図1の外箱1は前板と後板と左側板と右側板と底板と天板を相互に接合することから構成されたものであり、中空状をなしている。この外箱1の内部には水受槽2が固定されている。この水受槽2は円形状の後板および後板を取り囲む円筒状の周板を有するものであり、軸心線CLが前から後に向けて下降する傾斜状態に配置されている。この水受槽2は衣類を洗濯するための水を受けるものであり、水受槽2の後板には水受槽2の外部に位置して洗濯モータ3が固定されている。この洗濯モータ3は速度制御可能な3相DCブラシレスモータからなるものであり、水受槽2の内部に突出する回転軸を有している。
洗濯モータ3の回転軸には、図1に示すように、水受槽2の内部に位置してドラム4が固定されている。このドラム4は円形状の後板および後板を取り囲む円筒状の周板を有するものであり、ドラム4の軸心線は水受槽2の軸心線CLに重ねて配置されている。このドラム4は衣類が投入されるものであり、洗濯モータ3の運転状態で洗濯モータ3の回転軸と一体的に回転する。このドラム4は洗濯槽に相当する。
ドラム4には、図1に示すように、複数の貫通孔5が形成されており、ドラム4の内部空間は複数の貫通孔5のそれぞれを通して水受槽2の内部空間に接続されている。このドラム4には複数のバッフル6が固定されている。これら複数のバッフル6のそれぞれはドラム4が回転することに応じて軸心線CLを中心に円周方向へ移動するものであり、ドラム4内の衣類は複数のバッフル6のそれぞれに引掛かることで円周方向へ移動した後に重力で落下することで撹拌される。
外箱1の内部には、図1に示すように、水受槽2に比べて高所に位置して給水弁7が固定されている。この給水弁7は入口および出口を有するものであり、給水弁7の入口は水道の蛇口に接続されている。この給水弁7は給水弁モータ8(図2参照)を駆動源とするものであり、給水弁7の出口は給水弁モータ8が回転操作されることに応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この給水弁7の出口は水受槽2内に接続されており、給水弁7の開放状態では水道水が給水弁7を通して水受槽2内に注入される。
水受槽2には、図1に示すように、最底部に位置して排水管9の上端部が接続されており、排水管9には排水弁10が介在されている。この排水弁10は排水弁モータ11(図2参照)を駆動源とするものであり、排水弁モータ11が回転操作されることに応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この排水弁10の閉鎖状態では給水弁7の出口から水受槽2内に注入された水道水が水受槽2内に貯留され、排水弁10の開放状態では水受槽2内の水道水が排水管9を通して水受槽2の外部に排出される。
外箱1の底板には、図1に示すように、メインダクト12が固定されている。このメインダクト12は前後方向へ指向する筒状をなすものであり、メインダクト12の前端部は前ダクト13を介して水受槽2内に接続されている。このメインダクト12の後端部にはファンケーシング14が固定されている。このファンケーシング14は貫通孔状の吸気口15および筒状の排気口16を有するものであり、ファンケーシング14の吸気口15はメインダクト12内に接続され、ファンケーシング14の排気口16は後ダクト17を介して水受槽2内に接続されている。
ファンケーシング14には、図1に示すように、ファンモータ18が固定されている。このファンモータ18の回転軸にはファンケーシング14内に位置してファン19が固定されており、ファンモータ18の運転状態ではファン19が回転することで水受槽2内の空気が前ダクト13とメインダクト12とファンケーシング14と後ダクト17のそれぞれを順に通って水受槽2内に戻される。このメインダクト12内にはコンデンサ20およびエバポレータ21が固定されている。これらコンデンサ20およびエバポレータ21のそれぞれは冷媒管の外周面に熱交換用の複数のフィンを接合することから構成されたものであり、コンデンサ20はエバポレータ21に比べてファンモータ18の運転状態での風の流れの下流側に配置されている。
外箱1の底板には、図1に示すように、メインダクト12の外部に位置してコンプレッサ22が固定されている。このコンプレッサ22は吐出口および吸込口を有するものであり、コンデンサ20およびエバポレータ21のそれぞれはコンプレッサ22の吐出口および吸込口相互間に接続されている。このコンプレッサ22はコンプモータ23(図2参照)を駆動源とするものであり、コンプモータ23の運転状態ではコンプレッサ22の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ20およびエバポレータ21のそれぞれを順に通ってコンプレッサ22の吸込口に戻る。
エバポレータ21はファンモータ18およびコンプモータ23のそれぞれの運転状態で空気を冷却するものであり、コンデンサ20はファンモータ18およびコンプモータ23のそれぞれの運転状態で空気を加熱するものであり、ドラム4内に水分を含んだ未乾燥の衣類が投入されている場合にはエバポレータ21が高温度で高湿度の空気を低温度で高湿度の空気に変換した後にコンデンサ20が低温度で高湿度の空気を高温度で低湿度の空気に変換することで水受槽2内に低湿度で高温度の空気を注入し、ドラム4内の衣類の乾燥を低湿度で高温度の乾燥風で促進する。
外箱1の前板には、図1に示すように、貫通孔からなる出入口24が形成されており、ドラム4内には出入口24と水受槽2の前面とドラム4の前面のそれぞれを通して衣類が出し入れされる。この外箱1の前板には扉25が装着されている。この扉25は閉鎖状態および開放状態相互間で使用者が操作することが可能なものであり、出入口24は扉25の閉鎖状態で気密状態に閉鎖され、扉25の開放状態でドラム4内に対して衣類を出し入れすることが可能に開放される。
外箱1の前板には、図1に示すように、操作パネル26が固定されており、操作パネル26にはスタート/一時停止スイッチ27(図2参照)と運転コーススイッチ28(図2参照)と時間変更スイッチ29(図2参照)と表示器30(図2参照)が固定されている。スタート/一時停止スイッチ27と運転コーススイッチ28と時間変更スイッチ29のそれぞれは使用者が操作可能な自己復帰形のプッシュスイッチからなるものであり、操作力が加えられることで電気的なオン状態になると共に操作力が除去されることで電気的なオフ状態に自己復帰する。このスタート/一時停止スイッチ27は第2の操作子に相当し、運転コーススイッチ28は第1の操作子に相当し、時間変更スイッチ29は第3の操作子に相当する。表示器30は液晶表示器からなるものであり、表示器30の表示内容は使用者が視覚的に認識することが可能にされている。
図2の制御回路31はCPUとROMとRAMを有するものであり、運転コース設定手段と運転コース実行手段と一時停止手段と計時手段と時間判断手段と一時停止解除手段と時間変更手段と時刻判断手段と一時停止解除時間設定手段のそれぞれに相当する。この制御回路31のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データに基づいて処理を行う。この制御回路31はスタート/一時停止スイッチ27と運転コーススイッチ28と時間変更スイッチ29のそれぞれの電気的な状態を検出するものであり、運転コーススイッチ28の電気的な状態の検出結果に応じて運転コースを設定し、スタート/一時停止スイッチ27の電気的な状態の検出結果に応じて運転コースの設定結果を開始し、時間変更スイッチ29の電気的な状態の検出結果に応じて時間の設定結果を変更する。図2の水位センサ32は水受槽2内の水位の高さに応じた大きさの電気的な水位信号を出力するものであり、制御回路31のCPUは水位センサ32からの水位信号の大きさに応じて水受槽2内の水位の高さを検出する。
