一例として示す脱臭装置10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる脱臭装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、脱臭カートリッジ14A,14B,14Cを取り外した状態で示す脱臭装置10Aの上面図であり、図3は、脱臭カートリッジ14A,14B,14Cを設置した状態で示す脱臭装置10Aの上面図である。図1では、上下方向を矢印Aで示す。図2では、径方向を矢印Bで示し、周り方向を矢印Cで示す。脱臭装置10A(後記する脱臭装置10Bを含む)は、後記する脱臭カートリッジ14A,14B,14Cを利用し、室内の所定の箇所に設置することで、室内空間の空気に含まれる臭気を除去する。なお、脱臭装置10Aは、書庫や押入、靴箱等の中に設置することで、それらの空気に含まれる臭気の除去に利用することもできる。
脱臭装置10Aは、ケース11および台座12と、送風ファン13(DCモータ付きプロペラファン)とから形成されている。脱臭装置10Aには、カートリッジ14A,14B,14Cのうちのいずれかが収納される。脱臭装置10Aは、テーブルや机、床、廊下、トイレ等に載置して使用する卓上型である。ケース11は、透明な合成樹脂から作られ、円筒型に成型されている。ケース11は、上下方向へ延びる断面円形の周壁15と、周壁15の上端縁16に囲繞された円形の頂部開口17とを有する。なお、ケース11の形状を円筒型に限定するものではなく、角筒型に成型されていてもよい。
周壁15は、所定の厚みを有し、上下方向へ長い円筒型に成形されている。周壁15は、台座12の側に位置する下端部18と、その反対側に位置する上端部20と、上下端部18,20の間に位置する中間部19とを有する。周壁15の下端部18と中間部19との境界近傍には、ケース11の径方向内方へ張り出す円形のフランジ21が形成されている。フランジ21は、カートリッジ14A,14B,14Cの上端面31(一端面)を支持する。フランジ21の下方であって周壁15の下端部18には、周壁15を貫通する複数個の円形の貫通孔22(空気流入孔)が形成されている。それら貫通孔22は、周壁15の周り方向へ等間隔で並んでいる。
台座12は、合成樹脂から作られ、末広がりの円筒型に成型されている。台座12は、頂部23および底部25と、頂底部23,25の間に延びる中間部24とを有する。台座12は、その頂部23が連結手段(周壁15の下端部18および台座12の頂部23に形成された螺子による螺着、接着剤による接着、ビス止め等)(図示せず)を介してケース11の下部(周壁15の下端部18)に連結され、その底部25が脱臭装置10Aを載置する箇所の上面に当接する。台座12の中間部24における外周面には、周り方向へ延びる可撓性のフレキシブルソーラーパネル26が固定手段(接着剤による接着、ビス止め等)(図示せず)を介して設置(固定)されている。
フレキシブルソーラーパネル26は、光エネルギーを電気に変換し、その電気を送風ファン13に送る。台座12の中間部24における外周面には、ON/OFFスイッチ27と回転数可変ダイヤル28とが取り付けられている。ON/OFFスイッチ27をONにすることで、送風ファン13が起動し、ON/OFFスイッチ27をOFFにすることで、ファン13が停止する。
台座12の内部には、送風ファン13の回転数を可変する回転数可変回路(図示せず)が設置されている。回転数可変回路の一例としては、DCモータの回転中に発生する起電力(BackEMF)を使ってフィードバックし、PWM制御のデューティ比を変えて回転数一定制御を行う。なお、回転数可変のその他の手段として、直列に可変抵抗を設置する場合、オートトランスを設置する場合、サイリスタによるチョッパ回路を使用する場合等がある。
送風ファン13の稼動中では、図1に矢印N1,N2で示すように、回転数可変ダイヤル28を時計回り方向または反時計回り方向とのいずれかに回転させることで、回転数可変回路が作動し、ファン13の回転数が変更される。たとえば、ダイヤル28を矢印N1で示す時計回り方向へ回転させることで、ファン13の回転数が上がり、ダイヤ28ルを矢印N2で示す反時計回り方向へ回転させることで、ファン13の回転数が下がる。なお、台座12の外周面に設置されたフレキシブルソーラーパネル26に代えて、電気を送風ファン13(DCモータ29)に送る電池(図示せず)を利用することもできる。電池は、台座12の内部に取り付けられた電池ボックス(図示せず)に着脱可能に設置される。
送風ファン13は、DCモータ29と、モータ29の軸に取り付けられたプロペラ30とから形成されている。送風ファン13のうちのDCモータ29は、台座12の頂部23の中央に開口するモータ固定孔に嵌め込まれ、固定手段(接着剤による接着、ビス止め等)(図示せず)を介してモータ固定孔に固定されている。DCモータ29は、配線(図示せず)を介してON/OFFスイッチ27や回転数可変ダイヤル28、フレキシブルソーラーパネル26(または電池)に接続されている。送風ファン13のうちのプロペラ30は、周壁12の下端部20の中央に配置されている。
図4は、一例として示す脱臭カートリッジ14Aの斜視図であり、図5は、脱臭カートリッジ14Aの下端面32の一例を示す図である。図6は、図1の脱臭カートリッジ14Aの筒部37の一部を拡大して示す部分拡大図であり、図7は、第1および第2空気流路38,39における空気の流れの一例を示す図6と同様の部分破断拡大図である。図4,5では、上下方向を矢印A(図5を除く)、前後方向(第1交差方向)を矢印Bで示し、横方向(第2交差方向)を矢印Cで示す。図6,7では、3つの筒部37を図示しているが、それら筒部37に隣接する他の筒部(図示せず)が存在する。なお、前後方向を第1交差方向、横方向を第2交差方向としているが、横方向を第1交差方向、前後方向を第2交差方向としてもよい。
脱臭カートリッジ14Aは、図4に示すように、縦方向へ長い四角柱状に成型されている。なお、カートリッジ14Aの立体形状を四角柱状に限定するものではなく、カートリッジ14Aが正四角柱状に成型されていてもよく、また、カートリッジ14Aが上下方向へ長い円柱状に成型されていてもよい。カートリッジ14Aは、上端面31(一端面)および下端面32(他端面)と、第1〜第4側面33〜36とを有する。カートリッジ14Aの上端面31および下端面32は、略四角形に成形されている。カートリッジ14Aの第1〜第4側面33〜36は、上下方向へ長い略矩形に成形されている。カートリッジ14Aには、正六角形のハニカム形状を有して縦方向へ延びる複数の筒部37が形成されている。カートリッジ14Aのそれら筒部37は、高い臭気吸着機能(ヨウ素やセシウム等の放射性物質吸着機能を含む)を有する活性炭から作られている。
それら筒部37は、前後方向と横方向とへ隣接し、互いに並行して上下方向へ延びている。筒部37は、空気が通流可能な所定長さの第1空気流路38を有する。それら筒部37には、第1空気流路38の他に、空気が通流可能な所定長さの複数の第2空気流路39が形成されている。第1空気流路38は、図4,5に示すように、その断面形状が正六角形のハニカム形状を有し、互いに並行して上下方向へ延びている。第1空気流路38は、その一端(カートリッジ14Aの上端面31)に開口する空気流入口40と、その他端(カートリッジ14Aの下端面32)に開口する空気流出口41とを有し、カートリッジ14Aの上下端面31,32間を貫通している。
