JP2013075883A - 大豆発酵組成物及びその製造方法、並びに抗糖尿病組成物及び飲食品 - Google Patents
大豆発酵組成物及びその製造方法、並びに抗糖尿病組成物及び飲食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013075883A JP2013075883A JP2012124384A JP2012124384A JP2013075883A JP 2013075883 A JP2013075883 A JP 2013075883A JP 2012124384 A JP2012124384 A JP 2012124384A JP 2012124384 A JP2012124384 A JP 2012124384A JP 2013075883 A JP2013075883 A JP 2013075883A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soybean
- composition
- fermented
- diabetes
- fermentation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
【解決手段】大豆摩砕物の固形画分を発酵させた大豆発酵物から抽出した大豆発酵抽出物を含有する大豆発酵組成物及びその製造方法、並びに前記大豆発酵組成物を含有する抗糖尿病組成物及び飲食品である。前記大豆発酵物が、納豆菌、テンペ菌、乳酸菌及び酵母菌の少なくともいずれかを用いて発酵された態様が好ましい。
【選択図】図12B
Description
糖尿病により血糖値が高い状態が続くと、血管障害が生じ、神経障害、網膜症、白内障、腎障害、壊疽等の重篤な合併症が引き起こされる。
前記I型糖尿病は、インスリンを産生する膵臓のβ細胞が何らかの原因により破壊され、インスリンが産生されない状態になることで発症する。I型糖尿病患者においては、経口血糖降下薬などの飲み薬は無効で、血糖値を下げるためには外部からのインスリン投与しか手段がない。インスリンは小腸で分解され、腸管吸収されないため、皮下又は筋肉注射により血糖値のコントロールを行わなくてはならず、患者へかなりの負担がかかる。
前記II型糖尿病を引き起こす原因は、過栄養、運動不足、ストレス過剰、高脂肪食過剰摂取等の生活習慣に基づく肥満と考えられている。この肥満により血糖や血圧、血中のコレステロールの量を調節するインスリンに対する感受性が低下し、インスリン抵抗性II型糖尿病が発症する。
<1> 大豆摩砕物の固形画分を発酵させた大豆発酵物から抽出した大豆発酵抽出物を含有することを特徴とする大豆発酵組成物である。
<2> 大豆発酵物が、納豆菌、テンペ菌、乳酸菌及び酵母菌の少なくともいずれかを用いて発酵された前記<1>に記載の大豆発酵組成物である。
<3> モロヘイヤ抽出物を更に含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の大豆発酵組成物である。
<4> 大豆発酵抽出物が、熱水及びエタノール水溶液のいずれかで抽出されてなる前記<1>から<3>のいずれかに記載の大豆発酵組成物である。
<5> 大豆摩砕物の固形画分を発酵させて大豆発酵物を得る発酵工程と、
前記大豆発酵物から大豆発酵抽出物を得る抽出工程とを含むことを特徴とする大豆発酵組成物の製造方法である。
<6> 大豆摩砕物の固形画分を発酵させた大豆発酵物から抽出した大豆発酵抽出物を含有し、脂肪細胞分化誘導作用、アディポネクチン産生誘導作用、腫瘍壊死因子−α産生抑制作用、アディポネクチン産生量低下抑制作用、消化酵素阻害作用、血糖値上昇抑制作用、ジペプチジルペプチダーゼ−IV酵素活性阻害作用、終末糖化産物群生成抑制作用、及び酸化ストレスによる細胞障害に対する保護作用の少なくともいずれかを有することを特徴とする組成物である。
<7> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の大豆発酵組成物を含有することを特徴とする抗糖尿病組成物である。
<8> 前記<6>に記載の組成物を含有することを特徴とする飲食品である。
<9> 前記<7>に記載の抗糖尿病組成物を含有することを特徴とする飲食品である。
本発明の大豆発酵組成物は、大豆摩砕物の固形画分を発酵させた大豆発酵物から抽出した大豆発酵抽出物を含有し、好ましくはモロヘイヤ抽出物を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
前記大豆摩砕物の固形画分は、原料として大豆又はその類縁種(以下「大豆等」と称する)を用い、その摩砕物の液相を除去した固形画分である。原料となる大豆等の種類、生産条件などとしては、特に制限はなく、市販品を用いることができる。前記大豆摩砕物の固形画分の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、大豆等を水に浸漬し十分に吸水させた後、豆挽機を用いて水とともに大豆等を摩砕し、得られた摩砕大豆懸濁液から、絞り器によって液相を除去し、固相を回収する方法などが挙げられる。
