JP2013070551A - マルチ出力無停電電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無停電電源装置間で融通するバッテリ電力を外部機器への供給電力に十分に活用することができないこと。
【解決手段】複数の無停電電源装置と、第1の電力伝送バスと、第2の電力伝送バスとを備える。各々の無停電電源装置は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1の変換部および第1の変換部から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換する第2の変換部を含むメインユニットと、バッテリと、メインユニットと第1の電力伝送バスとの間に接続された第1のスイッチ部と、メインユニットと第2の電力伝送バスとの間に接続された第2のスイッチ部と、バッテリと第1の電力伝送バスとの間に接続された第3のスイッチ部と、バッテリと第2の電力伝送バスとの間に接続された第4のスイッチ部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用電源の異常時に内蔵のバッテリ(蓄電池)から外部機器へ電力を供給する無停電電源装置に関する。
無停電電源装置(Uninterrupted Power System:無停電電源装置)は、商用電源と外部機器(サーバコンピュータ等のIT機器やその他の電気機器)との間に接続されて使用される。無停電電源装置は、商用電源が正常なときは商用電源の電力を外部機器へ供給すると共に、商用電源からの電力を内蔵のバッテリに充電する。そして無停電電源装置は、商用電源に停電などの異常が発生すると、バッテリに蓄えられている電力を外部機器へ供給することで、瞬時電圧低下や停電が外部機器に対して起こらないようにする。また無停電電源装置は、停電対策のみならず電力のピークカット(ピークシフト)対策としても利用される。
一般に無停電電源装置は、それぞれの外部機器に一台ずつ設置される。このため、複数台の外部機器が存在するフロアや部屋、工場などには多数の無停電電源装置が設置されることになる。これら複数の無停電電源装置は、それぞれ独立して動作するのが基本である。しかし、近年、複数の無停電電源装置を互いに接続することで、可用性(アベイラビリティ)を向上させる技術が提案ないし実用化されている。
例えば特許文献1には、複数の無停電電源装置を1本の電力伝送ラインで接続し、自己のバッテリ容量が十分残っている無停電電源装置からバッテリ容量不足の他の無停電電源装置へ電力伝送ラインを通じてバッテリ電力を供給できるようにする技術が記載されている。より具体的には、それぞれの無停電電源装置は、自己のバッテリと電力伝送ラインとの接続および非接続を制御する電力伝送制御部を有する。
特開2009−140507号公報
しかしながら、バッテリ容量が十分残っているバッテリと残量が少ないバッテリとを同じ電力伝送ラインに接続すると、残量の多いバッテリから残量の少ないバッテリに過度の電流が流れてしまう。このため、残量の多いバッテリの放電電流の多くが、残量の少ないバッテリの充電のために費やされ、外部機器へ十分な電力を供給することができなくなる。
本発明の目的は、上述した課題、すなわち、無停電電源装置間で融通するバッテリ電力を外部機器への供給電力に十分に活用することができない、という課題を解決することににある。
本発明の一形態にかかるマルチ出力無停電電源装置は、
複数の無停電電源装置と、第1の電力伝送バスと、第2の電力伝送バスとを備え、
上記無停電電源装置は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1の変換部およびこの第1の変換部から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換する第2の変換部を含むメインユニットと、バッテリと、上記メインユニットと上記第1の電力伝送バスとの間に接続された第1のスイッチ部と、上記メインユニットと上記第2の電力伝送バスとの間に接続された第2のスイッチ部と、上記バッテリと上記第1の電力伝送バスとの間に接続された第3のスイッチ部と、上記バッテリと上記第2の電力伝送バスとの間に接続された第4のスイッチ部とを有する、といった構成を採る。
本発明は上述したような構成を有するため、無停電電源装置間で融通するバッテリ電力を外部機器への供給電力に十分に活用することが可能となる。
本発明の第1の実施形態のブロック図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態のブロック図である。
[第1の実施形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態にかかるマルチ出力無停電電源装置は、2台の無停電電源装置1、2と、無停電電源装置1、2間を接続する第1の電力伝送バス3および第2の電力伝送バス4と、制御装置7とを備えている。
