JP2015231316A - 蓄電システム - Google Patents

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小野澤 誠
Makoto Onozawa
誠 小野澤
一也 木本
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一也 木本
渡辺 均
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
宮本 真
Makoto Miyamoto
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Abstract

【課題】切替部の劣化を軽減することが可能な蓄電システムを提供する。【解決手段】蓄電システム(10)は、外部電源及び負荷(20)に接続される蓄電装置(1)を備える。蓄電装置(1)は、電力線(La)を介して外部電源と接続される入力端子(2)、入力端子(2)を介して外部電源からの電力が供給される蓄電池(11)、外部電源からの電力を負荷(20)に供給する外部電力供給モードと蓄電池(11)からの電力を負荷(20)に供給する電池電力供給モードに切り替える切替部(13)、及び外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する規制手段(La)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
近年、蓄電池を用いた様々な蓄電システムが開発されている。例えば、特許文献1では、負荷に対して常時電力を供給するための無停電電源システムが提案されている。特許文献1の無停電電源システムでは、蓄電池を有する無停電電源装置を介して、交流電源と負荷とが接続されている。特許文献1の無停電電源装置は、交流電源からの入力電圧値を検出する。入力電圧値が低下している場合、この無停電電源装置は、リレーによって構成される切替部をONからOFFに切り替え、蓄電池から負荷に電力を供給する。一方、入力電圧値が回復した場合、上記無停電電源装置は、切替部をOFFからONに切り替え、交流電源から負荷に電力を供給する。
特開2011−45153号公報
ところで、特許文献1のような無停電電源システムでは、負荷の消費電力が大きい場合、交流電源と無停電電源装置とを接続する電力線における電圧降下量が大きくなる。この場合、無停電電源装置は、交流電源において停電や電力低下等の異常が発生したと判断し、交流電源と負荷との接続を蓄電池と負荷との接続に切り替えるよう切替部を制御する。
交流電源と負荷との接続が遮断され、負荷が蓄電池に接続されると、交流電源と無停電電源装置との間の電力線における電圧降下量は小さくなる。このため、無停電電源装置は、交流電源が異常から復帰したと判断し、蓄電池と負荷との接続を交流電源と負荷との接続に切り替えるよう切替部を制御する。
上記のような接続の切り替えは、例えばノンインバータ冷蔵庫等、突入電流が大きい負荷を起動する際に発生しやすく、また、何度も繰り返されるおそれがある。接続の切り替えが何度も繰り返されると、切替部が早く劣化してしまう。
そこで、本発明は、切替部の劣化を軽減することが可能な蓄電システムを提供することを課題とする。
本発明に係る蓄電システムは、電力線を介して外部電源と接続される入力端子と、入力端子を介して外部電源からの電力が供給される蓄電池と、入力端子に印加される電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部によって検出された電圧が所定の電圧閾値を下回った場合に、外部電源からの電力を負荷に供給する外部電力供給モードを、蓄電池からの電力を負荷に供給する電池電力供給モードに切り替え、電圧検出部によって検出された電圧が所定の電圧閾値以上となった場合に、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替える切替部と、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する規制手段と、を備える。
上記蓄電システムは、切替部による外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する規制手段を備えている。このため、上記蓄電システムによれば、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えの頻発を抑制することができ、切替部の劣化を軽減することができる。
上記蓄電システムにおいて、規制手段は、以下の式(1)を満たすよう定められた抵抗Rを有する上記電力線を含むことができる。ここで、Iは外部電源の定格電流値、VACは外部電源の定格電圧値、Vは所定の電圧閾値である。
Figure 2015231316
上記の式(1)を満たす抵抗Rを有する電力線であれば、当該電力線における電圧は、電力線自身の抵抗によって所定の電圧閾値よりも小さくならないように維持される。よって、電圧降下によって外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えが発生するのを抑制することができる。結果として、切替部の劣化の軽減を図ることができる。
上記蓄電システムにおいて、規制手段は、蓄電システムの状態に応じて、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制してもよい。
上記蓄電システムの状態は、電圧検出部によって検出される電圧を含んでいてもよい。
上記蓄電システムにおいて、規制手段は、電圧検出部によって検出される電圧が所定の電圧閾値以上に所定時間維持された場合に、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替えるよう切替部を制御してもよい。この構成によれば、入力端子に印加される電圧が安定した後で、電池電力供給モードから外部電力供給モードに復帰させることができる。これにより、外部電力供給モードに復帰した後すぐに電池電力供給モードに戻ってしまうという事態が発生しにくくなり、切替部の劣化の軽減を図ることができる。
また、上記蓄電システムの状態は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えの発生状況を含んでいてもよい。