脱臭カートリッジ14Aの下端面32では、図5に示すように、全ての第1空気流路38の空気流出口41が開放されておらず、それら第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され(図5の下端面32の枠状部分)、一部の空気流路38の空気流出口41が開放されている(図5の下端面32の中央の四角部分)。したがって、空気流出口41の総数が空気流入口40の総数よりも少ない。空気流出口41の総数は、空気流入口40の総数の1/2〜1/5の範囲に調節されている。なお、第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41を閉塞することなく、空気流出口41の総数と空気流入口40の総数とが同数であってもよい。
第2空気流路39は、上下方向および横方向へ離間並行し、第1空気流路38と交差する前後方向(第1交差方向)へ延びている。第2空気流路39は、その断面形状が円形に成形されている。第2空気流路39は、カートリッジ14Aの第1側面33に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、カートリッジ14Aの第3側面35に開口する開口端(空気流出口)が閉塞されている。第2空気流路39は、カートリッジ14Aの第1および第3側面33,35における開口端が塞がれており、第1側面33と第3側面35とを貫通しておらず、カートリッジ14Aの内部のみに延びている。
第1空気流路38と第2空気流路39とは、それらが略直交するように、カートリッジ14Aの内部においてそれら空気流路38,39が互いに交差している。第1空気流路38と第2空気流路39とは、図7に一点鎖線で示すように、カートリッジ14Aの内部において第1空気流路38の中心線L2と第2空気流路39の中心線L3とがそれら空気流路38,39の中心において交差している。
第2空気流路39は、その数が第1空気流路38の数よりも少なく、その開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも小さい。第2空気流路39の数が第1空気流路38の数よりも多く、第2空気流路39の開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも大きい場合、1本の第2空気流路39によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながってしまう場合があり、カートリッジ14Aに細かい多数の空気流路38,39を張り巡らせることができないが、第2空気流路39の数が第1空気流路38のそれよりも少なく、第2空気流路39の開口面積が第1空気流路38のそれよりも小さいから、第2空気流路39によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながることはなく、カートリッジ14Aに細かい多数の空気流路38,39を張り巡らせることができる。
第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1は、3〜30cmの範囲、好ましくは、5〜15cmの範囲にある。第1空気流路38の長さ寸法L1が3cm未満では、空気流路38,39における空気の通流時間を長くすることができず、筒部37(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができない。カートリッジ14Aは、第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1が前記範囲にあり、空気流路38,39における空気の通流時間を長くすることができ、筒部37(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができるから、空気に含まれる臭気を筒部37に十分に吸着させることができるとともに、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。
脱臭カートリッジ14Aの上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数は、30〜50の範囲、好ましくは、35〜45の範囲にある。上下端面31,32の1cm2当たりにおける第1空気流路38の数が30未満では、空気流路38の数が少なく、所定量の空気を筒部37(活性炭)に接触させることができず、カートリッジ14Aの臭気除去効率が低下する。なお、上下端面31,32の1cm2当たりの第1空気流路38の数が50を超えると、カートリッジ14Aの強度を保持することが難しく、カートリッジ14Aが衝撃によって損壊してしまう場合がある。カートリッジ14Aは、その上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数が前記範囲にあるから、所定量の空気を筒部37(活性炭)に接触させることができ、空気に含まれる臭気を筒部37に十分に吸着させることができるとともに、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。また、カートリッジ14Aがその強度を保持することができるから、多少の衝撃にも耐えることができ、カートリッジ14Aの不用意な損壊を防ぐことができる。
第1空気流路38の空気流入口40側に位置するカートリッジ14Aの上端面31(一端面)の面積S1は、9〜400cm2の範囲、好ましくは、16〜100cm2の範囲にあり、第1空気流路38の空気流出口41側に位置するカートリッジ10Aの下端面32(他端面)の面積S2は、9〜400cm2の範囲、好ましくは、16〜100cm2の範囲にある。上端面31や下端面32の面積S1,S2が9cm2未満では、カートリッジ14Aにおける第1空気流路38の数が少なくなり、カートリッジ14Aの臭気除去効率が低下する。カートリッジ14Aは、その上端面31や下端面32の面積S1,S2が前記範囲にあり、所定量の空気を十分な数の第1空気流路38に通流させて筒部37(活性炭)に接触されることができるから、所定量の空気に含まれる臭気を筒部37に十分に吸着させることができるとともに、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。
図4の脱臭カートリッジ14Aを作る手順の一例は、以下のとおりである。最初にハニカム状の第1空気流路38を有する筒部37が形成されたカートリッジ14A(活性炭ハニカム)を製造する。筒部37を有するカートリッジ14Aは、活性炭粉末や活性炭繊維を主原料として既存の押し出し成形によって作ることができる。活性炭には、木質系活性炭、椰子系活性炭、石炭系活性炭を使用することができる。筒部37(第1空気流路38)が形成されたカートリッジ14Aを作った後、ドリルを利用してカートリッジ14Aの第1側面33から第3側面35に向かって(または、第3側面35から第1側面33に向かって)直状に延びる第2空気流路39を穿孔する。第2空気流路39は、縦方向と横方向とへ所定の等間隔で一列に形成されているが、縦方向と横方向とへ所定の間隔でランダムに形成されていてもよい。
第2空気流路39を穿孔した後、第1側面33に開口する空気流路39の開口端(穿孔した孔)および第3側面35に開口する空気流路39の開口端(穿孔した孔)を閉塞する。それら開口端の閉塞は、第1側面33および第3側面35に溶融した合成樹脂(活性炭粉末を含む場合がある)を塗布し、硬化した合成樹脂によってそれら側面33,35を被覆する場合、または、第1側面33および第3側面35に接着テープを貼付し、接着テープによってそれら側面33,35を被覆する場合、あるいは、あらかじめ成型された筒状のプラスチック外枠材でそれら側面33,35を被覆する場合等がある。
それら第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41を閉塞するには、カートリッジ14Aの下端面32の一部に溶融した合成樹脂を塗布し、硬化した合成樹脂によって下端面32を被覆し、一部の第1空気流路38の空気流出口41を閉塞する場合、または、カートリッジ14Aの下端面32の一部に接着テープを貼付し、接着テープによって下端面32を被覆し、一部の第1空気流路38の空気流出口41を閉塞する場合等がある。
