JP2016149833A - 蓄電制御装置、蓄電制御システムおよび蓄電制御システムの制御方法 - Google Patents

蓄電制御装置、蓄電制御システムおよび蓄電制御システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの不具合を生じることなく、大規模な設置作業を必要とせずにコスト増大を極力低減し、最適且つ効率的なデマンドレスポンスを実現することができる蓄電制御装置を提供する。【解決手段】本発明の蓄電制御装置において、外部電源3とノート型PC10との間の電力供給回路となる接続回路130aに、ノート型PC10からの制御信号の受信に応じて当該ノート型PCへの外部電力の供給又は停止を切り換える切換部140が設けられる。ノート型PC10のCPU101は、蓄電池120の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得し、該蓄電残量情報に基づいて、ノート型PC10への外部電力の供給又は停止を切り換える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電制御装置、蓄電制御システムおよび該蓄電制御システムの制御方法に関し、特にオフィスビル、工場、商業施設、病院などの建物への電力供給を最適化するための蓄電制御装置に関する。
これまで、CO排出量の増大に伴う地球温暖化や天災地変によって生じる停電への対策を講じる必要性が年々高まってきていることから、需要家(ユーザ)側では、例えば時間帯あるいは時期的に不必要となる建物の照明、空調設備、電気・電子機器などでの電力利用をできる限り低減することにより、需要家での総消費電力を低減させる方法が実施されてきている。
このような状況の下、近年、情報通信技術を活用することで電力供給の効率、品質、信頼性を高めたいわゆるスマートグリッドを更に最適化、効率化するための技術として、デマンドレスポンスが注目されている。デマンドレスポンスとは、電力需給逼迫時に、需要家が電力需要ピーク時の電力消費を抑制したり(ピークカット)、電力需要ピーク時以外に電力消費をシフトする(ピークシフト)、需要家能動型の電力安定供給システムである。このデマンドレスポンスを各需要家で採用して、建物全体での消費電力を削減すると共に、夜間電力・太陽光発電電力を有効利用し、また、契約電力料金を引き下げてコストを低減するなどの様々な試みがなされている。
具体的には、電力需要が急激に高まって契約電力の超過が予想される場合、需要家は、状況に応じて幾つかの段階に分けて、消費電力を削減するための措置を行う。たとえば、オフィスビル等の建物を保有する需要家では、電力需給が逼迫してくると、まず、建物内での業務や生活に支障を与えない機器を停止させる。次に、業務や生活に多少支障が出るが許容可能な範囲内で機器を停止もしくは制御する。例えば、空調設備での温度設定の変更や、一部の空調設備の停止を行う。そして、最も電力需給が逼迫している状況では、電力消費量が閾値を超えると強制的に負荷制限または負荷遮断が行われる。この場合、業務や生活に欠かせない機器であって動作停止により支障が出るものをやむを得ず停止する。例えば、自動的に、生産ラインの一部の停止や、業務用のパーソナルコンピュータ(PC)の電源の切断が行われる。
また、電力需要ピーク時以外に電力消費をシフトさせる場合は、建物全体への電力供給用に蓄電池を設置しておき、夜間電力・太陽光発電電力を有効に利用する。このように建物全体への電力供給用に蓄電池を設けた技術の一例として、複数の施設のそれぞれに、各施設に電力を供給する蓄電装置と、負荷の消費電力の電力平準化を行う平準化制御装置とを設けた電力平準化システムが開示されている。このシステムでは、複数の施設の蓄電設備のうち、蓄電残量の実測値が予測値を下回る蓄電装置に対して電力供給の補助を行う予備蓄電池を設け、複数の施設の蓄電装置および予備蓄電装置のそれぞれの蓄電残量を基に、複数の施設の平準化制御装置の閾値を再設定するよう制御することにより、ピーク電力を抑制する(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−10549号公報
しかしながら、電力需給が最も逼迫する時に強制的に電源を切断する方法では、業務用のパーソナルコンピュータなどの電子機器が使用できなくなり、需要家における多くのユーザが作業を行えない不具合が生ずることから、ユーザに負担を強いることとなり、ひいては業務中断による損失を招くことになる。また、電力需要ピーク時以外に電力消費をずらす方法では、建物全体への電力供給を想定した大型且つ大容量の蓄電装置を設ける必要があり、大規模な設置作業を要すると共に、製品・設置コストが増大する。特に、既存の建物に設置する場合には、上記問題に加え、設置スペースの制約などが生じることから、既存建物への導入は容易ではない。
本発明の目的は、ユーザの不具合を生じることなく、大規模な設置作業を必要とせずにコスト増大を極力低減し、最適且つ効率的なデマンドレスポンスを実現することができる蓄電制御装置、蓄電制御システムおよび蓄電制御システムの制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る蓄電制御装置は、外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する情報処理装置に適用される蓄電制御装置であって、前記外部電源と前記情報処理装置との間の電力供給回路に設けられ、外部信号の受信に応じて、前記情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える切換部と、前記蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、前記蓄電残量情報に基づいて前記情報処置装置への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、前記制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を前記切換部に送信する。
また、前記制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が前記所定閾値未満であり且つ前記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、前記外部電力を供給するための制御信号を前記切換部に送信するのが好ましい。
前記蓄電部は、前記情報処理装置内に設けられた蓄電池であり、前記制御部は、前記情報処理装置内に設けられたプロセッサであってもよい。
