JP2013093208A - 電池ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】過度に高い加工精度が要求されず、ケース本体と蓋と溶接不良を確実に防止することができる電池ケースの提供にある。
【解決手段】電池要素11の収容空間および開口部26を有するケース本体21と、開口部26を覆う蓋22と、を備え、ケース本体21の開口部側端部における内側面にケース側テーパー面27が形成された電池ケースである。ケース側テーパー面27は、第1傾斜角度αに設定された傾斜面であり、蓋側テーパー面34は、ケース側テーパー面27と対向し、第2傾斜角度βに設定された傾斜面であり、第1傾斜角度αは第2傾斜角度βより小さい。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電池ケースに関し、特に、電池要素が収容されるケース本体と、ケース本体の開口部を閉塞する蓋とを備えた電池ケースに関する。
従来の電池ケースとしては、例えば、特許文献1に開示された密閉型電池の密閉構造が存在する。
特許文献1に開示された密閉型電池の密閉構造は、密閉型電池においてケース本体と蓋との間に形成されたケース本体の開口部の内周縁が、蓋を受けるように外開きの穴側のテーパーとして形成されている。
蓋の外周は、開口部のテーパーにはめ込まれる軸側のテーパーとして形成されている。
ケース本体および蓋のテーパーは、蓋をケース本体にはめ込んだときに蓋とケース本体との接合のための溶接を蓋の上面に向かう方向から行い得るテーパーである。
蓋がケース本体の開口部にはめ込まれた状態で、蓋とケース本体との接合部が蓋の上面に向かう方向から溶接され気密に接合される。
特許文献1に開示された密閉型電池の密閉構造によれば、ケース本体と蓋を接合するに際し、簡単な部品加工で両者の互いの位置決めができ、蓋への加工溶接が他にあっても、これらの溶接を同一方向から行うことが可能となるとしている。
特開平10−144268号公報
しかしながら、特許文献1に開示された密閉型電池の密閉構造では、ケース本体のテーパーと蓋のテーパーとを隙間無く一致させるためには、過度に高い加工精度が要求されるという問題がある。
両テーパーの加工精度が不十分な場合、ケース本体のテーパーと蓋のテーパーとの間に隙間が生じて溶接時において溶接不良を招く可能性がある。
溶接不良を招くと、ケース本体と蓋の十分な密閉性を確保することができなくなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、過度に高い加工精度が要求されず、ケース本体と蓋と溶接不良を確実に防止することができる電池ケースの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、電池要素の収容空間および開口部を有するケース本体と、前記ケース本体と接合され、前記開口部を覆う蓋と、を備え、前記ケース本体の開口部側端部における内側面にケース側テーパー面が形成され、前記蓋の周縁に前記ケース側テーパー面と対向する蓋側テーパー面が形成された電池ケースであって、前記ケース側テーパー面は、前記ケース本体の内側面に対する傾斜角度が第1傾斜角度に設定された傾斜面であり、前記蓋側テーパー面は、前記ケース側テーパー面と対向し、前記ケース本体の内側面に対する傾斜角度が第2傾斜角度に設定された傾斜面であり、前記第1傾斜角度は前記第2傾斜角度より小さいことを特徴とする。
また、本発明は、電池要素の収容空間および開口部を有するケース本体と、前記ケース本体と接合され、前記開口部を覆う蓋と、を備え、前記ケース本体の開口部側端部における内側面にケース側テーパー面が形成され、前記蓋の周縁に前記ケース側テーパー面と対向する蓋側テーパー面が形成された電池ケースであって、前記ケース側テーパー面は、第1曲率に設定された曲面であり、前記蓋側テーパー面は、前記ケース側テーパー面と対向し、曲率が第2曲率に設定された曲面であり、前記第1曲率は前記第2曲率より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、ケース本体に蓋を溶接する際、ケース側テーパー面の外縁部と蓋側テーパー面の外縁部とが当接し、ケース側テーパー面の内縁部と蓋側テーパー面の内縁部との間に隙間が形成される。
ケース側テーパー面の外縁部と蓋側テーパー面の外縁部とを溶接することにより、過度に高い加工精度が要求されることなく、ケース本体と蓋の溶接不良を確実に防止することができる。
また、本発明では、上記の電池ケースにおいて、前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度との角度差は、0°より大きく10°以内に設定されている構成としてもよい。