図2のモータ回路33は洗濯モータ3に駆動電源を供給するものであり、速度センサ34は洗濯モータ3の回転軸が単位量だけ回転する毎に単位個数のパルス信号を出力するものである。モータ制御回路35および制御回路31のそれぞれは速度センサ34からのパルス信号に応じて洗濯モータ3の回転速度を検出するものであり、モータ制御回路35は洗濯モータ3の回転速度の検出結果に応じてモータ回路33を電気的に制御することで洗濯モータ3を目標速度で回転操作する。このモータ制御回路35は制御回路31から制御コマンドが送信されるものであり、モータ回路33を制御コマンドの受信結果に応じて電気的に制御することで洗濯モータ3を制御コマンドの受信結果で回転操作する。
図2のモータ回路36は給水弁モータ8に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はモータ回路36を電気的に制御することで給水弁モータ8を回転操作し、給水弁モータ8を回転操作することで給水弁7を閉鎖状態および給水状態相互間で切換える。モータ回路37は排水弁モータ11に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はモータ回路37を電気的に制御することで排水弁モータ11を回転操作し、排水弁モータ11を回転操作することで排水弁10を閉鎖状態および開放状態相互間で切換える。
図2のモータ回路38はファンモータ18に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はモータ回路38を電気的に制御することでファンモータ18を回転操作する。モータ回路39はコンプモータ23に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はモータ回路39を電気的に制御することでコンプモータ23を回転操作する。LCD回路40は表示器30に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はLCD回路40を電気的に制御することで表示器30の表示内容を制御する。ブザー回路41はブザー42に駆動電源を供給するものであり、制御回路31はブザー回路41を電気的に制御することでブザー42を鳴動状態および鳴動停止状態相互間で操作する。
[1]メイン処理
図3のメイン処理は電源が投入されることに応じて制御回路31のCPUが起動するものであり、CPUはメイン処理を起動した場合にはステップS1で割込み禁止を設定する。この割込み禁止は外部割込み処理およびタイマ割込み処理のそれぞれが起動することを禁止するものであり、CPUはステップS1で割込み禁止を設定した場合にはステップS2の初期設定処理でRAMを初期設定する。このステップS2の初期設定処理を終えた場合にはステップS3へ移行し、割込み禁止の設定を解除することで外部割込み処理およびタイマ割込み処理のそれぞれが起動することを許容する。
CPUはステップS3で割込み禁止の設定を解除すると、ステップS4でRAMのプロセスフラグの値が(0)に設定されているか否かを判断する。このプロセスフラグの値はステップS2で(0)に初期設定されるものであり、CPUはステップS4でプロセスフラグの値が(0)に設定されていると判断した場合にはステップS5で運転コーススイッチ28がオン状態にあるか否かを判断する。ここで運転コーススイッチ28がオフ状態にあると判断した場合にはステップS4に復帰する。
CPUはステップS5で運転コーススイッチ28がオン状態にあると判断すると、ステップS6の運転コース設定処理で運転コースを設定する。この運転コースはステップS2で(洗濯乾燥コース)に初期設定されるものであり、CPUは(洗濯乾燥コース)の設定状態ではステップS6で(洗濯コース)を設定し、(洗濯コース)の設定状態ではステップS6で(乾燥コース)を設定し、(乾燥コース)の設定状態ではステップS6で(洗濯乾燥コース)を設定する。
[2]外部割込み処理
図4の外部割込み処理はスタート/一時停止スイッチ27がオン状態になることで起動するものである。この外部割込み処理の優先順位はメイン処理に比べて高く設定されており、メイン処理の実行中にスタート/一時停止スイッチ27がオン状態になった場合にはメイン処理が中断する。このメイン処理が中断した場合には外部割込み処理が起動し、外部割込み処理が停止した場合にはメイン処理が中断直前の位置から再開される。この外部割込み処理の優先順位はタイマ割込み処理に比べて高く設定されており、タイマ割込み処理の実行中にスタート/一時停止スイッチ27がオン状態になった場合にはタイマ割込み処理が中断する。このタイマ割込み処理が中断した場合には外部割込み処理が起動し、外部割込み処理が停止した場合にはタイマ割込み処理が中断直前の位置から再開される。
CPUは外部割込み処理を起動した場合にはステップS11でプロセスフラグの値が(0)に設定されているか否かを判断する。このプロセスフラグの値は(洗濯乾燥コース)と(洗濯コース)と(乾燥コース)がいずれも開始されていない状態で(0)に設定されるものであり、CPUはステップS11でプロセスフラグの値が(0)に設定されていると判断した場合にはステップS12へ移行する。ここでプロセスフラグの値に(1)を設定し、ステップS13でRAMの一時停止フラグをオフ状態に設定する。この一時停止フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPUはステップS13で一時停止フラグをオフ状態に設定した場合にはステップS14へ移行する。
CPUはステップS14へ移行すると、RAMの一時停止開始フラグをオフ状態に設定する。この一時停止開始フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPUはステップS14で一時停止開始フラグをオフ状態に設定した場合にはステップS15でRAMの操作待ちフラグをオフ状態に設定する。この操作待ちフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPUはステップS15で操作待ちフラグをオフ状態に設定した場合にはステップS16へ移行する。
CPUはステップS16へ移行すると、RAMの処理中フラグをオフ状態に設定する。この処理中フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPUはステップS16で処理中フラグをオフ状態に設定した場合にはステップS17へ移行する。ここでRAMのカウンタN1の値に(0)を設定し、ステップS18でRAMのカウンタN2の値に(0)を設定し、外部割込み処理を終える。カウンタN1は今回の運転での給水処理の実行回数を計測するものであり、カウンタN2は今回の運転での脱水処理の実行回数を計測するものである。
CPUはステップS11でプロセスフラグの値が(0)に設定されていないと判断すると、ステップS19でプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれにも設定されていないと判断した場合には外部割込み処理を終え、プロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されていると判断した場合にはステップS20へ移行する。