また、本発明に係る蓄電制御システムは、外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムであって、前記複数の情報処理装置にそれぞれ設けられ、前記複数の情報処理装置に蓄電電力を供給する複数の蓄電部と、前記外部電源と前記複数の情報処理装置との間の電源供給回路にそれぞれ設けられ、外部信号の受信に応じて、前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部と、前記複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する中央制御部と、を備えることを特徴とする。
前記中央制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、前記蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信する。
前記中央制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が前記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、前記蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力を供給するための制御信号を送信するのが好ましい。
また、前記中央制御部は、前記複数の蓄電部の蓄電残量が多い順に、各蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信してもよい。
また、前記中央制御部は、前記複数の情報処理装置が設置された建物全体の電力使用量を受信する受信部を有し、前記建物全体の消費電力量が更に他の所定閾値以上であるときに、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を、前記複数の切換部のうちの少なくとも1つに送信してもよい。
前記蓄電部は、前記情報処理装置内に設けられた蓄電池であり、前記中央制御部は、前記複数の情報処理装置と接続された中央制御装置内に設けられたプロセッサである。
本発明の蓄電制御システムの制御方法は、外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムの制御方法であって、前記複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得し、前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、外部電源から供給される外部電力又は外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する情報処理装置において、情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える切換部を設け、上記蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報に基づいて上記情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える。本構成によれば、蓄電部が十分に充電された場合などには情報処理装置への外部電力の供給が停止され、情報処理装置が蓄電電力のみによって動作する。一方、蓄電部の電力が情報処理装置で消費されることにより蓄電部の充電が必要とされる場合には、情報処理装置への外部電力の供給が開始され、情報処理装置が外部電力あるいは蓄電電力によって動作する。このように情報処理装置への外部電力の供給又は停止の制御を自動的に行うことにより、ユーザが蓄電部の残量切れで情報処理装置が使用できないなどの不具合を防止することできると共に、情報処理装置での待機電力の消費を大幅に削減にすることができる。また、外部電源と情報処理装置との間の電源供給回路に外部信号入力可能な切換部を設ける程度の簡単なハードウェア構成で、上記蓄電制御を実現することが可能となる。更に、このような蓄電制御を建物内の各情報処理装置に適用することにより、建物全体の消費電力を低減することができる。したがってユーザの不具合を生ずることなく、また、大規模な設置作業を必要とせずにコスト増大を極力低減し、最適且つ効率的なデマンドレスポンスを実現することができる。
また、制御部は、蓄電部の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、外部電力の供給を停止するための制御信号を前記切換部に送信し、また、蓄電部の蓄電残量が所定閾値未満であり且つ上記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、外部電力を供給するための制御信号を切換部に送信するので、蓄電残量が過少になることによる情報処理装置のパフォーマンスの低下や動作の停止を防止することができる。
更に、蓄電部は、情報処理装置内に設けられた蓄電池であり、制御部は、情報処理装置内に設けられたプロセッサであるので、蓄電池残量情報を取り出すためのソフトウェアを除けば、蓄電部や制御部を情報処理装置と別個に新たに設ける必要はない。よって、大規模な設置作業を必要とすることなく、製品・設置コスト増を低減することができる。
また、本発明によれば、外部信号の受信に応じて複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部を、外部電源と当該複数の情報処理装置との間の電源供給回路にそれぞれ設ける。そして、複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、複数の蓄電残量情報に基づいて上記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える。本構成によれば、複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止の制御を一括して行うことができ、複数の情報処置装置が設置されている建物全体の消費電力の管理・制御を容易に行うことができると共に、建物全体の消費電力を確実に低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る蓄電制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の蓄電制御装置で実行される蓄電制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る蓄電制御システムの構成を概略的に示す図である。 図3の蓄電制御システムで実行される蓄電制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る蓄電制御システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る蓄電制御システムの変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る蓄電制御システムの変形例を示す図である。 本発明の蓄電制御システムを建物全体に適用した場合を示す図であり、(a)は一のオフィスビルに、(b)はオフィスビルと工場の双方に適用した場合をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態では、情報処理装置としてのノート型PC10に本発明の蓄電制御装置を適用した場合を説明する。なお、図1の蓄電制御装置は、その一例を示すものであり、本発明に係る蓄電制御装置の構成は、図1のものに限られないものとする。
