したが、ガラス扉枠の下方に別体で前面枠3に対して開閉可能な上皿板を設け、その上皿板に上皿54を設ける構成のパチンコ機に対して本発明を適用してもよい。尚、本変形例において、上皿板が本発明の開閉枠を構成するものである。或いは、第一の実施形態において、上皿54を開閉枠としてのガラス扉枠4や上皿板に設けることなく、前面枠3に設ける構成としてもよい。同様に、第二の実施形態では、上皿154を開閉枠としてのフロントパネル160に設けることなく、本体枠120に設ける構成としてもよい。
また、前記第一の実施形態では、貯留部54aの整流部54eに直線部54fを前後方向に設ける構成としたが、図11(a)に示す第1の変形例のように、ガラス扉枠4に対して斜め方向に延設され且つ前方側から後方側に向かって下り傾斜する直線部54nを設け、この直線部54nを挟んで前壁部54c側及び後壁部54d側に傾斜壁54kを設ける構成としてもよい。本変形例によれば、図11(b)に示すように、遊技球Bは、払出口45より払い出されると流入口54lより貯留部54a内に流入し、緩やかに右下がりに傾斜する底面部54b,前壁部54c及び後壁部54dに案内され、前壁部54c側へ凸状に形成された後壁部54dを迂回して供給口54rへ向かう経路に沿って転動して貯留部54a右側の整流部54eに到達する。また、遊技者によって遊技球Bが貯留部54a内へ投入された場合も、同様に、底面部54b等に案内されて転動して整流部54eへ到達する。そして、遊技球Bは直線部54nの両側に設けられた傾斜壁54kによって誘導されて一列に整列されると共に、直線部54n上を下り傾斜する後方側(ガラス扉枠4側)へ転動して金属板54mの下流端より供給穴49へ流下する。
また、図12(a)に示す第2の変形例のように、底面部54b上で流入口54lから供給口54rに至る曲線状の経路に沿って延設され且つ前方側から供給口54rが設けられる後方側に向かって下り傾斜する曲線部54oを設け、この曲線部54oを挟んで前壁部54c側及び後壁部54d側に傾斜壁54kを設ける構成としてもよい。本変形例によれば、図12(b)に示すように、遊技球Bは、払出口45より払い出されると流入口54lより貯留部54a内に流入し、緩やかに右下がりに傾斜する底面部54b,前壁部54c及び後壁部54dに案内され、前壁部54c側へ凸状に形成された後壁部54dを迂回して供給口54rへ向かう経路に沿って転動して貯留部54a右側の整流部54eに到達する。また、遊技者によって遊技球Bが貯留部54a内へ投入された場合も、同様に、底面部54b等に案内されて転動して整流部54eへ到達する。そして、遊技球Bは曲線部54oの両側に設けられた傾斜壁54kによって誘導されて一列に整列されると共に、曲線部54o上を下り傾斜する後方側(ガラス扉枠4側)へ転動して金属板54mの下流端より供給穴49へ流下する。
また、図13(a)に示す第3の変形例のように、底面部54b上で供給口54rに対して流入口54lとは反対側(右側)にて左右方向に延設され且つ供給口54rが設けられる左方向に向かって下り傾斜する直線部54pを設け、この直線部54pを挟んで前壁部54c側及び後壁部54d側に傾斜壁54kを設ける構成としてもよい。本変形例によれば、図13(b)に示すように、遊技球Bは、払出口45より払い出されると流入口54lより貯留部54a内に流入し、緩やかに右下がりに傾斜する底面部54b,前壁部54c及び後壁部54dに案内され、前壁部54c側へ凸状に形成された後壁部54dを迂回して供給口54rへ向かう経路に沿って転動して貯留部54a右側の整流部54eに到達する。また、遊技者によって遊技球Bが貯留部54a内へ投入された場合も、同様に、底面部54b等に案内されて転動して整流部54eへ到達する。そして、遊技球Bは直線部54pの両側に設けられた傾斜壁54kによって誘導されて一列に整列されると共に、直線部54p上を下り傾斜する左側へ転動して金属板54mの下流端より供給穴49へ流下する。
また、前記第一の実施形態では、図柄変動表示装置57をガラス扉枠4側に固着する構成としたが、上皿54の後壁部54dに固着する構成としてもよい。或いは、図14に示す第4の変形例のように、ガラス扉枠4と上皿後壁部54dとに固着する構成としてもよい。本変形例では、図柄変動表示装置57が前後両側で固着されているので、取り付け強度が確保され、取り付け状態の安定化を図ることができる。例えば、図柄変動表示装置57を上皿後壁部54dに固着した状態で上皿54をガラス扉枠4に取り付け、さらに図柄変動表示装置57をガラス扉枠4に固着することにより、図柄変動表示装置57の少なくとも一部が空間部54h内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
