JP2013106624A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013106624A
JP2013106624A JP2011251367A JP2011251367A JP2013106624A JP 2013106624 A JP2013106624 A JP 2013106624A JP 2011251367 A JP2011251367 A JP 2011251367A JP 2011251367 A JP2011251367 A JP 2011251367A JP 2013106624 A JP2013106624 A JP 2013106624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
link member
reference plane
movable
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011251367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5475745B2 (ja
Inventor
Yu Tsubakitani
悠 椿谷
Yasuhiro Hirano
泰弘 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansei R&D Co Ltd filed Critical Sansei R&D Co Ltd
Priority to JP2011251367A priority Critical patent/JP5475745B2/ja
Publication of JP2013106624A publication Critical patent/JP2013106624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5475745B2 publication Critical patent/JP5475745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】可動部材の配置の自由度を高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】
本発明の遊技機10では、遊技板11と平行な扉取付片37の前面に上回動扉22を備え、扉取付片37の裏側に上回動扉22を回動させるための扉駆動ユニット50を備えている。扉駆動ユニット50は、遊技板11と平行な方向にプランジャ51Pが直動するソレノイド51と、プランジャ51Pと一体に直動する連動部材53と、連動部材53の直動に連動して遊技板11に沿って回動する主回動部60と、主回動部60の回動に連動して遊技板11に沿って回動する力伝達部65とを備え、上回動扉22は、回動シャフト64を介して力伝達部65に連結されて力伝達部65と一体回転可能となっている。
【選択図】図13

Description

本発明は、基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、遊技板の裏側に配置された直動駆動源の駆動力を、遊技板の板厚方向に平行な面内で回動するリンク部材に伝達し、遊技板の前面に取り付けられた翼片を遊技板に沿って回動させるものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−276345号公報(図3、図6)
しかしながら、上述した従来の遊技機では、遊技板の板厚方向における駆動手段の長さが大きくなってしまい、遊技板の板厚方向でスペースを確保しにくい場合には、可動部材を配置しにくいという問題があった。即ち、従来の遊技機では、可動部材の配置の自由度が低いという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、可動部材の配置の自由度を高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、駆動手段は、電気的に作動しかつ所定方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、電気的駆動源の動作を可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、リンク部は、動力出力部に連結され、動力出力部の動きに連動して駆動可能な第1リンク部材と、第1リンク部材の動きに連動して駆動可能な第2リンク部材と、第2リンク部材に接触し、第2リンク部材の動きに連動して駆動する第3リンク部材と、第3リンク部材の動きに連動して可動部材を第1位置と第2位置との間で移動させる連結部とを備え、駆動手段と可動部材との間に配置され、基準平面と平行なベース壁と、電気的駆動源とリンク部とを収納可能で、ベース壁を含む遊技構成体により形成された収納部とを有し、動力出力部と第1リンク部材と第2リンク部材と第3リンク部材の各々は、収納部内で基準平面と平行な方向に駆動されるように配置されたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、第1リンク部材は、基準平面に沿って電気的駆動源と隣合うと共に、第2リンク部材と第3リンク部材は、基準平面と平行な面内で並べて配置されると共に、第2リンク部材及び第3リンク部材の少なくとも一方のリンク部材の少なくとも一部が基準平面と直交する方向で第1リンク部材に重なるように配置され、第1リンク部材、第2リンク部材及び第3リンク部材の3つのリンク部材全体の基準平面と直交する方向の長さが、電気的駆動源の基準平面と直交するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、第1リンク部材が移動する際に通過する領域の基準平面に沿った特定方向における長さよりも、第2リンク部材及び第3リンク部材の各々が回動する際に通過する領域の特定方向における長さが小さいところに特徴を有する。
請求項4の発明に係る遊技機は、基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、駆動手段は、電気的に作動しかつ所定方向に駆動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、動力出力部の動作を可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、リンク部は、動力出力部の動きに連動して駆動可能な複数のリンク部材と、複数のリンク部材のうち一のリンク部材に連結され、その一のリンク部材の動きに伴って可動部材を第1位置と第2位置との間で移動させる連結部とを備え、電気的駆動源とリンク部とを収納可能な収納部を遊技構成体により構成し、動力出力部及び複数のリンク部材は、収納部内において基準平面内に又は基準平面と平行に配置されると共に、各々の駆動方向が基準平面と平行となるように駆動するように構成されたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明では、動力出力部の動作に連動して、第1リンク部材、第2リンク部材、第3リンク部材が駆動し、第3リンク部材の動作が連結部によって可動部材に伝達される。そして、本発明によれば、動力出力部と第1リンク部材と第2リンク部材と第3リンク部材の各々が駆動する方向が基準平面と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が基準平面と直交する方向に移動する場合と比較して、リンク部を基準平面と直交する方向に薄くすることが可能になる。これにより、電気的駆動源とリンク部を収容する収納部の基準平面と直交する方向における長さを小さくすることが可能になり、可動部材の配置の自由度を高めることが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、第1リンク部材、第2リンク部材及び第3リンク部材の3つのリンク部材全体の基準平面と直交する方向の長さが、電気的駆動源の基準平面と直交する方向の長さよりも小さくなっているので、収納部の基準平面と直交する方向の長さを電気的駆動源の基準平面と直交する方向の長さより大きくすることで、3つのリンク部材についても収納が可能になる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、収納部において、第1リンク部材が移動する際に通過可能な大きさを基準平面に沿った特定方向で確保すれば、第2リンク部材と第3リンク部材の各々についても収納部内で移動させることが可能になる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明に係る遊技機では、動力出力部の動作に連動して、複数のリンク部材が駆動し、複数のリンク部材のうち一のリンク部材の動作が連結部によって可動部材に伝達される。そして、本発明によれば、動力出力部と複数のリンク部材の各々が駆動する方向が基準平面と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が基準平面と直交する方向に移動する場合と比較して、リンク部を基準平面と直交する方向に薄くすることが可能になる。これにより、収納部の基準平面と直交する方向の長さが小さい場合であっても、電気的駆動源とリンク部を収納することが可能になり、可動部材の配置の自由度を高めることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 裏セット盤の正面図 裏セット盤の前方斜視図 可動演出装置の一部を取り外した状態の裏セット盤の前方斜視図 枠本体部の前方斜視図 枠本体部の背面図 枠本体部の一部を分解した状態の前方斜視図 枠本体部の一部を分解した状態の後方斜視図 上回動扉が閉じた状態の扉駆動ユニット周辺の背面図 上回動扉が開いた状態の扉駆動ユニット周辺の背面図 上回動扉が閉じた状態の扉駆動ユニットの前方斜視図 上回動扉が閉じた状態の扉駆動ユニットの後方斜視図 上回動扉が開いた状態の扉駆動ユニットの後方斜視図 扉駆動ユニットの分解後方斜視図 扉駆動ユニット及び裏蓋の前方斜視図 (A)上回動扉が閉じた状態の回動板の背面図、(B)上回動扉をこじ開けようとしたときの回動板の背面図
