JP2013079773A - 空気調和機 - Google Patents

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Kenichi Osato
賢一 大郷
Yoku So
弋 曽
Kenichi Yahagi
健一 矢萩
Satomi Tokita
悟己 時田
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
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Abstract

【課題】本発明は左右風向制御板の面積を小さくすることなく、また、安価で容易に左右風向制御板の脱着を行える空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】ファンの下流側の吹出し口にファンからの直進方向の空気の流れを左右方向に送る左右風向制御板を備えた空気調和機において、該左右風向制御板は軸の垂直方向に吹出し口と対の溝を有し、スライドさせることで脱着可能な機構とする。本発明によれば、左右風向制御板の面積を小さくすることなく、また、安価で容易に左右風向制御板の脱着を行える空気調和機を提供するができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和機の左右風向制御板の構造に係わり左右風向制御板の脱着に関する。
空気調和機は空気調和機の室内機筺体にある吸い込み口から室内機内部に空気を引き込み、熱交換器で加熱もしくは冷却し空気を吹出す。室内空気は吸い込み口から室内機内部に引き込まれる際にフィルターを介して埃は除去されるがフィルターの網目より小さい塵や埃は室内機内部に侵入し、ファンや吹出し口、上下風向制御板、左右風向制御板に付着する。フィルターや室内機内部に付着した塵や埃は風量の低下や臭いを招く。風量が低下すると熱交換器を通過する空気の量が減るため冷房能力および暖房能力が低下する。さらに風量が低下することで暖房であれば凝縮温度が上昇し、冷房であれば蒸発温度が低下するため空気調和機の消費電力が増加してしまう。そのため、定期的に清掃を行い塵や埃を除去することが望ましい。そこで、フィルターは最も埃が付着するため容易に外し清掃できる構造になっている空気調和機が多いが空気調和機の内部に付着した埃や塵を清掃できる構造となっている空気調和機は少ない。室内機内部を清掃するには熱交換器を取り外すか、左右風向制御板を取り外すことで達成することができる。しかし、熱交換器は冷媒を通すパイプで室内の壁を介して室外機と接続されているため定期的な清掃のために取り外すのは現実的ではない。そこで、左右風向制御板を取り外せる構造にしている空気調和機がいくつか提供されている。
本技術分野の背景技術として、特開2006−177609号公報(特許文献1)がある。この公報は、左右風向制御板がベース板を介して連結されており、軸を中心に前記ベース板を回転させながら吹出し口より引き出すことにより、吹出し口内部やファンに付着した埃や臭いの清掃ができるとされている。
また、特開2005−147455号公報(特許文献2)がある。この公報は左右風向制御板の支持部に軸方向と直角方向から左右風向制御板を装着する構造とすることで汚れが付着した際は左右風向制御板を抜脱して清掃を行えるとしている。
左右風向制御板の固定方法としては特開2000−274799号公報(特許文献3)に示されるように吹出し口の取り付け孔に左右風向制御板の軸を嵌め込む方法が知られている。
以上のように、左右風向制御板を取り外せる構造はいくつか紹介されているが、取り外せる構造とするために部品点数が増えており金型コストや組立作業時間が増えてしまうという不具合があった。
左右風向制御板はファンの下流側にありファンから送られた直進方向の風を左右方向に送るために使用する。そのため、左右風向制御板の軸方向と吹出し口の間隙は小さいほうが望ましいが、軸方向に取り外せる構造とすると左右風向制御板と吹出し口のクリアランスが必要となるため相対的に左右風向制御板と吹出し口の間隙を大きくする必要があり本来左右方向に送る風の風向が変わらず直進してしまい左右方向に送る風量が低下してしまうという不具合があった。
特開2006−177609号公報 特開2005−147455号公報 特開2000−274799号公報
左右風向制御板の脱着が行え、左右風向制御板、吹出し口およびファンを容易に清掃することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1では左右風向制御板と吹出し口に左右風向制御板の軸に対して垂直方向の溝を設けることで左右風向制御板をスライドさせて脱着できる機構としていることを特徴とし、請求項2では請求項1の空気調和機において、左右風向制御板が連動板により連結されており、左右風向制御板と連動板が連結したまま脱着可能であることを特徴とする。
本発明に係わる請求項1の効果としては、左右風向制御板を手前方向にスライドさせて脱着させることが可能である。これにより、左右風向制御板の軸方向と吹出し口の間隙は軸方向に取り外す場合に比べ小さくてよく、左右風向制御板の面積を大きくすることができるため効率よく左右方向に風を送ることができる。また、取り外す機能を持たせるために新たに部品を追加する必要がないため従来技術に比べ金型コストや組立作業性において有利である。さらに、左右風向制御板を1つずつ取り外せるため左右風向制御板の配置間隔が異なる空気調和機や左右風向制御板の枚数が異なる空気調和機にも適用でき、機種ごとに専用設計をする必要がなく、金型のコストの上昇を防ぐことができる。
請求項2の効果としては隣り合う左右風向制御板を連動板によって連結されている場合、連動板を外すことなく左右風向制御板と連結したまま脱着可能であるため左右風向制御板の組立時や取り外し時は作業性が向上する。