脱臭カートリッジ14Aでは、図6に示すように、それら筒部37において第1空気流路38と第2空気流路39とがつながり、隣接する第1空気流路38どうしが第2空気流路39を介して連結される。空気流入口40から流入した空気は、図7に矢印L4で示すように、それら第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38からそれら第2空気流路39に流入して空気流路39を通流し、第2空気流路39から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。
第1および第2空気流路38,39を通流する空気は、第1空気流路38と第2空気流路39との交差箇所においてその流れが乱れ、渦流や乱流となり、渦流や乱流が空気抵抗となってその流動が鈍化し、カートリッジ14Aにおける空気の流動速度が低下する。さらに、カートリッジ14Aの下端面32において第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され、それら第1空気流路38の空気流出口41の総面積(総数)が空気流入口40の総面積(総数)よりも小さく(少なく)、空気流出口41から流出し得る空気の量が空気流入口40から流入し得る空気の量よりも少ないから、それら空気流路38,39を通流する空気の流動が鈍化し、カートリッジ14Aにおける空気の流動速度が低下する。
空気は、空気流入口40から空気流出口41に向かってその流動速度が低下しつつ、それら空気流路38,39を通って次第に空気流出口41に近づき、空気流出口41から外部に流出する。カートリッジ14Aでは、空気が第1および第2空気流路38,39を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(ヨウ素やセシウム等の放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。第1空気流路38および第2空気流路39を通流して空気流出口41から流出した空気は、それに含まれる臭気(放射性物質吸着機能を含む)が除去されている。
脱臭カートリッジ14Aは、第1空気流路38と交差して空気が通流可能な前後方向(第2方向)へ延びる所定長さの複数の第2空気流路39がそれら筒部37に形成され、それら筒部37において第1空気流路38と第2空気流路39とがつながり、空気流入口40から流入した空気がそれら第1空気流路38とそれら第2空気流路39とを通流するから、第1空気流路39の空気流入口40から流入した空気が、第1空気流路38のみならず、第2空気流路39を通流するとともに、第2空気流路39から他方の第1空気流路38に流入し、さらに第2空気流路39を通流して他方の第1空気流路38に流入する。
図8は、他の一例として示す脱臭カートリッジ14Bの斜視図であり、図9は、図8の脱臭カートリッジ14Bの筒部37の一部を拡大して示す部分拡大図である。図10は、第1〜第3空気流路38,39,42における空気の流れの一例を示す図9と同様の部分破断拡大図である。図8では、上下方向を矢印A、前後方向(第1交差方向)を矢印Bで示し、横方向(第2交差方向)を矢印Cで示す。図9,10では、3つの筒部37を図示しているが、それら筒部37に隣接する他の筒部(図示せず)が存在する。
脱臭カートリッジ14Bは、図8に示すように、縦方向へ長い四角柱状に成型されている。カートリッジ14Bは、上端面31(一端面)および下端面32(他端面)と、第1〜第4側面33〜36とを有する。カートリッジ14Bには、正六角形のハニカム形状を有して縦方向へ延びる複数の筒部37が形成されている。それら筒部37は、活性炭から作られている。
脱臭カートリッジ14Bのそれら筒部37は、前後方向と横方向とへ隣接し、互いに並行して縦方向へ延びている。筒部37は、空気が通流可能な所定長さの第1空気流路38を有する。それら筒部37には、第1空気流路38の他に、空気が通流可能な所定長さの複数の第2空気流路39および第3空気流路42が形成されている。第1空気流路38は、その断面形状が正六角形のハニカム形状を有し、互いに並行して縦方向(第1方向)へ延びている。第1空気流路38は、その一端(カートリッジ14Bの上端面31)に開口する空気流入口40と、その他端(カートリッジ14Bの下端面32)に開口する空気流出口41とを有し、カートリッジ14Bの上下端面31,32間を貫通している。
脱臭カートリッジ14Bの下端面32では、図4のそれと同様に、それら第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され、一部の空気流路38の空気流出口41が開放されている(図5援用)。したがって、空気流出口41の総数が空気流入口40の総数よりも少ない。空気流出口41の総数は、空気流入口40の総数の1/2〜1/5の範囲に調節されている。
第2空気流路39は、縦方向および横方向へ離間並行し、第1空気流路38と交差する前後方向(第1交差方向)へ延びている。第2空気流路39は、その断面形状が円形に成形されている。第2空気流路39は、第1側面33に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、第3側面35に開口する開口端(空気流出口)が閉塞されている。第2空気流路39は、カートリッジ14Bの第1および第3側面33,35における開口端が塞がれており、第1側面33と第3側面35とを貫通しておらず、カートリッジ14Bの内部のみに延びている。第2空気流路39は、その数が第1空気流路38の数よりも少なく、その開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも小さい。
第3空気流路42は、縦方向および前後方向へ離間並行し、第1および第2空気流路38,39と交差する横方向(第2交差方向)へ延びている。第3空気流路39は、その断面形状が円形に成形されている。第3空気流路39は、カートリッジ14Bの第2側面34に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、カートリッジ14Bの第4側面36に開口する開口端(空気流出口)が閉塞されている。第3空気流路42は、カートリッジ14Bの第2側面34および第4側面36における開口端が塞がれており、第2側面34と第4側面36とを貫通しておらず、カートリッジ14Bの内部のみに延びている。第3空気流路42は、その数が第1空気流路38の数よりも少なく、その開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも小さい。また、第3空気流路42は、その数が第2空気流路39の数と略同一であり、その開口面積が第2空気流路39の開口面積と略同一である。
第1〜第3空気流路38,39,42は、それらが略直交するように、それら空気流路38,39,42が互いに交差している。第1〜第3空気流路38,39,42は、図10に一点鎖線で示すように、カートリッジ14Bの内部において第1空気流路38の中心線L2と第2空気流路39の中心線L3と第3空気流路42の中心線L5とがそれら空気流路38,39,42の中心において交差している。したがって、それら第1〜第3空気流路38,39,42では、第1空気流路38と第2空気流路39とが略直交するように交差し、第2空気流路38と第3空気流路42とが略直交するように交差しているとともに、第3空気流路42と第1空気流路38とが略直交するように交差している。
