JP2013071914A - 固形油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に製剤に光が当たるスティック状化粧料やバーム状化粧料などの固形油性化粧料において、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムの配合に起因する製剤の変色を抑制しつつ、十分な抗菌作用を有する固形油性化粧料を提供すること。
【解決手段】(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト1〜10質量%と、(b)クロルヒドロキシアルミニウム5〜50質量%とを含有し、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの含有量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの含有量が質量比で5〜50倍であることを特徴とする固形油性化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は固形油性化粧料に関する。さらに詳しくは、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムとを配合し、変色抑制と十分な抗菌力を確保した、防臭化粧料や制汗化粧料として好適な固形油性化粧料に関する。
銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムを配合した皮膚外用剤は防臭化粧料や制汗化粧料として利用されている。銀イオン担持抗菌性ゼオライトを配合した皮膚外用剤にて、クロルヒドロキシアルミニウム等のハロゲン化物を配合すると製品の変色が激しいが、例えば、特許文献1ではこの変色に関しミョウバンを配合することにより解決している。
しかしながら、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムを配合したスティック状もしくはバーム状の固形油性化粧料においては、使用時に製剤自体が光に曝される機会が多く、ミョウバンを用いても変色が見られてしまうという問題点があった。
一方、特許文献2には、抗菌性ゼオライトを配合した防臭化粧料が開示されている。その実施例5には、銀イオン担持抗菌性ゼオライト0.5質量%とアルミニウムヒドロキシクロライド15質量%とを配合したデオドランドスティック化粧料が記載されている。しかしながら、銀イオン担持抗菌性ゼオライトの配合量が1質量%未満であると、十分な抗菌性を発揮し得ないという課題がある。
また、特許文献2の実施例6には、銀イオン担持抗菌性ゼオライト10質量%とアルミニウムヒドロキシクロライド20質量%とを配合したデオドランドスティック化粧料が記載されている。
さらに、実施例8には、銀イオン担持抗菌性ゼオライト15質量%とアルミニウムヒドロキシクロライド10質量%とを配合したデオドランドスティック化粧料が記載されている。
しかしながら、実施例6及び実施例8のデオドランドスティック化粧料を規定された処方量で製造すると、室内光による変色は抑制できないものであった。さらに、実施例6及び実施例8のデオドランドスティック化粧料は多孔質シリカや酸化亜鉛による肌上・衣服への付着後の白さが著しく目立つという課題も有するものでもある。
また、特許文献3には銀イオン担持抗菌性ゼオライトとグルタチオン及び/又はL−システインを配合した皮膚外用剤が開示されており、その実施例13には銀イオン担持抗菌性ゼオライト5質量%とクロルヒドロキシアルミニウム15質量%とL−システイン1質量%を配合したデオドランドスティック化粧料が記載されている。
しかしながら、実施例13のデオドランドスティック化粧料を規定された処方量で製造すると、室内光による変色は抑制できないものであった。すなわち、特許文献3の発明では外観の変色抑制が十分に解決されていない。
特許文献4には、銀イオン担持抗菌性ゼオライトと、HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤が記載されており、その実施例18には銀イオン担持抗菌性ゼオライト10質量%とアルミニウムヒドロキシクロライド20質量%とを配合したデオドランドスティック化粧料が記載されている。しかしながら、実施例18のデオドランドスティック化粧料を規定された処方量で製造すると、室内光による変色は抑制できないものであった。
特開2004−307375号公報 特開2007−223995号公報 WO2006/095753号公報 特開2009−46426号公報
本発明者は上述の観点に鑑みて鋭意研究した結果、使用時に製剤に光が当たるスティック状化粧料やバーム状化粧料などの固形油性化粧料において、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト1〜10質量%と、(b)クロルヒドロキシアルミニウム5〜50質量%とを含有し、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの含有量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの含有量が質量比で5〜50倍であることを特徴とする固形油性化粧料を製造すると、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムの配合に起因する製剤の変色を抑制しつつ、十分な抗菌作用を有する固形油性化粧料を提供することが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、使用時に製剤に光が当たるスティック状化粧料やバーム状化粧料などの固形油性化粧料において、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムの配合に起因する製剤の変色を抑制しつつ、十分な抗菌作用を有し、防臭化粧料や制汗化粧料として極めて有用な固形油性化粧料を提供することである。
すなわち、本発明は、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト1〜10質量%と、(b)クロルヒドロキシアルミニウム5〜50質量%とを含有し、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの含有量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの含有量が質量比で5〜50倍であることを特徴とする固形油性化粧料を提供するものである。
