JP2013049132A - 偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し方法、及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの偏芯部を有する偏芯ワークにおいて、研削盤の加工中心(スピンドル軸の軸芯)と前記偏芯部の中心とを正確に一致させる高速自動芯出し方法を提供する。
【解決手段】測定装置Dにより測定された偏芯ワークW1の偏芯部Bの中心位置C2と研削盤の加工中心C0との上下方向のずれ量をdとすると共に、前記偏芯部Bの中心C2と加工中心C0を一致させるために、前記偏芯ワークW1の軸部Aを回転させる位相回転角度をθとした場合に、(sinθ=d/e)が成立する位相回転角度θを演算するための演算装置を備え、ワーク回転装置は、偏芯ワークW1の軸部Aを把持するクランプ具がエンコーダ付のサーボモータで回転される構成であり、前記エンコーダにより割り出された前記位相回転角度θだけ、前記ワーク回転装置により偏芯ワークW1の軸部Aを一挙に回転させて芯出しを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、一つの偏芯部を有する偏芯ワークにおいて、研削盤の加工中心(スピンドル軸の軸芯)と前記偏芯部の中心とを一致させる芯出しを短時間で行うことができる偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し方法、及びその装置に関するものである。
ワークを外周研削して製品にする場合、偏芯部を有するワークでは、研削盤にワークをセットした状態で、加工中心であるスピンドルの軸芯とワークの偏芯部の中心とがずれている場合には、研削量が無駄に多くなると共に、研削初期において断続研削が発生するので、スピンドルの軸芯とワークの偏芯部の中心とを一致させるべく芯出しを行っており、このような芯出し方法として、特許文献1に記載のものが知られている。
しかし、図に示されるように、1つの偏芯部Bを備えた偏芯ワークW1 において、当該偏芯部Bの中心C2 と研削盤の加工中心C0 とを一致させるには、偏芯ワークW1 の軸部Aを、研削盤の偏芯クランプ装置Jを構成するVブロック部4で支持して、当該軸部Aの上側をクランプ具により仮固定した状態で、測定装置Dを構成する上下一対の測定子1a,1bを偏芯部Bの上側と下側に当てて、マスターワークW10(図3参照)に当該上下一対の測定子1a,1bを当てて得られた基準データと比較して、偏芯部Bの中心C2 の位置を読み取ることにより、偏芯部Bの中心C2 を加工中心C0 に一致させるべく、軸部Aを所定方向に位相回転角度θ10だけ回転させている。
偏芯ワークW1 の軸部Aの軸芯上には、エンコーダ付きのサーボモータMの部分を除いて、図1に示される本発明に係るワーク回転装置Fとほぼ同一構成の従来のワーク回転装置を構成するクランプ具18が進退可能に配置され、当該クランプ具18の一対のクランプ爪17により偏芯ワークW1 の軸部Aを掴んだ状態で、前記ワーク回転装置Fを構成するモータ(図示せず)により前記クランプ具18を回転させて、偏芯部Bの全体を軸部Aの中心C1 を中心に回転させて、偏芯部Bの中心C2 を研削盤の加工中心C0 に一致させる。なお、軸部Aの中心C1 は、加工中心C0 と結ぶ線分が水平となるような位置に予め配置されている。
従来、軸部Aを回転させる際には、回転開始位置から、偏芯部Bの中心C2 と研削盤の加工中心C0 とが一致する回転停止位置までの間において、複数の中間信号点を設けて、一対の測定子1a,1bがいずれかの中間信号点に達したことを検出して、前記モータの回転速度を切り替えて順次遅くすることにより、偏芯部Bの中心C2 が加工中心C0 に一致し易いように制御していた。これは、回転開始位置から最初の速度のままで軸部Aを回転停止位置まで回すと、回転に要する時間は短くなるが、偏芯部Bの中心C2 が回転停止位置である加工中心C0 を超えて停止してしまうことがあって、停止精度を高めるために、各中間信号点において、モータの速度を順次遅くすることにより、偏芯部Bの停止精度を高めて、当該偏芯部Bの中心C2 と加工中心C0 の一致精度を高めていた。しかし、このようにして、偏芯部Bの停止精度を高めると、軸部A、或いは偏芯部Bが回転を開始してから停止するまでの時間が長くなって、研削に直接に係わらない偏芯部Bのセット時間が長くなり、ひいては偏芯ワークW1 の偏芯部Bの加工能率(単位時間内に加工可能な偏芯ワークW1 の数)が低下することになる。
