JP2013069634A - 燃料電池ケース - Google Patents
燃料電池ケース Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013069634A JP2013069634A JP2011209140A JP2011209140A JP2013069634A JP 2013069634 A JP2013069634 A JP 2013069634A JP 2011209140 A JP2011209140 A JP 2011209140A JP 2011209140 A JP2011209140 A JP 2011209140A JP 2013069634 A JP2013069634 A JP 2013069634A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- fuel cell
- side covers
- cell case
- back cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下でも、トップカバーなどを容易かつ迅速に着脱できるようにしてメンテナンス性の向上を図りつつ、組付け強度の高い燃料電池ケースを提供する。
【解決手段】左右のサイドカバー2と、フロントカバー3と、背面カバー4と、トップカバー5と、これらにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュール10が配置される上部空間と補機11が配置される下部空間とに仕切る仕切板7とを備え、トップカバー5は、上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部51と、該平板部51の周囲から下方に延設された外周縁部52とを備えるとともに、左右サイドカバー2及び背面カバー4に対応する位置に支持板53を取付け、該支持板53と外周縁部52との間に左右サイドカバー2及び背面カバー4の上端縁が嵌合する溝部を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】左右のサイドカバー2と、フロントカバー3と、背面カバー4と、トップカバー5と、これらにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュール10が配置される上部空間と補機11が配置される下部空間とに仕切る仕切板7とを備え、トップカバー5は、上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部51と、該平板部51の周囲から下方に延設された外周縁部52とを備えるとともに、左右サイドカバー2及び背面カバー4に対応する位置に支持板53を取付け、該支持板53と外周縁部52との間に左右サイドカバー2及び背面カバー4の上端縁が嵌合する溝部を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池発電ユニットの外装ケースとして用いられる燃料電池ケースに関する。
従来の燃料電池ケースとして、例えば下記の特許文献1又は2に開示されたものがある。
これら従来の燃料電池ケースは、左右のサイドカバーと、フロントカバーと、背面カバーと、トップカバーと、これらサイドカバー・フロントカバー・背面カバー及びトップカバーにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュールが配置される上部空間と前記燃料電池発電モジュールを動作させるための補機や電子制御装置が配置される下部空間とに仕切るとともに燃料電池発電モジュールが載置固定される仕切板と、燃料電池発電モジュールの荷重を支持するフレームとを備え、前記仕切板は前記フレーム上に取付け固定されている。
さらに、フレーム(支柱)はケースの全高にわたって設けられており、左右のサイドカバー、背面カバー及びトップカバーは、台風などによる強風に対する組付け強度を確保するため、フレームに対してビス止めされており、特にトップカバーは背面カバーに対しても背面側からビス止めされているのが通常である。また、メンテナンスのために、例えば特許文献3に開示されているように、フロントカバーは簡便に取付け、取外し作業を行えるようになっている。
補機や電子制御装置の機能部品は比較的小型軽量である為、メンテナンスを行う際にはフロントカバーを取外し、前面側から補機や電子制御装置をケース外へ取り出して、修理や交換を行うことが可能である。
一方、発電モジュールは、その重さが一般的に30kg〜60kgもある大型の重量物である為、その交換や修理のためにケース外へ取り出すにはフロントカバーのみならずトップカバーをも取外す必要があり、可能であれば発電モジュールの左右側方を覆うサイドカバーをも簡便に取外し可能にすることが好ましい。
しかし、背面カバーの上端部のガタツキ防止などのために背面カバーがトップカバーに対して背面側からビス止めされていると、燃料電池ケースが建物壁に近接して配置された条件下では、背面ビスを緩める為のドライバー等の工具がケースと建物壁との間の隙間に入らず、トップカバーを取り外すことが非常に困難となる場合もあった。
