JP2013092841A - 情報処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動的に電源の供給を切断して動作停止状態にする。
【解決手段】第1の電圧を出力する電源部と、前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、前記変換部から出力された前記第2の電圧に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作する制御部と、前記制御部の出力信号に基づき前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の電圧を出力する電源部と、前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、前記変換部から出力された前記第2の電圧に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作する制御部と、前記制御部の出力信号に基づき前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動電源切断を行う情報処理装置および画像形成装置に関する。
従来の情報処理装置では、商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換し、5Vおよび24Vの直流電圧を生成する電源を備えた情報処理装置としての画像形成装置があり、この画像形成装置はシーソータイプの電源スイッチを備え、ユーザが手動で電源スイッチを切り替えることにより、画像形成装置に電源を供給して動作状態にしたり、電源の供給を切断して動作停止状態にしたりするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来の技術においては、ユーザが手動で電源スイッチを操作しなければ、電源の供給を切断して動作停止状態にすることができず、画像形成装置自身で自動的に電源の供給を切断して動作停止状態にすることができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、自動的に電源の供給を切断して動作停止状態にすることを目的とする。
そのため、本発明は、第1の電圧を出力する電源部と、前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、前記変換部から出力された前記第2の電圧に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作する制御部と、前記制御部の出力信号に基づき前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えたことを特徴とする。
このようにした本発明は、自動的に電源の供給を切断して動作停止状態にすることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による情報処理装置および画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における電子写真プリンタの概略断面図である。
図2において、100は情報処理装置としての画像形成装置である電子写真プリンタである。
電子写真プリンタ100は、媒体38を格納する給紙カセット1、給紙カセット1から媒体38を搬送する給紙ローラ2、給紙ローラ2から搬送された媒体38を搬送する搬送ローラ14およびレジストローラ3、トナー像を形成する感光体ドラム4、感光体ドラム4に形成されたトナー像を搬送された媒体38に転写する転写ローラ5、媒体38に転写されたトナー像を熱と圧力により定着させる定着装置6、トナー像が転写された媒体38を搬送するヒートローラ7、ヒートローラ7を加熱するヒータ8、ヒートローラ7に押圧されて接触する加圧ローラ9、ヒートローラ7の温度を検知するサーミスタ10、媒体38のおもて面と裏面とを反転する反転装置11、反転ローラ12、媒体38を積層するスタッカ17、および媒体38の位置を検出する媒体センサ19から構成されている。
図3は、第1の実施例における電子写真プロセスの説明図である。
図3において、電子写真プロセスを行う電子写真プリンタの部位は、感光体ドラム4、帯電ローラ31、LED(Light Emitting Diode)ヘッド32、現像ローラ33、トナー供給ローラ34、転写ローラ5、ヒートローラ7、加圧ローラ9、および現像ブレード36により構成されている。
感光体ドラム4には、帯電ローラ31、現像ローラ33および転写ローラ5が接触し、現像ローラ33には、トナー供給ローラ34および現像ブレード36が接触している。また、帯電ローラ31、転写ローラ5、現像ローラ33およびトナー供給ローラ34には、高圧電源装置35から所定の電圧が印加されている。
図4は第1の実施例における電源の構成を示す説明図である。
図4において、電子写真プリンタ100の電源42は、商用電源421とAC−DC変換部422とにより構成され、商用電源421から供給される交流電圧をAC−DC変換部422で24Vおよび3.3Vの直流電圧に変換するものである。24Vの直流電圧は図3に示す高圧電源装置35や図示しないモータに電源供給され、そのモータが動作することにより、図2に示す給紙ローラ2や搬送ローラ14、および感光体ドラム4等を回転させ、媒体38を搬送することが可能になっている。一方、3.3Vの電圧は、後述する電子写真プリンタを制御する制御回路80や図3に示す高圧電源装置35に供給される。
図1は第1の実施例における電子写真プリンタの制御回路の構成を示す説明図である。
図1において、電子写真プリンタの動作を制御する制御回路80は、第1の電圧として3.3Vの直流電圧を供給(出力)する電源部としての電源42に接続されている。この制御回路80は、電子写真プリンタ全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等で構成される制御手段としての制御部43、制御部43の内部に設けられ、所定時間の経過を計測するカウンタ部(計時部)としてのタイマ81、入力信号レベルに基づいて入力された第1の電圧としての3.3Vの直流電圧を第2の電圧としての1.2Vへ降圧して出力する変換部としてのDC−DCコンバータ44、DC−DCコンバータ44から出力された1.2Vの直流電圧に基づいて制御部43への電源として電源42の出力電圧3.3Vの供給と供給停止とを切り替える開閉部としての開閉回路45、制御部43の出力信号に基づいてDC−DCコンバータ44へ信号を出力する駆動部としての駆動回路46、第1の電圧として3.3Vの直流電圧の供給を受けて電源スイッチ59の接続状態に応じて信号を出力し、電子写真プリンタ(制御部43)を動作停止状態と動作状態とに切り替える切替部としての切替回路47、開閉回路45から第1の電圧として3.3Vの直流電圧の供給を受け、切替回路47の接続状態を検出して制御部43へ信号を出力する検出部としての切替検出回路48、および制御部43の出力信号に基づいて3.3Vの直電圧を5Vへ昇圧し、図2および図3に示す感光体ドラム4上へ画像データをもとに静電潜像を形成するLEDヘッド32へ電源供給する第2の変換部としてのDC−DCコンバータ51により構成されている。なお、開閉回路45から出力される電圧3.3Vを「3.3VS」と呼ぶこととする。
制御部43は、コア電圧としての1.2VおよびI/O(Input/Output)用の駆動電圧としての3.3VSの電圧供給を受けて動作状態となり、1.2Vおよび3.3VSの電圧供給がなくなると、動作停止状態となる。