また、図においては、説明を簡単にするために、中間信号点は一つであって、軸部Aの回転速度(モータの回転速度)は、二段階になっているが、現実の芯出しでは、偏芯部Bの停止精度を高めるために三段階以上となっており、これが原因で偏芯部Bの芯出し時間が一層長くなっていた。図において、実線から一点鎖線が示される間の回転角度θ11の間は、一点鎖線から二点鎖線で示される回転角度θ12の間よりも、軸部Aの回転速度を速く設定してある。なお、偏芯部Bの加工時には、偏芯クランプ装置Jは、加工中心C0 を中心にして回転(公転)する。
特開平5−245741号公報
本発明の課題は、1つの偏芯部を有する偏芯ワークにおいて、研削盤の加工中心(スピンドル軸の軸芯)と前記偏芯部の中心とを正確に一致させ、しかも両中心を一致させる芯出しを高速で行うことである
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、研削盤の加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯ワークの偏芯量(e)だけ偏芯した位置で当該偏芯ワークの軸部を把持可能な偏芯クランプ装置と、当該偏芯クランプ装置で把持される軸部と同一軸芯上に進退可能に配置されて、前記軸部の自由端部を把持して偏芯ワークを回転させるためのワーク回転装置と、前記偏芯ワークの偏芯部の上側及び下側に一対の測定子を接触させて、偏芯部の中心位置のみを測定する測定装置とを備えた芯出し装置を用いて、偏芯ワークの軸部に対して偏芯している偏芯部の芯出しを自動的に行う方法であって、前記測定装置により測定された偏芯部の中心位置と前記加工中心との上下方向のずれ量を(d)とすると共に、前記偏芯部の中心と加工中心を一致させるために、前記偏芯ワークの軸部を回転させる位相回転角度を(θ)とした場合に、(sinθ=d/e)が成立する位相回転角度(θ)を演算するための演算装置を備え、前記ワーク回転装置は、偏芯ワークの軸部を把持するクランプ具がエンコーダ付のサーボモータで回転される構成であり、前記エンコーダにより割り出された前記位相回転角度(θ)だけ、前記ワーク回転装置により偏芯ワークの軸部を一挙に回転させて芯出しを行うことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、測定装置の一対の測定子を偏芯部の上側と下側に接触させて、マスターワークにより得られた基準データと比較することにより、当該偏芯部の中心位置を測定できて、当該偏芯部の中心位置と研削盤の加工中心とのずれ量(d)が分かる。演算装置によって、前記偏芯部の中心と加工中心を一致させるために、前記偏芯ワークの軸部を回転させる位相回転角度を(θ)とした場合に、(sinθ=d/e)が成立する当該位相回転角度(θ)が演算されれ、エンコーダの指令によりサーボモータを一回の回転操作により前記位相回転角度(θ)だけ偏芯ワークの軸部を回転させて、正確に停止させられて、偏芯ワークの偏芯部を研削盤の加工中心に完全に一致させられる。このため、偏芯ワークの偏芯部の中心を加工中心に一致させる芯出しを高精度で、しかも高速で行える。この結果、偏芯ワークの偏芯部の研削のための準備時間が削減されて、加工能率が高められる。
