JP2013043719A - 巻上機及びエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】巻上機の軸方向における寸法を縮小することにより機械室の寸法を小さくする。
【解決手段】巻上機100は、駆動軸11を有する綱車12と、駆動軸11及び綱車12を回転可能に支持する軸受台15と、綱車12における駆動軸11の軸方向の一端に配置され、駆動軸11を介して綱車12を回転させるモータ10と、綱車12におけるモータ10と反対側の端部に設けられたフランジ部20と、フランジ部20におけるモータ10と対向する対向面20aに当接し、固定機構を介して綱車12に固定され、綱車12と連動して回転するブレーキディスク13と、ブレーキディスク13を挟んでブレーキディスク13の回転を制動するブレーキ14を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗りかごを昇降させる巻上機及びこの巻上機を用いたエレベータに関する。
近年、高層ビルでは、大型の巻上機を用いたエレベータが設置されている。大型の巻上機は、エレベータにおける昇降路の頂部に設けられた機械室に配置される。そのため、エレベータの機械室には、大型の巻上機を配置するための大きなスペースが必要となる。
また、高層ビルのフロア面積を有効に活用するために、高層ビルに設置されるエレベータの機械室の寸法を縮小することが求められている。この機械室の寸法を縮小するためには、エレベータに用いられる巻上機の小型化が必須となる。
従来では、綱車とブレーキディスクが鋳造によって一体に形成された巻上機が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されている技術は、ブレーキディスクを鋳造品として綱車に一体化することで、ブレーキディスクの径方向における寸法を縮小して巻上機の小型化を図っている。
一般的な巻上機は、その軸方向の一端にモータを配置している。そして、ブレーキディスクを綱車における軸方向のモータと反対側に配置している。そのため、ブレーキディスクを制動するブレーキも、モータと反対側に配置される。また、一般的な巻上機では、ブレーキが大型であるため、ブレーキの端がモータに取り付けられる駆動軸の先端部よりも、巻上機の軸方向の外側に突出している。したがって、巻上機の軸方向における全長は、モータの端からブレーキの端まで長さである。
特開2002−20064号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、綱車とブレーキディスクを鋳造によって一体化することにより、巻上機の径方向への寸法を縮小することはできたが、巻上機の軸方向への寸法を縮小することはできていなかった。そのため、巻上機が配置されるエレベータの機械室の寸法を縮小することができなかった。
また、大型の巻上機では、綱車とブレーキディスクが大型化し、綱車とブレーキディスクを一体で鋳造することが製造上困難となっていた。そのため、綱車とブレーキディスクを別部品として巻上機を製造する必要があった。この場合、フランジ部を備える綱車に対して、フランジ部におけるモータと反対側からブレーキディスクを組み込み、ボルトを用いて固定していた。その結果、ブレーキディスクをモータから離れた位置に配置することになり、巻上機における軸方向の全長が長くなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、巻上機の軸方向における寸法を縮小することによりエレベータの機械室の寸法を小さくすることができる巻上機、及びこれを用いたエレベータを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の巻上機は、駆動軸を有する綱車と、駆動軸及び綱車を回転可能に支持する軸受台と、綱車における駆動軸の軸方向の一端に配置され、駆動軸を介して綱車を回転させるモータと、綱車におけるモータと反対側の端部に設けられたフランジ部と、フランジ部におけるモータと対向する対向面に当接し、固定機構を介して綱車に固定され、綱車と連動して回転するブレーキディスクと、ブレーキディスクを挟んでブレーキディスクの回転を制動するブレーキと、を備えている。
また、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかごと、ロープを介して乗りかごと連結される釣り合い錘と、ロープを巻き掛けることにより乗りかごを昇降させる巻上機と、を有する。巻上機は、上述した巻上機により構成される。
