JP7277688B1 - 釣り針外し具 - Google Patents

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Abstract

【課題】釣り針を確実に挟持し、針を外し、魚から針を外す際に人体に針が刺さる事故を減らし、釣り針外し具の海中への落下を減らす釣り針外し具を提供する。【解決手段】「釣り針外し具」の材質や構造や形状を見直し、釣り針外し具の素材をステンレス等の硬質の金属で作り、針を引っ掛け引き寄せるAを鋭角の鉤状とし、Aで引き寄せた針を挟持するためAにA-1を設け、針を受けるBにB-1を設けることにより、針を挟持した状態でもAとBが重なり合う構造なので、ねじれ等の多方向からの力に対しても強く、針をA-1とB-1で挟持すると4つの接点で挟持する事になり、針が滑りづらく、A-1の中心とB-1の中心をずらすことにより、挟持した針を内側に押さえつける力も働き、強力に針を挟持でき、安全かつ確実に魚から針を外す。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 1.掲載日:令和3年7月30日 2.アドレス:https://www.facebook.com/ymogi 3.公開者:茂木陽一 4.杉本勝が、上記アドレスのウェブサイトで公開されている茂木陽一のフェイスブックにて、杉本勝が発明した釣り針外し具について公開した。
この発明は釣り上げた魚から針を外す道具の形状に関する。
釣り上げた魚から釣り針を外すためには、プライヤー等の工具や釣り針外し具等の針を外すための道具を用いることが多い。ほとんどの釣り針の先には、針に掛かった魚が外れづらいように返し(かかり)が付いており、魚が大型になると針も大型になり返しも大きくなる。返しが大きくなればなるほど針を外す際に大きな力が必要になるので、大型の魚に使う大型の針を外す場合は、プライヤーではプライヤー本体の大きさの割に針に接する面積が大きいため、力が分散され、針を挟持する力が弱く、またプライヤー自体の形状が小さい分、力を掛けて握るにも限界があるため上手く針を外すことが出来ない。また既存の釣り針外し具は、針を挟持する際に力を入れすぎて針外し具の形が変形したり破損したりする。プライヤー、既存の釣り針外し具のどちらも、針を外す行為を行っている者の体に針が刺さる、針を外す際に魚が暴れてプライヤー・針外し具の水中への落下等の問題がある。
特許第6928378号(P6928378)
既存の技術によれば、釣り針が掴みづらく、特に大型の魚および大きな針に対して針を外すことが難しく、時には腕などに釣り針が刺さるという事故が発生していた。また、魚が暴れたときに釣り針外し具が変形したり破損したり海の中に落下させることも多かった。そこで、この発明は大型の魚および大きな針に対応したサイズの釣り針外し具の場合、両手で操作する形状・構造とし、針を掴む部位の形状・材質を変えることにより、安全かつ確実に魚を外すことを課題とする。
以上の課題を解決するために第1発明は、針やハリス(針を結んである釣り糸)を引っ掛けやすく、なおかつ針を強力に挟持する。また、第2発明は大型の魚を対象とするサイズの釣り針外し具の場合、釣り針外し具を両手で操作する形状・構造にすることにより、使用する人の体から離れた場所で針を外すことにより魚から外れた針が腕などに刺さりづらくする。
既存の釣り針外し具の素材は弱く変形(削れる曲がる等)や破損しやすいため、ステンレス等の硬質の素材で製作し、なおかつ必要最低限の部品で製作することにより、単純な構造になり故障や破損が少なくなる。材料を軽くすると強度が落ちるので、実際に強度テストを繰り返した上での最適な資材を用いて製作している。強度と操作性を考慮し、大型の魚および大きな針を対象とするサイズの釣り針外し具の場合、あえて片手では操作できない長さと重さにすることで、必然的に両手での操作になり、釣り針外し具の水中への落下を防げるようになった。それと同時に、両手で力いっぱいレバーを握っても変形や破損しない強度に作り上げることが出来た。このことは、数多く黒マグロのリリース(殺さずに海に戻す)を実施して、結果を積み上げてきている。
第1発明は、針やハリス(針を結んである釣り糸)を引っ掛けやすく強力に挟持することができる。第2発明は、大型の魚および大きな針を対象とするサイズの釣り針外し具の場合、構造上、両手での作業が必要となるため、釣り針外し具の海中への落下が防げる。安全面では、動作する位置は従来品より魚からかなり離れた位置を持ち動作して外すため、針が人体に刺さる等の危険度も低く、また大型の魚をリリース(魚を殺さずに海に戻す)する場合、通常は船上から身を乗り出した状態で作業するため、釣り針外し具が長いので、行為の際、船からの人の落下の危険度も軽減することができた。