請求項2の発明は、請求項1の発明を実施するために、偏芯ワークの偏芯部の中心を研削盤の加工中心と一致させるべく自動的に芯出しを行う装置であって、加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯ワークの偏芯量(e)だけ偏芯した位置で偏芯ワークの軸部を把持可能な偏芯クランプ装置と、当該偏芯クランプ装置で把持される軸部と同一軸芯上に進退可能に配置されて、前記軸部の自由端部を把持して偏芯ワークを回転させるためのワーク回転装置と、前記偏芯部の上側及び下側に一対の測定子を接触させて、偏芯部の中心位置のみを測定する測定装置と、前記測定装置により測定された偏芯部の中心位置と前記加工中心との上下方向のずれ量を(d)とすると共に、前記偏芯部の中心と加工中心を一致させるために、前記偏芯ワークの軸部を回転させる位相回転角度を(θ)とした場合に、(sinθ=d/e)が成立する位相回転角度(θ)を演算するための演算装置とを備え、前記ワーク回転装置は、偏芯ワークの軸部を把持するクランプ具がエンコーダ付のサーボモータで構成されて、前記ワーク回転装置により、前記エンコーダにより割り出された前記位相回転角度(θ)だけ偏ワークの軸部を一挙に回転させて芯出しを行う構成であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、請求項1の偏芯ワークの芯出し方法を的確に実施できる。
請求項1の発明によれば、測定装置の一対の測定子を偏芯ワークの偏芯部の上側及び下側に接触させて得られたデータを、マスターワークを用いた場合の同様のデータと比較することにより、偏芯部の中心位置が判明し、演算装置によって、当該偏芯部の中心を加工中心に一致させるのに必要な軸部の位相回転角度が演算される。研削盤に備え付けのワーク回転装置は、エンコーダ付きのサーボモータにより駆動されて、1回の回転操作のみにより、エンコーダの指令によりサーボモータを前記位相回転角度だけ、偏芯ワークの軸部を回転させて正確に停止させられるので、偏芯ワークの偏芯部の中心を加工中心に完全に一致させられると共に、両中心を一致させる芯出しを高精度で、しかも高速で行える。この結果、偏芯ワークの偏芯部の研削のための準備時間が削減されて、加工能率が高められる。
偏芯ワークW1 の芯出し装置K1 の正面図である。 偏芯ワークW1 の正面図である。 マスターワークW10の芯出しの原理図である。 偏芯ワークW1 の芯出しの原理図である。 偏芯ワークW1 の芯出しのためのシーケンス制御のブロック線図である。 一つの偏芯部Bを有する偏芯ワークW1 の従来の芯出し方法の説明図である。
以下、本発明について、実施例を挙げて更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図5を参照して、本発明の実施例について説明する。図1は、偏芯ワークW1 の芯出し装置K1 の正面図であり、図2は、偏芯ワークW1 の正面図であり、図3は、マスターワークW10の芯出しの原理図であり、図4は、偏芯ワークW1 の芯出しの原理図であり、図5は、偏芯ワークW1 の芯出しのためのシーケンス制御のブロック線図である。図2及び図3に示されるように、偏芯ワークW1 は、軸部Aに対して1つの偏芯部Bが設けられた形状であって、軸部Aの中心C1 と偏芯部Bの中心C2 の偏芯量は(e)であって、研削盤Gに付設された芯出し装置K1 により、偏芯ワークW1 の偏芯部Bの芯出しを行って、当該偏芯部Bの外周研削を行う。
芯出し装置K1 は、図1及び図3に示されるように、偏芯ワークW1 の偏芯部Bの中心C2 の位置を測定(検出)するための測定装置Dと、当該測定装置Dにより測定された偏芯部Bの中心C2 が、加工中心( 研削盤Gのスピンドル軸11の軸芯の位置と同一)C0 を通る水平線上に配置されるように、偏芯ワークW1 の軸部Aを回転させるためのワーク回転装置Fとで構成される。測定装置Dは、研削盤Gのスピンドル軸11の軸芯C0 に対して直交する面内に配置されて、支点を中心に円弧運動を行う各アーム2a,2bの内側に対向して取付けられた一対の測定子1a,1bを備え、研削盤Gの偏芯クランプ装置Jで軸部Aを把持された偏芯ワークW1 の偏芯部Bの上側及び下側に、それぞれ当該一対の測定子1a,1bを接触させて得られるデータにより、偏芯部Bの中心C2 の位置を測定(検出)している。