JP2013040449A - 工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】カムとピンとガイド溝との間に作用する摩擦を低減し、スライドドアの滑らかな動作が可能な工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構を提供すること。
【解決手段】ピン12はスライドドア10が閉じる方向にスライドドア10と共に移動し、スライドドア10により戸枠8の開口部5が完全に閉鎖されるまでのいずれかに位置で、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14のカム16により捕捉され、カム16に設けられたピン29,30を軸方向から見て、カム16が直線移動する範囲における、ピン12とカム16との間で作用する力の作用点の移動経路と、ピン12を捕捉するカム16をガイドするガイドプレート34のガイド溝32の直線部32aの中心と、ダンパ20の中心軸の3つの軸線が中心線38として一致している。
【選択図】図8
【解決手段】ピン12はスライドドア10が閉じる方向にスライドドア10と共に移動し、スライドドア10により戸枠8の開口部5が完全に閉鎖されるまでのいずれかに位置で、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14のカム16により捕捉され、カム16に設けられたピン29,30を軸方向から見て、カム16が直線移動する範囲における、ピン12とカム16との間で作用する力の作用点の移動経路と、ピン12を捕捉するカム16をガイドするガイドプレート34のガイド溝32の直線部32aの中心と、ダンパ20の中心軸の3つの軸線が中心線38として一致している。
【選択図】図8
Description
本発明は、工作機械の加工空間(加工領域)を囲むスプラッシュガードに設けられる開口部を開閉するための工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構に関する。
工作機械では、加工空間をカバーで覆い、切粉・クーラントが周囲に飛散することを防止している。その際、加工物の出し入れ等のため、スライドドアを設置する場合がある。 工作機械のドアは、使用状況によっては、1日1000回以上の高い頻度で開閉する場合がある。また、生産効率を上げるため、速い速度で開閉される場合もある。そのため、ドアの開閉による衝撃で、ドアやカバー、及びカバーに設置された数値制御装置等の機器が破損しないよう、衝撃を吸収するクッションゴムやショックアブソーバを取付けている。
特許文献1には、引戸または固定枠に取付けられた被捕捉部材をカム(キャッチ機構)で捕捉し、同時に衝撃を吸収し、引戸を引き込むようにし、引戸を勢い良く閉じた場合であっても、引戸が戸枠に対してバウンドして逆戻りすることなく、完全に閉じることができる引戸の構造及び引戸閉塞装置の技術が開示されている。
特許文献1には、引戸または固定枠に取付けられた被捕捉部材をカム(キャッチ機構)で捕捉し、同時に衝撃を吸収し、引戸を引き込むようにし、引戸を勢い良く閉じた場合であっても、引戸が戸枠に対してバウンドして逆戻りすることなく、完全に閉じることができる引戸の構造及び引戸閉塞装置の技術が開示されている。
しかし、クッションゴムでは、衝撃吸収性が不十分な場合があり、また、切削液や切粉の影響によるゴムの劣化・破損が問題となる。また、衝撃吸収能力の高いショックアブソーバはロッドの復帰力が大きいため、より強い力でドアを閉めなければ、確実にドアを閉められない等の問題がある。
スライドドア等の衝撃を吸収する製品として、住居のドアや家具の引き出し用に、開閉時の衝撃を吸収し、同時にドアを閉鎖端まで引き込む製品が複数知られている。しかし、これらの製品は、小型で強度が弱い場合が多く、工作機械のスライドドアに取付けた場合、切削液の影響や高い開閉頻度により、十分な耐久性が得られない。
スライドドア等の衝撃を吸収する製品として、住居のドアや家具の引き出し用に、開閉時の衝撃を吸収し、同時にドアを閉鎖端まで引き込む製品が複数知られている。しかし、これらの製品は、小型で強度が弱い場合が多く、工作機械のスライドドアに取付けた場合、切削液の影響や高い開閉頻度により、十分な耐久性が得られない。
図14は特許文献1に開示される従来技術を説明する図である。スライドドアに固定されたピンの位置がガイド溝の中心軸から離れている。つまり寸法dがゼロではないため、カムに(ドアの抵抗力)*(寸法d)のモーメントが作用し、ガイド溝とカムのピン間の摩擦力を増加させてしまう。この摩擦力の増加によってスライドドアの滑らかな動作が妨げられてしまうという問題がある。
耐久性向上のため、同様の機構で大型化した場合、摺動部に大きなモーメントによる荷重が作用し摩擦が大きくなるため、滑らかに動作しない。そのため、摺動部に軸受けを取付けるなどの対策が必要となり、コストが高くなるという問題がある。