また、図15に示す第5の変形例のように、ガラス扉枠4の前面に凹部4aを形成し、その凹部4a内に図柄変動表示装置57の少なくとも一部が配設される構造としてもよい。本変形例では、図柄変動表示装置57がより一層視認容易となると共に、図柄変動表示装置57のサイズをより大きくすることができる。
また、前記第一の実施形態では、図柄変動表示装置57を液晶ディスプレイにより構成したが、図柄変動表示装置57をELディスプレイ(ELは、エレクトロルミネッセントの略)により構成してもよい。本変形例によれば、図柄変動表示装置57が高輝度で見易い画面表示を行うことができる。尚、図柄変動表示装置57を可撓性を有する材質からなるELディスプレイにより構成する場合、図16に示す第6の変形例のように、ELディスプレイを曲面状に配設する構成としてよい。本変形例によれば、外部からの光の写り込みが防止されて図柄変動表示装置57における画面表示の視認がより一層容易となる。
或いは、図柄変動表示装置57をLEDディスプレイにより構成してもよい。本変形例によれば、図柄変動表示装置57が安価な構成で見易い画面表示を行うことができる。さらに、第二の実施形態において、情報表示部157をタッチパネル式ディスプレイにより構成してもよい。本変形例によれば、遊技者が指で情報表示部157の表面に触れることによって容易に各種の入力操作を行うことができる。入力操作としては、表示したい情報の選択入力を行えるようにしてもよいし、タッチパネル式ディスプレイ上に球貸しボタン等を設けて貸し球操作部を構成するようにしてもよい。
また、前記第一の実施形態では、図柄変動表示装置57全体を空間部54h内に配設したが、図17に示す第7の変形例のように、空間部54hの内外に跨って図柄変動表示装置57を配設すると共に、上皿後端部54dの左右両側に図柄変動表示装置57の左右を囲む遮蔽部5q,54qを立設する構造としてもよい。尚、図17(a)は、本変形例における図柄変動表示装置57付近の斜視図、(b)は上皿54の図2(c)に相当する断面図である。本変形例によれば、空間部54hの内外に跨って図柄変動表示装置57を配設することにより図柄変動表示装置57の一部(略下半分)を空間部54h内に配設したので、遊技が行われる遊技領域等の本体各部のスペースを充分に確保することができる。また、図柄変動表示装置57の残りの部分(略上半分)を空間部54h外に配設することにより、図柄変動表示装置57全体のサイズをより大きくすることができる。さらに、大きな画面を有する図柄変動表示装置57は遮蔽部54q,54qによって当該遊技者以外の視線から確実に遮蔽されるため、例えば、大当り発生の期待感が高まるリーチ遊技時に周囲の遊技者によって図柄変動表示装置57を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることをより確実に防止できる。尚、遮蔽部54q,54qを省略した構成とした場合、図柄変動表示装置57の上部は周囲から視認可能となるが、図柄変動表示装置57下部が上皿後壁部54dによって周囲の視線から遮蔽されるので、他の遊技者による覗き見を防止する効果がある程度発揮されるものと考えられる。また、図18に示す第8の変形例のように、第4の変形例と同様に、図柄変動表示装置57を上皿後壁部54dとガラス扉枠4とに固着する構成としてもよい。
また、第7の変形例に対する変形として、図19に示す第9の変形例のように、空間部54h内に後壁部54dとガラス扉枠4とを連結する連結部47を架設すると共に、連結部47に立設された一対の起立部48,48の上部にて図柄変動表示装置57を軸支し、所定の傾斜角となるように回動可能に設ける構成としてもよい。本変形例によれば、図柄変動表示装置57は、遊技者の視線方向となる所望の傾斜角に調整可能であるので、遊技者は確実に画面表示を容易に視認することが可能となる。尚、図19(a)は第9の変形例における図柄変動表示装置57付近の斜視図であり、図19(b)は図2(c)相当の断面図である。