また、本発明は、さらに(c)グルタチオン及び/又はL−システインを0.1〜5質量%含有することを特徴とする上記の固形油性化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、さらに(d)HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤を0.5〜20質量%含有することを特徴とする上記の固形油性化粧料を提供するものである。
また、本発明は、前記固形油性化粧料がスティック状化粧料またはバーム状化粧料であることを特徴とする上記の固形油性化粧料を提供するものである。
本発明の固形油性化粧料は、十分な抗菌作用を有する特定量の銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムの配合に起因する製剤の外観の変色を効率良く抑制できる。
すなわち、本発明によれば、使用時に製剤に光が当たるスティック状化粧料やバーム状化粧料などの固形油性化粧料において、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムの配合に起因する製剤の変色を抑制しつつ、十分な抗菌作用を有し、防臭化粧料や制汗化粧料として極めて有用な固形油性化粧料を提供することが可能となる。
また、本発明の固形油性化粧料は、多孔質シリカや酸化亜鉛を必須成分として配合しないため、これらの粉末を配合しない場合には肌上に塗布した際に白さが目立つという問題が生じない。
以下、本発明について詳述する。
<(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト>
本発明に用いる銀イオン担持抗菌性ゼオライトは、ゼオライトのイオン交換可能な部分に抗菌性銀イオンを保持しているゼオライトの粉末が使用される。すなわち、ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部が抗菌性の銀イオンで置換されたゼオライトの粉末である。銀イオン担持抗菌性ゼオライトは常法によりゼオライトから容易に製造できる。
本発明においては、抗菌性銀イオンと共に、亜鉛イオンとアンモニウムイオンを置換したゼオライトが好ましい。本発明には市販品(ゼオミックAJ10N:株式会社シナネンゼオミック)を使用できる。
銀イオン抗菌性ゼオライトの粉末の平均粒径は10μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.1〜5μmである。また、平均粒径がこの範囲である場合に、その粒度分布において粒径が1μmを超えるものが20%以下であることが好ましい。
ゼオライトは天然ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれでもよい。ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有するアルミノシリケートであり、一般式としては、XM2/nO・Al23・YSiO2・ZH2Oで表示される。この一般式において、Mはイオン交換可能なイオンを表し、通常は1または2価の金属イオンである。nは(金属)イオンの原子価である。X及びYはそれぞれ金属酸化物、シリカ係数、Zは結晶水の数を表示している。
ゼオライトの具体例としては、例えば、A−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライト、T−型ゼオライト、高シリカゼオライト、ソーダライト、モルデナイト、アナルサイム、クリノプチロライト、チャバサイト、エリオナイト等を挙げることができる。これらのゼオライトのイオン交換容量は、A−型ゼオライト7meq/g、X−型ゼオライト6.4meq/g、Y−型ゼオライト5meq/g、T−型ゼオライト3.4meq/g、ソーダライト11.5meq/g、モルデナイト2.6meq/g、アナルサイム5meq/g、クリノプチロライト2.6meq/g、チャバサイト5meq/g、エリオナイト3.8meq/gである。いずれも抗菌性金属イオンやアンモニウムイオンでイオン交換するに十分の容量を有している。
ゼオライト中のイオン交換可能なイオンは、例えば、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオン等である。また、これらのイオンに置換される抗菌性金属イオンは、例えば、銀、銅、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム、又はタリウムのイオンがあるが、本発明は銀イオンで交換されたものを使用する。
抗菌性銀イオンは、抗菌性の観点からは、ゼオライト中に0.1〜15質量%含有されていることが好ましい。
例えば、銀イオン0.1〜15質量%と亜鉛イオンを0.1〜8質量%含有する抗菌性ゼオライトが好ましい。一方、アンモニウムイオンは、ゼオライト中に20質量%まで含有させることが好ましいが、ゼオライトの変色を有効に防止するという観点から、ゼオライト中0.5〜5質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい。なお、質量%とは110℃乾燥基準のゼオライト中の質量百分率である。
本発明において、銀イオン担持抗菌性ゼオライトは市販品を使用できる。抗菌性ゼオライトの製造方法としては、例えば、下記の如く調製される。すなわち、予め調製した銀イオン、亜鉛イオン等を含有する混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンと上記イオンとを置換させる。接触は、10〜70℃、好ましくは40〜60℃で3〜24時間、好ましくは10〜24時間バッチ式又は連続式(例えば、カラム法)によって行うことができる。なお、上記混合水溶液のpHは3〜10、好ましくは5〜7に調整することが適当である。該調整により、銀の酸化物等のゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できるので好ましい。また、混合水溶液中の各イオンは、通常いずれも塩として供給される。例えば、銀イオンは、硝酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀、酢酸銀、ジアンミン銀硝酸塩、ジアンミン銀硫酸塩等である。亜鉛イオンは硝酸亜鉛(II)、硫酸亜鉛、過塩素酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等である。