以下、本発明を適用した遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図17に基づいて説明する。図1に示すように、遊技板11の前面には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成されている。
遊技板11の前面は、遊技機10の前面に開閉可能に取り付けられた前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技領域R1の全体が視認可能となっている。ガラス窓10Wの周囲には、装飾ランプ35が設けられ、ガラス窓10Wの上方の両側には、スピーカ25,25が備えられている。また、ガラス窓10Wより下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右端部には操作ノブ28が設けられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示すように、遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、異形の遊技板表示窓11Hが貫通形成されており、その遊技板表示窓11Hに遊技板11の裏面側から液晶表示装置30が対向している。液晶表示装置30は、液晶モジュール(例えば、TFT−LCDモジュール)で構成され、その表示画面30Gが、遊技板11の奥側に配置されている。
遊技板11の前面中央には、表示画面30Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から遊技板表示窓11Hに嵌め込まれ、遊技板表示窓11Hの内側に張り出すと共に、遊技板11の前面から突出している。そして、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23の外側を通過して表示装飾枠23の内側に進入しないように構成されている。
遊技領域R1のうち表示装飾枠23の下方における左右方向の中央部には、第1始動入賞口14A,第2始動入賞口14B及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。第2の始動入賞口14Bの左側には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20が複数設けられている。また、表示装飾枠23の左側には風車19が設けられている。表示装飾枠23の右側下方には、始動ゲート18及び大入賞口15が、上から順に並べて設けられている。大入賞口15の右側には、サイド入賞口21が設けられている。また、図示しないが、遊技領域R1には多数の障害釘が植設されている。
遊技領域R1の各部位についてさらに詳説する。始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると当否判定が行われる。その当否判定の結果は、液晶表示装置30の表示画面30G或いは、液晶表示装置30とは別の表示装置(図示せず)にて表示される。例えば、当たり(以下、「小当たり」という)の場合は「○」が表示され、外れの場合は「×」が表示される。
第1始動入賞口14A及び第2始動入賞口14Bは、遊技板11の前面から突出した部材の上面に遊技球が1つずつ入賞可能な開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。
第2始動入賞口14Bの開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっている。このとき両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。そして、上述した「小当たり」となった場合に可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に倒される。すると、すると、第2始動入賞口14Bの両脇を流下する遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2始動入賞口14Bに案内されるようになって第2始動入賞口14Bに入賞し易くなる。
また、第1始動入賞口14A又は第2始動入賞口14Bに遊技球が入賞すると、例えば、1個の入賞につき4個の遊技球が上皿26に払い出されると共に当否判定が行われる。その判定結果は、液晶表示装置30にて表示される。
具体的には、液晶表示装置30には、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成された3つの左、中、右の特別図柄32A,32B,32Cが横並びに停止表示されている。そして、第1始動入賞口14A又は第2始動入賞口14Bに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄32A,32B,32Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄が停止表示される。各始動入賞口14A,14Bへの入賞に起因した当否判定結果が当たり(以下、「大当たり」という)の場合には、3つの特別図柄が全て同じ図柄(ゾロ目)で停止表示され、その後、遊技が「大当たり状態」に移行する。これに対し、判定結果が外れの場合には、ゾロ目以外の組み合わせで停止表示され、通常の遊技状態が続行する。
大入賞口15は横長矩形状をなしており、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、「大当たり状態」になると、図1に示すように可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒される。すると、大入賞口15が前方に開放し、可動扉15Tを案内にして大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。
大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、1個の入賞につき15個の遊技球が上皿26に払い出される。
サイド入賞口21及び一般入賞口20,20に遊技球が入賞した場合も、1個の入賞につき所定複数個の賞球が上皿26に払い出される。
上述した各入賞口14A,14B,15,20,21の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端に配置されたアウト口16に全て取り込まれる。
表示装飾枠23は、中央に開口部を備え、前面が、液晶表示装置30で行われる表示演出に対応したデザイン形状をなしている。表示装飾枠23の下辺の内側上面は、遊技球が左右に転動可能なステージ24となっている。また、表示装飾枠23には、遊技領域R1を流下する遊技球をワープ入口23Wで受け入れてステージ24に誘導するための図示しないワープ路が形成されている。ワープ路は、例えば、表示装飾枠23の左側辺を貫通しており、表示装飾枠23の左側方を流下する遊技球をステージ24に誘導可能となっている。ステージ24は、左右両側から中央部に向かって下るように傾斜しており、ステージ24上で左右に転動した遊技球は、ステージ24のほぼ中央前端縁から流下する。
表示装飾枠23の下辺中央の後方には、可動演出装置70が備えられている。図3に示すように、可動演出装置70は、遊技板11の裏側に重ねて固定された裏セット盤40に取り付けられている。裏セット盤40は、遊技板11の裏面と対向した主板壁41と、その外縁部から前方に起立した囲壁42とを有し、前後方向で扁平な箱形構造をなしている(図4参照)。囲壁42の四隅には、その前端縁から側方に張り出した複数の鍔壁43が一体形成され、それら鍔壁43が遊技板11の裏面に宛われて固定されている。