上記蓄電システムにおいて、規制手段は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生した場合に、外部電源と負荷とを電気的に遮断し、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切替動作を停止してもよい。この構成によれば、電池電力供給モードと外部電力供給モードとの切替回数が制限されるため、切替部の劣化の軽減を図ることができる。
上記当該蓄電システムは、複数の負荷に対して外部電源から電力を供給可能に構成されていてもよい。複数の負荷の少なくとも1つは、外部電源と入力端子とを接続する電力線とは別の電力線を介して、外部電源に接続されていることが好ましい。
通常、入力端子を介して外部電源に接続される負荷と、入力端子を介さず外部電源に接続される負荷とを含む蓄電システムの場合、コスト等の観点から、各負荷は外部電源から延びる電力線を共用する。つまり、外部電源から1本の電力線を延ばし、この電力線を入力端子の手前で分岐させて各負荷に接続するのが一般的な蓄電システムの構成である。
しかしながら、本発明に係る蓄電システムでは、一般的な蓄電システムと異なり、入力端子を介して外部電源に接続される負荷と、入力端子を介さず外部電源に接続される負荷とで異なる電力線を用いることができる。この構成によれば、外部電源と入力端子とを接続する電力線において、入力端子を介さず外部電源に接続される負荷に起因する電圧降下を抑制することができる。その結果、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えを抑制することができ、切替部の劣化の軽減を図ることができる。
上記蓄電システムは、当該蓄電システムは、複数の負荷に対して外部電源及び蓄電池から電力を供給可能に構成されていてもよい。規制手段は、複数の負荷のうち優先的に電力を供給する必要がある優先負荷が存在する場合に、優先負荷以外の負荷の少なくとも1つと外部電源とを電気的に遮断することができる。この構成によれば、優先負荷以外の負荷に供給する電力を減らすことができ、電力線における電圧降下量を小さくすることができる。その結果、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えを抑制することができ、切替部の劣化の軽減を図ることができる。
上記蓄電池は、リチウムイオン蓄電池であることが好ましい。リチウムイオン蓄電池は鉛蓄電池等と比較して高出力が可能であるため、上記蓄電システムにおける蓄電池としてリチウムイオン蓄電池を採用することで、上記蓄電システムに対してより重い負荷を接続することが可能となる。
本発明によれば、蓄電システムにおける切替部の劣化を軽減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電システムの構成例を示す機能ブロック図である。 図2は、図1に示す蓄電装置のより具体的な構成例を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る蓄電システムの切替規制処理の例を示すフロー図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係る蓄電システムの切替規制処理の例を示すフロー図である。 図5は、本発明の第4実施形態に係る蓄電システムの構成例を示す機能ブロック図である。 図6は、本発明の第5実施形態に係る蓄電システムの構成例を示す機能ブロック図である。 図7は、本発明の第5実施形態に係る蓄電システムの切替規制処理の例を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図中同一又は相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
<第1実施形態>
[全体構成]
以下、本発明の第1実施形態に係る蓄電システム10について説明する。図1に示すように、蓄電システム10は、入力端子2と、蓄電池11と、電圧検出部12と、切替部13と、を備える。入力端子2、蓄電池11、電圧検出部12、及び切替部13は、蓄電装置1に含まれる。蓄電装置1は、電力線Laを介して外部電源である電力系統に接続される。蓄電装置1は、負荷20にも接続される。
(蓄電装置の構成)
蓄電装置1は、上述したように、入力端子2と、蓄電池11と、電圧検出部12と、切替部13と、を含む。図1及び図2に示すように、蓄電装置1は、制御部14と、遮断部15と、電池管理部16と、電力供給部17と、変換部18と、通信部19と、整流器Rと、出力端子3と、をさらに含んでいてもよい。
蓄電池11、電圧検出部12、切替部13、制御部14、遮断部15、電池管理部16、電力供給部17、変換部18、通信部19、及び整流器Rは、筐体としてのフレーム4内に収容されている。蓄電装置1には、電力系統からの交流電力が入力端子2を介して入力される。また、蓄電装置1は、出力端子3を介して交流電力を負荷20に出力する。以下、蓄電装置1の構成例について具体的に説明する。
(入力端子)
入力端子2は、電力線Laを介して電力系統と接続される。入力端子2には、電力系統からの交流電力が入力される。入力端子2に入力された電力は、蓄電池11及び負荷20に供給することができる。
(蓄電池)
蓄電池11は、変換部18を介して外部電源から供給される電力によって充電される。また、蓄電池11は、蓄積した電力を変換部18及び切替部13を介して負荷20に出力する。
蓄電装置1は、1以上の蓄電池11を含む。蓄電池11は、リチウムイオン蓄電池であってもよい。蓄電池11が比較的高出力のリチウムイオン蓄電池である場合、消費電力が大きい負荷20を蓄電装置1に接続することができる。
蓄電装置1が複数の蓄電池11を含む場合、例えば図2に示すように、複数の蓄電池11によって、電池パック110a,110bが構成されていてもよい。各電池パック110a、110bには監視部111a,111bを設けることができる。
各監視部111a,111b及び電池管理部16は、入力端子2に対して絶縁されずに接続される。そのため、各監視部111a,111b及び電池管理部16は、入力端子2に対する非絶縁部、すなわち、交流電力が入力される一次側で動作する。
