JP2013041133A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像情報に応じて変調された光束を被投射面上に投射する光学ユニットと、電子部品が実装された基板65と、該基板65ならびに光学ユニットを収容する外装筺体3とを備え、該外装筺体3には、厚さ方向一側に天面部11、他側に底面部12がそれぞれ設けられ、天面部11には、外装筺体3の厚さ方向で傾斜する第2傾斜面19が形成され、第2傾斜面19と略同一方向に傾斜してメイン基板65a、ドライバ基板65bが配置されていることを特徴とする。
【選択図】図12
Description
このプロジェクターの外装筺体は、投射方向からみて、左右方向に延びる略V字断面の凹部を備えており、この凹部の背面側の第1傾斜面に開口部が形成され、この開口部を介して画像光が斜め前方に向かって投射される。そして、上記凹部の前面側には、画像光を避けるために第1傾斜面とは反対方向に傾斜する第2傾斜面が形成されている。
ところで、上記プロジェクターにあっては、設置自由度の更なる向上が望まれている。このプロジェクターの場合、天井下や床上などに設置されることから、設置スペースを小さくするためには外装筺体の平面サイズを小型化する必要がある。
本発明によれば、とりわけ外装筺体が、その厚さ方向の最外側位置よりも底面部側に光束を通過させるための開口部を備え、傾斜面が、光束の投射方向に位置し、投射方向に向かうほど底面部から離れるように傾斜している場合のように、傾斜面によって外装筺体内部の厚さ方向のスペースが制約される場合であっても、基板を傾斜面の傾斜方向と略同一方向に傾斜させることで、外装筺体の厚さ方向の内部スペースを確保しつつ、外装筺体の平面サイズを小型化することができる。
本発明によれば、機能ごとに基板を形成し、これら機能毎の基板を重ねていることで、複数の機能を一枚の基板にまとめている場合と比較して、基板自体の長さ寸法を短縮化することができるため、外装筺体の平面サイズをさらに小型化することができる。さらに、機能ごとに基板が形成されるので、基板同士の接続を簡素化することができる。
本発明によれば、基板に対して端子が取り付けられていることで、端子も光学ユニットに対して傾斜配置されるため、例えば、外装筺体の限られたスペース内に、複数の端子を配列することができる。
本発明によれば、例えば、ケーブル類が挿通される開口部がユーザから見えない底面部側に開口している場合に、端子に接続されるケーブルを湾曲させる場合があるが、開口部に近い位置の端子を段差により開口部から離間させることができるため、開口部に近い端子に接続されるケーブル類の曲げ半径を緩和して負担軽減を図ることができる。
本発明によれば、冷却機構より送風された冷却風が、傾斜された基板に吹き付けられることで、基板に対して垂直に冷却風が吹き付けられる場合よりも、基板の傾斜方向に冷却風を円滑に逃がすことができるため、冷却効率の損失を抑制することができる。さらに、基板の傾斜方向に冷却風を送り外装筺体内部における空気の滞留を防止できるため冷却効率を高めることができる。
プロジェクター1は、スクリーン等の被投射面SCに光束PLを照射することで、PC(Personal Computer)などから受信される画像情報に応じた画像を被投射面SCに投影する。
図1に示すように、プロジェクター1は、例えば、その天面部11を下方に向けた状態で、天面部11とは反対側の底面部12が、被投射面SCの上方の壁面Hから水平方向に延びる金具2に支持されている。金具2は、壁面Hから離間・接近する方向に伸縮可能なアーム部2aを有しており、当該アーム部2aの伸縮により壁面Hからプロジェクター1までの距離が調整可能になっている。なお、プロジェクター1は、天面部11を上方に向けた状態で床面に載置して被投射面SCに画像を投影することも可能である。
プロジェクター1は、その外装を構成する例えば合成樹脂製の外装筺体3を備える。外装筺体3は、その厚さ方向一側である上側に天面部11、他側である下側に底面部12を有している。また、外装筺体1は、その幅方向一側である左側に左側面部13、他側である右側に右側面部14を備え、前後方向の一側である前側に前面部15、他側である後側に後面部16を有している。なお、前後方向は、プロジェクター1が金具2により被投射面SCに対して離間および近接される方向である。
上記構成によれば、第1吸気口32および第2吸気口33からエアフィルターを介して吸気ファンFにより取り込まれた冷却空気によって光学ユニット50の光変調装置52を構成するRGB毎の液晶ライトバルブ等を冷却することができ、さらに冷却に供された冷却空気を排気ファンユニット54により排気口36から外装筺体3の外部に排出することができる。
図5に示すように、外装筺体3は、第1傾斜面18の右側の一部を構成する壁部43aと、第2傾斜面19の右側の一部を構成する壁部43bと、右側面部14の排気口36よりも後方側の一部を構成する壁部43cとを有するカバー部材43を着脱可能に備えている。このカバー部材43は、外装筺体3の筺体本体部44に対して側方から着脱可能とされる。壁部43cに対向する筺体本体部44の側面には複数の外部端子を備えたインターフェース部46が配設され、カバー部材43の底面部12側には、インターフェース部46に接続されるケーブルを挿通するための底部開口部45が形成されている。