裏セット盤40の中央部分には、主板壁41を貫通した矩形の裏表示窓44が形成されている。裏表示窓44には、裏セット盤40の後方から液晶表示装置30が嵌め込まれており、主板壁41の前面と表示画面30Gとが略面一に配置されている。そして、可動演出装置70は、裏セット盤40の主板壁41のうち、裏表示窓44の下方に取り付けられている。
図4に示すように、可動演出装置70の左側上端部には、後述する上入球口22A(図2参照)に入球した遊技球が流下可能な球誘導路72が備えられている。球誘導路72は、球通路90(図7参照)との連絡部分から奥側へ延びた後、右側へ曲がって下るように延び、先端部に前面開口72Aを備えている。また、球誘導路72のうち奥側へと延びる途中部分からは、球排出路73が側方に分岐している。なお、球排出路73は、下方へ延びて図示しない遊技球回収装置と連絡している。
可動演出装置70は、振分部材74と球受入部材71とを上下に並べて備えている。振分部材74は、裏セット盤41の左右方向の中央位置から左右両方向に延びた筒状をなし、内側に遊技球が1つだけ通過可能な球通過路を有している。また、振分部材74は、左右方向の中心に回動軸部74Jを有し、振分部材74の右側端部に連結した直動部材74A(図5参照)が上下に駆動されることによって左右に傾動するようになっている。なお、本実施形態では、可動演出装置70は、電話機の形状をなし、振分部材74は受話器部分に、球受入部材71は電話機本体部分に対応している。
振分部材74の左側端部は球誘導路72の下方に配置され、振分部材74のうち回動軸部74Jより左側位置には、球誘導路72の前面開口72Aから排出された遊技球を下方から受け止め可能な球受容部74Bが備えられている。そして、球受容部74Bに受容された遊技球が振分部材74の内部へ誘導されるようになっている。なお、球誘導路72内の遊技球は、球誘導路72の下方に備えた流下規制装置80によって、1つずつ前面開口72Aから排出されるようになっている。
図4に示すように、振分部材74の左右の両端部には、前方に開口した第1排出口75Aと第2排出口75Bが備えられ、振分部材74の内部へ誘導された遊技球は、第1排出口75A又は第2排出口75Bの何れか一方から排出されるようになっている。
第1排出口75Aの下方には、第1排出口75Aから排出された遊技球を球受入部材71の前面に形成された第1入球口77Aへと案内する第1球誘導路76Aが配置されている。また、第2排出口75Bの下方には、第2排出口75Bから排出された遊技球を球受入部材71の前面に形成された第2入球口77Bへと案内する第2球誘導路76Bが配置されている。
そして、可動演出装置70は、例えば、遊技が遊技者に特典を付与するための条件を満たしている場合には、第1排出口75A又は第2排出口75Bの何れか一方から遊技球が排出するように振分部材74を傾動させて第1入球口77A又は第2入球口77Bに遊技球を入球させ、特典を付与するための条件を満たしていない場合には、他方の入球口に遊技球が入球するように振分部材74を傾動させる。このように、可動演出装置70は、遊技が特典を付与するための条件を満たしているか否かについて、第1入球口77A又は第2入球口77Bの何れか一方に遊技球を振り分けることで演出を行う。なお、遊技者に付与する特典の具体例としては、大当たりや確率変動等が挙げられる。
図2に示すように、表示装飾枠23の上辺の左側位置には、遊技領域R1を流下する遊技球を可動演出装置70へ誘導するための上回動扉22が備えられている。上回動扉22は、常には起立した入球規制位置(図6参照)に配置され、遊技が「特定の遊技状態」となったときに下端部を中心として左側に回動して横倒しになった入球許容位置(図2参照)へ移動し、上入球口22Aへ遊技球を受け入れ可能な状態となる。そして、上入球口22Aに入球した遊技球は、表示装飾枠23の上辺部、左側辺部に沿って延びた球通路90(図7参照)を通って可動演出装置70の球誘導路72へと誘導され、可動演出装置70による演出が行われる。即ち、可動演出装置70は、遊技が「特定の遊技状態」となったときに演出を行う。なお、上回動扉22が本発明の「可動部材」に相当する。
詳細には、表示装飾枠23は、図6に示す枠本体23Hに複数の装飾体23S(図2参照)を固定してなる。なお、上述したステージ24は、枠本体23Hの下辺部に形成され、図示しないワープ路は、枠本体23Hの左側辺の下端部に装飾体23Sを取り付けることで形成されている。
図6に示すように、枠本体23Hは、遊技板11の前面に重ねて固定される平板部23Aと、平板部23Aの前面に設けられて、遊技領域R1を流下する遊技球が枠本体23Hの内側へ進入することを規制する突出壁36とを有している。平板部23Aは、遊技表示窓11Hとほぼ同形の枠状をなし、左上隅部に遊技板11の前面と平行かつ枠本体23Hの内側へ張り出した扉取付片37を有している。また、平板部23Aの外周部には、遊技板11に枠本体23Hを取り付けるための螺子孔23Bが複数設けられている。さらに、図9に示すように、平板部23Aの後面には、外縁部に沿って包囲壁23Cが形成されている。なお、突出壁36は、平板部23Aからの突出高さが、遊技球の直径より若干大きくなっている。また、包囲壁23Cは、平板部23Aからの突出高さが、遊技球の直径の約2倍程度の大きさで遊技板11の板厚と略同じになっている。
図8に示すように、突出壁36は、枠本体23Hの上辺部に位置する上突出壁36Aと、左側辺部の上下方向の中間部に位置する左突出壁36Bと、下辺部の右側端部に位置する下突出壁36Cとで構成されている。また、扉取付片37には、上突出壁36Aと左突出壁36Bとの間の隙間を埋めるように上回動扉22が取り付けられている。これにより、上回動扉22が起立して入球規制位置に配置された状態では、遊技球の枠本体23Hの内側への進入が規制され、上回動扉22が横倒しになって入球許容位置に配置された状態では、遊技球が上回動扉22に案内されて枠本体23Hの内側へと進入可能となる。
なお、上述した図示しないワープ路は、左突出壁36Bの下方に配置され、ステージ24は、下突出壁36Cの左側に配置されている。また、枠本体23Hの右側辺部には、上述した装飾体23S(図2参照)が取り付けられ、その装飾体23Sによって遊技球の枠本体23Hの内側への進入が規制されるようになっている。
図2及び図7に示すように、球通路90は、平板部23Aの前側と後側の両方に跨って形成されている。具体的には、図8に示すように、扉取付片37のうち上回動扉22と左突出壁36Bより内側の部分は、前側ケース91によって前方が覆われ、扉取付片37と前側ケース91とに挟まれた部分に前側球通路91A(図2参照)が形成されている。前側球通路91Aは、入球口22Aから下方に延びた後、左へ折れ曲がり、扉取付片37に貫通形成された球通し孔93に連通している。これにより、入球口22Aへ入球した遊技球が平板部23Aの前方から後方へ案内されるようになっている。
図9に示すように、扉取付片37のうち球通し孔93が形成された部分は、後側ケース92によって後方が覆われ、扉取付片37と後側ケース92とに挟まれた部分に後側球通路92A(図7参照)が形成されている。後側球通路92Aは、球通し孔93を介して前側球通路91Aと連絡し、その連絡部分から左側へと延びた後、下方へ折れ曲がっている。
枠本体23Hの左側辺部の裏側には、下側ケース94が上下に並べて取り付けられ、それら下側ケース94,94と平板部23Aとに挟まれた部分に下側球通路94A(図7参照)が形成されている。また、上方に位置する下側ケース94は、後側ケース92の左側端部と隣接し、下側球通路94Aが後側球通路92Aに連絡している。そして、前側球通路91Aと、後側球通路92Aと、下側球通路94Aとで、球通路90が形成されている。
また、前側ケース91、後側ケース92、下側ケース94それぞれの奥行きは、遊技球の直径よりも若干大きくなっていて、球通路90の断面積が、遊技球が1つだけ通過可能な大きさになっている。なお、前側ケース91及び後側ケース92の内部には、球検出センサ95が受容され、球通路90を通過する遊技球を検出可能になっている。
ところで、図9及び図10に示すように、後側ケース92は、扉取付片37の下端寄り位置に配置され、扉取付片37の下端縁から起立した下端起立壁37Bにて下方を覆われている。また、扉取付片37の右側端部(図10における左側)には、側方起立壁37Aが形成されている。そして、扉取付片37と包囲壁23Cと側方起立壁37Aと後側ケース92(以上の部材が本発明の「遊技構成体」に相当する)とに囲まれた部分が裏蓋38にて後方から覆われることで、本発明に係る収納部39が形成され、この収納部39に、上回動扉22を駆動するための扉駆動ユニット50が備えられている。
詳細には、下端起立壁37B及び側方起立壁37Aの高さは、後側ケース92の前後方向の厚さと同じになっていて、包囲壁23Cの高さよりも若干小さくなっている。また、図16に示すように、裏蓋38は、右側部分に段差部38Dを有し、右側部が前方へ突き出している。そして、裏蓋38の右側端部が側方起立壁37Aに突き当てられ、裏側38の上端部のうち段差部38Dより左側に位置する部分が包囲壁23Cに突き当てられている。なお、裏蓋38のうち段差部38Dより右側の部分には、電飾基板81(図10参照)が重ねて固定され、上述した「特定の遊技状態」になったときに、電飾基板81に実装した発光素子によって扉取付片37の上回動扉22付近が点灯可能になっている。