第2空気流路39の数が第1空気流路38の数よりも多く、第2空気流路39の開口面積が第1空気流路39の開口面積よりも大きい場合、1本の第2空気流路39によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながってしまう場合があり、カートリッジ14Bに細かい多数の空気流路38,39を張り巡らせることができないが、第2空気流路39の数が第1空気流路38のそれよりも少なく、第2空気流路39の開口面積が第1空気流路38のそれよりも小さいから、第2空気流路39によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながることはなく、カートリッジ14Bに細かい多数の空気流路38,39を張り巡らせることができる。
第3空気流路42の数が第1空気流路38の数よりも多く、第3空気流路42の開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも大きい場合、1本の第3空気流路42によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながってしまう場合があり、カートリッジ14Bに細かい多数の空気流路38,42を張り巡らせることができないが、第3空気流路42の数が第1空気流路38のそれよりも少なく、第3空気流路42の開口面積が第1空気流路38のそれよりも小さいから、第3空気流路42によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながることはなく、カートリッジ14Bに細かい多数の空気流路38,42を張り巡らせることができる。
脱臭カートリッジ14Bにおける第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1、カートリッジ14Bの上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数、第1空気流路38の空気流入口40側に位置するカートリッジ14Bの上端面31(一端部)の面積、第1空気流路38の空気流出口41側に位置するカートリッジ14Bの下端面32(他端面)の面積は、図4のカートリッジ14Aのそれらと同一である。
脱臭カートリッジ14Bは、第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1が前記範囲にあり、カートリッジ14Bの上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数が前記範囲にあるとともに、カートリッジ14Bの上端面31や下端面32の面積が前記範囲にあり、所定量の空気を十分な数の第1空気流路38や第2および第3空気流路39,42に通流させて筒部37(活性炭)に接触されることができるから、所定量の空気に含まれる臭気を筒部37(活性炭)に十分に吸着させることができるとともに、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。
図8の脱臭カートリッジ14Bを作る手順の一例は、以下のとおりである。最初にハニカム状の第1空気流路38を有する筒部37が形成されたカートリッジ14B(活性炭ハニカム)を製造する。筒部37を有するカートリッジ14Bは、図4のそれと同様に、活性炭粉末や活性炭繊維を主原料として既存の押し出し成形によって作ることができる。筒部37(第1空気流路38)が形成されたカートリッジ14Bを作った後、ドリルを利用してカートリッジ14Bの第1側面33から第3側面35に向かって(または、第3側面35から第1側面33に向かって)直状に延びる第2空気流路39を穿孔するとともに、ドリルを利用してカートリッジ14Bの第2側面34から第4側面36に向かって(または、第4側面36から第2側面34に向かって)直状に延びる第3空気流路42を穿孔する。
第2空気流路39と第3空気流路42との穿孔時では、それら空気流路39,42が互いにつながる(交差)するように穿孔する。第2空気流路39は、縦方向と横方向とへ所定の等間隔で一列に形成されているが、縦方向と横方向とへ所定の間隔でランダムに形成されていてもよい。第3空気流路42は、縦方向と前後方向とへ所定の等間隔で一列に形成されているが、縦方向と前後方向とへ所定の間隔でランダムに形成されていてもよい。
第2空気流路39および第3空気流路42を穿孔した後、第1側面33に開口する空気流路39の開口端(穿孔した孔)および第3側面35に開口する空気流路39の開口端(穿孔した孔)を閉塞するとともに、第2側面34に開口する空気流路42の開口端(穿孔した孔)および第4側面36に開口する空気流路42の開口端(穿孔した孔)を閉塞する。それら開口端の閉塞は、第1〜第4側面33〜36に溶融した合成樹脂(活性炭粉末を含む場合がある)を塗布し、硬化した合成樹脂によって第1〜第4側面33〜36を被覆する場合、または、第1〜第4側面33〜36に接着テープを貼付し、接着テープによって第1〜第4側面33〜36を被覆する場合、あるいは、あらかじめ成型された筒状のプラスチック外枠材で第1〜第4側面33〜36を被覆する場合等がある。それら第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41を閉塞する手順は、図4のカートリッジ14Aのそれと同一である。
脱臭カートリッジ14Bでは、図9に示すように、それら筒部37において第1空気流路38と第2空気流路39とがつながり、第2空気流路39と第3空気流路42とがつながるとともに、第3空気流路42と第1空気流路38とがつながり、隣接する第1空気流路38どうしが第2および第3空気流路39,42を介して連結される。空気流入口40から流入した空気は、図10に矢印L4で示すように、それら第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38からそれら第2空気流路39やそれら第3空気流路42に流入して空気流路39,42を通流し、第2空気流路39や第3空気流路42から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。
第1〜第3空気流路38,39,42を通流する空気は、第1〜第3空気流路38,39,42の交差箇所においてその流れが乱れ、渦流や乱流となり、渦流や乱流が空気抵抗となってその流動が鈍化し、カートリッジ14Bにおける空気の流動速度が低下する。さらに、カートリッジ14Bの下端面32において第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され、それら第1空気流路38の空気流出口41の総面積(総数)が空気流入口40の総面積(総数)よりも小さく(少なく)、空気流出口41から流出し得る空気の量が空気流入口40から流入し得る空気の量よりも少ないから、それら空気流路38,39,42を通流する空気の流動が鈍化し、カートリッジ14Bにおける空気の流動速度が低下する。
空気は、空気流入口40から空気流出口41に向かってその流動速度が低下しつつ、それら空気流路38,39,42を通って次第に空気流出口41に近づき、空気流出口41から外部に流出する。カートリッジ14Bでは、空気が第1〜第3空気流路38,39,42を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。第1〜第3空気流路38,39,42を通流して空気流出口41から流出した空気は、それに含まれる臭気(放射性物質を含む)が除去されている。
