JP2013038087A - 接点機構及びこれを使用した電磁接触器 - Google Patents

接点機構及びこれを使用した電磁接触器 Download PDF

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Abstract

【課題】全体の構成を大型化することなく通電時に可動接触子を開極させる電磁反発力を抑制することができる接点機構及びこれを使用した電磁接触器を提供する。
【解決手段】通電路に介挿された固定接触子2及び可動接触子3を有する接点機構CMであって、接点機構CMは、前記固定接触子2及び可動接触子3の少なくとも一方の形状を、L字形状やU字形状として、通電時に前記固定接触子2及び前記可動接触子3間に発生する開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電流路に介挿された固定接触子及び可動接触子を備えた接点機構及びこれを使用した電磁接触器に関し、通電時の可動接触子を固定接触子から離反させる電磁反発力に抗するローレンツ力を発生するようにしたものである。
電流路の開閉を行う接点機構として、従来、例えば、回路遮断器や電磁接触器など、電流遮断時にアークが発生する開閉器に適用する固定接触子として、固定接触子を側面からみてU字形状に折り返し、折り返し部に固定接点を形成し、この固定接点に可動接触子の可動接点を接離可能に配設した構成とし、大電流遮断時に可動接触子に作用する電磁反発力を大きくすることにより開極速度を大きくして、アークを急速に引き伸ばすようにした開閉器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、同様の構成において流れる電流により発生する磁界によりアークを駆動させる電磁接触器の接触子構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−210170号公報 特開平4−123719号公報
ところで、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、固定接触子を側面から見てU字形状として発生する電磁反発力を大きくするようにしており、この大きな電磁反発力によって、短絡等による大電流を遮断する大電流遮断時の可動接触子の開極速度を大きくして、アークを急速に引き伸ばし、事故電流を小さな値に限流することができるものである。
しかしながら、ヒューズや回路遮断器と組み合わせて回路を構成する電磁接触器は、短絡時に流れる大電流の通電時に可動接触子が電磁反発力によって開極することを阻止する必要があり、上述した特許文献2に記載の従来例を適用するには、一般的には可動接触子の固定接触子に対する接触圧を確保する接触スプリングのばね力を大きくすることで対処している。
このように接触スプリングによる接触圧を大きくすると、可動接触子を駆動する電磁石で発生する推力も大きくする必要があり、全体の構成が大型化する。あるいは、より限流効果が高く、遮断性能に優れるヒューズや回路遮断器と組み合わせる必要がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、全体の構成を大型化することなく通電時に可動接触子を開極させる電磁反発力を抑制することができる接点機構及びこれを使用した電磁接触器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための、本発明に係る接点機構の第1の態様は、通電路に介挿された可動接触子及び固定接触子を有する接点機構であって、前記可動接触子は、可動部に支持される導電板部と、該導電板部の両端に形成されたU字状折り返し部と、該U字状折り返し部の前記固定接触子との対向面に形成された接点部とを備え、前記固定接触子は、前記U字状折り返し部の中央部に対向して前記導電板部と平行に配設され且つ前記可動接触子の接点部と接触する接点部を形成した一対の第1の導電板部と、該一対の第1の導電板部の他方の固定接触子側となる内側端から前記U字状折り返し部の側部と対向して延長する第2の導電板部とを備え、通電時に、互いに対向する前記可動接触子のU字状折り返し部の側部と一対の固定接触子の第2の導電板部とに流れる電流の方向を同一方向とし、前記可動接触子に、前記固定接触子及び前記可動接触子間に発生する開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生させる通電路に介挿された固定接触子及び可動接触子を有している。