この場合、第1傾斜角度と第2傾斜角度との角度差が0°より大きく10°以内であるため、ケース側テーパー面および蓋側テーパー面の外縁部から内縁部へ向けて溶接による接合部を形成することができ、溶接による接合不良を確実に防止することができる。
また、本発明では、上記の電池ケースにおいて、前記ケース側テーパー面と前記蓋側テーパー面がレーザー溶接により接合される構成としてもよい。
この場合、ケース側テーパー面の外縁部と蓋側テーパー面の外縁部はレーザー溶接されることでより隙間無く接合されるから、ケース本体と蓋の接合不良を確実に防止することができる。
また、本発明では、上記の電池ケースにおいて、前記レーザー溶接による接合部は、前記ケース側テーパー面および前記蓋側テーパー面の外縁部から内縁部へ向けてケース本体の板厚以上の距離にわたり接合されている構成としてもよい。
この場合、ケース側テーパー面および蓋側テーパー面の外縁部から内縁部へ向けてケース本体の板厚以上の距離にわたり溶接される。
このため、ケース本体と蓋とをレーザー溶接により確実に接合することができ、接合不良を確実に防止することができる。
本発明によれば、過度に高い加工精度が要求されず、ケース本体と蓋と溶接不良を確実に防止することができる電池ケースを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電池の一部を分解した斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電池の一部を破断して示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電池ケースの要部の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電池ケースの要部の拡大断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る電池ケースについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、電池10は電池要素11と電池要素11を収容する電池ケース12を備えている。
電池要素11は、図1に示すように、正極13と、負極14と、正極13と負極14の間に設けられるセパレータ15と、を備えている。
本実施形態の電池要素11は、二次電池としてのリチウム電池を構成する要素であり、例えば、次のように製造される。
正極13、セパレータ15、負極14の順に積層された積層体を巻回し、扁平状に成形することにより巻回電極体を得る。
なお、巻回電極体には、正電極16および負電極17が備えられている。
次に、巻回電極体を電池ケース12のケース本体21に収容した後、非水電解液を注入し、ケース本体21を蓋22により封止することにより薄型の電池10を得る。
なお、図1では、電池要素11の構造説明のために、一部の電池要素11についてケース本体21内の巻回電極体の端部を示すほか、巻回電極体の一部を拡大して正極13、負極14およびセパレータ15を示す。
電池ケース12はケース本体21と蓋22を有し、ケース本体21は直方体の箱であり、アルミニウム製またはステンレス鋼製である。
図1に示すように、横断面形状が矩形となるケース本体21の側板は、互いに対向する一対の第1側板部23と、第1側板部23と直角の面となる第2側板部24とから構成されている。
図2に示すように、ケース本体21は底板部25を備え、ケース本体21の底板部25の反対側には開口された開口部26が形成されている。
ケース本体21内には電池要素11を収容する収容空間が形成され、開口部26は収容空間に電池要素11を収容するために形成されている。
図3に示すように、ケース本体21の第2側板部24の開口部26側端部における内側面にケース側テーパー面27が形成されている。
ケース側テーパー面27は、ケース本体21の第2側板部24の内側面に対する傾斜角度が第1傾斜角度αに設定された傾斜面である。
ケース側テーパー面27は外側となる外縁部28と内側となる内縁部29を備えている。
第1傾斜角度αは、ケース側テーパー面27の外縁部28と内縁部29との間の縁部間距離Aがケース本体21の板厚T以上となるように設定されており、本実施形態では縁部間距離Aが板厚の約1.5倍となっている。
因みに、本実施形態では、第1側板部23および第2側板部24の開口部26側端部における内側面にそれぞれケース側テーパー面27が形成されている。
つまり、開口部26にわたってケース側テーパー面27が形成されている。
図示されないが、第1側板部23の開口部26側端部における内側面に形成されたケース側テーパー面27は、第1側板部23の内側面に対する傾斜角度が第1傾斜角度αに設定されている。
このように構成されたケース側テーパー面27は、電池要素11をケース本体21に挿入する際にケース本体21へ挿入し易くするガイドとしての機能を持つ。