具体的には、図3に示されるように、加工中心C0 を通る水平線L0 と各測定子1a,1bとの間の距離a1 ,a2 を測定して、偏芯部Bの中心C2 を検出する。図3に示されるように、(a1 =a2 )ならば、偏芯部Bの中心C2 は、加工中心C0 と一致しており、a1 とa2 が等しくないならば、偏芯部Bの中心C2 は、値が大きな側に偏在していることになり、その偏在量が分かる。実施例の測定装置Dの一対のアーム2a,2bは、支点を中心にして円弧運動を行うために、各アーム2a,2bの先端部に対向して設けられた各測定子1a、1bは円弧上を移動する構成であるが、各測定子1a、1bが上下移動を行う構成のものもある。
研削盤Gのスピンドル軸11の先端部には、当該スピンドル軸11と一体となって回転する面板体12が取付けられ、当該面板体12の内部に、偏芯ワークW1 の軸部Aを把持する偏芯クランプ装置Jが設けられている。スピンドル軸11は、軸受9を介してケーシング10に回転可能に支持されている。偏芯クランプ装置Jは、偏芯ワークW1 の軸部AをV面3で支持するVブロック部4と、Vブロック部4で支持された軸部Aを上方から押し付けるためのクランプシリンダ5とで構成される。実施例の偏芯クランプ装置Jは、軸部Aを軸芯方向に沿った異なる部分で押し付け可能なように一対のクランプシリンダ5を備えているため、偏芯ワークW1 の軸部Aを安定して支持できる。なお、図3において、5aは、クランプシリンダ5のロッドを示す。
偏芯クランプ装置J支持される偏芯ワークW1 の軸部Aの延長線上に、当該軸部Aを把持して回転させるためのワーク回転装置Fが配設されている。ワーク回転装置Fは、スピンドル軸11の軸芯方向に沿ってガイドレール13が配設されて、当該ガイドレール13には、エンコーダ付きのサーボモータMを支持している支持体14が嵌め込まれていて、クランプ具進退用シリンダ15の作用により、前記サーボモータMは、スピンドル軸11の軸芯方向に進退する。当該サーボモータMの回転軸16には、拡開可能な一対のクランプ爪17から成るクランプ具18が取付けられている。サーボモータMの回転軸16の軸芯は、前記偏芯クランプ装置Jでクランプされた偏芯ワークW1 の軸部Aの中心(軸芯)C1 と一致していて、図1で二点鎖線で示される位置までクランプ具18が前進して、一対のクランプ爪17により偏芯ワークW1 の軸部Aの外周をクランプした状態で、サーボモータMが指令角度だけ指令方向に回転することにより、偏芯クランプ装置Jで仮固定されている偏芯ワークW1 は、前記指令角度だけ指令方向に回転させられて、偏芯ワークW1 の偏芯部Bの芯出しが行われる。
次に、図1、図4及び図5を参照して、上記した芯出し装置K1 により偏芯ワークW1 の偏芯部Bの芯出しについて説明する。図4に示されるように、偏芯ワークW1 の軸部Aを偏芯クランプ装置JのVブロック部4で支持して、当該軸部Aの上側をクランプシリンダ5のロッド5aで軽く押し付けることにより仮固定した状態で、偏芯部Bの上側及び下側に測定装置Dの上下一対の測定子1a,1bを当てて、マスターワークW10の測定位置との差b1 ,b2 をそれぞれ算出する。この結果、偏芯部Bの中心C2 と加工中心C0 との上下方向のずれ量を(d)とすると、〔d=(b1 +b2 )/2〕の関係が成立する。そして、偏芯部Bの中心C2 を加工中心C0 に一致させるために、偏芯ワークW1 の軸部Aを回転させる角度である位相回転角度を(θ)とすると、(sinθ=d/e)の関係が成立し、演算装置Tにより位相回転角度θが演算される。
次に、ワーク回転装置Fのクランプ具進退用シリンダ15のロッドが突出して、クランプ具18が前進して、一対のクランプ爪17により偏芯ワークW1 の軸部Aをクランプする。演算装置Tにより演算された位相回転角度θに係るデータがサーボモータMのエンコーダに入力されて、当該エンコーダからサーボモータMに位相回転角度θに対応する回転指令信号が発せられて、偏芯ワークW1 の軸部Aは、1回の連続回転により前記位相回転角度θだけ指令方向に回転されて、設定された位相回転角度θだけ正確に回転して停止する。このため、偏芯ワークW1 の偏芯部Bの中心C2 を加工中心C0 と一致させる操作である芯出しを高精度で、しかも高速で行える。なお、芯出し後に、回転砥石19(図1参照)が偏芯ワークW1 の軸直角方向から偏芯部Bの外周に押し当てられて、必要量だけ研削される。
