JP2013077267A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納高さが一端部側から他端部側へ向かうに従って低くされる筐体内に収納された基板の下面他端部側から、遠心送風機の吸気口に流入する空気の通風抵抗を低減する。
【解決手段】電子機器は、収納高さが背壁から前壁へ向かうに従って低くなる本体筐体24と、当該本体筐体24の上壁24Aに沿って本体筐体24に収納され、本体筐体24の第2下壁部24Hと対向する下面104Aに電子部品が搭載され、且つ、板厚方向に貫通する開口104Bが形成されたマザーボード104を有する。さらに、電子機器は、基板の板厚方向を軸方向とする回転羽根の軸方向両側に設けられた吸気口148A,148Bを含み、開口104B内に配置され、各吸気口148A,148Bにおける前壁側D5の縁部148Cと上壁24Aとの距離が、各吸気口148A,148Bにおける背壁側D4の縁部148Dと上壁24Aとの距離より短い遠心ファン140を有する。
【選択図】図10

Description

本願の開示する技術は、電子機器に関する。
例えばノート型パーソナルコンピュータ(以下、「ノートPC」と略記する)等に代表される、情報処理機能を有した電子機器の多くは、処理を実行して熱を発するCPU等の電子部品を備えている。電子部品は、温度が上昇し過ぎると誤動作を起こすおそれがある。そのため、電子機器には、電子部品を冷却するため、筐体内部に送風機(ファン又はブロア)が設けられている。
送風機には、例えば軸流ファンや遠心ファンがあるが、ノートPCを薄型化するため、送風機は軸流ファンよりも遠心ファンが使用される傾向にある。
従来、遠心ファンは、ノートPCの筐体上壁に沿って配置された基板の下面側に取り付けられ、ファンの軸方向両側に設けられた吸気口が基板に対して平行とされている。
特開2010−250515号公報
ところで、ノートPCには、デスクの上に置いたときユーザに対して筐体前壁側が低くなるように上壁が傾斜しているもの、言い方を換えれば、筐体の収納高さが筐体背壁から筐体前壁へ向かうに従って低くされているものがある。
しかしながら、遠心ファンの吸気口が筐体上壁に沿った基板に対して平行とされていると、遠心ファンの筐体背壁側よりも筐体前壁側において遠心ファンと筐体下壁とが近接する。この結果、遠心ファンの筐体下壁と対向する吸気口の筐体前壁側から流入する空気の通風抵抗が大きくなる傾向がある。この吸気口の筐体前壁側から流入する空気の通風抵抗が大きくなると、電子部品が搭載された基板の下面側で且つ筐体前壁側にこもり易い熱い空気塊を吸気する量が少なくなり、吸気による基板の下面側で且つ筐体前壁側の冷却効率が悪化する虞がある。以下、基板の下面側で且つ筐体前壁側を「下面前壁側」又は「下面他端部側」と称す。
本願の開示技術は、収納高さが一端部から他端部へ向かうに従って低くされる筐体内に収納された基板の下面他端部側から、遠心送風機の吸気口に流入する空気の通風抵抗を低減することのできる電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の開示する電子機器は、収納高さが一端部から他端部へ向かうに従って低くなる筐体を有する。また、電子機器は、当該筐体の上壁に沿って筐体に収納され、筐体の下壁と対向する下面に電子部品が搭載され、且つ、板厚方向に貫通する開口が形成された基板を有する。さらに、電子機器は、板厚方向を軸方向とする回転羽根と、当該回転羽根の軸方向両側に設けられた吸気口とを含み、開口内に配置される遠心送風機を有する。そして、この遠心送風機では、各吸気口における筐体の他端部側の縁部と上壁との距離が、各吸気口における筐体の一端部側の縁部と上壁との距離より短くされる。
本願の開示する電子機器によれば、遠心送風機の吸気口が基板に対して平行とされている場合に比して、下壁と対向する各吸気口における筐体の他端部側の縁部と筐体の下壁との間の空間が広くなる。これにより、収納高さが一端部から他端部へ向かうに従って低くなる筐体内に収納された基板の下面他端部側から、遠心送風機の吸気口に流入する空気の通風抵抗を低減することができる。