また、ケース側テーパー面27の一部は、レーザー溶接により蓋22と接合される接合面としての機能を果たす。
次に、電池ケース12の蓋22について説明する。
蓋22はアルミニウム製またはステンレス鋼製である。
図1に示すように、蓋22はケース本体21の開口部26を覆う板状部材である。
蓋22の周縁は、ケース本体21の第1側板部23に対応する一対の長辺31と、第2側板部24に対応する一対の短辺32により形成されている。
また、蓋22は電池要素11の正電極16および負電極17を挿通する通孔33を備えている。
蓋22の周縁にケース側テーパー面27と対向する蓋側テーパー面34が形成されている。
蓋側テーパー面34は蓋22の側面を形成し、ケース本体21の第2側板部24の内側面に対する傾斜角度が第2傾斜角度βに設定された傾斜面である。
また、蓋側テーパー面34は、蓋22の厚さ方向(板厚方向)に対する傾斜角度が第2傾斜角度βに設定された傾斜面である。
蓋側テーパー面34は外側となる外縁部35と内側となる内縁部36を備えている。
第2傾斜角度βは、蓋側テーパー面34の外縁部35と内縁部36との間の縁部間距離Bがケース本体21の板厚T以上となるように設定されており、本実施形態では蓋側テーパー面34における縁部間距離Bがケース側テーパー面27の縁部間距離Aとほぼ等しい。
そして、第1傾斜角度αは第2傾斜角度βよりも小さく設定されている。
因みに、本実施形態では、長辺31および短辺32にそれぞれ蓋側テーパー面34が形成されている。
蓋側テーパー面34は、蓋22がケース本体21の開口部26を覆う状態では、ケース側テーパー面27と対向する。
次に、ケース本体21と蓋22とのレーザー溶接による接合について説明する。
ケース本体21に巻回電極体を収容した後、非水電解液を注入することにより、ケース本体21に収容された電池要素11が構成され、ケース本体21の開口部26を蓋22により覆う。
図3に示すように、第1傾斜角度αは第2傾斜角度βよりも小さく設定されていることから、蓋22が開口部26を覆う状態では、ケース側テーパー面27は外側となる外縁部28と蓋側テーパー面34の外縁部35が当接する。
そして、外側から内側へ向かうにつれてケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34との間に隙間が生じて隙間が大きくなっている。
この状態で、レーザー溶接機を用いて、互いに当接しているケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34をレーザー溶接する。
図3に示すように、レーザー光Yをケース側テーパー面27および蓋側テーパー面34に沿う方向から照射することによりケース側テーパー面27および蓋側テーパー面34が接合される。
本実施形態では、ケース本体21と蓋22との溶接不良を発生させないための寸法条件が設定されている。
図3に示すように、ケース本体21の第2側板部24の板厚Tとしたとき、ケース側テーパー面27および蓋側テーパー面34における溶接深さDとする。
溶接深さDはケース本体21および蓋22の表面側からのレーザー溶接により形成される接合部の深さであり、溶接箇所の強度確保のために板厚T相当以上の距離にわたり接合されていることを必要とする。
ケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34との隙間のうち、溶接不良を招くことなくレーザー溶接が可能な隙間を溶接限界隙間Lとする。
例えば、本実施形態では、溶接限界隙間Lを0.1mmとすると、0.1mmよりも大きくなるケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34の隙間では、溶接不良を招くことのないレーザー溶接が不可能となる。
第1傾斜角度α、第2傾斜角度βとの角度差(β−α)は、溶接深さDおよび溶接限界隙間Lを用いて以下の式で示される。
(β―α)=tan−1(L/D)
例えば、溶接深さDは板厚Tに相当する距離1.0mmとし、溶接限界隙間Lを0.1mmとすると、角度差(β―α)は5.7°となる。
角度差(β―α)が0<(β―α)<10を満たす場合には、ケース側テーパー面27は外側となる外縁部28と蓋側テーパー面34の外縁部35が当接し、ケース側テーパー面27の内縁部29と蓋側テーパー面34の内縁部36との間に隙間が生じる。
また、角度差(β―α)が0<(β―α)<10を満たす場合には、溶接深さDにおけるケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34との隙間が溶接限界隙間Lを越えることがない。
従って、角度差(β―α)0<(β―α)<10が満たされる場合には、ケース本体21と蓋22との間では溶接不良が生じない。