耐久性向上のため、同様の機構で大型化した場合、摺動部に大きなモーメントによる荷重が作用し摩擦が大きくなるため、滑らかに動作しない。そのため、摺動部に軸受けを取付けるなどの対策が必要となり、コストが高くなるという問題がある。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、カムとピンとガイド溝との間に作用する摩擦を低減し、スライドドアの滑らかな動作が可能な工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと該戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、前記スライドドアに取付けられた被捕捉部材と、前記戸枠に設けられたベースプレートと、前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド溝を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートのガイド溝に沿って移動する2つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉する捕捉部を有するカムと、前記ベースプレートに取付けられ、前記カムを回転可能に支持するロッドを有するダンパと、を有し、前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、前記被捕捉部材を捕捉する前記カムをガイドする前記ガイドプレートのガイド溝の直線部の中心と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項2に係る発明は、加工空間である機械内部を外部と隔離するカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、前記戸枠に取付けられた被捕捉部材と、前記スライドドアに設けられたベースプレートと、前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド溝を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートのガイド溝に沿って移動する2つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉する捕捉部を有するカムと、前記ベースプレートに取付けられ、前記カムを回転可能に支持するロッドを有するダンパと、を有し、前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、前記被捕捉部材を捕捉する前記カムをガイドする前記ガイドプレートのガイド溝の直線部の中心と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項3に係る発明は、一端を前記カムに連結し、他端を前記ベースプレートに連結した引張りバネを有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項4に係る発明は、一端を前記ダンパのロッドに連結し、他端をベースプレートに設けたバネ受けに連結し、前記ロッドの中心線と一致するように設けられた押しバネを有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項5に係る発明は、前記ガイドプレートと前記ベースプレートが一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項4に係る発明は、一端を前記ダンパのロッドに連結し、他端をベースプレートに設けたバネ受けに連結し、前記ロッドの中心線と一致するように設けられた押しバネを有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項5に係る発明は、前記ガイドプレートと前記ベースプレートが一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項6に係る発明は、加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、前記スライドドアに取付けられた被捕捉部材と、前記戸枠に設けられたベースプレートと、前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド部を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートのガイド部に沿って移動する1つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉するカムと、前記ベースプレートに取付けられ、一端に前記カムに回転可能に支持するための支持部材が設けられたロッドを有するダンパと、一端が前記カムに結合され、他端をベースプレートに結合したバネと、を有し、前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、ガイド部によりガイドされた、前記被捕捉部材を捕捉するカムのピンの中心の移動経路と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