DC−DCコンバータ51の入力端子は、抵抗66を介して接地されている。
開閉回路45は、P型MOSFET53、そのP型MOSFET53のG(ゲート)−S(ソース)間に接続されている抵抗54、P型MOSFET53のG(ゲート)と抵抗54とに接続されている抵抗55、抵抗55と接続されているトランジスタ56、トランジスタ56のベース(B)と接地との間に接続されている抵抗57、および抵抗57とDC−DCコンバータ44の出力との間に接続されている抵抗58により構成されている。
切替回路47は、抵抗49、抵抗50および電源スイッチ59により構成されている。電源スイッチ59は、接続状態または解放状態を保持するシーソータイプ(保持型)とは異なり、スイッチを押下すると接続状態になり、スイッチの押下を解除すると開放状態になる非保持型のものである。
切替検出回路48は、切替回路47の出力と制御部43との間に接続されており、抵抗64およびダイオード65により構成されている。
駆動回路46は、制御部43と、DC−DCコンバータ44の入力端子と、切替回路47とに接続されている。このDC−DCコンバータ44の入力端子および切替回路47には抵抗60が接続されており、その抵抗60の反対側はトランジスタ61に接続されている。トランジスタ61のベース(B)には抵抗62および抵抗63が接続され、その抵抗63の反対側は制御部43に接続されている。
上述した構成の作用について説明する。
まず、電子写真プリンタにおいて媒体が給紙カセットからスタッカに至るまでの動作について図2を用いて説明する。
媒体38を格納した給紙カセット1から給紙ローラ2によって給紙された媒体38は、図中矢印Aおよび矢印Bが示す方向へ搬送され、レジストローラ3を経由して媒体センサ19を通過し、感光体ドラム4へ搬送される。電子写真プロセスで感光体ドラム4上に形成されたトナー像が転写ローラ5により媒体38に転写される。トナー像が転写された媒体38は、図中矢印Cが示す方向の定着装置6へ搬送され、ヒートローラ7と加圧ローラ9との間を通過し、熱と圧力によりトナー像が定着される。
トナー像が定着された媒体38は、搬送ローラ14を経由し、片面印刷の場合は図中矢印Iが示す方向のスタッカ17へ搬送される。
一方、両面印刷の場合、媒体38は図中矢印Dが示す反転ローラ12の方向へ搬送され、正回転している反転ローラ12を通過し、図中矢印Eが示す反転スイッチバック部13の方向へ一旦搬送される。媒体38は、逆回転された反転ローラ12により図中矢印Fが示す方向へ搬送され、図中矢印Gが示す反転装置11へ搬送され、さらに図中矢印Hが示す方向へ搬送されて反転装置11を経由し、再度レジストローラ3へ搬送される。
レジストローラ3へ搬送された媒体38の裏面には、再び電子写真プロセスで感光体ドラム4上に形成されたトナー像が転写ローラ5により転写され、定着装置6でトナー像が定着され、トナー像が定着された媒体38は搬送ローラ14を経由し、図中矢印Iが示す方向のスタッカ17へ搬送される。
次に、電子写真プリンタの電子写真プロセスについて図3を用いて説明する。
回転する感光体ドラム4の表面を、帯電ローラ31により一様に帯電した後、LEDヘッド32により露光し、感光体ドラム4に静電潜像を形成する。また、トナー供給ローラ34により現像ローラ33へトナー37を移動させ、現像ブレード36により現像ローラ33上のトナー37を一様にする。
現像ローラ33上のトナー37により感光体ドラム4に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成し、転写ローラ5により感光体ドラム4上に現像されたトナー像を媒体38に転写する。
トナー像が転写された媒体38は図中矢印が示す通紙方向へ搬送され、ヒートローラ7および加圧ローラ9により媒体38上にトナー37が定着される。
この電子写真プロセスでは、高圧電源装置35により帯電ローラ31、現像ローラ33、トナー供給ローラ34および転写ローラ5に100V以上の高圧電圧が供給される。
次に、電源42の動作について図4を用いて説明する。
電源42は、商用電源421の交流電圧をAC−DC変換部422により、2つの直流電圧である24Vおよび3.3Vに変換する。24Vは図示しないモータに電源供給されており、モータが動作することにより、図2に示す給紙ローラ2や搬送ローラ14、図3に示す電子写真プロセスにおける各ローラを回転させ、媒体38を搬送することが可能になっている。
一方、3.3Vの直流電圧は、図1に示す制御回路80に供給されている。商用電源421とAC−DC変換部422との間には電源スイッチが存在しないため、24Vと3.3Vの直流電圧は常に生成されている。
24Vの直流電圧については、図示しない遮断回路が設けられており、電子写真プリンタが動作していない省電力状態では、その遮断回路により24Vの直流電圧は遮断され、消費電力を低減させるようにしている。
次に、制御回路の動作について図1を用いて説明する。
制御回路80の動作については、以下の3つの動作について説明する。第1の動作は、電子写真プリンタが動作停止状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作状態になるまでの動作例であり、第2の動作は、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作停止状態になるまでの動作例であり、第3の動作は、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下することなく動作停止状態になるまでの動作例である。
なお、電源42は、電子写真プリンタが動作停止状態であっても常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給している。
第1の動作の例として、電子写真プリンタが動作停止状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作状態になるまでの動作例を図5の第1の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第1の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図1を参照しながら説明する。なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作停止状態であるものとする。
T0:ユーザが電源スイッチ59を押下するものとする。電源スイッチ59が押下されると、電源42から抵抗49、抵抗50、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。このとき、電源42からの出力電圧である3.3Vは抵抗49および抵抗50により分圧される。
T1:分圧された電圧がDC−DCコンバータ44の入力端子に入力され、入力信号がハイレベルからローレベルへ切り替わる。
T2:DC−DCコンバータ44は、3.3Vを1.2Vへ降圧した直流電圧を出力し、制御部43および開閉回路45へ供給する。なお、DC−DCコンバータ44は、入力端子が、ローレベルのときに1.2Vを出力し、ハイレベルのときに0Vを出力する。