また、前記第二の実施形態において、図20,21に示す変形例のように、上皿後壁部154dと本体枠120との間に空間部154hを形成すると共に、情報表示部157が本体枠120に固着され且つ情報表示部157を視認可能とする開口部160aがフロントパネル160に設けられる構成としてもよい。尚、図20は、本変形例における情報表示部157付近の斜視図である。また、図21は、上皿154及び情報表示部157付近の断面図であり、(a)はフロントパネル160を本体枠120側から開いた状態を、(b)はフロントパネル160を本体枠120側へ閉じた状態をそれぞれ示している。本変形例によれば、本体枠120に固着された情報表示部157がフロントパネル160に設けられた開口部160aを介して遊技者から視認される。また、情報表示部157をフロントパネル160と別体となるように本体枠120側へ配置したことにより、フロントパネル160の軽量化を図ることができ、フロントパネル160の開閉作業の負担を軽減することができる。また、本変形例では、上皿154に開口部160aを覆う透明カバー154sが設けられているので、遊技球の落下等から情報表示部157が確実に保護される。尚、透明カバー154sをフロントパネル160に設ける構成としてもよい。また、本変形例において、本体枠120の前面に凹部を形成し、その凹部内に情報表示部157の少なくとも一部を配設する構造としてもよい。これにより、情報表示部157の視認が容易になると共に、情報表示部のサイズをより大きくすることができる。
また、前記第一の実施形態では、図柄変動表示装置57を上皿54の貯留部54aと本体との間に形成された空間部54h内に配設したが、所定の遊技の実行に関連して画面表示する表示装置の少なくとも一部を空間部54h内に配設する構成としてもよく、遊技領域内に図柄変動表示装置を設けて、別途、第二の実施形態と同様の情報表示部の少なくとも一部を空間部54h内に配設する構成としてもよい。また、空間部54h内に情報表示部を配設する場合、当該遊技機における前日の大当り回数や変動回数等のデータを表示するようにしてもよい。さらに、第二の実施形態において、第一の実施形態と同様に空間部154h内に情報表示部157全体を配設する構成としてもよく、かかる構成では、他者に知られたくない遊技者の個人情報や遊技者の選択操作により画面表示された各種情報等を上皿後壁部154dによって周囲の視線から遮蔽することができる。また、前記各実施形態では、それぞれ表示部を1つ設けた例を示したが、表示部を複数設ける構成としてもよい。
(付記)
上述した実施形態から、以下に示す本発明の各手段を抽出することができる。以下、各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.遊技球を媒体として所定の遊技が実行されると共に遊技球を賞球として払出すように構成された本体と、その本体より払い出された遊技球及び遊技者により投入された遊技球を貯留する貯留部、前記本体より払い出された遊技球を前記貯留部へ流入させる流入口、及び前記貯留部に貯留された遊技球を前記本体側へ供給する供給口を有する上皿と、画面表示可能な表示部と、を備えた遊技機において、
前記上皿の貯留部の一部を前記本体より離間して形成することによって前記貯留部と前記本体との間に空間部を形成すると共に、その空間部内に前記表示部の少なくとも一部を配設したことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、上皿の貯留部の一部を本体より離間して形成することによって貯留部と本体との間に空間部を形成すると共に、空間部内に表示部の少なくとも一部を配設したので、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。すなわち、空間部を表示部の少なくとも一部の配設領域として活用することにより、本体において表示部の配設に必要とされる面積を小さくすることができるので、本体各部(例えば、遊技領域)のスペースを充分に確保することができる。また、遊技者が上皿の貯留部と本体との間に形成された空間部内に少なくとも一部が配設された表示部を見ると、上皿及び本体側の遊技領域等が視界の中に入って見やすくなるという利点がある。さらに、表示部の空間部内に配設された部分は、上皿によって当該遊技者以外の視線から遮蔽されるため、例えば、大当り発生の期待感が高まるリーチ遊技状態等に周囲の遊技者によって表示部を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることを防止できる。
2.前記空間部内に前記表示部全体を配設したことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、空間部内に表示部全体が収まるので、遊技が実行される遊技領域等の本体各部のスペースをより大きく確保することができる。また、表示部全体が上皿によって当該遊技者以外の視線から確実に遮蔽され、周囲の遊技者によって表示部を覗き見されることをより確実に防止できる。