各監視部111a,111bは、電池パック110a、110bに含まれる各蓄電池11の状態を監視する。各監視部111a,111bは、例えば、蓄電池11の電池温度、電池電流、電池電圧、残量等を検出する。各監視部111a,111bは、検出した蓄電池11の状態を示す信号又はデータを電池管理部16に送信する。
監視部111a,111bは、それぞれ、スイッチ112a,112bを備えていてもよい。監視部111a,111bは、蓄電池11の異常を検出した場合、スイッチ112a,112bをOFFにし、変換部18と蓄電池11との接続を遮断する。
図2の例では、蓄電装置1に2つの電池パック110a,110bが設けられているが、蓄電装置1において、電池パックを1つだけ設けることもできるし、3以上の電池パックを設けることもできる。また、蓄電池11は、必ずしも電池パックの形態で蓄電装置1に設けられる必要はない。蓄電池11は、要求される電力や使用環境等を考慮した適当な形態で蓄電装置1に組み込まれていればよい。
蓄電システム10において、リチウムイオン蓄電池の他、例えば、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池等、エネルギーを蓄えることが可能な二次電池を蓄電池11として用いることができる。蓄電システム10では、一種類の電池を用いてもよいし、複数種類の電池を組み合わせて用いてもよい。
(電圧検出部)
電圧検出部12は、入力端子2に印加される電圧を検出する。より具体的には、電圧検出部12は、入力端子2に印加される電圧として、入力端子2と遮断部15とを接続する電力線Lbにおける電圧を検出する。電圧検出部12は、検出した電圧を制御部14に出力する。
(切替部)
切替部13は、電力系統からの電力を負荷20に供給する外部電力供給モードと、蓄電池11からの電力を負荷20に供給する電池電力供給モードとを切り替える。
切替部13は、電力系統からの交流電力の低下又は停止が検出された場合、つまり、電圧検出部12による検出電圧が所定の電圧閾値を下回った場合に、外部電力供給モードを電池電力供給モードに切り替える。切替部13は、電力系統と負荷20との接続を蓄電池11と負荷20との接続に切り替えることにより、外部電力供給モードを電池電力供給モードに切り替える。
「所定の電圧閾値」は、電力系統に異常が発生したか否かの判断に用いられる閾値であり、予め設定することができる。「所定の電圧閾値」は、電力系統の定格電圧や蓄電装置1に接続する負荷20の消費電力等、蓄電システム10の構成に応じて適宜設定すればよい。
切替部13は、電力系統からの交流電力が回復した場合、つまり、電圧検出部12による検出電圧が所定の電圧閾値以上になった場合に、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替える。切替部13は、蓄電池11と負荷20との接続が電力系統と負荷20との接続に切り替えることにより、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替える。
切替部13は、特に限定されるものではないが、例えばリレー等、公知の切替スイッチによって構成することができる。負荷20は、切替スイッチの切り替えにより、電力系統及び蓄電池11に対して選択的に接続される。
第1実施形態において、切替部13の制御は制御部14によって行われる。ただし、蓄電装置1において制御部14と別に専用回路を設け、この専用回路によって切替部13の制御を行うこともできる。
(電力線)
第1実施形態に係る蓄電システム10において、電力線Laは、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する「規制手段」として機能する。電力線Laは、電力系統から入力端子2までの間の電圧降下を抑制するよう構成されている。より具体的には、電力線Laの抵抗Rは、以下の式(1)を満たすように定められている。以下の式(1)において、Iは電力系統の定格電流値、VACは電力系統の定格電圧値、Vは、上述の「所定の電圧閾値」である。
Figure 2015231316
蓄電装置1は、電力系統の定格電圧値VAC−電圧閾値V以内の電圧降下を許容する。つまり、電力線Laにおいて、電力系統から入力端子2までの間の電圧降下量が定格電圧値VAC−電圧閾値V以内であれば、蓄電装置1は、負荷20に対して電力系統から電力を供給する。
一方、電力線Laにおいて、電力系統から入力端子2までの間の電圧降下量が定格電圧値VAC−電圧閾値Vよりも大きい場合、蓄電装置1は、負荷20に対して蓄電池11から電力を供給する。
なお、電力系統と入力端子2との間の電圧降下量が電力系統の定格電圧値VAC−電圧閾値V以内であることは、電圧検出部12による検出電圧が電圧閾値V以上であることを意味する。電力系統と入力端子2との間の電圧降下量が電力系統の定格電圧値VAC−電圧閾値Vよりも大きいことは、電圧検出部12による検出電圧が電圧閾値Vを下回ることを意味する。
(制御部)
制御部14は、蓄電装置1の動作を制御する。制御部14は、例えば、蓄電池11の充放電制御や、切替部13における外部電力供給モードと電池電力供給モードとを切替制御を行う。制御部14は、遮断部15の動作を制御してもよい。制御部14は、例えば、専用又は汎用プロセッサを用いて構成される。
上述の通り、制御部14には、電圧検出部12によって検出された電圧が入力される。蓄電システム10が外部電力供給モードで運転されている場合において、電圧検出部12による検出電圧が所定の電圧閾値Vを下回った場合、制御部14は、切替部13に対して、外部電力供給モードを電池電力供給モードに切り替えるための電磁信号を切替部13に出力する。
蓄電システム10が電池電力供給モードで運転されている場合において、電圧検出部12による検出電圧が所定の電圧閾値V以上になった場合、制御部14は、切替部13に対して、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替えるための電磁信号を切替部13に出力する。
(遮断部)
遮断部15は、入力端子2と切替部13との間に設けられる。遮断部15は、必要に応じて、入力端子2と切替部13との電気的な接続を遮断する。遮断部15は、例えば、入力端子2と切替部13とを接続する電力線Lbにおいて過電流が所定時間流れた場合、入力端子2と切替部13との電気的な接続を遮断する。