この構成によると、固定接触子及び可動接触子の少なくとも一方の形状を、通電時に固定接触子及び可動接触子間に発生する開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生する形状としたので、大電流通電時の可動接触子の開極を抑制することができる。
また、可動接触子側にU字状折り返し部を形成し、このU字状折り返し部における電流経路を利用して、可動接触子の導電板部と、固定接触子の第2の導電板部との間に可動接触子を固定接触子に接触させる方向のローレンツ力を発生することができる。
また、本発明に係る接点機構の第2の態様は、前記固定接触子は、一対の平板導体を有し、該一対の平板導体の他方の固定接触子側の内側端部に、当該内側端側を開放するU字状溝を形成して該U字状溝の内側を前記第1の導電板部とし、前記U字状溝の外側を前記前記第2の導電板部としている。
また、本発明に係る電磁接触器の第1の態様は、上記第1又は第2の態様の接点機構を備え、前記可動接触子が操作用電磁石の可動鉄心に連結され、前記固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴としている。
この構成によると、電磁接触器の通電時に可動接触子及び固定接触子間を開極させる電磁反発力に抗するローレンツ力を発生させて、可動接触子を固定接触子に接触させる接触スプリングのバネ力を小さくすることができる。これに応じて、可動接触子を駆動する電磁石の推力も小さくすることができ、小型な電磁接触器を提供することができる。
本発明によれば、通電路に介挿された固定接触子及び可動接触子を有する接点機構の大電流通電時の固定接触子及び可動接触子に生じる開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生することができる。このため、機械的押圧力を使用することなく大電流通電時の可動接触子の開極を確実に防止することができる。
本発明を電磁接触器に適用した場合の実施形態を示す断面図である。 本発明の接点機構の参考形態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は開成時の接点機構を示す断面図、(c)は閉成時の接点機構を示す断面図、(d)閉成時の磁束を示す断面図である。 本発明の接点機構の他の参考形態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は開成時の接点機構を示す断面図、(c)は閉成時の接点機構を示す断面図である。 本発明の接点機構のさらに他の参考形態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は開成時の接点機構を示す断面図、(c)は閉成時の接点機構を示す断面図である。 本発明の接点機構の実施形態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は開成時の接点機構を示す断面図、(c)は閉成時の接点機構を示す断面図、(d)は閉成時の電流方向を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る電磁接触器の一実施形態を示す断面図、図2は接点機構の参考形態を示す図である。
図1において、1は例えば合成樹脂製の本体ケースである。この本体ケース1は、上部ケース1aと下部ケース1bの2分割構造を有する、上部ケース1aには、接点機構CMが内装されている。この接点機構CMは、上部ケース1aに固定配置された固定接触子2と、この固定接触子2に接離自在に配設された可動接触器3とを備えている。
また、下部ケース1bには、可動接触子3を駆動する操作用電磁石4が配設されている。この操作用電磁石4は、E字脚型の積層鋼板で形成された固定鉄心5と、同様にE字脚型の積層鋼板で形成された可動鉄心6とが対向して配置されている。
固定鉄心5の中央脚部5aにはコイルホルダ7に巻装された単相交流が供給される電磁コイル8が固定されている。また、コイルホルダ7の上面と可動鉄心6の中央脚6aの付け根との間に可動鉄心6を固定鉄心5から離れる方向に付勢する復帰スプリング9が配設さえている。
さらに、固定鉄心5の外側脚部の上端面にはシェーディングコイル10が埋め込まれている。このシェーディングコイル10によって、単相交流電磁石において交番磁束の変化による電磁吸引力の変動、騒音及び振動を抑制することができる。
そして、可動鉄心6の上端に接触子ホルダ11が連結されている。この接触子ホルダ11にはその上端側に軸直角方向に形成された挿通孔11aに、可動接触子3が接触スプリング12によって固定接触子2に対して所定の接触圧を得るように下方に押圧されて保持されている。