CPUはステップS20へ移行すると、一時停止フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。この一時停止フラグは(洗濯乾燥コース)と(洗濯コース)と(乾燥コース)がいずれも一時停止されていない場合にオフ状態に設定され、(洗濯乾燥コース)〜(乾燥コース)のいずれかが一時停止されている場合にオン状態に設定されるものであり、CPUはステップS20で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS21で一時停止開始フラグをオン状態に設定する。
CPUはステップS20で一時停止フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS22で操作待ちフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで操作待ちフラグがオン状態に設定されていると判断した場合には外部割込み処理を終え、操作待ちフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS23で一時停止フラグをオフ状態に設定し、ステップS24でプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれかに設定されているか否かを判断する。このプロセスフラグの値は洗い処理が行われていた場合に(3)に設定され、ためすすぎ処理が行われていた場合に(7)に設定されるものであり、CPUはステップS24でプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれにも設定されていないと判断した場合には外部割込み処理を終える。
CPUはステップS24でプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれかに設定されていると判断すると、ステップS25でプロセスフラグの値を(2)に設定し、ステップS26でカウンタN1の値から(1)を減算する。
[3]タイマ割込み処理
図5のタイマ割込み処理は一定時間(1.0sec)が経過する毎に起動するものである。このタイマ割込み処理の優先順位はメイン処理に比べて高く設定されており、メイン処理の実行中に一定時間が経過した場合にはメイン処理が中断する。このメイン処理が中断した場合にはタイマ割込み処理が起動し、タイマ割込み処理が停止した場合にはメイン処理が中断直前の位置から再開される。
制御回路31のCPUはタイマ割込み処理が起動した場合にはステップS31で一時停止開始フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで一時停止開始フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS33へ移行し、一時停止フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS34へ移行し、プロセスフラグの値が(1)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(1)に設定されていると判断した場合にはステップS35の重量判定処理へ移行する。
図6はステップS35の重量判定処理であり、CPUはステップS61で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS62でモータ制御回路35に測定開始コマンドを送信し、ステップS63でRAMのタイマT1の値に測定時間(60sec)を設定する。そして、ステップS64で処理中フラグをオン状態に設定し、今回の重量判定処理を終える。このモータ制御回路35は測定開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3の予め決められた重量測定パターンでの回転操作を開始する。
CPUはステップS61で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS65でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS66でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回の重量判定処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS67で速度センサ34からの速度信号に応じて洗濯モータ3の回転速度を検出し、ステップS68でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUはステップS68で運転停止コマンドを送信すると、ステップS69で回転速度の検出結果に応じてドラム4内の衣類の重量を判定し、ステップS70でRAMに重量の判定結果を記録する。この重量は回転速度の検出結果をROMに予め記録された下限値および上限値のそれぞれと比較することで判定されるものであり、CPUは回転速度の検出結果が下限値以上で上限値以下であると判断した場合には重量が中重量であると判定し、回転速度の検出結果が下限値未満であると判断した場合には重量が高重量(>中重量)であると判定し、回転速度の検出結果が上限値超であると判断した場合には重量が低重量(<中重量)であると判定する。
CPUはステップS70でRAMに重量の判定結果を記録すると、ステップS71で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS72で運転コースの設定結果が(乾燥コース)であるか否かを判断する。ここで運転コースの設定結果が(乾燥コース)であると判断した場合にはステップS73でプロセスフラグの値に(8)を設定し、運転コースの設定結果が(洗濯乾燥コース)および(洗濯コース)のいずれかであると判断した場合にはステップS74でプロセスフラグの値に(2)を設定する。
CPUは図5のステップS34でプロセスフラグの値が(1)に設定されていないと判断した場合およびステップS35の重量判定処理を終えた場合のそれぞれにはステップS36へ移行し、プロセスフラグの値が(2)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(2)に設定されていると判断した場合にはステップS37の給水処理へ移行する。
図7はステップS37の給水処理であり、CPUはステップS81で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS82で目標水位を設定し、ステップS83で給水弁7を開放状態とすると共に排水弁10を閉鎖状態とすることで水受槽2内に水道水を注入開始する。この目標水位はRAMの重量の判定結果が高重量である場合に高水位に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中水位(<高水位)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に低水位(<中水位)に設定されるものであり、CPUはステップS83で給水を開始した場合にはステップS84で処理中フラグをオン状態に設定し、ステップS85でカウンタN1の値に一定値(1)を加算し、今回の給水処理を終える。