3.前記空間部の内外に跨って前記表示部を配設したことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段3によれば、空間部の内外に跨って表示部を配設することにより表示部の一部を空間部内に配設したので、遊技が行われる遊技領域等の本体各部のスペースを充分に確保することができる。また、表示部の残りの部分を空間部外に配設することにより、表示部全体のサイズをより大きくすることができる。
4.前記表示部は、遊技者の視線方向に向けて傾斜配置されたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
手段4によれば、表示部が遊技者の視線方向に向けて傾斜配置されているので、遊技者は、より一層容易に画面表示を視認することができる。
5.前記表示部は、所定の傾斜角となるように回動可能に設けられたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
手段5によれば、表示部は、所定の傾斜角となるように回動可能に設けられ、表示部が遊技者の視線方向となるように傾斜角を調整可能であるので、遊技者は、より一層容易に画面表示を視認することができる。
6.前記表示部は、曲面状に配設されたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
手段6によれば、表示部が曲面状に配設されているので、外部からの光の写り込みが防止されて表示部における画面表示の視認がより一層容易となる。尚、表示部は、可撓性を有する材質からなるディスプレイ(例えば、ELディスプレイ)によって構成することが好ましい。
7.前記表示部の周囲の少なくとも一部に遮蔽部が立設されたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段7によれば、表示部の周囲の少なくとも一部に遮蔽部が立設されているので、表示部は遮蔽部によって当該遊技者以外の視線から確実に遮蔽されるため、例えば、大当り発生の期待感が高まるリーチ遊技時に周囲の遊技者によって表示部を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることをより確実に防止できる。
8.前記貯留部は、前記流入口及び前記供給口に連続する底面部と、その底面部の周囲を取り囲むように立設された前壁部と、前記底面部を挟んで前記前壁部と対向して立設され且つ前記前壁部側へ凸状に形成された後壁部とを備え、
前記後壁部と前記本体との間に形成された空間部内に前記表示部の少なくとも一部を配設したことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
手段8によれば、底面部を挟んで前壁部と対向して立設された後壁部が前壁部側へ凸状に形成されて、後壁部と本体との間に確実に空間部を形成し、その空間部内に表示部の少なくとも一部が配設されるので、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から後壁部によって遮蔽可能とすることができる。
9.前記本体は、前記所定の遊技が実行される本体枠と、その本体枠に対して前面側へ開閉可能に設けられ且つ前記上皿が取り付けられる開閉枠とを備え、
前記後壁部と前記開閉枠との間に空間部を形成したことを特徴とする手段8に記載の遊技機。
手段9によれば、上皿の後壁部と開閉枠との間に形成された空間部内に表示部の少なくとも一部を配設したので、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から後壁部によって遮蔽可能とすることができる。
10.前記表示部は、前記開閉枠に固着されたことを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段10によれば、表示部を開閉枠に固着した状態で上皿を取り付けることにより、表示部の少なくとも一部が空間部内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
11.前記表示部は、前記後壁部に固着されたことを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段11によれば、表示部を上皿後壁部に固着した状態で上皿を開閉枠に取り付けることにより、表示部の少なくとも一部が空間部内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