この可動接触子3は、図2に拡大図示するように、中央部が接触スプリング12によって押圧された細長い棒状の導電板3aで構成され、この導電板3aの両端側の下面に可動接点部3b,3cがそれぞれ形成されている。
一方、固定接触子2は、図2に拡大図示するように、可動接触子3の可動接点部3b,3cに下側から対向する一対の固定接点部2a,2bを支持して導電板baと平行に外側に向かう第1の導電板部2c,2dと、この第1の導電板部2c,2dの導電板3aより外側となる外側端部から導電板3aの端部の外側を通って上方に延長する第2の導電板部2e,2fとで形成されたL字状導電板部2g,2hを備えている。そして、これらL字状導電板部2g,2hの上端に、図1に示すように、上部ケース1aの外側に延長して固定された外部接続端子2i,2jに連結されている。
次に、上記の実施形態の動作を説明する。
今、操作用電磁石4の電磁コイル8が非通電状態である状態では、固定鉄心5及び可動鉄心6間に電磁吸引力が生じることはなく、復帰スプリング9によって、可動鉄心6が固定鉄心5から上方に離れる方向に付勢され、この可動鉄心6の上端がストッパ13に当接することにより電流遮断位置に保持される。
この可動鉄心6が電流遮断位置にある状態では、可動接触子3が、図2(b)に示すように、接触子ホルダ11の挿通孔11aの底部に接触スプリング12によって接触されている。この状態で、可動接触子3の導電板3aの両端側に形成された可動接点部3b,3cが固定接触子2の固定接点部2a,2bから上方に離間しており、接点機構CMが開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から、操作用電磁石4の電磁コイル8に単相交流を供給すると、固定鉄心5と可動鉄心6との間で吸引力が発生し、可動鉄心6が復帰スプリング12に抗して下方に吸引される。これにより、接触子ホルダ11に支持されている可動接触子3が下降して、可動接点部3b,3cが固定接触子2の固定接点部2a,2bに接触スプリング12の接触圧で接触し、閉成状態となる。
この閉成状態となると、例えば、直流電源(図示せず)に接続された固定接触子2の外部接続端子2iから入力される例えば数十kA程度の大電流が第2導電板部2e、第1導電板部2c、固定接点部2aを通じて可動接触子3の可動接点部3bに供給される。この可動接点部3bに供給された大電流は導電板3a、可動接点部3cを通じて固定接点部2bに供給される。この固定接点部2bに供給された大電流は、第1導電板部2d、第2導電板部2f、外部接続端子2jに供給されて、外部の負荷に供給される通電路が形成される。
このとき、固定接触子2の固定接点部2a,2b及び可動接触子3の可動接点部3b、3c間に可動接点部3b,3cを開極させる方向の電磁反発力が発生する。
しかしながら、固定接触子2は、図2に示すように、第1の導電板部2c,2d及び第2の導電板部2e,2fによってL字状導電板部2g,2hが形成されているので、上述した電流路が形成されることにより、可動接触子3を流れる電流に対し、図2(d)に示す磁界を形成する。このため、フレミングの左手の法則により、可動接触子3の導電板3aに可動接点部3b,3cを固定接点部2a,2b側に押し付ける開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を作用させることができる。
したがって、可動接触子3を開極させる方向の電磁反発力が発生しても、これに抗するローレンツ力を発生させることができるので、可動接触子3が開極することを確実に抑制することができる。このため、可動接触子3を支持する接触スプリング12の押圧力を小さくすることができ、これに応じて操作用電磁石4で発生する推力も小さくすることができ、全体の構成を小型化することができる。
しかも、この場合、固定接触子2にL字状導電板部2g,2hを形成するだけで良く、固定接触子2の加工を容易に行うことができるとともに、別途開極方向の電磁反発力に抗する電磁力又は機械力を発生する部材を必要としないので、部品点数が増加することはなく、全体の構成が大型化することを抑制することができる。
次に、参考形態を図3について説明する。
この参考形態では、可動接触子の背面側に固定接触子及び可動接触子に対して発生する開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生させるようにしたものである。
すなわち、参考形態では、図3に示すように、前述した本発明の参考形態における図2の構成において、固定接触子2のL字状導電板部2g,2hにおける第2の導電板部2e,2fを可動接触子3の導電板3aの端部の上端側を覆うように折り曲げて、導電板3aと平行な第3の導電板部2m,2nを形成してU字状導電板部2o,2pを形成したことを除いては前述した本発明の参考形態と同様の構成を有する。