そこで本発明は、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下でも、トップカバーなどを容易かつ迅速に着脱できるようにしてメンテナンス性の向上を図りつつ、組付け強度の高い燃料電池ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の燃料電池ケースは、左右のサイドカバーと、フロントカバーと、背面カバーと、トップカバーと、これらサイドカバー・フロントカバー・背面カバー及びトップカバーにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュールが配置される上部空間と前記燃料電池発電モジュールを動作させるための補機が配置される下部空間とに仕切る仕切板と、燃料電池発電モジュールの荷重を支持するフレームとを備え、前記仕切板は前記フレームに取付け固定される燃料電池ケースにおいて、前記左右のサイドカバーは、上部空間の左右側方を囲う上部サイドカバーと、下部空間の左右側方を囲う下部サイドカバーとにより分割構成され、背面カバー及び左右の下部サイドカバーは前記フレームに取付け固定され、前記トップカバーは、前記上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部と、該平板部の周囲から下方に延設された外周縁部とを備えるとともに、平板部の下面には左右の上部サイドカバー及び背面カバーに対応する位置に支持板が取付けられ、該支持板と前記外周縁部との間に左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁が嵌合する溝部が形成されており、これにより上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁がそれぞれ板面に垂直な方向へ変形することを阻止しており、トップカバー、フロントカバー及び左右の上部サイドカバーは、背面カバー及び左右の下部サイドカバーを取付けた状態で取外し可能であることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる本発明の燃料電池ケースによれば、トップカバーの外周縁部と支持板との間に形成した溝部に左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁を嵌合することによって、左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁が平面視コ字状に固定されるとともに、トップカバーがこれら左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁に安定的に取付け固定される。したがって、強風等によって左右の上部サイドカバー若しくは背面カバーに外部から押圧力が加わっても、その上端縁が支持板の内面に当接して、内側への変形が防止される。逆に、左右の上部サイドカバー若しくは背面カバーに内側から外方に向く押圧力が加わっても、その上端縁がトップカバーの外周縁部の内面に当接して、外側への変形が防止される。このように、左右の上部サイドカバー及び背面カバーとトップカバーとの組付けにより一定の強度が得られるため、背面カバーとトップカバーとをビス止めする必要がなく、ケース背面側からのビス止め作業が不要となるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易かつ迅速にトップカバーの着脱作業を行える。さらに、フロントカバー、トップカバー及び左右の上部サイドカバーを取り外すことによって、上部空間の前方、上方及び左右側方が大きく開放されるため、その状態で重量物である燃料電池発電モジュールの設置作業並びに取外し作業を容易に行える。また、燃料電池発電モジュールを上部空間に支持するためのフレームに背面カバーを取付け固定しているので、該背面カバーの取付強度を大きくすることができ、この背面カバーに対して左右サイドカバー及びトップカバーを筺状に組み付けることにより全体としての強度も一層向上できる。
また、本発明の燃料電池ケースは、左右のサイドカバーと、フロントカバーと、背面カバーと、トップカバーと、これらサイドカバー・フロントカバー・背面カバー及びトップカバーにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュールが配置される上部空間と前記燃料電池発電モジュールを動作させるための補機が配置される下部空間とに仕切る仕切板とを備える燃料電池ケースにおいて、前記トップカバーは、前記上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部と、該平板部の周囲から下方に延設された外周縁部とを備えるとともに、平板部の下面には左右サイドカバー及び背面カバーに対応する位置に支持板が取付けられ、該支持板と前記外周縁部との間に左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁が嵌合する溝部が形成されており、これにより左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁がそれぞれ板面に垂直な方向へ変形することを阻止していることを特徴とするものである(請求項2)。
