JP2013070937A - 装飾用外装部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠状部30を構成する合成樹脂製の基部30B の裏側に金属を蒸着することで金属膜39A を形成したので、当該枠状部30が遊技者の手や指に触れやすい位置に配置され、当該枠状部30の表側の表面が遊技者の手や指等で何度も繰り返し擦られても、金属膜39A が損傷することがなく、金属膜39A の損傷を未然に防止することができる。また、金属膜39A の裏側の面に、光を遮断することが可能な厚さの塗膜39B を形成したので、内部に設けられた図示しない照明装置の光りを遮断することができ、金属膜39A が形成された枠状部30からの光の漏洩を未然に防止することができる。
【選択図】 図9
Description
ここで、近年の遊技機は、遊技を行おうとする遊技者の視線を惹き付けるために、様々な意匠が凝らされた装飾用外装部品が設けられたものとなっている。
すなわち、遊技機に設けられる装飾用外装部品は、透明な合成樹脂から形成されていることから、内部に設けられた照明装置の発する光を外部へ照射することができ、遊技の進行に伴って、内部の照明装置を点灯動作又は点滅動作させれば、これにより、遊技を盛り上げる演出を行うことができる。
ここで、装飾用外装部品に施された金属メッキの金属膜の上に、透明な塗料を塗布することで透明な塗膜を形成すれば、装飾用外装部品の表面の金属光沢を損なうことなく、塗膜で金属膜を保護することができる。
従って、装飾用外装部品の表面が遊技者の手や指等で擦られても、塗膜で保護された金属膜が簡単に剥がれることがなくなる。
しかも、塗膜の中に金属粉等の光を反射する微粒子を混ぜておけば、微粒子が散乱する反射光を放つようになるので、見る角度を変えることで、微粒子が瞬くようにきらきら光り、金属層の反射光だけでは得ることができない、視覚的な効果を得ることができる。
また、凹凸のある面に金属膜を形成すると、凹凸の角部分が遊技者の手や指によって擦られ、当該角部分に形成された金属膜が容易に損傷してしまう、という問題もある。
さらに、真空蒸着法で装飾用外装部品の表面に金属膜を形成した場合、成膜の際にピンホールの形成を完全に防止することができず、成膜後の金属膜に数個のピンホールが形成されてしまい、内部に設けらた照明装置の光りがピンホールを通じて外部に漏れてしまう、金属膜が形成された部分から光が漏れる、という問題が発生する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技機(1)の意匠を向上させるために、当該遊技機(1)の外側表面に取り付けられる装飾用外装部品(20)であって、透明な合成樹脂を所定の形状に成形した本体(30)を備え、前記本体(30)の裏側の表面(38)には、金属を蒸着させることによって形成された金属膜(39A) と、この金属膜(39A) の上に塗料を塗装することによって形成された塗膜(39B) とが設けられ、前記塗膜(39B) は、光を遮断することが可能な厚さを有するものであることを特徴とする。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記本体(30)として、裏側の表面に凹凸を設けることで形成された凹凸模様(38)を備えているものを採用したことを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、透明な合成樹脂から成形された本体の裏側の表面に、金属を蒸着することで金属膜を形成したので、当該本体が遊技者の手や指に触れやすい位置に配置され、当該本体の表面が遊技者の手や指等で何度も繰り返し擦られ、あるいは、清掃時に布等で何度も繰り返し擦られても、当該本体の裏側に形成された金属膜が損傷することがなく、金属膜の損傷が未然に防止されるようになる。
また、金属膜の上、換言すると、金属膜の裏側の面に、光を遮断することが可能な厚さの塗膜を形成したので、この塗膜が、当該装飾用外装部品の内部に設けられた照明装置の光りを遮断するようになる。このため、蒸着で形成された金属膜に数個のピンホールが形成されていても、塗膜が照明装置の光りを遮断するので、金属膜のピンホールを通じて外部に漏れてしまうことが防止され、従って、金属膜が形成された部分から光が漏れることがなくなり、以上により、前記目的が達成される。
しかも、蒸着で形成された金属膜が薄くても、塗膜が照明装置の光りを遮断するので、金属膜が形成された部分において、点灯している照明装置の光源が透けて見えることも防止することができるうえ、金属膜の膜厚を適度に薄くすれば、塗膜の色が金属膜を通じて表面に映えるようになるので、例えば、銀色の金属膜の裏側に黒色の塗膜を形成することによって、表側の金属膜の銀色に重厚さが加わり、装飾用外装部品の外観に重厚な高級感を付与することができる。
