JP2013059342A - 魚掴み器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の魚掴み器は、挟持部を釣り上げた魚の口目掛けて近づける前進操作に対して先端の挟持部を開く操作が逆方向操作となるため、前進操作が途中で一時的に止まり、魚の掴み操作が遅くなり、釣り上げた魚が逃げる事態が生じ易くなる。本発明は、釣り上げた魚の口に目掛けて先端の挟持部を近づける前進操作と先端の挟持部を開く操作が、同じ方向の操作であると共に、魚の口を掴んだ状態で魚が暴れても挟持部相互がそれ以上開かない魚掴み器を提供する。
【解決手段】押圧操作部にて前進しバネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材の前進後退運動にて一対の挟持部相互の開閉動作を行なうように一対の挟持部材が回動し、挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、挟持部と回動作動部材の押し合い動作によって一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持すること。
【選択図】図8

Description

本発明は、川、湖、海等で釣り上げた魚の口を掴む魚掴み器に関する。
従来、川、湖、海等で釣り上げた魚の口を掴む魚掴み器は公知であり、この魚掴み器は、釣り竿で釣り上げている状態の魚の口を目掛けて先端の一対の挟持部を近づけ、一対の挟持部の間に魚の顎(又は唇ともいう)の一部、主として下顎が入り込んだ状態で、速やかに挟持部の間隔を狭めることによって、この一対の挟持部によって魚を掴むようにするものであり、この一連の動作を片手操作によって行なうものである。(特許文献1及び特許文献2参照)。
この特許文献1の魚掴み器は、先端の一対の挟持部が、長い本体の先端部に設けた固定歯と、長い本体に揺動自在に支持された可動歯にて構成され、指掛け部に指を掛けて引き上げることにより固定歯に対して可動歯を開き、この固定歯と可動歯の一方を魚の口に入れた状態で指掛け部を離せば、固定歯と可動歯とによって魚の顎(又は唇ともいう)の一部、主として下顎を掴むものである。
一方、特許文献2の魚掴み器は、先端の一対の挟持部が、管状体の先端部に回動自在に支持された一対のS字状挟持体にて構成され、指掛け部に指を掛けて引き上げることにより両挟持体を開き、この両挟持体の一方を魚の口に入れた状態で指掛け部を離せば、両挟持体によって魚の顎(又は唇ともいう)の一部、主として下顎を掴むものである。
特許第4158990号公報 米国特許第5119585号公報
この特許文献1及び特許文献2の魚掴み器とも、先端の一対の挟持部の間隔を開く操作が、指掛け部に指を掛けて引き上げることにより一対の挟持体が開くものであるため、この一対の挟持部を釣り上げた魚の口を目掛けて近づける方向(前進と称することとする)に対して、先端の一対の挟持部の間隔を開くために指掛け部に指を掛けて引き上げる方向(後退と称することとする)が、逆方向である。
釣り竿で釣り上げている状態の魚の口を目掛けて釣り上げた魚を速やかに掴むために、通常、先端の一対の挟持部の間隔を開きつつ、先端の挟持部を釣り上げた魚の口目掛けて近づける操作を行なう場合、この特許文献1及び特許文献2の魚掴み器とも、先端の挟持部を釣り上げた魚の口目掛けて近づける前進操作に対して、先端の挟持部を開く操作が逆方向操作となり、魚の口目掛けて近づける前進操作が、先端の挟持部を開く逆方向操作によって阻止されて、この前進操作が途中で一時的に止まる状態となる。このため、この前進操作が2段階の状態となり、その分、挟持部の一方を魚の口へ挿入するまでの時間が長くなり、魚の掴み操作が遅くなり、釣り上げた魚が逃げる事態が生じ易くなる欠点を持つ。
本発明はこのような点に鑑み、釣り上げた魚の口に目掛けて先端の挟持部を近づける前進操作と、先端の挟持部を開く操作方向が、同じ前進方向の操作となるように構成することにより、上記のような欠点を解決して、先端の挟持部を釣り上げた魚の口に目掛けて近づけ、タイミングよく先端の挟持部を開き、速やかに魚の口部、即ち顎(又は唇ともいう)の一部、主として下顎を掴むことができる魚掴み器を提供するものである。
更に、本発明は、釣り上げた魚の口に目掛けて先端の挟持部を近づける前進操作と、先端の挟持部を開く操作方向が、同じ前進方向の操作となる構成であって、且つ、先端の挟持部相互が魚の口を掴んだ状態において、魚が暴れても挟持部相互がそれ以上開かないようにし、挟持部相互によって魚の口を掴んだ状態が維持される構成の魚掴み器を提供するものである。
第1発明の魚掴み器は、握り部から先方へ延びた本体ベース部材と、前記本体ベース部材に回動可能に配置され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対の挟持部材と、前進操作可能に前記本体ベース部材に配置され前進操作にて前記挟持部相互の開度が大きくなるように前記一対の挟持部材を作動する作動部材と、前記挟持部相互が閉じるように前記作動部材を後退位置に付勢するバネ部材と、前記作動部材を前方へ押す押圧操作部とを備え、
前記作動部材は、前記押圧操作部にて前進し前記バネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材の動作がそれぞれ一対の回動作動部材を介して前記一対の挟持部材に伝達され、前記直線作動部材の前進後退運動に応じて前記一対の挟持部相互を開く動作と閉じる動作を行なうように前記一対の挟持部材が回動する構成であり、
