JP2013051213A - 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 - Google Patents
炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013051213A JP2013051213A JP2012258301A JP2012258301A JP2013051213A JP 2013051213 A JP2013051213 A JP 2013051213A JP 2012258301 A JP2012258301 A JP 2012258301A JP 2012258301 A JP2012258301 A JP 2012258301A JP 2013051213 A JP2013051213 A JP 2013051213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon material
- resin
- acid
- secondary battery
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【解決手段】 樹脂組成物を炭化処理してなる、温度40℃、湿度90%RHの条件下7日後の吸湿率が4.0%以下であり、炭素材の密度が1.1〜2.2g/cm3である炭
素材であり、
また該炭素材の製造方法であって、
樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調製する工程、或いは樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成することにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程、と
前記酸含有炭素材前駆体を炭化処理する工程、とを含む製造方法。
【選択図】 なし
Description
これらの炭素材は、従来、椰子殻、石炭コークス、石炭又は石油ピッチ、フラン樹脂、フェノール樹脂などを原料としている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、これらの原料から得られた従来の炭素材は、表面に形成される細孔径のバラツキが大きく、また各々の細孔容積が大きいため、特に非水電解質二次電池用の負極材として用いた場合に、充放電容量やサイクル性などにおいてその特性が充分ではない場合があった。また黒鉛材と比較して、難黒鉛材は吸湿性が高く、取り扱い性に問題が生じる可能性があった。
[1] 樹脂又は樹脂組成物を炭化処理してなる炭素材であって、温度40℃、湿度90%RHの条件下7日後の吸湿率が4.0%以下であり、炭素材の密度が1.1〜2.2g/cm3であることを特徴とする炭素材。
[2] [1]項記載の炭素材の製造方法であって、下記(a1)、(a2)、(a3)又は(a4)並びに(b)工程を有することを特徴とする炭素材の製造方法。
(a1)樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調製する工程。
(a2)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成することにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a3)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成し、該樹脂に他の樹脂を加えて樹脂組成物とすることにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a4)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて合成された樹脂を含む樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(b)前記酸含有炭素材前駆体を炭化処理する工程。
[3] 前記樹脂又は樹脂組成物は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂及びアニリン樹脂からなる群より選ばれる1種以上を含有するものである[2]項に記載の炭素材の製造方法。
[4] 前記酸化合物は、カルボン酸、スルホン酸又は無機酸である[3]項に記載の炭素材の製造方法。
[5] 前記酸化合物は、フェノールスルホン酸である[4]項に記載の炭素材の製造方法。
[6] 前記酸化合物は、前記樹脂又は樹脂組成物中に0.1〜50重量%混合されるものである[2]〜[5]項のいずれか1項に記載の炭素材の製造方法。
[7] [2]〜[6]項のいずれか1項に記載の炭素材の製造方法により得られる炭素材。
[8] [1]又は[7]項に記載の炭素材を含有することを特徴とする二次電池用負極材。
[9] [8]項に記載の二次電池用負極材を用いることを特徴とする非水電解質二次電池。
そして、本発明の製造方法により得られた炭素材を用いることにより、充放電特性に優れた非水電解質二次電池用負極材を得ることができる。
本発明の炭素材は、密度が1.1〜2.2g/cm3である一般的な難黒鉛材でありな
がら、前記条件下での吸湿率が4.0%以下であることにより、ハンドリング時に吸湿することにより電池特性が劣化することを防止出来るという優れた特徴を有するものである。
(a1)樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調製する工程。
(a2)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成することにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a3)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成し、該樹脂に他の樹脂を加えて樹脂組成物とすることにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a4)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて合成された樹脂を含む樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(b)前記酸含有炭素材前駆体を炭化処理する工程。