無停電電源装置1は、常時インバータ給電方式の無停電電源装置であり、商用電源と外部機器(図示せず)との間に接続されている。無停電電源装置1は、メインユニット14と、バッテリ13と、スイッチ部51〜54とを有する。メインユニット14は、商用電源が正常なときは商用電源の電力を外部機器へ供給すると共に、商用電源からの電力を内蔵のバッテリ13に充電し、商用電源に停電などの異常が発生すると、バッテリ13に蓄えられている電力を外部機器へ供給するユニットである。本実施形態では、メインユニット14は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する整流器(第1の変換部)11と、この整流器11から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換するインバータ(第2の変換部)12とから構成される。
メインユニット14とバッテリ13とは、スイッチ部51〜54を介して第1の電力伝送バス3と第2の電力伝送バス4とに接続される。具体的には、メインユニット14の整流器11とインバータ12との接続点は、スイッチ部51を介して第1の電力伝送バス3に接続されると共に、スイッチ部52を介して第2の電力伝送バス4に接続される。またバッテリ13は、スイッチ部53を介して第1の電力伝送バス3に接続されると共に、スイッチ部54を介して第2の電力伝送バス4に接続される。
無停電電源装置2は、無停電電源装置1と同様の構成を有する。すなわち、無停電電源装置2は、常時インバータ給電方式の無停電電源装置であり、商用電源と外部機器(図示せず)との間に接続されている。また無停電電源装置2は、整流器21およびインバータ22とから構成されるメインユニット24と、バッテリ23と、メインユニット24およびバッテリ23と第1の電力伝送バス3および第2の電力伝送バス4との間に接続されるスイッチ部61〜64とを有する。
ここで、バッテリ13とバッテリ23とは同じ電圧であるが、同じ容量であるとは限らない。例えば、バッテリ13の方がバッテリ23よりも大容量であっても良いし、その逆であっても良い。
制御装置7は、制御バス8を通じて無停電電源装置1、2に接続されている。制御装置7は、制御バス8を通じて無停電電源装置1、2の各スイッチ部51〜54、61〜64の開閉を制御する機能を有する。また、制御装置7は、制御バス8を通じて無停電電源装置1、2の状態(各部の稼働状況やバッテリ13、23の残量等)を検出する機能を有していて良い。
次に本実施形態の動作を説明する。
商用電源が正常で且つバッテリ13、23の残量が十分にある場合、無停電電源装置1、2のメインユニット14、24とバッテリ13、23は、第1の電力伝送バス3に接続されている。このとき、スイッチ部51、53、61、63が閉じ、スイッチ部52、54、62、64が開いている。この状態では、図2に太い実線で電力経路を示すように、無停電電源装置1、2のメインユニット14、24が商用電源の電力を外部機器へ供給すると共に、商用電源からの電力で常時バッテリ13、23を充電する動作が行われている。
図2に示す状態で商用電源に停電が発生し、図3に示すように商用電源からメインユニット14、24に対する電力の供給が停止すると、整流器11、21の出力電力が低下する。しかし、インバータ12、22へは、整流器11、21の出力電力に代えてバッテリ13、23に蓄積された電力が供給されるため、バッテリ13、23に蓄えられている電力がインバータ12、22を経由して外部機器へ供給されることになる。この結果、停電は外部機器に対しては発生しない。
図3に示す状態が続くと、バッテリ13、23の残容量が徐々に少なくなっていく。このとき、容量のより小さなバッテリの方が早く残容量が低下していき、出力電圧も低下していく。その結果、残容量の多いバッテリから残容量の少ないバッテリへ第1の電力伝送バス3を介して充電電流が流れ、メインユニット14、24側(すなわち外部機器側)へ流れる電流量が低下する。そこで、制御装置7は、バッテリ13、23の何れか一方の残容量が或る閾値以下に低下するか、或いはバッテリ13、23の残容量の差が或る閾値以上に拡大したことを検出すると、残容量の少ないバッテリを第1の電力伝送バス3から切り離す。具体的には、例えばバッテリ23を第1の電力伝送バス3から切り離す場合、図4に示すようにスイッチ部63を開く。これにより、バッテリ13からバッテリ23に向かう充電電流がなくなる。この状態では、バッテリ13に蓄えられている電力が双方の無停電電源装置1、2のメインユニット14、24を通じて外部機器へ供給されることになる。
このように、残容量の低下したバッテリ23を切り離すことにより、商用電源の停電時に無停電電源装置間で融通するバッテリ電力を外部機器への供給電力に十分に活用することが可能となる。