また、前記絞り器としては、特に制限はなく、公知のものから適宜選択することができ、例えば、KM−1000(ミナミ産業株式会社製)などが挙げられる。液相を除去する条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、自然落下により除去する。
前記大豆摩砕物の固形画分の組成としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、乾物における含有量が、粗蛋白質20質量%〜30質量%、粗脂肪10質量%〜15質量%、可溶無窒素物25質量%〜35質量%、粗繊維10質量%〜20質量%であることが好ましい。なお、前記組成の分析は、例えば、近赤外分光法などによって行うことができる。
前記大豆発酵物は、前記大豆摩砕物の固形画分を発酵させてなる。
前記固形画分を発酵させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、飲食品用途、菌自体の有する栄養素、発酵香などの観点から、納豆菌、テンペ菌、乳酸菌、酵母菌が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、高い機能性を持った生成物が高収量で得られる点で、納豆菌が特に好ましく、テンペ菌、乳酸菌及び酵母菌の少なくともいずれかと納豆菌との組み合わせも好適に用いることができる。
なお、前記菌としては、安全性が保証されている限り、自然的に、又は人為的な変異手段により生成し、菌学的性質が変異した変異株も用いることができる。
前記攪拌を行う場合の条件としては、特に制限はなく、十分攪拌されていればよい。
本発明における大豆発酵抽出物は、前記大豆発酵物から抽出されてなる。前記大豆発酵抽出物は、更に濃縮又は希釈してもよく、凍結乾燥、加熱乾燥等の乾燥処理に付して使用してもよい。その形態は特に限定されず、例えば、溶液、懸濁液、半固体(例えば、ペースト状等)、固体(例えば、粉末、顆粒等)などであってもよい。
前記熱水とは、温度が70℃以上の水のことを指し、水の温度としては、抽出効率の点で、80℃〜100℃が好ましく、90℃〜100℃がより好ましい。
前記アルコール水溶液の濃度としては、80体積%〜100体積%が好ましく、90体積%〜100体積%がより好ましい。
濃縮後の前記大豆発酵抽出物のBrix値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9〜12が好ましい。
前記モロヘイヤ抽出物の原料であるモロヘイヤとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シナノキ科モロヘイヤの地上部が挙げられる。前記地上部としては、例えば、葉をそのまま用いてもよいし、葉を乾燥させたもの(乾燥モロヘイヤ)を用いてもよいし、乾燥モロヘイヤを粉砕した乾燥モロヘイヤ粉砕物(粉末)を用いてもよい。これらの中でも、モロヘイヤの有する有用成分を抽出しやすい点で、乾燥モロヘイヤ粉砕物が好ましい。
前記乾燥モロヘイヤ粉末としては、ミルなどを使用して適宜調製したものでも、市販品でもよく、該市販品としては、例えば、モロヘイヤ末(福田龍株式会社製)などが挙げられる。
前記溶媒としては、特に制限はなく、公知のものを用いることができ、例えば、水;メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール;アセトン;ヘキサン;これらの混合物などが挙げられる。これらの中でも、効率的に活性物質を抽出できる点で、水が好ましく、熱水がより好ましい。熱水の定義、温度の好ましい範囲、及びアルコール水溶液の濃度の好ましい範囲は、上述したのと同様である。
抽出の方法としては、特に制限はなく、公知の方法を用いることができ、例えば、溶媒を前記モロヘイヤに加え、攪拌して抽出後、遠心分離機により固液分離する方法などが挙げられる。前記遠心分離機としては、例えば、デカンター連続式横型遠心分離機、自動バスケット型遠心分離機などが挙げられ、これらは組み合わせて用いてもよい。
その他の成分としては、特に制限はなく、例えば、茶カテキン、アントシアニン、ルチン、ヘスペリジン、ケルセチン、イソフラボン、タンニン、クロロゲン酸、エラグ酸、クルクミン、リグナン、サポニンなどが挙げられる。前記茶カテキンの原料である茶の種類、抽出方法などとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、有効成分であるポリフェノール多く含むことが好ましい。前記茶カテキンにおける具体的な総ポリフェノール含量としては、60質量%以上が好ましい。
本発明の大豆発酵組成物の製造方法は、発酵工程と抽出工程とを含み、更に必要に応じて濾過工程などその他の工程を含む。