前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態において、前記一対の挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、前記一対の挟持部と前記一対の回動作動部材の押し合い動作によって前記直線作動部材の後退が阻止され、前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持することを特徴とする。
第2発明の魚掴み器は、握り部から先方へ延びた並行配置の本体ベース部材と、前記並行配置の本体ベース部材間に回動可能に軸支され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対をなす第1及び第2の挟持部材と、前記並行配置の本体ベース部材間に前後移動可能に配置され後退にて前記挟持部相互が閉じ前進に伴って前記挟持部相互の開度が大きくなるようにそれぞれ前記第1及び第2の挟持部材の後部に連結された作動部材と、前記作動部材を後退位置に付勢するバネ部材と、前記作動部材を前方へ押す押圧操作部とを備え、
前記作動部材は、前記押圧操作部にて前進し前記バネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材と、後部が前記直線作動部材の前部に回動可能に連結された第1及び第2の回動作動部材を備え、前記第1の回動作動部材は、前記一方の本体ベース部材に斜め下方に形成した第1ガイド部に沿って移動する第1ガイドピンを前部に備えると共に、前記第1の挟持部材の後部に形成したガイド孔に沿って移動する第2ガイドピンを中間部に備え、前記第2の回動作動部材は、前記他方の本体ベース部材に斜め上方に形成した第2ガイド部に沿って移動する第1ガイドピンを前部に備えると共に、前記第2の挟持部材の後部に形成したガイド孔に沿って移動する第2ガイドピンを中間部に備え、
前記バネ部材の付勢によって前記直線作動部材が後退位置にあるとき、前記第1及び第2の回動作動部材の各第1ガイドピンは、対応する第1ガイド部及び第2ガイド部の初期位置となると共に、各第2ガイドピンが前記各ガイド孔の後部に位置して前記挟持部相互が閉じた状態を保持し、
前記バネ部材の付勢に抗した前記押圧操作部の前方押圧操作による前記直線作動部材の前進に伴って各第1ガイドピンは対応する前記第1ガイド部及び第2ガイド部を前進すると共に各第2ガイドピンが前記各ガイド孔を前進することにより前記第1及び第2の回動作動部材が前進し、前記第1及び第2挟持部材の挟持部相互の開度が大きくなり、
前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態において、前記一対の挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、前記第2ガイドピンが対応する前記ガイド孔の側壁によって押されると共に前記第1ガイドピンが前記第1ガイド部に押圧されると同時に、前記第2ガイドピンが対応する前記ガイド孔の側壁によって押されると共に前記第1ガイドピンが前記第1ガイド部に押圧される関係によって、前記直線作動部材の後退が阻止され、前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持することを特徴とする。
第1発明の魚掴み器により、先端の挟持部を釣り上げた魚の口に近づける前進操作に対して、先端の挟持部を開く操作が逆方向となる従来のものに比して、本発明では、魚の口に目掛けて先端の挟持部を近づける前進操作と、先端の挟持部を開く操作方向が、同じ前進方向の操作となるため、先端の挟持部を釣り上げた魚の口に目掛けて近づけ、タイミングよく先端の挟持部を開き、速やかに魚の口部、即ち顎(又は唇ともいう)の一部、主として下顎を掴むことがスムースにできるものとなる。このため、従来のように、先端の挟持部を釣り上げた魚の口目掛けて近づける前進操作が、途中で一時的に止まる状態がなく、速やかに魚の口部を挟むことができるため、釣り上げた魚を逃がす事態が生じ難くなり、好ましい魚掴み器となる。
また、先端の挟持部相互が魚の口を掴んだ状態において、魚が暴れても挟持部相互がそれ以上開かないため、挟持部相互によって魚の口を掴んだ状態が維持され、挟持部相互によって暴れる魚を十分確保できるものとなる。
また、第2発明の魚掴み器は、構造上では、並行配置の本体ベース板間に、相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対の挟持部材が回動可能に軸支され、後退方向へバネ付勢された直線作動部材が一対の回動作動部材を介して一対の挟持部材に連結され、直線作動部材の前進後退運動に応じて挟持部相互を開く動作と閉じる動作を行なうように一対の挟持部材を回動するため、直線作動部材を前進させる操作をスムースに行い易くなり、速やかに魚の口部を挟むことができる動作が得られ、釣り上げた魚を逃がす事態が生じ難くなり、操作のし易い魚掴み器となる。更に、第1の回動作動部材及び第2の回動作動部材は、それぞれの第1ガイドピン、第2ガイドピンに対応するガイド孔及びガイド部の関係によって直線作動部材の後退が阻止され、一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持するため、挟持部相互によって暴れる魚を十分確保できるものとなる。