この参考形態によると、操作用電磁石4の電磁コイル8が非通電状態である状態では、固定鉄心5と可動鉄心6との間に吸引力が作用しないので、前述した本発明の参考形態と同様に、可動鉄心6及び接触子ホルダ11が復帰スプリング9のバネ力によって上方に付勢され、図3(b)に示すように、接点機構CMが開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から操作用電磁石4の電磁コイル8に単相交流を通電することにより、固定鉄心5で吸引力が発生されて可動鉄心6が復帰スプリング9に抗して下方に吸引される。これによって、接点機構CMが、図3(c)に示すように、接触子ホルダ11が下降して可動接触子3の可動接点部3b,3cが固定接触子2の固定接点部2a,2bに接触スプリング12の接触圧で接触し閉成状態となる。
このように接点機構CMが閉成状態となると、例えば、直流電源(図示せず)に接続された固定接触子2の外部接続端子2iから入力される例えば数十kA程度の大電流が第3の導電板部2m、第2の導電板部2e、第1の導電板部2c、固定接点部2aを通じて可動接触子3の可動接点部3bに供給される。この可動接点部3bに供給された大電流は導電板3a、可動接点部3cを通じて固定接点部2bに供給される。この固定接点部2bに供給された大電流は、第1の導電板部2d、第2の導電板部2f、第3の導電板部2n、外部接続端子2jに供給されて、外部の負荷に供給される通電路が形成される。
このとき、固定接触子2の固定接点部2a,2b及び可動接触子3の可動接点部3b、3c間に可動接点部3b,3cを開極させる方向の電磁反発力が発生する。
しかしながら、固定接触子2は、図3に示すように、第1の導電板部2c,2d、第2の導電板部2e,2f及び第3の導電板部2m,2nによってU字状導電板部2o,2pが形成されているので、固定接触子2の第3の導電板部2m,2nとこれに対向する可動接触子3の導電板3aとで逆方向の電流が流れることになる。このため、固定接触子2の第3の導電板部2m,2ng形成する磁界と可動接触子3の導電板3aに流れる電流の関係からフレミングの左手の法則により可動接触子3の導電板3aを固定接触子2の固定接点部2a,2bに押し付けるローレンツ力を発生することができる。このローレンツ力によって、固定接触子2の固定接点部2a,2b及び可動接触子3の可動接点部3b,3c間に発生する開極方向の電磁反発力に抗することが可能となり、可動接触子3の可動接点部3b,3cが開極することを防止することができる。
この参考形態でも、固定接触子2にU字状導電板部2o,2pを形成するだけの簡易な構成で、固定接触子2及び可動接触子3間に生じる開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生することができ、前述した本発明の参考と同様の効果を得ることができる。
次に本発明のさらに他の参考形態を図4について説明する。
この参考形態では、前述した図3に示す参考形態とは逆に可動接触子にU字状折り返し部を形成するようにしたものである。
すなわち、この参考形態態では、図4(a)〜図4(c)に示すように、可動接触子3の導電板3aの両端側から上方に延長する第1の導電板部3d,3eと、この第1の導電板部3d,3eの上端から内方に延長する第2の導電板部3f,3gとで、導電板3aの上方側に折り返すU字状折り返し部3h,3iが形成されている。これらU字状折り返し部3h,3iの第2の導電板部3f,3gにおける先端側の下面に可動接点部3j,3kが形成されている。
また、固定接触子2は、接点機構CMの開成状態で、可動接触子3のU字状折り返し部3h,3iを形成する導電板3aと第2の導電板部3f,3gとの間に対向し、内方に延長する第4の導電板部2q,2rと、これら第4の導電板部2q,2rの内方端から上方に可動接触子3のU字状折り返し部3h,3iの内側端部の内側を通って上方に延長する第5の導電板部2s,2tとでL字状導電板部2u,2vが形成されている、そして、第4の導電板部2q,2rの可動接触子3の可動接点部3j,3kに対向する位置に固定接点部2w,2xが形成されている。