前記発酵工程は、大豆摩砕物の固形画分を発酵させて大豆発酵物を得る工程である。発酵工程において用いられる大豆摩砕物の固形画分としては、上述したものを使用することができる。また、発酵条件(例えば、発酵温度、発酵時間、発酵の形態、pH、通気条件等)も上述したとおりである。
前記抽出工程は、前記大豆発酵物を抽出して大豆発酵抽出物を得る工程である。本工程において用いられる抽出方法は、上述したとおりである。
<<濾過工程>>
前記濾過工程は、前記大豆発酵抽出物を濾過する工程である。
前記濾過の方法としては、特に制限はなく、公知の濾過装置を用いることができ、例えば、フィルタープレス、ラインフィルターなどを用いることができる。なお、これらは併用してもよい。
前記濃縮工程は、前記大豆発酵抽出物を濃縮する工程である。前記濃縮の方法としては、特に制限はなく、公知の濃縮方法を用いることができる。
濃縮後の前記大豆発酵抽出物のBrix値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9〜12が好ましい。
本発明の抗糖尿病組成物は、本発明の前記大豆発酵組成物を含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、従来公知のインスリン分泌促進薬、インスリン抵抗性改善薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、DPP−IV阻害薬、インスリン製剤などが挙げられる。
本発明の飲食品は、本発明の抗糖尿病組成物を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。本発明の飲食品としては、例えば、本発明の抗糖尿組成物をそのまま、或いはペレット、粉末、顆粒などの形態として使用してもよく、食品添加物、調味料、ふりかけとして使用してもよい。また、本発明の抗糖尿組成物を食材中に含有せしめて使用してもよい。これにより、機能性食品或いは健康食品を得ることができる。
図1に大豆発酵組成物の製造工程のフローチャートを示す。
<工程1:大豆発酵物の調製>
大豆を水で洗浄し、水に17時間浸漬し十分に吸水させた。大豆が吸水し十分に柔らかくなったことを確認し、豆挽機(スーパーマスコロイダー、増幸産業株式会社製)を用いて水とともに大豆を摩砕した。前記摩砕には、セラミック製高速グラインダーを用いた。
摩砕された大豆をステンレス製のタンクに移し、均一になるように攪拌した。その後、摩砕大豆懸濁液をよく撹拌しながら100℃で20分間加熱した。加熱後、絞り器(KM−1000、ミナミ産業株式会社製)を用いて摩砕大豆懸濁液から液相を除去し、固相(大豆固形画分)を回収した。このとき、液相の除去は、自然落下によって行った。得られた大豆固形画分100kgを適度に加温し、十分に攪拌した後に、納豆菌(成瀬醗酵化学研究所から入手)0.2L(菌数:1.0×1010個)を均一に添加した。納豆菌接種後の大豆固形画分をステンレス容器又はポリエチレン袋に移し、通気性を確保した状態で、40℃の恒温培養器又は恒温室内で18時間発酵を行った。得られた大豆発酵物は、使用時まで冷凍保管した。
ステンレス製のタンクに95体積%エタノール3,000Lを入れ、70℃に加温した。次いで、前記大豆発酵物900kgを投入し、18時間静置した。静置後、40℃まで冷却し、2時間撹拌した。攪拌終了後、フィルタープレスを用いて濾過を行い、澄明な濾液を回収した。この濾液を330Lになるまで減圧濃縮し、大豆発酵抽出物を得た。
ステンレス製のタンクに水2,050Lを入れ、70℃に加温した。続いて乾燥モロヘイヤ粉砕物(モロヘイヤ末、福田龍株式会社製)63kgを投入し、90℃まで加温後、1時間撹拌した。攪拌終了後、遠心分離機を用いて固液分離を行った。液層のみを回収し、フィルタープレスを用いて濾過を行い、澄明な濾液(モロヘイヤ抽出物)2,500Lを得た。
工程2で得られた大豆発酵抽出物と、工程3で得られたモロヘイヤ抽出物をステンレス製のタンク内で混合した。この混合液を750Lになるまで減圧濃縮した。その後、クエン酸ナトリウムを用いてpHを3.7に調整した。pH調整後、90℃で10分間加熱殺菌し、10℃で12時間静置させた。その後、フィルタープレス及び0.5μmラインフィルターを組み合わせて濾過を行い、澄明な溶液を回収した。Brix値9〜12に調整した。Brix値調整後、90℃で10分間加熱殺菌し、0.5μmラインフィルターを用いて精密濾過した。得られた澄明液を大豆発酵組成物とした。
前記工程2で得られた大豆発酵抽出物、及び該大豆発酵抽出物と前記工程3で得られたモロヘイヤ抽出物とを混合した溶液の成分分析をHPLCにより行った。
各試料を移動溶液(メタノール)で2倍希釈し、10μLをHPLCカラムに注入した。前記カラムとしては、ODSカラム(Capcellpak C18S、内径×長さ:4.6mm×150mm、資生堂株式会社製)を用い、流速1.0mL/分、カラム温度40℃で、水100体積%からメタノール/水(体積比)=50/50まで50分間、次いでメタノール100体積%で10分間のグラジエント溶出を行い、検出波長230nmにおいて吸光度を測定した。結果を図2A及び図2Bに示す。