表示ユニットが本体ユニットに対し開いた状態にある実施形態に係るノートPCの正面及び右側壁を表す斜視図である。 表示ユニットが本体ユニットに対し開いた状態にあるノートPCの背壁及び右側壁を表す斜視図である。 表示ユニットが本体ユニットに対し開いた状態にあるノートPCの下壁図である。 表示ユニットが本体ユニットに対し閉じた状態(閉状態)にあるノートPCの左側壁図である。 本体ユニットの分解斜視図である。 ロアカバー側からアッパーカバー側を見た各種電子部品の配置図である。 図6に示す冷却ユニットの特に遠心ファン付近を拡大した図であり、(A)は遠心ファンの取り付け前の状態を示し、遠心ファンの取り付け後の状態を示している。 図3に示すノートPCのA−A矢視断面図である。 遠心ファンを各取付台へ取付ける途中の状態を示した本体ユニットの分解斜視図である。 図8に示すノートPCにおける遠心ファン周囲の拡大概略図である。 図7に示す遠心ファンを逆側から見た図である。 図10に示す遠心ファンの変形例を示す図である。
以下に、本願の開示する電子機器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器は、所謂ノートPCであり、本体ユニットと、表示ユニットとが開閉自在に連結された構造を有している。本体ユニットは、キーボード等が搭載され種々の情報処理を実行するものである。表示ユニットは、画像等の表示を実行するものである。
図1に示すように、ノートPC10は、上記のように表示ユニット12と、上面視が矩形状の本体ユニット14と、を有している。また、ノートPC10は、当該本体ユニット14の奥行方向D1の一端部に、幅方向D2に沿って配置された回動軸16を有している。これら表示ユニット12と本体ユニット14とは、表示ユニット12が本体ユニット14に対し、回動軸16を中心に矢印D3方向に回動(開閉)自在となるように連結されている。
表示ユニット12は、本体ユニット14で実行された情報処理結果を表示するためのものである。表示ユニット12の開状態の前面には、本体ユニット14の指示に応じた画像を表示する表示パネルである表示画面18が広がっている。表示画面18の周囲は、表示ユニット12の筐体20を形成する前面カバー20Aで覆われている。
表示ユニット12の筐体20は、前面カバー20Aと、表示画面18の背壁側を覆う背面カバー20Bとを含んでいる。表示画面18と当該表示画面18用の制御回路等は、前面カバー20Aと背面カバー20Bに挟まれて筐体20内に収納される。
本体ユニット14は、ユーザの操作等に応じて情報処理を実行するためのものである。当該情報処理を実行するため、本体ユニット14の本体筐体24内には、後述するように、CPU等が搭載された回路基板や、情報を記憶しておくハードディスクドライブユニット(HDDユニット)などの多数の部品を収納している。
本体筐体24の上壁24Aにおける奥行方向D1の端部には、電源ボタン26や各種のファンクションボタン28が設けられている。
また、本体筐体24の上壁24Aの中央には、このノートPC10に対し各種の情報や指示を入力するため複数のキーが並べられたキーボード30が配置されている。
キーボード30の手前側には、トラックパッド32が設けられている。このトラックパッド32の手前側には、トラックパッド32用の左右の操作ボタン33が設けられている。また、本体筐体24の右側壁24Bには、AC電力をDC電力に変換してノートPC10に供給するACアダプタ(図示せず)のコネクタが差し込まれる電源差込口34が形成されている。
図2において、本体ユニット14の本体筐体24には、本体筐体24の背壁24Cから下壁24Dにかけて、バッテリ36を収容するバッテリ収容開口38が形成されている。
本実施形態のノートPC10は、後述するように、本体筐体24の内部の各種電子部品に対して空気を利用した冷却を行う冷却ユニットを使用しており、本体筐体24の背壁24Cには、スリット状とされた冷却ユニット用の排気口40が設けられている。
図3において、本体筐体24の下壁24Dには、スリット状とされた冷却ユニット用の吸気口42が設けられている。この吸気口42から冷却用の空気が本体筐体24の内部に取り入れられる。そして、各種電子部品で発生した熱が冷却ユニットによって冷却用の空気に吸収されることで、各種電子部品が冷却される。熱を吸収することで暖まった空気は、本体筐体24の背壁24Cにある排気口40から本体筐体24の外部に排気される。