請求項7に係る発明は、加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、前記戸枠に取付けられた被捕捉部材と、前記スライドドアに設けられたベースプレートと、前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド部を有するガイドプレートと、該ガイドプレートのガイド部に沿って移動する1つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉するカムと、前記ベースプレートに取付けられ、一端に前記カムに回転可能に支持するための支持部材が設けられたロッドを有するダンパと、一端が前記カムに結合され、他端をベースプレートに結合したバネと、を有し、前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、ガイド部によりガイドされた、前記被捕捉部材を捕捉するカムのピンの中心の移動経路と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
本発明により、カムとピンとガイド溝との間に作用する摩擦を低減し、スライドドアの滑らかな動作が可能な工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構を提供できる。
本発明のスライドドアの衝撃吸収機構は、スライドドアに取付けられたピンを介して、スライドドアとスライド戸枠(以下、「戸枠」という)との衝突の衝撃をダンパなどで受け止め、同時にそのピンを、カムを介してバネにより引っ張る構造において、ドアに取付けられたピンとカムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、カムが動作するガイド溝の直線部の中心と、衝撃を吸収するダンパの中心軸の、3つの軸線が一致することにより、前記スライドドアの衝撃吸収機構の摺動部の摩擦を低減している。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は工作機械の機械外観図である。工作機械1においては、一般的に加工空間が機械本体カバーである板金カバー2で覆われ、ワークの交換作業、加工の段取り作業、あるいは機械の保守点検作業などの目的で、その板金カバー2の前面に開口部5が設けられ、前記開口部を開閉するためのスライドドア10が取付けられている。板金カバー2の前面に取付けられたスライドドア10の近傍には、工作機械1を制御したり操作したりするための制御装置、その制御装置の表示装置4や操作盤3をはじめ、各種周辺機器が配置される場合が多い。取手7はオペレータやロボット(図示せず)がスライドドア10を開閉する際に握持する部材である。何の対策も講じない場合、開口部5を閉鎖するためスライドドア10を閉める際には、スライドドアの一側端面6が板金カバー2の開口部端面に衝突するため、衝撃が発生する。そこで、工作機械1には、スライドドア10の開閉の際に周辺機器類に加わる衝撃を吸収するためのスライドドアの衝撃吸収機構が取付けられている。
図2は本発明の第1の実施形態をスライドドアに適用した例を慨略的に説明する図である。戸枠8の上部に衝撃吸収・ドア引き込み機構部14が取付けられ、スライドドア10の上部にスライドドアに固定されたピン12(以下、「ピン12」という)が取付けられている。ピン12はスライドドア10が閉じる方向にスライドドア10と共に移動し、スライドドア10により戸枠8の開口部5が完全に閉鎖されるまでのいずれかの位置で、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14により捕捉される被捕捉部材である。
図3は図2の衝撃吸収・引き込み機構部を説明する図である。衝撃吸収・ドア引き込み機構部14は、スライドドア10が取付けられる戸枠8の上部に付けられる。戸枠8に固定された支持部材36にボルト26a,26b,26cにより3箇所で固定されてガイドプレート34が取付けられている。ガイドプレート34にはガイド溝32(図6参照)が設けられている。カム16は、ピン12を捕捉する凹部形状を有するとともに、ガイドプレート34に設けられたガイド溝32に沿って移動する2つのピン(第1のピン29,第2のピン30)を有する。ダンパ20は戸枠8の上部に固定されたベースプレート22に取付けられている。ダンパ20のロッド18は、第1のピン29を回転中心としてカム16を回転可能に支持している。なお、ガイドプレート34とベースプレート22とを一体に形成される構造としてもよい。ガイドプレート34とベースプレート22とを一体形成する構造は本発明の他の実施形態でも採用される。
引っ張りバネ24の引っ張りバネカム側端24aはカム16に連結され、引っ張りバネベースプレート側端24bは、ベースプレート22に連結されている。引っ張りバネ24によりカム16は反時計周りに付勢されている。引っ張りバネ24の引っ張りバネカム側端24aはカム16に設けられた突起(図示せず)などに引っ掛けられて連結され、引っ張りバネベースプレート側端24bはベースプレート22に設けられた突起(図示せず)に引っ掛けられて連結されている。カム16は引っ張りバネ24により反時計周りに付勢されている。
図4は図3の衝撃吸収・ドア引き込み機構部14の正面図(b)および上面図(a)である。第1のピン29はロッド18の一端に相対回転可能に支持されている。前述したようにガイドプレート34には、第1のピン29,第2のピン30が倣って移動するガイド溝32が設けられている。ガイド溝32は直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部を備えた形状を有する。ガイド溝32については図6を用いて説明する。