T3:DC−DCコンバータ44から開閉回路45の抵抗58を介して、抵抗57およびトランジスタ56へベース電流が流れる。トランジスタ56へベース電流が流れることにより、電源42から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56のコレクタを介してエミッタへ電流が流れる。そうすると抵抗54に電位差が発生し、P型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)にも同様に電位差が発生する。
T4:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ電流が流れ、電圧3.3VSが制御部43、LEDヘッド32および切替検出回路48へ供給される。同時に、P型MOSFET53から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。切替検出回路48は、制御部43へローレベルの信号を出力する。
T5:制御部43は、コア電圧としての1.2VおよびI/O用の駆動電圧としての3.3VSの供給を受け、動作状態となる。
T6:制御部43は、駆動回路46へハイレベルを出力する。ハイレベルが出力されると駆動回路46の抵抗63を介して、抵抗62およびトランジスタ61へ電流が流れ、トランジスタ61へベース電流が流れることにより、電源42から切替回路47の抵抗49、駆動回路46の抵抗60、トランジスタ61のコレクタを介してエミッタへ電流が流れる。電源42の出力電圧である3.3Vは抵抗49および抵抗60により分圧され、その分圧された電圧がDC−DCコンバータ44の入力端子に入力される。このとき、DC−DCコンバータ44の入力端子の入力信号はローレベルのままである。
T7:ユーザが電源スイッチ59の押下を解除するものとする。電源スイッチ59の押下が解除されると、電源42から切替回路47の抵抗49、抵抗50および電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、またP型MOSFET53(3.3VS)から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して流れていた電流も停止する。そうすると切替検出回路48の出力電圧は、ローレベルからハイレベルとなる。
一方、駆動回路46は、動作を続行したままなので、DC−DCコンバータ44の入力端子の入力信号はローレベルのままである。このように、DC−DCコンバータ44の入力端子の入力信号をローレベルに保持することができるため、制御部43、すなわち電子写真プリンタの動作状態を保持することができる。
T8:制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルを出力するものとする。
T9:ハイレベルが入力されたDC−DCコンバータ51は、3.3Vを5Vへ昇圧した直流電圧を出力し、LEDヘッド32へ供給する。LEDヘッド32は、3.3Vと5Vの電圧供給を受け、動作状態となる。なお、DC−DCコンバータ51は、DC−DCコンバータ44と異なり、入力端子が、ローレベルのときに、0Vを出力し、ハイレベルのときに、昇圧して5Vを出力する。
次に、第2の動作の例として、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作停止状態になるまでの動作例を図6の第1の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第2の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図1を参照しながら説明する。なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作状態であるものとする。
T20:ユーザが電源スイッチ59を押下するものとする。電源スイッチ59が押下されると、P型MOSFET53(3.3VS)から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。
T21:切替検出回路48に電流が流れたため、切替検出回路48の出力はハイレベルからローレベルとなり、制御部43に通知される。
T22:制御部43は、切替検出回路48からのローレベルの出力保持時間をタイマ81により計測し始める。
T23:制御部43のタイマ81は、切替検出回路48からのローレベルの出力保持時間がt200に達したことを検知する。
T24:タイマ81により切替検出回路48からのローレベルの出力保持時間がt200に達したことを検知した制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。制御部43の出力回路は、オープンドレインタイプとなっており、ハイインピーダンス出力し、抵抗66によりDC−DCコンバータ51の入力端子はローレベルに保持される。
T25:DC−DCコンバータ51の出力は、5Vから0Vとなり、LEDヘッド32への電圧供給を遮断する。
T26:制御部43は、駆動回路46へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。そうすると駆動回路46の抵抗63を介してトランジスタ61へ流れていたベース電流が停止し、抵抗62によりトランジスタ61のベース(B)−エミッタ(E)間の電圧はローレベルに保持され、電源42から抵抗49、抵抗60、トランジスタ61を介して流れていたコレクタ電流が停止する。駆動回路46はDC−DCコンバータ44の入力端子に対してハイインピーダンス出力となる。
T27:ユーザが電源スイッチ59の押下を解除するものとする。
電源スイッチ59の押下が解除されると、電源42から切替回路47の抵抗49、抵抗50および電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、また同時にP型MOSFET53(3.3VS)から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して流れていた電流も停止する。そうすると電源42の出力電圧である3.3Vは切替回路47の抵抗49および抵抗50により分圧される。
電源スイッチ59の押下が解除されると、電源42から切替回路47の抵抗49、抵抗50および電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、また同時にP型MOSFET53(3.3VS)から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して流れていた電流も停止する。そうすると電源42の出力電圧である3.3Vは切替回路47の抵抗49および抵抗50により分圧される。
T28:電源42の出力電圧である3.3Vが切替回路47の抵抗49および抵抗50により分圧され、DC−DCコンバータ44の入力端子に入力されていた入力信号がローレベルからハイレベルに切り替わる。切替検出回路48に流れていた電流が停止したため、切替検出回路48の出力はローレベルからハイレベルとなる。
T29:DC−DCコンバータ44は、1.2Vから0Vを出力し、制御部43および開閉回路45への電圧供給を停止する。
T30:開閉回路45への電圧供給を停止すると、開閉回路45の抵抗58を介してトランジスタ56へ流れていたベース電流が停止する。そうすると電源42(3.3V)から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56を介して流れていたコレクタ電流が停止し、抵抗54の両端が同電位となる。同様に、P型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となる。制御部43は、コア電圧である1.2Vが0Vとなったため、動作不定状態となる。