脱臭カートリッジ14Bは、第1空気流路38と交差して空気が通流可能な前後方向(第1交差方向)へ延びる所定長さの複数の第2空気流路39がそれら筒部37に形成されているとともに、第1および第2空気流路38,39と交差して空気が通流可能な横方向(第2交差方向)へ延びる所定長さの複数の第3空気流路42がそれら筒部37に形成され、それら筒部37において第1空気流路38と第2空気流路39と第3空気流路42とがつながり、空気流入口40から流入した空気がそれら第1〜第3空気流路38,39,42を通流するから、第1空気流路38の空気流入口40から流入した空気が、第1空気流路38のみならず、第2空気流路39や第3空気流路42を通流するとともに、第2空気流路39や第3空気流路42から他方の第1空気流路38に流入し、さらに第2空気流路39や第3空気流路42を通流して他方の第1空気流路38に流入する。
図11は、他の一例として示す脱臭カートリッジ14Cの斜視図であり、図12は、図11の脱臭カートリッジ14Cの筒部37の一部を拡大して示す部分拡大図である。図13は、第1〜第3空気流路38,39,42における空気の流れの一例を示す図12と同様の部分破断拡大図である。図11では、上下方向を矢印A、前後方向(第1交差方向)を矢印Bで示し、横方向(第2交差方向)を矢印Cで示す。図12,13では、3つの筒部37を図示しているが、それら筒部37に隣接する他の筒部(ずしせず)が存在する。このカートリッジ14Cが図8のそれと異なるところは、第2空気流路39と第3空気流路42とが直接つながっておらず、第1空気流路38を介してつながっている点にあり、その他の構成は図8のカートリッジ14Bと同一であるから、図8と同様の符号を付すとともに、図8の説明を援用することで、このカートリッジ14Cにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
脱臭カートリッジ14Cは、図11に示すように、縦方向へ長い四角柱状に成型されている。カートリッジ14Cは、上端面31(一端面)および下端面32(他端面)と、第1〜第4側面33〜36とを有する。カートリッジ14Cには、正六角形のハニカム形状を有して縦方向へ延びる複数の筒部37が形成されている。それら筒部37は、活性炭から作られている。カートリッジ14Cのそれら筒部37には、カートリッジ14Cの上下端面31,32間を貫通する第1空気流路38の他に、空気が通流可能な所定長さの複数の第2空気流路39および第3空気流路42が形成されている。カートリッジ14Cの下端面32では、図4のそれと同様に、それら第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され、一部の空気流路38の空気流出口41が開放されている(図5援用)。空気流出口41の総数は、空気流入口40の総数よりも少なく、空気流入口40の数の1/2〜1/5の範囲に調節されている。
第2空気流路39は、縦方向および横方向へ離間並行し、第1空気流路38と交差する前後方向(第1交差方向)へ延びている。第2空気流路39は、その断面形状が円形に成形されている。第2空気流路39は、第1側面33に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、第3側面35に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、カートリッジ14Cの内部のみに延びている。第2空気流路39は、その数が第1空気流路38の数よりも少なく、その開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも小さい。
第3空気流路42は、縦方向および前後方向へ離間並行し、第1および第2空気流路38,39と交差する横方向(第2交差方向)へ延びている。第3空気流路42は、その断面形状が円形に成形されている。第3空気流路42は、第2側面34に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、第4側面36に開口する開口端(空気流出口)が閉塞され、カートリッジ14Cの内部のみに延びている。第3空気流路42は、その数が第1空気流路38の数よりも少なく、その開口面積が第1空気流路38の開口面積よりも小さい。また、第3空気流路42は、その数が第2空気流路39の数と略同一であり、その開口面積が第2空気流路39の開口面積と略同一である。
第1空気流路38と第2空気流路39とは、それらが略直交するように、それら空気流路38,39が互いに交差している。第1空気流路38と第2空気流路39とは、図13に一点鎖線で示すように、カートリッジ14Cの内部において第1空気流路38の中心線L2と第2空気流路39の中心線L3とがそれら空気流路38,39の中心において交差している。第1空気流路38と第3空気流路42とは、それらが略直交するように、それら空気流路38,42が互いに交差している。第1空気流路38と第3空気流路42とは、図13に一点鎖線で示すように、カートリッジ14Cの内部において第1空気流路38の中心線L2と第3空気流路42の中心線L5とがそれら空気流路38,42の中心において交差している。第2空気流路39と第3空気流路42とは、それら空気流路39,42が直接つながっておらず、第1空気流路38を介してつながっている。
脱臭カートリッジ14Cは、第2空気流路39の数が第1空気流路38のそれよりも少なく、第2空気流路39の開口面積が第1空気流路38のそれよりも小さいから、1本の第2空気流路39によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながることはなく、カートリッジ14Cに細かい多数の空気流路38,39を張り巡らせることができる。また、第3空気流路42の数が第1空気流路38のそれよりも少なく、第3空気流路42の開口面積が第1空気流路38のそれよりも小さいから、1本の第3空気流路42によって隣接する多数の第1空気流路38どうしがつながることはなく、カートリッジ14Cに細かい多数の空気流路38,42を張り巡らせることができる。
脱臭カートリッジ14Cにおける第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1、カートリッジ14Cの上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数、第1空気流路38の空気流入口40側に位置するカートリッジ14Cの上端面31(一端部)の面積、第1空気流路38の空気流出口41側に位置するカートリッジ14Cの下端面32(他端面)の面積は、図1のカートリッジ14Aのそれらと同一である。
脱臭カートリッジ14Cは、第1空気流路38の縦方向の長さ寸法L1が前記範囲にあり、カートリッジ14Cの上下端面31,32における1cm2当たりの第1空気流路38の数が前記範囲にあるとともに、カートリッジ14Cの上端面31や下端面32の面積が前記範囲にあり、所定量の空気を十分な数の第1空気流路38に通流させて筒部37(活性炭)に接触されることができるから、所定量の空気に含まれる臭気を筒部37(活性炭)に十分に吸着させることができるとともに、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。
図11の脱臭カートリッジ14Cを作る手順の一例は、図8のそれを作る手順と同一であるが、第2空気流路39と第3空気流路42との穿孔時において、それら空気流路39,42が互いにつながらない(交差しない)ように互い違いに穿孔する。カートリッジ14Cでは、図12に示すように、それら筒部37において第1空気流路38と第2空気流路39とがつながり、隣接する第1空気流路38どうしが第2空気流路39を介して連結され、第1空気流路38と第3空気流路42とがつながり、隣接する第1空気流路38どうしが第3空気流路42を介して連結される。