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、装飾用外装部品の裏側の表面に凹凸を設け、この凹凸によって凹凸模様を形成し、この凹凸のある裏側の表面に金属膜を形成するようにしたので、凹凸模様の凹凸の角部分が外部に露出せず、遊技者の手や指によって、その表側の面が擦られても、当該角部分に形成された金属膜が損傷してしまうことがない。そして、凹凸模様は、透明な装飾用外装部品の外側から目視できるので、凹凸模様によって、装飾用外装部品の意匠をさらに向上でき、装飾用外装部品の意匠のバリエーションの増大を図ることもできる。
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の一実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組み合わせとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。
このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cの各々は、その上端部が演出用照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、演出用照明装置4Cの下端に接続された別の演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの演出用照明装置4Dの各々は、演出用照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、演出用照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、ベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
また、下部パネル部5に設けられたパネル5Aにおける図2中左側及び右側には、上下方向に細長い帯状に形成された演出用照明装置5Bがそれぞれ設けられている。
この演出用照明装置5Bは、上端が上部パネル部4側の演出用照明装置4Dの下端に接続されたものとなっている。
そして、装飾レンズ部品20は、スロットマシン1の意匠を向上させるために、当該スロットマシン1の外側表面に取り付けられる装飾用外装部品となっている。
装飾レンズ部品20は、下部パネル部5の図2中左側及び右側にそれぞれ配置されたもの同士が左右対称となっている。
以下の説明では、下部パネル部5の図2中右側に配置された装飾レンズ部品20について詳しく説明し、下部パネル部5の図2中左側に配置された装飾レンズ部品20については、右側の装飾レンズ部品20と左右対称であるので、その詳しい説明を省略する。
枠状部30は、全体が上下に細長く、上辺が下辺よりも短い略台形状に形成された正面形状を有するとともに、枠状部30は、図4に示すように、アルファベットの「J」字形状の断面形状を有している。
以上において、枠状部30は、透明な合成樹脂を所定の形状に成形したものであって、装飾レンズ部品20の本体となっている。
本発明に基づく装飾用外装部品
この正面部31には、図2中下側に位置するとともに、上方に向かって徐々に広がった細身の正面形状を有する脚部31A と、図2中上側に位置するとともに、下方の脚部31A よりも大きな角度で上方に向かって扇状に広がった逆三角形状の正面形状を有する頭部31B とが設けられている。
端縁部31D の上端部分が端縁部31C から離れるように大きな曲率で曲がっていることにより、頭部31B の正面形状は、下方の脚部31A よりも大きな角度で上方に向かって扇状に広がった逆三角形状のものなっている。
換言すると、脚部31A に形成された長孔部32は、その長手方向に延びるとともに互いに対向する内側縁に、互いに近づく方向へ突出する複数の突起が対向配置されることによって、複数の括れ部32A が形成されたものとなっている。
ここで、枠状部30は、前述したように、断面形状が「J」字形状とされていることから、端縁部31C から立ち上がる側壁部34は、対向する端縁部31D から立ち上がる側壁部35よりも突出寸法が長いものとなっている。
側壁部34及び側壁部35の先端面には、下部パネル部5に固定される際に、当該下部パネル部5に形成されている図示しない位置決め孔に挿通されることで、当該下部パネル部5における枠状部30の位置を決める位置決め爪部34A, 35Aがそれぞれ立設されている。