また、本体筐体24の下壁24Dには、排気口40に沿って延びる開口44が形成されている。この開口44には、当該開口44を覆う蓋体46が着脱自在に取り付けられている。このように蓋体46が着脱自在に取り付けられているため、冷却ユニット、特に後述する放熱部のフィンにごみが溜まったとき等に、蓋体46を開口44から取り外し、露出した開口44に綿棒等を挿入して、冷却ユニットを清掃することができる。
さらに、本体筐体24の下壁24Dには、バッテリ収容開口38よりも本体筐体24の手前側において、メモリ基板が差し込まれるコネクタが内部に配置されたメモリ用開口48が形成されている。このメモリ用開口48には、当該メモリ用開口48を塞ぐ蓋体50が取り付けられている。さらに、メモリ用開口48に隣には、後述するHDDユニットが収容されるHDDユニット収容開口52が形成されている。このHDDユニット収容開口52には、当該HDDユニット収容開口52を覆う蓋体56が着脱自在に取り付けられている。
また、本体筐体24の下壁24Dの四隅には、当該下壁24Dから下方に向かって延出した4つの脚部58が設けられている。
図4において、本体ユニット14の本体筐体24の左側壁24Eには、USB(Universal Serial Bus)ポート60等の各種差込口が形成されている。
そして、以上のような本体筐体24は、4つの脚部58の頂部58Aが設置面62に当接して当該設置面62に設置される。この設置面62は、4つの脚部58の頂部58Aと接する仮想平面と一致している。なお、実際の設置面62が凸凹面や曲面であるときでも、本実施形態の「設置面」は上記仮想平面と一致するものとする。
また、本実施形態では、本体筐体24は、背壁24Cから前壁24F(図4では左側から右側)に向かって厚みが薄くされている。言い換えれば、本体筐体24は、収納高さが背壁24Cから前壁24Fへ向かうに従って低くされている。このような薄型化に伴い、本体筐体24の上壁24Aは、背壁側D4が前壁側D5に比べて設置面62からの高さが低くなるように当該設置面62に対して傾斜している。なお、「本体筐体24の背壁側D4」とは、ノートPC10の使用時に、ユーザに対して奥側となることを意味する。また、「本体筐体24の前壁側D5」とは、ノートPC10の使用時に、ユーザに対して手前側となることを意味する。
また、本体筐体24の下壁24Dは、設置面62に対して傾斜した第1下壁部24Gと、設置面62に沿った第2下壁部24Hとを有している。
図5において、本体筐体24は、ロアカバー100とアッパーカバー102とを有している。ロアカバー100は、本体筐体24の下壁24Dと、当該下壁24Dを取り囲む右側壁24B、背壁24C、左側壁24E、前壁24F、とを含んでいる。アッパーカバー102は、本体筐体24の上壁24Aを含んでいる。
これらロアカバー100とアッパーカバー102との間、すなわち、本体筐体24の内部には、ロアカバー100側から順に、マザーボード104とメインフレーム106とが本体筐体24の上壁24Aに沿って収納されている。
マザーボード104の隣には、CD/DVDドライブユニット110と、HDDユニット112とが並んで配置されている。
マザーボード104には、キーボード30やトラックパッド32、トラックパッド32用の左右の操作ボタン33に対するユーザ操作によってこれらの各部品において生成された各種入力信号が送られる。
また、マザーボード104には、マザーボード104における本体筐体24の背壁側D4の端部105が前壁側D5に向かって切り込まれた外形をした開口104Bが設けられている。この開口104Bは、マザーボード104の板厚方向に貫通し、且つ、本体ユニット14の奥行方向D1に延在しており、後述する放熱部128の一部と遠心ファン140とが入る大きさとされている。
そして、この開口104Bと対向するメインフレーム106の箇所には、当該メインフレーム106の板厚方向に貫通し、且つ、本体ユニット14の奥行方向D1に延在する通気口106Aが形成されている。この通気口106Aは、開口104Bよりも本体ユニット14の奥行方向D1の長さが小さくされ、後述する少なくとも遠心ファン140の吸気口148Bと対向するようになっている。