CPUはステップS81で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS86で水位センサ32からの水位信号を検出し、ステップS87で水位信号の検出結果が目標水位の設定結果に到達したか否かを判断する。ここで水位信号の検出結果が目標水位の設定結果に到達していないと判断した場合には今回の給水処理を終え、水位信号の検出結果が目標水位の設定結果に到達していると判断した場合にはステップS88へ移行する。ここで給水弁7を閉鎖状態とすることで水受槽2に対する水道水の注入を停止し、ステップS89で処理中フラグをオフ状態に設定する。
CPUはステップS89で処理中フラグをオフ状態に設定すると、ステップS90でカウンタN1の値が(1)であるか否かを判断する。ここでカウンタN1の値が(1)であると判断した場合にはステップS91でプロセスフラグの値に(3)を設定し、カウンタN1の値が(1)でないと判断した場合にはステップS92へ移行する。ここでカウンタN1の値が(2)であるか否かを判断し、カウンタN1の値が(2)であると判断した場合にはステップS93でプロセスフラグの値に(7)を設定する。
CPUは図5のステップS36でプロセスフラグの値が(2)に設定されていないと判断した場合およびステップS37の給水処理を終えた場合のそれぞれにはステップS38へ移行し、プロセスフラグの値が(3)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(3)に設定されていると判断した場合にはステップS39の洗い処理へ移行する。
図8はステップS39の洗い処理である。この洗い処理は水受槽2内に洗剤が投入された状態で行われるものであり、CPUはステップS101で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS102で洗い時間を設定し、ステップS103でタイマT1の値に洗い時間の設定結果を設定する。この洗い時間はRAMの重量の判定結果が高重量である場合に長時間に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中時間(<長時間)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に短時間(<中時間)に設定されるものであり、CPUはステップS103でタイマT1の値を設定した場合にはステップS104でモータ制御回路35に洗い開始コマンドを送信し、ステップS105で処理中フラグをオン状態に設定し、今回の洗い処理を終える。このモータ制御回路35は洗い開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を洗いパターンで運転開始し、ドラム4内の衣類を撹拌することで洗剤分を含有する水で洗う。
CPUはステップS101で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS106でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS107でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回の洗い処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS108へ移行する。ここでモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信し、ステップS109で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS110でプロセスフラグの値に(4)を設定する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUは図5のステップS38でプロセスフラグの値が(3)に設定されていないと判断した場合およびステップS39の洗い処理を終えた場合のそれぞれにはステップS40へ移行し、プロセスフラグの値が(4)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(4)に設定されていると判断した場合にはステップS41の排水処理へ移行する。
図9はステップS41の排水処理であり、CPUはステップS111で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS112で排水弁10を開放状態とすることで水受槽2内から水道水を排出開始し、ステップS113で処理中フラグをオン状態に設定し、今回の排水処理を終える。
CPUはステップS111で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS114で水位センサ32からの水位信号を検出し、ステップS115で水位信号の検出結果が排水終了値(0)に到達したか否かを判断する。ここで水位信号の検出結果が排水終了値に到達していないと判断した場合には今回の排水処理を終え、水位信号の検出結果が排水終了値に到達していると判断した場合にはステップS116へ移行する。ここで排水弁10を閉鎖状態とし、ステップS117で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS118でプロセスフラグの値に(5)を設定する。
CPUは図5のステップS40でプロセスフラグの値が(4)に設定されていないと判断した場合およびステップS41の排水処理を終えた場合のそれぞれにはステップS42へ移行し、プロセスフラグの値が(5)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(5)に設定されていると判断した場合にはステップS43の脱水処理へ移行する。
図10はステップS43の脱水処理である。この脱水処理はドラム4内の衣類から遠心力で水分を排出するものであり、CPUはステップS121で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS122で脱水時間を設定し、ステップS123でタイマT1の値に脱水時間の設定結果を設定する。この脱水時間はRAMの重量の判定結果に応じて設定されるものであり、RAMの重量の判定結果が高重量である場合に長時間に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中時間(<長時間)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に短時間(<中時間)に設定される。
CPUはステップS123でタイマT1の値を設定すると、ステップS124で排水弁10を開放状態とする。そして、ステップS125でモータ制御回路35に脱水開始コマンドを送信し、ステップS126で処理中フラグをオン状態に設定し、ステップS127でカウンタN2の値に一定値(1)を加算し、今回の脱水処理を終える。このモータ制御回路35は脱水開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を脱水パターンで運転開始し、ドラム4内の衣類から水分を遠心力で放出開始する。