本発明に係る魚掴み器の外観図である。 本発明に係る魚掴み器の挟持部が閉じた初期状態を示す説明図である。 図2における第1の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 図2における第2の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 本発明に係る魚掴み器の挟持部が若干開いた中間状態を示す説明図である。 図5における第1の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 図5における第2の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 本発明に係る魚掴み器の挟持部が最大に開いた最終状態を示す説明図である。 図8における第1の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 図8における第2の挟持部及びそれに係る作動部材の関係を示す説明図である。 本発明に係る魚掴み器の各部分の分解図である。 本発明に係る魚掴み器の挟持部が最大に開いた最終状態を示す外観図である。 本発明に係る魚掴み器の開状態保持装置の部分の側面図である。 本発明に係る魚掴み器の開状態保持装置にて挟持部を開状態に保持した状態を示す説明図である。 本発明に係る魚掴み器の開状態保持装置の構成を示す縦断面図である。 本発明に係る魚掴み器の開状態保持装置の構成を示す横断平面図である。
本発明の魚掴み器は、図示の実施形態に示すように、握り部から先方へ延びた本体ベース部材と、前記本体ベース部材に回動可能に配置され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対の挟持部材と、前進操作可能に前記本体ベース部材に配置され前進操作にて前記挟持部相互の開度が大きくなるように前記一対の挟持部材を作動する作動部材と、前記挟持部相互が閉じるように前記作動部材を後退位置に付勢するバネ部材と、前記作動部材を前方へ押す押圧操作部とを備え、
前記作動部材は、前記押圧操作部にて前進し前記バネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材がそれぞれ一対の回動作動部材を介して前記一対の挟持部材に連結され、前記直線作動部材の前進後退運動に応じて前記一対の挟持部相互を開く動作と閉じる動作を行なうように前記一対の挟持部材が回動する構成であり、
前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態において、前記一対の挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、前記一対の挟持部と前記一対の回動作動部材6B、6Cの押し合い動作によって前記直線作動部材6Aの後退が阻止され、前記一対の挟持部5A、5B相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持する構成である。
以下、本発明に係る魚掴み器の実施例を図に基づき説明する。図において、魚掴み器1は、釣り人が片手で握る握り部2と、この握り部2から先方(前方)へ延びた本体ベース部材3と、本体ベース部材3に回動可能に配置され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する第1及び第2の挟持部5A、5Bをそれぞれ先端に形成した一対の挟持部材(挟持アームともいう)4A、4Bと、前進操作可能に本体ベース部材3に配置され後退にて挟持部5A、5B相互が閉じ前進にて挟持部5A、5B相互が開くように一対の挟持部材4A、4Bを作動する作動部材6と、挟持部5A、5B相互が閉じるように作動部材6を後退位置に保持するよう付勢するバネ部材7を備え、作動部材6は前方へ押す押圧操作部20を備えている。片方の手で握り部2を握った状態で、その手の親指で押圧操作部20をバネ部材7のバネ力に抗して前進操作することに伴って、挟持部5A、5B相互の開度が大きくなる構成である。
この魚掴み器1の挟持部5A、5Bは、魚の口部を挟持することによって魚を掴む部分であるが、実質的に掴むこととなる魚の部分は、魚の顎の部分であり、通常は魚の下顎部を挟持部5A、5Bによって挟持することにより、魚を安定して掴むことができる。
この魚掴み器1の構成を更に具体的に説明する。魚掴み器1は、通常の操作として、釣り竿で吊り上げられて釣り糸にぶら下がった魚の下顎目掛けて挟持部5A、5Bを近づける操作を行なう場合、挟持部5A、5Bが上下位置関係においてその操作が行なわれる。このため、挟持部5A、5Bが上下位置関係になる状態を基準として、以下、魚掴み器1の各部の配置関係を具体的に説明することとする。なお、図2、図3、図5、図6、図8、図9は、各部の動作を認識し易くするために、本体ベース部材3Aを透視した状態で図示している。
