JP2013046970A - 多層フィルム及びそれよりなる包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 多層フィルムであって、その少なくとも一方の外層にポリブチレンテレフタレート樹脂80〜98重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物2〜20重量%からなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる層を有するとともに、ガスバリアー性樹脂からなる層をも有する多層フィルム及びそれよりなる包装袋。
【選択図】 なし
Description
100mm巾のキャスト多層フィルムの内層側を内側にして2枚重ね合わせ、その上にヒートシールバーへの融着防止を目的にポリイミドフィルムを置いて、ヒートシールテスター(テスター産業社製)を用いて温度215℃、圧力0.2MPa、時間1.5秒の条件にてヒートシールバーにより押さえて加熱接着を行った。次に幅15mmの短冊状に切断し、試験片とし、該加熱融着部分を引張試験機(ORIENTEC社製、(商品名)テンシロンRTE−1210)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180度にてヒートシール強度を測定した。
100mm巾のキャスト多層フィルムの内層側を内側にして2枚重ね合わせ、インパルスシーラー(富士インパルス社製)を用いて3辺をヒートシールすることにより袋を作成した。得られた袋の中にキムチの素(桃屋製)を5g入れ、袋の開口部をヒートシールすることにより密封した。次に、密封した袋をガラス瓶の中に入れ。23℃×60%Rhの恒温室内で保管し、一定期間後(1日後、3日後、7日後)に臭気を嗅ぎ、保香性の指標とした。臭気が感じられないものを「○」、僅かに臭気が感じられるものを「△」、強い臭気が感じられるものを「×」とした。
巾100mm、長さ150mmのキャスト多層フィルムの内層を内側にして2枚重ね合わせ、インパルスシーラー(富士インパルス社製)を用いて3辺をヒートシールすることにより袋を作成した。得られた袋にサラダ油を100ml充填し、開口部をヒートシールすることにより密封した。次に、高温高圧殺菌装置(日阪製作所製、(商品名)RCS−40RTGN)を用いて、124℃×30分間のレトルト処理を行ない、袋の外観変化、ヒートシール部の剥がれの有無及びヒートシール部のシール強度を測定した。尚、シール強度の測定は、ヒートシール性評価の方法と同様にして行なった。
巾100mm、長さ100mmのキャスト多層フィルムを測定用試料として、JIS K7126、A法に準拠し、東洋精機社製差圧式ガス透過試験機を用いて、温度23℃±2℃、使用セル10ccの条件にて酸素ガス透過率を測定した。
〜多層フィルムの製造方法〜
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)(ポリプラスチックス株式会社製、(商品名)ジュラネックス500FP、固有粘度0.88dl/g)90重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B1)(東ソー株式会社製、(商品名)メルセンH−7540、酢酸ビニル含有率25重量%、ケン化度75モル%、メルトマスフローレート2.8g/分)10重量%をダンブラー混合機によりドライブレンドし、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を調製した。また、接着性樹脂樹脂(C1)として、(商品名)オレヴァックG 18370(アルケマ株式会社製)、ガスバリアー性樹脂(D1)として、ポリアミド樹脂(宇部興産株式会社製、(商品名)UBEナイロン 1022B)を用いた。その割合を表1に示す。
内層 :C31/C32/C33/H34=240/250/250/250℃
中間層:C21/C22/C23/H24=160/170/180/200℃
外層 :C11/C12/C13/H14=230/240/250/250℃
ダイス:D1/D2/D3=250/250/250℃
得られた多層フィルム、包装袋のヒートシール性、保香性、ガスバリアー性及びレトルト適性を評価した。その結果を表3に示す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B1)10重量%の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B2)(東ソー株式会社製、(商品名)メルセンH−6410、酢酸ビニル含有率28重量%、ケン化度40モル%、メルトマスフローレート16g/分)10重量%とした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを得た。その割合を表1に示す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B1)10重量%の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)(東ソー株式会社製、(商品名)メルセンH−6960、酢酸ビニル含有率42重量%、ケン化度90モル%、メルトマスフローレート40g/分)10重量%とした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを得た。その割合を表1に示す。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)90重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)10重量%の代わりに、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)95重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)5重量%とした以外は、実施例3と同様にして多層フィルムを得た。その割合を表1に示す。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)90重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)10重量%の代わりに、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)80重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)20重量%とした以外は、実施例3と同様にして多層フィルムを得た。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)90重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B1)10重量%の代わりに、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)のみとした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを得た。その割合を表2に示す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B1)10重量%の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(B4)(東ソー株式会社製、(商品名)ウルトラセン710、酢酸ビニル含有率28重量%、メルトマスフローレート18g/分)を10重量%とした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを得た。その割合を表2に示す。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)90重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)10重量%の代わりに、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A1)70重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B3)を30重量%とした以外は、実施例3と同様にして多層フィルムの製造を試みた。
Claims (9)
- 多層フィルムであって、その少なくとも一方の外層にポリブチレンテレフタレート樹脂80〜98重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物2〜20重量%からなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる層を有するとともに、ガスバリアー性樹脂からなる層を有することを特徴とする多層フィルム。
- エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が、JIS K6924に準拠し測定した酢酸ビニル含量が5〜50重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル単位を20〜100モル%ケン化したものであることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム。
- ガスバリアー性樹脂が、ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフフタレート及びポリカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種以上の樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層フィルム。
- ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる層とガスバリアー性樹脂層とを接着性樹脂からなる層を介して積層してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多層フィルム。
- さらに、基材層を積層してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多層フィルム。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の多層フィルムからなることを特徴とする包装袋。
- 多層フィルムの外層に位置するポリブチレンテレフタレート樹脂80〜98重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物2〜20重量%からなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる層面をヒートシールにて袋とじしてなるものであることを特徴とする請求項6に記載の包装袋。
- 食品用包装袋であることを特徴とする請求項6又は7に記載の包装袋。
- 産業廃棄物又は医療廃棄物の処理用包装袋であることを特徴とする請求項6又は7に記載の包装袋。
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JP2011185950A JP2013046970A (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | 多層フィルム及びそれよりなる包装袋 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018062331A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 積層体 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0939186A (ja) * | 1995-08-03 | 1997-02-10 | Daicel Chem Ind Ltd | バリア包装材 |
JP2011016231A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Tosoh Corp | ポリブチレンテレフタレートラミネート紙及び紙製容器 |
JP2011116434A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Tosoh Corp | フィルム及び包装袋 |
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2011
- 2011-08-29 JP JP2011185950A patent/JP2013046970A/ja active Pending
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