先ず、ノート型PC10は、各種処理機能を実施するためのハードウェア構成として、主にCPU101(制御部)、ランダムアクセスメモリ(RAM)102、リードオンリメモリ(ROM)103、HDD104、ネットワークインターフェース105、ビデオRAM(VRAM)106、コントローラ107、入力装置108、表示装置109、伝送バス110等を有している。
CPU101は、ノート型PC10の演算・制御を司る。RAM102は、CPU101の主メモリとして、また、プログラムの実行エリア、データエリアとして機能する。ROM103には、CPU101の動作処理手順であるプログラムが記憶されている。なお、ROM103の代わりに、HDD104が用いられる場合もある。ネットワークインターフェース105は、ネットワーク2を介して他の情報処理装置等とデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。VRAM106は、表示装置109の画面に表示させる画像データを展開し、その表示制御を行う。VRAM106には、液晶ディスプレイ等の表示装置109が接続される。
コントローラ107は、入力装置108からの入力信号を制御する。入力装置108は、利用者が行う操作を受け付けるものであり、入力装置108には、例えば、キーボードやマウス等のポインティングデバイスが用いられる。HDD104は、アプリケーションプログラムや各種データを格納する。本実施形態におけるアプリケーションプログラム等は、本実施形態において各種処理機能を実現するソフトウェア等である。
また、ノート型PC10は、動作に必要な電力を供給するためのハードウェア構成として蓄電池120(蓄電部)を有している。蓄電池120は、ノート型PC10に内蔵されたリチウムイオン電池などの二次電池であり、外部電源3から供給される外部電力(A/C)を蓄電すると共に、ノート型PC本体100に蓄電電力(D/C)を供給する。
上記のように構成されるノート型PC10では、アプリケーションプログラムがHDD104から読み込まれ、RAM102に展開される。例えば、基本ソフトウェアであるアプリケーションプログラムがHDD104に格納されており、各機能の実行に応じて、対応付けられた各アプリケーションプログラムがHDD104から読み出され、RAM102に展開されることで当該機能が実行される。基本ソフトウェアで実行される機能として、蓄電池120の蓄電残量を示す蓄電残量情報を検知並びに取得して、この蓄電残量情報を表示装置109に表示・警告する充電状態監視機能がある。本機能を実現することにより、ノート型PC10のユーザは、蓄電池120の蓄電残量を表示装置109で視認しながら作業を行うことが可能となっている。
また、ノート型PC10は、電力をノート型PC10に供給する電源供給回路130を有しており、この電源供給回路130により、外部電力(A/C)と蓄電電力(D/C)の二種類の電力で動作する。具体的には、電源供給回路130は、外部電源3と蓄電池120が接続される接続回路130a、蓄電池120とノート型PC本体100が接続される接続回路130b、及び外部電源3とノート型PC本体100が接続される接続回路130cで構成される。外部電源3とノート型PC10との間の電力供給回路となる接続回路130aには、ノート型PC10からの制御信号(外部信号)の受信に応じて当該ノート型PCへの外部電力の供給又は停止を切り換える切換部140が設けられている。
切換部140は入力ポート142とスイッチ141とを有しており、入力ポート142を介して切換部140に制御信号が入力されると、スイッチ141のON/OFFが切り換えられる。切換部140とノート型PC10との間には信号回路150が設けられており、ノート型PC10から送信された信号が、出力ポート111、信号回路150及び入力ポート142を介して切換部140に入力される。
切換部140は、外部電源3から外部電力が供給されている状態を視認することが可能な視認部を有していてもよい。視認部は、例えば通電時には点灯し、非通電時には消灯するLEDなどの発光部である。これにより、ユーザがノート型PC10を使用している時に、当該ノート型PCへの外部電力の供給又は停止状態を容易に確認することができる。なお、図1では切換部140は、外部電源3とノート型PC10との間の電源供給回路に単独で設けられているが、例えば外部電源端末がタップで構成され、当該タップに切換部が内蔵される構成としてもよい。
CPU101は、蓄電池120の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、蓄電残量情報に基づいてノート型PC本体100への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する。例えば、所定のタイミングで蓄電池の蓄電残量情報を取得し、蓄電残量(%)から当該ノート型PC本体100への電源供給不要時間を算出し、算出された電源供給不要時間に基づいて外部電力の供給−停止を切り換える方法が挙げられる。具体的には、HDD104には、蓄電残量と電源供給不要時間との関係を示すデータ(グラフ)が格納されており、該データをHDD104から読み出すと共に、蓄電池120の実蓄電残量を取得し、上記データに基づいて、実蓄電残量から電源供給不要時間を算出する。次いで、ノート型PC10が有するタイマ機能に対応するアプリケーションプログラムをHDD104から読み出してRAM102に展開して当該アプリケーションプログラムを実行し、算出された電源供給不要時間を設定して、タイマを開始する。タイマ開始から上記電源供給不要時間が経過するまでは外部電力の供給を停止し、上記電源供給不要時間が経過した後にノート型PC本体100に外部電力を供給する。
また、蓄電残量情報に基づく外部電力の他の制御として、所定のタイミングで蓄電池の蓄電残量情報を取得し、取得した蓄電残量が所定閾値以上である場合にはノート型PC本体100への外部電力の供給を停止し、上記所定閾値より低い他の所定閾値以下である場合にノート型PC本体100に外部電力を供給することもできる。