実施例では、本体ベース部材3は、握り部2から先方(前方)へ向けて所定の間隔Tを保った状態で左右並行配置の本体ベース部材3A、3Bにて構成され、左側の第1本体ベース部材3Aと右側の第2本体ベース部材3Bの対向面(内側面)はそれぞれ平面状をなし、第1本体ベース部材3Aと右側の第2本体ベース部材3Bは、所定間隔Tを保って略平行配置である。また、上下一対の第1の挟持部材4Aと第2の挟持部材4Bは、本体ベース部材3A、3B間に同軸にて回動可能に軸支されるために、本体ベース部材3A、3Bに亘る横方向軸8に回動可能に支持されている。軸8の部分は、図8に拡大で示すように、軸8の大径部にワッシャ部材WSを挟んで挟持部材4A、4Bが回動可能に支持された状態であり、軸8の大径部にて本体ベース部材3A、3Bが所定の間隔Tに保持され、本体ベース部材3A、3Bを貫通した軸8の小径部8Sにネジ8Nが螺合することによって、この部分が組み立てられている。本体ベース部材3A、3Bは平板状であるが、これに限定されず、外面は弧状、多角形状等にて外観デザインを向上させてもよい。
また、挟持部材4A、4Bに連結された作動部材6は、本体ベース部材3A、3B間に配置され、手動操作に伴って直線的に前進後退運動をする直線作動部材6Aと、後部が直線作動部材6Aの前部に回動可能に連結された上下一対の第1及び第2の回動作動部材6B、6Cにて構成されている。この直線作動部材6Aは、本体ベース部材3A、3Bの対向面に前後方向に直線状に形成した直線状ガイド溝9に案内されて前後方向に動くように、直線作動部材6Aの左右両側に横方向に突出した前後配置のガイドピン10が直線状ガイド溝9に前後移動可能に嵌合している。直線状ガイド溝9は、本体ベース部材3A、3Bの一方に形成してもよいが、実施例では本体ベース部材3A、3Bの両方に対向位置に形成している。バネ部材7は、直線作動部材6Aが後退位置に保持されるように、本体ベース部材3A、3B間に取り付けられている。
また、下側の第1の回動作動部材6Bは、後部が直線作動部材6Aの前部に軸11Aにて回動可能に連結され、上側の第2の回動作動部材6Cは、後部が直線作動部材6Aの前部に軸11Bにて回動可能に連結されている。第1の回動作動部材6Bは、本体ベース部材3A、3Bのうちの一方または両方(実施例では左側の本体ベース部材3A)に斜め下方溝にて形成した第1ガイド部12Aに沿って移動する第1ガイドピン13Aを前部に備えると共に、第1の挟持部材4Aの後部に長孔にて形成したガイド孔14Aに沿って移動する第2ガイドピン15Aを中間部に備えている。また、第2の回動作動部材6Cは、本体ベース部材3A、3Bのうちの一方または両方(実施例では右側の本体ベース部材3B)に斜め上方溝にて形成した第2ガイド部12Bに沿って移動する第1ガイドピン13Bを前部に備えると共に、第2の挟持部材4Bの後部に長孔にて形成したガイド孔14Bに沿って移動する第2ガイドピン15Bを中間部に備えている。
直線作動部材6Aの後部には、握り部2に近接して本体ベース部材3A、3B間から上方へ突出した押圧操作部(プッシュレバーともいう)20を備え、片方の手で握り部2を握った状態で、その手の親指で押圧操作部20をバネ部材7のバネ力に抗して前方へ押す前進操作に伴って、挟持部5A、5B相互の開度が大きくなる。このようにバネ部材7のバネ力に抗して親指で押圧操作部20を前進操作することとなるが、その場合、下部に固定指掛け部(トリガともいう)21を備えれば、その前進操作を更にし易くすることができる。具体的には、押圧操作部20に対応して本体ベース部材3A、3Bのうちの一方または両方に固定された固定指掛け部(トリガともいう)21を備える構成とする。図示の実施例では、固定指掛け部21は、それぞれ並行配置の本体ベース部材3A、3Bの間に取り付け部21Aを挿入した状態で、下部に設けた各結合孔24を利用してネジ29にて固定した構成である。固定指掛け部21の取り付け部21Aは、前記所定の間隔Tと同じ厚さに形成されているため、取り付け部21Aが本体ベース部材3A、3B間に挿入された状態で、ネジ29による固定指掛け部21の取り付けによって、本体ベース部材3A、3Bが所定の間隔Tを保つこととなる。
押圧操作部20は、直線作動部材6Aの一部分であり、実施例では、押圧操作部20を直線作動部材6Aに取り付けた構成としている。押圧操作のし易さを考慮して、押圧操作部20の上端には、親指で押し易い形状に形成した合成樹脂製の押圧部20Pを備えており、押圧操作部20の取り付け基部20Aと直線作動部材6Aとは、この両者に形成した結合孔23を利用してネジ又は鳩目等にて固定した構成である。この場合、取り付け基部20Aの上下幅と直線作動部材6Aの上下幅が同一に形成されており、図15に示すように、取り付け基部20Aは、直線作動部材6Aを挟む構成でもって、結合孔23にてネジ又は鳩目等にて固定している。なお、押圧操作部20は、直線作動部材6Aと一体に形成したものであっても差し支えない。
また、バネ部材7は、円筒形状に巻回されたコイルスプリングであり、コイルスプリング7の後端が押圧操作部20の前部の保持部27にて保持され、コイルスプリング7の前端は、本体ベース部材3A、3Bに対向位置に形成した窪み26に保持されたスプリングホルダ22にて保持されており、直線作動部材6Aを後退位置に付勢している。このようにスプリングホルダ22が本体ベース部材3A、3B間に保持された状態で、本体ベース部材3A、3Bが所定の間隔Tを保つように、スプリングホルダ22の厚さが設定されている。この状態は、図8に拡大図で示している。