次に無停電電源装置1がピークカット機能を有するものとし、ピークカットに使用するバッテリ電力の一部を他の無停電電源装置2から融通する際の動作を説明する。
図2に示す状態において、無停電電源装置1のスイッチ部51を閉、スイッチ部52を開、スイッチ部53を閉、スイッチ部54を開とし、また整流器11の動作を停止させると、無停電電源装置1は外部装置への供給電力をバッテリ13に蓄えられた電力で賄うピークカット状態になる。図5の太い実線はこのときの電力経路を示している。他方、無停電源装置2はピークカットを実施しておらず、受電電力を外部機器に供給すると共に、受電電力でバッテリ23を充電する状態にある。
図5に示す状態が続き、バッテリ13の残容量が少なくなると、ピークカット動作を継続できなくなる。そこで、本実施形態では、無停電電源装置2のバッテリ23に蓄えられた電力を無停電電源装置1に融通し、ピークカット動作がより長く継続できるようにする。具体的には、制御装置7は、無停電電源装置1のスイッチ部54を開くと共にスイッチ部53を閉じ、無停電電源装置2のスイッチ部63を開くと共にスイッチ部64を閉じる。これにより、図6の太い実線に示すように、残容量の低下した無停電電源装置1のバッテリ13に代えて、残容量の十分ある無停電電源装置2のバッテリ23に蓄えられた電力が第2の電力伝送バス4を通じて無停電電源装置1のメインユニット14に供給され、ピークカット動作が継続される。このとき、残容量の低下したバッテリ13は第2の電力伝送バス4から切り離されているため、バッテリ23からの放電電流がバッテリ13の充電のために費やされることはない。
また第2の電力伝送バス4から切り離した無停電電源装置1のバッテリ13を第1の電力伝送バス3に接続したことにより、無停電電源装置2のメインユニット24から第1の電力伝送バス3を通じて供給される充電電流によりバッテリ13が充電されることになる。
このように本実施形態によれば、無停電電源装置間で融通するバッテリ電力を外部機器への供給電力に十分に活用することが可能となる。
なお、本実施形態は、無停電電源装置1、2として常時インバータ方式の無停電電源装置を使用したが、双方とも常時商用方式の無停電電源装置を使用しても良い。常時商用方式の場合、メインユニット14、24は整流器およびインバータに加え、商用電源からの受電電力とインバータの出力とを切換えて外部機器へ供給するスイッチ等を備える構成となる。また、無停電電源装置1、2の一方が常時インバータ方式、他方が常時商用方式であっても良い。
また本実施形態は、無停電電源装置の台数は2台であるが、3台以上の無停電電源装置が第1および第2の電力伝送バス3、4に接続されていても良い。
[第2の実施形態]
[概要]
本実施形態では、現状の無停電電源装置の機能を踏襲しながら電力総量規制に対して、夜間電力へのロードシフト機能を用意でき、バッテリについては必要最小の容量を準備することで突然の停電に対して、継続利用可能な機器を従来よりも多くすることが可能となる。特に夜間電力を個別のバッテリに蓄えることによって昼間に消費する電力を規制する使用法が用いられてきたが、この考え方をさらに進めて、バッテリ全てを共通化すれば蓄電可能量を増やすことができる。その際に、どのバッテリに充電可能な空きがあるのかの情報や、どの電池から放電すべきかなどを細かく制御する必要があり、センサ・遠隔制御技術を組み合わせることで実現可能である。また、無停電電源装置部分も常時商用方式と常時インバータ方式の複数を組み合わせることで、接続される機器の用途に応じた制御を行なうことを特徴としている。
従来の技術では、システム内の各無停電電源装置内にそれぞれバッテリが接続されており、実際に商用ラインの停電時に使用されるケースや夜間電力をバッテリに蓄え、昼間に消費する電力に使用することで電力総量規制に対応している。このため、バッテリをシステム内の多数の負荷系統に対してそれぞれ無停電電源装置、バッテリを準備しておく必要性があった。これにより、バッテリの容量、数ともに増大してしまう傾向にあり、バッテリも効率よく使用されていない状況であった。例えば、使用時間は短いがピーク電力が大きい機器を接続している場合には、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置に接続し、ピーク電力を低減する必要がある。しかし、それ以外の機器は一日を通して電力消費がほぼ一定であるため、常時インバータ方式では無停電電源装置での損失が大きくなる傾向にあり、インバータを介さずに電力供給可能な常時商用方式の無停電電源装置とバッテリを準備する必要がある。これにより複数の無停電電源装置および配下のバッテリを増やす必要があり、使用条件によっては、バッテリ機能が有効活用できていない状況である。