以下、扉駆動ユニット50の構成について説明する。図15に示すように、扉駆動ユニット50は、ソレノイド51と、連動部材53と、主回動部60とを備えている。
図15に示すように、ソレノイド51(本発明の「電気的駆動源」に相当する)は、遊技板11と平行な面内で左右方向に直動可能なプランジャ51P(本発明の「動力出力部」に相当する)を備えている。プランジャ51Pは、ソレノイド本体51に備えたコイルの内側に挿通され、ソレノイド本体51と反対側の端部に、側方に拡がったフランジ部51Fを備えている(図12参照)。また、図10に示すように、フランジ部51Fとコイル部51Aとの間には、圧縮コイルバネ52が設けられ、プランジャ51Pをコイル部51Aから離れる方向に付勢している。そして、同図に示すように、ソレノイド51が励磁されていないとき、即ち、ソレノイド51が非作動のときには、フランジ部51Fがコイル部51Aから離れた位置に配置され、ソレノイド51が励磁されたとき、即ち、ソレノイド51が作動したときには、図11に示すように、フランジ部51Fが、圧縮コイルバネ52の付勢力に抗してコイル部51Aに接近した位置に配置される。ここで、本実施形態では、上述した「特定の遊技状態」になったときに、ソレノイド51が励磁されるようになっている。
なお、図12〜図16では、圧縮コイルバネ52が省略されている。
連動部材53は、プランジャ51Pに取り付けられて、プランジャ51Pと一体に直動可能となっている。具体的には、連動部材53は、フランジ部51Fと平行な平板状をなすフランジ受容部53Aを備え、そのフランジ受容部53Aの板厚面で開口した係合溝53Mにフランジ部51Fが差し込まれている。詳細には、係合溝53Mのうちソレノイド51側を構成する壁には、プランジャ51Pが挿通可能なスリットが形成され、これにより、フランジ部51F全体が係合溝53M内に受容可能になっている。なお、遊技板11の板厚方向におけるフランジ受容部53Aの長さは、フランジ部51Fの直径より若干大きくなっている。
また、連動突部53は、フランジ受容部53Aからソレノイド51と反対側に延びた幅狭部53Bを備えている。具体的には、幅狭部53Bは、フランジ受容部53Aのうち遊技板11の板厚方向の中央位置から遊技板11側の端部に亘って配置され、プランジャ51Pの直動方向と平行に配置されている。
幅狭部53Bは、プランジャ51Pの直動方向の中間部に段差部53Dを有し、段差部53Dより先端側で遊技板11の板厚方向における幅がさらに小さくなっている。これにより、幅狭部53Bの段差部53Dよりも先端側が、裏蓋38の段差部38D(図16参照)より右側部分と扉取付片37との間の隙間に収納可能になっている。また、図16に示すように、裏蓋38の前面には、押さえ壁38Bが設けられ、幅狭部53Bの段差部53Dより先端側の前後方向のガタツキを防止している。
幅狭部53Bは、先端部が上下方向に二股に分岐して、プランジャ51Pの直動ストロークとほぼ同じ長さだけ直動方向に延びた先端突出片55,55を形成している。そして、それら先端突出片55,55の間に、扉取付片37の裏面から突出した係合突部56が挿通されている(図10参照)。これにより、連動部材53の上下方向のガタツキが抑えられ、連動部材53をスムーズに直動させることができる。また、先端突出片55,55は、プランジャ51Pの直動ストロークとほぼ同じだけ延びているため、プランジャ51P(連動突部53)が作動しても、係合突部56は先端突出片55,55に挿通された状態が維持される。
また、幅狭部53Bには、遊技板11の板厚方向に貫通し、プランジャ51Pの直動方向に延びた長孔53Nが形成されている。長孔53Nは、幅狭部53Bの基端位置から段差部53Dより先端寄り位置に亘って形成されている。
図15に示すように、幅狭部53Bのうち長孔53Nより下方かつ段差部53Dよりも若干基端寄り位置には、扉取付片37から離れる方向、即ち、後方に突出した連動突部53Tが設けられている。また、図16に示すように、連動突部53Tの先端部は、裏蓋38の前面から突出した水平起立壁38Aの上方に配置されている。なお、図16では、扉駆動ユニット50は、主回動部60を省略して示されている。
図12に示すように、フランジ受容部53Aと幅狭部53Bそれぞれの上面からは、鉛直リブ54A,54Aが起立し、それら鉛直リブ54A,54Aの上端部が水平リブ54Bにて連絡されている。なお、幅狭部53Bから起立した鉛直リブ54Aは、幅狭部53Bに沿って延び、その先端側は、後述する連結部62との干渉を避けるために円弧状になっている。
図15に示すように、主回動部60は、遊技板11の板厚方向に延びた軸部60Jと、軸部60Jの軸方向の中間位置から遊技板11と平行な方向に広がった回動板61とで構成されている。
軸部60Jのうち回動板61より前側の部分は、連動部材53の長孔53Nを貫通し(図12参照)、軸部60Jの両端が、扉取付片23Cに設けられた図示しない軸受けと裏蓋38の軸受け38J(図16参照)とに支持されている。これにより、主回動部60は、軸部60Jを中心として、遊技板11と平行な面内を回動可能になっている。
図10に示すように、回動板61は、ソレノイド51が作動していない状態で後方から見たときに、軸部60Jの上下の両方向と、左方向とに拡がった略扇形状をなし、軸部60Jの斜め左下に位置する部分には、切り欠き61Kが形成されている(図17(A)参照)。切り欠き61Kは、軸部60Jの斜め左下から軸部60Jの径方向に延びた後、左方向に延びている。また、図13に示すように、回動板61は、連動部材53の幅狭部53Bに後方から重ねられ、切り欠き61Kが形成された部分に、前述した連動部材53の連動突部53Tが配置されている。
なお、以下では、回動板61のうち切り欠き61Kの下側に位置する部分を、第1当接部61Aと呼び、回動板61のうち切り欠き61Kの上側に位置する部分を、第2当接部61Bと呼ぶことにする。
また、図13に示すように、回動板61のうち軸部60Jの上方に位置する部分の上端部は、軸部60Jを中心とした円弧状をなし、その円弧面に主動歯車62が形成されている。
図13から図14の変化に示すように、主回動部60は、上回動扉22を一部に含む従回動部63と係合し、主回動部60が回転すると、従回動部63が主回動部60と反対方向に回転するようになっている。
図15に示すように、従回動部63は、扉取付片37を貫通した回転シャフト64の前端部と後端部に、上回動扉22と力伝達部65とを固定して備えた構成をなしている。回転シャフト64は、扉取付片37に形成されたシャフト支持筒69(図9参照)に挿通されることで、扉取付片37に対して回転可能に支持されている。なお、図10に示すように、回転シャフト64は、主回動部60の軸部60Jの上方であって、若干側方にずれた位置に配置されている。なお、シャフト支持筒69は、扉取付片37の後面から突出し、内側に形成された孔が扉取付片37の前面で開口している。
力伝達部65は、筒状をなし、回転シャフト64の後端部に、力伝達部65を挟んで後端キャップ66が螺子止めされることで、力伝達部65が回転シャフト64に固定されている。また、力伝達部65の後端部には、外周面の一部に従動歯車65Aが形成されている。そして、この従動歯車65Aが、主回動部60の主動歯車62と噛合することで、主回動部60の回転に伴って従回動部63が回転するようになっている。
上回動扉22は、基端部に前後方向に貫通したシャフト挿通孔67を有している。そして、回転シャフト64の前端部に、ワッシャ68を挟んで上回動扉22が螺子止めされている。
また、回転シャフト64の前後の両端端部には、円の一部を切り取った平坦面64Mが形成されると共に、力伝達部65の内側面には、平坦面64Mに対応した平坦面65Mが形成されている。そして、それら平坦面64M,65M同士の位置を合わせた状態で、力伝達部65の内側に回転シャフト64を挿通することで、力伝達部65と回転シャフトが一体に回転するようになっている。また、上回動扉22のシャフト挿通孔67の内側面についても、回転シャフト64の平坦面64Mに対応した平坦面67Mが形成され、上回動扉22と回転シャフト64が一体に回転するようになっている。
力伝達部65は、主回動部60の回動板61の斜め上方に配置され、両者は、遊技板11と平行な面内に並べて配置されている。また、連動部材53と回動板61と力伝達部65の3つの部材全体の遊技板11の板厚方向における長さは、ソレノイド51の遊技板11の板厚方向における長さよりも小さくなっている。この構成によれば、収納部39の遊技板11の板厚方向の長さを、ソレノイド51の遊技板11の板厚方向の長さより大きくすることで、3つのリンク部材についても収納することが可能になる。言い換えれば、遊技板11の板厚方向では、ソレノイド51が収納可能なスペースを確保すれば、3つのリンク部材を収納するための余分なスペースをとらなくてもよい構成になっている。