上記のように、本体ベース部材3A、3Bは、所定の間隔Tを保つように組み合わされている。すなわち、本体ベース部材3A、3Bの前部では、上記のように軸8の大径部にて本体ベース部材3A、3Bが所定の間隔Tに保持され、また、本体ベース部材3A、3Bの後部は、上記のように結合孔24にて取り付ける固定指掛け部21の厚さと、スプリングホルダ22の厚さによって、所定の間隔Tを保っている。尚、握り部2を取り付ける結合孔25の部分(本体ベース部材3A、3Bの後端に形成した握り部2の取り付け部分)でも、本体ベース部材3A、3Bが所定の間隔Tに保持されるために、握り部2の一部分に所定の間隔Tに相当する厚さ部分2Aが形成されており、図16に示すように、この厚さ部分2Aが本体ベース部材3A、3B間に進入した状態で、本体ベース部材3A、3Bの結合孔25を利用してネジ28にて固定する構成である。なお、握り部2の周囲は、ネジ28を覆うように装飾表皮2Hで覆われている。
上記の構成において魚を掴む操作について説明する。押圧操作部20を前進操作する前の初期状態は図2に示す。この状態において、直線作動部材6Aは、バネ部材7にて握り部2の方向へ付勢され後退位置に保持されている。この後退位置は、図2に示すように挟持部5A、5B相互が当接したときの位置、即ち、挟持部5A、5B相互が閉じたときの位置である。
この状態は、図2に示すように、第1及び第2の回動作動部材6B、6Cは、直線作動部材6Aによって後退位置へ引っ張られていて、第1の回動作動部材6Bの第1ガイドピン13Aは、対応する第1ガイド部12Aの初期位置へ後退し、且つ第2ガイドピン15Aがガイド孔14Aの初期位置へ後退している。また、第2の回動作動部材6Cの第1ガイドピン13Bは、対応する第2ガイド部12Bの初期位置へ後退し、且つ第2ガイドピン15Bがガイド孔14Bの初期位置へ後退している。この状態で挟持部5A、5B相互が閉じた状態を保持している。
この状態において、片方の手で握り部2を握り、その手の人差し指をピストルの引き金を引くような形で固定指掛け部21の前側に掛けた状態で、その手の親指を押圧部20Pに当てて、押圧操作部20をバネ部材7のバネ力に抗して前方へ押すよう前進操作する。この操作は、握り部2を握った手の人差し指にて固定指掛け部21を手前に引く作用と、その手の親指で押圧部20Pによって押圧操作部20を前方へ押す作用とが同時に行われることとなり、バネ部材7のバネ力に抗して押圧操作部20を前方へ押す操作が容易となる。
この押圧操作部20の前進操作によって、ガイドピン10が直線状ガイド溝9に案内されつつ直線作動部材6Aが前進し、その前進に伴って、第1の回動作動部材6Bの第1ガイドピン13Aは、対応する第1ガイド部12Aに沿って初期位置から前進し、且つ第2ガイドピン15Aがガイド孔14Aに沿って初期位置から前進する動作が、軸11Aを中心とした第1の回動作動部材6Bの回動によって得られる。これと同時に、第2の回動作動部材6Cの第1ガイドピン13Bは、対応する第2ガイド部12Bに沿って初期位置から前進し、且つ第2ガイドピン15Bがガイド孔14Bに沿って初期位置から前進する動作が、軸11Bを中心とした第2の回動作動部材6Cの回動によって得られる。この一連の動作によって、第1の回動作動部材6B及び第2の回動作動部材6Cが回動しつつ直線作動部材6Aと共に前進し、第1及び第2の挟持部材4A、4Bが軸8を中心として回動することにより、挟持部5A、5B相互が徐々に開く。この途中の状態を図5に示す。この図5の状態から更に押圧操作部20を前進操作することによって、図8に示すように、挟持部5A、5B相互が最大に開く。
常時バネ部材7のバネ力によって挟持部5A、5B相互が閉じるように、直線作動部材6Aがバネ部材7にて握り部2の方向へ後退するように付勢されているため、図5のように挟持部5A、5B相互が途中まで開いた状態、または図8のように挟持部5A、5B相互が最大に開いた状態のいずれにおいても、その状態から押圧操作部20を押していた親指を押圧部20Pから離せば、バネ部材7のバネ力によって直線作動部材6Aが後退し、その作用が第1の回動作動部材6Bを介して第1の挟持部材4Aに伝達され、且つ、第2の回動作動部材6Cを介して第2の挟持部材4Bに伝達され、それによって、図2に示すように、挟持部5A、5B相互が当接して挟持部5A、5B相互が閉じた状態に復帰する。
このため、釣り竿で釣り上げている状態の魚の口を目掛けて挟持部5A、5Bを近づけつつ、押圧操作部20を前方へ押して素早く図8に示すように最大に開き、この開いた挟持部5A、5Bのうちの一方を魚の口中に差し込んだ状態で、押圧操作部20を押していた親指を押圧部20Pから離せば、上記のように、バネ部材7のバネ力によって直線作動部材6Aが後退し、その作用にて挟持部5A、5B相互が閉じる方向へ作動するため、挟持部5A、5B相互によって魚の口を挟持すること、通常は魚の下顎を挟持することができる。この状態で、釣り針を魚の口から外すことができる。
このように、後退方向へバネ部材7にて付勢された直線作動部材6Aが、一対の回動作動部材6B、6Cを介して一対の挟持部材4A、4Bに連結され、直線作動部材6Aの前進後退運動に応じて挟持部5A、5B相互を開く動作と閉じる動作を行なうように一対の挟持部材4A、4Bを回動するため、直線作動部材6Aを前進させる操作によって一対の挟持部材4A、4Bを回動するための伝達がスムースになり、速やかに魚の口部を挟むことができる動作が得られ、釣り上げた魚を逃がす事態が生じ難くなり、操作のし易い魚掴み器となる。