かかる本発明の燃料電池ケースによれば、トップカバーの外周縁部と支持板との間に形成した溝部に左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁を嵌合することによって、左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁が平面視コ字状に固定されるとともに、トップカバーがこれら左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁に安定的に取付け固定される。したがって、強風等によって左右サイドカバー若しくは背面カバーに外部から押圧力が加わっても、その上端縁が支持板の内面に当接して、内側への変形が防止される。逆に、左右サイドカバー若しくは背面カバーに内側から外方に向く押圧力が加わっても、その上端縁がトップカバーの外周縁部の内面に当接して、外側への変形が防止される。このように、左右サイドカバー及び背面カバーとトップカバーとの組付けにより一定の強度が得られるため、背面カバーとトップカバーとをビス止めする必要がなく、ケース背面側からのビス止め作業が不要となるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易かつ迅速にトップカバーの着脱作業を行うことができ、フロントカバー及びトップカバーを取り外した状態で燃料電池発電モジュールのメンテナンスを行うことができる。
上記本発明の燃料電池ケースにおいて、左右の上部サイドカバーは、その後端縁が背面カバーに対して左右側方から着脱自在に係止されているとともに、その下端縁が前記フレーム及び/又は左右の下部サイドカバーに対して左右側方からビス止めされているものとすることができる(請求項3)。かかる構成によれば、左右の上部サイドカバーは、背面カバーに連結された後端縁と、フレーム及び/又は下部サイドカバーに連結された下端縁とにより取付け平面が規制される。そして、該上部サイドカバーの上端縁がトップカバーの溝部に嵌合することによって、上部サイドカバー自体の変形も阻止されるため、仕切板より上方にフレームが存在しなくとも、左右の上部サイドカバーを所定の強度で取付けることができる。また、この上部サイドカバーは左右側方からの作業によって着脱することができるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易に上部サイドカバーの着脱作業を行うことができる。
また、前記支持板の一部が外周方向に折曲げられており、該折曲げ部が左右サイドカバー及び背面カバーの上端部に載置されているものとすることができる(請求項4)。これによれば、左右サイドカバー及び背面カバーに対するトップカバーの上下方向の位置決めを折曲げ部によって行うことができる。
また、前記フレームは前記仕切板よりも上方には設けられていないことが好ましい(請求項5)。これによれば、フロントカバー、トップカバー、上部サイドカバーを取り外したときに、上部空間の周囲にフレームが存在せず、より大きな開放空間を設けることができるので、より一層のメンテナンス性の向上を図ることができる。
より好ましくは、前記溝部に嵌合した左右サイドカバーの上端縁がトップカバーに対して左右側方からビス止めされており、背面カバーとトップカバーとはビス止めされていない構成とすることができる(請求項6)。これによれば、トップカバーを固定するビス止め箇所を最小限としつつ、背面側からのビス止め作業を不要として、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下でのメンテナンス性を向上できる。
以上説明したように、本発明の請求項1に係る燃料電池ケースによれば、トップカバーの外周縁部と支持板との間に形成した溝部に左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁を嵌合することによって、左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁が平面視コ字状に固定されるとともに、トップカバーがこれら左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁に安定的に取付け固定される。したがって、強風等によって左右の上部サイドカバー若しくは背面カバーに外部から押圧力が加わっても、その上端縁が支持板の内面に当接して、内側への変形が防止される。逆に、左右の上部サイドカバー若しくは背面カバーに内側から外方に向く押圧力が加わっても、その上端縁がトップカバーの外周縁部の内面に当接して、外側への変形が防止される。