JP2013055384A - ダイナミックレンジ拡張装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダイナミックレンジ拡張装置は、オーディオ信号の包絡線の検出を行う包絡線検出手段21〜23と、包絡線をデシベル変換するデシベル変換手段24と、デシベル変換された包絡線の変化量を示す変化量信号を生成する微分手段25と、変化量信号の反転を行う反転手段26と、反転された変化量信号をリニアな信号に変換して検出信号を生成するリニア変換手段28と、オーディオ信号に検出信号を乗算した信号をオーディオ信号から減算することにより補完信号を生成する補完信号生成手段と、補完信号をオーディオ信号に加算する加算手段とを備える。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施の形態に係るダイナミックレンジ拡張装置1の概略構成を示したブロック図である。ダイナミックレンジ拡張装置1は、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された状態となったオーディオ信号のゲイン(信号レベル)を拡張する(補完する)役割を有している。
図2は、第1変動検出部12の概略構成を示したブロック図である。第1変動検出部12は、図2に示すように、最大値検出部(包絡線検出手段)21と、最大値ホールド部(包絡線検出手段)22と、スムージング部(包絡線検出手段)23と、デシベル変換部(デシベル変換手段)24と、微分部(微分手段)25と、反転部(反転手段)26と、レベル制限部27と、リニア変換部(リニア変換手段)28とを有している。
図3は、第1重み付け部14の概略構成を示したブロック図である。第1重み付け部14は、図3に示すように、乗算部(補完信号生成手段)31、減算部(補完信号生成手段)32およびゲイン部(ゲイン調節手段)33を有している。
合成部16は、ダイナミックレンジ拡張装置1に入力されたオーディオ信号(ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された状態となったオーディオ信号)に対して、第1重み付け部14において求められた低域補完信号と、第2重み付け部15において求められた高域補完信号とを加算する処理を行う役割を有している。このように加算処理を行うことによって、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された音源のオーディオ信号に対して、信号の包絡線の変化量に応じてゲイン補完がなされた低域成分・高域成分のオーディオ信号が加えられるため、ダイナミックレンジを拡張することができ、聴感上でメリハリ感や臨場感、音質を向上させることができる。
次に、上述したダイナミックレンジ拡張装置1の動作例について説明する。図4は、ダイナミックレンジ拡張装置1における動作例を説明するために設定した各機能部の動作パラメータを示した表である。ダイナミックレンジ拡張装置1には、CDに記録されるオーディオ信号が入力されるものとする。
図5(a)は、ダイナミックレンジ拡張装置1に入力されるオーディオ信号(入力信号)を示した図である。図5(a)に示すオーディオ信号は、CDに記録されたオーディオ信号を再生したものであり、図12に示したオーディオ信号と同じ音源によるオーディオ信号を示している。図5(a)は、オーディオ信号を約3秒間だけ観測したものを示し、図12は、図5(a)におけるオーディオ信号の特定の時間軸を拡大して、約90ミリ秒(msec)の間だけ観測したものを示している。図5(a)に示すように、オーディオ信号の振幅は比較的一様になっており、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された信号を観測することができる。また、図5(a)の時間軸を拡大した図12に示すように、19ミリ秒(msec)〜28ミリ秒(msec)においては、振幅が±1でクリップされた(振幅が制限された)信号(図12の破線Aおよび破線Bの部分)を観測することができる。
図6(a)は、第1変動検出部12のデシベル変換部24においてデシベル変換された信号の出力状態を示した図である。より詳細に、図6(a)に示す出力信号は、LPF部10においてオーディオ信号の低域成分の抽出がなされた後に、第1変動検出部12の最大値検出部21、最大値ホールド部22およびスムージング部23によって包絡線信号の検出がなされ、デシベル変換部24によってデシベル変換された信号を示している。
図5(b)は、低域補完信号を示した図であり、図5(c)は高域補完信号を示した図である。
10 …LPF部(ローパスフィルタ手段)
11 …HPF部(ハイパスフィルタ手段)
12 …第1変動検出部
13 …第2変動検出部
14 …第1重み付け部
15 …第2重み付け部
16 …合成部(加算手段)
21 …最大値検出部(包絡線検出手段)
22 …最大値ホールド部(包絡線検出手段)
23 …スムージング部(包絡線検出手段)
24 …デシベル変換部(デシベル変換手段)
25 …微分部(微分手段)
26 …反転部(反転手段)
27 …レベル制限部
28 …リニア変換部(リニア変換手段)
31 …乗算部(補完信号生成手段)
32 …減算部(補完信号生成手段)
33 …ゲイン部(ゲイン調節手段)