遮断部15の構成は、特に限定されるものではない。遮断部15は、例えばリレー等のスイッチを用いて構成することができる。この場合、制御部14又は制御部14以外の専用回路からの制御に応じて遮断部15のスイッチのON/OFFを切り替えることにより、入力端子2及び切替部13の接続と非接続とを切り替えることができる。また、遮断部15は、例えばブレーカーやヒューズ等、外部からの制御を特に要しない配線用遮断器であってもよい。入力端子2と切替部13との間には、複数の遮断部15が設けられていてもよい。
蓄電装置1は、遮断部15を有していなくてもよい。この場合、後述のインバータ181をOFFにすることにより、入力端子2から切替部13に対する電力供給を停止させることもできる。
(電池管理部)
上述したように、電池管理部16は、監視部111a,111bから蓄電池11の状態を示す信号又はデータを受信することができる。電池管理部16が受信した蓄電池11の状態を示す信号又はデータは、例えば、制御部14及び/又は通信部19を通じて外部へ発信される。
(電力供給部)
電力供給部17は、入力端子2から入力された電力を電源として、蓄電装置1の各部に電力を供給する。電力供給部17は、例えば、入力端子2、制御部14、電池管理部16、及び変換部18に接続される。電力供給部17は、さらに、電池パック110a、110bの各監視部111a,111bや通信部19に接続されていてもよい。電力供給部17は、入力端子2から入力された電力を適当な電圧に変換し、蓄電装置1の各部に出力する。
このような構成により、蓄電装置1内で消費される電力を、蓄電池11の電力ではなく外部からの電力でまかなうことができる。そのため、蓄電池11からより多くの電力を負荷20へ供給することができる。
(変換部)
変換部18は、入力端子2から入力された交流電力を直流電力に変換して蓄電池11へ出力する。また、変換部18は、蓄電池11から出力された直流電力を交流電力に変換する。
変換部18は、例えば、インバータ181と及びDC/DCコンバータ182を備えることができる。インバータ181は、入力端子2、出力端子3、及びDC/DCコンバータ182に接続されている。インバータ181は、整流器Rを介して入力端子2から入力された交流電力を直流電力に変換し、DC/DCコンバータ182に出力する。また、インバータ181は、DC/DCコンバータ182から入力された直流電力を交流電力に変換し、出力端子3を介して負荷20に供給する。
なお、出力端子3は、例えば、負荷20を接続可能なコンセントであってもよい。入力端子2及び出力端子3の形態は、特定のものに限定されない。
DC/DCコンバータ182は、インバータ181が出力した直流電力の電圧を蓄電池11に適合する電圧に変え、その直流電力を蓄電池11に出力する。また、DC/DCコンバータ182は、蓄電池11が出力した直流電力の電圧を負荷20に適合する電圧に変え、その直流電力をインバータ32へ出力する。
このように変換部18をトランスレス方式に構成することで、変換部18の小型化を図ることができる。トランスレス方式の変換部18におけるインバータ181及びDC/DCコンバータ182の回路構成は、適宜決定すればよい。
なお、変換部18の構成は上述のものに限定されない。例えば、変換部18は、交流電力を直流電力に変換する整流器と直流電力を交流電力へ変換するインバータとの組み合わせや、双方向インバータ等によって構成することもできる。
(通信部)
通信部19は、蓄電装置1が外部とデータ通信を行うための通信インタフェースである。通信部19と外部との通信は、無線通信によって行われてもよい。また、通信部19は、例えば、外部のルータを介して、インターネット等のネットワークに接続された外部機器と通信することができる。
上述したように、通信部19は、電池管理部16から受信した蓄電池11の状態を示す信号又はデータを、例えば外部の管理装置(図示略)等に送信する。通信部19は、さらに、蓄電装置1の識別情報、位置を示す情報、他の機器との接続状態の情報等の外部の管理装置に送信してもよい。
また、通信部19は、蓄電池11の状態を示す信号又はデータに基づいて外部の管理装置が生成した制御データを受信してもよい。通信部19は、この制御データを制御部14に送信することができる。制御部14は、受信した制御データに基づいて蓄電池11の動作の制御を行ってもよい。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態に係る蓄電システム10は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する規制手段として、電力線Laを含んでいる。電力線Laの抵抗Rは、以下の式(1)を満たすように定められている。
Figure 2015231316
この構成によれば、電力系統から入力端子2までの間において、電力線Laの抵抗Rによる電圧降下を抑制することができ、電圧を所定の電圧閾値V以上に維持することが可能となる。このため、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えが抑制される。その結果、切替部13の劣化が軽減され、切替部13の寿命を延ばすことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る蓄電システムは、図1及び図2に示す第1実施形態の蓄電システム10とほぼ同様の構成を有する。ただし、第2実施形態では、制御部14が本発明の「規制手段」として機能する。第2実施形態において、制御部14は、蓄電システム10の状態に応じて、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する。第2実施形態における蓄電システム10の状態は、電池電圧検出部12によって検出される電圧である。
[切替規制処理]
以下、第2実施形態において、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する処理について、図3を参照しつつ説明する。図3は、第2実施形態に係る切替規制処理の例を示すフロー図である。