空気流入口40から流入した空気は、図13に矢印L4で示すように、それら第1空気流路38を通流するとともに、第1空気流路38からそれら第2空気流路39に流入して空気流路39を通流し、第2空気流路39から他の第1空気流路38に再び流入した後、第1空気流路38を通流する。また、第1空気流路38からそれら第3空気流路42に流入して空気流路42を通流し、第3空気流路42から他の第1空気流路38に再び流入した後、第1空気流路38を通流する。
第1および第2空気流路38,39を通流する空気は、第1空気流路38と第2空気流路39の交差箇所においてその流れが乱れ、渦流や乱流となり、渦流や乱流が空気抵抗となってその流動が鈍化し、カートリッジ14Cにおける空気の流動速度が低下する。第1および第3空気流路38,42を通流する空気は、第1空気流路38と第3空気流路42の交差箇所においてその流れが乱れ、渦流や乱流となり、渦流や乱流が空気抵抗となってその流動が鈍化し、カートリッジ14Cにおける空気の流動速度が低下する。さらに、カートリッジ14Cの下端面32において第1空気流路38のうちの一部の空気流路38の空気流出口41が閉塞され、それら第1空気流路38の空気流出口41の総面積(総数)が空気流入口40の総面積(総数)よりも小さく(少なく)、空気流出口41から流出し得る空気の量が空気流入口40から流入し得る空気の量よりも少ないから、それら空気流路38,39,42を通流する空気の流動が鈍化し、カートリッジ14Cにおける空気の流動速度が低下する。
空気は、空気流入口40から空気流出口41に向かってその流動速度が低下しつつ、それら空気流路38,39,42を通って次第に空気流出口41に近づき、空気流出口41から外部に流出する。カートリッジ14Cでは、空気が第1〜第3空気流路38,39,42を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。第1〜第3空気流路38,39,42を通流して空気流出口41から流出した空気は、それに含まれる臭気(放射性物質を含む)が除去されている。
この脱臭装置10Aの使用手順を説明すると、以下のとおりである。最初に収納ケース11の内側に脱臭カートリッジ14A,14B,14Cのいずれかを収納する。カートリッジ14A,14B,14Cを頂部開口17からケース11の内部に入れる。カートリッジ14A,14B,14Cは、その上端面31を下に向け、その下端面32を上に向けた状態でケース11の内部へ収納する。カートリッジ14A,14B,14Cをケース11内部に入れると、カートリッジ14A,14B,14Cが送風ファン13の直上に位置し、カートリッジ14A,14B,14Cの上端面31がフランジ21に当接し、カートリッジ14A,14B,14Cがフランジ21に支持される。
なお、収納ケース11の上下方向の長さ寸法は、脱臭カートリッジ14A,14B,14Cの長さ寸法L1よりも大きく、ケース11の容積は、カートリッジ14A,14B,14Cの全体を収容可能な大きさに調節されており、カートリッジ14A,14B,14Cの全体がケース11の内部に納まる。カートリッジ14A,14B,14Cのそれら筒材37の第1空気流路38はケース11の下部と上部との間(周壁15の下端部18と上端部20との間)において上下方向へ延びる。第1空気流路38の空気流入口40はファン13の直上に位置してファン13に対向し、空気流路38の空気流出口41は頂部開口17の側に位置する。ケース11の内側にカートリッジ14A,14B,14Cを収納した後、脱臭装置10Aをテーブルや机、床、廊下、トイレ等に置き、ON/OFFスイッチ27をONにする。
スイッチ27をONにすると、ソーラーパネル26(または電池)からDCモータ29に電気が送られ、DCモータ29の軸の回転によってプロペラ30が回転する。プロペラ30が回転すると、図1に矢印N3で示すように、ケース11の下部から上部に向かって空気の流れが生じ、それら貫通孔22からケース11の内側に空気が流入し、その空気がカートリッジ14A,14B,14Cのそれら筒材37の第1空気流路38の空気流入口40から空気流路38に流入する。
脱臭カートリッジ14Aを使用した場合、空気流入口40から流入した空気は、第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38から第2空気流路39に流入して空気流路39を通流し、第2空気流路39から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。空気が第1および第2空気流路38,39を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。清浄化された空気は、第1空気流路38の空気流出口41からカートリッジ14Aの外部に流出する。カートリッジ14Aから流出した清浄空気は、ケース11の頂部開口17からケース11の外側に送気される。カートリッジ14Aを所定期間使用した後は、そのカートリッジ14Aをケース11から取り出し、新しいカートリッジ14Aをケース11に収納する。
脱臭カートリッジ14Bまたは脱臭カートリッジ14Cを使用した場合、空気流入口40から流入した空気は、第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38から第2空気流路39や第3空気流路42に流入して空気流路39,42を通流し、第2空気流路39や第3空気流路42から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。空気が第1〜第3空気流路38,39,42を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。清浄化された空気は、第1空気流路38の空気流出口41からカートリッジ14B,14Cの外部に流出する。カートリッジ14B,14Cから流出した清浄空気は、ケース11の頂部開口17からケース11の外側に送気される。カートリッジ14B,14Cを所定期間使用した後は、カートリッジ14B,14Cをケース11から取り出し、新しいカートリッジ14B,14Cをケース11に収納する。
脱臭装置10Aでは、送風ファン13(プロペラ39)の回転速度が60〜480r/minの範囲にあり、カートリッジ14A,14B,14Cの第1空気流路38を流れる空気の流速が0.01〜0.1m3/secの範囲に調節されている。ファン13の回転速度が480r/minを超過し、第1空気流路38を流れる空気の流速が0.1m3/secを超過すると、空気流路38,39,42における空気の流動速度が速く、空気が空気流路38,39,42を短時間に通過してしまうから、筒材37(活性炭)に対する空気の接触時間が短くなり、空気に含まれる臭気を活性炭に十分に吸着させることができない。脱臭装置10Aは、送風ファン13の回転速度が前記範囲にあるとともに、第1空気流路38を流れる空気の流速が前記範囲にあり、空気が空気流路38,39,42をゆっくりと流れるから、筒材37(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭気を活性炭に十分に吸着させることができる。
脱臭装置10Aは、送風ファン13によって貫通孔22からケース11の内側に取り入れられた空気をカートリッジ14A,14B,14Cの上端面31から下端面32に向かって上下方向へ延びる第1空気流路38に流入させ、活性炭から作られた筒材37のそれら空気流路38,39,42に空気を通流させることで、空気を筒材37(活性炭)に確実に接触させることができ、空気に含まれる臭気を活性炭に十分に吸着させることができる。脱臭装置10Aは、空気流路38,39,42を通流する空気の流動速度を低下させることができるから、空気流路38,39,42における空気の通流時間を十分に長くすることができるとともに、筒部37(活性炭)に対する空気の接触時間を十分に長くすることができ、空気に含まれる臭気を確実に除去することができる。