T31:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ流れていた電流が停止し、制御部43、LEDヘッド32および切替検出回路48への供給電圧は0Vとなる。そうすると切替検出回路48の出力電圧がハイレベルからローレベルとなり、また制御部43は1.2Vおよび3.3VSの電圧供給がなくなったため、完全に動作停止状態となり、電子写真プリンタも同様に動作停止状態となる。
次に、第3の動作の例として、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下することなく、自動的に動作停止状態になるまでの動作例を図7の第1の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第3の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図1を参照しながら説明する。
なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作状態であるものとする。
また、図2に示す電子写真プリンタ100は、媒体38をスタッカ17へ排出し、印刷動作が完了した後、次の印刷指示を待機する待機状態へ移行する。この待機状態が所定時間経過すると、待機状態より電子写真プリンタ100の消費電力が少ない省電力状態へ移行する。
T40:電子写真プリンタが待機状態から省電力状態に移行すると、制御部43はタイマ81を用いて省電力状態の経過時間の計測を開始する。
T41:制御部43は、タイマ81により、省電力状態の経過時間が所定の時間t201(本実施例では、例えば10分間)に達したことを検知する。
T42:制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。制御部43の出力回路は、オープンドレインタイプとなっており、ハイインピーダンス出力し、抵抗66によりDC−DCコンバータ51の入力端子はローレベルに保持される。
T43:DC−DCコンバータ51の出力は、5Vから0Vとなり、LEDヘッド32への電圧供給を遮断する。
T44:制御部43は、駆動回路46へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。そうすると駆動回路46の抵抗63を介してトランジスタ61へ流れていたベース電流が停止し、抵抗62によりトランジスタ61のベース(B)−エミッタ(E)間の電圧はローレベルに保持され、電源42から抵抗49、抵抗60、トランジスタ61を介して流れていたコレクタ電流が停止する。駆動回路46はDC−DCコンバータ44の入力端子に対してハイインピーダンス出力となる。
T45:DC−DCコンバータ44の入力端子に入力されていた入力信号がローレベルからハイレベルに切り替わる。
T46:DC−DCコンバータ44は、1.2Vから0Vを出力し、制御部43および開閉回路45への電圧供給を停止する。
T47:開閉回路45への電圧供給を停止すると、開閉回路45の抵抗58を介してトランジスタ56へ流れていたベース電流が停止する。そうすると電源42(3.3V)から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56を介して流れていたコレクタ電流が停止し、抵抗54の両端が同電位となる。同様に、P型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となる。制御部43は、コア電圧である1.2Vが0Vとなったため、動作不定状態となる。
T48:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ流れていた電流が停止し、制御部43、LEDヘッド32および切替検出回路48への供給電圧は0Vとなる。そうすると切替検出回路48の出力電圧がハイレベルからローレベルとなり、また制御部43は1.2Vおよび3.3VSの電圧供給がなくなったため、完全に動作停止状態となり、電子写真プリンタも同様に動作停止状態となる。
このように、電子写真プリンタの動作を制御する制御回路80を、第1の電圧として3.3Vの直流電圧を供給する電源部としての電源42に接続し、電子写真プリンタ全体の動作を制御する制御部43、制御部43の内部に設けられ、所定時間の経過を計測するタイマ81、入力信号レベルに基づいて3.3Vの直流電圧を第2の電圧としての1.2Vへ降圧するDC−DCコンバータ44、電源42の出力電圧3.3Vを制御部43へ電源供給する開閉回路45、制御部43の出力信号に基づいてDC−DCコンバータ44へ信号を出力する駆動回路46、電子写真プリンタを動作停止状態と動作状態とに切り替える切替回路47、切替回路47の接続状態を検出して制御部43へ信号を出力する切替検出回路48、および制御部43の出力信号に基づいて3.3Vの直電圧を5Vへ昇圧し、電源供給するDC−DCコンバータ51により構成したことにより、ユーザの電源スイッチ押下による電源投入および電源切断ならびに自動電源切断の3つの動作が可能になり、情報処理装置としての画像形成装置である電子写真プリンタが所定時間印刷動作を行わない場合、装置自身で自動的に電源の供給を切断して動作停止状態にすることができる。
従来、ユーザの操作を介さずに自動的に電子写真プリンタを動作停止状態にするためには、電磁開閉器と呼ばれる電磁コイルを内蔵した電源スイッチを用いるようにしていたが、この電源スイッチは通常使用されるシーソータイプのものに比べ、大型であり高価であった。
本実施例では、交流入力電圧側に設けて使用される前記電磁開閉器や手動で使用されるシーソータイプの電源スイッチではなく、直流電圧側に小型で安価なプッシュタイプ(非保持型)の図1に示す電源スイッチ59を採用した。
また、電子写真プリンタに一般的に使用されているDC−DCコンバータの入力端子を利用し、新たにDC−DCコンバータを追加することなく、安価な構成で電圧供給の自動停止を行うようにした。
さらに、電子写真プリンタの動作停止状態では、図1に示す電源42は常時動作しているが、電源42以外の制御回路80が動作していないため、電子写真プリンタの消費電力を0.2W以下にすることが可能になる。
近年の電子写真プリンタでは省電力化が進み、電子写真プリンタが印刷動作を行わない待機状態で所定の時間が経過すると省電力状態へ移行するのが一般的となっており、省電力状態における消費電力も1W以下が実現できている。しかしながら、省電力状態よりも図1に示す制御回路80の動作を停止させる動作停止状態(オフ状態)の方が消費電力をさらに低減できるため、自動的に動作停止状態へ移行することが望まれている。
電子写真プリンタが印刷を行わない待機状態および省電力状態の場合、LEDヘッドは動作させる必要がない。したがって、本実施例では、DC−DCコンバータを利用してLEDヘッドへの電源供給を遮断することにより、待機状態および省電力状態での消費電力を削減することができた。
従来では、図1に示す電源42で電圧5Vを生成し、DC−DCコンバータ51で電圧3.3Vを生成するのが一般的であった。しかしながら、この方法では、待機状態および省電力状態では3.3Vの電圧は常時必要であるため、電圧5Vから電圧3.3Vを生成する際に発生するDC−DCコンバータ51の損失が常時発生し、省電力状態の消費電力を十分に低減することができなかった。