前駆脂肪細胞であるマウス線維芽細胞(3T3−L1、ヒューマンサイエンス研究資源バンクから入手可能)を、基本培地を添加した96ウェルのマイクロプレートに3×104個/ウェルで播種し、37℃、5%CO2インキュベーターで24時間培養した。細胞がコンフルエントになったのを確認後、更に2日間インキュベーションした。培地を除去し、分化誘導培地I(DMEM培地;10μg/mLインスリン、10質量%牛胎児血清、4.5g/Lグルコース)90μLに置換し、実施例1で得られた大豆発酵組成物を10μL添加した。2日毎に各被験物質を含む分化誘導培地Iに培地交換しながら8日間培養した。
細胞をPBS(リン酸緩衝液)で2回洗浄した後、10%(10倍希釈)ホルマリンを加え、室温で10分間処理した。細胞をPBSで2回洗浄した後、オイルレッドO染色液(シグマ社製)を加え、室温で20分間染色した。60体積%イソプロパノールで1回洗浄し、その後、PBSで2回洗浄し、顕微鏡下、細胞内脂肪滴の蓄積を観察して細胞内脂肪滴が認められる細胞を分化成熟した脂肪細胞とみなし、写真を撮影した。結果を図3に示す。
対照として、分化誘導を行わなかった(基本培地のみで培養した)無処置のもの(無処置群)、大豆発酵組成物の代わりに純水を添加した対照(対照群)、大豆発酵組成物の代わりにトリグリタゾン(TGZ)を添加した陽性対照(陽性対照(TGZ)群)も同様の試験を行った。なお、前記大豆発酵エキスは、発酵抽出液を純水で128倍に希釈し、陽性対照として用いたTGZは、3mmol/Lの濃度に調整して細胞に添加した。
実施例3において、希釈倍率128倍、64倍、32倍、16倍、8倍又は4倍の実施例1で得られた大豆発酵組成物を加えて培養した3T3−L1細胞の培養終了時に各ウェルの培養上清を回収し、含まれるアディポネクチン量をアディポネクチン測定キット(マウス・アディポネクチンELISAキット;CycLex社製)を用いて定量した。結果を図4に示す。
なお、対照として、前記大豆発酵組成物の代わりに純水を添加した対照、並びに前記大豆発酵組成物の代わりに3mmol/L又は10mmol/LのTGZを添加した陽性対照も同様の試験を行った。
Raw264細胞(理化学研究所バイオリソースセンターから入手可能)を24ウェルのマイクロプレートに5×105個/ウェルで播種し、希釈倍率16倍、8倍、4倍、2倍又は1倍の実施例1で得られた大豆発酵組成物を1/10量の容量で加えて、37℃、5%CO2インキュベーターで2時間培養した。LPS(Lipopolysaccharide;シグマ社製)を0.01μg/mLの濃度で加え、更に18時間〜22時間培養した。培養後、各ウェルの培養上清を回収し、含まれるTNF−α量をTNF−α測定キット(レビスTNFα−マウス;株式会社シバヤギ製)を用いて定量した。培養終了時にトリパンブルー(和光純薬工業株式会社製)染色により細胞のバイアビリティを確認し、細胞毒性が認められない濃度での評価を行った。結果を図5に示す。
なお、対照として、前記大豆発酵組成物の代わりに純水を添加した対照(LPS刺激+)、及びLPSを添加しなかった対照(LPS刺激−)も同様に評価した。
前記Raw264細胞を5×105個/mLに調整し、希釈倍率128倍、64倍、32倍、又は16倍の実施例1で得られた大豆発酵組成物を加え、37℃、5%CO2インキュベーターで2時間処理した。実施例3と同様に96ウェルのマイクロプレートで培養して分化させた3T3−L1細胞の各ウェルに大豆発酵組成物で処理したRaw264細胞を5×104個/ウェルで重層し、48時間培養した。培養後、各ウェルの培養上清を回収し、含まれるアディポネクチン量をアディポネクチン測定キット(マウス・アディポネクチンELISAキット;株式会社サイクレックス製)を用いて定量した。測定値は、3T3−L1単独の培養上清の値を100%とし、それに対する%を縦軸に示した。結果を図6に示す。
なお、対照として、前記大豆発酵組成物の代わりに純水を添加した対照(Raw264+)、及びRaw264を重層しなかった対照(Raw264−)も同様に評価した。
7U/mLのα−アミラーゼ溶液(和光純薬工業株式会社製)50μLに希釈倍率320倍、160倍、80倍、40倍、20倍、又は10倍の実施例1で得られた大豆発酵組成物20μLを加え5分間処理した後、4質量%デンプン溶液50μLを加えた。7.5分間反応させた後、0.01Nのヨウ素液50μL、及び蒸留水150μLを加え、波長450nmで吸光度を測定した。大豆発酵組成物の代わりに同量の純水を使ったものを対照とし、阻害率は、下記式により算出した。結果を図7に示す。
α−アミラーゼ阻害率(%)={(対照吸光度−検体吸光度)/対照吸光度}×100
0.07U/mLのα−グルコシダーゼ溶液(シグマ社製)50μLに希釈倍率8倍、4倍、又は2倍の実施例1で得られた大豆発酵組成物10μLを加え、5分間処理した後、p−nitrophenyl−α−D−glucopyranoside(ナカライテスク株式会社製)の5mmol/L溶液50μLを加えた。5分間反応させた後、波長405nmで吸光度を測定した。大豆発酵組成物の代わりに同量の純水を使ったものを対照とし、阻害率は下記式により算出した。結果を図8に示す。