脱臭装置10Aは、空気に含まれる臭気が筒部37(活性炭)によって確実に取り除かれ、清浄な空気を作ることができ、清浄な空気をケース11の頂部開口17から外側に送気することができる。脱臭装置10Aは、カートリッジ14A,14B,14Cが送風ファン13の直上に位置することで、貫通孔22からケース11の内側に取り入れられた空気をそれら筒材37の空気流路38,39,42全てに満遍なく通流させることができるから、カートリッジ14A,14B,14Cの脱臭機能を最大限に利用することができ、装置10Aにおける脱臭効率を向上させることができる。
図14は、他の一例として示す脱臭装置10Bの斜視図であり、図15は、芳香シート45を取り外した状態で示す脱臭装置10Bの上面図である。図16は、芳香シート45を設置した状態で示す脱臭装置10Bの上面図である。図14では、上下方向を矢印Aで示す。図15では、径方向を矢印Bで示し、周り方向を矢印Cで示す。この脱臭装置10Bが図1のそれと異なるところは、芳香シート45が挿脱可能に挿入される点にあり、その他の構成は図1の脱臭装置10Aのそれらと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに、図1の脱臭装置10Aの説明を援用することで、この脱臭装置10Bにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
脱臭装置10Bは、ケース11および台座12と、送風ファン13(DCモータ付きプロペラファン)とから形成されている。脱臭装置10Bには、脱臭カートリッジ14A,14B,14Cのうちのいずれかが着脱可能に収納されるとともに、芳香シート45が着脱可能に収納される。ケース11は、上下方向へ延びる断面円形の周壁15と、周壁15の上端縁16に囲繞された円形の頂部開口17とを有する。周壁15は、上下方向へ長い円筒型に成形され、上下端部18,20と中間部19とを有する。
周壁15の上端部20には、ケース11の周り方向へ開口するスリット43が形成されているとともに、ケース11の径方向内方へ張り出す円形の第1フランジ44が形成されている。スリット43は、周壁15の円周長さの3/4まで形成されているが、周壁15の円周長さに対して少なくとも1/2以上形成されていればよい。第1フランジ44は、スリット43の直下に形成され、芳香シート45の周縁部46を支持する。スリット43とフランジ44とは、カートリッジ14A,14B,14Cをケース11に収納したときに、そのカートリッジ14A,14B,14Cの上方に位置する。周壁15の下端部18と中間部19との境界近傍には、ケース11の径方向内方へ張り出す円形の第2フランジ21が形成されている。第2フランジ21は、カートリッジ14A,14B,14Cの上端面31(一端面)を支持する。第2フランジ21の下方であって周壁15の下端部18には、周壁15を貫通する複数個の円形の貫通孔22が形成されている。
台座12は、合成樹脂から作られ、その頂部23が連結手段(周壁15の下端部18および台座12の頂部23に形成された螺子による螺着、接着剤による接着、ビス止め等)(図示せず)を介してケース11の下部(周壁15の下端部18)に連結されている。台座12の中間部19における外周面には、周り方向へ延びる可撓性のフレキシブルソーラーパネル26が固定手段(接着剤による接着、ビス止め等)(図示せず)を介して設置されている。台座12の中間部19における外周面には、ON/OFFスイッチ27と回転数可変ダイヤル28とが取り付けられている。
台座12の内部には、送風ファン13の回転数を可変する回転数可変回路(図示せず)が設置されている。なお、図1の脱臭装置10Aと同様に、台座12の外周面に設置されたフレキシブルソーラーパネル26に代えて、台座12の内部に取り付けられた電池ボックス(図示せず)に着脱可能に設置される電池(図示せず)を利用することもできる。送風ファン13は、DCモータ29およびプロペラ30から形成されている。DCモータ29は、配線(図示せず)を介してON/OFFスイッチ27や回転数可変ダイヤル28、フレキシブルソーラーパネル26(または電池)に接続されている。プロペラ30は、周壁15の下端部18の中央に配置されている。
芳香シート45は、通気性を有する不織布、または、通気性を有する織物や編み物、あるいは、開口が形成された紙から作られ、その平面形状が円形に成形されている。なお、ケース11が角筒型に成型された場合は、芳香シート45の平面形状が四角形に成形される。芳香シート45の周縁部46には、径方向外方へ延出する摘み部47が形成されている。芳香シート45は、スリット43からケース11の内側に着脱可能に収納される。芳香シート45は、脱臭装置10Bにおいて所定時間使用された後(香りの放散がなくなった後)、新たなそれと交換される。芳香シート45には、液体香料(エッセンシャルオイル)(香り成分)が滲み込んでいる。液体香料には、天然香料と合成香料とのうちの少なくとも一方を使用することができる。
液体香料としては、水溶性および油溶性のいずれであってもよい。それら香料には、モノテルペン炭化水素類、モノテルペンアルコール類、フェノール類、フェノールメチルエーテル類、セスキテルペン炭化水素類、セスキテルペンアルコール類、ケトン類、ラクトン類、カルボン酸類、ジテルペンアルコール類、アルデヒド類、エステル類、オキサイド(炭化物)類のうちのいずれか1つまたはそれらを所定の割合でブレンドした混合物を使用することができる。また、それら香料には、乳香やポプリオイル(ジャスミン、ベルガモット、ラベンダー、ローズ、ローズ・ド・メイ)を使用することもできる。
モノテルペン炭化水素類の主な芳香成分には、ピネン、リモネン、ミルセン、テルピネン、テルピノレン、δ−3−カレン、トリサイクレン、カンフェン、サビネン、オシメン、シメン、フエランドレン、パラシメン、ヒマカレン、カラレンがある。モノテルペンアルコール類の主な芳香成分には、シトロネロール、ゲラニオール、テルピネン−4−ol、ツヤノール−4、メントール、イソプレゴール、リナロール、テルピネオール、ネロール、ボルネオール、ネロリドールがある。フェノール類の主な芳香成分には、アネトール、カルバクロール、オイゲノール、チモール、パラクレゾール、カビコールがある。フェノールメチルエーテル類の主な芳香成分には、トランスアネトール、サフロール、チャビコール・メチルエーテル、パラクレゾール・メチルエーテル、イソオイゲノール・メチルエーテル、オイゲノール・メチルエーテルがある。
セスキテルペン炭化水素類の主な芳香成分には、αガイエン、カジネン、カマズレン、βカリオフィレン、ビサボレン、セリネン、βセスキフェランドレン、クルゼノン、セイチュレン、デハイドロアズリン、ゲルマクレンD、コバエン、セドレン、ファネッセン、ジンジベレン、ツヨブセン、リンデステレン、αパチュレン、ブルネッセンがある。セスキテルペンアルコール類の主な芳香成分には、セドロール、カジノール、サンタロール、グロブロール、ピリディフロロール、ネロリドール、パチュロール、レドール、キャトロール、エレモール、スパスレロールがある。
ケトン類の主な芳香成分には、カンファー、アセトフェノン、ジャスモン、ノートカトン、ビノカンフォン、ベルベノン、ピペリトン、メントン、フェンコン、カルボン、プレゴン、アトラントン、ピノカルボン、メチルイソブチルがある。ラクトン類の主な芳香成分には、クマリン、フロクマリン、ジャスミンラクトン、ジャスモン、ベルガプテンがある。カルボン酸類の主な芳香成分には、安息香酸、ケイ皮酸がある。ジテルペンアルコール類の主な芳香成分には、スクラレオール、フィトール、イソフィトールがある。