図2は、ノート型PC10で実行される蓄電制御処理を説明するフローチャートである。本実施形態では、ノート型PC10のCPU101、蓄電池120及び切換部140が蓄電制御装置を構成し、該蓄電制御装置が自己管理型の蓄電制御処理を実行する。
具体的には、CPU101は、上記充電状態監視機能により、自己の蓄電池120の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得する(ステップS11)。そしてCPU101は、取得された蓄電残量情報に基づいて、ノート型PC10への外部電力の供給又は停止を切り換えるための制御信号をノート型PC本体100から出力する。例えば、CPU101は、蓄電池120の蓄電残量が閾値V1(所定閾値)以上であるか否かを判定し(ステップS12)、蓄電池120の蓄電残量が閾値V1以上であるときに、外部電力の供給を停止するための制御信号を切換部140に送信する(ステップS13)。閾値V1は、例えば蓄電池120の蓄電残量が100%である場合や、これに準ずるレベルの蓄電残量に対応する比率が選択される。ノート型PC本体100から出力された制御信号は、出力ポート111から出力され、信号回路150を介して入力ポート142に入力される。切換部140では、ノート型PC本体100からの制御信号が入力されると、スイッチ141をOFFにする(ステップS14)。これにより、外部電源3からの外部電力の供給が停止し(ステップS15)、蓄電池120の蓄電電力のみがノート型PC本体100に供給される。よってノート型PC10は、蓄電池120からの蓄電電力のみによって動作する。
一方、CPU101は、蓄電池120の蓄電残量が閾値V1未満である場合(ステップS12でNO)、蓄電池120の蓄電残量が閾値V1よりも低い閾値V2(他の所定閾値)以下であるか否かを判定する(ステップS16)。蓄電池120の蓄電残量が閾値V2よりも多いときは、本処理を一旦終了して、所定のタイミングで再度ステップS11〜S19までの処理を行う。蓄電池120の蓄電残量が閾値V2以下であるときは、外部電力の供給を停止するための制御信号を切換部140に送信する(ステップS17)。閾値V2は、例えば蓄電池120の電力が消費されることにより、それを下回るとノート型PC10のパフォーマンスが低下する充電率などが選択される。ノート型PC本体100から出力された制御信号は、出力ポート111から出力され、信号回路150を介して入力ポート142に入力される。切換部140では、ノート型PC本体100からの制御信号が入力されると、スイッチ141をONにする(ステップS18)。これにより、ノート型PC10への外部電力の供給が再開される(ステップS19)。
上述したように、本実施形態によれば、蓄電池が100%またはそれに準ずるレベルの蓄電残量まで充電された場合にはノート型PC10への外部電力の供給が停止され、ノート型PC10が蓄電電力のみによって動作する。一方、蓄電池120の電力がノート型PC10で消費されることにより蓄電池120の充電が必要とされる場合には、ノート型PC10への外部電力の供給が開始され、ノート型PC10が外部電力、あるいは、外部電力と蓄電電力の双方によって動作する。このようにノート型PC10への外部電力の供給又は停止の制御を行うことにより、ユーザが蓄電池120の残量切れでノート型PC10が使用できないなどの不具合を防止することができると共に、ノート型PC10での待機電力の消費を大幅に削減にすることができる。また、外部電源3とノート型PC10との間の電源供給回路130に外部信号入力可能な切換部140を設ける程度の簡単なハードウェア構成で、上記蓄電制御を実現することが可能となる。更に、このような蓄電制御を建物内の各ノート型PCに適用することにより、建物全体の消費電力を低減することができる。したがってユーザの不具合を生ずることなく、また、大規模な設置作業を必要とせずにコスト増大を極力低減し、最適且つ効率的なデマンドレスポンスを実現することができる。
また、ノート型PC10への外部電力の供給又は停止の制御は、ノート型PC10のユーザが蓄電残量を意識することなく自動的に行われる。よって、ユーザが蓄電池120の残量切れでノート型PC10が使用できないなどの不具合を防止することができると共に、ユーザがノート型PC10の電源プラグを物理的にコンセントから抜いたり、電源タップの切換スイッチを手で操作したりしなくとも、ノート型PC10の待機電力を最小限にすることができる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る蓄電制御システムの構成を概略的に示す図である。図3に示す蓄電制御システムでは、主に、複数のノート型PCに内蔵された複数の蓄電池を制御対象とし、複数のノート型PCを一括管理する中央制御装置を設けた点で第1実施形態の蓄電制御装置と異なる。本実施形態では、中央制御装置を用いて4つのノート型PCを一括管理する場合を例に挙げて説明する。なお、制御対象となる各ノート型PCの基本的なハードウェア構成・機能等は第1実施形態のものと同じであるので、その説明を省略する。
蓄電制御システム20は、ノート型PC10−1,10−2,10−3,10−4にそれぞれ設けられ且つこれらノート型PCに蓄電電力を供給する複数の蓄電池(不図示)と、外部電源3とノート型PC10−1〜10−4との間の電源供給回路21−1,21−2,21−3,21−4にそれぞれ設けられ、外部信号の受信に応じて、ノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部140−1,140−2,140−3,140−4を内蔵する切換ユニット22と、ノート型PC10−1〜10−4と信号回路23−1,23−2,23−3,23−4を介して通信可能に接続された中央制御装置24(中央制御部)とを備えている。なお中央制御装置24の基本的なハードウェア構成・機能等は、第1実施形態のノート型PCと同じであるのでその説明を省略する。
切換ユニット22は、中央制御装置24からの制御信号(外部信号)の受信に応じて、複数の切換部140−1〜140−4に対応付けて設けられた複数のノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換える。この切換ユニット22では、複数の切換部140−1〜140−4のON/OFFをそれぞれ独立して切り換えることが可能となっている。切換ユニット22と中央制御装置24との間には信号回路25が設けられており、中央制御装置24から送信された信号が信号回路25を介して切換ユニット22に入力される。