このように、左右の上部サイドカバー及び背面カバーとトップカバーとの組付けにより一定の強度が得られるため、背面カバーとトップカバーとをビス止めする必要がなく、ケース背面側からのビス止め作業が不要となるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易かつ迅速にトップカバーの着脱作業を行える。さらに、フロントカバー、トップカバー及び左右の上部サイドカバーを取り外すことによって、上部空間の前方、上方及び左右側方が大きく開放されるため、その状態で重量物である燃料電池発電モジュールの設置作業並びに取外し作業を容易に行える。また、燃料電池発電モジュールを上部空間に支持するためのフレームに背面カバーを取付け固定しているので、該背面カバーの取付強度を大きくすることができ、この背面カバーに対して左右サイドカバー及びトップカバーを筺状に組み付けることにより全体としての強度も一層向上できる。
また、本発明の請求項2に係る燃料電池ケースによれば、トップカバーの外周縁部と支持板との間に形成した溝部に左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁を嵌合することによって、左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁が平面視コ字状に固定されるとともに、トップカバーがこれら左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁に安定的に取付け固定される。したがって、強風等によって左右サイドカバー若しくは背面カバーに外部から押圧力が加わっても、その上端縁が支持板の内面に当接して、内側への変形が防止される。逆に、左右サイドカバー若しくは背面カバーに内側から外方に向く押圧力が加わっても、その上端縁がトップカバーの外周縁部の内面に当接して、外側への変形が防止される。このように、左右サイドカバー及び背面カバーとトップカバーとの組付けにより一定の強度が得られるため、背面カバーとトップカバーとをビス止めする必要がなく、ケース背面側からのビス止め作業が不要となるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易かつ迅速にトップカバーの着脱作業を行うことができ、フロントカバー及びトップカバーを取り外した状態で燃料電池発電モジュールのメンテナンスを行うことができる。
また、本発明の請求項3に係る燃料電池ケースによれば、左右の上部サイドカバーは、背面カバーに連結された後端縁と、フレーム及び/又は下部サイドカバーに連結された下端縁とにより取付け平面が規制される。そして、該上部サイドカバーの上端縁がトップカバーの溝部に嵌合することによって、上部サイドカバー自体の変形も阻止されるため、仕切板より上方にフレームが存在しなくとも、左右の上部サイドカバーを所定の強度で取付けることができる。また、この上部サイドカバーは左右側方からの作業によって着脱することができるので、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下であっても容易に上部サイドカバーの着脱作業を行うことができる。
また、本発明の請求項4に係る燃料電池ケースによれば、左右サイドカバー及び背面カバーに対するトップカバーの上下方向の位置決めを折曲げ部によって行うことができる。
また、本発明の請求項5に係る燃料電池ケースによれば、フロントカバー、トップカバー、上部サイドカバーを取り外したときに、上部空間の周囲にフレームが存在せず、より大きな開放空間を設けることができるので、より一層のメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項6に係る燃料電池ケースによれば、トップカバーを固定するビス止め箇所を最小限としつつ、背面側からのビス止め作業を不要として、燃料電池ケースが建物壁に近接配置されている状況下でのメンテナンス性を向上できる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態に係る燃料電池ケース1を示し、該ケース1は左右のサイドカバー2,2と、フロントカバー3と、背面カバー4と、トップカバー5と、ベースカバー6と、これらサイドカバー2,2・フロントカバー3・背面カバー4・トップカバー5及びベースカバー6により囲まれた内部空間を上下に仕切る仕切板7と、下部フレーム8とによって主構成されている。