ゼオライト中の抗菌性銀イオンの含有量は、前記混合水溶液中の各イオン(塩)濃度を調整することによって、適宜制御することができる。前記混合水溶液中の銀イオン濃度を0.002M/l〜0.15M/lとすることによって、適宜、銀イオン含有量0.1〜5%の抗菌性ゼオライトを得ることができる。また、抗菌性ゼオライトがさらに亜鉛イオンを含有する場合、前記混合水溶液中の亜鉛イオン濃度は0.15M/l〜1.2M/lとすることによって、適宜、亜鉛イオン含有量0.1〜8%の抗菌性ゼオライトを得ることができる。抗菌性ゼオライトは、上記の混合水溶液以外に、各イオンを単独で含有する水溶液を用い、各水溶液とゼオライトとを逐次接触させることによって、イオン交換することもできる。各水溶液中の各イオンの濃度は、前記混合水溶液中の各イオン濃度に準じて定めることができる。
イオン交換が終了したゼオライトは、十分に洗浄した後乾燥する。乾燥は105℃〜115℃又は減圧(1〜30Torr)下において70〜90℃で行うことが好ましい。
銀イオン担持抗菌性ゼオライトの配合量は、固形油性化粧料全量に対して1〜10質量%である。当該配合量により十分な抗菌力が発揮される。なお、銀イオン担持抗菌性ゼオライトの配合量が10質量%を超え、かつ後述する(b)クロルヒドロキシアルミニウムの配合量が50質量%を超え、合計の粉末配合量が60質量%を超えると、固形化粧料としての成型が困難になる。また、塗布しやすさ(すべり、伸び等)といった使用性が悪化してしまう。
<(b)クロルヒドロキシアルミニウム>
クロルヒドロキシアルミニウムは、本発明の固形油性化粧料に制汗剤として配合する成分である。従来の技術では、上述したように、クロルヒドロキシアルミニウムのようなハロゲンを含む制汗剤と銀イオン担持抗菌性ゼオライトとを使用すると、主に光により製剤の外観が変色を生じてしまうという重大な問題点があった。
特に、使用時に製剤に光が当たるスティック状化粧料やバーム化粧料においては極めて変色し易く、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムとを配合した従来のスティック状化粧料やバーム化粧料は、背景技術の欄にて記載したように、室内光によっても外観の変色を抑制することが出来なかった。
しかしながら、本発明においては、クロルヒドロキシアルミニウムの配合量と、銀イオン担持抗菌性ゼオライトに対する配合比を調整することにより、見事に、光による固形油性化粧料の製剤の変色抑制に成功したのである。
本発明に用いるクロルヒドロキシアルミニウムの配合量は、固形油性化粧料全量に対して5〜50質量%である。
また、本発明においては、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの配合量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの配合量は質量比で5〜50倍であることが必須要件である。
本発明においては、上述した(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの配合量と、クロルヒドロキシアルミニウムの配合量と、両者の配合比が、光による固形油性化粧料の製剤の変色抑制の鍵であり、本発明の必須要件の本質である。
<(c)グルタチオン及び/又はL−システイン>
本発明に用いる(c)グルタチオン及び/又はL−システインは、皮膚に塗布した製剤が衣服に二次付着した汚着に対し、その洗濯洗浄性を向上させる成分として配合される成分である。
すなわち、本発明は、さらにグルタチオン及び/又はL−システインを配合することにより、衣服に二次付着した汚着を衣服の洗濯により容易に除去できるという効果をも発揮する。
グルタチオン及び/又はL−システインの配合量は、洗濯の洗浄効果を十分に得るために、固形油性化粧料全量に対して0.1〜5質量%であり、好ましくは0.3〜0.5質量%である。
<(d)HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤>
本発明に用いるHLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤は、上記(c)成分と同様に、皮膚に塗布した製剤が衣服に二次付着した汚着に対し、その洗濯洗浄性を向上させる成分として配合される成分である。
すなわち、本発明は、さらにHLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤を配合することにより、衣服に二次付着した汚着を衣服の洗濯により容易に除去できるという効果をも発揮する。
HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤としては、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、POEトリメチロールプロパン脂肪酸エステルが好適に配合される。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えばジイソステアリン酸PEG−8(日本エマルジョン株式会社 EMALEX400di−IS)、ジイソステアリン酸PEG−12(日本エマルジョン株式会社 EMALEX600di−IS))が特に好ましい。
また、自己乳化性のあるPOEグリセリン脂肪酸エステル(例えばジイソステアリン酸PEG(EMALEX GWIS320))も好ましく使用される。
当該非イオン界面活性剤の配合量は、洗濯の洗浄効果を十分に得るために、固形油性化粧料全量に対して0.5〜20質量%であり、好ましくは1〜10質量%である。
本発明の固形油性化粧料においては、上記した必須成分の他に、スティック状またはバーム状の固形化粧料を成型するために、固形乃至半固形の油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、固形乃至半固形のエステル油、ワックスなどを適宜配合して、常法により、必須成分を油分(固型乃至半固形油分及び液状油分)とともに混合し、容器に充填して成型して製造される。
固形乃至半固形の油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ミツロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ラノリン、セラックロウ、等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、)等が挙げられる。
固形・半固形のエステル油としては、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、水素添加ホホバ油等が挙げられる。
ワックスとしては、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、シリコーンワックス等が挙げられる。