α−グルコシダーゼ阻害率(%)={(対照吸光度−検体吸光度)/対照吸光度}×100
予備飼育した7週齢の雄性ICRマウス(日本エスエルシー株式会社から入手可能)を、20時間絶食させた後、蒸留水に懸濁した実施例1で得られた大豆発酵組成物100mg/kg又は300mg/kgとデンプンとを胃ゾンデを用いて強制経口投与した。対照群には蒸留水を同様に投与した。デンプンは、2g/kgで経口投与し、投与30分間、60分間、120分間後に非麻酔下尾静脈より採血し、直接血糖測定器(エキストラ、アボットジャパン株式会社製)を用いて血中グルコース濃度を測定した。得られた値は、平均値±標準偏差で表記した。対照群と被験物質投与群間における統計学的な差の検定は、Dunnetの多重比較検定法を用いて行った。検定での有意水準は5%未満とし、図中には、*:5%未満で表示した。結果を図9に示す。
実施例1で得られた大豆発酵組成物について、希釈倍率32倍、16倍、8倍、4倍、2倍、又は1倍のDPP−IV阻害活性をDPP−IV阻害活性測定キット(DPP−IV Inhibitor Screening Assay Kit;Cayman Chemical社製)を用いて付属のプロトコルに準じて測定した。対照には、同量の純水を用い、DPP−IV阻害率は、下記式により算出した。結果を図10に示す。
DPP−IV阻害率(%)={(対照吸光度−検体吸光度)/対照吸光度}×100
実施例1で得られた大豆発酵組成物について、希釈倍率4倍、2倍、又は1倍のAGE生成阻害率を以下の方法により測定した。
10質量%グリシン(和光純薬工業株式会社製)450μL、10質量%グルコース(和光純薬工業株式会社製)450μL及び被験物質100μLを混合して60℃反応させた。24時間反応させた後、波長450nmで吸光度を測定した。対照には同量の純水を用い、AGE生成阻害率は、次の式により算出した。結果を図11に示す。
AGE生成阻害率(%)={(対照吸光度−検体吸光度)/対照吸光度}×100
マウス線維芽細胞(3T3−L1;ヒューマンサイエンス研究資源バンクから入手可能)、又はラット副腎褐色腫細胞(PC−12;ヒューマンサイエンス研究資源バンクから入手可能)を、基本培地を添加した96ウェルのマイクロプレートに1×105個/ウェルで播種し、37℃、5%CO2インキュベーターで24時間培養した。PC−12については、神経成長因子(NGF;SIGMA社製)を50ng/mLの濃度となるように細胞に添加して培養し、神経細胞に分化させた。
培養後、細胞を無血清のDMEM培地80μLに置換し、実施例1で得られた大豆発酵組成物を10μL添加し、1時間培養した。
酸化ストレス誘導剤として20mmol/Lの2,2’−Azobis(2−amidinopropane)Dihydrochloride(AAPH;フナコシ株式会社製)を10μL添加し、更に3時間培養した。
培養後、細胞の生存率をCell Proliferation Kit I(MTT)(Roche社製)を用いたMTT法により求めた。結果を図12A及び図12Bに示す。
なお、対照として、前記大豆発酵組成物の代わりに純水を添加した対照(AAPH+)、及びAAPHを添加しなかった対照(AAPH−)も同様に評価した。
図12A及び図12Bより、AAPHによる酸化ストレス負荷により細胞生存率の低下が認められた。大豆発酵組成物を添加することにより用量依存的な細胞生存率の増加が認められ、活性酸素による細胞障害から細胞を保護する作用が示された。このことから、糖尿病における酸化ストレスによって誘導される動脈硬化症、白内障、腎障害、神経障害などの糖尿病合併症の発症及び進展を抑制することが示された。更に、I型糖尿病の発症におけるβ細胞の障害を抑制することが示された。
予備飼育した6週齢の雄性ICRマウス(日本エスエルシー株式会社から入手可能)を、20時間絶食させた後、ストレプトゾトシン(STZ;シグマ社製)を120mg/kgの用量で腹腔内投与した。STZ投与4日後に非麻酔下、尾静脈より採血し、直接血糖測定器(エキストラ、アボットジャパン株式会社製)を用いて血中グルコース濃度を測定した。血糖値250mg/dL以上を示した個体について、膵臓β細胞破壊によるインスリン分泌障害性のI型糖尿病が誘発されたと判断し、実験に使用した。
血糖値が均等になるように各群5匹で群分けを行い、水道水で希釈して3%に調整した実施例1で得られた大豆発酵組成物を給水ビンに入れ飲水投与した。投与後7日及び14日後に尾静脈より採血し、上記と同様の方法で血中グルコース濃度を測定した。得られた値は、平均値±標準偏差で表記した。対照群と被験物質投与群間における統計学的な差の検定は、Dunnetの多重比較検定法を用いて行った。検定での有意水準は5%未満とし、図中には、*:5%未満で表示した。結果を図13に示す。
Claims (7)
- 大豆摩砕物の固形画分を発酵させた大豆発酵物から抽出した大豆発酵抽出物を含有することを特徴とする大豆発酵組成物。