次に、スライドドア10を閉扉の方向に移動させた時の衝撃吸収・引き込み機構の動作について説明する。ここでは、第1の実施形態について図5,図6,図7,図8,および図9を用いて説明する。
図5は本発明の第1の実施形態のスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構を説明する図である。戸枠8の箇所に取付けられたスライドドア10に被捕捉部材であるピン12が所定位置に固定されている。なお、所定位置については後述して説明する。一方、戸枠8には衝撃吸収・ドア引き込み機構部14が固定されている。図5中のスライドドアの開閉方向で、図面右方向にスライドドア10が移動すると開口部5を閉鎖し(閉扉)、図面左方向にスライドドア10が移動すると開口部5を開放する(開扉)。ピン12と衝撃吸収・ドア引き込み機構部14とでスライドドアの衝撃吸収機構が構成される。
図5は本発明の第1の実施形態のスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構を説明する図である。戸枠8の箇所に取付けられたスライドドア10に被捕捉部材であるピン12が所定位置に固定されている。なお、所定位置については後述して説明する。一方、戸枠8には衝撃吸収・ドア引き込み機構部14が固定されている。図5中のスライドドアの開閉方向で、図面右方向にスライドドア10が移動すると開口部5を閉鎖し(閉扉)、図面左方向にスライドドア10が移動すると開口部5を開放する(開扉)。ピン12と衝撃吸収・ドア引き込み機構部14とでスライドドアの衝撃吸収機構が構成される。
図6は図5に示されるスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構を拡大して説明する図である。図6はスライドドア10が開いた状態(開扉状態)を示している。スライドドア10の衝撃吸収機構を構成するため、スライドドア10の所定位置にピン12が固定されている。衝撃吸収・ドア引き込み機構部14(図5参照)は戸枠8の上部に固定されている。衝撃吸収・ドア引き込み機構部14は、ガイドプレート34、ベースプレート22、ダンパ20、カム16、引っ張りバネ24を有する。
カム16には第1のピン29と第2のピン30が設けられている。戸枠8には支持部材36が取付けられており、ボルト26a,26b,26cによりガイドプレート34が支持部材36に固定される。ガイドプレート34にガイド溝32が設けられ、スライドドア10の開閉動作に応じて第1のピン29と第2のピン30が該ガイド溝32に沿って移動する。ガイド溝32はスライドドア10の移動方向に延びる直線部32aと該直線部32aの一端に接続される曲がり部32bからなる。曲がり部32bの曲がり方向は開口部5方向を向いている。
ベースプレート22には、カム16を回転可能に支持するロッド18を有するダンパ20が固定されている。ロッドの一端が第1のピン29を相対回転可能に支持することによって、カム16はロッド18によって回転可能に支持されている。引っ張りバネ24は、カム16を紙面内で反時計方向に付勢するための弾性部材であり、その一端(引っ張りバネカム側端24a)がカム16に連結され、他端(引っ張りバネベースプレート側端24b)がベースプレート22に連結されている。スライドドア10が開扉状態のとき、カム16の第2のピン30はガイド溝32の曲がり部32bに位置する。カム16は引っ張りバネ24によって第1のピン29を回転中心とする反時計回りの回転力が付与されている状態にある。これによって、カム16はガイド溝32の曲がり部32bにロックされた状態となり、衝撃吸収機構が予期せず、ドア閉じの位置に移動することを防止できる。
ピン12がスライドドア10に固定される所定位置を説明する。符号38はガイド溝32の直線部32aの中心線であり、かつ、ダンパ20のロッド18の軸の中心線である。ピン12のスライドドア10に固定される位置は、符号38で示される中心線上にある。ピン12の中心線38の水平方向の位置は、ピン12と衝撃吸収・ドア引き込み機構部14とが衝突し、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14が動作しスライドドア10を閉める際の衝撃を吸収する適宜の位置を選択すればよい。
図7は図5に示されるスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構作動開始状態を説明する図である。図6のスライドドア10の位置から紙面右方向にスライドドア10が移動し、スライドドア10に固定されたピン12がカム16に噛み込まれ始める。ピン12によりカム16が紙面右方向に押されカム16は紙面右方向に移動開始する。
カム16の第1のピン29はガイド溝32の直線部32aにより水平方向の移動のみ可能なように拘束され、第2のピン30はガイド溝32の曲がり部32bによりその移動が拘束されている。したがって、カム16が紙面右方向に移動開始すると、カム16の第2のピン30はガイド溝32の曲がり部32bに沿って移動開始することとなり、一方、第1のピン29はガイド溝32の直線部32aにより水平方向のみ移動が可能なように拘束されていることから、引っ張りバネ24の引っ張り力に抗してカム16には第1のピン29を回転中心とする紙面内時計回り方向の回転トルクが発生する。