なお、ここで、扉回動ユニット50は、ソレノイド51と、連動部材53と、主回動部60と、従回動部63のうち上回動扉22を除いた部分とで構成され、この扉回動ユニット50が本発明の「駆動手段」に相当する。そして、扉回動ユニット50のうち、連動部材53と、回動板61と、従回動部63のうち扉取付片37より後側の部分とが本発明の「リンク部」に相当する。また、連動部材53が本発明の「第1リンク部材」に、回動板61が本発明の「第2リンク部材」に、力伝達部65が本発明の「第3リンク部材」にそれぞれ相当し、回転シャフト64、後端キャップ66及びワッシャ68が本発明の「連結部」に相当する。また、連動部材53と主回動部60と力伝達部65とは、請求項4の発明の「複数のリンク部材」にも相当し、力伝達部65が請求項4の発明の「一のリンク部材」に相当する。
扉回動ユニット50の構成に関する説明は以上である。次に、扉回動ユニット50の動作について説明する。
ソレノイド51が作動していない状態では、プランジャ51Pは、後方からみたときに、圧縮コイルバネ52によってコイル部51Aから離れる側に付勢され、図10に示す位置に配置されている。ソレノイド51が作動すると、プランジャ51Pが圧縮コイルバネ52の付勢力に抗してコイル部51A側に直動し、図11に示す位置へ移動する。このとき、プランジャ51Pと一体に連動部材53も直動する。なお、図13に示す連動部材53の位置を、「待機位置」と呼び、図14に示す連動部材53の位置を、「作動位置」と呼ぶことにする。
ここで、連動部材53が「待機位置」から「作動位置」へ移動する際、連動突部53Tが主回動部60の第1当接部61Aと当接して、主回動部60を、軸部60Jを中心にして後方視反時計回りに回動させる。すると、この主回動部60の回動に伴って、従回動部63が後方視時計回りに回動し、上回動扉22が、起立状態の入球規制位置(図6参照)から横倒しになった入球許容位置(図2参照)へと回動する。
次に、上回動扉22が入球許容位置に配置された状態で、ソレノイド51が作動されなくなると、プランジャ51が圧縮コイルバネ52に押されてコイル部51Aから離れる方向に直動する。すると、連動部材53が、「作動位置」(図11参照)から「待機位置」(図10参照)へ移動する。このとき、連動突部53Tが主回動部60の第2当接部61Bと当接して、主回動部60を、軸部60Jを中心にして後方視時計回りに回動させる。すると、この主回動部60の回動に伴って、従回動部63が反時計回りに回動し、上回動扉22が、入球許容位置から入球規制位置へと回動する。
なお、図10及び図11に示すように、連動部材53が直動する際に通過する領域の直動方向における長さよりも、従回動部63の力伝達部65及び主回動部60の各々が回動する際に通過する領域の直動方向における長さは小さくなっている。これにより、収納部39において、連動部材53が直動する際に通過可能な大きさを確保すれば、主回動部60と力伝達部65の各々についても収納部39内で回動させることが可能になる。なお、この直動方向が本発明の「特定方向」に相当する。
ところで、ソレノイド51が作動していない状態で上回動扉22をこじ開けようとする不正行為が考えられる。しかしながら、本実施形態では、以下に説明するように、この不正行為の抑制が図られている。
即ち、入球規制位置にある上回動扉22を無理矢理こじ開けようとすると、従回動部63には、後方視時計回りに回転させる力が働く。この力は、主回動部60に伝達され、図17(A)から図17(B)の変化に示すように、主回動部60に、後方視反時計回りに回転させる力が働き、回動板61の第2当接部61Bが、連動突部53Tを下方に押す。しかしながら、本実施形態では、上述したように、連動突部53Tの先端部の下方には、裏蓋38に設けられた水平起立壁38Aが配置されているので(図16参照)、連動突部53Tの移動が抑制される。その結果、主回動部60及び従回動部63の回動も抑制され、上回動扉22を無理矢理こじ開けようとする不正行為を防ぐことが可能となる。
本実施形態の遊技機10の構成に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、遊技板11の前面が本発明の「基準平面」に相当し、表示装飾枠23(詳細には、上述したように、扉取付片37と包囲壁23Cと側方起立壁37Aと後側ケース92)が、本発明の「遊技構成体」に相当する。また、扉取付片37が本発明の「ベース壁」に相当する。
次に、遊技機10の作用効果について説明する。操作ノブ28(図1参照)が操作されると、遊技球が遊技領域R1に打ち込まれる。ランダムに流下した遊技球の一部は、第1始動入賞口14A又は第2始動入賞口14Bの何れか一方に入賞する。そして、その入賞に基づいて大当たり遊技の当否判定が行われ、その判定結果が当たりであると、可動扉15Tを回動して大入賞口15が所定期間に亘って開放され、通常時より、多量の賞球が上皿26に払い出される。
また、遊技が「特定の遊技状態」になると、ソレノイド51が励磁されてプランジャ51Pがコイル部51A側に引き寄せられ、連動部材53が「待機位置」から「作動位置」へと直動する。このとき、連動部材53の連動突部53Tが回動板61の第1当接部61Aと当接し、主回動部60が軸部60Jを中心に回動する。すると、主動歯車62と従動歯車65Aとの噛合により、従回動部63が回動し、上回動扉22が入球規制位置から入球許容位置へと回動する。
上回動扉22が入球許容位置に配置されると、上入球口22Aに遊技球が入球可能となる。そして、上入球口22Aに遊技球が入球すると、その遊技球は、球通路90、球誘導路72を通って可動演出装置70の振分部材74に案内される。可動演出装置70は、第1入球口77A又は第2入球口77Bの何れかに遊技球を振り分けることで、遊技者に特典を付与する条件が成立しているか否かを演出する。
ソレノイド51は、例えば、励磁されてから所定時間が経過すると、消磁される。すると、プランジャ51Pが圧縮コイルバネ52によってコイル部51Aから離れ、連動部材53が「作動位置」から「待機位置」に直動する。この直動に伴い、主回動部60と従回動部63が、上述した連動部材53が「作動位置」へ向かうときとは逆方向に回動し、上回動扉22が入球規制位置へと戻る。
ここで、本実施形態の遊技機10では、プランジャ51Pと連動部材53と主回動部60と従回動部63の各々が移動する方向が、遊技板11と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が遊技板11の板厚方向に移動する場合と比較して、扉駆動ユニット50を遊技板11の板厚方向に薄くすることが可能になる。そして、本実施形態によれば、遊技板11の板厚程度の厚さの収納部39に扉駆動ユニット50が収納されているので、扉駆動ユニット50を、例えば、液晶表示装置30の表示画面30Gと干渉しないように配置することができ、上回動扉22の配置の自由度を高めることが可能になる。
しかも、連動部材53が、フランジ受容部53Aでソレノイド51の駆動力を受け止めると共に、主回動部60が、フランジ受容部53Aよりも遊技板の板厚方向に薄くなった幅狭部53Bに重ねられているので、扉駆動ユニット50の遊技板の板厚方向の厚さをより薄くすることが可能になり、上回動扉22の配置の自由度をより高めることが可能になる。
また、本実施形態では、上入球口22Aに入球した遊技球が通過する球通路90の一部を収納部39の壁体と兼用させたので、部材の有効活用が図られる。
なお、本実施形態を概念化すると、以下[1]〜[18]の発明となる。
[1]基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、
前記駆動手段は、
電気的に作動しかつ所定方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、
前記電気的駆動源の動作を前記可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、
前記リンク部は、
前記動力出力部に連結され、前記動力出力部の動きに連動して駆動可能な第1リンク部材と、
前記第1リンク部材の動きに連動して駆動可能な第2リンク部材と、
前記第2リンク部材に接触し、前記第2リンク部材の動きに連動して駆動可能な第3リンク部材と、
前記第3リンク部材の動きに連動して前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる連結部とを備え、
前記駆動手段と前記可動部材との間に配置され、前記基準平面と平行なベース壁と、
前記電気的駆動源と前記リンク部とを収納可能で、前記ベース壁を含む遊技構成体により形成された収納部とを有し、
前記動力出力部と前記第1リンク部材と前記第2リンク部材と前記第3リンク部材の各々は、前記収納部内で前記基準平面と平行な方向に駆動されるように配置されたことを特徴とする遊技機。