そこで、本実施形態にかかるマルチ出力無停電電源装置では、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置と常時商用方式の無停電電源装置を複数台組み合わせ、それぞれに接続されているバッテリについて蓄電したエネルギーを相互に融通しあえるよう接続している。負荷変動の少ない系統に対しては、常時商用方式の無停電電源装置に接続しておき、通常動作時は無停電電源装置内部での損失を減らしシステムの電源効率をアップさせる。これに対し、負荷変動が大きい系統に関しては、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置に接続しておき、バッテリからの電力供給を行うことで負荷使用時のピーク電力をカットし、電力総量規制等に対応する構成とする。この時、バッテリも常時商用方式の無停電電源装置と常時インバータ方式の無停電電源装置間で接続可能とし、無停電電源装置間で融通可能な構成とすることで、それまで個々にバッテリを搭載しバッテリ容量が増大していたものをシステム内で最適化して使用することが可能になる。
[構成]
図7は本実施形態のブロック図である。本実施形態にかかるマルチ出力無停電電源装置110は、システム制御を行う上位装置101にデータ通信バス109を通じて接続される制御基板102、単相100Vを出力する常時インバータ方式の無停電電源装置103、単相200Vを出力する常時商用方式の無停電電源装置104、単相200Vを出力するピークカット型インバータ方式の無停電電源装置105、各無停電電源装置配下に接続されたバッテリ106、107、108から構成される。
システム制御を行う上位装置101については、各無停電電源装置103〜105を制御するため、制御基板102との間をデータ通信バス109により接続する構成となっており、各無停電電源装置103〜105の情報(稼働状況や図1の第1乃至第4のスイッチ部の状態など)およびバッテリ106〜108の情報(残容量など)を読み取ることが可能である。また、各無停電電源装置103〜105配下に接続されたバッテリ106〜108は、第1および第2の電力伝送バスを通じて、蓄えられたエネルギーを相互に融通できる構成となっている。さらに、接続される負荷の特性に応じて、各無停電電源装置およびバッテリの構成を設定し、制御基板102から各無停電電源装置の動作制御およびバッテリの状態監視をすることによって、どのバッテリが充電可能な空きがあるかの情報や、どの電池から放電すべきかなどを細かく制御することが可能となり、システム全体としてバッテリを最適化する構成となっている。
[動作]
上述したように本実施形態では、システム制御を行う上位装置101、制御基板102、単相100Vを出力する常時インバータ方式の無停電電源装置103、単相200Vを出力する常時商用方式の無停電電源装置104、単相200Vを出力するピークカット型インバータ方式の無停電電源装置105、各無停電電源装置配下に接続されたバッテリ106〜108から構成されている。
単相100Vを出力する常時インバータ方式の無停電電源装置103は、夜間にバッテリに電力を蓄えており、昼間の電力需要が高まった際に制御基板102を経由して上位装置101からバックアップ運転に以降する指示があると、昼間の商用電源での消費電力を下げる動作を行う。
単相200Vを出力する常時商用方式の無停電電源装置104は、昼間と夜間で消費電力が変化しない系統に接続されており、通常の昼間の時間帯は商用運転を継続し、停電時のバックアップのみ対応する。常時商用運転のため、常時インバータ運転に比べ、無停電電源装置での損失を低減することができ、システムの電源効率をアップさせる。
単相200Vを出力するピークカット型インバータ方式の無停電電源装置105については、昼間の極限られた時間帯で短時間の電力消費(ピーク電力大)の系統に接続して、ピーク電力が規定値をオーバした際にバッテリからの供給を行い、電力ピークカットを行う。これにより、昼間の電力消費の高い時間帯で短時間に消費電力のアップする系統のピークカットを行い、総電力が上昇することを防いでいる。この系統は通常は電力消費がほとんどないため、常時インバータ出力でもシステムの電力効率を悪化させることは少ない。
また、バッテリ106〜108は、それぞれの無停電電源装置配下に接続されているものの、制御基板102で状態監視を行っている。これにより、バッテリの使用状況を逐次確認でき、無停電電源装置に対し、どのバッテリに充電可能な空きがあるか、どの電池から放電すべきかなどを細かく管理している。さらに負荷の使用状況に応じて、バッテリのエネルギーを相互に融通し合うことで、必要以上にシステム内にバッテリを準備する必要がないようにし、システムとしてバッテリを有効活用できるよう、最適化したシステム構成をとることが可能となっている。
[効果]