この発明の実施形態を示す全体図である。 この発明の実施形態を示す部位名称である。 この発明の実施形態を示す短手方向から見た前後左右の全体図である。 この発明の実施形態を示す短手方向から見た前後左右の先端部分拡大図である。 この発明の動作図である。(実施例1) この発明の実施形態を示す先端部分の拡大立体図である。 この発明の先端部分を真下から見た拡大図である。 この発明の実施形態を示す持ち手部分の拡大図である。 この発明の実施形態である。 この発明は違う形状の針を外す場合にも用いることができることを解説する図である。(実施例2) この発明は違う形状の針を外す場合、どこを挟んでも外すことができることを解説する図である。 この発明は針外し具と針との接点が4カ所あることを解説する図である。
この発明の実施形態を図1~図11に示す。図面を参照しながら詳細を説明する。
「釣り針外し具」の本体は全体がステンレス等の硬質の素材である。胴部のシャフトEは中空で、端部にグリップFと針受け部Bをそれぞれに有する。シャフト内にはロッドGが存在。AとCとDとGは一体化しており、E内をF側のE端部に長手方向に切りかいたスリット(溝)E-1に沿ってGが人力により前後に動く仕組みになっている。Dを指の背で押すことによりAとBが開き、Cを引くことでAとBで針を挟持し、魚から針を外すことが出来る。
動作は、親指と薬指と小指と手のひらでFを握り、人差し指と中指の背でDを押すことによりAが動き、AとBの間に隙間ができる。人差し指と中指でCを握ると、Aが手前に動く。JをBよりも1倍~10倍まで長くすることにより、図9のようにHやIを引っ掛けることが容易になる、また、Aの部品の先端を、図5のようにJ-1の角度を60°以上90°未満に内側に向けることにより、図9の(3)のように簡単にA-1のくぼみに針を誘導することができる仕組みである。
図5の(1)ようにA-1とB-1のくぼみの中心をずらすことにより(B-1の中心を後ろへずらした)、針との接点をBの長手方向の軸に対して斜めにした。(2)と(3)は針を挟持するA-1とB-1の針との接点は、力を入れて針を挟持した場合、Bのスライド孔のAに対するクリアランスの分だけAが後方へ押されてずれることにより、AとBとの重なりも増え、針を挟持する力も多方向より掛かるため、より強く針を挟持することができる。(4)針を挟持するAとBの針との接点がBの長手方向の軸に対して斜めにしていないので針を挟持する力が弱い。
図6、図7のようにAがBの切り込みに収まる構造ゆえ、ねじれを含む他方向からの力にも強い構造になっている。Aを針金状の材料ではなく、フラットバー(角のある材料)で製作したことにより、曲がりづらく強い。Bは硬質の素材を整形した構造なので強い。先行技術で存在するものは針を3点で押さえる構造になっているが、図6、図7のようにこの釣り針外し具はAを角のある部材で作っているため、図12のように4点で針を挟持する構造である。A側、B側ともに接点を2点ずつとすることにより、バランス良く針に力をかけることができる。この針外し具全体がステンレス等の硬質の素材なので、頑丈な作りである。Eの中を通るGは、フラットバーで出来ているので、強度もありねじれに強く、無垢の丸棒やパイプを使うより、Eとのクリアランスを少なくしても軽量化でき、ガタツキも少ない。
この発明の動作図(実施例1)は、図9の(1)~(7)に示したとおり。(1)どちら向きでも、針を外す人の使いやすい向きで使用が可能。(2)まずはHのハリス(針を結び付けている糸)かIの針(針本体)に引っ掛ける。H・Iどちらに引っ掛けても大丈夫(機能する)。JがBに対して1倍~10倍であり、釣り針外し具の大きさや対象の魚の大きさに合わせた長さにしてあるため、使いやすい(3)矢印の方向へAをスライドさせることにより、間単にA‐1にH及びIを収めることが出来る。(4)矢印の方向に針外し具を押し下げる。(3)の動作と(4)の動作の順番はどちらが先でも構わない。(5)レバーを握りA-1とB-1の部分で針を挟持する。(6)針外し具を前後左右・回す・ねじる等をして針を外す。(7)挟持する力が強いので、針を外した後でも魚が外れた衝撃で針が外れて飛んでくることがない(針が外れたときに、針が飛んできて、人体に刺さることを防げる)。図10と図11では違う形状の針を外す場合にも用いることができることを解説する(実施例2)。以上のように、この形の針のいろいろな部位を挟持して外すことが出来る釣り針外し具は、先行技術で存在しているが、小型の針であれば外せるが、大型の針、それも返し(かかり)のある針の場合、強力に挟持することができずに、魚が暴れると挟持した針の向きがいろいろ変わるため、針を外す際に苦戦を強いられる。その点、この釣り針外し具の場合、作業する人物の握力の分だけの力を(両手で50kgまでは実証済み)針を挟持する部位に掛けることが可能であるため、針の向きも変わらずに簡単に外すことができる。