[1]の構成とした場合、動力出力部の動作に連動して、第1リンク部材、第2リンク部材、第3リンク部材が駆動し、第3リンク部材の動作が連結部によって可動部材に伝達される。そして、本発明によれば、動力出力部と第1リンク部材と第2リンク部材と第3リンク部材の各々が駆動する方向が基準平面と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が基準平面と直交する方向に移動する場合と比較して、リンク部を基準平面と直交する方向に薄くすることが可能になる。これにより、電気的駆動源とリンク部を収容する収納部の基準平面と直交する方向における長さを小さくすることが可能になり、可動部材の配置の自由度を高めることが可能になる。
[2]前記第1リンク部材は、前記動力出力部の移動方向と同方向に移動する連動部材であり、
前記第2リンク部材は、前記連動部材の動きに連動して第1回動方向に回動可能な第1回動部材であり、
前記第3リンク部材は、前記第1回動部材の回動動作に連動して第2回動方向に回動可能な第2回動部材であり、
前記可動部材は、前記連結部にて前記第2回動部材と連結されたことで前記第2回動部材の回動動作に連動して前記第1位置と前記第2位置の間を回動するように構成されたことを特徴とする[1]に記載の遊技機。
[2]の構成とした場合、動力出力部の動作を第1回動部材及び第2回動部材の回動に変換して可動部材を移動させることが可能になる。
[3]前記第1回動部材と前記第2回動部材とは、円弧形状になって互いに噛合可能な歯車を少なくとも一部に備え、
前記歯車同士の噛み合いによって前記第1回動部材の回動動作に連動して前記第2回動部材が回動することを特徴とする[2]に記載の遊技機。
[3]の構成とした場合、第1回動部材と第2回動部材が互いに噛合するので、第1回動部材と第2回動部材を安定して移動させることが可能になる。
[4]前記連動部材が移動する際に通過する領域の前記基準平面に沿った特定方向における長さよりも、前記第1回動部材及び前記第2回動部材の各々が回動する際に通過する領域の前記特定方向における長さが小さいことを特徴とする[2]又は[3]に記載の遊技機。
[5]前記動力出力部は、前記基準平面に沿って直動可能であって
前記連動部材は、前記動力出力部と一体に直動し、
前記特定方向は、前記連動部材の直動方向であることを特徴とする[4]に記載の遊技機。
[4]の構成とした場合、収納部において、連動部材が移動する際に通過可能な大きさを基準平面に沿った特定方向で確保すれば、第1回動部材と第2回動部材の各々についても収納部内で回動させることが可能になる。
具体的には、[5]の発明のように、連動部材が基準平面に沿って直動し、連動部材が直動する際に通過する領域の直動方向における長さよりも、第1回動部材及び第2回動部材の各々が回動する際に通過する領域の連動部材の直動方向における長さが小さい場合には、収納部において、連動部材が直動可能な大きさを連動部材の直動方向で確保すれば、第1回動部材及び第2回動部材を収納部内で回動させることが可能になると共に、収納部を小さくすることが可能となる。
[6]前記第1回動部材は、前記連動部材の移動方向とは直交する軸部によって、前記軸部を中心として回動可能に軸支され、
前記連動部材に形成され、前記第1回動部材側に向けて突出形成された連動突部と、
前記第1回動部材の前記軸部側から外周側に向けて突出形成され、少なくとも一部が前記連動部材の移動によって前記連動突部と当接する当接部とを備え、
前記連動部材の動作に伴って、前記連動突部が前記当接部に当接して前記第1回動方向に押し出しながら移動することにより、前記第1回動部材が前記軸部を中心として回動することを特徴とする[2]乃至[5]のうち何れかに記載の遊技機。
[6]の構成とした場合、連動突部と当接部とが当接することによって、動力出力部の駆動動作を第1回動部材の回動に変換することが可能になる。
[7]前記電気的駆動源は、前記動力出力部が付勢部材によって作動時とは反対側の方向に付勢されていると共に、前記電気的駆動源の作動によって前記動力出力部を前記付勢部材の付勢力に抗して移動させ、
前記リンク部は、前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第1位置に保持し、
前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第2位置へ移動する外力が加えられた際に、前記可動部材が前記第2位置へ移動することを抑制する移動抑制部を備え、
前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第2位置へ移動させる外力が加えられた際には、前記第1回動部材の回動動作によって前記連動突部を前記連動部材の移動方向と異方向に位置する前記移動抑制部に向けて移動させる力が働くことにより、前記連動部材の移動が抑制され、前記可動部材の前記第2位置への移動を抑制することを特徴とする[6]に記載の遊技機。
[7]の構成とした場合、電気的駆動源が作動していないときに可動部材を第2位置へ移動させる外力が加えられても、その力が連動部材に伝達される際に、連動突部が連動部材の移動方向とは異方向に位置する移動抑制部と当接することで連動部材の移動が抑えられ、可動部材が第2位置へ移動することが抑制される。
[8]前記当接部は、前記連動部材が前記電気的駆動源の非作動時に位置する前記第1位置から前記電気的駆動源が作動したときに配置される前記第2位置へ移動する際に前記連動突部と当接する第1当接部と、前記連動突部が前記第2位置から前記第1位置へ移動する際に前記連動突部と当接する第2当接部とをそれぞれ前記第1回動部材の軸側から外周側に向けて異なる方向に突出形成し、
前記移動抑制部は、前記収納部を形成する前記遊技構成体に突出形成されて、前記連動突部を挟んで前記第2当接部と反対側に配置され、前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第2位置へ移動させる外力が加えられた際に、前記連動部材の移動方向と直交する方向で前記連動突部と当接する当接突出部であることを特徴とする[7]に記載の遊技機。
[8]の構成とした場合、可動部材の移動方向と直交する方向で連動突部と当接突出部とが当接するので、外力により可動部材が第2位置へ移動することの抑制が図られる。
[9]前記電気的駆動源は、前記動力出力部が付勢部材によって作動時とは反対側の方向に付勢されていると共に、前記電気的駆動源の作動によって前記動力出力部を前記付勢部材の付勢力に抗して移動させ、
前記リンク部は、前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第1位置に保持し、
前記電気的駆動源の非作動時に前記可動部材を前記第2位置へ移動する外力が加えられた際に、前記可動部材が前記第2位置へ移動することを抑制する移動抑制部を備えたことを特徴とする[1]乃至[6]のうち何れかに記載の遊技機。
[9]の構成とした場合、電気的駆動源が作動していないときに可動部材を第2位置へ移動させる外力が加えられても、移動抑制部によって可動部材が第2位置へ移動することを抑制することが可能になる。
ここで、上記実施形態の圧縮コイルばね52(図10参照)が、[7]及び[9]の構成における「付勢部材」に相当する。また、裏蓋38の水平起立壁38Aが、[8]の構成における「当接突出部」に相当し、第1当接部61Aと第2当接部61Bとが、[6]の構成における、「当接部」に相当する(図17参照)。
[10]前記第1リンク部材は、前記基準平面に沿って前記電気的駆動源と隣合うと共に、
前記第2リンク部材と前記第3リンク部材は、前記基準平面と平行な面内で並べて配置されると共に、前記第2リンク部材及び前記第3リンク部材の少なくとも一方のリンク部材の少なくとも一部が前記基準平面と直交する方向で前記第1リンク部材に重なるように配置され、
前記第1リンク部材、第2リンク部材及び第3リンク部材の3つのリンク部材全体の前記基準平面と直交する方向の長さが、前記電気的駆動源の前記基準平面と直交する方向の長さよりも小さいことを特徴とする[1]乃至[9]のうち何れかに記載の遊技機。
[10]の構成とした場合、第1リンク部材、第2リンク部材及第3リンク部材の3つのリンク部材全体の基準平面と直交する方向の長さが、電気的駆動源の基準平面と直交する方向の長さよりも小さくなっているので、収納部の基準平面と直交する方向の長さを電気的駆動源の基準平面と直交する方向の長さより大きくすることで、3つのリンク部材についても収納が可能になる。
[11]基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、
前記駆動手段は、
電気的に作動しかつ所定方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、
前記動力出力部の動作を前記可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、
前記リンク部は、
前記動力出力部の動きに連動して駆動可能な複数のリンク部材と、
前記複数のリンク部材のうち一のリンク部材に連結され、その一のリンク部材の動きに伴って前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる連結部とを備え、
前記電気的駆動源と前記リンク部とを収納可能な収納部を遊技構成体により構成し、