本発明の製造方法の第1工程の第1の態様は次の(a1)の工程である。
(a1)樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調製する工程。
本発明に用いる樹脂又は樹脂組成物としては特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、あるいは、その他の高分子材料から選ばれるもの(以下、これらを単に「主成分樹脂類」ということがある)を含有することができる。上記主成分樹脂類は、単独あるいは2種類以上を併用することができる。
また、上記主成分樹脂類とともに、硬化剤、添加剤などを併せて含有することができる。
ここで用いられる硬化剤としては特に限定されないが、例えば、ノボラック型フェノール樹脂の場合はヘキサメチレンテトラミン、パラホルムなどを用いることができる。また、エポキシ樹脂の場合は、脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミンなどのポリアミン化合物、酸無水物、イミダゾール化合物、ジシアンジアミド、ノボラック型フェノール樹脂などを用いることができる。
なお、通常は所定量の硬化剤を併用する熱硬化性樹脂であっても、本発明で用いられる樹脂組成物においては、通常よりも少ない量を用いたり、あるいは硬化剤を併用しないで用いたりすることもできる。
そして、熱硬化性樹脂の中でも、ノボラック型フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、及び、アニリン樹脂から選ばれるものであることが好ましい。これにより、炭素材を低価格で製造することができる。
ここで用いられる添加剤としては特に限定されないが、例えば、200〜800℃にて炭化処理した炭素材前駆体、黒鉛及び黒鉛変性剤、含窒素化合物、含酸素化合物、芳香族化合物、及び、非鉄金属元素などを挙げることができる。
上記添加剤は、用いる主成分樹脂類の種類や性状などにより、単独あるいは2種類以上を併用することができる。
と、これ以外の成分とを所定の比率で配合し、これらを溶融混合する方法、これらの成分を溶媒に溶解して混合する方法、あるいは、これらの成分を粉砕して混合する方法などにより調製することができる。
このようにして得られた樹脂組成物は、複数種類の成分を物理的に混合しただけのものであってもよいし、樹脂組成物の調製段階で付与されるエネルギーによりその一部を化学的に反応させたものであってもよい。
本発明において、酸化合物の添加量は特に限定されないが、通常は0.1〜50重量部であり、好ましくは0.5〜30重量部であり、より好ましくは1〜20重量部である。
また、酸化合物は、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸、シュウ酸、酢酸等の有機酸などであり、これらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
また、後述するように、樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合した後、これを硬化処理、あるいは、予備炭化処理する段階で、熱により溶融混合する方法により行うこともできる。
本発明で用いられる酸含有炭素材前駆体としては、上記に挙げた方法などにより、樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを、実質的に均一混合したものを好適に用いることができる。
(a2)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成することにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a3)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて樹脂を合成し、該樹脂に他の樹脂を加えて樹脂組成物とすることにより、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
(a4)樹脂の合成時に酸化合物を触媒に用いて合成された樹脂を含む樹脂又は樹脂組成物と酸化合物とを混合し、酸含有炭素材前駆体を調整する工程。
本発明の第1工程の第2の態様においては、樹脂組成物を合成するときに、酸化合物を触媒に用いて反応させることにより、第1工程の第1の態様の効果と同様の結果を得ることができる。
酸化合物の量が上記上限値を超えると、(b)工程における縮合反応時に、酸化合物の触媒としての効果が過大となるために細孔容積が小さくなる傾向がある。一方、上記下限値未満では、酸化合物の触媒としての効果が過小となるために、細孔容積の適度な減少が起こりにくくなり、細孔容積が大きくなる傾向がある。このように、樹脂組成物に対する
酸化合物の量を調整することにより、炭素材表面に形成される細孔容積を制御することができる。
第1工程の第2の態様において合成される樹脂は、酸化合物により合成できるものであれば特に限定されるものではないが、特に熱硬化性樹脂であることが好ましい。
ここで熱硬化性樹脂としては特に限定されないが、例えば、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂などのフェノール樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂などのエポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アニリン樹脂、シアネート樹脂、フラン樹脂、ケトン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。また、これらが種々の成分で変性された変性樹脂を用いることもできる。
そして、熱硬化性樹脂の中でも、ノボラック型フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、及び、アニリン樹脂から選ばれるものであることが好ましい。これにより、炭素材を低価格で製造することができる。