12.前記表示部は、前記開閉枠と前記後壁部とに固着されたことを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段12によれば、表示部が開閉枠と後壁部とに固着されているので、表示部の取り付け強度が確保され、取り付け状態の安定化を図ることができる。例えば、表示部を上皿後壁部に固着した状態で上皿を開閉枠に取り付け、さらに表示部を開閉枠に固着することにより、表示部の少なくとも一部が空間部内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
13.前記空間部内に前記後壁部と前記開閉枠とを連結する連結部が架設され、前記表示部は前記連結部上に立設されたことを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段13によれば、空間部内で後壁部と開閉枠とを連結するように架設された連結部上に表示部が立設されることにより、表示部の少なくとも一部が空間部内に配設される構造を容易且つ確実に形成することができる。
14.前記開閉枠の前面に凹部が形成され、その凹部内に前記表示部の少なくとも一部が配設されることを特徴とする手段9乃至13のいずれかに記載の遊技機。
手段14によれば、開閉枠の前面に形成された凹部内に表示部の少なくとも一部が配設されるので、表示部がより一層視認容易となると共に、表示部のサイズをより大きくすることができる。
15.前記本体は、前記所定の遊技が実行される本体枠と、その本体枠に対して前面側へ開閉可能に設けられ且つ前記上皿が取り付けられる開閉枠とを備え、
前記後壁部と前記本体枠との間に空間部を形成すると共に、前記表示部が前記本体枠に固着され且つその表示部を視認可能とする開口部が前記開閉枠に設けられたことを特徴とする手段8に記載の遊技機。
手段15によれば、上皿の後壁部と本体枠との間に空間部を形成し、本体枠に固着された表示部が開閉枠に設けられた開口部を介して遊技者から視認される。また、表示部を開閉枠と別体となるように本体枠側へ配置したことにより、開閉枠の軽量化を図ることができ、開閉枠の開閉作業の負担を軽減することができる。
16.前記本体枠の前面に凹部が形成され、その凹部内に前記表示部の少なくとも一部が配設されることを特徴とする手段15に記載の遊技機。
手段16によれば、本体枠の前面に形成された凹部内に表示部の少なくとも一部が配設されるので、表示部の視認が容易になると共に、表示部のサイズをより大きくすることができる。
17.前記上皿又は前記開閉枠に前記開口部を覆う透明カバーが設けられたことを特徴とする手段15又は16に記載の遊技機。
手段17によれば、表示部を視認可能とする開口部を上皿又は開閉枠に設けられた透明カバーで覆うことにより、遊技球の落下等から表示部が確実に保護される。
18.前記後壁部の上縁が丸みを帯びた断面形状に形成されたことを特徴とする手段8乃至17のいずれかに記載の遊技機。
手段18に記載の遊技機によれば、後壁部の上縁が丸みを帯びた断面形状に形成されているので、極めて安全性が高い。例えば、遊技者が表示部へ指を移動させる際に後壁部に触れた場合にも、遊技者の指を傷つけることが防止される。
19.前記底面部上に、遊技球を一列に整列させて前記供給口より本体側へ流下させる整流部が設けられたことを特徴とする手段8乃至18のいずれかに記載の遊技機。
手段19によれば、貯留部の底面部上に整流部が設けられているので、遊技球を一列に整列させて供給口より本体側へ流下させることができる。
20.前記整流部には、前記前壁部側及び前記後壁部側の少なくとも一方に遊技球誘導用の傾斜壁が形成されたことを特徴とする手段19に記載の遊技機。
手段20によれば、整流部には、前壁部側及び後壁部側の少なくとも一方に遊技球誘導用の傾斜壁が形成されているので、遊技球が確実に一列に整列され且つ供給口に向かって確実に誘導される。
21.前記整流部には、前記前壁部側及び前記後壁部側の両方に遊技球誘導用の傾斜壁が形成されたことを特徴とする手段19に記載の遊技機。
手段21によれば、整流部において遊技球誘導用の傾斜壁が前壁部側だけでなく、後壁部側にも形成されているので、遊技球が後壁部側で滞ることなく供給口に向かって確実に誘導される。
22.前記流入口及び前記供給口は、前記貯留部の後端で左右に離間して設けられ、前記後壁部は、前記流入口と前記供給口との間に形成されたことを特徴とする手段19乃至21のいずれかに記載の遊技機。
手段22によれば、貯留部の後端で左右に離間して設けられ流入口と供給口との間に底面部を挟んで前壁部と対向して後壁部が立設され且つその後壁部が前壁部側へ凸状に形成されているので、後壁部と本体との間に確実に空間が形成される。