本発明の巻上機によれば、ブレーキディスクがフランジ部におけるモータと対向する対向面に当接して配置されることにより、ブレーキディスクを綱車の軸方向の中心側に寄せることができる。その結果、巻上機の軸方向の寸法を縮小することができるため、巻上機が配置されるエレベータの機械室の寸法を縮小することができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータの構成を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキディスクの要部を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機において、ブレーキディスクを綱車に組み込む工程を示す側面図であり、図4Aはブレーキディスクが綱車に固定される前の状態を示す側面図、図4Bはブレーキディスクが綱車に固定された状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機における軸方向の寸法と、従来の巻上機における軸方向の寸法の差を示す側面図である。図5Aは従来の巻上機を示す側面図、図5Bは本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機における固定機構の要部を示す正面図であり、図6Aはブレーキディスクが固定される前の綱車を示す正面図、図6Bはブレーキディスクを示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキディスクが綱車に固定された状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかる巻上機における固定機構の要部を示す正面図であり、図8Aはブレーキディスクが綱車に固定される前の状態を示す正面図、図8Bはブレーキディスクが綱車に固定された状態を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態例にかかる巻上機の構成を示す側面図である。
以下、本発明の巻上機及び巻上機を用いたエレベータの実施形態例について、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成例
1−2.巻上機の構成例
1−3.ブレーキディスクの固定方法
1−4.従来の巻上機との比較
2.第2の実施の形態例
3.第3の実施の形態例
4.第4の実施の形態例
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成例
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は本例にかかるエレベータの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明のエレベータ1は、昇降路110と、乗りかご120と、ロープ130と、釣り合い錘140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。乗りかご120は、ロープ130を介して、釣り合い錘140と連結され、昇降路110内を昇降する。そして、巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
1−2.巻上機の構成例
次に、本例にかかる巻上機の構成例について、図2〜図5を参照して説明する。
図2は、本例の巻上機の構成を示す側面図である。
[巻上機]
図2に示すように、本例の巻上機100は、モータ10と、綱車12と、ブレーキディスク13と、軸受台15を有する。そして、綱車12は、駆動軸11を有する。また、この巻上機100には、ブレーキ14と、マシンベース22が設けられている。
[モータと駆動軸]
モータ10と駆動軸11について説明する。
モータ10はマシンベース22の上に設置される。このモータ10には、綱車12に固定された駆動軸11の一端が回転可能に取り付けられる。駆動軸11は、軸受台15によって回転可能に支持されている。モータ10が駆動すると、駆動軸11が回転し、駆動軸11の回転に連動して綱車12が回転する。
[軸受台]
軸受台15は、モータ側軸受台16と、ブレーキディスク側軸受台17から構成され、マシンベース22により支持されている。モータ側軸受台16は、駆動軸11の軸方向におけるモータ10側の端部を支持する。また、ブレーキディスク側軸受台17は、駆動軸11の軸方向におけるモータ10と反対側の端部と、ブレーキ14と、を支持する。
なお、本例では、モータ側軸受台16及びブレーキディスク側軸受台17の2つの軸受台により駆動軸11を支持しているが、1つの軸受台で駆動軸11を支持する構成にしてもよい。
[綱車]
綱車12は、略円柱形状に形成されており、その軸の中心には不図示の貫通穴が形成されている。この貫通穴の径は、駆動軸11の外径の大きさと等しくなっている。そして、駆動軸11は、綱車12の貫通穴を貫通して、綱車12に固定される。
そして、綱車12の側面部には、ロープ130を巻き掛ける巻き掛け部18が形成されている。この巻き掛け部18は、ロープ130が巻き掛けられる複数の溝18aを有する。綱車12が回転することで、巻き掛け部18の溝18aがロープ130を巻き取る。また、綱車12の軸方向における両端部には、突出部19とフランジ部20が設けられている。
突出部19は、綱車12における軸方向の一端部に配置されている。この突出部19は、綱車12の半径方向の外側に向かって突出しており、綱車12の巻き掛け部18の外径よりも大きな径で形成されている。これにより、巻き掛け部18に巻き掛けられたロープ130が突出部19側から外れることを防止することができる。
