JPH05245741A - 円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置 - Google Patents

円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置

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JPH05245741A
JPH05245741A JP7932192A JP7932192A JPH05245741A JP H05245741 A JPH05245741 A JP H05245741A JP 7932192 A JP7932192 A JP 7932192A JP 7932192 A JP7932192 A JP 7932192A JP H05245741 A JPH05245741 A JP H05245741A
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shaft
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
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  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】偏心ワークの偏心部の芯出しと位相出しを短時
間に、しかも高精度で行うことである。 【構成】偏心ワークWの偏心部Wbの外周面の相対向す
る部分にそれぞれ測定子14a,14bを接触させて、
各接触部分のスピンドルの軸芯C0 からの距離を測定す
る。各測定値の差が許容値から出た場合には、軸部Wa
の軸芯C1 を中心にして偏心部Wbを所定角度だけ回転
させて、芯出しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏心ワークの偏心部の
芯出しと、偏心ワークの軸部に180°位相を異にして
設けられた二つの偏心部の位相出しとを自動的に行える
ようにした円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自
動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】円筒研削盤において、偏心ワークの軸部
をチャック装置でチャッキングして、その偏心部を加工
する場合には、予めチャック装置の部分、或いは他の場
所において、偏心部の芯出しと、位相出しとを行ってか
ら加工を行っている。従来の偏心ワークの偏心部の芯出
し、位相出しには、以下のような方法がある。
【0003】図7及び図8は、突当て方式と称される方
法であって、Vブロック31と軸押え32とから成るチ
ャック装置33で偏心ワークWの軸部Waを仮チャッキ
ングすると共に、偏心部Wbの側方に当板34を配置
し、ロッド35を下降させて偏心部Wbにおける当板3
4と相対向する部分を下方に押して、偏心部Wbを僅か
に回転させて、この偏心部Wbを前記当板34に当て
て、偏心部Wbの芯出しと位相出しとを行うものであ
る。この方式であると、前工程における外径寸法のバラ
ツキにより、芯、或いは位相が変化して安定していな
い。また、偏心部Wbを当板34に突き当てた場合に、
回転の加減により芯、或いは位相がずれる欠点があり、
加工面の取り残しが生じたり、加工当初において砥石の
加工面に強く当たるために、精度不良を生じたりする。
【0004】また、図9は、馬蹄方式と称されるもの
で、偏心ワークWの偏心部Wbの外径よりも僅かに大き
な間隔を有するコの字形の馬蹄治具36を製作準備して
おき、チャック装置33で仮チャッキングされている偏
心ワークWの偏心部Wbに対してその偏心方向(ワーク
の軸直角方向)に前記馬蹄治具36を突き出して、この
偏心部Wbの芯出しと、位相出しとを強制的に行うもの
である。この方式は、馬蹄治具36のコの字形の部分の
内側寸法が、偏心部Wbの外径よりも僅かに大きいため
に、この分だけワークの芯出し、及び位相出しにバラツ
キが生ずる。
【0005】更に、図10は、ハの字方式と称されるも
ので、チャック装置33で仮チャッキングされている偏
心ワークWの偏心部Wbに対してハの字形をした治具3
7を偏心ワークWの軸方向に強制的に突き出して、芯だ
しと、位相出しとを行うものである。この方式において
も、治具37を強制的に突き出して行っているので、芯
出しと、位相出しとの再現性に乏しく、バラツキを生ず
る。
【0006】上記した各方式は、いずれも芯出しと、位
相出しとを治具を用いて機械的に行っているために、バ
ラツキが生じ、これを解消するために、前工程において
加工面の取代を多くすることにより、不良品をなくそう
としているのが実情である。また、偏心ワークの偏心部
が一つの場合には、芯出し、及び位相出しの精度を余り
高く要求しない場合には、上記各方法は実施可能である
が、偏心部が二つ以上の場合には、各偏心部の位相出し
を一定の精度で行うのには限界がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の種々の芯出し方法の有する不具合に鑑み、偏心ワー
クの偏心部の芯出しと位相出しの各作業を自動的に行う
ことにより、その時間の短縮と精度の向上とを図ると同
時に、芯ずれ、位相ずれしていた場合には、その補正を
簡単に行えるようにし、これにより高精度の研削加工を
行えるようにすることを課題としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏心ワーク
の偏心部の自動芯出し、及び位相出し装置は、偏心ワー
クの軸部をスピンドルの軸芯に対して所定量だけ偏心さ
せてチャッキングするために前記スピンドルの先端面の
面板に装着されたチャック装置と相対向して、前記スピ
ンドルの軸芯方向に進退可能に配置されて、前進時にお
いて先端部に設けられたクランプ具により偏心ワークの
軸部をクランプして該偏心ワークを回転させるためのワ
ーク回転装置と、前記チャック装置で仮チャッキングさ
れた偏心ワークの偏心部の外周面のほぼ対向する部分に
接触させて、それぞれの基準位置からの距離を測定する
ことにより該偏心ワークの偏心部の芯ずれ量を測定する
ための一対の測定子を備えていて、前記チャック装置で
仮チャッキングされた偏心ワークの側方にその軸芯に対
して直交する方向に進退可能に配置される芯ずれ測定装
置とから成る。
【0009】
【発明の作用】偏心ワークの偏心部の芯とスピンドルの
軸芯とがほぼ一致するようにして、スピンドルの先端の
面板に装着されたチャック装置に該偏心ワークの軸部を
仮チャッキングする。次に、ワーク回転装置を前進させ
て、その先端のクランプ具により偏心ワークの非チャッ
キング側の軸部をクランプし、この状態で芯ずれ測定装
置を前進させて、これに設けられた一対の測定子を偏心
ワークの偏心部の外周面の相対向する部分にそれぞれ接
触させる。これにより、スピンドルの軸芯から各測定子
の接触部までの距離がそれぞれ測定される。この各測定
値が比較演算されて、各測定値の差が許容値を超えた場
合においてのみ回転指令信号が発せられて、前記ワーク
回転装置が作動する。これにより、前記各測定値の大小
により定められる方向に偏心ワークが僅かに回転され
て、前記各測定子により測定される各測定値の差が前記
許容値以内に収まると、停止信号が発せられて、ワーク
回転装置が停止して、偏心部の芯出しが行われる。ま
た、偏心ワークの軸部に180°位相を異にして設けら
れている二つの偏心部の位相出しを行うには、未加工の
偏心部の芯とスピンドルの軸芯とがほぼ一致するように
して、偏心ワークの軸部を仮チャッキングし、この状態
で加工済の他の偏心部の芯ずれを、前記ワーク回転装置
と前記芯ずれ測定装置とにより正すと、二つの偏心部の
位相出しと、未加工の偏心部の芯出しとが同時に行われ
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。最初に、本発明に係る芯出し、及び位相出し
方法を実施するための装置(以下、単に「芯出し装置」
という)について説明する。図1ないし図3において、
円筒研削盤のスピンドル(図示せず)の先端には面板1
が装着されていて、この面板1に偏心ワークWの軸部W
aをチャッキングするためのチャック装置2が一体に取
付けられている。このチャック装置2は、Vヤゲンと俗
称されているもので、Vブロック2aと、このVブロッ
ク2aの溝部に支持された偏心ワークWの軸部Waを上
方から押し付けるための軸押え2bとから成る。このチ
ャック装置2でチャッキングされた偏心ワークWの軸部
Waの軸芯C1 は、スピンドルの軸芯C0 に対して偏心
ワークWの偏心部Wbの偏心量だけ偏心している。
【0011】上記芯出し装置は、前記チャック装置2で
チャッキングされた偏心ワークWの非チャッキング側の
軸部Waをクランプして、この偏心ワークWを回転させ
るためのワーク回転装置Aと、前記チャック装置2でチ
ャッキングされた偏心ワークWの偏心部Wbの芯C2
スピンドルの軸芯C0 に対する芯ずれを測定するための
芯ずれ測定装置Bとで構成される。
【0012】前記ワーク回転装置Aは、円筒研削盤のテ
ーブル3に前記チャック装置2と相対向してスピンドル
の軸芯方向Pに進退可能となって設置されている。即
ち、油圧シリンダ4のロッド5の先端部に架台6が取付
けられて、この架台6にワーク回転装置Aを構成する支
持体7が一体に取付けられ、この支持体7に回転軸8が
回転可能に支持され、この回転軸8の先端部にクランプ
具9が一体に装着されている。このクランプ具9は、前
記支持体7の後端面に装着された制御用モータ11によ
って回転される。クランプ具9は、一対のクランプ爪9
aを備えていて、この一対のクランプ爪9aが互いに接
近・離隔して、前記チャック装置2でチャッキングされ
た偏心ワークWの非チャッキング側の軸部Waをクラン
プしたり、開放したりする。従って、前記油圧シリンダ
4のロッド5の出入りによって、ワーク回転装置Aは、
チャック装置2でチャッキングされた偏心ワークWに対
して進退する。
【0013】前記芯ずれ測定装置Bは、公知の外径測定
装置を利用したものであって、前記テーブル3における
前記チャック装置2で仮チャッキングされた偏心ワーク
Wの側方に配置されて、この偏心ワークWの軸芯に対し
て直交する方向Qに移動可能となっていて、偏心ワーク
Wに対して進退動する。装置本体12の先端面12aに
一対のアーム13a,13bが上下方向に沿って設けら
れて、各アーム13a,13bの先端部にそれぞれ測定
子14a,14bが取付けられている。各測定子14
a,14bは、互いに対向する内側の部分が、偏心ワー
クWの偏心部Wbの外周面に接触する測定部となってい
る。各アーム13a,13bは、偏心ワークWの偏心部
Wbの芯ずれ量に応じて装置本体12に対して上下方向
に移動可能となっており、各アーム13a,13bに対
する各測定子14a,14bの上下方向に固定位置は、
微調整可能になっている。
【0014】次に、上記芯出し装置を使用して、偏心ワ
ークWの偏心部Wbの芯出しを行う方法について説明す
る。個々の偏心ワークの芯出しを行う前に、予め加工さ
れているマスターワークをチャック装置2にチャッキン
グして、芯ずれ測定装置Bを前進させて、各測定子14
a,14bをそれぞれマスターワークの偏心部に接触さ
せて、各測定子14a,14bのセッティングを行う。
なお、この実施例の場合には、図示しない定位置固定装
置によって、チャック装置2でチャッキングされる偏心
ワークWの軸部Waの軸芯C1 とスピンドルの軸芯C0
とを結ぶ線分が水平となるような位置に、スピンドルは
固定されている。次に、図2及び図3に示されるよう
に、偏心ワークWの偏心方向が水平となるようにして、
その軸部Waをチャック装置2で仮チャッキングする。
次に、ワーク回転装置Aを前進させて、その先端部に装
着されたクランプ具9を構成している一対のクランプ爪
9aによって非チャッキング側の軸部Waをクランプし
ておく。この状態で、芯ずれ測定装置Bを前進させて、
これに設けられている一対の測定子14a,14bをそ
れぞれ偏心ワークWの偏心部Wbの外周面の相対向する
部分に接触させる。芯ずれ測定装置Bの前進端位置は、
一対の測定子14a,14bの間隔が最大となる位置で
ある。これにより、前記一対の測定子14a,14b
は、偏心ワークWの軸部Waの軸心C1 と、偏心部Wb
の芯C2 とを結ぶ線分に対してほぼ直交し、しかもスピ
ンドルの軸芯C0 を通る方向に配置されて、スピンドル
の軸芯C0に対する偏心部Wbの芯ずれ量をほぼそのま
まの値で測定できて、測定精度が高められる。
【0015】芯ずれ測定装置Bの上記した各操作によっ
て、スピンドルの軸芯C0 から各測定子14a,14b
が接触している偏心部Wbの外周面までの距離がそれぞ
れ測定される。ここで、図4に拡大して示されるよう
に、偏心部Wbの芯C2 がスピンドルの軸芯C0 よりも
僅かに高い位置にあると、上方の測定子14aの測定値
と、下方の測定子14bの測定値との差がほぼ(2Δ
H)となる。但し、ΔHは、偏心部Wbの芯C2 とスピ
ンドルの軸芯C0 との垂直方向に沿った距離である。こ
のように、各測定子14a,14bによる測定値の差が
許容値を超えた場合においてのみ、芯ずれ測定装置Bか
らワーク回転装置Aに対して回転指令信号が発せられ
て、ワーク回転装置Aの制御用モータ11が起動して、
その回転軸8を指令方向に指令角度だけ回転させて停止
する。この例の場合には、偏心ワークWは、その軸部W
aの軸芯C1 を中心にして、ワーク回転装置Aの側から
見て反時計方向に角度(θ)だけ回転させられて停止す
る。偏心ワークWの軸部Waの回転によって、各測定子
14a,14bによる測定値の差が零となるか、或いは
前記許容値以内に収まると、ワーク回転装置Aから停止
信号が発せられて、制御用モータ11が停止する。これ
により、偏心部Wbの芯出しが自動的に行われる。この
状態で、チャック装置2を本チャッキングし、クランプ
具9による軸部Waのクランプを解除してワーク回転装
置Aを後退させると共に、芯ずれ測定装置Bを後退させ
ると、芯出しのための加工準備が完了する。また、偏心
部Wbの芯C2 がスピンドルの軸芯C0 よりも僅かに低
い位置にある場合には、それに応じた回転指令信号が発
せられて、偏心ワークWは、その軸部Waの軸芯C1
中心にして時計方向に回転させられて、芯出しされる。
なお、各測定子14a,14bによる測定値の差が許容
値以内に収まっている場合には、偏心ワークWをチャッ
ク装置に仮チャッキングした状態で、偏心部Wbの芯出
しが行われているので、ワーク回転装置Aに対しては何
ら指令は発せられず、そのままの状態でチャック装置2
を本チャッキングして、両装置A,Bを後退させればよ
い。
【0016】また、図5及び図6に示されるように、1
80°位相が異なる二つの偏心部Wb1,Wb2 が軸部W
aに設けられている偏心ワークW′の芯出しと、位相出
しとを行うには、以下のようにする。まず、上記した方
法によって一方の偏心部Wb1 の芯出しをして研削加工
を終えた後に、未加工の他方の偏心部Wb2 の芯C
22と、スピンドルの軸芯C0 とが合致するように、偏心
ワークW′の偏心方向を水平にして、その軸部Waをチ
ャック装置2で仮チャッキングする。この状態で、加工
済の偏心部Wb1 の外周面に前記芯ずれ測定装置の各測
定子14a,14bを接触させて、その測定値によって
未加工の他方の偏心部Wb2 の芯出しを間接的に行う。
即ち、図6で実線で示されるように、未加工の偏心部W
2 の芯C22がスピンドルの軸芯C0 よりも僅かに低い
場合には、加工済の偏心部Wb1 の外周面に接触してい
る一対の測定子14a,14bによる測定値に差が生ず
る。これにより、上記と全く同様にして、ワーク回転装
置Aに回転指令信号が発せられて、偏心ワークWは、軸
部Waの軸芯C1 を中心にして時計方向に(θ′) だけ
回転させられて停止する。これにより、未加工の偏心部
Wb2 の芯出しが行われると共に、この状態でこの偏心
部Wb2 を加工すると、二つの偏心部Wb1,Wb2 の各
芯C21, 22を結ぶ線分が軸部Waの軸芯C1 を通っ
て、二つの偏心部Wb1,Wb2 の位相差は180°とな
る。これによって、位相出しも同時に行われる。
【0017】また、上記した偏心ワークW′に設けられ
た180°位相が異なる二つの偏心部Wb1,Wb2 の芯
出しと、位相出しとをそれぞれ行って、研削加工を行う
場合において、一方の偏心部の芯出しを行って研削加工
した後に、ワーク回転装置によって、その軸部を180
°回転させることにより(制御用モータ11により偏心
ワークW′の軸部Waを正確に180°回転させること
は可能である)、同一の研削盤において二つの偏心部の
加工を行える。
【0018】また、上記実施例においては、一対の測定
子14a,14bは、偏心ワークWの軸部Waの軸芯C
1 と、偏心部Wbの芯C2 とを結ぶ線分に対してほぼ直
交し、しかもスピンドルの軸芯C0 を通る方向に配置し
たが、この位置よりもずれた位置に一対の測定子14
a,14bを配置しても、偏心部Wbの芯ずれの測定は
可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
治具を使用した機械的な方法によって偏心ワークの偏心
部の芯出しと位相出しを行う場合に比較して、芯ずれ測
定装置を使用することによって、芯出しと位相出しを短
時間に、しかも高精度で行うことができると同時に、芯
ずれしていた場合には、ワーク回転装置により軸部を回
転させることにより、その補正を簡単に行える。この結
果、偏心ワークの偏心部を高精度で研削加工できて、偏
心ワークの加工品質が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る芯出し装置の正面図である。
【図2】同じくチャック装置2の部分の拡大正面図であ
る。
【図3】同じくチャック装置2の部分の拡大側面図であ
る。
【図4】本発明による芯出しの原理を説明するための図
である。
【図5】二つの偏心部を有する偏心ワークW′の正面図
である。
【図6】二つの偏心部を有する偏心ワークW′の芯出し
と位相出しを説明するための原理図である。
【図7】チャック装置33で偏心ワークWの軸部Waを
チャッキングした状態の正面図である。
【図8】従来の突当て方式の芯出し方法を説明するため
の概略図である。
【図9】従来の馬蹄方式の芯出し方法を説明するための
概略図である。
【図10】従来のハの字方式の芯出し方法を説明するた
めの概略図である。
【符号の説明】
A:ワーク回転装置 B:芯ずれ測定装置 C0 :スピンドルの軸芯 C1 :偏心ワークの軸部の軸芯 C2,C21, 22:偏心ワークの偏心部の芯 W:偏心ワーク Wa:偏心ワークの軸部 Wb,Wb1, Wb2:偏心ワークの偏心部 1:スピンドルの面板 2:チャック装置 9:ワーク回転装置のクランプ具 14a,14b:測定子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心ワークの軸部に対して所定量だけ偏
    心している偏心部の芯出しを自動的に行う方法であっ
    て、前記偏心部の外周面のほぼ対向する部分にそれぞれ
    測定子を接触させて、スピンドルの軸芯からの距離を測
    定して得られた各測定値を比較演算して、各測定値の差
    が許容値を超えた場合においてのみ、該差が前記許容値
    以内に収まるまで、前記各測定値の大小により定められ
    る方向に前記軸部を回転させて停止させることにより前
    記偏心部の芯出しを自動的に行うことを特徴とする円筒
    研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し方法。
  2. 【請求項2】 偏心ワークの軸部の軸芯と、偏心部の芯
    とを結ぶ線分に対してほぼ直交し、しかもスピンドルの
    軸芯を通る方向に前記各測定子を配置して、スピンドル
    の軸芯に対する偏心部の芯ずれ量をほぼそのままの値で
    測定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し
    方法。
  3. 【請求項3】 偏心ワークの軸部に180°位相を異に
    して設けられている二つの異なる偏心部の芯出しと位相
    出しとを自動的に行う方法であって、未加工の偏心部の
    芯とスピンドルの軸芯とがほぼ一致するようにして、偏
    心ワークの軸部を仮チャッキングし、この状態で加工済
    の他の偏心部の外周面のほぼ対向する部分にそれぞれ測
    定子を接触させて、スピンドルの軸芯からの距離を測定
    して得られた各測定値を比較演算して、各測定値の差が
    許容値を超えた場合においてのみ、該差が前記許容値以
    内に収まるまで、前記各測定値の大小により定められる
    方向に前記軸部を回転させて停止させることにより、二
    つの異なる偏心部の位相出しと、未加工の偏心部の芯出
    しとを同時に行うことを特徴とする円筒研削盤における
    偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法。
  4. 【請求項4】 二つの偏心部の各芯を結ぶ線分に対して
    ほぼ直交し、しかもスピンドルの軸芯を通る方向に前記
    各測定子を配置して、スピンドルの軸芯に対する未加工
    の偏心部の芯ずれ量をほぼそのままの値で測定できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項3に記載の円筒研削盤
    における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出
    し方法。
  5. 【請求項5】 偏心ワークの軸部に対して所定量だけ偏
    心している偏心部の芯出しと位相出しとを自動的に行う
    装置であって、前記偏心ワークの軸部をスピンドルの軸
    芯に対して所定量だけ偏心させてチャッキングするため
    に前記スピンドルの先端面の面板に装着されたチャック
    装置と相対向して、前記スピンドルの軸芯方向に進退可
    能に配置されて、先端部に設けられたクランプ具により
    偏心ワークの軸部をクランプして該偏心ワークを回転さ
    せるためのワーク回転装置と、前記チャック装置で仮チ
    ャッキングされた偏心ワークの偏心部の外周面のほぼ対
    向する部分に接触させて、それぞれのスピンドルの軸芯
    からの距離を測定することにより該偏心ワークの偏心部
    の芯ずれ量を測定するための一対の測定子を備えてい
    て、前記チャック装置で仮チャッキングされた偏心ワー
    クの側方にその軸芯に対して直交する方向に進退可能に
    配置される芯ずれ測定装置とから成り、該芯ずれ測定装
    置により前記スピンドルの軸芯に対する偏心ワークの偏
    心部の芯ずれ量の測定結果に基いて、前記ワーク回転装
    置のクランプ具により前記チャック装置で仮チャッキン
    グされている偏心ワークの軸部をクランプして、該偏心
    ワークを所定方向に所定角度だけ回転させて偏心部の芯
    出しと、必要に応じて二つの偏心部の位相出しとを行う
    ように構成されていることを特徴とする円筒研削盤にお
    ける偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し装
    置。
JP7932192A 1992-02-28 1992-02-28 円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置 Expired - Lifetime JPH08347B2 (ja)

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JP7932192A Expired - Lifetime JPH08347B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 円筒研削盤における偏心ワークの偏心部の自動芯出し、及び位相出し方法、並びにその装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004345029A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 輪状工作物の自動芯出し方法及び装置並びに加工装置
JP2010173005A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Kondo:Kk 偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し方法、及びその装置
JP2013049132A (ja) * 2012-11-12 2013-03-14 Kondo:Kk 偏芯ワークの偏芯部の高速自動芯出し方法、及びその装置
CN105729152A (zh) * 2016-03-30 2016-07-06 格林精密部件(苏州)有限公司 一种偏心工件的夹持装置
CZ306280B6 (cs) * 2015-09-23 2016-11-09 Západočeská Univerzita V Plzni Zařízení pro kalibraci upnutého obrobku

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