カム16はダンパ20のロッド18に対して第1のピン29を回転中心として回転自在に連結されており、カム16が紙面右方向に移動開始すると、カム16はロッド18をダンパ20内への押し込みを開始する。スライドドア10が高速で移動し、ピン12がカム16に衝突することで発生する衝撃力がダンパ20により吸収される。
図8は図5に示されるスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構のドア引き込み状態を説明する図である。図7に示されるスライドドア10の位置から更に紙面右方向に移動し、スライドドア10により開口部5を閉鎖した状態となる。このとき、ピン12とカム16の間に作用する力の作用点と第1のピン29と第2のピン30とは符号38で示される中心線上に並んだ状態となる。
図8は図5に示されるスライドドアの衝撃吸収・ドア引き込み機構のドア引き込み状態を説明する図である。図7に示されるスライドドア10の位置から更に紙面右方向に移動し、スライドドア10により開口部5を閉鎖した状態となる。このとき、ピン12とカム16の間に作用する力の作用点と第1のピン29と第2のピン30とは符号38で示される中心線上に並んだ状態となる。
ピン12によりカム16は紙面右方向に移動する。これによって、カム16の第1のピン29はガイド溝32の直線部32aに沿って紙面右方向に移動し、第2のピン30はガイド溝32の曲がり部32bから直線部32aに沿って移動する。ピン12に押されたカム16はダンパ20のロッド18を押し込む。ロッド18がダンパ20内に押し込まれる過程でピン12のカム16に衝突した際の衝撃力が吸収される。
図9は本発明の第1の実施形態においてカムに作用する力を説明する図である。スライドドア10に固定されたピン12の位置がガイド溝32の直線部32aの中心軸を延長した線上である中心線38上にあるため、スライドドア10から作用する力によるモーメントがカム16の第1のピン29,第2のピン30に作用せず、ガイド溝32とカム16の第1のピン29,第2のピン30の間の摩擦を低減でき、スライドドア10を滑らかに動かすことができる。また、ガイド溝32と第1のピン29,第2のピン30との摩耗が少なくなるため耐久性を向上させることができる。
図10は本発明の第2の実施形態を説明する図である。第1の実施形態と共通する部材については同じ符号を付与して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態で用いられる引っ張りバネ24に替えて押しバネ44を用いる構成である。押しバネ44は、ダンパ20のロッド18の外周に同軸に組み込まれており、押しバネ44のカム40側端は第1のバネ受け46で受け、ダンパ20側端は第2のバネ受け48で受ける。第1のバネ受け46はベースプレート22に設けられており、該第1のバネ受け46にはロッド18がその軸方向に移動できるように貫通孔(図示せず)が設けられている。第2のバネ受け48はロッド18の所定位置に溶接あるいはボルトにより固定されている。
図10に示される状態は、スライドドア10が開口部5を閉じた閉扉状態におけるカム40とダンパ20のロッド18の状態を示している。第2の実施形態でスライドドア10が開いた状態(開扉)で、カム40は図6と同じ姿勢をとる。図6の場合、引っ張りバネ24の引っ張り力でカム16を紙面反時計回りに付勢している。一方、第2の実施形態では、押しバネ44によりカム40を紙面反時計回りに付勢する。スライドドア10が紙面右方向に移動開始しピン12がカム40と衝突すると、第1の実施形態と同様、カム40の第1のピン29、第2のピン30は、ガイド溝32に沿って移動開始する。
図10に示すように、カム40を押す押しバネ44の力の作用点が、ガイド溝32の直線部32aの中心軸上にあるため、バネ力によるモーメントがカム40の第1のピン41,第2のピン42に作用しない。このため、ガイド溝32の直線部32aとカム40の第1のピン41と第2のピン42の間の摩擦力を増大させない。
図11は本発明の第3の実施形態を説明する図である。第1の実施形態,第2の実施形態と共通する部材は同じ符号を用いている。ダンパ20に備わったロッド18のカム50側端部には支持部材19が設けられている。カム50には第1のピン51と第2のピン52が設けられている。カム50は第1のピン51を回転中心として回転可能に支持部材19により支持されている。
ガイドプレート54は第1の実施形態や第2の実施形態で用いられるガイドプレート34(図6,図7,図8,図9,図10を参照)と相違する形状をなしている。ガイド溝56はガイドプレート54の上側の辺が直線部56a,該直線部56aの一端に接続される曲がり部56bから形成される。ガイドプレート34に形成されたガイド溝32の直線部32aはスライドドア10の移動方向に平行にピン12の両側を拘束する構造であるのに対し、第3の実施形態ではスライドドア10の移動方向に平行にピン12の一方の側(下側)を拘束する構造である。