なお、図6に示す第2の動作例において、ユーザが電源スイッチ59を押下する時間としてのタイマ81により計測する所定の時間t200は、誤って押下した場合に電子写真プリンタが動作停止状態へ移行してしまうことを防止するため、1秒以上に設定することが望ましい。
以上説明したように、第1の実施例では、情報処理装置としての画像形成装置自身で自動的に電源の供給を切断して動作停止状態とすることにより、無駄な電力消費を削減することができるという効果が得られる。
また、動作停止状態では、電源以外の制御回路が動作していないため、情報処理装置としての画像形成装置の動作停止状態での消費電力を大幅に低減させることができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、制御回路の構成が第1の実施例の構成と異なっている。その第2の実施例の構成を図8の第2の実施例における電子写真プリンタの制御回路の構成を示す説明図に基づいて説明する。なお、図2、図3および図4に示す上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8において、電子写真プリンタの動作を制御する制御回路80は、第1の電圧として3.3Vの直流電圧を供給(出力)する電源部としての電源42に接続されている。この制御回路80は、電子写真プリンタ全体の動作を制御するCPU等で構成される制御手段としての制御部43、制御部43の内部に設けられ、所定時間の経過を計測するカウンタ部(計時部)としてのタイマ81、入力信号レベルに基づいて入力された第1の電圧としての3.3Vの直流電圧を第2の電圧としての1.2Vへ降圧して出力する変換部としてのDC−DCコンバータ44、DC−DCコンバータ44から出力された1.2Vの直流電圧および制御部43からの入力信号に基づいて制御部43へ電源として電源42の出力電圧3.3Vの供給と供給停止とを切り替える開閉部としての開閉回路45、開閉回路45から第1の電圧として3.3Vの直流電圧の供給を受けてDC−DCコンバータ44へ信号を出力する駆動部としての駆動回路46、第1の電圧として3.3Vの直流電圧の供給を受けて電源スイッチ59の接続状態に応じて信号を出力し、電子写真プリンタ(制御部43)を動作停止状態と動作状態とに切り替える切替部としての切替回路47、開閉回路45から第1の電圧として3.3Vの直流電圧の供給を受け、切替回路47の接続状態を検出して制御部43へ信号を出力する検出部としての切替検出回路48、および制御部43の出力信号に基づいて3.3Vの直電圧を5Vへ昇圧し、図2および図3に示す感光体ドラム4上へ画像データをもとに静電潜像を形成するLEDヘッド32へ電源供給する第2の変換部としてのDC−DCコンバータ51により構成されている。
制御部43は、コア電圧としての1.2VおよびI/O用の駆動電圧としての3.3VSの電圧供給を受けて動作状態となり、1.2Vおよび3.3VSの電圧供給がなくなると、動作停止状態となる。
DC−DCコンバータ51の入力端子は、抵抗66を介して接地されている。
開閉回路45は、P型MOSFET53、そのP型MOSFET53のG(ゲート)−S(ソース)間に接続されている抵抗54、P型MOSFET53のG(ゲート)と抵抗54とに接続されている抵抗55、抵抗55と接続されているトランジスタ56、トランジスタ56のベース(B)と接地との間に接続されている抵抗57、抵抗57とDC−DCコンバータ44の出力との間に接続されている抵抗58、抵抗58とDC−DCコンバータ44に接続されている抵抗73、抵抗73と接地との間に接続されているトランジスタ74、トランジスタ74のベース(B)と接地との間に接続されている抵抗75、および抵抗75と制御部43との間に接続されている抵抗76により構成されている。
切替回路47は、電源42と接続されているP型MOSFET70、そのP型MOSFET70のG(ゲート)−S(ソース)間に接続されている抵抗71、P型MOSFET53のG(ゲート)と抵抗71とに接続されている抵抗72、抵抗72と切替検出回路48とに接続されている電源スイッチ59、およびP型MOSFET70のD(ドレイン)と接地との間に接続されている抵抗69により構成されている。電源スイッチ59は、接続状態または解放状態を保持するシーソータイプとは異なり、スイッチを押下すると接続状態になり、スイッチの押下を解除すると開放状態になるものである。
切替検出回路48は、切替回路47の出力と制御部43との間に接続されており、抵抗64およびダイオード65により構成されている。
駆動回路46は、DC−DCコンバータ44の入力端子に接続されており、抵抗67およびダイオード68により構成されている。
上述した構成の作用について説明する。
なお、電子写真プリンタ、電子写真プロセス、および電源の動作は第1の実施例と同様なので、その説明を省略する。
第1の実施例と異なる制御回路の動作について図8を用いて説明する。
制御回路80の動作については、第1の実施例と同様に、以下の3つの動作について説明する。第1の動作は、電子写真プリンタが動作停止状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作状態になるまでの動作例であり、第2の動作は、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作停止状態になるまでの動作例であり、第3の動作は、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下することなく動作停止状態になるまでの動作例である。
なお、電源42は、電子写真プリンタが動作停止状態であっても常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給している。
第1の動作の例として、電子写真プリンタが動作停止状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作状態になるまでの動作例を図9の第2の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第1の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図8を参照しながら説明する。なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作停止状態であるものとする。
T60:ユーザが電源スイッチ59を押下するものとする。電源スイッチ59が押下されると、電源42から抵抗71、抵抗72、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。(このとき、電源42からの出力電圧である3.3Vは抵抗49および抵抗50により分圧される。)
T61:抵抗71に電位差が発生し、P型MOSFET70のソース(S)−ゲート(G)間にも同様に電位差が発生する。
T61:抵抗71に電位差が発生し、P型MOSFET70のソース(S)−ゲート(G)間にも同様に電位差が発生する。
T62:P型MOSFET70のソース(S)からドレイン(D)へ電流が流れ、ドレイン(D)の電圧が3.3Vとなり、抵抗69へ電流が流れる。DC−DCコンバータ44の入力端子に3.3Vの電圧が印加され、入力端子の入力信号がローレベルからハイレベルへ切り替わる。
T63:DC−DCコンバータ44は、3.3Vを1.2Vへ降圧した直流電圧を出力し、制御部43および開閉回路45へ供給する。なお、第1の実施例と異なり、DC−DCコンバータ44は、入力端子が、ハイレベルのときに1.2Vを出力し、ローレベルのときに0Vを出力する。