前記動力出力部及び前記複数のリンク部材は、前記収納部内において前記基準平面内に又は前記基準平面と平行に配置されると共に、各々の駆動方向が前記基準平面と平行となるように駆動するように構成されたことを特徴とする遊技機。
[11]の構成とした場合、動力出力部の動作に連動して、複数のリンク部材が駆動し、複数のリンク部材のうち一のリンク部材の動作が連結部によって可動部材に伝達される。そして、本発明によれば、動力出力部と複数のリンク部材の各々が駆動する方向が基準平面と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が基準平面と直交する方向に移動する場合と比較して、リンク部を基準平面と直交する方向に薄くすることが可能になる。これにより、収納部の基準平面と直交する方向の長さが小さい場合であっても、電気的駆動源とリンク部を収納することが可能になり、可動部材の配置の自由度を高めることが可能になる。
[12]遊技球が入球可能な入球口と、
前記入球口への遊技球の入球を困難或いは不能にする前記第1位置と、前記第1位置よりも入球容易な前記第2位置との間を移動する前記可動部材としての入球規制部材と、
前記入球口に入球した遊技球が通過する球通路とを備え、
前記球通路の少なくとも一部が前記駆動手段の側方側に位置し、前記遊技構成体の少なくとも一部を構成することを特徴とする[1]乃至[11]のうち何れかに記載の遊技機。
[12]の構成とした場合、入球規制部材を移動させるための電気的駆動源とリンク部を限られたスペース内に収納することが可能になる。また、入球口に入球した遊技球が通過する球通路の一部を、収納部を構成する遊技構成体の一部と兼用させたので、部材の有効活用が図られる。
[13]遊技球が流下する遊技領域を前面に備えた遊技板と、前記遊技板の前方に配置されて前記遊技板と平行な面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、
前記駆動手段は、
電気的に作動し前記遊技板と平行な方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、
前記電気的駆動源の動作を前記可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、
前記リンク部は、
前記動力出力部の移動に連動して前記遊技板と平行な面内を移動する複数のリンク部材と、
前記複数のリンク部材のうちの一のリンク部材と前記可動部材とを連結して、その一のリンク部材の動きに伴って前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる連結部とを備え、
前記電気的駆動源と前記複数のリンク部材とは、前記遊技板のうち前記遊技領域の裏側に配置されて前後方向の厚さが前記遊技板の板厚と略同一か又は前記遊技板の板厚より薄くなった収容部に収容されたことを特徴とする遊技機。
[13]の構成とした場合、動力出力部の直動に連動して、複数のリンク部材が駆動し、複数のリンク部材のうち一のリンク部材の動作が連結部によって可動部材に伝達される。ここで、動力出力部と複数のリンク部材の各々が駆動する方向が遊技板と平行になっているので、従来の遊技機のようにリンク部材が遊技板の板厚方向に移動する場合と比較して、リンク部を遊技板の板厚方向で薄くすることが可能になる。そして、本発明によれば、遊技板の板厚程度の厚さの収納部に電気的駆動源とリンク部が収納されているので、可動部材の配置の自由度を高めることが可能になる。
[14]前記動力出力部は、前記遊技板と平行な方向に直動可能であって、
前記リンク部は、前記動力出力部に連結されて前記動力出力部と一体に直動する連動部材と、前記連動部材に連結されて前記連動部材の直動に伴って回動する第1回動部材と、前記第1回動部材と接触して前記第1回動部材の回動に伴って回動する第2回動部材とを前記複数のリンク部材として備え、
前記連結部は、前記第2回動部材と前記可動部材とを連結したことを特徴とする[13]に記載の遊技機。
[14]の構成とした場合、連動部材の遊技板と平行な方向の直動を、第1回動部材及び第2回動部材の回動に変換して可動部材を移動させることが可能になる。
[15]前記動力出力部は、直動方向の一端部から側方に拡がったフランジ部を有し、
前記連動部材は、
前記フランジ部を受容して前記動力出力部の直動方向で前記フランジ部と係合するフランジ受容部と、
前記フランジ受容部から前記動力出力部と反対側に延びると共に前記遊技板の板厚方向の幅が前記フランジ受容部よりも小さくなった幅狭部と、
前記幅狭部から前記遊技板の板厚方向に突出した連動突部とを備え、
前記第1回動部材は、
前記遊技板の板厚方向と平行な軸部を中心に回動可能であって前記軸部から外れた部分が前記遊技板の板厚方向で前記幅狭部に重ねられ、前記連動部材が直動したときに、前記連動突部と当接して前記第1回動部材を前記軸部を中心に回動させる当接部を備えたことを特徴とする[14]に記載の遊技機。
[15]の構成とした場合、連動部材が、フランジ受容部にて動力出力部の駆動力を受け止めると共に、第1回動部材が、フランジ受容部よりも遊技板の板厚方向に薄くなった幅狭部に重ねられているので、リンク部の遊技板の板厚方向の厚さを薄くすることが可能になる。
[16]前記幅狭部に、前記連動部材の直動方向に沿って延びたガイドレールを形成すると共に、
前記収納部を構成する壁体に、前記ガイドレールと係合して前記連動部材を直動可能に支持する前記係合突部を設けたことを特徴とする[15]に記載の遊技機。
[16]の構成とした場合、連動部材を安定して直動させることが可能になる。なお、上記実施形態の先端突出片55,55(図10参照)が、[16]の構成における「ガイドレール」に相当する。
[17]遊技球が入球可能な入球口と、
前記入球口への遊技球の入球を困難或いは不能にする前記第1位置と前記第1位置よりも入球容易な前記第2位置との間を移動する前記可動部材としての入球規制部材と、
前記入球口に入球した遊技球が通過する球通路とを備え、
前記球通路は、前記遊技板の表側に配置されて前記入球口を一端に有する前側通路と、前記遊技板の前面より裏側に配置されて前記収納部の壁体の一部を構成する後側通路とを備えたことを特徴とする[13]乃至[16]のうち何れかに記載の遊技機。
[17]の構成とした場合、入球規制部材を移動させるための電気的駆動源とリンク部を限られたスペース内に収納することが可能になる。また、入球口に入球した遊技球が通過する球通路の一部を収納部の壁体と兼用させたので、部材の有効活用が図られる。
[18]前記遊技板のうち前記遊技領域の中央には、遊技板表示窓が貫通形成されると共に、その遊技板表示窓に前記遊技板の裏側から液晶表示装置の表示画面が対向し、
前記遊技板表示窓に嵌め込まれると共に前記遊技板の内側に張り出して、前記表示画面を囲む表示装飾枠を備え、
前記収納部及び前記球通路は、前記表示装飾枠の裏側に設けられたことを特徴とする[17]に記載の遊技機。
[18]の構成とした場合、入球規制部材の駆動機構と、入球規制部材の入球口に入球した遊技球が通過する球通路とを、液晶表示装置の表示画面と干渉しないように配置することが可能になる。
なお、上記実施形態の上回動扉22が、[12]及び[17]の構成における「入球規制部材」に相当し、上入球口22Aが「入球口」に相当する。また、入球規制位置が「第1位置」に相当し、入球許容位置が「第2位置」に相当する。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、複数のリンク部材の数が、連動部材53、主回動部60、力伝達部65の3つであったが、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(2)上記実施形態のソレノイド51の代わりにモータを用い、連動部材53をモータの回転出力軸と一体に回転するギアとしてもよい。
(3)本発明を、可動翼片14C、大入賞口15の可動扉15Tの駆動機構に適用してもよい。
(4)また、本発明を、遊技板11の裏側に配置された可動部材の駆動機構に適用してもよい。なお、第1リンク部材、第2リンク部材及び第3リンク部材は、直動可能あるいは回動可能な部材に限るものでなく、本願発明に対応する形状体であれば、例えば、すべての部材が、上下方向又は左右方向に蛇行しながら移動してもよいし、S字状或いはクランク状に移動してもよい。
10 遊技機
11 遊技板
22 上回動扉(可動部材)
22A 上入球口
23 表示装飾枠(遊技構成体)
37 扉取付片(ベース壁)
38A 水平起立壁(当接突出部)
39 収納部
50 扉駆動ユニット(駆動手段)
51 ソレノイド(電気的駆動源)
51P プランジャ(動力出力部)
52 圧縮コイルバネ
53 連動部材(第1リンク部材)
53T 連動突部
60 主回動部
61 回動板(第2リンク部材)
64 回転シャフト(連結部)
63 従回動部
65 力伝達部(一のリンク部材、第3リンク部材)
66 後端キャップ(連結部)
68 ワッシャ(連結部)
90 球通路
R1 遊技領域

Claims (4)

  1. 基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、