この参考形態によると、操作用電磁石4の電磁コイル8が非通電状態であるときには、可動鉄心6が復帰スプリング9によって上方に移動して接触子ホルダ11がストッパ13に当接した位置となる。このとき、接点機構CMは、図4(b)に示すように、可動接触子3の導電板3aが接触スプリング12によって挿通孔11aの底部に当接している。そして、U字状折り返し部3h,3iを構成する導電板3a及び第2の導電板部3f,3gの中間部に固定接触子2の第4の導電板部2q,2rが位置して固定接点部2w,2xが可動接点部3j,3kと下方に離間して、開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から、操作用電磁石4の電磁コイル8に単相交流を通電することにより、固定鉄心5で可動鉄心6を復帰スプリング9に抗して吸引すると、接触子ホルダ11が下降する。このため、接点機構CMでは、図4(c)に示すように、可動接触子3の可動接点部3j,3kが固定接触子2の固定接点部2w,2xに接触する閉成状態となる。
このように接点機構CMが閉成状態となると、例えば、直流電源(図示せず)に接続された固定接触子2の外部接続端子2iから入力される例えば数十kA程度の大電流が第5の導電板部2s、第4の導電板部2q、固定接点部2wを通じて可動接触子3の可動接点部3jに供給される。この可動接点部3jに供給された大電流は第2の導電板部3f、第1の導電板部3d、導電板3a、第1の導電板部3e、第2の導電板部3g、可動接点部3kを通じて固定接点部2xに供給される。この固定接点部2xに供給された大電流は、第4の導電板部2r、第5の導電板部2t、外部接続端子2jを通じて、外部の負荷に供給される通電路が形成される。
このとき、固定接触子2の固定接点部2w,2x及び可動接触子3の可動接点部3j、3k間に可動接点部3j,3kを開極させる方向の電磁反発力が発生する。
しかしながら、可動接触子3は、図4に示すように、導電板3a、第1の導電板部3d,3e及び第2の導電板部3f,3gによってU字状折り返し部3h,3iが形成されているので、可動接触子3の導電板3aと固定接触子2の第4の導電板部2q,2rとに逆方向の電流が流れることになる。このため、図4(c)に示すように、可動接触子3の導電板3aに流れる電流と固定接触子2の第4の導電板部2q,2rが形成する磁界により、導電板3aに可動接触子3の可動接点部3j,3kを固定接触子2の固定接点部2w,2xに押し付けるローレンツ力を発生することができる。このローレンツ力によって、固定接触子2の固定接点部2w,2x及び可動接触子3の可動接点部3j,3k間に発生する開極方向の電磁反発力に抗することが可能となり、大電流の通電時に可動接触子3の可動接点部3j,3kが開極することを防止することができる。
さらにこの参考形態では、固定接触子2にL字状導電板部2u,2vが形成されているので、可動接触子3の第2の導電板部3f,3gの上側にL字状導電板部2u,2vの第5の導電板部2s,2tによる磁束強化部が形成されるので、前述した本発明の参考形態と同様のローレンツ力も発生することができ、より強力に可動接触子3の開極を防止することができる。
次に、本発明に係る接点機構の実施形態を図5について説明する。
この実施形態においては、固定接触子及び可動接触子をともに平行状に形成して開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生させるようにしたものである。
すなわち、実施形態では、図5(a)〜(d)に示すように、接点機構CMを構成する固定接触子2及び可動接触子3をともに平行状に形成されている。固定接触子2は、互いに所定間隔を保って配設された平面から見て長方形状の平板導体21a,21bを有する。これら平板導体21a,21bは、線対称に形成されており、可動接触子3の長手方向端部に対応する位置に、開放端面が内方端面側となるU字状溝22a,22bが表裏に貫通して形成され、これらU字状溝22a及び22bで囲まれる板部23a,23bの可動接触子3との対向面に固定接点部24a,24bが形成されている。
一方、可動接触子3は、固定接触子2の平板導体21a,21bにおけるU字状溝22a及び22bで囲まれる板部23a,23bに対向する位置に互いに離隔した方形の貫通孔31a,31bが形成されている。貫通孔31a,31bの外方側端部における固定接触子2の固定接点部24a,24bに対向する下面に可動接点部32a,32bが形成されている。
この実施形態によると、操作用電磁石4の電磁コイル8が非通電状態であるときには、前述した本発明の参考形態と同様に、可動鉄心6が復帰スプリング9によって上方の位置にある。このため、接触子ホルダ11が図5(b)に示すように上方の位置となるので、固定接触子2の平板導体21a,21bと可動接触子3とが離間して、両者の固定接点部24a,24bと可動接点部32a、32bとが離間して、接点機構CMが開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から、操作用電磁石4の電磁コイル8に単相交流を供給すると、固定鉄心5に可動鉄心6が復帰スプリング9に抗して吸引されることにより、接触子ホルダ11が下降し、接点機構CMの固定接触子2の固定接点部24a,24bと可動接触子3の可動接点部32a,32bとが接触して、閉成状態となる。