- 大豆発酵物が、納豆菌、テンペ菌、乳酸菌及び酵母菌の少なくともいずれかを用いて発酵された請求項1に記載の大豆発酵組成物。
- モロヘイヤ抽出物を更に含有する請求項1から2のいずれかに記載の大豆発酵組成物。
- 大豆発酵抽出物が、熱水及びエタノール水溶液のいずれかで抽出されてなる請求項1から3のいずれかに記載の大豆発酵組成物。
- 大豆摩砕物の固形画分を発酵させて大豆発酵物を得る発酵工程と、
前記大豆発酵物から大豆発酵抽出物を得る抽出工程とを含むことを特徴とする大豆発酵組成物の製造方法。 - 請求項1から4のいずれかに記載の大豆発酵組成物を含有することを特徴とする抗糖尿病組成物。
- 請求項6に記載の抗糖尿病組成物を含有することを特徴とする飲食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012124384A JP5984512B2 (ja) | 2011-09-13 | 2012-05-31 | 大豆発酵組成物の利用、及び飲食品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011199666 | 2011-09-13 | ||
JP2011199666 | 2011-09-13 | ||
JP2012124384A JP5984512B2 (ja) | 2011-09-13 | 2012-05-31 | 大豆発酵組成物の利用、及び飲食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013075883A true JP2013075883A (ja) | 2013-04-25 |
JP5984512B2 JP5984512B2 (ja) | 2016-09-06 |
Family
ID=48479645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012124384A Active JP5984512B2 (ja) | 2011-09-13 | 2012-05-31 | 大豆発酵組成物の利用、及び飲食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5984512B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015002043A1 (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-08 | 株式会社ヤクルト本社 | ペントシジン生成阻害剤 |
JP2018070453A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 一丸ファルコス株式会社 | 前駆脂肪細胞増殖促進剤 |
WO2024177093A1 (ja) * | 2023-02-22 | 2024-08-29 | 株式会社日本生物科学研究所 | 最終糖化産物生成抑制剤 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6050644B2 (ja) * | 2011-10-28 | 2016-12-21 | 株式会社ラフィーネインターナショナル | βセクレターゼの活性阻害用組成物、β−アミロイドの凝集抑制用組成物、小胞体ストレス誘導細胞傷害の抑制用組成物、及び神経細胞の突起伸長誘導用組成物、並びに抗アルツハイマー用飲食品 |
KR101841021B1 (ko) | 2017-04-06 | 2018-03-22 | 한국식품연구원 | 최종당화산물 저감 활성을 갖는 신규한 락토코쿠스 락티스 균주 및 이의 용도 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05176711A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Kyodo Nyugyo Kk | 動脈硬化予防食品 |
JPH0680579A (ja) * | 1991-09-19 | 1994-03-22 | Kyodo Nyugyo Kk | 大豆発酵物由来抗酸化物質 |
JPH0769910A (ja) * | 1993-09-01 | 1995-03-14 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 脂質代謝改善及び血糖上昇抑制組成物 |
JPH09278667A (ja) * | 1996-04-13 | 1997-10-28 | Arusoa Oushiyou:Kk | 活性酸素消去能を有する組成物 |
JPH1160420A (ja) * | 1997-08-20 | 1999-03-02 | Hiroyuki Sumi | 抗菌剤 |