図6において、下壁24Dと対向するマザーボード104の下面104Aには、各種電子部品が搭載される。各種電子部品には、ノートPC10全体の制御を担っているCPU114や、当該CPU114等におけるデータ通信等を制御するチップセット116、メモリ基板118等が含まれる。
マザーボード104に搭載されている各種電子部品、特にCPU114は、信号処理を実行すると発熱する部品であり、発熱による誤動作等を回避するために、ノートPC10の動作中は常時冷却されることが好ましい。そこで、本実施形態では、CPU114の冷却のため、マザーボード104の下面104Aに、以下に説明する冷却ユニット120が搭載されている。
冷却ユニット120は、伝熱部122を有している。この伝熱部122は、CPU114に接して当該CPU114が発する熱を吸収する銅製の吸熱板124と、当該吸熱板124が吸収した熱を後述の放熱部128へと伝えるヒートパイプ126とを含んでいる。以上の冷却ユニット120では、伝熱部122によって、CPU114が発した熱が放熱部128に集められる。
放熱部128は、マザーボード104に沿って配置されており、後述する遠心ファン140の送風口150と対向し、この送風口150からの送風が通り抜ける通風筒の中に金属製のフィン130が複数枚互いに所定間隔を空けて並べられた構造を有している。上記の伝熱部122によって放熱部128に伝えられた熱は、当該放熱部128のフィン130へと伝わることとなる。
また、冷却ユニット120は、放熱部128のフィン130間を空気が流れるように、矢印D6が示す方向に送風を吹き付ける遠心ファン140を有している。
この遠心ファン140は、開口104B内において本体筐体24の前壁側D5に配置されており、平板状に形成された筐体142を有している。
図7及び図8において、筐体142の中央部144には、筐体142の板厚方向に延在し、開口104Bと交差する回転軸(不図示)が設けられている。回転軸の外周には、回転軸と共に回転して、送風を発生する回転羽根146が取り付けられている。そして、この回転羽根146は、マザーボード104の板厚方向を軸方向としている。なお、図7及び図8は、回転羽根146の詳細形状の記載を省略している。
回転羽根146の軸方向両側と対向する筐体142の端部には、それぞれ円形状の吸気口148A、148Bが設けられている(図7では、吸気口148Bは不図示)。各吸気口148A、148Bのうち吸気口148Aは、本体筐体24の下壁24D(特に第2下壁部24H)と対向し、吸気口148Bは、本体筐体24の上壁24Aと対向している。
また、図8に示すように、回転羽根146の径方向と対向する背壁側D4の筐体142の端部143、すなわち、本体筐体24の背壁側D4に位置する筐体142の端部143には、放熱部128と対向する送風口150が設けられている。この送風口150は、回転羽根146による送風を本体筐体24の背壁側D4に向けて噴出して放熱部128に吹き付けることにより、CPU114を間接的に冷却する。
また、図7に示すように、本体ユニット14の長手方向に位置し、且つ、回転羽根146の径方向と対向する筐体142の一隅部142Aには、遠心ファン140をメインフレーム106に取り付けるための平板状の取付部142Bが設けられている。
また、取付部142Bと回転軸とを結ぶ対角線上の筐体142の端部にも、遠心ファン140をメインフレーム106に取り付けるための平板状の取付部142Cが設けられている。
各取付部142B,142Cには、板厚方向に貫通するネジ穴142Dが形成されている。
また、開口104Bとメインフレーム106の通気口106Aとの間には、各取付部142B,142Cと対向して、図5及び図7に示すように、遠心ファン140用の取付台106B,106Cが配置されている。
具体的に、各取付台106B,106Cは、本体ユニット14の幅方向D2に位置する通気口106Aの両縁部からマザーボード104の開口104Bの内側に向かってそれぞれ延出し、開口104Bに臨んで配置されている(図5参照)。
このように開口104Bに臨む各取付台106B,106Cの箇所には、それぞれ台座面106Dが設けられており、これら台座面106Dには、ネジ穴106Eが設けられている。
また、各台座面106Dは、図9に示すように、各台座面106Dにおける前壁側D5の端部と上壁24Aとの距離が、各台座面106Dにおける背壁側D4の端部と上壁24Aとの距離より短くされ、第2下壁部24Hに沿うように配置されている。