23.前記整流部は、前記底面部上で前後方向に延設され且つ前方側から前記供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する直線部を備えたことを特徴とする手段22に記載の遊技機。
手段23によれば、流入口から底面部上に流入した遊技球は、前壁部側へ凸状に形成された後壁部を迂回して供給口へ向かう経路に沿って転動し、底面部上で前後方向に延設され且つ前方側から供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する整流部の直線部において一列に円滑に整列されて供給口より本体側へ確実に流下する。
24.前記整流部は、前記底面部上で前記供給口に対して前記払出口とは反対側にて左右方向に延設され且つ前記供給口が設けられる方向に向かって下り傾斜する直線部を備えたことを特徴とする手段22に記載の遊技機。
手段24によれば、流入口から底面部上に流入した遊技球は、前壁部側へ凸状に形成された後壁部を迂回して供給口へ向かう経路に沿って転動し、底面部上で供給口に対して払出口とは反対側にて左右方向に延設され且つ供給口が設けられる方向に向かって下り傾斜する整流部の直線部において一列に円滑に整列されて供給口より本体側へ確実に流下する。
25.前記整流部は、前記底面部上で前記本体に対して斜め方向に延設され且つ前方側から前記供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する直線部を備えたことを特徴とする手段22に記載の遊技機。
手段25によれば、流入口から底面部上に流入した遊技球は、前壁部側へ凸状に形成された後壁部を迂回して供給口へ向かう経路に沿って転動し、底面部上で本体に対して斜め方向に延設され且つ前方側から供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する整流部の直線部において一列に円滑に整列されて供給口より本体側へ確実に流下する。
26.前記整流部は、前記底面部上で前記払出口から前記供給口に至る曲線状の経路に沿って延設され且つ前方側から前記供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する曲線部を備えたことを特徴とする手段22に記載の遊技機。
手段26によれば、流入口から底面部上に流入した遊技球は、前壁部側へ凸状に形成された後壁部を迂回して供給口へ向かう経路に沿って転動し、底面部上で払出口から供給口に至る曲線状の経路に沿って延設され且つ前方側から供給口が設けられる後方側に向かって下り傾斜する整流部の曲線部において一列に円滑に整列されて供給口より本体側へ確実に流下する。
27.前記流入口及び前記供給口は、前記貯留部の後端で左右に離間して設けられ、前記空間部は、前記流入口と前記供給口との間に形成されたことを特徴とする手段1乃至26のいずれかに記載の遊技機。
手段27によれば、貯留部の後端で左右に離間して設けられた流入口と供給口との間に空間部を形成したので、空間部のサイズを大きくして表示部のサイズをより大きくすることができる。
28.前記空間部は、前記貯留部の左右方向中央に形成されたことを特徴とする手段27に記載の遊技機。
手段28によれば、空間部が貯留部の左右方向中央に形成されているので、貯留部において左右均等な強度を確保することができる。
29.前記貯留部の全体形状が、前記流入口側と前記供給口側とを両端とし且つ前方側へ湾曲するアーチ状に形成されたことを特徴とする手段27又は28に記載の遊技機。
手段29によれば、貯留部の全体形状が流入口側と供給口側とを両端とし且つ前方側へ湾曲するアーチ状に形成されているので、アーチ形状の内周側部分となる貯留部と本体との間に確実に空間部を形成することができる。
30.前記表示部は、タッチパネル式ディスプレイからなることを特徴とする手段1乃至29のいずれかに記載の遊技機。
手段30に記載の遊技機によれば、表示部がタッチパネル式ディスプレイからなるので、遊技者が指で表示部の表面に触れることによって容易に各種の入力操作を行うことができる。
31.前記表示部は、液晶ディスプレイからなることを特徴とする手段1乃至30のいずれかに記載の遊技機。
手段31に記載の遊技機によれば、表示部が液晶ディスプレイからなるので、高精細で見易い画面表示を行うことができる。
32.前記表示部は、ELディスプレイからなることを特徴とする手段1乃至30のいずれかに記載の遊技機。
手段32に記載の遊技機によれば、表示部がELディスプレイからなるので、高輝度で見易い画面表示を行うことができる。また、ELディスプレイは可撓性を有する材質からなるので、曲面状に配設することにより、外部からの光の写り込みを防止して画面表示の視認をより一層容易とすることができる。