また、第2の態様において合成して得られた樹脂を樹脂組成物とする調整方法についても、第1の態様と同様に行うことができる。
また、第2の態様において更に酸化合物を混合し、酸含有炭素材前駆体とすることができる(a4)。
本発明において、酸化合物の添加量は特に限定されないが、通常は0.1〜50重量部であり、好ましくは0.5〜30重量部であり、より好ましくは1〜20重量部である。
また、酸化合物は、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸、シュウ酸、酢酸等の有機酸などであり、これらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
また、上記予備炭化処理の方法としては特に限定されないが、酸含有炭素材前駆体、あるいは、酸含有炭素材前駆体を硬化処理したものを、例えば、1〜200℃/時で400〜600℃まで昇温して、これを0.1〜50時間、好ましくは0.5〜10時間処理することができる。
上記硬化処理及び/又は炭化処理を行ったものは、常温まで冷却後、これを適度な粒度に粉砕して用いることができる。
この粒度は特に限定されないが、平均粒径1〜30μmとすることが好ましく、さらに好ましくは5〜20μmである。
これにより、酸含有炭素材前駆体の表面積を増大させ、後述する(b)工程において炭化処理する際に、熱履歴や表面状態の均一性を高め、より好適な細孔を多く形成させることができる。
(b)上記酸含有炭素材前駆体を、炭化処理する。
上記(b)工程における炭化処理の条件としては特に限定されないが、例えば、常温から1〜200℃/時間で昇温して、800〜3000℃で0.1〜50時間、好ましくは0.5〜10時間保持して行うことができる。炭化処理時の雰囲気としては例えば、窒素、ヘリウムガスなどの不活性雰囲気下、もしくは不活性ガス中に微量の酸素が存在するような、実質的に不活性な雰囲気下で行うことができる。
このような炭化処理時の温度、時間等の条件は、炭素材の特性を最適なものにするため適宜調整することができる。
通常、熱硬化性樹脂あるいはその硬化物を炭化する過程においては、三次元架橋反応、熱分解反応、及び、環縮合反応により炭素材骨格の架橋度が変化するが、通常は炭素材全体に対して一定に架橋度が保たれない為、細孔径のばらつきが大きい炭素材表面が形成され、細孔容積自体も大きくなり吸湿性が高くなる要因となる。
また、必要に応じて、樹脂組成物に混合する酸化合物の量を調整することにより、炭素材表面に形成される細孔容積の大きさを制御することができ、目的とする電池特性に応じた炭素材を得ることが可能となる。
そして、このようにして得られた炭素材は、少なくともその表面部位において実質的に不純物を含有しないため、副反応などにより充放電時にリチウムイオンの挿入・脱離反応が阻害されることが少ない。このような炭素材を用いることにより、充放電特性に優れた非水電解質二次電池用の負極材を製造することができる。
本発明の二次電池用負極材は、上記本発明の製造方法により得られた炭素材を含有することを特徴とするものである。
本発明の二次電池用負極材は特に限定されないが、例えば、本発明の炭素材100重量部に対し、ポリエチレン、ポリプロピレン等を含むフッ素系高分子、ブチルゴム,ブタジエンゴム等のゴム状高分子等の有機高分子結着剤1〜30重量部、及びN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド等の粘度調整用溶剤を適量添加して混練し、ペースト状にした混合物を圧縮成形、ロール成形等によりシート状、ペレット状等に成形して得ることができる。また、粘度調整用溶剤にてスラリー状にした混合物を銅箔、ニッケル箔等の集電体に塗布成形して得ることもできる。
本発明の非水電解質二次電池は、上記本発明の二次電池負極材を用いることを特徴とするものである。
本発明の非水電解質二次電池に上記二次電池用負極材を適用する場合は特に限定されないが、例えば、二次電池用負極材を、セパレータを介して正極材と対向して配置し、電解液を用いることにより非水電解質二次電池が得られる。
(1)ノボラック型フェノール樹脂:住友ベークライト社製・「PR−53195」、重量平均分子量約3000
(2)フェノールスルホン酸を触媒として合成したノボラック型フェノール樹脂:フェノール1000重量部、50%ホルムアルデヒド水溶液510重量部、フェノールスルホン酸10重量部を100℃3時間反応後、180℃まで昇温させることにより樹脂を得た。
(3)レゾール型フェノール樹脂:フェノール1000重量部、50%ホルムアルデヒド水溶液1267重量部、トリエチルアミン10重量部を100℃3時間反応させることにより樹脂を得た。
<実施例1>
(1)酸含有炭素材前駆体の調製
ノボラック型フェノール樹脂100部、ヘキサメチレンテトラミン10部、フェノールスルホン酸1部を粉砕混合して樹脂組成物を調製した。得られた樹脂組成物を、100℃から5時間かけて昇温して、200℃に到達後、さらに1時間保持して硬化処理した後、振動ボールミルで平均粒径20μmに粉砕して、酸含有炭素材前駆体を得た。
(2)炭素材の製造
上記で得られた酸含有炭素材前駆体を、室温から100℃/時間で昇温して、1200℃に到達後、さらに10時間保持して炭化処理を行った。この後、常温まで冷却し、炭素材1重量部に対して水10重量部を用いて、約10分間攪拌、洗浄した後に、ろ過、乾燥を行って炭素材を得た。
実施例1(1)酸含有炭素材前駆体の調製、において、フェノールスルホン酸10部を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸含有炭素材前駆体、及び、炭素材を得た。
実施例1(1)酸含有炭素材前駆体の調製、において、フェノールスルホン酸30部を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸含有炭素材前駆体、及び、炭素材を得た。
フェノールスルホン酸を触媒として合成したノボラック型フェノール樹脂100部、ヘキサメチレンテトラミン10部を粉砕混合して樹脂組成物を調製した。得られた樹脂組成物を、100℃から5時間かけて昇温して、200℃に到達後、さらに1時間保持して硬化処理した後、振動ボールミルで平均粒径20μmに粉砕して、酸含有炭素材前駆体を得た。
得られた炭素材前駆体を用いて、以下は実施例1と同様にして炭素材を得た。