そして、図7に示すように、各取付台106B,106Cと、遠心ファン140の各取付部142B,142Cとは、互いに重ね合わされ、取付ネジ142Eが第2下壁部24H側から、ネジ穴142Dを介してネジ穴106Eにねじ込まれる。
これにより、各取付台106B,106Cに、マザーボード104と第2下壁部24Hとの間で、放熱部128と対向する位置に、送風口150が位置するように遠心ファン140が取付けられる。
次に、遠心ファン140が各取付台106B,106Cに取り付けられたときの状態について説明する。
図10において、本実施形態では、上述したように、本体筐体24の上壁24Aは、前壁側D5が背壁側D4に比べて設置面62からの高さが低くなるように、当該設置面62に対して傾斜している。言い換えれば、本体筐体24の収納高さが背壁側D4から前壁側D5へ向かうに従って低くされている。さらに、マザーボード104とメインフレーム106は、上壁24Aに沿っている。
そこで、各取付台106B,106Cに取り付けられた遠心ファン140は、以下の配置となっている。
遠心ファン140は、各吸気口148A,148Bにおける本体筐体24の前壁側D5の縁部148Cと上壁24との距離が、各吸気口148A,148Bにおける背壁側D4の縁部148Dと上壁24Aとの距離より短くされた配置となっている。さらに、遠心ファン140、特に各吸気口148A,148Bは、マザーボード104及び通気口104Bに対して角度θ=2度分交差して、本体筐体24の第2下壁部24Hに沿っている。
なお、図10では交差を把握し易いように、角度θを2度よりも大きくしている。また、「第2下壁部24Hに沿っている」という意味には、第2下壁部24Hと平行となる場合のみならず、第2下壁部24Hに対して±0.5度以内角度を有している場合が含まれるものとする。他の「沿っている」という用語も同様である。
ところで、遠心ファン140は、その送風口150から噴出した送風が放熱部128のフィン130間を吹き抜け、CPU114からフィン130へと伝わった熱がこの送風へと放熱されることとなる。放熱によって暖められた送風は、図2や図3に示した排気口40から排気される。
このとき、送風口150から噴出した送風の一部が放熱部128のフィン130間を流れずに放熱部128以外に漏れたりすると、当該放熱部128の冷却効率が低下し得る。このフィン130の冷却効率の低下は、ひいては上記のCPU114の冷却効率の低下する虞がある。
そこで、本実施形態では、放熱部128以外への風漏れを抑制するため、送風口150から放熱部128へ向かう送風の流路を形成する流路部材が設けられている。
この流路部材の一つとして、遠心ファン140の送風口150の上方に、図5及び図10に示す板金200が設けられている。この板金200は、通気口106Aにおける背壁側D4の縁部106Fから、遠心ファン140における背壁側D4の上隅部140Aに向かって階段状に延出している。そして、この板金200の先端202が、遠心ファン140の上隅部140A全体と当接している。
また、板金200の下方には、流路部材の一つとして、図5及び図10、図11に示す台座204が設けられている。この台座204は、送風口150の横幅に沿って下壁24Dに配置され、遠心ファン140における背壁側D4の下隅部140Bに向かって延出している。そして、この台座204の台座面206が、遠心ファン140の下隅部140B全体と当接している。
さらに、この台座204の両脇には、流路部材の一つとして、図5及び図11に示す2つの板状の突起板208が設けられている。これらの突起板208は、台座面206の上面から上方に向かって延出し、且つ、遠心ファン140における本体筐体24の背壁側D4の側端部と、送風口150と対向する放熱部128の側端部を両脇から挟み込むように配置されている。
次に、上述のノートPC10の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るノートPC10では、図10に示すように、本体筐体24の収納高さが背壁24Cから前壁24Fへ向かうに従って低くされ、本体筐体24に収納されたマザーボード104とメインフレーム106とは、本体筐体の上壁24Aに沿っている。