この仮固定爪部36, 37は、下部パネル部5に形成されている図示しない仮止め孔に挿入された際に、下部パネル部5の裏側の面に係止される返し部36A, 37Aを備え、仮止め孔の内部に挿入されると、返し部36A, 37Aが下部パネル部5の裏側の面に係止され、下部パネル部5に仮固定されるようになっている。
この際、図1中右側の装飾レンズ部品20は、図1の如く、下部パネル部5に取り付けられた状態では、頭部31B の窓部33を通じて、操作卓7に設けられた鍵穴7Aが外部に露出するようになっている。
また、図1中左側の装飾レンズ部品20は、下部パネル部5に取り付けられた状態では、頭部31B の窓部33を通じて、操作卓7に設けられた精算ボタン7Hが外部に露出するようになっている。
また、レンズ部40は、枠状部30に対応して、図4の如く、当該枠状部30と同様にアルファベットの「J」字形状の断面形状を有している。
以上により、レンズ部40は、長孔部32の内部に嵌め込むことが可能となっている。
そして、レンズ部40は、前述したように、断面形状が「J」字形状とされていることから、図4の如く、端縁部41A から立ち上がる側壁部42は、対向する端縁部41B から立ち上がる側壁部43よりも突出寸法が長いものとなっている。
レンズ部40は、図5に示すように、図5中、上下方向に細長い正面形状を備え、その上端部及び下端部にそれぞれ円筒状の被固定部44, 45が設けられたものとなっている。
被固定部44, 45の各々は、図3の如く、枠状部30側を向いた端面が開口部44A, 45Aとなっている。
一方、被固定部44, 45の反対側の端面には、図5の如く、それぞれ、平板状に形成されているとともに、表裏を貫通するネジ挿通孔44B, 45Bが形成された底部44C, 45Cが設けられている。換言すると、被固定部44, 45の反対側の端面は、平板状の底部44C, 45Cでそれぞれ塞がれたものとなっている。
これら複数の係止開口部42A は、図3の如く、レンズ部40の端縁部41A と平行に延びるとともに、端縁部41A から当該側壁部42の頂部に至るまでの中間点を通過する直線の上に、間隔をあけて配列されている。
係止開口部42A の端縁部41A 側に臨む側縁には、当該側縁から端縁部41A へ向かって延びる溝42B が接続されている。
さらに、側壁部43における側壁部42と対向する側面には、図5の如く、多角形状の断面を有する複数の筒状部43B が設けられている。これらの筒状部43B は、正面部41の端縁部41B に沿って間隔をあけて配列されている。
これらの筒状部43B の各々は、図6に示すように、枠状部30側を向いた端部がレンズ部40の表面に開口された開口部43C とされているとともに、その反対側の端部が平板状に形成された底部43D によって閉鎖されたものとなっている。
これらのボス51, 52の先端部分は、レンズ部40が枠状部30に固定される際に、レンズ部40側の被固定部44, 45の内部に嵌合されるようになっている。
これらの掛止部53は、レンズ部40が枠状部30に固定される際に、その先端部分がレンズ部40側の溝42B に案内されて係止開口部42A に導入され、さらに、係止開口部42A の内部を通って、レンズ部40の側壁部42の内側の面に掛止されるように形成されている。
枠状部30の側壁部34及びレンズ部40の側壁部42は、掛止部53の先端部分がレンズ部40側の側壁部42の内側の面に掛止されることで、互いに離間することが防止されるようになっている。これにより、枠状部30の側壁部34及びレンズ部40の側壁部42は、その間に形成される隙間が拡がらないようになっている。
これらの凹部54は、レンズ部40が枠状部30に固定されると、レンズ部40側の係合片43A が内部に遊嵌されるものとなっている。
そして、レンズ部40側の係合片43A は、レンズ部40が枠状部30に固定された状態で装飾レンズ部品20が下部パネル部5に固定されると、下部パネル部5側の表面と、枠状部30の凹部54の内周面とに挟まれて固定されるようになっている。
これらの掛止鉤部55は、レンズ部40が枠状部30に固定される際に、その先端部分がレンズ部40側の筒状部43B の内部に挿入され、筒状部43B に掛止されるようになっている。
枠状部30の側壁部35及びレンズ部40の側壁部43は、掛止鉤部55の先端部分がレンズ部40側の側壁部43に設けられた筒状部43B に掛止されることで、互いに離間することが防止されるようになっている。これにより、枠状部30の側壁部35及びレンズ部40の側壁部43は、その間に形成される隙間が拡がらないようになっている。