この燃料電池ケース1は、燃料電池ユニットの外装ケースとして機能し、図3に示すように、燃料電池ユニットを構成する燃料電池発電モジュール10や、該発電モジュール10を動作させるための補機11や、電子制御装置12及び電力変換ユニット13(パワーコンディショナ)などを内蔵するものである。燃料電池発電モジュール10は、例えば多数のSOFCセルスタックや改質器を内蔵するものであり、その重量は一般的には30〜60kg程度である。補機には、一般的に、空気供給装置、燃料供給装置、純水供給装置及び排熱回収装置が含まれるが、本発明は補機の詳細構造や構成要素に限定されるものではない。ケース1は、その上下のほぼ中間に設置固定された仕切板7によって内部空間が上下に仕切られており、この仕切板7上に燃料電池発電モジュール10が載置固定されている。仕切板7の下部空間はさらに左右中間位置で左右仕切板9によって左右に仕切られており、この左右仕切板9の右側空間内に補機11が配設され、左側空間内に電子制御装置12及び電力変換ユニット13が配設され、電力変換ユニット13が左右仕切板9に隣接配置されており、その左右外方に制御装置12が配設されている。
上記したように、発電モジュール10が載置固定される仕切板7は、ケース1の内部空間を発電モジュール10が配置される上部空間と補機11及び電子制御装置12が配置される下部空間とに仕切ることにより、高熱となる発電モジュールと、補機11及び電子制御装置12とを空間的に分離させている。
重量物である発電モジュール10を補機11の上方に支持するために、発電モジュールが載置固定される仕切板7は、図6に示すフレーム8上に載置固定されている。このフレーム構造についてまず説明すると、フレーム8は、基礎上に架設される前後一対の脚部材81と、各脚部材81の左右端部近傍に立設された4本の支柱82と、前後の支柱82同士をその上端部で連結する前後連結梁83と、後側の左右の支柱82同士をその上端部で連結する左右連結梁84と、該左右連結梁84の左右方向中間位置に設けられた補助支柱85と、前後の支柱82間に架設された連結板86とを備えている。これら各構成部材は鋼材によって構成され、構成部材同士は、それぞれボルトやビスなどによって強固に固定され、必要な場合には溶接により固定されている。このフレーム8上に仕切板7が載置固定され、重量物である発電モジュール10を安定的に支持できるようにしている。なお、発電モジュール10の重量に対する仕切板7の曲げ強度を確保するため、仕切板7の前後端縁は上方に折曲げ加工されている。
また、フレーム8の脚部材81上には図1に示すようにベースカバー6が取付け固定され、該ベースカバー6上に、補機11、電子制御装置12及び電力変換ユニット13が取付けられる。なお、図1においては上記の左右断熱板9は図示していない。
本実施形態においては、左右サイドカバー2は、上部空間の左右側方を囲う上部サイドカバー21と、下部空間の左右側方を囲う下部サイドカバー22とにより分割構成され、上部サイドカバー21のみを下部サイドカバー22と分離して着脱できるように構成している。また、左右の下部サイドカバー22は、背面カバー4と一体に構成されており、該背面カバー4及び左右の下部サイドカバー22はフレーム8にビス止め等によって取付け固定されている。
背面カバー4は、その左右端縁及び上端縁をケース内方に折曲げ加工してなる折曲げ部4a,4bを備えている。左右の折曲げ部4aには、上下方向の所定箇所に茸状の係止凸部41が左右外方に向けて突設されている。また、左右の折曲げ部4aの内端にはさらに左右外方に延設された水切り縁部4cが設けられ、左右の折曲げ部4aと水切り縁部4cとにより構成される段部に上部サイドカバー21の後端の折曲げ部21bを嵌め込むことにより、背面カバー4の左右縁部からの雨水の浸入を防止している。
上部サイドカバー21は、その前後端縁及び上端縁をケース内方に折曲げ加工してなる折曲げ部21a,21b,21cを備えている。前端の折曲げ部21aの内端にはさらに前方に延設された水切り縁部21dが設けられ、前端の折曲げ部21aと水切り縁部21dとにより構成される段部にフロントカバー3の左右縁部を嵌め込むことにより、フロントカバー3の左右縁部からの雨水の浸入を防止している。後端の折曲げ部21bは180度屈曲されて背面カバー4の左右端の折曲げ部4aに対向して嵌め合わされるように構成されており、この後端の折曲げ部21bには、背面カバー4に設けた係止凸部41に対応する位置に、下側が大径で上側が小径となる係止孔部23が形成されている。これにより、上部サイドカバー21を左右側方から背面カバー4に近接させていき、係止孔部23の大径部に係止凸部41を挿通した後に上部サイドカバー21を下方に落とし込むことによって、上部サイドカバー21の後端の折曲げ部21bと背面カバー4の左右端の折曲げ部4aとを簡便に連結できるようになっている。そして、上部サイドカバー21の下端縁を、フレーム8に対して左右側方からビス止めすることにより、上部サイドカバー21を所定の強度で取付けることができるように構成されている。