中央制御装置24は、ノート型PC10−1〜10−4のそれぞれに設けられた複数の蓄電池の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、複数の蓄電残量情報に基づいてノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する。すなわち中央制御装置24は、制御対象となるノート型PC10−1〜10−4の蓄電残量情報を集約すると共に、各ノート型PCに付与されたIPアドレスなどによって当該ノート型PCを識別し、これらを制御する。
また、中央制御装置24は、アプリケーションプログラムの実行によって、例えば表1に示すような一覧表を作成し、ディスプレイなどの表示装置に表示することができる。表1には、中央制御装置24が管理・制御するノート型PCの数、ノート型PC10−1〜10−4のIPアドレス、各ノート型PCに設けられた蓄電池の蓄電残量、蓄電池のステータス、ノート型PCに対応付けて設けられた切換部140−1〜140−4のステータスなどがそれぞれ表示される。そして、後述の蓄電制御処理の実行により、各蓄電池の蓄電残量を示す蓄電残量情報が連続的又は定期的に取得される際に、表1における「蓄電残量」及び「蓄電池ステータス」欄の表示が更新され、また、各切換部の「切換部ステータス」欄の表示が更新される。
Figure 2016149833
図4は、図3の蓄電制御システムで実行される蓄電制御処理を説明するフローチャートである。本実施形態では、中央制御装置24、複数の蓄電池、及び切換ユニット22が蓄電制御システム20を構成し、該蓄電制御システムが一括管理型の蓄電制御処理を実行する。
先ず、中央制御装置24は、充電状態監視機能により、複数の蓄電池の蓄電残量をそれぞれ示す蓄電残量情報A〜Dを取得する(ステップS21)。そして中央制御装置24は、取得された蓄電残量情報A〜Dに基づいて、ノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換えるための制御信号を出力する。例えば、中央制御装置24は、蓄電残量情報Aに基づいて、ノート型PC10−1内の蓄電池の蓄電残量が閾値V1(所定閾値)以上であるか否かを判定し(ステップS22)、蓄電池の蓄電残量が閾値V1以上であるときに、外部電力の供給を停止するための制御信号を切換ユニット22に送信する(ステップS23)。中央制御装置24から出力された制御信号は、信号回路25を介して切換ユニット22内の切換部140−1に入力される。切換ユニット22は、ノート型PC本体100からの制御信号が入力されると、切換部140−1のスイッチをOFFにする(ステップS24)。これにより、ノート型PC10−1への外部電力の供給が停止し(ステップS25)、ノート型PC10−1内の蓄電池の蓄電電力のみがノート型PC本体100に供給される。よってノート型PC10−1は、蓄電池からの蓄電電力のみによって動作する。
一方、中央制御装置24は、ノート型PC10−1内の蓄電池の蓄電残量が閾値V1未満である場合(ステップS22でNO)、当該蓄電池の蓄電残量が閾値V1よりも低い閾値V2(他の所定閾値)以下であるか否かを判定する(ステップS26)。蓄電池の蓄電残量が閾値V2よりも多いときは、本処理を一旦終了し、所定のタイミングで再度ステップS21〜S29までの処理を行う。蓄電池の蓄電残量が閾値V2以下であるときは、ノート型PC10−1への外部電力の供給を停止するための制御信号を切換ユニット22に送信する(ステップS27)。中央制御装置24から出力された制御信号は、信号回路25を介して切換ユニット22内の切換部140−1に入力される。切換ユニット22は、中央制御装置24からの制御信号が入力されると、切換部140−1のスイッチをONにする(ステップS28)。これにより、ノート型PC10−1への外部電力の供給が再開される(ステップS29)。そして、ノート型PC10−1〜10−4のうち、上記判断を行った蓄電池が最後の蓄電池であるか否かを判定し(ステップS30)、最後の蓄電池でなかったときは、残りのノート型PCの蓄電池について、ステップS22〜S30までの処理を繰り返し、最後の蓄電池であるときは、本処理を終了する。本実施形態ではノート型PC10−1から上記判定を行っているため、残りのノート型PC10−2〜10−4について順次、同様の判定を行い、ノート型PC10−4についての判断が終了したときに本処理を終了する。
本実施形態によれば、外部信号の受信に応じてノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部140−1〜140−4を、外部電源3とノート型PC10−1〜10−4との間の電源供給回路21−1〜21−4にそれぞれ設ける。そして、複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報A〜Dを取得して、蓄電残量情報A〜Dに基づいてノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止を切り換える。本構成によれば、ノート型PC10−1〜10−4への外部電力の供給又は停止の制御を一括して行うことができ、ノート型PC10−1〜10−4が設置されている建物全体の消費電力の管理・制御を容易に行うことができると共に、建物全体の総消費電力を確実に低減することができる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る蓄電制御システムの構成を概略的に示す図である。図5に示す蓄電制御システムでは、主に、複数のPCに電力を供給する複数の蓄電装置を制御対象とし、複数の蓄電装置を一括管理する中央制御装置を設けた点で第2実施形態の蓄電制御システムと異なる。本実施形態では、中央制御装置を用いて島(デスクの集合体)単位で設置された4つの無停電電源装置(UPS)を一括管理する場合を例に挙げて説明する。
蓄電制御システム30は、デスクトップPC11−1〜11−4,11−5〜11−7,11−8〜11−11,11−12〜11−14に蓄電電力を供給するUPS31−1,31−2,31−3,31−4(蓄電装置)と、外部電源3−1,3−2,3−3,3−4とUPS31−1〜31−4との間の電源供給回路32−1,32−2,32−3,32−4にそれぞれ設けられ、外部信号の受信に応じて、UPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止を切り換える切換部33−1,33−2,33−3,33−4と、UPS31−1〜31−4と信号回路34−1,34−2,34−3,34−4を介して通信可能に接続された中央制御装置35(中央制御部)とを備えている。なお中央制御装置35及び切換部33−1〜33−4の基本的なハードウェア構成・機能等は、上記実施形態のものと同じであるのでその説明を省略し、異なる部分を説明する。