空気調和機の断面図である。 空気調和機の斜視図である。 左右風向制御板を吹出し口から抜脱した状態を示す斜視図である。 吹出し口と左右風向制御板固定溝部の拡大図である。 左右風向制御板と溝部の拡大図である。 実施形態に係わる左右風向制御板と連動板の斜視図である。 左右風向制御板押え構造を示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
以下、本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明に係わる空気調和機の断面図である。室内機の空気はファン4により室内機筺体1の吸い込み口から室内機内部に引き込まれ熱交換器5を通過し吹出し口(吹出し口上6aおよび吹出し口下6bにより構成される)に送られる。ファン4から送られた風は室内機内部から室内に出る際に上下風向制御板2a、2bによって上下に風向を制御され、左右風向制御板3によって左右に風向を制御される。
さて、図3および図5に示すように左右風向制御板3は左右風向制御板溝部3aを有し、組立の際はこの左右風向制御板溝部3aを吹出し口下6bの左右風向制御板固定溝部6cにスライドさせて固定する。左右風向制御板固定溝6cは吹出し口上6aにあってもよい。本形態とすることで左右風向制御板3と吹出し口6aとの間隙は左右風向制御板6aを軸方向に脱着する場合に比べ小さくてよく左右風向制御板3と吹出し口上6aの間隙は相対的に小さくすることができる。左右風向制御板3はファン4からの風を左右方向に送るために使用するので吹出し口と左右風向制御板3の間隙は小さいほうが望ましく、本形態は有利な形状である。
左右風向制御板3は吹出し口下6bに嵌まり回転しないため左右風向制御板3を図5のように分割しヒンジ構造とすることで風向を変える機能を付加する。
また、本構造とすることで左右風向制御板の枚数や左右風向制御板の間隔が異なる別の空気調和機にも左右風向制御板6は流用することができるため複数の左右風向制御板を1つのユニットとして取り外す場合に比べ専用設計をする必要がないため金型コストにおいて有利になる。
清掃する際は左右風向制御板3を手前方向に引きスライドさせて外すことで左右風向制御板3や吹出し口上6a、吹出し口6b及びファン3の清掃が容易になる。
左右風向制御板3を完全に固定したい場合は図7のように左右風向制御板押え9を用いてさらに左右風向制御板押え9をたとえば吹出し口6bにネジ留めすることで達成することができる。この構成とすることで一般ユーザーには左右風向制御板3を取り外すことはできなく、サービスの時のみ外すということが可能になる。
図6は本発明の請求項2に係わる斜視図である。連動板7により左右風向制御板6が連結されているが、連結方法は例えば図5に示すように左右風向制御板3に連動板をつなげる連動板用爪8を設けることで可能である。連動板7で左右風向制御板3を連結することにより連結されている左右風向制御板は同じ角度に保持される。そのため、左右の風向を変える際は1つの左右風向制御板3もしくは連動板7を動かすだけでよい。また、連動板7をモータで動かす構造とすれば連動板が動くのに伴い連結されている左右風向制御板の角度が一斉に変わる。
組立の際は図2及び図6に示すように左右風向制御板6を連動板7であらかじめ連結させておきその後左右風向制御板固定溝部に取り付けることも可能である。取り外しの際も連動板7で左右風向制御板6を連結したまま取り外すことが可能である。
左右風向制御板6の枚数や間隔が異なる空気調和機に取り付ける際は、左右風向制御板6はそのまま使うことができ、連動板7の金型を新たに作るのみでよい。
本発明は壁掛け型の空気調和機に限らず床置きやウインド型の空気調和機にも適用できさらには、空気調和機に限らずファンの下流側に風向制御板を設けている送風機にも適用することができる。
図4は左右風向制御板溝部3aと嵌合する左右風向制御板固定溝6cを示した実施例である。左右風向制御固定溝6cを吹出し口6bより1段低くすることで左右風向制御板3と吹出し口下6bを段差のない同一面にすることができ通風抵抗を抑制することができる。
1 室内機筺体
2a 上下風向制御板上
2b 上下風向制御板下
3 左右風向制御板
3a 左右風向制御板溝部
4 ファン
5 熱交換器
6a 吹出し口上
6b 吹出し口下
6c 左右風向制御板固定溝部
7 連動板
8 連動板用爪
9 左右風向制御板押え

Claims (2)

  1. ファンの下流側の吹出し口にファンからの直進方向の空気の流れを左右方向に送る左右風向制御板を備えた空気調和機において、前記左右風向制御板は各々の軸の垂直方向に前記吹出し口と対の溝を有し、スライドさせることで脱着可能な機構としたことを特徴とする空気調和機。
  2. 隣り合う前記左右風向制御板が連動板によって連結され、前記左右風向制御板と連動板とが連結したまま前記左右風向制御板を脱着可能な機構としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
JP2011220608A 2011-10-05 2011-10-05 空気調和機 Pending JP2013079773A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106595015A (zh) * 2017-01-18 2017-04-26 美的集团武汉制冷设备有限公司 摆叶组件及空调器
CN115597111A (zh) * 2022-09-05 2023-01-13 珠海格力电器股份有限公司(Cn) 一种空调用清洗装置、空调器的清洁方法及空调器

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