CPUはステップS121で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS128でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS129でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回の脱水処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS130でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUはステップS130で運転停止コマンドを送信すると、ステップS131で排水弁10を閉鎖状態とする。そして、ステップS132で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS133でカウンタN2の値が(1)であるか否かを判断する。ここでカウンタN2の値が(1)でないと判断した場合にはステップS135へ移行し、カウンタN2の値が(1)であると判断した場合にはステップS134でプロセスフラグの値に(6)を設定する。
CPUはステップS135へ移行すると、カウンタN2の値が(2)であるか否かを判断する。ここでカウンタN2の値が(2)でないと判断した場合にはステップS137へ移行し、カウンタN2の値が(2)であると判断した場合にはステップS136でプロセスフラグの値に(2)を設定する。
CPUはステップS137へ移行すると、カウンタN2の値が(3)であるか否かを判断する。ここでカウンタN2の値が(3)であると判断した場合にはステップS138へ移行し、運転コースの設定結果が(洗濯乾燥コース)であるか否かを判断する。ここで運転コースの設定結果が(洗濯乾燥コース)であると判断した場合にはステップS139でプロセスフラグの値に(8)を設定し、運転コースの設定結果が(洗濯乾燥コース)でないと判断した場合にはステップS140でプロセスフラグの値に(9)を設定する。
CPUは図5のステップS42でプロセスフラグの値が(5)に設定されていないと判断した場合およびステップS43の脱水処理を終えた場合のそれぞれにはステップS44へ移行し、プロセスフラグの値が(6)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(6)に設定されていると判断した場合にはステップS45のシャワーすすぎ処理へ移行する。
図11はステップS45のシャワーすすぎ処理である。このシャワーすすぎ処理はドラム4内の衣類から洗剤分を排出するものあり、CPUはステップS141で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS142でシャワーすすぎ時間を設定し、ステップS143でタイマT1の値にシャワーすすぎ時間の設定結果を設定する。このシャワーすすぎ時間はRAMの重量の判定結果が高重量である場合に長時間に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中時間(<長時間)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に短時間(<中時間)に設定されるものであり、CPUはステップS143でタイマT1の値を設定した場合にはステップS144で排水弁10を開放状態とする。
CPUはステップS144で排水弁10を開放状態とすると、ステップS145で給水弁7を開放状態とする。そして、ステップS146でモータ制御回路35にシャワーすすぎ開始コマンドを送信し、ステップS147で処理中フラグをオン状態に設定し、今回のシャワーすすぎ処理を終える。このモータ制御回路35はシャワーすすぎ開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3をシャワーすすぎパターンで運転開始し、ドラム4内の衣類を撹拌しながらドラム4内の衣類に排水弁10の開放状態で上から水道水を浴びせることでドラム4内の衣類をすすぐ。
CPUはステップS141で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS148でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS149でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回のシャワーすすぎ処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS150で排水弁10を閉鎖状態とする。
CPUはステップS150で排水弁10を閉鎖状態とすると、ステップS151で給水弁7を閉鎖状態とする。そして、ステップS152でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信し、ステップS153で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS154でプロセスフラグの値に(5)を設定する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUは図5のステップS44でプロセスフラグの値が(6)に設定されていないと判断した場合およびステップS45のシャワーすすぎ処理を終えた場合のそれぞれにはステップS46へ移行し、プロセスフラグの値が(7)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(7)に設定されていると判断した場合にはステップS47のためすすぎ処理へ移行する。
図12はステップS47のためすすぎ処理である。このためすすぎ処理はドラム4内の衣類から洗剤分を排出するものあり、CPUはステップS161で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS162でためすすぎ時間を設定し、ステップS163でタイマT1の値にためすすぎ時間の設定結果を設定する。このためすすぎ時間はRAMの重量の判定結果が高重量である場合に長時間に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中時間(<長時間)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に短時間(<中時間)に設定されるものであり、CPUはステップS163でタイマT1の値を設定した場合にはステップS164へ移行する。ここでモータ制御回路35にためすすぎ開始コマンドを送信し、ステップS165で処理中フラグをオン状態に設定し、今回のためすすぎ処理を終える。このモータ制御回路35はためすすぎ開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3をためすすぎパターンで運転開始し、ドラム4内の衣類を水道水の貯留状態で撹拌することですすぐ。
CPUはステップS161で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS166でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS167でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回のためすすぎ処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS168でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信し、ステップS169で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS170でプロセスフラグの値に(4)を設定する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUは図5のステップS46でプロセスフラグの値が(7)に設定されていないと判断した場合およびステップS47のためすすぎ処理を終えた場合のそれぞれにはステップS48へ移行し、プロセスフラグの値が(8)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(8)に設定されていると判断した場合にはステップS49の乾燥処理へ移行する。