T64:DC−DCコンバータ44から開閉回路45の抵抗58を介して、抵抗57およびトランジスタ56へベース電流が流れる。トランジスタ56へベース電流が流れることにより、電源42から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56のコレクタを介してエミッタへ電流が流れる。そうすると抵抗54に電位差が発生し、P型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)にも同様に電位差が発生する。
T65:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ電流が流れ、電圧3.3VSが制御部43、LEDヘッド32、切替検出回路48および駆動回路46へ供給される。
T66:P型MOSFET53から駆動回路46の抵抗67、ダイオード68、切替回路47の抵抗69を介して接地へ電流が流れる。そうすると3.3VSを抵抗67、ダイオード68、抵抗69により分圧されたハイレベル電圧がDC−DCコンバータ44へ入力される。同時に、P型MOSFET53から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。切替検出回路48は、制御部43へローレベルの信号を出力する。
T67:制御部43は、コア電圧としての1.2VおよびI/O(Input/Output)用の駆動電圧としての3.3VSの供給を受け、動作状態となる。
T68:ユーザが電源スイッチ59の押下を解除するものとする。
T69:電源スイッチ59の押下が解除されると、電源42から切替回路47の抵抗71、抵抗72および電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、抵抗71の両端が同電位となる。また、P型MOSFET70のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となり、P型MOSFET70のソース(S)−ゲート(G)間は遮断され、ハイインピーダンス出力となる。
一方、駆動回路46から切替回路47の抵抗69へ電流が流れたままとなり、駆動回路46は、動作を続行したままなので、DC−DCコンバータ44の入力端子の入力信号はハイレベルのままである。このように、DC−DCコンバータ44の入力端子の入力信号をハイレベルに保持することができるため、制御部43、すなわち電子写真プリンタの動作状態を保持することができる。
また、3.3VSから切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して流れていた電流も停止する。したがって、切替検出回路48の出力電圧は、ローレベルからハイレベルとなる。
T70:制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルを出力するものとする。
T71:ハイレベルが入力されたDC−DCコンバータ51は、3.3Vを5Vへ昇圧した直流電圧を出力し、LEDヘッド32へ供給する。LEDヘッド32は、3.3Vと5Vの電圧供給を受け、動作状態となる。なお、DC−DCコンバータ51は、DC−DCコンバータ44と異なり、入力端子が、ローレベルのときに、0Vを出力し、ハイレベルのときに、昇圧して5Vを出力する。
次に、第2の動作の例として、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下してから動作停止状態になるまでの動作例を図10の第2の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第2の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図8を参照しながら説明する。なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作状態であるものとする。
T80:ユーザが電源スイッチ59を押下するものとする。電源スイッチ59が押下されると、P型MOSFET53(3.3VS)から切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、電源スイッチ59を介して接地へ電流が流れる。
T81:切替検出回路48に電流が流れたため、切替検出回路48の出力はハイレベルからローレベルとなり、制御部43に通知される。
T82:制御部43は、切替検出回路48からのローレベルの出力保持時間をタイマ81により計測し始める。
T83:制御部43は、タイマ81により、切替検出回路48からのローレベルの出力保持時間がt202に達したことを検知し、ユーザによる電源スイッチ59の押下が解除されるまで待機する。
T84:ユーザは電源スイッチ59の押下を解除するものとする。
T85:電源スイッチ59の押下が解除されると、3.3VSから切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65、切替回路47の電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、切替検出回路48の出力はローレベルからハイレベルへ切り替わる。
また、電源42から切替回路47の抵抗71、抵抗72および電源スイッチ59を介して流れていた電流が停止し、抵抗71の両端が同電位となり、同様にP型MOSFET70のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となる。P型MOSFET53のソース(S)−ドレイン(D)へ流れていた電流が停止する。
駆動回路46から抵抗69へ電流が流れたままなので、DC−DCコンバータ44の入力端子はハイレベルのままである。
T86:制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。制御部43の出力回路は、オープンドレインタイプとなっており、ハイインピーダンス出力し、抵抗66によりDC−DCコンバータ51の入力端子はローレベルに保持される。
T87:DC−DCコンバータ51の出力は、5Vから0Vとなり、LEDヘッド32への電圧供給を遮断する。
T88:制御部43は、開閉回路45へハイインピーダンスからハイレベルを出力する。制御部43の出力はハイインピーダンスなので抵抗75によりローレベルに保持されている。
T89:開閉回路45へハイインピーダンスからハイレベルを出力すると、開閉回路45の抵抗76を介してトランジスタ74へベース電流が流れる。そうするとDC−DCコンバータ44の1.2Vから抵抗73、トランジスタ74のコレクタを介してエミッタへ電流が流れ、DC−DCコンバータ44の1.2Vから抵抗58を介してトランジスタ56へ流れていたベース電流が停止する。
トランジスタ56へ流れていたベース電流が停止すると、電源42から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56のコレクタを介してエミッタへ流れていた電流が停止し、抵抗54の両端が同電位となり、同様にP型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となる。
T90:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ流れていた電流が停止し、制御部43、LEDヘッド32、駆動回路46および切替検出回路48への供給電圧3.3VSは0Vとなる。