ここで、比較例として、遠心ファンの吸気口がマザーボード104に対して平行とされている場合を想定する。図10において、二点鎖線160が比較例の遠心ファンの外形を示している。
この場合、遠心ファンの背壁側D4よりも前壁側D5において遠心ファンと本体筐体24の第2下壁部24Hとが近接する。これにより、第2下壁部24Hと対向する遠心ファンの吸気口の前壁側D5から流入する空気の通風抵抗が大きくなる傾向がある。そして、この吸気口の前壁側D5から流入する空気の通風抵抗が大きくなると、各種電子部品が搭載されたマザーボード104の下面前壁側にこもり易い熱い空気塊を吸気する量が少なくなる。したがって、吸気によるマザーボード104の下面前壁側の冷却効率が悪化する虞がある。
これに対し、本実施形態の遠心ファン140では、各吸気口148A,148Bの前壁側D5の縁部148Cと上壁24Aとの距離が、各吸気口148A,148Bの背壁側D4の縁部148Dと上壁24Aとの距離より短い。
以上の結果、吸気口がマザーボード104に対して平行とされている比較例の遠心ファンに比して、第2下壁部24Hと対向する吸気口148Aにおける前壁側D5の縁部148Cと第2下壁部24Hとの間の空間が広くなる。これにより、収納高さが背壁側D4から前壁側D5へ向かうに従って低くされる本体筐体24内に収納されたマザーボード104の下面前壁側から、遠心ファン140の吸気口148Aに流入する空気170の通風抵抗を低減することができる。
また、比較例の遠心ファンをマザーボード104に対して平行のまま上壁24Aに近づける場合に比して、吸気口148Bと上壁24Aとの間の空間も確保することができる。
さらに、遠心ファン140は、回転羽根146による送風を本体筐体24の背壁側D4に向けて噴出する送風口150を有している。このため、送風口150が送風を本体筐体24の前壁側D5に向けて噴出する場合に比して、各種電子部品が搭載されたマザーボード104の下面前壁側から吸気した熱い空気塊が、再び送風口150からマザーボード104の下面前壁側に戻ることを抑制できる。
さらにまた、遠心ファン140の各吸気口148A,148Bが、本体筐体24の第2下壁部24Hに沿っているため、当該第2下壁部24Hと対向する遠心ファン140の吸気口148Aは、各方向から均等に吸気することができる。
また、ノートPC10は、当該遠心ファン140の上方から遠心ファン140における背壁側D4の上隅部140Aに向かって延出して、送風口150から放熱部128へ向かう送風の流路を形成する板金200を有している。このため、遠心ファン140の吸気口148A,148Bがマザーボード104に対して平行でなくなることに伴い、送風口150からの送風が第2下壁部24Hや放熱部128に当たって遠心ファン140の前壁側D5に逃げることを抑制できる。
さらに、ノートPC10は、第2下壁部24Hから遠心ファン140における背壁側D4の下隅部140Bに向かって延出して、送風口150から放熱部128へ向かう送風の流路を形成する台座204を有している。このため、遠心ファン140の吸気口148A,148Bがマザーボード104に対して平行でなくなることに伴い、送風口150からの送風が放熱部128に当たって遠心ファン140の前壁側D5に逃げることを抑制できる。
以上、本願の開示する技術の一実施例について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
例えば、遠心ファン140と対向する第2下壁部24Hは、設置面62に沿っている場合を説明したが、本体筐体24の収納高さが背壁側D4から前壁側D5へ向かうに従って低くされていれば、第2下壁部24Hは設置面62に対して傾斜していてもよい。
同様に、本体筐体24の上壁24Aは、設置面62に対して傾斜している場合を説明したが、設置面62に対して沿っていてもよい。
また、遠心ファン140は、平板状に形成された筐体142を有している場合を説明したが、図12に示すように、筐体142は、本体筐体24の背壁側D4から前壁側D5に向かって厚みが薄くされていてもよい。この場合、吸気口148Aにおける前壁側D5の縁部148Cと上壁24Aとの距離が、上記実施形態に比して、より短くなる。これにより、吸気口148Aと第2下壁部24Hとの間の空間をより広げることができる。
また、遠心送風機の一例として、遠心ファン140を例示したが、遠心ブロアであってもよい。