フランジ部20は、綱車12における軸方向の他端部に配置されている。このフランジ部20は、綱車12の半径方向の外側に向かって突出している。フランジ部20の外径は、突出部19の外径よりも大きく形成されている。このフランジ部20と綱車12の巻き掛け部18と間には嵌合部21が設けられている。
嵌合部21には、ブレーキディスク13が固定される。嵌合部21の外径は、突出部19の径よりも大きく形成されている。また、嵌合部21の軸方向の長さは、ブレーキディスク13の軸方向の長さと同じ、あるいはやや大きく形成されている。
[ブレーキディスク]
次に、ブレーキディスク13について、図2及び図3を参照して説明する。
図3は本例の巻上機におけるブレーキディスクの要部を示す側面図である。
図2に示すように、ブレーキディスク13は、フランジ部20におけるモータ10と対向する対向面20aに当接し、嵌合部21に固定される。これにより、モータ10の駆動により回転した綱車12と連動してブレーキディスク13も回転する。
次に、ブレーキディスク13の詳細について説明する。図3に示すように、ブレーキディスク13は略円盤状に形成されている。このブレーキディスク13は、貫通穴13aと、肉厚部13bと、肉抜き部13cを有する。
ブレーキディスク13の貫通穴13aは、ブレーキディスク13の一面13dから他面13eを繋ぐように連続して、ブレーキディスク13の軸方向に沿って形成されている。貫通穴13aはブレーキディスク13の半径方向の中心に配置されている。そして、貫通穴13aの径は、焼き嵌め等によりブレーキディスク13を綱車12に固定するため、嵌合部21の外径よりも小さく形成される。この貫通穴13aの周囲には、肉厚部13bが形成されている。
肉厚部13bは、貫通穴13aの周囲を囲むように配置されている。肉厚部13bの径方向の長さXは、肉厚部13bの軸方向の長さYの1/5以上となっている。
肉厚部13bにおける径方向の外側には、肉抜き部13cが形成されている。肉抜き部13cは、ブレーキディスク13の一面13dと他面13eに設けられている。一面13d側における肉抜き部13cは、一面13d側から他面13e側に向かって窪んで形成されている。また、他面13e側における肉抜き部13cは、他面13e側から一面13d側に向かって窪んで形成されている。ブレーキディスク13に肉抜き部13cを設けることにより、ブレーキディスク13の重量を軽くすることができる。
[ブレーキ]
図2に示すように、ブレーキ14は、モータ10の反対側に設けられたブレーキディスク13側に配置され、ブレーキディスク側軸受台17に支持されている。このブレーキ14は、ブレーキディスク13の2つの面13d,13eに対して、ブレーキディスク13を挟むように接触し、ブレーキディスク13の回転を制動する。これにより、駆動軸11に連動していた綱車12の回転を制動することができるとともに、ロープ130の巻き上げ動作を調整することができる。
[ブレーキディスクの固定方法]
次に、ブレーキディスク13の固定方法について説明する。
図4Aはブレーキディスクが綱車に組み込まれて固定される前の状態を示す側面図、図4Bはブレーキディスクが綱車に固定された状態を示す側面図である。
ブレーキディスク13を固定する機構(以下、「固定機構」という。)は、嵌合部21と、嵌合部21と嵌合するブレーキディスク13の貫通穴13aとから構成される。本例では、ブレーキディスク13を綱車12に固定するために、焼き嵌めや圧入等の締り嵌めを行う。
例えば焼き嵌めを行う際、まず、ブレーキディスク13を加熱する。これにより、ブレーキディスク13が膨張して、貫通穴13aの径が広がる。次に、図4Aに示すように、綱車12の突出部19側からブレーキディスク13を挿入する。ブレーキディスク13の貫通穴13aの径は、突出部19の径や巻き掛け部18の径よりも大きいため、ブレーキディスク13は、突出部19と巻き掛け部18に干渉されることなく、綱車12の軸方向の他側へ挿入することができる。
また、ブレーキディスク13の貫通穴13aは、加熱されたことで膨張し、貫通穴13aの径は嵌合部21の外径よりも大きくなっている。そのため、図4Bに示すように、ブレーキディスク13をフランジ部20におけるモータ10と対向する対向面20aに当接する位置まで挿入することができる。また、ブレーキディスク13をフランジ部20に当接させることで、ブレーキディスク13の位置決めを行うことができる。
次に、綱車12の軸方向におけるブレーキディスク13の位置を合わせたら、ブレーキディスク13を冷やして、ブレーキディスク13を収縮させる。ブレーキディスク13が収縮すると、ブレーキディスク13の貫通穴13aの径も収縮し、ブレーキディスク13の貫通穴13aと嵌合部21が嵌合する。これにより、ブレーキディスク13が綱車12に固定される。
また、本例では、ブレーキディスク13に肉厚部13bが設けられているため、締り嵌めをする際に起こるブレーキディスク13の反り等の変形を防止することができる。
[従来の巻上機との比較]
本例の巻上機と従来の巻上機について、図5を参照して説明する。