図13はステップS49の乾燥処理であり、CPUはステップS171で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS172で乾燥時間を設定し、ステップS173でタイマT1の値に乾燥時間の設定結果を設定する。この乾燥時間はRAMの重量の判定結果に応じて設定されるものであり、RAMの重量の判定結果が高重量である場合に長時間に設定され、重量の判定結果が中重量である場合に中時間(<長時間)に設定され、重量の判定結果が低重量である場合に短時間(<中時間)に設定される。
CPUはステップS173でタイマT1の値を設定すると、ステップS174でコンプモータ23を運転状態とし、ステップS175でファンモータ18を運転状態とすることでドラム4内の衣類に乾燥風を供給開始する。そして、ステップS176でモータ制御回路35に乾燥開始コマンドを送信し、ステップS177で処理中フラグをオン状態に設定し、今回の乾燥処理を終える。このモータ制御回路35は乾燥開始コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を乾燥パターンで運転開始することで衣類の撹拌を開始する。
CPUはステップS171で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS178でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS179でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回の乾燥処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS180へ移行する。ここでコンプモータ23を運転停止状態とし、ステップS181でファンモータ18を運転停止状態とすることで乾燥風を供給停止する。
CPUはステップS181でファンモータ18を運転停止状態とすると、ステップS182でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信する。そして、ステップS183で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS184でプロセスフラグの値に(9)を設定する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。
CPUは図5のステップS48でプロセスフラグの値が(8)に設定されていないと判断した場合およびステップS49の乾燥処理を終えた場合のそれぞれにはステップS50へ移行し、プロセスフラグの値が(9)に設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(9)に設定されていないと判断した場合には今回のタイマ割込み処理を終え、プロセスフラグの値が(9)に設定されていると判断した場合にはステップS51の終了処理へ移行する。
図14はステップS51の終了処理であり、CPUはステップS191で処理中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで処理中フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS192でタイマT1の値に一定の報知時間(5.0sec)を設定し、ステップS193でブザー42を鳴動開始することで使用者に運転終了を報知し、ステップS194で処理中フラグをオン状態に設定し、今回の終了処理を終える。
CPUはステップS191で処理中フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS195でタイマT1の値から一定値(1)を減算し、ステップS196でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)に到達したか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には今回の終了処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値に到達したと判断した場合にはステップS197へ移行する。ここでブザー42を鳴動停止状態とし、ステップS198で処理中フラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS199でプロセスフラグの値に(0)を設定し、ステップS200で運転コースを初期の洗濯乾燥コースに設定する。
図15はタイマ割込み処理が行われることで実行される処理手順である。運転コースが(洗濯コース)に設定された場合にはプロセスフラグの値が(1)(2)(3)(4)(5)(6)(5)(2)(7)(4)(5)(9)に順に設定されることで重量判定処理と給水処理と洗い処理と排水処理と脱水処理とシャワーすすぎ処理と脱水処理と給水処理とためすすぎ処理と排水処理と脱水処理と終了処理が順に行われ、運転コースが(洗濯乾燥コース)に設定された場合にはプロセスフラグの値が(1)(2)(3)(4)(5)(6)(5)(2)(7)(4)(5)(8)(9)に順に設定されることで重量判定処理と給水処理と洗い処理と排水処理と脱水処理とシャワーすすぎ処理と脱水処理と給水処理とためすすぎ処理と排水処理と脱水処理と乾燥処理と終了処理が順に行われ、運転コースが(乾燥コース)に設定された場合にはプロセスフラグの値が(1)(8)(9)に順に設定されることで重量判定処理と乾燥処理と終了処理が順に行われる。
制御回路31のCPUは(洗濯コース)または(洗濯乾燥コース)または(乾燥コース)を開始した運転コースの設定結果の実行中にスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合には図4の外部割込み処理を起動し、ステップS11でプロセスフラグの値が(0)に設定されていないと判断した後にステップS19でプロセスフラグの値を(1)〜(8)の8つのそれぞれと比較する。例えばスタート/停止スイッチ27の操作が(洗濯コース)の終了処理中または(洗濯乾燥コース)の終了処理中または(乾燥コース)の終了処理中にされた場合にはCPUはステップS19でプロセスフラグの値が(9)に設定されていると判断し、外部割込み処理を終える。
CPUはスタート/停止スイッチ27の操作が(洗濯コース)の重量判定処理中と1回目の給水処理中と洗い処理中と1回目の排水処理中と1回目の脱水処理中とシャワーすすぎ処理中と2回目の脱水処理中と2回目の給水処理中とためすすぎ処理中と2回目の排水処理中と3回目の脱水処理中のそれぞれにされた場合にはステップS19でプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されていると判断し、ステップS20で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS21で一時停止開始フラグをオン状態に設定する。