引っ張りバネ24の延在する方向はダンパ20のロッド18の軸方向に平行な位置関係となるように、引っ張りバネ24のカム50側の一端部は支持部材19に設けられた突起部に連結されており他端部はベースプレート22に連結されている。支持部材19は引っ張りバネ24から紙面右側方向に引っ張り力を受ける。
次に図12を用いてカム50の動作を説明する。図12は本発明の第3の実施形態においてカムの動作を説明する図である。(a)はスライドドア10が開いた状態(ドア開状態)、(b)衝撃吸収・ドア引き込み機構作動開始状態(作動状態)、(c)ドア引き込み状態を示している。
図12(a)はスライドドア10が開いた状態を示す図であり、ピン12がカム50から離間した位置関係にある。カム50は紙面内で反時計方向に回転し第2のピンがガイド溝56の曲がり部56bに嵌合する姿勢をなす。支持部材19は引っ張りバネ24により紙面右側方向に移動するように力を受ける。これによって、カム50はガイドプレート54のガイド溝56の曲がり部56bにおいてロック状態となる。
図12(a)はスライドドア10が開いた状態を示す図であり、ピン12がカム50から離間した位置関係にある。カム50は紙面内で反時計方向に回転し第2のピンがガイド溝56の曲がり部56bに嵌合する姿勢をなす。支持部材19は引っ張りバネ24により紙面右側方向に移動するように力を受ける。これによって、カム50はガイドプレート54のガイド溝56の曲がり部56bにおいてロック状態となる。
図12(b)はスライドドア10が衝撃吸収・ドア引き込み機構部14が動作を開始し始めた状態を説明する図である。ピン12がカム50の方向に移動しカム50に衝突し、さらに紙面右方向に移動すると、カム50はピン12により第1のピン51を中心軸として時計回方向に回転する。
図12(c)はスライドドア10が閉まった状態を示す図であり、ピン12,第2のピン52が中心線38上に位置する。カム50の第2のピン52はガイド溝56の曲がり部56bに沿っての移動から直線部56aに沿っての移動に移行し、カム50の端面が支持部材19の面に当接するとダンパ20のロッド18が該ダンパ20内に押し込まれるようになる。
図12(c)はスライドドア10が閉まった状態を示す図であり、ピン12,第2のピン52が中心線38上に位置する。カム50の第2のピン52はガイド溝56の曲がり部56bに沿っての移動から直線部56aに沿っての移動に移行し、カム50の端面が支持部材19の面に当接するとダンパ20のロッド18が該ダンパ20内に押し込まれるようになる。
上述した本発明の実施形態では、スライドドア10に被捕捉部材であるピン12’を取付け、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14’を戸枠8に取付けて、スライドのドアの衝撃吸収機構を構成した。図13に示す本発明の実施形態では、衝撃吸収・ドア引き込み機構部14’をスライドドア10に、ピン12’を戸枠8へ取付けて、工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構を構成する。ピン12’と衝撃吸収・ドア引き込み機構部14’の構造は、スライドドア10にピン12、戸枠8に衝撃吸収・ドア引き込み機構部14を備える実施形態の構造と鏡像関係の構造として構成することができる。
上述した本発明の各実施形態において引っ張りバネ24あるいは押しバネ44を用いている。引っ張りバネ24あるいは押しバネ44を用いない構造とすることもできる。なお、バネを用いない場合、ロック機構を別途付加することが望ましい。
1 工作機械
2 板金カバー
3 操作盤
4 表示装置
5 開口部
6 スライドドアの一側端面
7 取手
8 戸枠
10 スライドドア
12 スライドドアに固定されたピン
14 衝撃吸収・ドア引き込み機構部
16 カム
18 ロッド
19 支持部材
20 ダンパ
22 ベースプレート
24 引っ張りバネ
24a 引っ張りバネカム側端
24b 引っ張りバネベースプレート側端
26a,26b,26c ボルト
28 係止部材
29 第1のピン
30 第2のピン
32 ガイド溝
32a 直線部
32b 曲がり部
34 ガイドプレート
36 支持部材
38 中心線
40 カム
41 第1のピン
42 第2のピン
44 押しバネ
46 第1のバネ受け
48 第2のバネ受け
50 カム
51 第1のピン
52 第2のピン
54 ガイドプレート
56 ガイド溝
56a 直線部
56b 曲がり部
58 支持部材
12’ 戸枠に固定されたピン
14’ ドアに取付けられた衝撃吸収・ドア引き込み機構
2 板金カバー
3 操作盤
4 表示装置
5 開口部
6 スライドドアの一側端面
7 取手
8 戸枠
10 スライドドア
12 スライドドアに固定されたピン
14 衝撃吸収・ドア引き込み機構部
16 カム
18 ロッド
19 支持部材
20 ダンパ
22 ベースプレート
24 引っ張りバネ
24a 引っ張りバネカム側端
24b 引っ張りバネベースプレート側端
26a,26b,26c ボルト
28 係止部材
29 第1のピン
30 第2のピン
32 ガイド溝
32a 直線部
32b 曲がり部
34 ガイドプレート
36 支持部材
38 中心線
40 カム
41 第1のピン
42 第2のピン