図6に示すように、光学ユニット50は、プロジェクター1の装置本体を構成し、上下分割可能な筺体本体部44の内部に収容される。装置本体は、光学ユニット50の他、吸気ファンFなどを有する冷却機構、光学ユニット50や冷却機構などに電力を供給する電源ユニット66(図8参照)、および、これら光学ユニット50、電源ユニット、冷却機構の駆動制御を行う制御ユニット(後述する)などを備えて構成される。
ここで、外装筺体3の前後方向一側である前面部15側には、外装筺体3の幅方向一側である右側面部14側に光源装置51が配置されるとともに、幅方向他側である左側面部13側に光変調装置52が配置され、さらに、外装筺体3の幅方向他側である左側面部13側には、投射光学装置53が前後方向に延在して配置される。つまり、光学ユニット50は、天面部11あるいは底面部12側から見て略L字状に形成されている。なお、図6では、筺体本体部44のロアケースのみを示している。
図7に示すように、投射光学装置53は、光変調装置52を介した光源装置51からの光束PLが入射される複数のレンズ58と、レンズ58からの光束PLを反射する反射面59Aを有する反射部材59と、レンズ58及び反射部材59を収容する収容部材60とを有する。
反射面59Aは、凹面を含み、反射部材59は、非球面ミラーである(以下、反射部材59を適宜、非球面ミラー59と称する)。反射面59Aは、回転対称でない自由曲面形状の反射面であり、非球面ミラー59は、投射光学装置53における光路最下流において、反射面59Aが斜め上方を向くように配置される。非球面ミラー59は、複数のレンズ58により導かれた光束PLを反射して、図7中の斜め上方側に折り返すとともに広角化する。
投射開口部61は、非球面ミラー59の反射面59Aで反射した光束PLが集光する集光点Pの近傍に形成され、これにより投射開口部61の面積を小さくすることが可能となっている。
図8、図9に示すように、外装筺体3の内部には、プロジェクター1の動作を制御する制御ユニット66が収容されている。制御ユニット66は、各種電子部品を搭載した基板65を備えて構成されている。基板65は、天面部11側から見て、光学ユニット50の光変調装置52を覆うように配設されている。
HDMI端子67a、USB−B端子67b、USB−A端子67c、および、LAN端子67dがメイン基板65aのIFボード部65cに直接的に取り付けられることで、HDMI端子67a、USB−B端子67b、USB−A端子67c、および、LAN端子67dは、メイン基板65aの傾斜に合わせて外装筺体3の前後方向に対して傾斜して配列されている。
図11に示すように、カバー部材43を外した状態において、インターフェース部46には、右側面部14側から見た正面側にのみ複数の外部接続用の端子が配置される。これら外部接続用の端子は、上述した基板65のIFボード部65cに直接的に接続されているHDMI端子67a、USB−B端子67b、USB−A端子67c、および、LAN端子67d(以下、単に第1端子群71と称す)の他に、D−SUB端子72a、RCA端子72b、S端子72c、フォーン端子72dを有する第2端子群73を備えて構成されている。
図12に示すように、メイン基板65aのIFボード部65cには、拡張基板65dが垂下して接続され、この拡張基板65dの右側面部14側に、上記第2端子群73が直接的に取り付けられている。
また、基板65を第2傾斜面19と略同一方向に傾斜して配置していることで、外装筺体3内部の厚さ方向のスペースを広く利用でき、基板65を傾斜させない場合と比較して、光学ユニット50など大型部品の収容スペースを確保できるため、外装筺体3の厚さ寸法が増大するのを抑制することができる。そしてこの結果、外装筺体3の小型化を図り設置自由度を高めることができる。
また、機能ごとのメイン基板65a、ドライバー基板65bが形成されることで、基板同士の接続を簡素化することができる。
Claims (6)
- 画像情報に応じて変調された光束を被投射面上に投射する光学ユニットと、
電子部品が実装された基板と、
該基板ならびに前記光学ユニットを収容する外装筺体とを備え、
該外装筺体には、その厚さ方向一側に天面部、他側に底面部がそれぞれ設けられ、
前記天面部には、前記外装筺体の厚さ方向に対して傾斜する傾斜面が形成され、
前記傾斜面と略同一方向に傾斜して前記基板が配置されていることを特徴とするプロジェクター。 - 前記光学ユニットは、入射された前記光束を反射させて当該光束を前記被投射面に投射させる反射部材を備え、
前記天面部は、前記外装筺体の厚さ方向において最も外側となる最外側位置よりも前記底面部側に、前記反射部材により反射された前記光束を通過させるための開口部を備え、
前記傾斜面は、前記光束の投射方向に向かうほど前記底面部から離れるように傾斜する請求項1に記載のプロジェクター。 - 前記基板は、機能毎に複数枚形成され、重ねて配置されている請求項1又は2に記載のプロジェクター。
- 前記基板には、外部接続用の複数の端子が取り付けられている請求項1乃至3の何れか一項に記載のプロジェクター。
- 前記外部接続用の複数の端子が配置されるインターフェース部を備え、該インターフェース部には段差が形成される請求項1乃至4の何れか一項に記載のプロジェクター。
- 前記基板に向かって送風する冷却機構を備える請求項1乃至5の何れか一項に記載のプロジェクター。
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