因みに、角度差(β―α)が(β−α)≧10の場合、要求される溶接深さDにおけるケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34との隙間が溶接限界隙間Lを越えることになり、必要な溶接深さDが得られず、ケース本体21と蓋22との溶接不良を招く。
角度差(β―α)が0に近くなる場合ほど、ケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34に要求される加工精度が高くなる。
また、角度差(β―α)は10に近くなるほどケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34に要求される加工精度は緩和されるが、ケース側テーパー面27と蓋側テーパー面34との隙間が大きくなる。
レーザー溶接が開口部26にわたって行われると、ケース本体21と蓋22が隙間無く接合され、ケース本体21の収容空間と外部とは遮断される。
本実施形態の電池ケースは、以下の作用効果を奏する。
(1)ケース側テーパー面27の外縁部28と蓋側テーパー面34の外縁部35とが当接し、ケース側テーパー面27の内縁部29と蓋側テーパー面34の内縁部36との間に隙間が形成される。ケース側テーパー面27の外縁部28と蓋側テーパー面34の外縁部35とを溶接することにより、過度に高い加工精度が要求されることなく、ケース本体21と蓋22の溶接不良を確実に防止することができる。
(2)ケース側テーパー面27および蓋側テーパー面34が傾斜面により形成されるため、ケース側テーパー面27および蓋側テーパー面34の加工は曲面である場合よりも容易となる。
(3)ケース側テーパー面27の外縁部28と蓋側テーパー面34の外縁部35はレーザー溶接により隙間無く接合されるから、ケース本体21と蓋22の接合不良を確実に防止することができる。
(4)第1傾斜角度αと第2傾斜角度βとの角度差(β−α)が0°より大きく10°以内であるため、ケース側テーパー面27(および蓋側テーパー面34)の外縁部28(35)から内縁部29(36)へ向けて溶接される接合部を形成することができる。接合部が要求される溶接深さDに対応し、溶接深さDにおいて確実にレーザー溶接が施される。その結果、ケース本体21と蓋22との溶接箇所において十分な強度を確保することができ、レーザー溶接による接合不良を確実に防止することができる。
(5)ケース側テーパー面27はケース本体21の内側面に対して傾斜する傾斜面であることから、ケース本体21に巻回電極体を収容する際に、巻回電極体を案内するガイドとして機能する。このため、巻回電極体を傷つけることなく円滑にケース本体21に収容することができる。特に、ケース本体21が弾性変形可能であって、巻回電極体とケース本体21のクリアランスが0より小さい場合、挿入時におけるケース本体21による巻回電極体の損傷を回避することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る電池ケースについて説明する。
本実施形態の電池ケースでは、ケース本体のケース側テーパー面が第1曲率に設定された曲面であり、蓋側テーパー面が第2曲率に設定された曲面である。
ケース側テーパー面および蓋側テーパー面を除く要素は同一であるため、同一の要素については先の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図4に示すように、電池ケース41のケース本体21のケース側テーパー面42は、曲率半径R1により規定される第1曲率(1/R1)に設定された曲面により形成されている。
ケース側テーパー面42の外縁部43と内縁部44との間の中央付近が凸となる凸曲面である。
蓋22の蓋側テーパー面45は、ケース側テーパー面42と対向し、曲率半径R2により規定される第2曲率(1/R2)に設定された曲面により形成されている。
蓋側テーパー面45の外縁部46と内縁部47との間の中央付近が凹となる凹曲面である。
第1曲率(1/R1)は第2曲率(1/R2)よりも大きく設定されており、先の実施形態と同様に溶接深さDにおいて溶接限界隙間Lを越えないように、第1曲率(1/R1)と第2曲率(1/R2)との曲率差(1/R2−1/R1)が設定されている。
本実施形態では、ケース本体21のケース側テーパー面42と蓋22の蓋側テーパー面45を傾斜面でなく曲面により形成することも可能である。
そして、接合部が要求される溶接深さDを得られるようにレーザー溶接により溶接される。
本実施形態の電池ケース41は、ケース側テーパー面42および蓋側テーパー面45を傾斜面でなく曲面である点で、第1の実施形態と異なるものの、第1の実施形態の作用効果(1)〜(5)とほぼ同等の作用効果を奏する。