また、本体筐体24の収納高さが背壁側D4から前壁側D5へ向かうに従って低くされている場合を説明したが、低くされている方向は特に限定されず、例えば本体筐体24の収納高さが前壁側D5から背壁側D4へ向かうに従って低くされていてもよい。
また、送風口150は、回転羽根146による送風を本体筐体24の背壁側D4に向けて噴出する場合を説明したが、回転羽根146による送風を本体筐体24の前壁側D5に向けて噴出してもよい。
また、送風口150は、放熱部128と対向するように設ける場合を説明したが、放熱部128を省いて、CPU116等の各種電子部品と対向するように設けてもよい。
また、電子機器は、所謂ノートPC10であったが、これに限定されない。例えば、ディスプレイまたはキーボードが一体になった所謂一体型パソコンや所謂タブレット型パソコンであってよい。更に、パソコン以外の電子機器に適用されていてもよい。
さらに、本願の開示する技術は、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 ノートPC(電子機器)
24 本体筐体(筐体)
24A 上壁
24C 背壁(一端部)
24F 前壁(他端部)
24H 第2下壁部(下壁、一下壁部)
62 設置面
104 マザーボード(基板)
104A 下面
104B 開口
106B,106C 取付台(取付部)
114 CPU(電子部品)
128 放熱部
140 遠心ファン(遠心送風機)
140B 下隅部
140A 上隅部
146 回転羽根
148A,148B 吸気口
150 送風口
200 板金(流路部材、第1の流路部材)
204 台座(第2の流路部材)

Claims (6)

  1. 収納高さが一端部から他端部へ向かうに従って低くなる筐体と、
    前記筐体の上壁に沿って前記筐体に収納され、前記筐体の下壁と対向する下面に電子部品が搭載され、且つ、板厚方向に貫通する開口が形成された基板と、
    前記板厚方向を軸方向とする回転羽根と、前記回転羽根の軸方向両側に設けられた吸気口とを含み、前記開口内に配置され、各吸気口における前記筐体の他端部側の縁部と前記上壁との距離が、各吸気口における前記筐体の一端部側の縁部と前記上壁との距離より短い遠心送風機と、
    を有する電子機器。
  2. 前記遠心送風機は、前記回転羽根による送風を前記筐体の一端部側に向けて噴出する送風口を有する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記筐体は、前記筐体が設置面に設置されたとき、前記他端部を、前記電子機器を使用するユーザの手前側とし、
    前記上壁は、前記他端部側が前記一端部側に比べて前記設置面からの高さが低くなるように前記設置面に対して傾斜し、
    前記下壁の少なくとも一下壁部は、前記設置面に沿い、前記遠心送風機における下側の吸気口は、前記一下壁部に沿っている、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記送風口と対向し、前記電子部品と接する放熱部と、
    前記開口に臨んで配置され、前記基板と前記下壁との間に前記送風口が位置するように前記遠心送風機が取付けられる取付部と、
    前記遠心送風機の上方から前記遠心送風機における前記他端部側の上隅部に向かって延出して、前記送風口から前記放熱部へ向かう送風の流路を形成する流路部材と、
    を有する請求項2又は請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記流路部材を第1の流路部材とし、
    前記筐体の下壁から前記遠心送風機における前記他端部側の下隅部に向かって延出して、前記送風口から前記放熱部へ向かう送風の流路を形成する第2の流路部材を有する、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記遠心送風機は、前記筐体の前記一端部側から前記他端部側に向かって厚みが薄くされている、
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子機器。











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