CPUはスタート/停止スイッチ27の操作が(洗濯乾燥コース)の重量判定処理中と1回目の給水処理中と洗い処理中と1回目の排水処理中と1回目の脱水処理中とシャワーすすぎ処理中と2回目の脱水処理中と2回目の給水処理中とためすすぎ処理中と2回目の排水処理中と3回目の脱水処理中と乾燥処理中のそれぞれにされた場合にはステップS19でプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されていると判断し、ステップS20で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS21で一時停止開始フラグをオン状態に設定する。
CPUはスタート/停止スイッチ27の操作が(乾燥コース)の重量判定処理中および乾燥処理中のそれぞれにされた場合にはステップS19でプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されていると判断し、ステップS20で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS21で一時停止開始フラグをオン状態に設定する。
CPUは一時停止開始フラグのオン状態では図5のステップS31で一時停止開始フラグがオン状態に設定されていると判断し、ステップS32の一時停止開始処理へ移行する。即ち、一時停止開始処理は終了処理中を除いて(洗濯コース)と(洗濯乾燥コース)と(乾燥コース)のそれぞれが開始された後から終了する前までの運転コースの設定結果の実行中にスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合に実行される。
図16はステップS32の一時停止開始処理であり、CPUはステップS201で処理中フラグをオフ状態に設定し、ステップS202でモータ制御回路35に運転停止コマンドを送信する。このモータ制御回路35は運転停止コマンドを受信した場合には洗濯モータ3を回転停止状態とする。即ち、洗濯モータ3の回転状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合には洗濯モータ3が回転停止状態にされる。
CPUはステップS202で運転停止コマンドを送信すると、ステップS203で給水弁7を閉鎖状態とし、ステップS204で排水弁10を開放状態とする。即ち、給水弁7の開放状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合には給水弁7が閉鎖状態となることで水受槽2に対する水道水の注入が停止し、排水弁10の閉鎖状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合には排水弁10が開放状態となることで水受槽2内から水道水が排出される。
CPUはステップS204で排水弁10を開放状態とすると、ステップS205でファンモータ18を回転停止状態とし、ステップS206でコンプモータ23を回転停止状態とする。即ち、ファンモータ18の運転状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合にはファンモータ18が回転停止状態となり、コンプモータ23の運転状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合にはコンプモータ23が回転停止状態となる。
CPUはステップS206でコンプモータ23を回転停止状態とすると、ステップS207でRAMのタイマT2の値に操作待ち時間(15sec)を設定する。この操作待ち時間はROMに予め記録されたものであり、CPUはステップS207でタイマT2の値を設定した場合にはステップS208でRAMのピークシフト時間PTの値に初期値(22000sec)を設定する。このピークシフト時間の初期値はROMに予め記録されたものであり、夏場の電力会社の電力供給量がピークとなる時刻の始期(例えば午前10時)から終期(例えば午後4時)までの時間以上に設定されている。
CPUはステップS208でピークシフト時間PTの値を初期設定すると、ステップS209で表示器30にピークシフト時間PTの値の初期設定結果を表示する。このピークシフト時間PTの値は一定時間が経過する毎に消去される点滅状態で時分秒の単位で表示されるものであり、CPUはステップS209でピークシフト時間PTの値の初期設定結果を点滅状態で表示開始した場合にはステップS210で一時停止フラグをオン状態に設定し、ステップS211で操作待ちフラグをオン状態に設定し、ステップS212で一時停止開始フラグをオフ状態に設定する。
CPUは一時停止開始フラグのオフ状態および一時停止フラグのオン状態では図5のタイマ割込み処理が起動する毎にステップS31で一時停止開始フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS33で一時停止フラグがオン状態に設定されていると判断する。従って、ステップS34〜ステップS51のそれぞれが実行されず、洗濯モータ3の回転停止状態と給水弁7の閉鎖状態と排水弁10の開放状態とファンモータ18の回転停止状態とコンプモータ23の回転停止状態のそれぞれが継続する。
CPUは図5のステップ33で一時停止フラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS52で操作待ちフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで操作待ちフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS53のピークシフト時間変更処理へ移行し、操作待ちフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS54の一時停止解除処理へ移行する。
図17はステップS52のピークシフト時間変更処理であり、CPUはステップS221でタイマT2の値から一定値(1)を減算し、ステップS222でタイマT2の値の減算結果が限度値(0)に比べて大きいか否かを判断する。ここでタイマT2の値の減算結果が限度値に比べて大きいと判断した場合にはステップS223へ移行し、時間変更スイッチ29がオン状態にあるか否かを判断する。ここで時間変更スイッチ29がオフ状態にあると判断した場合には今回のピークシフト時間変更処理を終え、時間変更スイッチ29がオン状態にあると判断した場合にはステップS224へ移行する。ここでピークシフト時間PTの値に一定値(600sec)を加算し、ステップS225で表示器30のピークシフト時間の現在の表示をピークシフト時間PTの値の加算結果に変更する。このピークシフト時間の変更結果は点滅状態で表示されるものであり、ピークシフト時間の点滅状態では使用者が時間変更スイッチ29を操作する毎にピークシフト時間PTの値が一定値だけ大きく変更される。
CPUはステップS222でタイマT2の値の減算結果が限度値(0)であると判断すると、ステップS226で表示器30のピークシフト時間の点滅表示を継続的な点灯表示に変更する。そして、ステップS227でタイマT1の値にピークシフト時間PTの値の設定結果を設定し、ステップS228で操作待ちフラグをオフ状態に設定する。