システム内の各無停電電源装置内にそれぞれバッテリが接続されており、夜間電力をバッテリに蓄え昼間に消費する電力に使用することで電力総量規制に対応する方式では、バッテリをシステム内の多数の負荷系統に対してそれぞれ無停電電源装置、バッテリを準備しておく必要性があった。これにより、バッテリが増大してしまう傾向にあり、バッテリも効率よく使用されていない状況であった。使用時間は短いがピーク電力が大きい機器を接続している場合には、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置に接続し、ピーク電力を低減する必要がある。しかし、それ以外の機器は一日を通して電力消費がほぼ一定であるため、常時インバータ方式では無停電電源装置での損失が大きくなる傾向にあるため、インバータを介さずに供給する常時商用方式の無停電電源装置とバッテリを準備する必要がある。これにより複数の無停電電源装置および配下のバッテリを増やす必要がある。
本実施形態によるマルチ出力無停電電源装置では、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置105と常時商用方式の無停電電源装置104を複数台組み合わせ、それぞれに接続されているバッテリについて蓄電したエネルギーを相互に融通しあえるよう接続している。負荷変動の少ない系統に対しては、常時商用方式の無停電電源装置104に接続しておき、通常動作時は無停電電源装置内部での損失を減らしシステムの電源効率をアップさせる。また、負荷変動が大きく消費時間が短い系統に関しては、ピークカット機能を持った常時インバータ方式の無停電電源装置105に接続しておき、バッテリからの電力供給を行うことで商用電力使用時のピーク電力をカットし、電力総量規制等に対応可能となる。この時、バッテリも常時商用方式の無停電電源装置104と常時インバータ方式の無停電電源装置103、105間で接続可能とし、無停電電源装置間で融通可能な構成とし、上位装置101等から常に各無停電電源装置、バッテリの状態監視を行なうことで、それまで個々にバッテリを搭載しバッテリ容量が増大する傾向にあったものをシステム内で最適化して使用することが可能になる。
1、2…無停電電源装置(UPS)
3…第1の電力伝送バス
4…第2の電力伝送バス
7…制御装置
8…制御バス
11、21…整流器
12、22…インバータ
13、23…バッテリ
14、24…メインユニット
51〜54、61〜64…スイッチ部

Claims (9)

  1. 複数の無停電電源装置と、第1の電力伝送バスと、第2の電力伝送バスとを備え、
    前記無停電電源装置は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1の変換部および該第1の変換部から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換する第2の変換部を含むメインユニットと、バッテリと、前記メインユニットと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第1のスイッチ部と、前記メインユニットと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第2のスイッチ部と、前記バッテリと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第3のスイッチ部と、前記バッテリと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第4のスイッチ部とを有する
    ことを特徴とするマルチ出力無停電電源装置。
  2. 前記無停電電源装置の前記第1乃至第4のスイッチ部の開閉状態を切換える制御装置を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチ出力無停電電源装置。
  3. 前記複数の前記無停電電源装置のメインユニットおよびバッテリが前記第1および第3のスイッチ部を通じて前記第1の電力伝送バスに接続されている状態において商用電源に停電が発生し、何れかのバッテリの残容量が予め定めた基準以下に低下した場合、前記制御装置は、当該残容量の低下したバッテリを有する前記無停電電源装置の前記第3のスイッチ部を開くことにより当該残容量の低下したバッテリを前記第1の電力伝送バスから切り離すことを特徴とする請求項2に記載のマルチ出力無停電電源装置。
  4. 前記複数の無停電電源装置のメインユニットおよびバッテリが前記第1および第3のスイッチ部を通じて前記第1の電力伝送バスに接続されている状態において、前記複数の無停電電源装置のうちの第1の無停電電源装置が外部機器に共有する電力の一部または全部をバッテリに蓄えられた電力を使用して供給するピークカット動作を行うとき、前記制御装置は、前記第1の無停電電源装置の前記第1乃至第4のスイッチ部の接続状態を切換えてメインユニットおよびバッテリを前記第1の電力伝送バスから切り離して前記第2の電力伝送バスに接続することを特徴とする請求項2に記載のマルチ出力無停電電源装置。