JP2003128571A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-05-08 | Matsuura Yakugyo Kk | 糖尿病医薬および健康食品 |
JP2005080655A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Suetsuna Yoko | 新規なイソフラボン含有組成物及び活性化酸素阻害剤 |
JP2009046456A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-05 | Kikkoman Corp | 生殖行動の誘発用組成物 |
JP2009227636A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Kikkoman Corp | チロシン水酸化酵素調節剤 |
JP2010270069A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Ito En Ltd | モロヘイヤ抽出物を有効成分とする血管病治療予防剤、及びこれを含有する飲食品 |
-
2012
- 2012-05-31 JP JP2012124384A patent/JP5984512B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0680579A (ja) * | 1991-09-19 | 1994-03-22 | Kyodo Nyugyo Kk | 大豆発酵物由来抗酸化物質 |
JPH05176711A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Kyodo Nyugyo Kk | 動脈硬化予防食品 |
JPH0769910A (ja) * | 1993-09-01 | 1995-03-14 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 脂質代謝改善及び血糖上昇抑制組成物 |
JPH09278667A (ja) * | 1996-04-13 | 1997-10-28 | Arusoa Oushiyou:Kk | 活性酸素消去能を有する組成物 |
JPH1160420A (ja) * | 1997-08-20 | 1999-03-02 | Hiroyuki Sumi | 抗菌剤 |
JP2003128571A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-05-08 | Matsuura Yakugyo Kk | 糖尿病医薬および健康食品 |
JP2005080655A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Suetsuna Yoko | 新規なイソフラボン含有組成物及び活性化酸素阻害剤 |
JP2009046456A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-05 | Kikkoman Corp | 生殖行動の誘発用組成物 |
JP2009227636A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Kikkoman Corp | チロシン水酸化酵素調節剤 |
JP2010270069A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Ito En Ltd | モロヘイヤ抽出物を有効成分とする血管病治療予防剤、及びこれを含有する飲食品 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
"ローカル・ニューズ・ファイル", 食品工業, vol. 第53巻,第13号, JPN6015047569, 2010, pages 26 - 29, ISSN: 0003203837 * |
石川 篤志 外2名: "納豆、大豆が健常成人の食後血糖値に与える影響", 生活衛生, vol. 第53巻,第4号, JPN6015047570, 2009, pages 257 - 260, ISSN: 0003203838 * |
須見 洋行 外3名: "キニン産生系の酵素ナットウキナーゼ−カリクレインにかわる納豆の降圧・循環改善作用−", NEW FOOD INDUSTRY, vol. 第50巻,第12号, JPN6015047572, 2008, pages 55 - 60, ISSN: 0003203839 * |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015002043A1 (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-08 | 株式会社ヤクルト本社 | ペントシジン生成阻害剤 |
JPWO2015002043A1 (ja) * | 2013-07-05 | 2017-02-23 | 株式会社ヤクルト本社 | ペントシジン生成阻害剤 |