すると、枠状部30側の掛止部53の先端部分がレンズ部40側の係止開口部42A の内部に挿通された状態となる。
そして、この固定可能状態において、図7に示すように、被固定部44, 45のネジ挿通孔44B, 45Bに挿通され、且つ、ボス51, 52に螺合しているネジ56で、レンズ部40が枠状部30に接合され、これにより、レンズ部40の枠状部30への固定がなされる。
そして、装飾レンズ部品20は、下部パネル部5に固定されるにあたり、まず、レンズ部40が枠状部30に固定され、且つ、枠状部30の置決め爪部34A, 35Aが下部パネル部5側の仮止め孔(図示略)に挿通されるとともに、枠状部30の仮固定爪部36, 37が下部パネル部5側の仮止め孔(図示略)に挿入される。そして、この状態で、下部パネル部5のネジ挿通孔(図示略)に挿通されたネジ(図示略)を、レンズ部40に設けられた被固定部46のネジ螺合孔46A に螺合すると、装飾レンズ部品20は、下部パネル部5に固定される。
すなわち、枠状部30の裏側の表面30A には、凹凸模様として、当該枠状部30の裏側の表面に鱗状の凹凸を設けることで形成された鱗模様38が設けられている。
また、レンズ部40の裏側の表面には、当該裏側の表面に、ローレット加工で形成した菱形の凹凸を設けることで形成されたダイヤ模様47が設けられている。
このうち、金属膜39A は、光を完全に遮断することがない厚さとなっている。換言すると、金属膜39A の膜厚は、光が程度まで透過可能な膜厚となっている。これにより、枠状部30の表側の表面30C から基部30B の内部に入ってきた光αは、一部が塗膜39B に到達するとともに、塗膜39B で反射して、基部30B の内部を通って、枠状部30の表側の表面30C から外部へ放出可能となっている。
塗膜39B は、光を遮断することが可能な厚さを有するものである。
このため、枠状部30の表側の表面30C から基部30B の内部に入ってきた光は、塗膜39B で遮断されて枠状部30の内部へ到達しないようにないっている。また、枠状部30の裏側の表面30C から基部30B の内部に入ってきた光は、塗膜39B で遮断されて枠状部30の外部へ放出されないようにないっている。
すなわち、透明な合成樹脂から成形された枠状部30の裏側の表面30A 、さらに具体的には、枠状部30を構成する合成樹脂製の基部30B の上に金属を蒸着することで金属膜39A を形成したので、当該枠状部30が遊技者の手や指に触れやすい位置に配置され、当該枠状部30の表側の表面が遊技者の手や指等で何度も繰り返し擦られ、あるいは、清掃時に布等で何度も繰り返し擦られても、当該枠状部30の裏側に形成された金属膜39A が損傷することがなく、金属膜39A の損傷を未然に防止することができる。
ここで、枠状部30の裏側の表面30A に、金属膜39A 及び塗膜39B を形成したので、枠状部30が透明な合成樹脂から成形されたものであっても、その裏側の表面30A に形成された凹凸模様(鱗模様38)の輪郭が明瞭に視認可能となり、これにより、凹凸模様(鱗模様38)を鮮明に視認できるものとすることができる。
例えば、装飾用外装部品の裏側の表面に形成される凹凸模様としては、鱗模様38やダイヤ模様47に限らず、複数の縞からなる縞模様、細かい凹凸かtらなる梨地模様、星形、多角形及び円形等からなる幾何学模様でもよく、凹凸模様の具体的な形態は実施にあたり適宜選択できる。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、遊技場に設置される弾球遊技機や、ゲームセンター等に設置されるテレビゲーム等でもよく、本発明は、意匠を向上させる装飾用外装部品を取り付けることが可能な遊技機全般に適用することができる。
20 装飾用外装部品としての装飾レンズ部品
30 本体としての枠状部
30A 本体(枠状部)の裏側の表面
39A 金属膜
39B 塗膜
38 凹凸模様としての鱗模様
Claims (2)
- 遊技機の意匠を向上させるために、当該遊技機の外側表面に取り付けられる装飾用外装部品であって、
透明な合成樹脂を所定の形状に成形した本体を備え、
前記本体の裏側の表面には、金属を蒸着させることによって形成された金属膜と、
この金属膜の上に塗料を塗装することによって形成された塗膜とが設けられ、
前記塗膜は、光を遮断することが可能な厚さを有するものであることを特徴とする装飾用外装部品。 - 前記本体は、裏側の表面に凹凸を設けることで形成された凹凸模様を備えていることを特徴とする請求項1記載の装飾用外装部品。
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