上記スティック状もしくはバーム状の固形油性化粧料を形成するための固形乃至半固形の油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、固形乃至半固形のエステル油、ワックスなどの配合量は、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト、(b)クロルヒドロキシアルミニウム、(c)グルタチオン及び/又はL−システイン、(d)HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤の配合量や、目的とする製品硬度によって適宜決定されるが、通常、固形油性化粧料全量に対して3〜40質量%であり、好ましくは5〜30質量%である。
本発明の固形油性化粧料とは、実質的に水を含まず、油分を基材とする固形化粧料である。配合可能な油分は、上記した固形乃至半固形の油分に他に、通常化粧料に使用される油分であれば特に制限はない。すなわち、油分の種類や配合量は特に限定されず、目的とする製品硬度、塗布後の皮膚上での粉末の白さの軽減、皮膚への密着感や塗布時の塗布しやすさ(すべり、伸び等)といった使用性などによって適宜決定できる。本発明の固形油性化粧料には液状油分も配合可能であることは言うまでもない。液状油分の配合量も目的とする製品に応じて適宜決定される。
配合可能な液状油分としては、例えば、オリーブ油、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、月見草油、ホホバ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、茶実油、コメヌカ油、胚芽油、落花生油、ヒマワリ油、アーモンド油、トウモロコシ油等の液体油脂類;スクワラン、流動パラフィン、ポリブテン等の炭化水素油;イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸2−ヘキシルデシル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、リンゴ酸ジイソステアリル、イソプロピルミリステート、2−オクチルドデシルオレエート、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキシルパルミテート、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、ドデシルオレエート、オレイン酸オレイル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、コハク酸2−エチルヘキシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のエステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン油;トリグリセリン、フッ素変性油等が挙げられる。
本発明には、本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料に配合されるその他の任意配合成分を配合することも可能である。以下に具体的に例示する。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、繃−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子{例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸};微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);その他(例えば、魚由来コラーゲン、魚由来ゼラチン、コムギタンパク、シルクタンパク等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジン。
2,4−ビス−{〔4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−2ヒドロキシ〕−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オンなど。ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。オクトクリレン。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、デキストラン、ケラト硫酸、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル−1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミンテトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)ジオレイン酸塩、エチレンジアミンテトラポリオキシプロピレン、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸ナトリウム(二水塩)、エチレンジアミン四酢酸カルシウムナトリウム、エデト酸、エデト酸三ナトリウム、エデト酸二カリウム二水塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、エデト酸四ナトリウム二水塩、エデト酸四ナトリウム四水塩等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、ユキノシタ抽出物、アルブチン、トラネキサム酸、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸グルコシド、4−メトキシサリチル酸カリウム等);各種抽出物(例えば、緑茶、ウーロン茶、紅茶、プアール茶、クワ、クララ、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、チオタウリン、ヒポタウリン等);殺菌剤(例えば、安息香酸及びその塩類、イソプロピルメチルフェノール、ウンデシレン酸及びその塩類、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンザトニウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン、塩化クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルクレゾール、クロルフェネシン、クロロブタノール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、サリチル酸及びその塩類、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ドミフェン、ソルビン酸及びその塩類、チモール、チラム、デヒドロ酢酸及びその塩類、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルフェノール、ハロカルバン、ピロガロール、フェノール、ヘキサクロロフェン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、NN"−メチレンビス(N'−(3−ヒドロキシメチル−2.5−ジオキソ−4−イミダゾリジニルウレア、ラウロイルサルコシンナトリウム、レゾルシン、ヒノキチオール等)等が挙げられる。