A:偏芯ワークの軸部
B:偏芯ワークの偏芯部
0 :加工中心(スピンドル軸の軸芯)
1 :軸部の中心
2 :偏芯部の中心
D:測定装置
d:研削盤の加工中心と偏芯ワークの偏心部の中心とのずれ量
e:偏芯部の偏芯量
F:ワーク回転装置
G:研削盤
J:偏芯クランプ装置
1 :芯出し装置
M:エンコーダ付きサーボモータ
T:演算装置
1 :偏芯ワーク
θ:位相回転角度
11:スピンドル軸

Claims (2)

  1. 研削盤の加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯ワークの偏芯量(e)だけ偏芯した位置で当該偏芯ワークの軸部を把持可能な偏芯クランプ装置と、当該偏芯クランプ装置で把持される軸部と同一軸芯上に進退可能に配置されて、前記軸部の自由端部を把持して偏芯ワークを回転させるためのワーク回転装置と、前記偏芯ワークの偏芯部の上側及び下側に一対の測定子を接触させて、偏芯部の中心位置のみを測定する測定装置とを備えた芯出し装置を用いて、偏芯ワークの軸部に対して偏芯している偏芯部の芯出しを自動的に行う方法であって、
    前記測定装置により測定された偏芯部の中心位置と前記加工中心との上下方向のずれ量を(d)とすると共に、前記偏芯部の中心と加工中心を一致させるために、前記偏芯ワークの軸部を回転させる位相回転角度を(θ)とした場合に、(sinθ=d/e)が成立する位相回転角度(θ)を演算するための演算装置を備え、
    前記ワーク回転装置は、偏芯ワークの軸部を把持するクランプ具がエンコーダ付のサーボモータで回転される構成であ
    前記エンコーダにより割り出された前記位相回転角度(θ)だけ、前記ワーク回転装置により偏芯ワークの軸部を一挙に回転させて芯出しを行うことを特徴とする偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し方法。
  2. 請求項1の発明を実施するために、偏芯ワークの偏芯部の中心を研削盤の加工中心と一致させるべく自動的に芯出しを行う装置であって、
    加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯ワークの偏芯量(e)だけ偏芯した位置で偏芯ワークの軸部を把持可能な偏芯クランプ装置と、当該偏芯クランプ装置で把持される軸部と同一軸芯上に進退可能に配置されて、前記軸部の自由端部を把持して偏芯ワークを回転させるためのワーク回転装置と、前記偏芯部の上側及び下側に一対の測定子を接触させて、偏芯部の中心位置のみを測定する測定装置と、前記測定装置により測定された偏芯部の中心位置と前記加工中心との上下方向のずれ量を(d)とすると共に、前記偏芯部の中心と加工中心を一致させるために、前記偏芯ワークの軸部を回転させる位相回転角度を(θ)とした場合に、(sinθ=d/e)が成立する位相回転角度(θ)を演算するための演算装置とを備え、
    前記ワーク回転装置は、偏芯ワークの軸部を把持するクランプ具がエンコーダ付のサーボモータで構成されて、前記ワーク回転装置により、前記エンコーダにより割り出された前記位相回転角度(θ)だけ偏ワークの軸部を一挙に回転させて芯出しを行う構成であることを特徴とする偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し装置。
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JPH05245741A (ja) * 1992-02-28 1993-09-24 Kondo:Kk 円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置

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