上記のように、片方の手で握り部2を握った状態で、その手の親指で押圧操作部20を前方へ押すことにより、魚の口を掴み易くなるまで挟持部5A、5B相互を大きく開くことが必要であるが、押圧操作部20を前方へ押す距離(長さ)は、この魚掴み器1の使用者の手の大きさによって多少の差異はあるが、多くの使用者に使い易くするためには、押圧操作部20を前方へ押す距離(長さ)をある程度の範囲に設定することが好ましい。このため、押圧操作部20を前方へ押す距離(長さ)を例えば20mmに設定した場合には、その範囲で図8に示すように挟持部5A、5B相互が最大に開くことが要求される。この目的達成のために、挟持部5A、5B相互が閉じた図2の状態から挟持部5A、5B相互が若干開いた図5の状態までは、押圧操作部20の前進距離に比例して、挟持部5A、5B相互が徐々に開くようにし、図5のようにある程度開いた時点からは、急激に最大開度となるように構成している。即ち、押圧操作部20が同一長さを進むときの挟持部5A、5B相互の開く度合いが、最初は遅く途中から急激に速くなる2段階構成である。
このための具体的な構成として、図3、図4等に示すように、第1ガイド部12A及び第2ガイド部12Bは、それぞれ前端部が互いに近づく方向へ屈曲した屈曲ガイド部12A1及び12B1を形成している。また、ガイド孔14A及び14Bも、それぞれ前端部が互いに近づく方向へ屈曲した屈曲ガイド部14A1及び14B1を形成している。この構成によって、図5の状態から更に押圧操作部20を前進操作することによって、第1の回動作動部材6Bの第1ガイドピン13Aは、対応する第1ガイド部12Aの屈曲ガイド部12A1の前端に当接し、且つ第2ガイドピン15Aがガイド孔14Aの屈曲ガイド部14A1に進入する。これと同時に、第2の回動作動部材6Cの第1ガイドピン13Bは、対応する第2ガイド部12Bの屈曲ガイド部12B1の前端に当接し、且つ第2ガイドピン15Bがガイド孔14Bの屈曲ガイド部14B1に進入する。この一連の動作によって、挟持部5A、5B相互の開度が最大となる。この状態を図8〜図10に示す。
上記のように、挟持部5A、5B相互が開く度合いを2段階構成とすることによって、押圧操作部20の前進距離が短くても、魚の口を掴み易くなるまで挟持部5A、5B相互を大きく開くことが可能となる。また、魚の口を掴んだ状態では、挟持部5A、5B相互が若干開いた状態(図5の状態よりも挟持部5A、5B相互の開度が小さい状態)であるが、常時バネ部材7のバネ力によって挟持部5A、5B相互が閉じる方向に付勢された状態である。この状態で魚が暴れて、挟持部5A、5B相互が開く方向に引っ張られても、挟持部5A、5B相互がそれ以上開かないようにしなければならない。図5を参照すれば、挟持部5A、5B相互が魚の口を掴んだ状態では、第1ガイドピン13A、13Bがそれぞれ対応する屈曲ガイド部12A1、12B1に到達していない状態である。このため、魚が暴れて挟持部5A、5B相互が開く方向に引っ張られたとき、その作用によって、第2ガイドピン15Aがガイド孔14Aの側壁によって下方へ押されるため、第1ガイドピン13Aが第1ガイド部12Aの下側側壁に押圧される。これと同時に、第2ガイドピン15Bがガイド孔14Bの側壁によって上方へ押されるため、第1ガイドピン13Bが第1ガイド部12Bの上側側壁に押圧される。このような動作によって直線作動部材6Aが後退する動きが阻止され、挟持部5A、5B相互によって魚の口を掴んだ状態が維持される。
図示の実施例では、挟持部材4A、4Bの先端部の挟持部5A、5Bは、挟持部材4A、4Bの先端部に別部材を取り付けた構成としている。これは、図8に拡大で示すように、挟持部材4A、4Bが軸8の部分で重なって保持されているため、先端部の挟持部5A、5Bがその厚さ部分の全体で当接するように補正するためと、更に、挟持部5A、5Bに十分な厚さを持たせるためである。挟持部5A、5Bの厚さが薄い場合は、魚の口、具体的には下顎を挟持したとき、その下顎に挟持部5A、5Bが食い込んで、下顎が破れる虞があるため、図2に拡大で示すように、それぞれ十分な厚さを持たせた挟持部5A、5Bを構成する別部材を、挟持部材4A、4Bにネジ又は鳩目38にて取り付けている。なお、挟持部材4A、4Bの先端部を十分な厚さの形状とし、図2に拡大で示すような相互に対等な当接が得られれば、挟持部5A、5Bを挟持部材4A、4Bと一体部品でもって構成することができる。
また、押圧操作部20は、直線作動部材6Aと押圧操作部20に形成した結合孔23を利用してネジ固定した構成であるが、直線作動部材6Aと一体に押圧操作部20を形成したものであっても差し支えない。また、ガイドピン10は、実質的に直線作動部材6Aから左右両側に水平方向に突出した形態であればよいため、直線作動部材6Aのみから水平方向に突出した形態であってもよく、また、直線作動部材6Aの一部をなす押圧操作部20の取り付け基部20Aから左右両側に水平方向に突出した形態であってもよい。
図示の実施例では、第1の回動作動部材6Bと第2の回動作動部材6Cは、直線作動部材6Aの先端部に上下対称位置に軸11A、11Bにて回動可能に連結しているが、魚が暴れて挟持部5A、5B相互が開く方向に引っ張られても挟持部5A、5B相互がそれ以上開かないようにできれば、第1の回動作動部材6Bと第2の回動作動部材6Cは、直線作動部材6Aの先端部に同軸にて回動可能に連結した構成でもよい。