<実施例5>
フェノールスルホン酸を触媒として合成したノボラック型フェノール樹脂100部、ヘキサメチレンテトラミン10部、レゾール型フェノール樹脂100部を溶解混合して樹脂組成物を調製した。得られた樹脂組成物を用いて、以下は実施例1と同様にして、酸含有炭素材前駆体、及び、炭素材を得た。
<実施例6>
実施例1(1)酸含有炭素材前駆体の調製、において、フェノールスルホン酸を触媒として合成したノボラック型フェノール樹脂を用いて、フェノールスルホン酸10部を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸含有炭素材前駆体、及び、炭素材を得た。
(1)組成物の調製
ノボラック型フェノール樹脂100部、ヘキサメチレンテトラミン10部を粉砕混合して樹脂組成物を調製した。
得られた樹脂組成物を、100℃から5時間かけて昇温して、200℃に到達後、さらに1時間保持して硬化処理した後、振動ボールミルで平均粒径20μmに粉砕して、樹脂組成物の硬化物を得た。
(2)炭素材の製造
上記で得られた樹脂組成物の硬化物を、室温から10℃/時間で昇温して、1200℃に到達後、さらに10時間保持して炭化処理を行い、炭素材を得た。
実施例及び比較例で得られた酸含有炭素材前駆体及び炭素材について下記の評価を行った。
結果を表1に示す。
実施例、比較例で用いた樹脂組成物の配合を示した。
(2)酸含有炭素材前駆体の酸化合物の添加量
酸含有炭素材前駆体を調製する際に用いた樹脂組成物、及び、酸化合物の配合量から算出した。
(3)炭素材の密度の評価
炭素材の密度は、以下の方法で測定した。
ブタノール密度を測定する為の一定の容器に対して、炭素材を10g加えた後、液密度(25℃)0.81ml/gのブタノールに浸漬させたあと、25℃にて2時間浸した。その後、以下の計算式により、炭素材の密度(ブタノール密度)を測定した。
密度(g/cm3)=試料量(g)/[容器体積(ml)−(ブタノール量(g)/液密
度)]
(1)二次電池評価用二極式コインセルの製造
実施例及び比較例で得られた炭素材100部に対して、結合剤としてポリフッ化ビニリデン10部、希釈溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを適量加え混合し、スラリー状の負極混合物を調製した。調製した負極スラリー状混合物を18μmの銅箔の両面に塗布し、その後、110℃で1時間真空乾燥した。真空乾燥後、ロールプレスによって電極を加圧成形した。これを直径16.156mmの円形として切り出し負極を作製した。
正極はリチウム金属を用いて二極式コインセルにて評価を行った。電解液として体積比が1:1のエチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合液に過塩素酸リチウムを1モル/リットル溶解させたものを用いた。
充電条件は、電流25mA/gの定電流で1mVになるまで充電した後、1mV保持で1.25mA/g以下まで電流が減衰したところを充電終止とした。放電条件は 1.25mAh/g以下に電流が減衰するまでとした。また、放電条件のカットオフ電位は、2.5Vとした。
上記(2)で得られた値をもとに、下記式により算出した。
充放電効率(%)=[放電容量/充電容量]×100
(1)炭素材の乾燥条件
真空条件下にて、130℃にて5時間乾燥を行った。
(2)吸湿条件
温度40℃、湿度90%の条件にて、7日後の質量の増加分を計算した。
吸湿率(%)=(吸湿後の重量−吸湿前の重量)/(吸湿前の重量)×100
コンデンサー用電極、電解用電極、活性炭など多様な範囲の用途に合わせて好適に用いることができるものである。
Claims (1)
- 樹脂又は樹脂組成物を炭化処理してなる炭素材であって、温度40℃、湿度90%RHの条件下7日後の吸湿率が4.0%以下であり、炭素材の密度が1.1〜2.2g/cm3
であることを特徴とする炭素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012258301A JP2013051213A (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012258301A JP2013051213A (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006223008A Division JP2008047456A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013051213A true JP2013051213A (ja) | 2013-03-14 |
JP2013051213A5 JP2013051213A5 (ja) | 2013-07-11 |
Family
ID=48013070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012258301A Pending JP2013051213A (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013051213A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08259650A (ja) * | 1995-03-22 | 1996-10-08 | Osaka Prefecture | フェノール系樹脂及び炭素材料 |
JPH10241680A (ja) * | 1997-02-24 | 1998-09-11 | Sumitomo Durez Co Ltd | リチウムイオン二次電池用炭素材組成物 |
JPH1171105A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-16 | Hitachi Chem Co Ltd | ガラス状カーボン材及びその製造法 |
JP2001220114A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-14 | Tokai Carbon Co Ltd | 球状炭素微粒子 |