44 押しバネ
46 第1のバネ受け
48 第2のバネ受け
50 カム
51 第1のピン
52 第2のピン
54 ガイドプレート
56 ガイド溝
56a 直線部
56b 曲がり部
58 支持部材
12’ 戸枠に固定されたピン
14’ ドアに取付けられた衝撃吸収・ドア引き込み機構
請求項2に係る発明は、加工空間である機械内部を外部と隔離するカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、前記戸枠に取付けられた被捕捉部材と、前記スライドドアに設けられたベースプレートと、前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド溝を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートのガイド溝に沿って移動する2つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉する捕捉部を有するカムと、前記ベースプレートに取付けられ、前記カムを回転可能に支持するロッドを有するダンパと、を有し、前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、前記被捕捉部材を捕捉する前記カムをガイドする前記ガイドプレートのガイド溝の直線部の中心と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構である。
Claims (7)
- 加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと該戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、
前記スライドドアに取付けられた被捕捉部材と、
前記戸枠に設けられたベースプレートと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド溝を有するガイドプレートと、
前記ガイドプレートのガイド溝に沿って移動する2つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉する捕捉部を有するカムと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記カムを回転可能に支持するロッドを有するダンパと、を有し、
前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、前記被捕捉部材を捕捉する前記カムをガイドする前記ガイドプレートのガイド溝の直線部の中心と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。 - 加工空間である機械内部を外部と隔離するカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、
前記戸枠に取付けられた被捕捉部材と、
前記スライドドアに設けられたベースプレートと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド溝を有するガイドプレートと、
前記ガイドプレートのガイド溝に沿って移動する2つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉する捕捉部を有するカムと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記カムを回転可能に支持するロッドを有するダンパと、を有し、
前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、前記被捕捉部材を捕捉する前記カムをガイドする前記ガイドプレートのガイド溝の直線部の中心と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。 - 一端を前記カムに連結し、他端を前記ベースプレートに連結した引張りバネを有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。
- 一端を前記ダンパのロッドに連結し、他端をベースプレートに設けたバネ受けに連結し、前記ロッドの中心線と一致するように設けられた押しバネを有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。
- 前記ガイドプレートと前記ベースプレートが一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ一つに記載の工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。
- 加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、
前記スライドドアに取付けられた被捕捉部材と、
前記戸枠に設けられたベースプレートと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド部を有するガイドプレートと、
前記ガイドプレートのガイド部に沿って移動する1つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉するカムと、
前記ベースプレートに取付けられ、一端に前記カムに回転可能に支持するための支持部材が設けられたロッドを有するダンパと、
一端が前記カムに結合され、他端をベースプレートに結合したバネと、
を有し、
前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、ガイド部によりガイドされた、前記被捕捉部材を捕捉するカムのピンの中心の移動経路と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。 - 加工空間である機械内部を外部と隔離するためのカバーと、該カバーに設けられた戸枠に取付けられたスライドドアを有し、該スライドドアと前記戸枠との衝突の衝撃を吸収する工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構であって、
前記戸枠に取付けられた被捕捉部材と、
前記スライドドアに設けられたベースプレートと、
前記ベースプレートに取付けられ、前記スライドドアの移動方向に延びる直線部と該直線部の一端に接続される曲がり部から成るガイド部を有するガイドプレートと、
該ガイドプレートのガイド部に沿って移動する1つのピンを有し、前記被捕捉部材を捕捉するカムと、
前記ベースプレートに取付けられ、一端に前記カムに回転可能に支持するための支持部材が設けられたロッドを有するダンパと、
一端が前記カムに結合され、他端をベースプレートに結合したバネと、
を有し、
前記カムに設けられたピンを軸方向から見て、前記カムが直線移動する範囲における、前記被捕捉部材と前記カムとの間で作用する力の作用点の移動経路と、ガイド部によりガイドされた、前記被捕捉部材を捕捉するカムのピンの中心の移動経路と、前記ダンパの中心軸の3つの軸線が一致していることを特徴とする工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011176201A JP5180354B2 (ja) | 2011-08-11 | 2011-08-11 | 工作機械のスライドドアの衝撃吸収機構 |
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JP2013040449A true JP2013040449A (ja) | 2013-02-28 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015031071A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 不二ラテックス株式会社 | 引込装置 |
CN107542351A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-01-05 | 广东东泰五金精密制造有限公司 | 一种家具侧滑门的定位关闭机构 |
CN116160258A (zh) * | 2023-02-11 | 2023-05-26 | 群志数控装备(苏州)有限公司 | 加工中心降噪外壳 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1700985A1 (en) * | 2005-02-25 | 2006-09-13 | Miguel Angel Rioja Calvo | Rolling and locking device for sliding wardrobe doors |
JP2009127293A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Shimodaira:Kk | 戸閉具及び引戸の戸閉装置 |
JP2009275502A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-26 | Starting Ind Co Ltd | 緩衝閉鎖装置 |
DE102010000163A1 (de) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | Door & Window Hardware Co. | Sanfter Schließmechanismus für eine Schiebetür |
-
2011
- 2011-08-11 JP JP2011176201A patent/JP5180354B2/ja active Active
-
2012
- 2012-08-13 CN CN 201220399817 patent/CN202810457U/zh not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116160258A (zh) * | 2023-02-11 | 2023-05-26 | 群志数控装备(苏州)有限公司 | 加工中心降噪外壳 |
CN116160258B (zh) * | 2023-02-11 | 2023-10-27 | 群志数控装备(苏州)有限公司 | 加工中心降噪外壳 |
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