Claims (5)
- 音源から出力されるオーディオ信号における最大値変化状態に基づいて包絡線の検出を行う包絡線検出手段と、
該包絡線検出手段により検出された包絡線をデシベル変換するデシベル変換手段と、
該デシベル変換手段によりデシベル変換された包絡線を微分処理することにより、包絡線の変化量を示す変化量信号を生成する微分手段と、
前記微分手段により生成された変化量信号に−1を乗算することにより信号の反転を行う反転手段と、
該反転手段により反転された前記変化量信号をリニアな信号に変換することにより検出信号を生成するリニア変換手段と、
前記オーディオ信号に前記検出信号を乗算した信号を、前記オーディオ信号から減算することにより補完信号を生成する補完信号生成手段と、
該補完信号生成手段により生成された補完信号を、前記オーディオ信号に加算する加算手段と
を備えることを特徴とするダイナミックレンジ拡張装置。 - 前記補完信号生成手段により生成された補完信号のゲインを増幅又は減衰することによりゲイン調節を行うゲイン調節手段を有し、
前記加算手段は、前記ゲイン調節手段によりゲイン調節された前記補完信号を、前記オーディオ信号に加算すること
を特徴とする請求項1に記載のダイナミックレンジ拡張装置。 - 前記微分手段は、ハイパスフィルタを用いて前記オーディオ信号のフィルタリング処理を行うことによって微分処理を行い、
該フィルタリング処理により求められる前記変化量の変化時間は、前記ハイパスフィルタにおける正規化カットオフ周波数の設定値を変更することにより調整されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイナミックレンジ拡張装置。 - 音源から出力されるオーディオ信号から低域成分を抽出するローパスフィルタ手段を備え、
前記包絡線検出手段は、前記ローパスフィルタ手段により抽出された低域のオーディオ信号に基づいて低域用の包絡線の検出を行い、
前記デシベル変換手段は、前記包絡線検出手段により検出された低域用の包絡線をデシベル変換し、
前記微分手段は、前記デシベル変換手段によりデシベル変換された低域用の包絡線を微分処理することにより、低域用の包絡線の変化量を示す低域変化量信号を生成し、
前記反転手段は、前記微分手段により生成された低域変化量信号に−1を乗算することにより信号の反転を行い、
前記リニア変換手段は、前記反転手段により反転された前記低域変化量信号をリニアな信号に変換することにより低域検出信号を生成し、
前記補完信号生成手段は、前記低域のオーディオ信号に前記低域検出信号を乗算した信号を、前記低域のオーディオ信号から減算することにより低域補完信号を生成し、
前記ゲイン調節手段は、前記補完信号生成手段により生成された低域補完信号のゲイン調節を行い、
前記加算手段は、前記ゲイン調節手段によりゲイン調節された前記低域補完信号を、前記オーディオ信号に加算する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のダイナミックレンジ拡張装置。 - 音源から出力されるオーディオ信号から高域成分を抽出するハイパスフィルタ手段を備え、
前記包絡線検出手段は、前記ハイパスフィルタ手段により抽出された高域のオーディオ信号における振幅変化状態基づいて高域用の包絡線の検出を行い、
前記デシベル変換手段は、前記包絡線検出手段により検出された高域用の包絡線をデシベル変換し、
前記微分手段は、前記デシベル変換手段によりデシベル変換された高域用の包絡線を微分処理することにより、高域用の包絡線の変化量を示す高域変化量信号を生成し、
前記反転手段は、前記微分手段により生成された高域変化量信号に−1を乗算することにより信号の反転を行い、
前記リニア変換手段は、前記反転手段により反転された前記高域変化量信号をリニアな信号に変換することにより高域検出信号を生成し、
前記補完信号生成手段は、前記高域のオーディオ信号に前記高域検出信号を乗算した信号を、前記高域のオーディオ信号から減算することにより高域補完信号を生成し、
前記ゲイン調節手段は、前記補完信号生成手段により生成された高域補完信号のゲイン調節を行い、
前記加算手段は、前記ゲイン調節手段によりゲイン調節された前記高域補完信号を、前記オーディオ信号に加算する
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のダイナミックレンジ拡張装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013098832A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Clarion Co Ltd | ダイナミックレンジ拡張装置 |
JP2016212285A (ja) * | 2015-05-11 | 2016-12-15 | 良明 森田 | 音声処理装置および音声処理方法 |
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-
2011
- 2011-09-01 JP JP2011190347A patent/JP5715910B2/ja active Active
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