上記実施例では、第1及び第2の挟持部材4A、4Bは、本体ベース部材3A、3B間に同じ軸8に軸支される構成であるが、上記のように挟持部5A、5Bを開閉できるならば、これに限定されず、第1及び第2の挟持部材4A、4Bは、本体ベース部材3A、3B間において、それぞれ別個の軸に回動可能に支持される構成でもよい。
上記のように、閉じている挟持部5A、5Bを釣り竿で釣り上げている状態の魚の口を目掛けて近づけつつ、押圧操作部20を前方へ押して素早く図8に示すように最大に開き、この開いた挟持部5A、5Bのうちの一方を魚の口中に差し込んだ状態で、押圧操作部20を押していた親指を押圧部20Pから離すことにより、バネ部材7のバネ力によって挟持部5A、5B相互が閉じる方向へ作動し、魚の下顎を挟持することができる。しかし、釣り竿で釣り上げている状態の魚が暴れたときには、開いた挟持部5A、5Bのうちの一方を魚の口中に差し込むことがなかなかできず、その時間中、親指にて押圧操作部20を押し続けなければならない。このような場合に対処するために、挟持部5A、5Bが図8に示すように大きく開いた状態(厳密に最大に開いた状態でなく最大に近い状態でもよいため、これを実質的に最大に開いた状態と表現する)に保持する開状態保持装置30を設けている。
この開状態保持装置30は、第1及び第2挟持部材4A、4Bの挟持部5A、5B相互が実質的に最大に開く位置へ直線作動部材6Aが前進したとき、直線作動部材6Aの後退を阻止する阻止位置へバネ32のバネ力にて進出して、直線作動部材6がバネ部材7のバネ力によって後退することを阻止するストッパ31を有する。このストッパ31は、挟持部5A、5B相互が実質的に最大に開く状態に至る前は、この阻止位置から退避した状態である。
この開状態保持装置30の具体的な構成を図13乃至図16に基づき説明する。図13乃至図16において、ストッパ31は、第1及び第2本体ベース部材3A、3Bのそれぞれの対向面の下端部に形成した上下に長い収容凹部33に左右両側が収容され、第1及び第2本体ベース部材3A、3Bを貫通した上下に長いガイド溝34に案内されるようにガイド部35が左右に突出形成されている。コイルバネ32は、下部が固定指掛け部21内の収容部21Bに収容され、上部がストッパ31の収容部31Bに収容され、常時、ストッパ31を上方へ付勢している。ストッパ31のガイド部35の外側端には、それぞれ第1及び第2本体ベース部材3A、3Bの外側面に沿って配置した阻止解除操作部36がネジ37によって取り付けられている。
この構成によって、ストッパ31は、コイルバネ32にて上方へ付勢され、第1及び第2本体ベース部材3A、3B間において上下動可能に支持されており、挟持部5A、5Bが図8に示すように実質的に最大に開く状態に至る前の状態では、図13及び図15に示すように、ストッパ31の上面は直線作動部材6Aの下面に当接した後退位置である。この状態で、押圧操作部20を前方へ押して直線作動部材6Aが前進する間は、ストッパ31の上面と直線作動部材6Aの下面はスライド接触状態である。
そして、更に直線作動部材6Aが前進して、挟持部5A、5Bが図8に示すように最大に開いた状態に至ると、直線作動部材6Aによるストッパ31の上面の押さえが開放され、ストッパ31はコイルバネ32によって直線作動部材6Aの後面に対向する上方位置へ進出する。この時点で、押圧操作部20を前方へ押す操作を止めれば、直線作動部材6Aはバネ部材7のバネ力によって初期位置へ後退しようとするが、その後退はストッパ31によって阻止される。このように、挟持部5A、5Bが図8に示すように実質的に最大に開いた状態で、ストッパ31は直線作動部材6Aの後退を阻止する阻止位置へバネ32のバネ力にて進出し、押圧操作部20を前方へ押す操作を止めても、挟持部5A、5Bが図8に示すように実質的に最大に開いた状態を保持する。
この状態で、挟持部5A、5Bのうちの一方を魚の口中に差し込んだとき、親指等によって阻止解除操作部36をバネ32のバネ力に抗して下方へ押し、ストッパ31を直線作動部材6Aの後面との対向位置よりも下方へ移動して、前記阻止位置から退避させることにより、直線作動部材6Aはバネ部材7のバネ力によって初期位置へ向けて後退する。この動作によって、瞬時に挟持部5A、5Bが魚の口中、具体的には魚の下顎を挟持するように作動する。
上記の構成では、ストッパ31による直線作動部材6Aの後退阻止は、直線作動部材6Aの後面がストッパ31に当接して達成されるが、この構成に替えて、直線作動部材6Aの下面の後部にストッパ31が侵入する係止凹部を形成し、挟持部5A、5Bが図8に示すように最大に開いた状態で、ストッパ31がこの係止凹部に侵入する構成でもよい。
なお、開状態保持装置30を使用する状態(作動する状態)と、使用しない状態(作動しない状態)とを、選択できる選択機構を設け、使用者がこの選択機構によって、開状態保持装置30を作動可能状態とするか、作動しない状態にするかを選択できるようにすることもできる。なお、開状態保持装置30をオプション機能とすることにより、魚掴み器1は、この機能を備えた特別機種と、この機能を備えない通常機種とに区分した品揃えができる。
なお、図2に示すように、直線作動部材6Aが前進後退運動をする直線の延長線PLに対して、握り部2の軸線NLが角度αで交差するように、握り部2が固定指掛け部21側へ変位した配置である。これによって、片方の手で握り部2を握ったとき、その手は角度αの分だけ上向きになるため、その手の人差し指を固定指掛け部21に掛け、その手の親指で押圧操作部20を前進操作する場合に、手首への負担が軽減され、操作がし易くなる。