通常時、蓄電システム10は、外部電力供給モードで運転されている。すなわち、切替部13は電力系統と負荷20とを電気的に接続しており、電力系統からの電力が負荷20に供給されている。電圧検出部12は、常時又は定期的に入力端子2に印加される電圧を検出する。電圧検出部12による検出電圧は、制御部14に出力される(ステップS21)。
制御部14は、検出電圧が所定の電圧閾値V以上であるか否かを判断する(ステップS22)。
検出電圧が電圧閾値V以上の間(ステップS22でYESの場合)、制御部14は切替部13に対して電磁信号を出力しない。よって、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えは行われず、外部電力供給モードでの蓄電システム10の運転が継続される。
検出電圧が電圧閾値Vよりも小さくなった場合(ステップS22でNOの場合)、制御部14は、切替部13に対し、外部電力供給モードを電池電力供給モードに切り替えるための電磁信号を出力する。切替部13は、この電磁信号に応じて、外部電力供給モードを電池電力供給モードに切り替える(ステップS23)。これにより、電力系統と負荷20とが電気的に遮断される一方で蓄電池11と負荷20とが電気的に接続され、負荷20に対して蓄電池11からの電力が供給される。
外部電力供給モードから電池電力供給モードに切り替わった後も、電圧検出部12は、入力端子2に印加される電圧を常時又は定期的に検出し、制御部14に出力する。検出電圧が電圧閾値Vよりも小さい間(ステップS24でNOの場合)、制御部14は切替部13に電磁信号を出力しない。よって、電池電力供給モードから外部電力供給モードへの切り替えは行われず、電池電力供給モードでの蓄電システム10の運転が継続される。
検出電圧が電圧閾値V以上に回復した場合(ステップS24でYESの場合)、制御部14は所定時間が経過したかどうか判断する(ステップS25)。
検出電圧が電圧閾値V以上に所定時間維持された場合(ステップS24でYES、且つステップS25でYESの場合)、制御部14は、切替部13に対し、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替えるための電磁信号を出力する。切替部13は、この電磁信号に応じて、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替える(ステップS26)。電池電力供給モードから外部電力供給モードに復帰した後、ステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返される。
ステップS25の判断に用いられる「所定時間」は、特に限定されるものではなく、入力端子2に印加される電圧が安定したと推定することが可能な長さの時間であればよい。「所定時間」は、例えば、3〜10秒の間で設定することができる。
一方、検出電圧が電圧閾値V以上に一旦回復した後、所定時間経過しないうちに検出電圧が電圧閾値Vよりも小さくなった場合(ステップS24でYES、且つステップS25でNOの場合)、制御部14は切替部13に電磁信号を出力しない。よって、電池電力供給モードから外部電力供給モードへの切り替えは行われず、電池電力供給モードでの蓄電システム10の運転が継続される。
上述したステップS21〜S26の処理は、例えば蓄電装置1の電源がONになっている間等、制御部14に対して電力が供給されている間は常時行うことができる(ステップS27でYESの場合)。制御部14に対する電力供給が停止した場合(ステップS27でNOの場合)、制御部14は、図3に示す切替規制処理を終了する。
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態に係る制御部14は、蓄電システム10が電池電力供給モードで運転されている場合において、検出電圧が電圧閾値V以上に所定時間維持された場合に、電池電力供給モードを外部電力供給モードに切り替えるよう切替部13を制御する。つまり、入力端子2に印加される電圧が安定した後で、電池電力供給モードから外部電力供給モードへの復帰が行われる。このため、外部電力供給モードに復帰した後すぐに電池電力供給モードへと戻ってしまうという事態が生じにくくなる。その結果、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切替回数が少なくなり、切替部13の劣化を軽減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る蓄電システムは、図1及び図2に示す第1実施形態の蓄電システム10とほぼ同様の構成を有する。第3実施形態でも、第2実施形態と同様、制御部14が本発明の「規制手段」として機能する。つまり、第3実施形態においても、蓄電システム10の状態に応じて、制御部14が外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する。第3実施形態における蓄電システム10の状態は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えの発生状況である。
[切替規制処理]
以下、第3実施形態において、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する処理について、図3を参照しつつ説明する。図3は、第3実施形態に係る切替規制処理の例を示すフロー図である。
制御部14は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生したか否かを判断する(ステップS31)。
「所定回数」は、特に限定されるものではなく、切替部13の構成、負荷20の消費電力、及び/又は電力線Laの抵抗等、蓄電システム10の構成に応じて適宜設定することができる。「所定回数」は、例えば、3〜5回の間で決定することができる。
外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えの発生回数が所定回数を超えていない場合(ステップS31でNOの場合)、制御部14は特別な処理を行わない。つまり、制御部14は、検出電圧が電圧閾値以上か否かの判断や、検出電圧に応じた外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替え等、通常の処理を実行する。