上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、ケース本体の開口部側端部にわたってケース側テーパー面を形成したり、蓋の長辺および短辺の全てに蓋側テーパー面を形成したりしたが、ケース用テーパー面と蓋側テーパー面を本体ケースと蓋との接合面の一部に設けてもよい。この場合、ケース用テーパー面と蓋側テーパー面が互いに対向するようにケース用テーパー面と蓋側テーパー面を形成する。
○ 上記の第2の実施形態では、ケース側テーパー面を凸曲面とし、蓋側テーパー面を凹曲面としたが、例えば、ケース側テーパー面を凹曲面とし、蓋側テーパー面を凸曲面としてもよい。この場合も、ケース側テーパー面の外縁部と蓋側テーパー面の外縁部とを溶接することにより、過度に高い加工精度が要求されることなく、ケース本体と蓋の溶接不良を確実に防止することができる。
○ 上記の実施形態では、ケース本体の開口部側端部と、接合された蓋の表面が同一面としたが、ケース本体の開口部側端部と、接合された蓋の表面が同一面でなくてもよい。例えば、接合された蓋の表面がケース本体の開口部側端部位置よりもケース本体の内側に位置してもよいし、逆に、接合された蓋の表面がケース本体の開口部側端部位置よりもケース本体の外側に位置してもよい。この場合でもケース側テーパー面および蓋側テーパー面の外縁部又は外縁部付近が当接する状態となり、レーザー溶接が可能である。また、ケース本体の開口部側端部と、接合された蓋の表面を同一面とする必要がないため、ケース本体および蓋は高い寸法精度を要求されることなく製作することができる。
○ 上記の実施形態では、横断面形状が矩形となる電池ケースとしたが、電池ケースの横断面形状は特に限定されない。例えば、横断面形状が矩形以外の多角形や円形の電池ケースであってもよい。電池ケースの横断面形状が矩形でなくても、過度に高い加工精度が要求されることなく、ケース本体と蓋の溶接不良を確実に防止することができる。
10 電池
11 電池素子
12、41 電池ケース
13 正極
14 負極
15 セパレータ
21 ケース本体
22 蓋
23 第1側板部
24 第2側板部
25 底板部
26 開口部
27、42 ケース側テーパー面
28、43 外縁部
29、44 内縁部
34、45 蓋側テーパー面
35、46 外縁部
36、47 内縁部
41 電池ケース(第2の実施形態)
A 縁部間距離(ケース側テーパー面)
B 縁部間距離(蓋側テーパー面)
D 溶接深さ
L 溶接限界隙間
T 板厚
R1、R2 曲率半径

Claims (5)

  1. 電池要素の収容空間および開口部を有するケース本体と、前記ケース本体と接合され、前記開口部を覆う蓋と、を備え、前記ケース本体の開口部側端部における内側面にケース側テーパー面が形成され、前記蓋の周縁に前記ケース側テーパー面と対向する蓋側テーパー面が形成された電池ケースであって、
    前記ケース側テーパー面は、前記ケース本体の内側面に対する傾斜角度が第1傾斜角度に設定された傾斜面であり、
    前記蓋側テーパー面は、前記ケース側テーパー面と対向し、前記ケース本体の内側面に対する傾斜角度が第2傾斜角度に設定された傾斜面であり、
    前記第1傾斜角度は前記第2傾斜角度より小さいことを特徴とする電池ケース。
  2. 電池要素の収容空間および開口部を有するケース本体と、前記ケース本体と接合され、前記開口部を覆う蓋と、を備え、前記ケース本体の開口部側端部における内側面にケース側テーパー面が形成され、前記蓋の周縁に前記ケース側テーパー面と対向する蓋側テーパー面が形成された電池ケースであって、
    前記ケース側テーパー面は、第1曲率に設定された曲面であり、
    前記蓋側テーパー面は、前記ケース側テーパー面と対向し、曲率が第2曲率に設定された曲面であり、
    前記第1曲率は前記第2曲率より大きいことを特徴とする電池ケース。
  3. 前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度との角度差は、0°より大きく10°以内に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電池ケース。
  4. 前記ケース側テーパー面と前記蓋側テーパー面がレーザー溶接により接合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の電池ケース。
  5. 前記レーザー溶接による接合部は、前記ケース側テーパー面および前記蓋側テーパー面の外縁部から内縁部へ向けてケース本体の板厚以上の距離にわたり接合されていることを特徴とする請求項4記載の電池ケース。
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