    前記駆動手段は、
    電気的に作動しかつ所定方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、
    前記電気的駆動源の動作を前記可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、
    前記リンク部は、
    前記動力出力部に連結され、前記動力出力部の動きに連動して駆動可能な第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材の動きに連動して駆動可能な第2リンク部材と、
    前記第2リンク部材に接触し、前記第2リンク部材の動きに連動して駆動可能な第3リンク部材と、
    前記第3リンク部材の動きに連動して前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる連結部とを備え、
    前記駆動手段と前記可動部材との間に配置され、前記基準平面と平行なベース壁と、
    前記電気的駆動源と前記リンク部とを収納可能で、前記ベース壁を含む遊技構成体により形成された収納部とを有し、
    前記動力出力部と前記第1リンク部材と前記第2リンク部材と前記第3リンク部材の各々は、前記収納部内で前記基準平面と平行な方向に駆動されるように配置されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1リンク部材は、前記基準平面に沿って前記電気的駆動源と隣合うと共に、
    前記第2リンク部材と前記第3リンク部材は、前記基準平面と平行な面内で並べて配置されると共に、前記第2リンク部材及び前記第3リンク部材の少なくとも一方のリンク部材の少なくとも一部が前記基準平面と直交する方向で前記第1リンク部材に重なるように配置され、
    前記第1リンク部材、第2リンク部材及び第3リンク部材の3つのリンク部材全体の前記基準平面と直交する方向の長さが、前記電気的駆動源の前記基準平面と直交する方向の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1リンク部材が移動する際に通過する領域の前記基準平面に沿った特定方向における長さよりも、前記第2リンク部材及び前記第3リンク部材の各々が移動する際に通過する領域の前記特定方向における長さが小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 基準平面内で第1位置と第2位置との間を移動可能な可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動手段とを備えた遊技機において、
    前記駆動手段は、
    電気的に作動しかつ所定方向に移動可能な動力出力部を有した電気的駆動源と、
    前記動力出力部の動作を前記可動部材へ伝達するリンク部とで構成され、
    前記リンク部は、
    前記動力出力部の動きに連動して駆動可能な複数のリンク部材と、
    前記複数のリンク部材のうち一のリンク部材に連結され、その一のリンク部材の動きに伴って前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる連結部とを備え、
    前記電気的駆動源と前記リンク部とを収納可能な収納部を遊技構成体により構成し、
    前記動力出力部及び前記複数のリンク部材は、前記収納部内において前記基準平面内に又は前記基準平面と平行に配置されると共に、各々の駆動方向が前記基準平面と平行となるように駆動するように構成されたことを特徴とする遊技機。
JP2011251367A 2011-11-17 2011-11-17 遊技機 Active JP5475745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011251367A JP5475745B2 (ja) 2011-11-17 2011-11-17 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011251367A JP5475745B2 (ja) 2011-11-17 2011-11-17 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013106624A true JP2013106624A (ja) 2013-06-06
JP5475745B2 JP5475745B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=48704050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011251367A Active JP5475745B2 (ja) 2011-11-17 2011-11-17 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5475745B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000051445A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Sansei:Kk 球誘導装置を備えたパチンコ機および球誘導装置
JP2006167184A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Samii Kk 弾球遊技機の可動装置
JP2007252446A (ja) * 2006-03-21 2007-10-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機
JP2007268040A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Newgin Corp 遊技機用の可動式演出装置
JP2010075617A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Sansei R&D:Kk 遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000051445A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Sansei:Kk 球誘導装置を備えたパチンコ機および球誘導装置
JP2006167184A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Samii Kk 弾球遊技機の可動装置
JP2007252446A (ja) * 2006-03-21 2007-10-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機
JP2007268040A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Newgin Corp 遊技機用の可動式演出装置
JP2010075617A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Sansei R&D:Kk 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5475745B2 (ja) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5003708B2 (ja) 遊技機
JP4828872B2 (ja) 遊技機の役物装置
JP6303315B2 (ja) 遊技機
JP5201327B2 (ja) 遊技機
JP5388813B2 (ja) 遊技機
JP2012075813A (ja) 遊技機
JP2008161579A (ja) 遊技機
JP5752384B2 (ja) 遊技機
JP5467847B2 (ja) 遊技機
JP5938293B2 (ja) 遊技機
JP5808452B2 (ja) 遊技機
JP5162498B2 (ja) 入賞装置、及び遊技機
JP5604084B2 (ja) 遊技機
JP5035694B2 (ja) 遊技機
JP5529938B2 (ja) 遊技機
JP5475745B2 (ja) 遊技機
JP5712440B2 (ja) 遊技機
JP5378299B2 (ja) 遊技機
JP5451732B2 (ja) 遊技機
JP5291787B2 (ja) 遊技機
JP6639534B2 (ja) 遊技機
JP5307222B2 (ja) 遊技機
JP4869382B2 (ja) 遊技機
JP6511173B2 (ja) 遊技機
JP2004167161A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5475745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250