外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生している場合(ステップS31でYESの場合)、制御部14は、外部電源である電力系統と負荷20とを電気的に遮断する(ステップS32)。なお、蓄電システム10が外部電力供給モードで運転している場合、制御部14は、ステップS32の遮断処理の前又はこれと同時に、電池電力供給モードでの運転に切り替えるよう切替部13を制御してもよい。電力系統と負荷20とが電気的に遮断された後、切替部13による外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切替動作は停止される。
電力系統と負荷20とを電気的に遮断する方法は、特に限定されるものではない。例えば、制御部14は、遮断部15のスイッチをONからOFFに切り替える制御を行うことにより、電力系統と負荷20とを電気的に遮断することができる。あるいは、制御部14は、インバータ181をOFFにする制御を行い、電力系統と負荷20とを電気的に遮断してもよい。また、切替部13を制御して電池電力供給モードに切り替えることによっても、電力系統と負荷20とを電気的に遮断することができる。ただし、いずれの方法で電力系統と負荷20とを遮断した場合であっても、上述の通り、遮断後は切替部13による切替動作が停止される。
図4に例示する切替規制処理を実行するタイミングは、特に限定されるものではない。切替規制処理を実行するタイミングは、例えば、検出電圧が電圧閾値V以上か否かの判断、つまり、外部電力供給モードと電池電力供給モードとを切り替えるか否かの判断を行う前であってもよいし、当該判断の後であってもよい。また、例えば、当該判断の後、且つ外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを行う前に切替規制処理を実行してもよい。
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態に係る制御部14は、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生した場合、電力系統と負荷20とを電気的に遮断し、これ以降の切替部13による切替動作を停止する。これにより、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切替回数を制限することができる。結果として、切替部13を保護することができ、切替部13の劣化の軽減を図ることができる。
<第4実施形態>
[蓄電システムの構成]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図5に示すように、第4実施形態に係る蓄電システム104は、複数の負荷20A,20Bに対し、外部電源である電力系統から電力を供給できるよう構成されている。
蓄電システム104において、負荷20Aは、蓄電装置1を介して電力系統に接続されている。このため、負荷20Aは、電力系統及び蓄電池11と電気的に接続することができる。負荷20Bは、蓄電装置1を介さずに電力系統に接続されている。つまり、負荷20Bは、蓄電池11と電気的に接続されることはない。蓄電装置1は、第1実施形態と同様に構成されている。
負荷20Bは、電力線Lcにより、電力系統と接続されている。電力線Lcは、電力系統と入力端子2とを接続する電力線Laとは別の電力線である。電力線Lcは、電力線Laと実質的に異なる電力線であればよい。つまり、電力線Lcは、電力系統に直接接続されていてもよいが、電力線Laの電力系統側の端部に接続されていてもよい。
図5の例では、1つの負荷20Bが電力系統に接続されている。しかしながら、複数の負荷20Bを電力系統に接続することもできる。複数の負荷20Bを電力系統に接続する場合も、電力線Laとは別の電力線によって電力系統と各負荷20Bを接続する。
[第4実施形態の効果]
一般に、蓄電装置を介して外部電源に接続される負荷と、蓄電装置を介さずに外部電源に接続される負荷とを含む蓄電システムの場合、各負荷は外部電源から延びる電力線を共用する。つまり、外部電源から1本の電力線を延ばし、この電力線を蓄電装置の入力端子の手前で分岐させて、各負荷に接続するのが一般的な蓄電システムの構成である。このような構成であれば、電力線を節約することができ、コスト面で有利なためである。
ところが、第4実施形態では、電力系統と入力端子2とを接続する電力線Laとは別の電力線Lcを介して、負荷20Bが電力系統に接続されている。この構成によれば、負荷20A及び負荷20Bが電力線Laを共用する構成と比較して、電力線Laにおける電圧降下量を小さくすることができる。つまり、第4実施形態では、コスト面ではなく電圧降下の抑制という効果を重視し、敢えて電力線Laとは別の電力線Lcを用いて電力系統と負荷20Bとを接続している。
このようにして電力線Laの電圧降下量を低減することにより、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えを規制することができる。これにより、切替部13の劣化を軽減することができる。つまり、第4実施形態に係る蓄電システム104では、電力線Laとは別に設けられた電力線Lcが本発明の「規制手段」として機能している。
<第5実施形態>
[蓄電システムの構成]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図6に示すように、第5実施形態に係る蓄電システム105は、住宅H内に設けられ、ネットワークNを介して管理サーバSに接続される。蓄電システム105は、特に限定されるものではないが、HEMS(HOME ENERGY MANAGEMENT SYSTEM)であってもよい。この場合、管理サーバSは、HEMSの運用を管理するHEMS管理サーバである。
図6に示すように、蓄電システム105は、第1実施形態と同様に構成された蓄電装置1と、管理装置5と、ルータ6と、を含んでいる。
蓄電装置1は、第1実施形態と同様、電力系統と接続される。蓄電装置1は、複数のコンセントc1を介して、住宅H内の機器A〜Dと接続される。蓄電装置1と複数のコンセントc1との間には、漏電ブレーカーが設けられていてもよい。機器A〜Dは、蓄電システム105における負荷であり、例えば、天井灯等の照明、冷蔵庫、テレビ、エアコン、又は通信機器等、電力を消費する機器である。