T91:3.3VSから駆動回路46の抵抗67、ダイオード68を介して抵抗69へ流れていた電流が停止する。
T92:DC−DCコンバータ44の入力端子は抵抗69によりローレベルとなる。
T93:DC−DCコンバータ44は、1.2Vから0Vを出力し、制御部43および開閉回路45への電圧供給を停止する。
T94:制御部43は、コア電圧である1.2Vが0Vとなったため、完全に動作停止状態となり、電子写真プリンタも同様に動作停止状態となる。また、制御部43から開閉回路45へ出力していた信号もハイレベルからローレベルとなる。
次に、第3の動作の例として、電子写真プリンタが動作状態において、ユーザが電源スイッチ59を押下することなく、自動的に動作停止状態になるまでの動作例を図11の第2の実施例における制御回路の動作を示すタイミングチャート(第3の動作)の図中横軸のTで表すタイミングに従って図8を参照しながら説明する。
なお、電源42は、常時3.3Vの直流電圧を制御回路80へ供給し、また制御部43は、動作状態であるものとする。
また、図2に示す電子写真プリンタ100は、媒体38をスタッカ17へ排出し、印刷動作が完了した後、待機状態へ移行する。この待機状態が所定時間経過すると、待機状態より電子写真プリンタ100の消費電力が少ない省電力状態へ移行する。
T100:電子写真プリンタが待機状態から省電力状態に移行すると、制御部43はタイマ81を用いて省電力状態の経過時間の計測を開始する。
T101:制御部43は、タイマ81により、省電力状態の経過時間が所定の時間t203(本実施例では、例えば10分間)に達したことを検知する。
T102:制御部43は、DC−DCコンバータ51へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。制御部43の出力回路は、オープンドレインタイプとなっており、ハイインピーダンス出力し、抵抗66によりDC−DCコンバータ51の入力端子はローレベルに保持される。
T103:DC−DCコンバータ51の出力は、5Vから0Vとなり、LEDヘッド32への電圧供給を遮断する。
T104:制御部43は、開閉回路45へハイレベルからハイインピーダンスの信号を出力する。制御部43の出力はハイインピーダンスなので抵抗75によりローレベルに保持される。
T105:開閉回路45の抵抗76を介してトランジスタ74へベース電流が流れる。DC−DCコンバータ44の1.2Vから抵抗58を介してトランジスタ56へ流れていたベース電流が停止し、電源42から抵抗54、抵抗55、トランジスタ56のコレクタを介してエミッタへ流れていた電流が停止する。抵抗54の両端が同電位となり、同様にP型MOSFET53のソース(S)−ゲート(G)間も同電位となる。
T106:P型MOSFET53のソース(S)からドレイン(D)へ流れていた電流が停止し、制御部43、LEDヘッド32および切替検出回路48への供給電圧3.3VSが0Vとなる。
T107:P型MOSFET53の3.3VSから駆動回路46の抵抗67、ダイオード68を介して切替回路47の抵抗69へ流れていた電流が停止し、またP型MOSFET53の3.3VSから切替検出回路48の抵抗64、ダイオード65を介して切替回路47の電源スイッチ59へ流れていた電流が停止する。
T108:DC−DCコンバータ44の入力端子は、抵抗69によりローレベルとなる。
T109:DC−DCコンバータ44は、1.2Vから0Vを出力し、制御部43および開閉回路45への電圧供給を停止する。
T110:制御部43は、コア電圧である1.2Vが0Vとなったため、完全に動作停止状態となり、電子写真プリンタも同様に動作停止状態となる。また、制御部43から開閉回路45へ出力していた信号もハイレベルからローレベルとなる。
第1の実施例では、DC−DCコンバータは、入力端子がローレベルで供給電圧を出力するタイプと、逆に入力端子がハイレベルで供給電圧を出力するタイプとの2つの異なるタイプを使用していたが、本実施例では、一般的に、入力端子がハイレベルで供給電圧を出力するタイプの方が、流通量が多いため、入力端子がハイレベルで供給電圧を出力するタイプのDC−DCコンバータのみで制御回路を構成するようにした。これにより、安価な制御回路を実現することができる。
また、本実施例では、駆動回路46と制御部43との接続を切り離したことにより、電源投入時において、駆動回路46は、制御部43の出力信号を待つことなく、直ぐにDC−DCコンバータ44の入力端子へハイレベルの信号出力ができるため、第1の実施例よりも制御回路80を速く起動することができる。
さらに、第1の実施例では、制御部43のコア電圧となる1.2Vと駆動用の電圧となる3.3Vが、電源投入時には、電圧1.2Vが立ち上がってから電圧3.3Vが遅れて立ち上がり、逆に電源切断時には、電圧1.2Vが立ち下がってから電圧3.3Vが遅れて立ち下がる。このため、第1の実施例では、制御部43は、内部回路を保護するシーケンス保護がされたデバイスであることが必要であった。
しかし、本実施例では、電源投入時には、電圧1.2Vが立ち上がってから電圧3.3Vが遅れて立ち上がり、逆に電源切断時には、電圧3.3Vが立ち下がってから電圧1.2Vが遅れて立ち下がるため、制御部43は、シーケンス保護がされていないデバイスを用いることも可能となる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、入力端子がハイレベルで供給電圧を出力するタイプのDC−DCコンバータのみで制御回路を構成するようにしたことにより、安価な制御回路を実現することができるという効果が得られる。
また、駆動回路と制御部との接続を切り離したことにより、電源投入時において、制御回路の起動を速くすることができるという効果が得られる。
さらに、電源投入時には、電圧1.2Vが立ち上がってから電圧3.3Vが遅れて立ち上がり、逆に電源切断時には、電圧3.3Vが立ち下がってから電圧1.2Vが遅れて立ち下がるため、制御部はシーケンス保護がされていないデバイスを用いることも可能となるという効果が得られる。
第1の実施例および第2の実施例では、情報処理装置を画像形成装置としての電子写真プリンタの例で説明したが、それに限られることなく、画像データを媒体へ出力するプリンタ、スキャナ、複合機(MFP)等としても良い。
1 給紙カセット
2 給紙ローラ
3 レジストローラ
4 感光体ドラム
5 転写ローラ
6 定着装置
7 ヒートローラ
8 ヒータ
9 加圧ローラ
11 反転装置
17 スタッカ
42 電源
43 制御部
44、51 DC−DCコンバータ
45 開閉回路
46 駆動回路
47 切替回路
48 切替検出回路
80 制御回路
81 タイマ
100 電子写真プリンタ
2 給紙ローラ
3 レジストローラ
4 感光体ドラム
5 転写ローラ
6 定着装置
7 ヒートローラ
8 ヒータ
9 加圧ローラ
11 反転装置
17 スタッカ
42 電源
43 制御部
44、51 DC−DCコンバータ
45 開閉回路
46 駆動回路
47 切替回路
48 切替検出回路
80 制御回路
81 タイマ
100 電子写真プリンタ
Claims (11)
- 第1の電圧を出力する電源部と、
前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、
入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、