33.前記表示部は、LEDディスプレイからなることを特徴とする手段1乃至30のいずれかに記載の遊技機。
手段33に記載の遊技機によれば、表示部がLEDディスプレイからなるので、安価な構成で見易い画面表示を行うことができる。
34.前記表示部は、前記所定の遊技の実行に関連して画面表示するように構成されたことを特徴とする手段1乃至33のいずれかに記載の遊技機。
手段34に記載の遊技機によれば、所定の遊技の実行に関連して画面表示することによって遊技者により注視される表示部の少なくとも一部が、上皿の貯留部と本体との間に形成された空間部内に配設されているので、上皿及び本体側の遊技領域等が視界の中に入って見やすくなるという利点がある。
35.前記表示部は、複数の図柄列が変動表示される図柄変動表示装置によって構成されたことを特徴とする手段34に記載の遊技機。
手段35に記載の遊技機によれば、遊技者によって注視される複数の図柄列が変動表示される図柄変動表示装置の少なくとも一部が、上皿の貯留部と本体との間に形成された空間部内に配設されているので、上皿及び本体側の遊技領域等が視界の中に入って見やすくなるという利点がある。さらに、図柄変動表示装置の空間部内に配設された部分は、上皿によって当該遊技者以外の視線から遮蔽されるため、例えば、複数の図柄列の停止時の組合せが予め定めた組合わせとなる大当り発生の期待感が高まるリーチ遊技状態等に周囲の遊技者によって表示部を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることを防止できる。
36.前記図柄変動表示装置は、変動表示される複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが大当り図柄の組合せであるリーチ遊技状態となったときにリーチ演出を実行するように構成されたことを特徴とする手段35に記載の遊技機。
手段36に記載の遊技機によれば、図柄変動表示装置の空間部内に配設された部分は、上皿によって当該遊技者以外の視線から遮蔽されるため、大当り発生の期待感が高まるリーチ演出実行時等に周囲の遊技者によって表示部を覗き見されて当該遊技者が不快感な気分にさせられることを防止できる。
37.前記表示部は、外部より受信した表示用データに基づいて画面表示を行うように構成されたことを特徴とする手段1乃至36のいずれかに記載の遊技機。
手段37に記載の遊技機によれば、表示部は、外部(例えば、ホールサーバ等)より受信した広告宣伝情報、ニュース、お知らせ等に関する表示用データに基づいて各種の情報を画面表示することができる。
38.前記表示用データは、インターネット等の通信回線を介して受信されることを特徴とする手段37に記載の遊技機。
手段38に記載の遊技機によれば、表示部が、インターネット等の通信回線を介して受信された広告宣伝情報、ニュース、お知らせ等に関する表示用データに基づいて各種の情報を画面表示することができる。
39.前記遊技機は、パチンコ遊技機であることを特徴とする手段1乃至38のいずれかに記載の遊技機。
手段39によれば、パチンコ遊技機において、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。
40.前記上皿は、遊技盤を臨む窓部にガラスを設けたガラス扉枠に取り付けられたことを特徴とする手段39に記載の遊技機。
手段40によれば、上皿をガラス扉枠に取り付けたパチンコ遊技機において、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。
41.前記上皿は、遊技盤を臨む窓部にガラスが設けられたガラス扉枠の下方にてそのガラス扉枠とは別体で設けられた上皿板に取り付けられたことを特徴とする手段39に記載の遊技機。
手段41によれば、上皿をガラス扉枠とは別体の上皿板に取り付けたパチンコ遊技機において、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。
42.前記遊技機は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、前記各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット遊技機であることを特徴とする手段1乃至18,27乃至34,37又は38のいずれかに記載の遊技機。
手段42によれば、パチロット遊技機において、本体各部のスペースを充分に確保しつつ、表示部を当該遊技者から視認容易とし且つ周囲の視線から遮蔽可能とすることができる。