電力系統からの電力は、蓄電装置1の入力端子2に入力される。蓄電装置1は、電力系統からの電力又は蓄電池11からの電力を出力端子3から出力する。より詳細には、外部電力供給モードでは、電力系統からの電力が出力端子3から出力される。電池電力供給モードでは、蓄電池11からの電力が出力端子3から出力される。蓄電装置1が出力した電力は、機器A〜Dに供給される。
管理装置5は、蓄電装置1及び機器A〜Dの動作を制御することにより、住宅Hにおける消費電力を制御する。管理装置5は、蓄電装置1における外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する。この点については後で詳しく説明する。
管理装置5は、例えば、蓄電装置1及び機器A〜Dに供給される電力量のデータを収集する。管理装置5は、住宅H内の分電盤(図示略)から電力量のデータを受信するよう構成されていてもよい。管理装置5は、ルータ6及びネットワークNを介して、電力量等の各種データを管理サーバSに送信することができる。
管理装置5は、蓄電池11の状態を示すデータを蓄電装置1から受信し、蓄電池11の異常の有無を監視するよう構成されていてもよい。蓄電池11の状態とは、例えば、蓄電池11の温度、電流、電圧、及び残容量等である。管理装置5は、ルータ6及びネットワークNを介して、電力量等の各種データを管理サーバSに送信してもよい。
[切替規制処理]
上述した通り、管理装置5は、蓄電装置1における外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制する。すなわち、第5実施形態では、管理装置5が本発明の「規制手段」として機能する。以下、管理装置5による切替規制処理について図7を参照しつつ説明する。図7は、第5実施形態に係る切替規制処理の例を示すフロー図である。
管理装置5は、蓄電装置1及び機器A〜Dに供給される電力量のデータを収集している。管理装置5は、収集した電力量のデータ等に基づいて、機器A〜Dのうち優先的に電力を供給する必要がある機器が存在するか否かを判断し、当該機器を特定する(ステップS51)。以下、優先的に電力を供給する必要がある機器を優先負荷、優先負荷以外の機器を非優先負荷と称する。
優先負荷となり得る負荷(機器)は、特に限定されるものではないが、例えば、ある特定の動作を行う際、通常動作時よりも大きな電力を要する負荷である。例えばノンインバータ冷蔵庫等の突入電流が大きい負荷は、起動される際に優先負荷として特定され得る。
優先負荷を特定する方法も、特に限定されるものではない。例えば、管理装置5は、各負荷のうち、供給電力量が通常動作時よりも高くなっている負荷を優先負荷として特定することができる。また、例えば、起動時におけるノンインバータ冷蔵庫等、ある機器が所定の動作を行うときに当該機器を優先負荷として特定するよう、予め定められていてもよい。
管理装置5は、優先負荷が存在する場合(ステップS51でYESの場合)、少なくとも1つの非優先負荷と電力系統とを電気的に遮断する(ステップS52)。
非優先負荷と電力系統とを電気的に遮断する方法は、特に限定されるものではない。例えば、機器A〜Dそれぞれと蓄電装置1との間にリレー等のスイッチを設け、管理装置5がこれらのスイッチの制御を行えるように構成してもよい。この場合、管理装置5は、遮断対象の非優先負荷と蓄電装置1との間に設けられたスイッチに電磁信号を送信し、当該スイッチをONからOFFに切り替えることによって、遮断対象の非優先負荷と電力系統とを電気的に遮断することができる。
管理装置5は、複数の非優先負荷を同時に電力系統から遮断してもよいし、1つずつ又は数個ずつ順番に、非優先負荷を電力系統から遮断してもよい。非優先負荷を順番に電力系統から遮断する場合、遮断順序を予め定めておいてもよいし、ステップS52の処理の都度、電力系統から遮断する非優先負荷を管理装置5が決定してもよい。
非優先負荷の遮断順序は、各非優先負荷の重要度や消費電力等に基づいて、予め又は処理の都度、決定することができる。例えば、優先負荷が冷蔵庫である場合、消費電力が比較的大きいエアコン、消費電力がエアコンよりも小さいテレビ、消費電力がさらに小さく、且つ電力供給が途切れても住宅H内の使用者に対する影響が小さい(重要度が比較的小さい)通信機器、重要度が比較的大きい天井灯等の順序で、電力系統との電気的な接続を遮断してもよい。
ステップS52の処理の後、管理装置5は、優先負荷に対して優先的に電力を供給する必要がなくなったか否かを判断する(ステップS53)。例えば、突入電流が大きい負荷が優先負荷として特定されている場合、優先負荷の起動が完了すると、優先負荷であった負荷に対して優先的に電力を供給する必要がなくなったと判断することができる。優先負荷に対して優先的に電力を供給する必要がなくなった場合(ステップS53でNOの場合)、管理装置5は、ステップS52において電力系統から遮断した非優先負荷を電力系統に再度接続し(ステップS54)、切替規制処理を終了する。
一方、優先負荷の起動が完了していない場合等、優先負荷に対し、継続して優先的に電力を供給する必要がある場合(ステップS53でYESの場合)、管理装置5は、電力系統にまだ接続されている非優先負荷があれば、その非優先負荷を電力系統から電気的に遮断する(ステップS52)。非優先負荷が1つずつ又は数個ずつ順番に電力系統から遮断される場合、管理装置5は、非優先負荷と切替部13との遮断を行う毎に、ステップS53の判断を行うことができる。
[第5実施形態の効果]
以上のように、第5実施形態に係る蓄電システム105は、優先負荷がある場合、管理装置5により、非優先負荷と電力系統とを電気的に遮断するよう構成されている。この構成によれば、負荷全体としての消費電力を減らすことができるため、電力系統と蓄電装置1とを接続する電力線Laにおける電圧降下量を小さくすることができる。このため、外部電力供給モードから電池電力供給モードへの切り替えの発生が抑制され、切替部13の劣化を軽減することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