JP2006096781A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 炭素材用フェノール樹脂組成物、炭素材及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-11-27 JP JP2012258301A patent/JP2013051213A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08259650A (ja) * | 1995-03-22 | 1996-10-08 | Osaka Prefecture | フェノール系樹脂及び炭素材料 |
JPH10241680A (ja) * | 1997-02-24 | 1998-09-11 | Sumitomo Durez Co Ltd | リチウムイオン二次電池用炭素材組成物 |
JPH1171105A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-16 | Hitachi Chem Co Ltd | ガラス状カーボン材及びその製造法 |
JP2001220114A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-14 | Tokai Carbon Co Ltd | 球状炭素微粒子 |
JP2006096781A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 炭素材用フェノール樹脂組成物、炭素材及びその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6013042413; 農業機械学会誌 第55巻第3号, 1993, p.41〜49 * |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006264993A (ja) | 炭素材の製造方法、炭素材、二次電池用負極材、非水電解質二次電池 | |
JP5365611B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用炭素材、リチウムイオン二次電池用負極合剤、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池 | |
JP5761008B2 (ja) | 負極用合剤、リチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池 | |
WO2011064936A1 (ja) | リチウムイオン二次電池用炭素材、リチウムイオン二次電池用負極材およびリチウムイオン二次電池 | |
JP5454272B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用炭素材、リチウムイオン二次電池用負極材およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2008047456A (ja) | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 | |
JP4660146B2 (ja) | 炭素材、二次電池用負極材および非水電解液二次電池 | |
JP4899396B2 (ja) | 炭素材と、これを用いた二次電池用負極材及び非水電解質二次電池 | |
JP2011198685A (ja) | リチウムイオン二次電池用炭素材、リチウムイオン二次電池用負極材およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2014132555A (ja) | 負極材料、負極活物質、負極およびアルカリ金属イオン電池 | |
JP5050604B2 (ja) | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 | |
JP2013182706A (ja) | 負極用前駆体、負極用前駆体の製造方法、負極用材料の製造方法、電極およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2006264991A (ja) | 炭素材の製造方法、炭素材、二次電池用負極材、非水電解質二次電池 | |
JP5017897B2 (ja) | 炭素材、二次電池用負極材、及び、非水電解質二次電池 | |
JP5031981B2 (ja) | 炭素材前駆体、炭素材、これを用いた二次電池用負極材及び非水電解液二次電池 | |
JP2006089349A (ja) | 炭素材の製造方法、二次電池用負極材、非水電解質二次電池 | |
KR20140056363A (ko) | 리튬 이온 2차 전지용 부극 및 리튬 이온 2차 전지 | |
JP4838991B2 (ja) | 非水電解液二次電池負極材用炭素材およびこれを用いた二次電池用負極材ならびに非水電解液二次電池 | |
WO2017110796A1 (ja) | 二次電池負極用炭素材、二次電池負極用活物質、二次電池負極および二次電池 | |
JP2013051213A (ja) | 炭素材及びその製造方法、二次電池用負極材並びに非水電解質二次電池 | |
JP2006089348A (ja) | 炭素材の製造方法、二次電池用負極材、非水電解質二次電池 | |
JP2016136452A (ja) | ナトリウムイオン二次電池負極用炭素材、ナトリウムイオン二次電池負極用活物質、ナトリウムイオン二次電池負極、ナトリウムイオン二次電池、ナトリウムイオン二次電池負極用樹脂組成物、およびナトリウムイオン二次電池負極用炭素材製造方法 | |
JPH11343109A (ja) | 炭素材料およびその製造方法、リチウム二次電池用負極並びにリチウム二次電池 | |
JP5447287B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用炭素材、リチウムイオン二次電池用負極材およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2017091784A (ja) | 二次電池負極用炭素材、二次電池負極用活物質、二次電池負極および二次電池の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140930 |