トップカバー5は、図4にも示すように、上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部51と、該平板部51の左右前後の周囲から下方に延設された外周縁部52とを備えるとともに、平板部51の下面には左右の上部サイドカバー21及び背面カバー4に対応する位置に支持板53が取付けられ、該支持板53と前記外周縁部52との間に左右の上部サイドカバー21及び背面カバー4の上端縁が嵌合する溝部が形成されており、これにより上部サイドカバー21及び背面カバー4の上端縁がそれぞれ板面に垂直な方向へ変形することを阻止している。また、平板部51の下面のフロントカバー3に対応する位置にも支持板54が取付けられ、該支持板54と前記外周縁部52との間にフロントカバー3の上端縁を挿入可能な溝部が形成されている。これら支持板53,54は、下方に延設するように取付けられており、図示実施例では左右幅方向乃至前後幅方向に延びる長尺状に構成しているが、短尺の支持板を左右幅方向乃至前後幅方向に離間して複数取付けることにより実質的に溝部を形成するものであってもよい。
左右及び後側の支持板53は、その中央部が外周方向に折曲げられて水平な折曲げ部53aを構成しており、該折曲げ部53aが図5にも示すように左右の上部サイドカバー21及び背面カバー4の上端の折曲げ部21c,4b上に載置されるように構成され、これにより左右の上部サイドカバー21及び背面カバー4に対するトップカバー5の位置決めを行うようにしている。而して、トップカバー5は、左右の上部サイドカバー21及び背面カバー4の上端縁に対して上方から嵌め込むことによって固定されるようになっている。かかる嵌め込みにより組付け強度としては十分な強度が得られるため、トップカバー5のビス止めは必要最小限のものとすることができ、図示実施例では上記溝部に嵌合した左右の上部サイドカバー21の上端縁とトップカバー5の外周縁部52とをビス止めしているのみで、背面カバー4とトップカバー5とのビス止めは行わないように構成してある。
一方、前側の支持板54には折曲げ部は設けておらず、フロントカバー3を上方にスライドさせることによって、ベースカバー6の前端の左右端コーナー部に上方突出状に設けた下部係止部61(図1参照)との係合を解除して、フロントカバー3のみを自在に着脱できるように構成している。すなわち、フロントカバー3の左右端の下端部内面には、図7に示すように係止孔31が設けられており、この係止孔31にベースカバー6の下部係止部61を下方から係止させることによって、フロントカバー3の下端部が前後方向に固定される。この状態で、ビス孔32を用いて取付ビス(図示せず)により仕切板7に対してフロントカバー3を固定するようにしている。フロントカバー3を取り外すには、取付ビスを外し、少しフロントカバー3を上方にスライドさせることによって下部係止部61と係止孔31との係合を解除させ、フロントカバー3の下端部を前方に引き出してから手前斜め下方に引き抜くことによって、フロントカバー3の上端縁をトップカバー5から引き抜くことが可能である。
以上説明した本実施形態に係る燃料電池ケース1によれば、フレーム8は仕切板7より上方には設けられておらず、仕切板7より上方においては左右の上部サイドカバー21、背面カバー4及びトップカバー5の組付けによって必要十分な組付け強度が得られるとともに、背面カバー4及び左右の下部サイドカバー22を取付けた状態で、トップカバー5、フロントカバー3及び左右の上部サイドカバー21を取外し可能であるため、仕切板7上に載置固定された燃料電池発電モジュール10のメンテナンスを行う際には、フレーム8や、仕切板下部側の補機11や、該補機と外部とを接続するための接続配管等を分解等することなく、上部空間の左右側方、前方及び上方を大きく開放して燃料電池発電モジュール10の交換修理を行うことが可能であり、さらに、フロントカバー3、トップカバー5及び左右の上部サイドカバー21の着脱作業はケース1の前方乃至左右側方からの作業で行うことができ、ケース1が建物壁に近接配置されている場合でも容易にそれらの作業を行うことができるため、メンテナンス性を飛躍的に向上できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、左右側板は、上下に分割構成されていなくともよい。また、燃料電池発電モジュールは、仕切板上に載置固定されていなくともよく、仕切板とは別に設けた支持金具を介してフレームに発電モジュールを取付け支持するように構成してもよい。また、燃料電池発電モジュールは、SOFC方式に限定されるものではなく、各種の発電モジュールを用いることができる。
1 燃料電池ケース
2 左右サイドカバー
21 上部サイドカバー
22 下部サイドカバー
3 フロントカバー
4 背面カバー
5 トップカバー
51 平板部
52 外周部
53 支持板
7 仕切板
8 フレーム
10 燃料電池発電モジュール
11 補機
2 左右サイドカバー
21 上部サイドカバー
22 下部サイドカバー
3 フロントカバー
4 背面カバー
5 トップカバー
51 平板部
52 外周部
53 支持板
7 仕切板
8 フレーム
10 燃料電池発電モジュール
11 補機
Claims (6)
- 左右のサイドカバーと、フロントカバーと、背面カバーと、トップカバーと、これらサイドカバー・フロントカバー・背面カバー及びトップカバーにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュールが配置される上部空間と前記燃料電池発電モジュールを動作させるための補機が配置される下部空間とに仕切る仕切板と、燃料電池発電モジュールの荷重を支持するフレームとを備え、前記仕切板は前記フレームに取付け固定される燃料電池ケースにおいて、