釣り用具にかかわる分野に利用可能である。
A ロッド先端の針掛け部
A-1 針掛け部くぼみ
A-2 Aの力の方向
A-3 挟持した時に針が逃げようとする方向
A-4 針を強く挟持した時に新たに働く力の方向
B 針受け部
B-1 針受け部くぼみ
B-2 針掛け部先端を外へ逃がす切り欠き
B-3 Bの力の方向
B-4 針受け部のクリアランス(力を入れてレバーを握ったときに針とA-1が収ま る位置)
C レバー(引く)
D レバー(押す)
E シャフト(柄)
E-1 スリット(溝またはロッドを前後させるための切りかき)
F グリップ
G ロッド
H ハリス
I 釣り針
J 鉤(かぎ)部
J-1 鉤(かぎ)部の角度
K 針との接点

Claims (2)

  1. 中空のシャフトEに、シャフトEの延びる方向の端部に針受け部B、もう一方のシャフトEの延びる方向の端部にシャフトEに対して角度を付けたグリップFを設け、シャフトEの中を長手方向に相対移動可能なロッドGを備え、ロッドGを人力で相対移動させるための操作部のレバーCとレバーDの両方又は一方が、シャフトEのグリップF側の端部に、グリップFの延びる方向のシャフトEの両側に設けられたスリットE-1を通して中のロッドGと繋がる構造とし、シャフトE端部の針受け部Bを有する側に位置するロッドG端部には鉤状の針掛け部Aを設け、針受け部Bには針掛け部Aの形に合わせクリアランスを持たせたスライド孔を設け、針受け部Bの中を前記長手方向に針掛け部Aを相対移動するために、操作部のレバーCをグリップFと近づける操作を行った状態で針掛け部Aが針受け部Bの前記スライド孔に納まるようにするため、針掛け部Aの鉤部Jを収めるだけの針掛け部先端を外に逃がす切り欠きB-2をシャフトEの前記グリップFの延びる方向の針受け部Bの一方の側の端部に設け、切り欠きB-2に収めた鉤部Jの突出した部位と少し重なる形に針受け部Bが前記針受け部Bの一方の側に突出する構造であり、針掛け部Aの鉤部Jは、シャフトEの端部の針受け部BのグリップFの延びる方向と前記長手方向に対して垂直な方向の側の針受け部Bの短手方向の切り欠きB-2側に針受け部Bよりも突出させた状態で収まる形となり、その針掛け部Aと、針受け部Bの前記 スライド孔内を相対移動するロッドGの部材は、強度を出し針受け部Bの前記スライド孔内でぶれたりねじれたりしないために板状とし、また、針掛け部Aの鉤の内側の部位には、釣り針Iをしっかり挟持するための針掛け部くぼみA-1を設け、釣り針Iを針掛け部くぼみA-1に誘導しやすいように鉤部Jの先端部の位置が針掛け部くぼみA-1の位置よりもシャフトEの前記長手方向グリップF側に近い位置にある特徴を持ち、鉤部Jは切り欠きB-2側に向けて設けられており、針掛け部Aを受ける針受け部Bは、釣り針Iを挟持した時点でも針掛け部Aの一部と針受け部Bが重なり合うようにするために、前記グリップFの延びる方向と前記長手方向に対して垂直な方向の側の針受け部Bの長手方向端部に反対側と対称な形の針受け部くぼみB-1をそれぞれの側に設け、針掛け部くぼみA-1と針受け部くぼみB-1で釣り針Iを挟持する仕組みにおいて、針掛け部くぼみA―1の中心に対して針受け部くぼみB-1の中心を針受け部Bの切り欠きB-2を有する側とは反対方向にずらして配置することで、挟持した際に釣り針Iを切り欠きB-2の無い側に押さえつける力が働くことにより、挟持した釣り釣り針外し具から外れづらい構造の特徴を持つ釣り針外し具。
  2. 針受け部Bの前記短手方向の長さに対してL字型の鉤部Jの長さが1倍~10倍の長さとし、針受け部Bの前記長手方向の端部にある針受け部くぼみB-1と針掛け部くぼみA-1と、釣り針Iとの接点Kが4カ所以上であることを特徴とする請求項1に記載の釣り針外し具。
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