  5. 前記制御装置は、前記第1の無停電電源装置の前記バッテリの残容量が予め定められた基準以下に低下した場合、前記第1の無停電電源装置以外の無停電電源装置であってバッテリ残量が十分にある第2の無停電電源装置の前記第3および第4のスイッチ部の接続状態を切換えてバッテリの接続先を前記第1の電力伝送バスから前記第2の電力伝送バスに切り替えると共に、前記第1の無停電電源装置の前記第3および第4のスイッチ部の接続状態を切換えてバッテリの接続先を前記第2の電力伝送バスから前記第1の電力伝送バスに切換えることを特徴とする請求項4に記載のマルチ出力無停電電源装置。
  6. 前記複数の無停電電源装置の一部が常時インバータ方式の無停電電源装置であり、残りの一部が常時商用方式の無停電電源装置であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマルチ出力無停電電源装置。
  7. 複数の無停電電源装置と、第1の電力伝送バスと、第2の電力伝送バスとを備え、前記無停電電源装置が、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1の変換部および該第1の変換部から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換する第2の変換部を含むメインユニットと、バッテリと、前記メインユニットと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第1のスイッチ部と、前記メインユニットと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第2のスイッチ部と、前記バッテリと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第3のスイッチ部と、前記バッテリと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第4のスイッチ部とを有するマルチ出力無停電電源装置の制御方法であって、
    前記複数の前記無停電電源装置のメインユニットおよびバッテリが前記第1および第3のスイッチ部を通じて前記第1の電力伝送バスに接続されている状態において商用電源に停電が発生し、何れかのバッテリの残容量が予め定めた基準以下に低下した場合、当該残容量の低下したバッテリを有する前記無停電電源装置の前記第3のスイッチ部を開くことにより当該残容量の低下したバッテリを前記第1の電力伝送バスから切り離すことを特徴とするマルチ出力無停電電源装置の制御方法。
  8. 複数の無停電電源装置と、第1の電力伝送バスと、第2の電力伝送バスとを備え、前記無停電電源装置が、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1の変換部および該第1の変換部から出力される直流電力を外部機器へ供給する交流電力に変換する第2の変換部を含むメインユニットと、バッテリと、前記メインユニットと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第1のスイッチ部と、前記メインユニットと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第2のスイッチ部と、前記バッテリと前記第1の電力伝送バスとの間に接続された第3のスイッチ部と、前記バッテリと前記第2の電力伝送バスとの間に接続された第4のスイッチ部とを有するマルチ出力無停電電源装置の制御方法であって、
    前記複数の無停電電源装置のメインユニットおよびバッテリが前記第1および第3のスイッチ部を通じて前記第1の電力伝送バスに接続されている状態において、前記複数の無停電電源装置のうちの第1の無停電電源装置が外部機器に共有する電力の一部または全部をバッテリに蓄えられた電力を使用して供給するピークカット動作を行うとき、前記第1の無停電電源装置の前記第1乃至第4のスイッチ部の接続状態を切換えてメインユニットおよびバッテリを前記第1の電力伝送バスから切り離して前記第2の電力伝送バスに接続することを特徴とする請求項2に記載のマルチ出力無停電電源装置の制御方法。
  9. 前記第1の無停電電源装置の前記バッテリの残容量が予め定められた基準以下に低下した場合、前記第1の無停電電源装置以外の無停電電源装置であってバッテリ残量が十分にある第2の無停電電源装置の前記第3および第4のスイッチ部の接続状態を切換えてバッテリの接続先を前記第1の電力伝送バスから前記第2の電力伝送バスに切り替えると共に、前記第1の無停電電源装置の前記第3および第4のスイッチ部の接続状態を切換えてバッテリの接続先を前記第2の電力伝送バスから前記第1の電力伝送バスに切換えることを特徴とする請求項8に記載のマルチ出力無停電電源装置の制御方法。
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