(1)上記第2及び第3実施形態では、制御部14が外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制していたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、制御部14以外の専用回路を蓄電装置1に設け、当該専用回路によって第2及び/又は第3実施形態に係る外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制してもよい。
(2)上記第3実施形態では、外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生した場合に外部電源と負荷とを電気的に遮断していたが、外部電源と負荷とを電気的に遮断する条件は、特にこれに限定されない。例えば、一定時間当たりの切り替えの発生回数が所定回数以上となった場合(切り替えの発生頻度が所定頻度以上になった場合)等、各種の切り替え発生状況に応じて外部電源と負荷とを電気的に遮断することができる。
(3)上記第5実施形態では、管理装置5が外部電力供給モードと電池電力供給モードとの切り替えを規制していたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第5実施形態に係る切替規制処理を実行する専用回路を、蓄電システム105に設けることもできる。
(4)上記第5実施形態では、管理装置5の制御によって非優先負荷と外部電源とが電気的に遮断されていたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、優先負荷が存在する場合に、非優先負荷と外部電源との遮断を促すメッセージを蓄電装置1の表示画面(図示略)に表示してもよい。蓄電システムの使用者は、表示されたメッセージに従い、非優先負荷と外部電源とを電気的に遮断するための操作を行うことができる。
(5)本発明に係る蓄電システムでは、上記第1〜第5実施形態の各「規制手段」を組み合わせることができる。すなわち、上記第1〜第5実施形態の各「規制手段」のうち、2以上の「規制手段」を本発明に係る蓄電システムに設けることができる。
(6)上記第1〜第5実施形態に係る蓄電システムは、外部電源からの電力を負荷20,20Aに供給する外部電力供給モード、又は蓄電池11からの電力を負荷20,20Aに供給する電池電力供給モードでの運転を行うよう構成されていたが、さらに、外部電源及び蓄電池11の双方から負荷20,20Aに対して電力を供給するモードでも運転可能なよう構成されていてもよい。
10,104,105:蓄電システム,11:蓄電池,2:入力端子,12:電圧検出部,13:切替部,L1,La:電力線,

Claims (10)

  1. 電力線を介して外部電源と接続される入力端子と、
    前記入力端子を介して前記外部電源からの電力が供給される蓄電池と、
    前記入力端子に印加される電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部によって検出された電圧が所定の電圧閾値を下回った場合に、前記外部電源からの電力を負荷に供給する外部電力供給モードを、前記蓄電池からの電力を前記負荷に供給する電池電力供給モードに切り替え、前記電圧検出部によって検出された電圧が前記所定の電圧閾値以上となった場合に、前記電池電力供給モードを前記外部電力供給モードに切り替える切替部と、
    前記外部電力供給モードと前記電池電力供給モードとの切り替えを規制する規制手段と、
    を備える蓄電システム。
  2. 請求項1に記載の蓄電システムであって、
    前記規制手段は、以下の式(1)を満たすよう定められた抵抗Rを有する前記電力線を含む、蓄電システム。
    Figure 2015231316
    ここで、Iは前記外部電源の定格電流値、VACは前記外部電源の定格電圧値、Vは前記所定の電圧閾値である。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電システムであって、
    前記規制手段は、前記蓄電システムの状態に応じて、前記外部電力供給モードと前記電池電力供給モードとの切り替えを規制する、蓄電システム。
  4. 請求項3に記載の蓄電システムであって、
    前記蓄電システムの状態は、前記電圧検出部によって検出される電圧を含む、蓄電システム。
  5. 請求項4に記載の蓄電システムであって、
    前記規制手段は、前記電圧検出部によって検出される電圧が前記所定の電圧閾値以上に所定時間維持された場合に、前記電池電力供給モードを前記外部電力供給モードに切り替えるよう前記切替部を制御する、蓄電システム。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の蓄電システムであって、
    前記蓄電システムの状態は、前記外部電力供給モードと前記電池電力供給モードとの切り替えの発生状況を含む、蓄電システム。
  7. 請求項6に記載の蓄電システムであって、
    前記規制手段は、前記外部電力供給モードと前記電池電力供給モードとの切り替えが所定回数以上発生した場合に、前記外部電源と前記負荷とを電気的に遮断し、前記外部電力供給モードと前記電池電力供給モードとの切替動作を停止する、蓄電システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の蓄電システムであって、
    当該蓄電システムは、複数の負荷に対して前記外部電源から電力を供給可能に構成されており、
    前記複数の負荷の少なくとも1つは、前記外部電源と前記入力端子とを接続する前記電力線とは別の電力線を介して、前記外部電源に接続されている、蓄電システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の蓄電システムであって、
    当該蓄電システムは、複数の負荷に対して前記外部電源及び前記蓄電池から電力を供給可能に構成されており、
    前記規制手段は、前記複数の負荷のうち優先的に電力を供給する必要がある優先負荷が存在する場合に、前記優先負荷以外の負荷の少なくとも1つと前記外部電源とを電気的に遮断する、蓄電システム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の蓄電システムであって、
    前記蓄電池は、リチウムイオン蓄電池である、蓄電システム。
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