本発明に係る魚掴み器1は、上記実施例に限定されず、種々の形態のものに適用できるものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
1・・・・・魚掴み器
2・・・・・握り部
3・・・・・本体ベース部材
3A、3B・・・・並行配置の本体ベース部材
4A、4B・・・・挟持部材
5A、5B・・・・挟持部
6・・・・・・作動部材
6A・・・・直線作動部材
6B・・・・第1の回動作動部材
6C・・・・第2の回動作動部材
7・・・・・バネ部材
8・・・・・軸
9・・・・・直線状ガイド溝
10・・・・ガイドピン
11A、11B・・・・軸
12A・・・・第1ガイド部
12B・・・・第2ガイド部
13A・・・・第1ガイドピン
13B・・・・第1ガイドピン
14A・・・・ガイド孔
14B・・・・ガイド孔
15A・・・・第2ガイドピン
15B・・・・第2ガイドピン
20・・・・押圧操作部
21・・・・固定指掛け部
30・・・・開状態保持装置
31・・・・ストッパ
32・・・・バネ
36・・・・阻止解除操作部

Claims (2)

  1. 握り部から先方へ延びた本体ベース部材と、前記本体ベース部材に回動可能に配置され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対の挟持部材と、前進操作可能に前記本体ベース部材に配置され前進操作にて前記挟持部相互の開度が大きくなるように前記一対の挟持部材を作動する作動部材と、前記挟持部相互が閉じるように前記作動部材を後退位置に付勢するバネ部材と、前記作動部材を前方へ押す押圧操作部とを備え、
    前記作動部材は、前記押圧操作部にて前進し前記バネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材がそれぞれ一対の回動作動部材を介して前記一対の挟持部材に連結され、前記直線作動部材の前進後退運動に応じて前記一対の挟持部相互を開く動作と閉じる動作を行なうように前記一対の挟持部材が回動する構成であり、
    前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態において、前記一対の挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、前記一対の挟持部と前記一対の回動作動部材の押し合い動作によって前記直線作動部材の後退が阻止され、前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持することを特徴とする魚掴み器。
  2. 握り部から先方へ延びた並行配置の本体ベース部材と、前記並行配置の本体ベース部材間に回動可能に軸支され相互挟持動作にて魚の口部を挟持する挟持部を先端に形成した一対をなす第1及び第2の挟持部材と、前記並行配置の本体ベース部材間に前後移動可能に配置され後退にて前記挟持部相互が閉じ前進に伴って前記挟持部相互の開度が大きくなるようにそれぞれ前記第1及び第2の挟持部材の後部に連結された作動部材と、前記作動部材を後退位置に付勢するバネ部材と、前記作動部材を前方へ押す押圧操作部とを備え、
    前記作動部材は、前記押圧操作部にて前進し前記バネ部材にて後退するよう直線的に前進後退運動をする直線作動部材と、後部が前記直線作動部材の前部に回動可能に連結された第1及び第2の回動作動部材を備え、前記第1の回動作動部材は、前記一方の本体ベース部材に斜め下方に形成した第1ガイド部に沿って移動する第1ガイドピンを前部に備えると共に、前記第1の挟持部材の後部に形成したガイド孔に沿って移動する第2ガイドピンを中間部に備え、前記第2の回動作動部材は、前記他方の本体ベース部材に斜め上方に形成した第2ガイド部に沿って移動する第1ガイドピンを前部に備えると共に、前記第2の挟持部材の後部に形成したガイド孔に沿って移動する第2ガイドピンを中間部に備え、
    前記バネ部材の付勢によって前記直線作動部材が後退位置にあるとき、前記第1及び第2の回動作動部材の各第1ガイドピンは、対応する第1ガイド部及び第2ガイド部の初期位置となると共に、各第2ガイドピンが前記各ガイド孔の後部に位置して前記挟持部相互が閉じた状態を保持し、
    前記バネ部材の付勢に抗した前記押圧操作部の前方押圧操作による前記直線作動部材の前進に伴って各第1ガイドピンは対応する前記第1ガイド部及び第2ガイド部を前進すると共に各第2ガイドピンが前記各ガイド孔を前進することにより前記第1及び第2の回動作動部材が前進し、前記第1及び第2挟持部材の挟持部相互の開度が大きくなり、
    前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態において、前記一対の挟持部相互を開く方向の作用が働いた際、前記第2ガイドピンが対応する前記ガイド孔の側壁によって押されると共に前記第1ガイドピンが前記第1ガイド部に押圧されると同時に、前記第2ガイドピンが対応する前記ガイド孔の側壁によって押されると共に前記第1ガイドピンが前記第1ガイド部に押圧される関係によって、前記直線作動部材の後退が阻止され、前記一対の挟持部相互が魚の口を掴んだ開度状態を維持することを特徴とする魚掴み器。
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