アルデヒド類の主な芳香成分には、シトラール、シトロネラール、ミルテナール、アセトアルデヒド、ペリルアルデヒド、ピペロナール、ワニリン、デカナール、ノナナール、ヘキサナール、ヘプタナールがある。エステル類の主な芳香成分には、酢酸テルピニル、酢酸リナリル、酢酸ネリル、酢酸オイゲノール、酢酸ゲラニル、アンゼリカ酸イソブチル、酢酸ボルニル、酢酸ミルテニル、安息香酸コンフィニル、安息香酸シンナミル、安息香酸メチル、安息香酸ベンジル、蟻酸ゲラニル、蟻酸シトロネリル、アンゼリカ酸メチル、酢酸ベンジルがある。オキサイド(炭化物)類の主な芳香成分には、カリオフィレンオキサイド、ビサボロールオキサイド、1,8シネオール、リナロールオキサイド、ローズオキサイドがある。
芳香シート45には、粉末香料(香り成分)を収納することもできる。芳香シート45に粉末香料を収納する場合、図示はしていないが、シート45が二枚重ねの通気性を有する不織布、または、二枚重ねの通気性を有する織物や編み物から作られ、不織布や織物、編み物の間に粉末香料を収納可能な袋が形成されている。粉末香料には、ドライハーブ粉砕物、ヒノキ粉砕物、お茶の葉粉砕物、コーヒー豆粉砕物、お茶ガラ粉砕物、コーヒーガラ粉砕物等を使用することができる。
ドライハーブには、オリスルート、オレンジピール、カモマイル・ジャーマン、クローブ、月桂樹、エキナセア、スペアミント、タイム、ハイビスカス、矢車草、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンピール、ローズヒップ、ミニローズ・ピンク、ローズマリー、ヒソップ、ペパーミント、マージョラム、マロウ・ブルー、ローズ・バッズピンク、ローズ・ピンク、ローズ・レッド、タラゴン、ダンデリオン、サンダルウッド、シナモンスティック、ジュニパーベリー、トンカビーンズ、ペニーロイヤル、マリーゴールド、むぎわら菊、ユーカリのうちのいずれかから作られている。ドライハーブは、それらから作られたいずれか1つまたはそれらから作られた2種類以上を所定の割合でブレンドしたものを使用することができる。なお、粉末香料には、現在市販されているあらゆる香料を使用することができる。
この脱臭装置10Bの使用手順を説明すると、以下のとおりである。図1の装置10Aと同様に、最初に収納ケース11の内側に脱臭カートリッジ14A,14B,14Cのいずれかを収納する。カートリッジ14A,14B,14Cを頂部開口17からケース11の内部に入れる。カートリッジ14A,14B,14Cをケース11内部に入れると、カートリッジ14A,14B,14Cが送風ファン13の直上に位置し、カートリッジ14A,14B,14Cの上端面31が第2フランジ21に当接し、カートリッジ14A,14B,14Cがフランジ21に支持される。カートリッジ14A,14B,14Cのそれら筒材37の第1空気流路38はケース11の下部と上部との間(周壁15の下端部18と上端部20との間)において上下方向へ延びる。
なお、図1の脱臭装置10Aと同様に、収納ケース11の上下方向の長さ寸法は、カートリッジ14A,14B,14Cの長さ寸法L1よりも大きく、ケース11の容積は、カートリッジ14A,14B,14Cの全体を収容可能な大きさに調節されており、カートリッジ14A,14B,14Cの全体がケース11の内部に納まる。次に、芳香シート45の摘み部47を持ちながら、シート45をスリット43から収納ケース11の内部に挿入する。芳香シート45をケース11内部に挿入すると、シート45の周縁部46が第1フランジ44に支持され、シート45がカートリッジ14A,14B,14Cの下端面32の上方に位置する。筒部37の第1空気流路37の空気流入口40はファン13の直上に位置してファン13に対向し、第1空気流路37の空気流出口41は頂部開口17の側に位置して芳香シート45に対向する。ケース11の内側にカートリッジ14A,14B,14Cを収納するとともに、芳香シート45を挿入した後、脱臭装置10Bをテーブルや机、床、廊下、トイレ等に置き、ON/OFFスイッチ27をONにする。
スイッチ27をONにすると、ソーラーパネル26(または電池)からDCモータ29に電気が送られ、DCモータ29の軸の回転によってプロペラ30が回転する。プロペラ30が回転すると、図14に矢印N3で示すように、ケース11の下部から上部に向かって空気の流れが生じ、それら貫通孔22からケース11の内側に空気が流入し、その空気がそれら筒材37の第1空気流路38の空気流入口40から空気流路38に流入する。
脱臭カートリッジ14Aを使用した場合、空気流入口40から流入した空気は、第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38から第2空気流路39に流入して空気流路39を通流し、第2空気流路39から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。空気が第1および第2空気流路38,39を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。
脱臭カートリッジ14Bまたは脱臭カートリッジ14Cを使用した場合、空気流入口40から流入した空気は、第1空気流路38を通流するとともに、空気流路38から第2空気流路39や第3空気流路42に流入して空気流路39,42を通流し、第2空気流路39や第3空気流路42から他の第1空気流路38に再び流入した後、空気流路38を通流する。空気が第1〜第3空気流路38,39,42を通流する過程において筒部37(活性炭)に接触し、空気に含まれる臭気(放射性物質を含む)が活性炭に吸着される。
カートリッジ14A,14B,14Cから流出した清浄化された空気は、芳香シート45を通過する。清浄空気が芳香シート45を通過することで、シート45から放散された香り成分が清浄空気に混入し、香り成分が混入した清浄空気がケース11の頂部開口17からケース11の外側に送気される。カートリッジ14A,14B,14Cを所定期間使用した後は、そのカートリッジ14A,14B,14Cをケース11から取り出し、新しいカートリッジ14A,14B,14Cをケース11に収納する。また、芳香シート45を所定期間使用した後は、そのシート45をケース11から抜き取り、新しい芳香シート45をケース11に収納する。
脱臭装置10Bでは、送風ファン13(プロペラ30)の回転速度が60〜480r/minの範囲にあり、カートリッジ14A,14B,14Cの第1空気流路38を流れる空気の流速が0.01〜0.1m3/secの範囲にある。脱臭装置10Bは、送風ファン13の回転速度が前記範囲にあるとともに、第1空気流路38を流れる空気の流速が前記範囲にあり、空気が空気流路38,39,42をゆっくりと流れるから、筒材37(活性炭)に対する空気の接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭気を活性炭に十分に吸着させることができる。
この脱臭装置10Bは、図1の脱臭装置10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭装置10Bは、カートリッジ14A,14B,14Cによって清浄された空気に芳香シート45によって芳香が付与されるから、空気に含まれる臭気を除去しつつ、よい香りの空気を収納ケース11の頂部開口17から外側に送気することができる。脱臭装置10Bは、清浄された空気が芳香として送気されるから、芳香療法に利用することができる。
図1や図14の脱臭装置10A,10Bでは、送風ファン13の回転数を可変する回転数可変回路が台座12の内部に設置され、回転数可変ダイヤル28が台座12の外周面に取り付けられているが、回転数可変回路や回転数可変ダイヤル28を省くこともできる。この場合、送風ファン13(プロペラ30)の回転速度が60〜480r/minの範囲で事前に設定され、ファン13が設定の回転速度で回転する。