US10426804B2 (en) | 2013-07-05 | 2019-10-01 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | Pentosidine production inhibitor |
JP2018070453A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 一丸ファルコス株式会社 | 前駆脂肪細胞増殖促進剤 |
WO2024177093A1 (ja) * | 2023-02-22 | 2024-08-29 | 株式会社日本生物科学研究所 | 最終糖化産物生成抑制剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5984512B2 (ja) | 2016-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102121461B1 (ko) | 비만 억제 효능을 갖는 신규 락토바실러스 사케이 및 이의 용도 | |
KR101494279B1 (ko) | 지방세포 분화 유도에 관여하는 유전자의 발현을 억제함으로써 지방세포 분화 억제 효능을 갖는 락토바실러스 플란타룸 케이와이1032 및 이를 유효성분으로 함유하는 제품 | |
JP5984512B2 (ja) | 大豆発酵組成物の利用、及び飲食品 | |
JP5940872B2 (ja) | 抗糖尿病組成物及び飲食品 | |
KR101274664B1 (ko) | 뽕잎 추출물 또는 발효물을 포함하는 음료 조성물 | |
KR101851195B1 (ko) | 발효 뽕잎, 발효 뽕잎 추출물 및 이의 용도 | |
JP2017509636A (ja) | 後発酵茶抽出物を含む組成物 | |
KR102411434B1 (ko) | 무청 추출물을 포함하는 비만 및 대사성질환 개선, 예방 또는 치료용 조성물 | |
KR101949153B1 (ko) | 비스코자임 처리한 뽕나무 잎 추출물을 유효성분으로 포함하는 당뇨병의 예방 또는 치료용 약학 조성물 | |
KR102478724B1 (ko) | 감귤 발효 콤부차를 유효성분으로 포함하는 당뇨 또는 심혈관질환 치료용 조성물 | |
KR20140120285A (ko) | 발효 청미래덩굴 잎 및 이의 추출물 | |
KR101689192B1 (ko) | 결명자를 발효시켜 변비 개선 또는 예방 활성을 증진시키는 락토바실러스 케피리 균주 | |
KR101236297B1 (ko) | 신규한 엔테로코커스 패칼리스 케이-60 균주 및 상기 균주를 이용한 포도당 항상성 개선용 인삼 발효 추출물 및 이의 제조방법 | |
KR102139443B1 (ko) | 감국 발효물을 유효성분으로 함유하는 지방세포 분화 억제용 조성물 | |
KR101266328B1 (ko) | 지방세포 분화 유도에 관여하는 유전자의 발현을 억제함으로써 지방세포 분화 억제 효능을 갖는 락토바실러스 가세리 에이치와이7021 및 이를 유효성분으로 함유하는 제품 | |
KR20100054428A (ko) | 인삼 또는 인삼추출물로부터 유산균인 락토바실러스 가세리kctc 3163 발효에 의한 당항상성 개선용 추출물 및 그의 제조방법 | |
KR102337130B1 (ko) | 한방 복합 재료의 발효물을 유효 성분으로 포함하는 비만 예방, 개선 또는 치료용 조성물 및 이의 제조방법 | |
KR20110093477A (ko) | 발효 홍삼을 포함하는 항암 조성물 | |
KR101854960B1 (ko) | 발아 벼 왕겨 추출물을 유효성분으로 포함하는 항당뇨용 조성물 | |
CN111991521A (zh) | 一种降三高茶含片及其制备方法 | |
CN113134024A (zh) | 蒲公英水提取液用于制备促进脂肪代谢及水份代谢的组合物的用途 | |
KR20210075634A (ko) | 산돌배 혼합 발효추출물을 유효성분으로 함유하는 항비만 조성물 | |
KR102545583B1 (ko) | 진세노사이드 함량 및 보존성이 증진된 이중 코팅 홍삼 과립의 제조방법 | |
KR20200137193A (ko) | 보리잎 유래 다당 분획물을 함유하는 비만 및 대사질환의 개선, 예방 또는 치료용 조성물 | |
KR102691084B1 (ko) | 꾸지뽕나무 열매 복합발효물을 유효성분으로 포함하는 비만 개선 및 예방용 조성물 및 그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5984512 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |