JP2013048928A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1利益状態としての特別利益状態の実行後における弾球遊技機1の内部状態が、特別利益状態の発生前における内部状態と共通している場合には、特別利益状態の終了後において、特別利益状態の発生前に実行していた先読み予告を再開(続行)する。一方、特別利益状態の実行後における弾球遊技機1の内部状態のうち確率変動遊技の実行の有無を含む部分が、特別利益状態の発生前における内部状態のうち確率変動遊技の実行の有無を含む部分と異なる場合には、特別利益状態の発生前に実行していた先読み予告は、特別利益状態の実行後には実行されない。
【選択図】図34
Description
具体的にはこの種の弾球遊技機には乱数発生部が備えられていて、特別図柄始動口に遊技球が入ると、これに応答して乱数発生部から取得される乱数の値が、主制御基板内のRAMの記憶領域の一部で構成される乱数値格納部に格納される。この乱数値格納部に格納された乱数値は、複数種類の図柄を表示可能な図柄表示手段の表示動作の開始タイミングで読み出されて、予め定める大当たり数値と比較される。そして、乱数値と大当たり数値とが一致すれば大当たりと決定され、乱数値と大当たり数値とが一致しなければはずれと判定される。この判定結果は、たとえば図柄表示手段の表示が所定時間変動した後、この図柄表示手段に図柄の組合せにより表示される。
通常、確率変動遊技中と確率変動遊技の非実行時とでは、大当たり数値がそれぞれ異なる。そのため、たとえば第1利益状態の発生前には確率変動遊技の非実行時であったのに、第1利益状態の終了後に確率変動遊技中に突入する場合には、第1利益状態の前後で、先読み予告演出の対象である乱数値が大当たり数値からはずれ数値になることも考えられる。このような場合に、第1利益状態の終了後において、当該第1利益状態の発生前に実行していた先読み予告を再開(続行)するとすれば、先読み予告の内容と、実際の大当たり判定との間の整合性がとれなくなり、遊技者に不利益を与えるおそれがある。したがって、先読み予告演出の実行中に第1利益状態が発生した場合には、第1利益状態の終了後に先読み予告の実行を中止することが多い。
そして、このようなタイプの弾球遊技機において、先読み予告の実行中に第1利益状態が発生する度にその先読み予告をいちいち終了させるとすれば、先読み予告に係る演出が細切れになるおそれがある。そして、細切れの演出が続くと、遊技者の興趣を低下させるおそれがある。
この構成によれば、第1利益状態の実行後における弾球遊技機の内部状態のうち確率変動遊技の実行の有無を含む部分が、第1利益状態の発生前における弾球遊技機の内部状態のうち確率変動遊技の実行の有無を含む部分と共通している場合には、第1利益状態の終了後において、当該第1利益状態の発生前に実行していた先読み予告を再開(続行)する。第1利益状態の前後で弾球遊技機の内部状態の実行の有無を含む部分が互いに共通していると、先読み予告において予告される遊技の内容(大当たりになるか、またはどの変動パターンが実行されるかなど)と、実際の遊技の内容とが整合するので、遊技者に不利益を与えることなく、先読み予告を再開(続行)することができる。これにより、先読み予告に係る演出が細切れになるのを抑制することができ、ゆえに、遊技者の興趣を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の正面図である。弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を保持する前枠(図示しない)とを備えている。前枠の前面下部右方には、発射装置(図示しない)から発射される遊技球の勢いを調節するためのハンドル(図示しない)が配設されている。ハンドルは、前枠に回転可能に保持されている。遊技者が、弾球遊技機1に回転可能に備えられたハンドルを把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤2に向けて遊技球を発射することができ、また、ハンドルの回転角度を調整することにより、遊技盤2に向けて発射される遊技球の勢いを調節することができる。
図2は、遊技盤2における第1特別図柄始動口6および第2特別図柄始動口7を含む部分の構成を示す拡大正面図である。以下、この部分を、図1および図2を参照して説明する。
第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7に遊技球が入ると、予め定める個数(たとえば、第1特別図柄始動口6への遊技球入球に対しては3球、および第2特別図柄始動口7への遊技球入球に対しては5球)の賞球が、賞球払出装置50(図3参照)から払い出される。また、第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7への遊技球の入球に伴って、特別利益状態を実行するか否かを決定するための大当たり抽選(特別利益状態抽選)が実行される。
遊技盤2の右部(液晶表示ユニット4の右方)には、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球が通過可能な普通図柄ゲート(普通図柄始動手段)15が配設されている。普通図柄ゲート15は、第2大入賞口12の右上に位置している。普通図柄ゲート15を遊技球が通過すると、第2特別図柄始動口7を開放するか否か(電動チューリップ役物8を拡開状態にするか否か)を決定するための普通図柄抽選(普通利益状態抽選)が実行される。普通図柄抽選により第2特別図柄始動口7を開放すると決定される確率(普通図柄抽選の当選確率)は、後述するサポート遊技の非実行時ではたとえば1/100、後述するサポート遊技中ではたとえば1/1.1である。具体的には、遊技球の普通図柄ゲート15に対する通過に応じて、普通図柄抽選用乱数値が取得される。
遊技盤2の上部には、ガイドレール3の上部と液晶表示ユニット4との間に、アナログ式の時計を模した時計役物17が演出装置として配設されている。時計役物17は、遊技盤2の盤面と平行に配置された円形の文字盤18と、文字盤18上に、それぞれ回転可能に設けられた長針19および短針20とを備えている。文字盤18には、実際の時計の文字盤を模して、周方向の全域に渡って等間隔に「1」〜「12」の数字(ローマ数字)が付されており、長針19および短針20は、これらの数字を指し示すことができるようになっている。長針19には、モータや歯車などを含む構成の時計役物駆動部25(図3参照)の駆動力が付与されるようになっている。また、長針19に付与された駆動力(回転駆動力)を短針20に付与する伝達機構(図示せず)が設けられている。時計役物駆動部25から長針19に付与された駆動力によって長針19が回転駆動されるとともに、この長針19の回転に伴って短針20が回転する。実際の時計と同様、長針19が1周回転することに伴って、短針20が1/12周回転する。
弾球遊技機1には確率変動遊技が用意されている。確率変動遊技では、大当たり抽選により特別利益状態を実行すると決定される確率(大当たり確率)は、たとえば1/49に設定されている。また、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率は、確率変動遊技中における大当たり確率よりも低い確率、たとえば1/50に設定されている。確率変動遊技中における大当たり確率は、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率よりも高いもの、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率と極めて近似している。そのため、確率変動遊技中(高確率)と確率変動遊技の非実行時(低確率)との間で、大当たりのし易さはほとんど変わらない。
このようにサポート遊技中では、サポート遊技の非実行時と比較して、普通図柄ゲート15への遊技球の通過に対する普通図柄表示手段24の図柄変動時間が短く、普通図柄抽選の当選確率が高く、かつ普通図柄抽選の当選時における第2特別図柄始動口7の開放度合い(開放回数および各開放に要する時間を含む。)が高い。したがって、サポート遊技中には、電動チューリップ役物8が頻繁に拡開状態になり、遊技盤2の盤面を流下する遊技球が第1特別図柄始動口6よりも第2特別図柄始動口7に入球し易くなる。
この弾球遊技機1では、サポート遊技と確率変動遊技とは互いに独立している。具体的には、サポート遊技と確率変動遊技とを並行して(同時に)実行することができ、サポート遊技および確率変動遊技の一方のみを実行することができ、サポート遊技および確率変動遊技の双方を実行しないこともできる。確率変動遊技はサポート遊技中であるか否かによらずに発生し、またサポート遊技中であるか否かによらずに終了するようになっている。また、サポート遊技は確率変動遊技中であるか否かによらずに発生し、また確率変動遊技中であるか否かによらずに終了するようになっている。そのため、弾球遊技機1の内部状態(モード)として、確率変動遊技中でありかつサポート遊技中である状態、確率変動遊技中でありかつサポート遊技の非実行時である状態、確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技中である状態、および確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技の非実行時である状態の4つが用意されている(存在している)。
第1特別利益状態では、所定時間(たとえば30秒間)が経過するまで、または第1大入賞口11に予め定める最大入賞口数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで、第1大入賞口11を開放するといった開放動作を1つのラウンド遊技として、このような開放動作がラウンド遊技間インターバル(たとえば1.0秒間)を挟んで多数のラウンド遊技(たとえば14ラウンド)行われる。1回の第1特別利益状態における遊技者が獲得可能な賞球は、たとえば約1400個(10(個/球)×10(球/ラウンド遊技)×14(ラウンド))である。
図3は、弾球遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。
弾球遊技機1は、遊技の動作制御を司る主制御基板30と、主制御基板30に、それぞれ当該主制御基板30からの信号を入力可能に接続された演出制御基板31および払出制御基板32とを備えている。また、演出制御基板31には、当該演出制御基板31からの信号を入力可能に液晶制御基板33が接続されている。各制御基板30,31,32,33にはたとえばマイクロコンピュータが実装されている。
メモリ35は、特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40と、第1特別図柄用始動メモリ41と、第1特別図柄用保留カウンタ42と、第2特別図柄用始動メモリ43と、第2特別図柄用保留カウンタ44と、普通図柄用始動メモリ45と、普通図柄用保留カウンタ46と、確率変動フラグ47と、サポート遊技フラグ48と、サポート遊技回転数カウンタ49と、リミッタ管理フラグ51と、リミッタカウンタ52と、次回迄継続フラグ60とを備えている。
第1特別図柄用始動メモリ41には、第1特別図柄始動口6への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の結果が格納される。この場合における「大当たり抽選の結果」とは、第1特別図柄始動口6に入球したことに基づいて取得された乱数値(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄決定用乱数値および変動パターン選択用乱数値)を意味する(以下、これらの乱数値をまとめて「始動記憶」(始動情報)という場合がある。)。しかしながら、これらの乱数値の格納に代えて、取得した乱数値を予め定める大当たり当選値と比較判定することによる当落の結果自体を格納するようにしてもよいのはもちろんのことである。
第1および第2特別図柄表示手段21,22の図柄変動動作中でなく、特別利益状態中でなく、かつ第1および第2特別図柄表示手段21,22の図柄変動動作の保留もない状 態で、第1特別図柄始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に応じて取得された始動記憶は、第1特別図柄用始動メモリ41に実行用として記憶される。その後すみやかに、その始動記憶に含まれる大当たり判定乱数値と大当たり数値とが比較され、かつその大当たり判定結果に応じた第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作の実行が開始される。一方、第1もしくは第2特別図柄用始動メモリ41,43に実行用として始動記憶が既に記憶されている状態、第1もしくは第2特別図柄表示手段21,22の図柄変動動作中、または特別利益状態中に、第1特別図柄始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に応じて取得された始動記憶は、第1特別図柄用始動メモリ41に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている始動記憶の個数が、第1特別図柄用保留カウンタ42によりカウントされる。
サポート遊技フラグ48は、サポート遊技中であるか否かを記憶するためのものであって、サポート遊技中はたとえば「1」が格納されるとともに、サポート遊技の非実行時はたとえば「0」が格納される。
リミッタ管理フラグ51は、確率変動遊技の継続回数が予め定める回数(たとえば5回)に達しているか否かを記憶するためのものであって、確率変動遊技の継続回数が最大継続回数(たとえば5回)に達しているときはたとえば「1」が格納され、確率変動遊技の継続回数が4回以下であるときはたとえば「0」が格納される。具体的には、次に述べるリミッタカウンタ52の値が「5」に達したとき、リミッタ管理フラグ51の値が「0」から「1」に切り換わるようになっている。
次回迄継続フラグ60は、実行中のサポート遊技が次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技であるか否かを記憶するためのものである。次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技中はたとえば「1」が格納されるとともに、サポート遊技の非実行時または回数切りのサポート遊技の非実行時はたとえば「0」が格納される。
払出制御基板32には、たとえば賞球払出装置50が制御対象として接続されている。また、液晶制御基板33は、演出インターフェイス基板67を介して演出制御基板31に接続されている。液晶制御基板33には、液晶表示ユニット4が制御対象として接続されている。
演出制御基板31は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、遊技盤2や前枠(図示しない)前面に設けられたランプ類(図示しない)の点灯(点滅)/消灯制御や、スピーカ群(図示しない)の音声出力制御、時計役物駆動部25の駆動制御をそれぞれ行う。
また、主制御基板30には、メモリ35に含まれるRAMに記憶されているデータ(情報)をクリア(リセット)するためのRAMクリアスイッチ(図示しない)が配設されている。この主制御基板30では、第1特別図柄用始動メモリ41、第1特別図柄用保留カウンタ42、第2特別図柄用始動メモリ43、第2特別図柄用保留カウンタ44、普通図柄用始動メモリ45、普通図柄用保留カウンタ46、確率変動フラグ47、サポート遊技フラグ48、サポート遊技回転数カウンタ49、リミッタ管理フラグ51、リミッタカウンタ(継続回数計数手段)52、次回迄継続フラグ60などがRAMに設けられている。
弾球遊技機1には、先読み予告機能が搭載されている。この実施形態で採用される先読み予告の一例として、液晶表示ユニット4における保留球表示において、先読み予告の対象になる保留球表示を、通常の表示色(たとえば緑色)ではなく、特定の表示色(たとえば赤色)で表示するものを例示することができる。この先読み予告は、演出制御基板31において、その制御および管理が行われている。演出制御基板31に実装されたマイクロコンピュータ80は、前述のようにCPU81、RAM82およびROM83を備えている。RAM82には、予告内容記憶領域84、第1保留メモリ85、第1保留数カウンタ86、第2保留メモリ87、第2保留数カウンタ88、先読み予告フラグ89、確率変動フラグ90、サポートフラグ91、第1残回数カウンタ92、第2残回数カウンタ93などが設けられている。
予告内容記憶領域84は、先読み予告が実行される場合に、決定された先読み予告の具体的な態様を記憶しておくための記憶領域である。CPU81は予告内容記憶領域84を参照しつつ、先読み予告を実行する。
保留領域M2に格納されている先読み情報は、対応する始動記憶が保留用から実行用に繰り上げられた場合には、読出対象領域M1に移される。このとき、保留領域M2よりも後ろの順位の保留領域に先読み情報が格納されている場合には、保留領域M4に格納されている先読み情報が保留領域M3に移され、保留領域M5に格納されている先読み情報が保留領域M4に移される(各保留領域に格納されている先読み情報が1つ若い順位の保留領域に移される)。すなわち、第1保留メモリ85に記憶されている先読み情報のシフトが行われる。
第2保留カウンタ88は、第2保留メモリ87の保留領域M12〜M15に記憶されている先読み情報の個数を記憶するためのものである。第2保留カウンタ88の値に基づいて、液晶表示ユニット4の後述する第2保留数表示部102(図32および図34参照)における第2特別図柄用の保留数の表示が行われる。
確率変動フラグ90は、弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中であるか否かを記憶するためのものであって、確率変動遊技中はたとえば「1」が格納されるとともに、確率変動遊技の非実行時はたとえば「0」が格納される。
主制御基板30から演出制御基板31に入力される制御コマンドは、弾球遊技機1の現在の内部状態に関する情報(たとえば次に述べるイベントデータ)を有するコマンド(たとえばそれぞれ次に述べる変動パターンコマンド、保留増加コマンド(B2**[H]〜B9**[H])など)であることもある。このようなコマンドが、演出制御基板31に入力される度に、確率変動フラグ90およびサポート遊技フラグ91の値が、その内部状態に関する情報に基づいて更新される。
第2残回数カウンタ93は、第2特別図柄用始動メモリ43に記憶された始動記憶を対象とする先読み予告が実行されている場合に、当該実行中の先読み予告の残りの図柄変動動作の回数を計数するためのものである。
演出インターフェイス基板67のCPU81は制御コマンドCMD(に含まれる変動パターンコマンド)に基づいて演出抽選を行い、変動パターンコマンドで特定される演出概要に基づいて具体的な演出内容を決定する。この演出内容は、液晶表示ユニット4への表示画像などの表示内容に限られず、ランプ類の点滅によるランプ演出の内容やスピーカ群からの発音などの音声内容を含む。演出制御基板31から送信される制御コマンドCMD´は、バッファ回路202を経由して、そのまま液晶制御基板33や音声を出力するための制御基板などに出力される。
保留増加コマンド(B2**[H]〜B9**[H])は、特別図柄始動口6,7に遊技球が入球して、第1および第2特別図柄用始動メモリ41,43に記憶されている保留用の始動記憶の数(第1および第2特別図柄用保留カウンタ41,43の値)が増加したことを、演出制御基板31に対して通知するものである。
大当たり表示終了コマンド(F3**[H])は、演出制御基板31に対して、特別利益状態の終了を伝えるコマンドである。具体的には、特別利益状態における終了インターバルの開始タイミングに併せて、演出制御基板31に大当たり表示終了コマンド(F3**[H])が送信される。
図6に示すように、大当たり表示開始コマンドのイベントデータは、当該コマンドの対象である特別利益状態の実行後における弾球遊技機1の内部状態、すなわち確率変動遊技の実行の有無、およびサポート遊技の実行の有無(さらに具体的には、確率変動遊技中でありかつサポート遊技中である状態(図6に示す高確率サポート)、確率変動遊技中でありかつサポート遊技の非実行時である状態(図6に示す高確率サポートなし)、確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技中である状態(図6に示す低確率サポート)、および確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技の非実行時である状態(図6に示す低確率サポートなし)のいずれであるのか)に応じて、互いに異なる値を有している。
図7に示すように、大当たり表示終了コマンドのイベントデータは、当該コマンドの対象である特別利益状態の実行後における弾球遊技機1の内部状態、すなわち確率変動遊技の実行の有無、およびサポート遊技の実行の有無(さらに具体的には、確率変動遊技中でありかつサポート遊技中である状態(図7に示す高確率サポート)、確率変動遊技中でありかつサポート遊技の非実行時である状態(図7に示す高確率サポートなし)、確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技中である状態(図7に示す低確率サポート)、および確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技の非実行時である状態(図7に示す低確率サポートなし)のいずれであるのか)に応じて、互いに異なる値を有している。
図8、図9、図10および図11は、保留増加コマンド(B2**[H]〜B9**[H])を説明する図である。保留増加コマンド(B2**[H]〜B9**[H])は、保留増加した始動記憶の対象になる特別図柄表示手段21,22の種類(第1特別図柄表示手段21であるのか、あるいは第2特別図柄表示手段22であるのか)、および保留増加の直前(または直後に)における始動記憶の数に応じて、それぞれモードデータを異ならせている。
また、この実施形態では、始動記憶の数毎に保留増加コマンドのモードを異ならせているが、始動記憶の数に関わらず、保留増加コマンドのモードを共通にしてもよい。
第1特別図柄始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「11」が選択される確率は30%である。第1特別図柄として特別図柄「11」が選択される場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技の非実行時であるとき、特別利益状態として第3特別利益状態(「0.1s×2R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時(低確率)である場合には、特別利益状態の終了後、次回の大当たりの成立まで継続して続行されるサポート遊技が実行され、大当たりの成立直前の内部状態が確率変動遊技中(高確率)である場合には、特別利益状態の終了後サポート遊技は実行されない。
そして、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技の非実行時でかつ確率変動遊技中である場合には、特別利益状態の終了後サポート遊技は実行されないが、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がそれ以外のとき、すなわち、サポート遊技中である場合、またはサポート遊技の非実行時でかつ確率変動遊技の非実行時である場合には、次回の大当たりの成立まで継続して続行されるサポート遊技が実行される。
第2特別図柄始動口7への入球に基づいて大当たりとなる場合、第2特別図柄表示手段22に停止表示される大当たり用の第2特別図柄として「21」、「22」、「23」および「24」の4種類が用意されている。
大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技の非実行時であるときは、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「21」〜「23」が選択される場合には、特別利益状態として第3特別利益状態(「0.1s×2R」の特別利益状態)が採用され、また、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「24」が選択される場合には、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×14R」の特別利益状態)が採用される。これらの場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。
一方、第1特別図柄および第2特別図柄の図柄割合も、図12の場合と同様である。実行される大当たり遊技の内容は図12の場合と同様である。
以下、図13の内容のうち図12と相違する点を説明する。
また、第1特別図柄として特別図柄「12」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技中であれば、特別利益状態の終了後10回の回数切りのサポート遊技は実行されるが、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技の非実行時であれば特別利益状態の終了後サポート遊技は実行されない。なお、この明細書において、「N回(Nは予め定める数(自然数))の回数切りのサポート遊技」とは、その開始(すなわち特別利益状態の終了後)からN回の図柄変動 動作(第1および第2特別図柄表示手段21,22における図柄変動動作の合算数)が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行されるサポート遊技をいう。
また、第2特別図柄として特別図柄「22」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技中であれば、特別利益状態の終了後10回の回数切りのサポート遊技は実行されるが、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技の非実行時であれば、特別利益状態の終了後サポート遊技は実行されない。
図14は、第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7への遊技球の入球に対して主制御基板30のCPU34が行う入球処理の流れを示すフローチャートである。
また、CPU34は、取得した大当たり判定用乱数値が大当たり数値と一致するか否かを調べるとともに、取得した変動パターン選択用乱数値によって特定される変動パターンを調べる。また、CPU34は、大当たり判定用乱数値が大当たり数値である場合には、取得した大当たり図柄決定用乱数値および特別図柄−特別利益状態種別テーブルを参照して、その始動記憶に対応する特別利益状態の種類(第1、第2および第3特別利益状態のいずれであるのか)を調べる。そして、大当たり判定用乱数値と大当たり数値との一致の有無、変動パターン選択用乱数値によって特定される変動パターンが含まれる大まかな変動態様(通常変動か、ノーマルリーチか、あるいはスーパーリーチか)の種別、その始動記憶に対応する特別利益状態の種類、および第1特別図柄用始動メモリ41に記憶されている保留用の始動記憶の数に基づいて、CPU34は保留増加コマンド(B2**[H]〜B5**[H])を作成する(ステップS8)。その後、作成した保留増加コマンド(B2**[H]〜B5**[H])を演出制御基板31に向けて送出する(ステップS9)。
また、第2特別図柄始動口入球センサ57からの入力信号が入力されると(ステップS11でYES)、CPU34は第2特別図柄用始動メモリ43に既に記憶されている始動記憶の数(保留数)、すなわち第2特別図柄用保留カウンタ44のカウント値を確認し、カウント値が「4」に達しているか否かを判別する(ステップS12)。第2特別図柄用保留カウンタ44のカウント値が「4」に満たない場合(ステップS12でNO)、CPU34は大当たり判定用乱数発生部(図示しない)から大当たり判定用乱数を取得する(ステップS13)。また、CPU34は大当たり図柄決定用乱数発生部(図示しない)から大当たり図柄決定用乱数を取得し(ステップS14)、変動パターン選択用乱数発生部(図示しない)から変動パターン選択用乱数を取得する(ステップS15)。
また、CPU34は、取得した大当たり判定用乱数値が大当たり数値と一致するか否かを調べるとともに、取得した変動パターン選択用乱数値によって特定される変動パターンを調べる。また、CPU34は、大当たり判定用乱数値が大当たり数値である場合には、取得した大当たり図柄決定用乱数値および特別図柄−特別利益状態種別テーブルを参照して、その始動記憶に対応する特別利益状態の種類(第1、第2および第3特別利益状態のいずれであるのか)を調べる。そして、大当たり判定用乱数値と大当たり数値との一致の有無、変動パターン選択用乱数値によって特定される変動パターンが含まれる大まかな変動態様(通常変動か、ノーマルリーチか、あるいはスーパーリーチか)の種別、その始動記憶に対応する特別利益状態の種類、および第2特別図柄用始動メモリ43に記憶されている保留用の始動記憶の数に基づいて、CPU34は保留増加コマンド(B6**[H]〜B9**[H])を作成する(ステップS18)。その後、作成した保留増加コマンド(B6**[H]〜B9**[H])を演出制御基板31に向けて送出する(ステップS19)。
図15、図16、図17および図18は、第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである。
そして、CPU34は、ステップS26またはステップS27における大当たり判定の結果と、図14のステップS5で取得した変動パターン選択用乱数とに基づいて変動パターンを決定し、変動パターンコマンドを作成する。
また、CPU34は第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作の実行を開始させる(ステップS35)。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する変動パターンコマンドに応答して、液晶制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS36でYES)、CPU34は第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作を停止する。ステップS26,S27における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、CPU34はステップS32で決定した大当たり用の第1特別図柄を第1特別図柄表示手段21に停止表示し(ステップS37)、ステップS26,S27における大当たり判定の結果がはずれである場合は、CPU34はステップS33で決定したはずれ図柄を第1特別図柄表示手段21に停止表示する(ステップS37)。
具体的には、特別利益状態の終了後、CPU34はリミッタ管理フラグ51の値を参照する(ステップS42)。
一方、リミッタ管理フラグ51が「1」である場合(ステップS42でYES)、またはリミッタ管理フラグ51が「0」でありかつ大当たり用の第1特別図柄が非確変図柄である場合(ステップS42でNOかつステップS43でNO)には、確率変動フラグ47に「0」が格納されるとともに、リミッタカウンタ52の値が「0」にリセットされる(ステップS47)。これにより、次回以降の遊技で確率変動遊技は実行されない。また、リミッタ管理フラグ51に「0」が格納される(ステップS47)。
図柄変動時間の経過後、ステップS37において第1特別図柄表示手段21にはずれ図柄が停止表示されると(ステップS38でNO)、次いで、サポート遊技中である場合にそのサポート遊技の継続の可否が調べられる(ステップS55)。
図19、図20、図21および図22は、第2特別図柄表示手段22の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである。
第2特別図柄用始動メモリ43に始動記憶(大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数および変動パターン選択用乱数)が記憶されている場合には(ステップS61でYES)、第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作の非実行時であり(ステップS62でNO)、かつ特別利益状態(第1特別図柄始動口6または第2特別図柄始動口7への遊技球入球に対する特別利益状態)の非実行時(ステップS63でNO)であることを条件に、CPU34は弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中であるか否かを判別した上で(ステップS65)、大当たり判定を行う(ステップS66,S67)。確率変動遊技中である場合、すなわち、確率変動フラグ47に「1」が格納されている場合(ステップS65でYES)、CPU34は高確率(1/49)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS66)。一方、確率変動遊技の非実行時である場合、すなわち、確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合(ステップS65でNO)、CPU34は低確率(1/50)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS67)。
そして、CPU34は、ステップS66またはステップS67における大当たり判定の結果と、図14のステップS15で取得した変動パターン選択用乱数とに基づいて変動パターンを決定し、変動パターンコマンドを作成する。
また、CPU34は第2特別図柄表示手段22の図柄変動動作の実行を開始させる(ステップS75)。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する変動パターンコマンドに応答して、液晶制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS76でYES)、CPU34は第2特別図柄表示手段22の図柄変動動作を停止する。CPU34はステップS66,S67における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、ステップS72で決定した大当たり用の第2特別図柄を第2特別図柄表示手段22に停止表示し(ステップS77)、ステップS66,S67における大当たり判定の結果がはずれである場合は、ステップS73で決定したはずれ図柄を第2特別図柄表示手段22に停止表示する(ステップS77)。
具体的には、特別利益状態の終了後、CPU34はリミッタ管理フラグ51の値を参照する(ステップS82)。
一方、リミッタ管理フラグ51が「1」である場合(ステップS82でYES)、またはリミッタ管理フラグ51が「0」でありかつ大当たり用の第2特別図柄が非確変図柄である場合(ステップS82でNOかつステップS83でNO)には、確率変動フラグ47に「0」が格納されるとともに、リミッタカウンタ52の値が「0」にリセットされる(ステップS87)。これにより、次回以降の遊技で確率変動遊技は実行されない。また、リミッタ管理フラグ51に「0」が格納される(ステップS87)。
図柄変動時間の経過後、ステップS77において第2特別図柄表示手段22にはずれ図柄が停止表示されると(ステップS78でNO)、次いで、サポート遊技中である場合にそのサポート遊技の継続の可否が調べられる(ステップS95)。
図23は、普通図柄ゲート15を遊技球が通過した場合の処理の流れを示すフローチャートである。普通図柄ゲート15を遊技球が通過すると、普通図柄ゲート通過センサ55(図3参照)からCPU34に対して入力信号が入力される。この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は普通図柄ゲート通過センサ55からの入力信号の有無に基づいて、遊技球が普通図柄ゲート15を通過したか否かを監視している。
ところで、弾球遊技機1における遊技中(サポート遊技中であるか否かを問わない。)では、時計役物17を用いて示される時刻表示が可変されるようになっている。時計役物17には、確率変動遊技の継続回数に対応する時刻が表示される。なお、時計役物17の表示時刻は、確率変動遊技の継続回数を直接的に表すものでなく、確率変動状態の継続回数や終了を暗示する(間接的に表示する)ものであってもよい。
まず、図24を参照して、サポート遊技の非実行時における遊技の特徴について説明する。サポート遊技の非実行時においては、電動チューリップ役物8はめったに拡開状態にならないので、遊技盤2を流下する遊技球は、第2特別図柄始動口7にめったに入球しない。そのため、この状態における遊技球の始動入賞は、第2特別図柄始動口7への入球に基づくものではなく、第1特別図柄始動口6への入球に基づくものである。したがって、サポート遊技の非実行時に発生する特別利益状態は、第1特別図柄始動口6への遊技球入球に基づくものであり、大当たり用の第1特別図柄で大当たりしている。以降の説明では、サポート遊技の非実行時に発生する全ての特別利益状態が、第1特別図柄始動口6への遊技球入球に基づくものであると仮定して説明する。
そして、確率変動遊技の非実行時(すなわち、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時)に大当たりが成立する場合、特別利益状態の終了後に39%の確率で、次回の大当たりの成立まで継続して続行されるサポート遊技が実行される(「11」、「13」または「14」が選択)。言い換えれば、特別利益状態の終了後61%の確率で、サポート遊技の非実行になる(「12」が選択)。また、特別利益状態の終了後に100%の確率で確率変動遊技が実行される。この確率変動遊技は次回の大当たりの成立まで継続して続行される確率変動遊技である。
そして、確率変動遊技の継続回数が4回以下であるとき(非リミッタ(通常)時)は、特別利益状態の終了後に100%の確率で、次回の大当たりの成立まで継続して続行されるサポート遊技が実行され、また、特別利益状態の終了後に100%の確率で、次回の大当たりの成立まで継続して続行される確率変動遊技が実行される。
前述のように、弾球遊技機1の内部状態として4種類ある。すなわち、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(図26および図27に示す低確率サポートなし)、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(図26および図27に示す高確率サポートなし)、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(図26および図27に示す低確率サポート)、および確率変動遊技中でかつサポート遊技中(図26および図27に示す高確率サポート)の4つである。
確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、特別利益状態の終了後における弾球遊技機1の内部状態は、100%の確率で、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる。すなわち、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)のまま移行しない(言い換えれば再度移行する)。
このとき、サポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、特別利益状態の終了後における弾球遊技機1の内部状態は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)または確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)のいずれかである。確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に97%の確率で移行し(「11」、「13」または「14」が選択)、また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に3%の確率で移行する(「12」が選択)。
一方、先読み予告フラグ89の値が「0」であるとき(ステップS124でNO)、すなわち先読み予告の非実行時であるときは、ステップS121で参照したイベントデータの値に基づいて、CPU81は先読み予告を実行するか否かを決定する(ステップS125)。先読み予告を実行する場合には、その先読み予告の態様も併せて決定する(ステップS125)。これら先読み予告の実行の可否・態様の決定は、たとえば、予告内容記憶領域84に備えられた予告抽選テーブルを用いて実行される。
図29(a)には遊技球入球前の状態を、図29(b)には遊技球入球後の状態を示している。図29では、第2保留メモリ87に保留用の先読み情報が2つ記憶されている状態で、第2特別図柄始動口7(図1および図2参照)への遊技球入球に応答して、スーパーリーチの実行後に大当たりとなることを示す保留増加コマンド(B814[H])(図11参照)が、主制御基板30から演出制御基板31に入力された場合を例に挙げる。この場合、保留増加コマンド(B814[H])のイベントデータである「14[H]」の値が、第2保留メモリ87の先読み情報格納領域M14(図5において「保留3」と記さ れた保留領域。)に格納される。
図30は、変動パターンコマンドの受信時における演出制御基板31における処理の流れを示すフローチャートである。
図31は、先読み予告制御の流れを示すフローチャートである。
先読み予告を実行する予告タイミングになると、図31に示す制御が開始される。この実施形態に係る先読み予告では、先読み予告を実行する予告タイミングとして、CPU81における先読み予告の実行の決定時、および変動パターンの受信時を例示することができる。先ず、予告タイミングが先読み予告の実行の決定時である場合について説明する。
図32は、演出図柄の図柄変動動作時における、液晶表示ユニット4の表示内容の変化の一例を示す図である。また、各表示位置4L,4C,4Rに示した「↓」は、それらの表示位置4L,4C,4Rの図柄が変動していることを示している(以下同様)。液晶表示ユニット4の下部分には、第1特別図柄用の保留数(すなわち、第1特別図柄用始動メモリ41に記憶されている保留用の始動記憶の数)を表示するための第1保留数表示部101、および第2特別図柄用の保留数(すなわち、第2特別図柄用始動メモリ43に記憶されている保留用の始動記憶の数)を表示するための第2保留数表示部102が設けられている。図32(a)は、演出図柄の図柄変動動作中であり、第1特別図柄用の保留数が1つであり、第2特別図柄用の保留数が2つである場合を示している。
主制御基板30からの大当たり表示開始コマンド(F0**[H])を演出制御基板31が受信すると、CPU81は、大当たり表示開始コマンド(F0**[H])のイベントデータを参照する(ステップS161)。
図34は、特別利益状態終了後における液晶表示ユニット4の表示内容の変化の一例を示す図である。特別利益状態の終了時点には、第1特別図柄用始動メモリ41には保留用の始動記憶としてたとえば4つの始動記憶が記憶されており、第2特別図柄用始動メモリ43には保留用の始動記憶としてたとえば4つの始動記憶が記憶されている。そのため、図34(a)に示すように、特別利益状態の終了時点で、液晶表示ユニット4の第1保留数表示部101に表示されている保留数はたとえば4つであり、液晶表示ユニット4の第1保留数表示部101に表示されている保留数はたとえば4つである。
すなわち、特別利益状態の実行後における弾球遊技機1の内部状態(確率変動遊技の実行の有無およびサポート遊技の有無)が、特別利益状態の発生前における弾球遊技機1の内部状態と共通している場合には、特別利益状態の終了後において、図34(b)に示すように、当該特別利益状態の発生前に実行していた先読み予告を再開(続行)する。特別利益状態の前後で弾球遊技機1の内部状態が共通していると、先読み予告において予告される遊技の内容(大当たりになるか、またはどの変動パターンが実行されるかなど)と、実際の遊技の内容とが整合するので、遊技者に不利益を与えることなく先読み予告を再開(継続)することができる。これにより、先読み予告に係る演出(保留球の色表示の変化)が細切れになるのを抑制することができ、ゆえに、遊技者の興趣を向上させることができる。
前述の実施形態では、先読み予告の一例として、先読み予告の対象になる保留球表示を、通常の表示色とは異ならせるものを例に挙げた。しかしながら、たとえば、保留球表示の大きさを異ならせるものであってもよいし、その表示パターン(点灯・点滅のパターンなど)を異ならせることにより先読み予告を行うものであってもよい。
また、先読み予告は他の態様を採用することもできる。すなわち、液晶表示ユニット4の背景画像を通常の背景画像とは異ならせたり、所定の音声メッセージを出力したり、所定のキャラクタ等を出現させたりすることにより、先読み予告を行うものであってもよい。
また、図33のステップS164では、先読み予告フラグ89に「0」の値を格納するとともに、予告内容記憶領域84の内容をクリアするものとしたが、少なくとも、先読み予告フラグ89に「0」の値を格納するものであればよい。
さらに、確率変動遊技の終了は、他の方法で確率変動遊技を終了させることができる。一例として、確率変動遊技を回数切りの確率変動遊技とすることができる。CPU34は確率変動遊技における特別図柄の図柄変動動作の回数を計数するための確変回転数カウンタを備えている。そして、確率変動遊技の開始(すなわち特別利益状態の終了後)から予め定める回数の図柄変動動作(第1および第2特別図柄表示手段21,22における図柄変動動作の合算数)が実行されるか、または大当たりが成立するまで、継続して実行されるものである。確率変動遊技において予め定める回数(たとえば128回)の図柄変動動作が実行されても大当たりが成立しない場合は、確率変動遊技の実行は終了し、弾球遊技機1の内部状態は確率変動遊技の非実行時になる。このとき、確率変動遊技中における第1特別図柄表示手段21の図柄変動動作数が予め定める数に達するとき、または第2特別図柄表示手段22の図柄変動動作数が予め定める数に達するときに、確率変動遊技の続行が強制的に制限されるようになっていてもよい。
さらに、上限回数が設定された(リミッタ式の)確率変動遊技と、回数切りの確率変動遊技とを組み合わせて確率変動遊技の続行を強制的に制限する構成であってもよいし、回数切りの確率変動遊技と転落抽選とを組み合わせて確率変動遊技の続行を強制的に制限する構成であってもよいし、リミッタ式の確率変動遊技と転落抽選とを組み合わせて確率変動遊技の続行を強制的に制限する構成であってもよい。また、リミッタ式の確率変動遊技と、回数切りの確率変動遊技と、転落抽選とを組み合わせて確率変動遊技の続行を強制的に制限する構成であってもよい。
たとえば、図12において、一部の大当たり用の第1または第2特別図柄を非確変図柄とし、その非確変図柄で大当たりした場合に、確率変動遊技が終了後非実行になるようにしてもよい。
また、CPU34は大当たり判定用乱数に基づいて小当たりであるか否かを判定するものではなく、小当たり用乱数発生部(図示しない)から取得した小当たり判定用乱数の値に基づいて、小当たりであるか否かを判定するものであってもよい。
また、前述の説明では、第1特別図柄始動口6および第2特別図柄始動口7を遊技盤2の下部に配設する構成について説明したが、第1特別図柄始動口6および第2特別図柄始動口7を右部に配置する構成を採用してもよい。
また、サポート遊技の作動契機(開始タイミング)は、それぞれ、特別利益状態における終了時以外の予め定めるタイミングであってもよい。具体的には、サポート遊技の作動契機が、それぞれ特別利益状態の開始時であってもよい。
また、第1特別図柄始動口6は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。また、第2特別図柄始動口7は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。
2 遊技盤
6 第1特別図柄始動口(第1特別図柄始動部)
7 第2特別図柄始動口(第2特別図柄始動部)
8 電動チューリップ役物(開閉役物)
15 普通図柄ゲート(普通図柄始動手段)
21 第1特別図柄表示手段
22 第2特別図柄表示手段
24 普通図柄表示手段
34 CPU
41 第1特別図柄用始動メモリ
43 第2特別図柄用始動メモリ
52 リミッタカウンタ
56 第1特別図柄始動口入球センサ(検出手段)
57 第2特別図柄始動口入球センサ(検出手段)
81 CPU
Claims (2)
- 遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行うための弾球遊技機であって、
前記遊技盤の盤面を流下する遊技球を検出可能に配設された始動手段と、
識別情報を変動表示可能な識別情報表示手段と、
前記始動手段が遊技球を検出したことに基づいて、第1利益状態を発生させるか否かの第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記始動手段による遊技球の検出に応じて、第1抽選に関連する情報である始動情報を取得し始動格納部に格納する始動格納手段と、
前記識別情報表示手段が新たな表示動作を開始可能な状態となったことに応答して、前記始動格納部に格納される始動情報を読み出し、それに基づいた内容で前記識別情報表示手段を制御する手段と、
前記始動格納部に格納される始動情報を、前記識別情報表示手段が新たな表示動作を開始可能な状態になるのに先立って判定する先判定手段と、
前記先判定手段によって判定された始動情報に基づく告知を、当該始動情報に基づく表示動作の開始に先立って実行する先読み予告実行手段と、
一意的に、または前記識別情報表示手段に表示される識別情報の種類に基づき、前記第1利益状態の作動終了に関連して、前記第1抽選の抽選確率が高い確率変動遊技を実行する確率変動遊技実行手段と、
前記先読み予告の実行中に、当該先読み予告の対象である始動情報に先立って取得された始動情報に基づく第1利益状態が発生した場合において、前記弾球遊技機の内部状態のうち前記確率変動遊技の実行の有無を含む部分が、当該第1利益状態の発生前とその終了後との間で共通する場合には、当該第1利益状態の終了後前記先読み予告実行手段による先読み予告を再開させるとともに、前記弾球遊技機の内部状態のうち前記確率変動遊技の実行の有無を含む部分が、当該第1利益状態の発生前とその終了後との間で互いに異なる場合には、当該第1利益状態の終了後前記先読み予告実行手段による先読み予告の実行を中止させる、先読み予告再開/中止手段とを含む、弾球遊技機。 - 前記始動手段は、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球を検出可能に配設された第1始動手段と、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球を検出可能に配設された第2始動手段とを含み、
前記始動格納手段は、前記第1または第2始動手段が遊技球を検出した場合に、前記始動情報を取得し、この始動情報を前記始動格納部に格納する手段を含み、
前記識別情報表示手段は、前記第1始動手段の遊技球の検出に基づく前記第1抽選の抽選結果を表示するための第1識別情報表示手段と、前記第2始動手段の遊技球の検出に基 づく前記第1抽選の抽選結果を表示するための第2識別情報表示手段とを含み、
前記弾球遊技機は、
前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された第3始動手段と、
前記第2始動手段を開閉するための開閉役物と、
前記第3始動手段が遊技球を検出した場合に、前記第2始動手段を開放する第2利益状態を発生させるか否かの第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第2抽選の結果を表示するための第3識別情報表示手段と、
前記第2抽選の結果が当選である場合に前記第2利益状態を発生させる第2利益状態発生手段と、
所定の第2条件が成立した場合に、前記第1利益状態の作動終了に関連して、前記第2利益状態の発生頻度を高めるサポート遊技を実行するサポート遊技実行手段とをさらに含み、
前記第1および前記第2始動手段は、前記サポート遊技中には当該第1始動手段よりも当該第2始動手段が遊技球を高い頻度で検出可能に、かつ前記サポート遊技の非実行時には、当該第2始動手段よりも当該第1始動手段が遊技球を高い頻度で検出可能に設けられており、
前記先読み予告再開/中止手段は、前記先読み予告の実行中に、当該先読み予告の対象である始動情報に先立って取得された始動情報に基づく第1利益状態が発生した場合に、前記確率変動遊技の実行の有無および前記サポート遊技の実行の有無が当該第1利益状態の発生前とその終了後との間で共通する場合には、当該第1利益状態の終了後前記先読み予告実行手段による先読み予告を再開させるとともに、前記確率変動遊技の実行の有無および前記サポート遊技の実行の有無が、当該第1利益状態の発生前とその終了後との間で互いに異なる場合には、当該第1利益状態の終了後前記先読み予告実行手段による先読み予告の実行を中止させる、請求項1に記載の弾球遊技機。
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