前記左右のサイドカバーは、上部空間の左右側方を囲う上部サイドカバーと、下部空間の左右側方を囲う下部サイドカバーとにより分割構成され、
背面カバー及び左右の下部サイドカバーは前記フレームに取付け固定され、
前記トップカバーは、前記上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部と、該平板部の周囲から下方に延設された外周縁部とを備えるとともに、平板部の下面には左右の上部サイドカバー及び背面カバーに対応する位置に支持板が取付けられ、該支持板と前記外周縁部との間に左右の上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁が嵌合する溝部が形成されており、これにより上部サイドカバー及び背面カバーの上端縁がそれぞれ板面に垂直な方向へ変形することを阻止しており、
トップカバー、フロントカバー及び左右の上部サイドカバーは、背面カバー及び左右の下部サイドカバーを取付けた状態で取外し可能であることを特徴とする燃料電池ケース。 - 左右のサイドカバーと、フロントカバーと、背面カバーと、トップカバーと、これらサイドカバー・フロントカバー・背面カバー及びトップカバーにより囲まれた内部空間を燃料電池発電モジュールが配置される上部空間と前記燃料電池発電モジュールを動作させるための補機が配置される下部空間とに仕切る仕切板とを備える燃料電池ケースにおいて、
前記トップカバーは、前記上部空間の上方を覆う平面視方形状の平板部と、該平板部の周囲から下方に延設された外周縁部とを備えるとともに、平板部の下面には左右サイドカバー及び背面カバーに対応する位置に支持板が取付けられ、該支持板と前記外周縁部との間に左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁が嵌合する溝部が形成されており、これにより左右サイドカバー及び背面カバーの上端縁がそれぞれ板面に垂直な方向へ変形することを阻止していることを特徴とする燃料電池ケース。 - 請求項1に記載の燃料電池ケースにおいて、左右の上部サイドカバーは、その後端縁が背面カバーに対して左右側方から着脱自在に係止されているとともに、その下端縁が前記フレーム及び/又は左右の下部サイドカバーに対して左右側方からビス止めされていることを特徴とする燃料電池ケース。
- 請求項1,2又は3に記載の燃料電池ケースにおいて、前記支持板の一部が外周方向に折曲げられており、該折曲げ部が左右サイドカバー及び背面カバーの上端部に載置されていることを特徴とする燃料電池ケース。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池ケースにおいて、前記フレームは前記仕切板よりも上方には設けられていないことを特徴とする燃料電池ケース。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池ケースにおいて、前記溝部に嵌合した左右サイドカバーの上端縁がトップカバーに対して左右側方からビス止めされており、背面カバーとトップカバーとはビス止めされていないことを特徴とする燃料電池ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011209140A JP2013069634A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 燃料電池ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011209140A JP2013069634A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 燃料電池ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013069634A true JP2013069634A (ja) | 2013-04-18 |
Family
ID=48475075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011209140A Withdrawn JP2013069634A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 燃料電池ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013069634A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013191324A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システムの筐体 |