図18はステップS54の一時停止解除処理であり、CPUはステップS231でタイマT1の値から一定値(1)を減算する。そして、ステップS232で表示器30のピークシフト時間の表示をタイマT1の値の減算結果に変更し、ステップS233でタイマT1の値の減算結果が限度値(0)であるか否かを判断する。ここでタイマT1の値の減算結果が限度値でないと判断した場合には今回の一時停止解除処理を終え、タイマT1の値の減算結果が限度値であると判断した場合にはステップS234で一時停止フラグをオフ状態に設定する。
CPUはステップS234で一時停止フラグをオフ状態に設定すると、ステップS235でプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれかに設定されているか否かを判断する。ここでプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれにも設定されていないと判断した場合には一時停止解除処理を終え、プロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれかに設定されていると判断した場合にはステップS236へ移行する。ここでプロセスフラグの値を(2)に設定し、ステップS237でカウンタN1の値から(1)を減算する。
一時停止フラグは一時停止フラグのオン状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作されることなくピークシフト時間PTの値の設定結果が経過した場合にオフ状態に設定されるものであり、CPUはピークシフト時間PTの値の設定結果が経過したことで一時停止フラグをオン状態からオフ状態に設定した場合には図5のステップS31で一時停止開始フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS33で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断し、プロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれに設定されているかに応じてステップS35の重量判定処理〜ステップS49の乾燥処理の8つのいずれかへ移行する。このピークシフト時間PTの値の設定結果が経過したことで一時停止フラグがオフ状態に設定された場合には処理中フラグがオフ状態に設定されており、ステップS35の重量判定処理〜ステップS49の乾燥処理の8つのそれぞれは先頭から開始される。
使用者が一時停止フラグのオン状態でピークシフト時間PTの値の設定結果が経過する前にスタート/一時停止スイッチ27を操作した場合にはCPUは図4のステップS11でプロセスフラグの値が(0)に設定されていないと判断し、ステップS19でプロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれかに設定されていると判断する。そして、ステップS20で一時停止フラグがオン状態に設定されていると判断し、ステップS22で操作待ちフラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS23で一時停止フラグをオフ状態に設定する。次にステップS24でプロセスフラグの値が(3)および(7)のいずれかに設定されていると判断した場合にはステップS25でプロセスフラグの値を(2)に再設定し、ステップS26でカウンタN1の値から(1)を減算する。この場合には図5のステップS31で一時停止開始フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS33で一時停止フラグがオフ状態に設定されていると判断し、プロセスフラグの値が(1)〜(8)の8つのいずれに設定されているかに応じてステップS35の重量判定処理〜ステップS49の乾燥処理の8つのいずれかへ移行する。このピークシフト時間PTの値の設定結果が経過する前に一時停止フラグがオフ状態に設定された場合にも処理中フラグがオフ状態に設定されており、ステップS35の重量判定処理〜ステップS49の乾燥処理の8つのそれぞれは先頭から開始される。
一時停止フラグのオン状態でプロセスフラグの値が(3)および(7)のそれぞれに設定されていた場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることでプロセスフラグの値が(2)に再設定される。即ち、一時停止フラグが洗い処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで洗い処理の直前の給水処理が先頭から開始され、一時停止フラグがためすすぎ処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることでためすすぎ処理の直前の給水処理が先頭から開始される。
一時停止フラグのオン状態でプロセスフラグの値が(1)と(2)と(4)と(5)と(6)と(8)のそれぞれに設定されていた場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることでプロセスフラグの値が再設定されない。即ち、一時停止フラグが重量判定処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで重量判定処理が先頭から開始され、一時停止フラグが給水処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで給水処理が先頭から開始され、一時停止フラグが排水処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで排水処理が先頭から開始され、一時停止フラグが脱水処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで脱水処理が先頭から開始され、一時停止フラグがシャワーすすぎ処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることでシャワーすすぎ処理が先頭から開始され、一時停止フラグが乾燥処理中にオン状態に設定された場合には一時停止フラグがオフ状態に設定されることで乾燥処理が先頭から開始される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
運転コースの設定結果が一時停止された状態でスタート/一時停止スイッチ27が操作される前にピークシフト時間PTの値の減算結果が限度値に到達したと判断された場合に一時停止を解除した。このため、電力需要量がピークとなるピーク時刻帯に運転コースの設定結果が一時停止された場合には使用者がピークシフト時間PTの値の初期設定結果を変更しない場合であってもピーク時刻帯が終了した後に一時停止が自動的に解除され、一時停止が自動的に解除された場合には一時停止された時点での処理または一時停止された時点での処理の直前の処理の先頭から運転コースの設定結果が再開されるので、使用者がピーク時刻帯を外して一時停止を解除する場合に時計を気にしながらスタート/一時停止スイッチ27を操作する煩わしさがなくなる。
運転コースの設定結果が一時停止された状態でピークシフト時間PTの値の減算結果が限度値に到達したと判断される前にスタート/一時停止スイッチ27が操作された場合に一時停止を解除したので、使用者が自らの時間的な都合に合わせて一時停止を解除できる。時間変更スイッチ29の操作内容に応じてピークシフト時間PTの値の設定結果を延長した。このため、使用者が自らの時間的な都合に合わせて一時停止の自動的な解除タイミングを調整できる。