UPS31−1は、デスクトップPC11−1〜11−4が設置される1つの島(デスクの集合体)に対応して配置されており、UPS31−2はデスクトップPC11−5〜11−7が設置されている島に、UPS31−3はデスクトップPC11−8〜11−11が設置される島に、UPS31−4はデスクトップPC11−12〜11−14が設置されるにそれぞれ対応して配置されている。
切換部33−1〜33−4はそれぞれ、中央制御装置35からの制御信号(外部信号)の受信に応じて、複数の切換部33−1〜33−4に対応付けて設けられたUPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止を切り換える。切換部33−1と中央制御装置35との間には信号回路36−1が設けられており、中央制御装置35から送信された信号が信号回路36−1を介して切換部33−1に入力される。同様に、切換部33−2〜33−4と中央制御装置35との間にはそれぞれ信号回路36−2〜36−4が設けられており、中央制御装置35から送信された信号が各信号回路を介して切換部33−2〜33−4のいずれかに入力される。
中央制御装置35は、UPS31−1〜31−4の蓄電残量を示す蓄電残量情報A’〜D’を取得して、蓄電残量情報A’〜D’に基づいてUPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する。すなわち中央制御装置24は、制御対象となるUPS31−1〜31−4の蓄電残量情報A’〜D’を集約すると共に、各UPSに付与されたIPアドレスなどによって当該UPSを識別し、図4に示す蓄電制御処理と同様の処理を実行して、UPS31−1〜31−4を制御する。
本実施形態によれば、外部信号の受信に応じてUPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止を切り換える切換部33−1〜33−4を、外部電源3−1〜3−4とUPS31−1〜31−4との間の電源供給回路32−1〜32−44にそれぞれ設ける。そして、UPS31−1〜31−4の蓄電残量を示す蓄電残量情報A’〜D’を取得して、蓄電残量情報A’〜D’に基づいてUPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止を切り換える。本構成によれば、UPS31−1〜31−4への外部電力の供給又は停止の制御を一括して行うことができ、UPS31−1〜31−4が設置されている建物全体の消費電力の管理・制御を容易に行うことができると共に、建物全体の総消費電力を確実に低減することができる。
また、上記第3実施形態で示すように、蓄電制御システムの制御対象としてUPSのような蓄電装置を用いる場合には、当該蓄電装置に接続される機器はPCに限られず、他の負荷を接続することができる。
図6は、本発明の第3実施形態に係る蓄電制御システムの変形例を示す図である。図6の蓄電制御システムは、図3の蓄電制御システムの構成において、UPS31−1は、デスクトップPC11−1〜11−3と、タスク照明(蛍光灯、LED)などの照明機器41−1とに接続され、各PC・機器に蓄電電力を供給している。UPS31−2は、端末機42と、ディスプレイ43と、コピーやFAXなどの送受信などを行う複合機44とにそれぞれ接続され、各機器に蓄電電力を供給している。また、UPS31−3は、空調機器45−1,45−2,45−3,45−4に蓄電電力を供給し、また、UPS31−4は、照明機器41−2,41−3,41−4に蓄電電力を供給している。
このように、各種装置・機器の機能、用途あるいは建物内での配置(例えば、島単位、ビルのフロア単位など)に応じて負荷の集合体を複数形成し、一の負荷集合体に対して一のUPSから蓄電電力を供給すると共に、当該UPSへの外部電力の供給又は停止を制御することにより、PCなどの情報処理装置での消費電力を低減するだけでなく、照明機器又は空調機器での消費電力を低減することが可能となる。特に、オフィスにおいては、コンセント電源(約32%)、照明(約40%)、及び空調(約28%)による消費電力が大部分を占めるため、オフィスビルに本蓄電制御システムを導入することにより、建物全体の総消費電力を確実に低減することができる。また、建物内の各種装置・機器の優先度を予め決定し、同程度の優先度である装置・機器を纏めることによって複数の集合体を形成し、その集合体に電力を供給するUPSへの外部電力の供給又は停止を制御することもできる。これにより、建物全体の消費電力を強制的に低減しなければならない事態が生じても、優先度の高い装置・機器への外部電力の供給を確保することができる。よって、ユーザはこれらの装置・機器を使用して業務を継続することが可能となり、ユーザの不具合が生じる可能性を確実に小さくすることができる。
また、電力需要の集中などの影響によって、建物における消費電力量が契約電力量に逼迫し、或いは契約電力量を超える場合がある。また将来的に、天災地変の発生時に、外部電力の電力供給元から需要家に対して、建物全体の消費電力を一時的に低減してほしいなどのニーズを受ける場合も想定される。
このような場合には、図7に示すように、蓄電制御システム50において、ネットワークやインターネットを介して外部と通信可能に接続された中央制御装置51を設けることができ、例えば、中央制御装置51は、外部から送信された信号を信号回路52を介して受信する受信部(不図示)を有する構成とすることができる。なお、上記以外の構成は、図3の蓄電制御システムの構成と同一である。
図7の蓄電制御システムにおいて、例えば中央制御装置51は、需要家の契約電力量情報が格納されている他の情報処理装置等から当該契約電力量を示す情報を受信したり、あるいは電力供給元からの消費電力の低減ニーズを示す情報を受信することができる。この場合、中央制御装置51は、例えば建物全体の消費電力量が閾値V3(更に他の閾値)以上であるときに、外部電力の供給を停止するための制御信号を、複数の切換部のうちの少なくとも1つに送信する。具体的には、ノート型PC10−1〜10−4にそれぞれ設けられた複数の蓄電池のうち、蓄電残量の多い順に、各蓄電池に対応付けて設けられた切換部に、外部電力の供給を停止するための制御信号を送信することができる。外部から消費電力低減ニーズがあった場合、蓄電池残量情報を基に、「システムあるいは建物全体で○○kWを○○時間低減可能か」を演算し、一定条件の要請に応じる事が可能となる。また、図4の蓄電制御処理における閾値V1を、一時的に通常値よりも引き下げる変更を行い、それ以外は図4の蓄電制御処理と同様の処理を行うこともできる。これにより、建物全体の消費電力を大幅に低減することが可能となる。