前記変換部から出力された前記第2の電圧に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、
前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作する制御部と、
前記制御部の出力信号に基づき前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記切替部は、前記電源スイッチの接続状態に応じて前記変換部へ信号を出力し、
前記変換部は、前記第2の電圧を前記制御部および前記開閉部へ供給し、
前記開閉部は、前記第1の電圧を前記制御部へ供給し、
前記制御部は、前記駆動部へ信号を出力し、前記駆動部から前記変換部へ信号を出力させて動作継続状態となることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
前記開閉部から前記第1の電圧の供給を受け、前記切替部の電源スイッチの接続状態を検出する検出部を備え、
前記切替部は、前記電源スイッチの接続状態に応じて前記変換部へ信号を出力し、
前記検出部は、前記切替部の出力信号に基づいて前記電源スイッチの接続状態を表す信号を動作状態の前記制御部へ出力し、
前記制御部は、前記駆動部へ信号を出力し、前記駆動部から前記変換部へ信号を出力させ、前記変換部による前記第2の電圧の供給を停止するとともに、前記開閉部による前記第1の電圧の供給を停止し、動作を停止することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報処理装置において、
時間の経過を計測する計時部を備え、
動作状態の前記制御部は、前記計時部により所定時間の経過を検知して前記駆動部へ信号を出力し、前記駆動部から前記変換部へ信号を出力させ、前記変換部による前記第2の電圧の供給を停止するとともに、前記開閉部による前記第1の電圧の供給を停止し、動作を停止することを特徴とする情報処理装置。 - 第1の電圧を出力する電源部と、
前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、
入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、
前記変換部から出力された前記第2の電圧および入力信号に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、
前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作するともに、前記開閉部へ信号を出力する制御部と、
前記開閉部から前記第1の電圧の供給を受け、前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5に記載の情報処理装置において、
前記切替部は、前記電源スイッチの接続状態に応じて前記変換部へ信号を出力し、
前記変換部は、前記第2の電圧を前記制御部および前記開閉部へ供給し、
前記開閉部は、前記第1の電圧を前記制御部および前記駆動部へ供給し、
前記駆動部は、前記開閉部から前記第1の電圧の供給を受け、前記変換部へ信号を出力し、
前記制御部は、動作継続状態となることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5または請求項6に記載の情報処理装置において、
前記開閉部から前記第1の電圧の供給を受け、前記切替部の電源スイッチの接続状態を検出する検出部を備え、
前記切替部は、前記電源スイッチの接続状態に応じて前記変換部へ信号を出力し、
前記検出部は、前記切替部の出力信号に基づいて前記電源スイッチの接続状態を表す信号を動作状態の前記制御部へ出力し、
前記制御部は、前記開閉部へ信号を出力し、前記開閉部による前記第1の電圧の供給を停止するとともに、前記第1の電圧の供給が停止された前記駆動部から前記変換部へ信号を出力させ、前記変換部による前記第2の電圧の供給を停止し、動作を停止することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報処理装置において、
時間の経過を計測する計時部を備え、
動作状態の前記制御部は、前記計時部により所定時間の経過を検知して前記開閉部へ信号を出力し、前記開閉部による前記第1の電圧の供給を停止するとともに、前記第1の電圧の供給が停止された前記駆動部から前記変換部へ信号を出力させ、前記変換部による前記第2の電圧の供給を停止し、動作を停止することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記電源スイッチは、非保持型であることを特徴とする情報処理装置。 - 第1の電圧を出力する電源部と、
前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、
入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、
前記変換部から出力された前記第2の電圧に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、
前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作する制御部と、
前記制御部の出力信号に基づき前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 第1の電圧を出力する電源部と、
前記第1の電圧の供給を受け、電源スイッチの接続状態に応じて信号を出力する切替部と、
入力信号に基づき入力された前記第1の電圧を第2の電圧へ変換して出力する変換部と、
前記変換部から出力された前記第2の電圧および入力信号に基づいて前記第1の電圧の供給と供給停止とを切り替える開閉部と、
前記開閉部からの前記第1の電圧および前記変換部からの前記第2の電圧の供給を受けて動作するともに、前記開閉部へ信号を出力する制御部と、
前記開閉部から前記第1の電圧の供給を受け、前記変換部へ信号を出力する駆動部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011233325A JP2013092841A (ja) | 2011-10-24 | 2011-10-24 | 情報処理装置および画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017032729A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020100125A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置およびその制御方法、ならびにプログラム |
-
2011
- 2011-10-24 JP JP2011233325A patent/JP2013092841A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017032729A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020100125A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置およびその制御方法、ならびにプログラム |
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