次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。本発明はこれによって限定されるものではない。配合量は特に断りのない限り全量に対する質量%である。
「表1」に示す処方で、制汗固形油性化粧料であるスティック状化粧料を常法により調製し、容器に充填し直接光(室内灯)に曝されるようにして、室内に一週間放置して、目視により、一週間後の室内光暴露による変色を以下に基準で判定した。
<判定基準>
○:全く変色がない。
○△:若干の変色が見られるが、実使用上気にならないレベルである。
×:著しい変色が見られた。
Figure 2013071914
*1:シリコーンKF−96A−6T、信越化学工業株式会社
*2:エマレックス600DI−IS(EX)、日本エマルジョンKK
*3:パフォーマレンPL、New Phase Technllogies
*4:パラミックス91、日興リカ株式会社
*5:ゼオミックAJ10N、株式会社シナネンゼオミック
上記「表1」の結果から、銀イオン担持抗菌性ゼオライト1〜10質量%と(b)クロルヒドロキシアルミニウム5〜50質量%とを含有し(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの含有量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの含有量が質量比で5〜50倍であることを特徴とする本発明の実施例の固形油性化粧料は、室内光暴露による変色による変色の問題がないことが判明した。
以下に本発明のその他の固形油性化粧料の実施例を挙げる。
実施例6:デオドラントスティック
配合成分 質量%
銀イオン担持抗菌性ゼオライト 1
クロルヒドロキシアルミニウム 15
環状シリコーン 40
ジメチルポリシロキサン(6cs、25℃) 24.5
シリコーンワックス 10
グルタチオン 0.3
タルク 5
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2
<製造方法>
上記成分を混合したものを容器に充填し、デオドラントスティックを得る。
実施例7:デオドラントスティック
配合成分 質量%
銀イオン担持抗菌性ゼオライト 4
クロルヒドロキシアルミニウム 30
流動パラフィン 23
ジメチルポリシロキサン(6cs、25℃) 15
2エチルヘキサン酸セチル 10
炭化水素ワックス 15
グルタチオン 1
ジメチルポリシロキサンPEG20 2
<製造方法>
上記成分を混合したものを容器に充填し、デオドラントスティックを得る。
実施例8:デオドラントスティック
配合成分 質量%
銀イオン担持抗菌性ゼオライト 4
クロルヒドロキシアルミニウム 25
酸化亜鉛 2
ミョウバン 5
メチルフェニルシリコーン 34.5
パルミチン酸オクチル 20
パルミチン酸デキストリン 1
ミリスチン酸デキストリン 1
炭化水素ワックス 5
L−システイン 0.5
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル 1
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1
<製造方法>
上記成分を混合したものを容器に充填し、デオドラントスティックを得る。
実施例9:デオドラントバーム
配合成分 質量%
銀イオン担持抗菌性ゼオライト 1
クロルヒドロキシアルミニウム 10
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
スクワラン 20
ジイソステアリン酸グリセリル 20
PE−MCワックス 5
パラフィン、マイクロクリスタインワックス混合物 5
ワセリン 5
マイクロクリスタリンワックス 20
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 1
シリカ 1
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2
香料 適宜
<製造方法>
上記成分を混合したものを容器に充填し、デオドラントバームを得る。
本発明は、銀イオン担持抗菌性ゼオライトとクロルヒドロキシアルミニウムとを配合し、変色抑制と十分な抗菌力を確保した固形油性化粧料を提供するものであり、防臭化粧料や制汗化粧料として好適に利用される新規有用な発明である。

Claims (4)

  1. (a)銀イオン担持抗菌性ゼオライト1〜10質量%と、(b)クロルヒドロキシアルミニウム5〜50質量%とを含有し、(a)銀イオン担持抗菌性ゼオライトの含有量に対して(b)クロルヒドロキシアルミニウムの含有量が質量比で5〜50倍であることを特徴とする固形油性化粧料。
  2. さらに(c)グルタチオン及び/又はL−システインを0.1〜5質量%含有することを特徴とする請求項1記載の固形油性化粧料。
  3. さらに(d)HLBが6〜8のポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤を0.5〜20質量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載の固形油性化粧料。
  4. 前記固形油性化粧料がスティック状化粧料またはバーム状化粧料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の固形油性化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017130884A1 (ja) * 2016-01-29 2018-11-22 株式会社カネカ ペプチド含有組成物並びにペプチドの安定化剤、安定化方法及び保存方法
JP2020011920A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社日本色材工業研究所 油性化粧料

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