また、需要家が、自然エネルギーを利用した太陽光発電装置などの自家発電装置を既に所有している場合には、本蓄電制御システムを自家発電装置と組み合わせて使用することができる。例えば、需要家が太陽光発電を所有している場合、中央制御装置51は天気予報の情報を受信し、当該情報に応じて蓄電制御を行うことができる。具体的には、中央制御装置51は、翌日の天気が晴天となる可能性が高い場合、当日の夜に、図4の蓄電制御システムの閾値V1を、一時的に通常値よりも引き下げる変更を行い、ノート型PCがほぼ蓄電電力のみで作動するよう制御する。そして翌日、太陽光発電装置によって得られる電力を建物全体で使用すると共に、当該装置によって得られた電力を各蓄電部に供給し、蓄電部の充電を行う。一方、翌日の天気予報が晴天となる可能性が低い場合、当日夜に蓄電制御システムの閾値V1を100%又はこれに準ずる値まで引き上げて、各蓄電部の蓄電残量をほぼ100%にする。これにより、翌日の蓄電制御処理を実行する際の消費電力の抑制に備えることが可能となる。
また、上記のような中央制御装置24,35,51を、建物内の1又は複数のフロアごとに設置してもよいし、図8(a)に示すように、一棟のオフィスビル60−1に中央制御装置71を設置し、オフィスビル60−1に設けられた複数の蓄電部を、1台の中央制御装置71で一括管理・制御してもよい。また、図8(b)に示すように、同敷地内にオフィスビル60−1と工場60−2が建設されている場合に、オフィスビル60−1及び工場60−2に中央制御装置71を設置し、これらの双方に設けられた複数の蓄電部を、1台の中央制御装置72で一括管理・制御してもよい。これにより、オフィスビル全体の総消費電力、或いはオフィスビル及び工場の双方の総消費電力を大幅に低減することが可能となる。また、本発明が適用される建物は、オフィスビルや工場のみならず、商業施設などの他の建物にも適用可能であることは言うまでもない。
以上、上記実施形態に係る蓄電制御装置及び蓄電制御システムについて述べたが、本発明は記述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、第1実施形態ではノート型PCを例に挙げて説明したが、本蓄電制御装置が適用される装置は、蓄電部を有する装置であればよく、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、タブレット型パーソナルコンピュータなどであってもよい。
第2実施形態では複数のノート型PCに対して1つの切換ユニットを設けているが、複数のノート型PC10に一対一で対応する複数の切換部を設けて、各ノートPCに切換部を配置してもよい。また、信号回路23−1〜23−4は、有線に限られず、無線であってもよい。
また、第3の実施形態において、UPS31−1〜31−4に一対一で対応する切換部33−1〜33−4を設けて、各UPSに切換部を配置しているが、複数のUPSに対して1つの切換ユニットを設けてもよい。また、信号回路34−1〜34−4は、有線に限られず、無線であってもよい。
また、上記第2実施形態では、負荷として照明機器、空調機器、端末機、ディスプレイ、複合機等を挙げているが(図6)、負荷は図6に図示されたものに限られず、他の照明機器、空調機器又はOA機器であってもよく、また、什器備品等であってもよい。
以下に実施形態の例を付記する。
[1]外部電力を蓄電する蓄電装置から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムであって、
前記複数の情報処理装置に蓄電電力を供給する複数の蓄電装置と、
外部電源と前記複数の蓄電装置との間の電源供給回路に設けられ、外部信号の受信に応じて、前記複数の蓄電装置への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部と、
前記複数の蓄電装置の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の蓄電装置への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する中央制御部と、を備えることを特徴とする、蓄電制御システム。
[2]前記中央制御部は、前記蓄電装置の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、前記蓄電装置に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信することを特徴とする、上記[1]記載の蓄電制御システム。
[3]前記中央制御部は、前記蓄電装置の蓄電残量が前記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、前記蓄電装置に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力を供給するための制御信号を送信することを特徴とする、上記[2]記載の蓄電制御システム。
[4]前記中央制御部は、前記複数の蓄電装置の蓄電残量が多い順に、各蓄電装置に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信することを特徴とする、上記[1]記載の蓄電制御システム。
[5]前記中央制御部は、前記複数の情報処理装置が設置された建物全体の電力使用量を受信する受信部を有し、
前記建物全体の消費電力量が更に他の所定閾値以上であるときに、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を、前記複数の切換部のうちの少なくとも1つに送信することを特徴とする、上記[1]記載の蓄電制御システム。
[6]前記蓄電装置は、無停電電源装置であり、
前記中央制御部は、複数の無停電電源装置と接続された中央制御装置内に設けられたプロセッサであることを特徴とする、上記[1]記載の蓄電制御システム。
[7]前記蓄電装置に、前記情報処理装置とは異なる少なくとも1つの負荷が接続されていることを特徴とする、上記[1]記載の蓄電制御システム。
[8]前記負荷は、建物内に設置された照明機器、空調機器、OA機器、又は什器備品であることを特徴とする、上記[7]記載の蓄電制御システム。
[9]外部電力を蓄電する複数の蓄電装置から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムの制御方法であって、
前記複数の蓄電装置の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得し、
前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の蓄電装置への外部電力の供給又は停止を切り換えることを特徴とする、蓄電制御システムの制御方法。