図5は、本例の巻上機における軸方向の寸法と、従来の巻上機における軸方向の寸法の差を示す側面図である。図5Aは従来の巻上機を示す側面図、図5Bは本例の巻上機を示す側面図である。なお、本例の巻上機100のモータ10の端と従来の巻上機500のモータ510の端を合わせて図示している。
巻上機100,500の軸方向における全長は、モータ10,510の端からブレーキ14,514の端までであり、従来の巻上機500の全長はL1であり、本例の巻上機100の全長はL2である。従来の巻上機500は、フランジ部520におけるモータ510と反対側の面にブレーキディスク513を当接させ、例えばボルト518でフランジ部520にブレーキディスク513を固定して組み立てられている。
一方、本例の巻上機100では、綱車12の突出部19側からブレーキディスク13を組み込み、フランジ部20におけるモータ10と対向する対向面20aにブレーキディスク13を当接させて固定している。本例の巻上機100におけるブレーキディスク13及びフランジ部20の位置関係は、従来の巻上機500におけるブレーキディスク513及びフランジ部520の位置と逆になっている。
ここで、綱車12,512の軸方向における中心Nを基準として考えると、本例の巻上機100のブレーキディスク13が配置される位置は、従来の巻上機500のブレーキディスク513が配置される位置と比べて、綱車12の軸方向の中心N側に近づいている。つまり、ブレーキディスク13を綱車12の中心Nに近づけて配置することにより、ブレーキディスク13を制動するブレーキ14の位置が中心Nに近づく。
よって、本例の巻上機100のブレーキ14の端は、従来の巻上機500のブレーキ514の端よりも、長さMだけ中心Nに近づくことになる。この結果、本例の巻上機100の軸方向における全長L2は、従来の巻上機500の軸方向における全長L1と比べて、長さMの分だけ小さくすることができる。これにより、巻上機の軸方向の小型化を図ることができ、巻上機のメンテナンスの際に必要となるスペースを容易に確保することができる。また、巻上機100を設置する機械室160を縮小することができる。
また、従来の巻上機500では、ボルト518によりブレーキディスク513を綱車512に固定していた。このボルト518は、ブレーキディスク513の円周方向に沿って複数個配置されている。そのため、ボルト518をブレーキディスク513に配置するためのスペースを確保する必要があり、フランジ部520の外径が大きくなっていた。
これに対し、本例の巻上機100では、焼き嵌めや圧入等の締り嵌めにより、ブレーキディスク13を綱車12の嵌合部21に固定している。そのため、フランジ部20の外径が大きくなることを抑えることができるとともに、ボルト518を削減することができる。この結果、巻上機100の材料コストの低減することができる。また、ボルト518の締め付け作業が必要でないため、作業負担を軽減することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図6及び図7を参照して本発明の巻上機の第2の実施の形態例について説明する。
図6は本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機における固定機構の要部を示す正面図である。図6Aはブレーキディスクが固定される前の綱車を示す正面図、図6Bは綱車に固定されるブレーキディスクを示す正面図である。
図7は本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキディスクが綱車に固定された状態を示す正面図である。
この第2の実施の形態例にかかる巻上機が第1の実施の形態例にかかる巻上機100と異なるところは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構である。そのため、ここでは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構に関連する事項について説明し、巻上機100と共通する部分は同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6Aに示すように、綱車212には、駆動軸11が貫通している。この綱車212は、綱車212の側面部に設けられた不図示の巻き掛け部と、突出部219と、嵌合部221と、フランジ部220を有する。また、嵌合部221には、凹部221aが形成されている。
ブレーキディスク213は、略円盤状に形成されている。図6Bに示すように、このブレーキディスク213は、貫通穴213aを有している。この貫通穴213aの径は、嵌合部221の径に合わせて形成されている。また、ブレーキディスク213には、貫通穴213aの縁から半径方向の外側に向かって窪んだ溝部214が設けられている。この溝部214は、ブレーキディスク213を綱車212に取り付けた際に、嵌合部221の凹部221aと対向する。
次に、第2の実施の形態例におけるブレーキディスク213の固定方法について説明する。まず、第1の実施の形態例と同様に、ブレーキディスク213を綱車212の突出部219側から組み込む。その後、ブレーキディスク213をフランジ部220におけるモータ側に対向する対向面220aに当接させる。その際、ブレーキディスク213の溝部214と嵌合部221の凹部221aが対向する。