JP2015115305A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 燃料電池システム |
JP2015146255A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | アルプス計器株式会社 | 照明装置 |
WO2019004031A1 (ja) | 2017-06-30 | 2019-01-03 | ダイニチ工業株式会社 | 燃料電池装置 |
WO2020173078A1 (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 中山大洋电机股份有限公司 | 一种燃料电池 |
WO2024075216A1 (ja) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | 日産自動車株式会社 | 定置用燃料電池システム及び発電プラント |
JP7483476B2 (ja) | 2020-04-20 | 2024-05-15 | キヤノン株式会社 | 筐体 |
-
2011
- 2011-09-26 JP JP2011209140A patent/JP2013069634A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013191324A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システムの筐体 |
JP2015115305A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 燃料電池システム |
JP2015146255A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | アルプス計器株式会社 | 照明装置 |
WO2019004031A1 (ja) | 2017-06-30 | 2019-01-03 | ダイニチ工業株式会社 | 燃料電池装置 |
WO2020173078A1 (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 中山大洋电机股份有限公司 | 一种燃料电池 |
JP7483476B2 (ja) | 2020-04-20 | 2024-05-15 | キヤノン株式会社 | 筐体 |
WO2024075216A1 (ja) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | 日産自動車株式会社 | 定置用燃料電池システム及び発電プラント |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013069634A (ja) | 燃料電池ケース | |
JP5571362B2 (ja) | 屋根 | |
JP5171956B2 (ja) | 太陽電池モジュール取付構造 | |
KR100735129B1 (ko) | 태양광 모듈 고정장치 | |
KR200403768Y1 (ko) | 건물외벽 설치형 태양광 발전장치 | |
US8453989B2 (en) | Suspension device | |
JP6722441B2 (ja) | 電気機器収納箱 | |
JP2014099357A (ja) | 蓄電池キャビネットの日除け構造 | |
JP2010090593A (ja) | 床構造およびユニット式建物の施工方法 | |
JP2014198963A (ja) | パネル交換方法 | |
JP2012104786A (ja) | 太陽光発電モジュールの設置構造 | |
WO2016186139A1 (ja) | 蓄電装置および補強構造 | |
KR101585778B1 (ko) | 래들 커버 | |
JP5641632B1 (ja) | 太陽光発電パネル取付用金具、屋根パネル、および、屋根構造 | |
JP2009240124A (ja) | 制御盤およびその組み立て方法 | |
JP5442665B2 (ja) | 太陽電池モジュールの取付架台 | |
JP5251773B2 (ja) | 太陽電池パネル支持装置 | |
JP5606898B2 (ja) | 太陽光発電モジュール用架台 | |
JP5684619B2 (ja) | 太陽電池モジュール設置架台 | |
JP2011165795A (ja) | 太陽電池用架台装置 | |
JP7455471B2 (ja) | 電気機器収納箱用仮保持部材及び電気機器収納箱 | |
JP7282569B2 (ja) | 建物の施工方法 | |
JP5386378B2 (ja) | 建設機械のエンジンルーム | |
KR101369756B1 (ko) | 박막필름장착패널 결합구조 | |
JP6051030B2 (ja) | 太陽電池パネルの敷設構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20141202 |