1 蓄電制御装置
2 ネットワーク
3 外部電源
10 ノート型PC
10−1,10−2,10−3,10−4 ノート型PC
11−1,11−2,11−3,11−4 デスクトップPC
11−5,11−6,11−7 デスクトップPC
11−8,11−9,11−10,11−11 デスクトップPC
11−12,11−13,11−14 デスクトップPC
20 蓄電制御システム
21−1,21−2,21−3,21−4 電源供給回路
22 切換ユニット
23−1,23−2,23−3,23−4 信号回路
24 中央制御装置
25 信号回路
30 蓄電制御システム
31−1,31−2,31−3,31−4 UPS
3−1,3−2,3−3,3−4 外部電源
32−1,32−2,32−3,32−4 電源供給回路
33−1,33−2,33−3,33−4 切換部
34−1,34−2,34−3,34−4 信号回路
35 中央制御装置
41−1,41−2,41−3,41−4 照明機器
42 端末機
43 ディスプレイ
44 複合機
45−1,45−2,45−3,45−4 空調機器
50 蓄電制御システム
51 中央制御装置
52 信号回路
60−1 オフィスビル
60−2 工場
71 中央制御装置
72 中央制御装置
100 ノート型PC本体
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 HDD
105 ネットワークインターフェース
106 VRAM
107 コントローラ
108 入力装置
109 表示装置
110 伝送バス
111 出力ポート
120 蓄電池
130 電源供給回路
130a,130b,130c 接続回路
140 切換部
140−1,140−2,140−3,140−4 切換部
141 スイッチ
142 入力ポート
150 信号回路

Claims (11)

  1. 外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する情報処理装置に適用される蓄電制御装置であって、
    前記外部電源と前記情報処理装置との間の電力供給回路に設けられ、外部信号の受信に応じて、前記情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える切換部と、
    前記蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、前記蓄電残量情報に基づいて前記情報処置装置への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する制御部とを備えることを特徴とする、蓄電制御装置。
  2. 前記制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を前記切換部に送信することを特徴とする、請求項1記載の蓄電制御装置。
  3. 前記制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が前記所定閾値未満であり且つ前記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、前記外部電力を供給するための制御信号を前記切換部に送信することを特徴とする、請求項2記載の蓄電制御装置。
  4. 前記蓄電部は、前記情報処理装置内に設けられた蓄電池であり、前記制御部は、前記情報処理装置内に設けられたプロセッサであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。
  5. 外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムであって、
    前記複数の情報処理装置にそれぞれ設けられ、前記複数の情報処理装置に蓄電電力を供給する複数の蓄電部と、
    前記外部電源と前記複数の情報処理装置との間の電源供給回路にそれぞれ設けられ、外部信号の受信に応じて、前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換える複数の切換部と、
    前記複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得して、前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換えるように制御する中央制御部と、を備えることを特徴とする、蓄電制御システム。
  6. 前記中央制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が所定閾値以上であるときに、前記蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信することを特徴とする、請求項5記載の蓄電制御システム。
  7. 前記中央制御部は、前記蓄電部の蓄電残量が前記所定閾値よりも低い他の所定閾値以下であるときに、前記蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力を供給するための制御信号を送信することを特徴とする、請求項6記載の蓄電制御システム。
  8. 前記中央制御部は、前記複数の蓄電部の蓄電残量が多い順に、各蓄電部に対応付けて設けられた切換部に、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を送信することを特徴とする、請求項5記載の蓄電制御システム。
  9. 前記中央制御部は、前記複数の情報処理装置が設置された建物全体の電力使用量を受信する受信部を有し、
    前記建物全体の消費電力量が更に他の所定閾値以上であるときに、前記外部電力の供給を停止するための制御信号を、前記複数の切換部のうちの少なくとも1つに送信することを特徴とする、請求項5記載の蓄電制御システム。
  10. 前記蓄電部は、前記情報処理装置内に設けられた蓄電池であり、
    前記中央制御部は、前記複数の情報処理装置と接続された中央制御装置内に設けられたプロセッサであることを特徴とする、請求項5記載の蓄電制御システム。
  11. 外部電源から供給される外部電力又は該外部電力を蓄電する蓄電部から供給される蓄電電力によって動作する複数の情報処理装置に適用される蓄電制御システムの制御方法であって、
    前記複数の蓄電部の蓄電残量を示す蓄電残量情報を取得し、
    前記蓄電残量情報に基づいて前記複数の情報処理装置への外部電力の供給又は停止を切り換えることを特徴とする、蓄電制御システムの制御方法。
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