そして、図7に示すように、凹部221aと溝部214により固定溝222(キー溝)が形成される。次いで、この固定溝222に固定部材223(キー)を埋め込む。これにより、ブレーキディスク213の貫通穴213aと嵌合部221が固定され、綱車212にブレーキディスク213が固定される。
この第2の実施の形態例の固定機構は、嵌合部221に形成された凹部221aと、ブレーキディスク213に設けられ、凹部221aと対向して配置される溝部214と、凹部221aと溝部214に埋め込まれる固定部材223とから構成される。
なお、焼き嵌めや圧入等の締り嵌めによる固定方法と、固定溝222と固定部材223による固定機構を組み合わせて、ブレーキディスク213と綱車212を固定してもよい。これにより、ブレーキディスク213を綱車212に強固に固定することができるとともに、ブレーキディスク213が綱車212から外れることを防止でき、巻上機の安全性が向上する。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する第2の実施の形態例にかかる巻上機によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態例にかかる巻上機では、凹部221aと、溝部214とから構成される固定溝222を1つ設けたがこれに限定されない。固定溝222を2つ以上形成し、それぞれの固定溝222に固定部材223を埋め込んでもよい。
3.第3の実施の形態例
次に、本発明の巻上機の第3の実施の形態例について図8を参照して説明する。
図8Aはブレーキディスクが綱車に組み込まれて固定される前の綱車とブレーキディスクを示す正面図、図8Bはブレーキディスクが綱車に組み込まれて固定された状態を示す正面図である。
この第3の実施の形態例にかかる巻上機が第1の実施の形態例にかかる巻上機100と異なるところは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構である。そのため、ここでは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構に関連する事項について説明し、巻上機100と共通する部分は同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第3の実施の形態例にかかる巻上機に用いる綱車とブレーキディスクを図8Aに示す。このブレーキディスク313は、第2の実施の形態例におけるブレーキディスク213と同様の構成を有している。そのため、ここでは、ブレーキディスク313の説明を省略する。
図8Aに示すように、綱車312には、駆動軸11が貫通している。この綱車312は、綱車312の側面部に設けられた不図示の巻き掛け部と、突出部319と、嵌合部321と、フランジ部320を有する。また、嵌合部321には、突起部321aが設けられている。
次に、第3の実施の形態例におけるブレーキディスク313の固定方法について説明する。まず、第1の実施の形態例と同様に、ブレーキディスク313を綱車312の突出部319側から組み込む。そして、ブレーキディスク313をフランジ部320におけるモータ側に対向する対向面320aに当接させる。その際、図8Bに示すように、ブレーキディスク313の溝部314と、嵌合部321の突起部321aが係合する。これにより、ブレーキディスク313の貫通穴313aと嵌合部321が嵌合され、綱車312にブレーキディスク313が固定される。その結果、綱車312とブレーキディスク313を簡単に固定することができる。
この第3の実施の形態例の固定機構は、嵌合部321に形成された突起部321aと、ブレーキディスク313に設けられ、突起部321aと係合する溝部314から構成される。
なお、焼き嵌めや圧入等の締り嵌めによる固定方法と、この第3の実施の形態例にかかる溝部314と突起部321aからなる固定機構を組み合わせて、ブレーキディスク313と綱車312を固定してもよい。これにより、ブレーキディスク313を綱車312に強固に固定することができるとともに、ブレーキディスク313が綱車312から外れることを防止でき、巻上機の安全性が向上する。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する第3の実施の形態例にかかる巻上機によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、第3の実施の形態例にかかる巻上機では、突起部321aと、溝部314をそれぞれ1つずつ設けたがこれに限定されず、突起部321aと、溝部314をそれぞれ2つ以上設けてもよい。
4.第4の実施の形態例
次に、図9を参照して本発明の巻上機の第4の実施の形態例について説明する。
図9は本発明の第4の実施の形態例にかかる巻上機の構成を示す側面図である。
この第4の実施の形態例にかかる巻上機400が第1の実施の形態例にかかる巻上機100と異なるところは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構である。そのため、ここでは、ブレーキディスクを綱車に固定する固定機構に関連する事項について説明し、巻上機100と共通する部分は同一の符号を付して重複した説明を省略する。
まず、第4の実施の形態例におけるブレーキディスク413の固定方法について説明する。図9に示すように、第1の実施の形態例と同様に、ブレーキディスク413を綱車412の突出部19側から組み込む。その後、ブレーキディスク413をフランジ部420におけるモータ10と対向する対向面420aに当接させる。
そして、第4の実施の形態例にかかる固定機構となるボルト423をフランジ部420におけるモータ10の反対側から挿入してブレーキディスク413と綱車412を固定する。この結果、ブレーキディスク413や綱車412が大型となっても、簡単に固定することができる。なお、ボルト423をブレーキディスク413のモータ10と対向する面413dからフランジ部420に向けて挿入して、ブレーキディスク413と綱車412を固定してもよい。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する巻上機400によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1・・・エレベータ、10・・・モータ、11・・・駆動軸、12,212,312,412・・・綱車、13,213,313,413・・・ブレーキディスク、13a,213a・・・貫通穴、13b・・・肉厚部、13c・・・肉抜き部、14・・・ブレーキ、15・・・軸受台、16・・・モータ側軸受台、17・・・ブレーキディスク側軸受台、18・・・巻き掛け部、19,219,319・・・突出部、20,220,320,420・・・フランジ部、20a,220a,320a・・・対向面、21,221,321・・・嵌合部、22・・・マシンベース、100,400・・・巻上機、110・・・昇降路、120・・・乗りかご、130・・・ロープ、140・・・釣り合い錘、150・・・反らせ車、160・・・機械室、214・・・溝部、221a・・・凹部、222・・・固定溝(キー溝)、223・・・固定部材(キー)、321a・・・突起部、423・・・ボルト

Claims (7)

  1. 駆動軸を有する綱車と、
    前記駆動軸及び前記綱車を回転可能に支持する軸受台と、
    前記綱車における前記駆動軸の軸方向の一端に配置され、前記駆動軸を介して前記綱車を回転させるモータと、
    前記綱車における前記モータと反対側の端部に設けられたフランジ部と、
    前記フランジ部における前記モータと対向する対向面に当接し、固定機構を介して前記綱車に固定され、前記綱車と連動して回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟んで前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキと、を備える
    巻上機。
  2. 前記固定機構は、前記フランジ部における前記対向面に形成された嵌合部と、前記ブレーキディスクに形成され、前記嵌合部と嵌合する貫通穴とから構成され、
    前記ブレーキディスクは、締り嵌めにより前記綱車に固定される
    請求項1記載の巻上機。
  3. 前記ブレーキディスクの前記貫通穴の周囲には肉厚部を有する
    請求項2記載の巻上機。
  4. 前記固定機構は、前記綱車に形成された凹部と、前記ブレーキディスクに設けられ、前記凹部と対向して配置された溝部と、前記凹部と前記溝部に嵌合する固定部材とから構成される
    請求項1記載の巻上機。
  5. 前記固定機構は、前記綱車に形成された突起部と、前記ブレーキディスクに設けられ、前記突起部と係合する溝部とから構成される
    請求項1記載の巻上機。
  6. 前記固定機構は、前記フランジ部と前記ブレーキディスクを固定するボルトにより構成される
    請求項1記載の巻上機。
  7. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    ロープを介して前記乗りかごと連結される釣り合い錘と、
    前記ロープを巻き掛けることにより前記乗りかごを昇降させる巻上機と、
    を有し、
    前記巻上機は、
    駆動軸を有する綱車と、
    前記駆動軸及び前記綱車を回転可能に支持する軸受台と、
    前記綱車における前記駆動軸の軸方向の一端に配置され、前記駆動軸を介して前記綱車を回転させるモータと、
    前記綱車における前記モータと反対側の端部に設けられたフランジ部と、
    前記フランジ部における前記モータと対向する対向面に当接し、固定機構を介して前記綱車に固定され、前記綱車と連動して回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟んで前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキと、を備える
    エレベータ。
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