この接点機構CMの閉成状態では、外部接続端子2iから入力される例えば直流電源からの大電流が平板導体21aに左端側に入力され、U字状溝22aで囲まれる板部23aに固定接点部24aが形成されているので、平板導体21aに入力された大電流は、U字状溝22aの両側面側の側板部25a,25bを通って板部23aに入り、固定接点部24aから可動接触子3の可動接点部32aに供給される。
この可動接点部32aに供給された大電流は、貫通孔31aの両側面側の側板部33a,33bを通り、貫通孔31bの両側面側の側板部34a,34bを通って可動接点部32bから平板導体21bの固定接点部24bに供給される。
この固定接点部24bに供給された大電流は、板部23bからU字状溝22bの両側面側の側板部26a,26bを通り、平板導体21bの右端側から外部接続端子2jを通って負荷に供給される。
このとき、互いに対向する固定接触子2の平板導体21aの側板部25a,25bと可動接触子3の側板部33a,33bとを通る電流の方向が同一方向となり、同様に互いに対向する可動接触子3の側板部34a,34bと固定接触子2の平板導体21bの側板部26a,26bとを通る電流の方向が同一方向となる。
このため、可動接触子3の側板部33a,33b及び34a,34bにはフレミングの左手の法則によって下向きのローレンツ力が発生する。このローレンツ力によって固定接点部24a,24b及び可動接点部32a,32b間に発生する開極方向の電磁反発力を抑制することができ、可動接触子3の開極を防止することができ、前述した本発明の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態においては、本発明の接点機構CMを電磁接触器に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、開閉器等の任意の機器に適用することができる。
1…本体ケース、1a…上部ケース、1b…下部ケース、2…固定接点、2a,2b…固定接点部、2c,2d…第1の導電板部、2e,2f…第2の導電板部、2g,2h…L字状導電板部、2i,2j…外部接続端子、2m,2n…第3の導電板部、2o,2p…U字状導電板部、2q,2r…第4の導電板部、2s,2t…第5の導電板部、2u,2v…L字状導電板部、2w,2x…固定接点部、3…可動接触子、3a…導電板部、3b,3c…可動接点部、3d,3e…第1の導電板部、3f,3g…第2の導電板部、3h,3i…U字状折り返し部、3j,3k…可動接点部、4…操作用電磁石、5…固定鉄心、6…可動鉄心、8…電磁コイル、9…復帰スプリング、11…接触子ホルダ、12…接触スプリング、13…ストッパ、21a,21b…平板導体、22a,22b…U字状溝、23a,23b…板部、24a,24b…固定接点部、31a,32b…貫通孔、41…電源ライン、42…避雷器、43…U字状折り返し部

Claims (3)

  1. 通電路に介挿された可動接触子及び固定接触子を有する接点機構であって、
    前記可動接触子は、可動部に支持される導電板部と、該導電板部の両端に形成されたU字状折り返し部と、該U字状折り返し部の前記固定接触子との対向面に形成された接点部とを備え、
    前記固定接触子は、前記U字状折り返し部の中央部に対向して前記導電板部と平行に配設され且つ前記可動接触子の接点部と接触する接点部を形成した一対の第1の導電板部と、該一対の第1の導電板部の他方の固定接触子側となる内側端から前記U字状折り返し部の側部と対向して延長する第2の導電板部とを備え、
    通電時に、互いに対向する前記可動接触子のU字状折り返し部の側部と一対の固定接触子の第2の導電板部とに流れる電流の方向を同一方向とし、前記可動接触子に、前記固定接触子及び前記可動接触子間に発生する開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を発生させることを特徴とする接点機構。
  2. 前記一対の固定接触子のそれぞれは、平板導体を有し、該平板導体の他方の固定接触子側の内側端部に、当該内側端側を開放するU字状溝を形成して該U字状溝の内側を前記第1の導電板部とし、前記U字状溝の外側を前記前記第2の導電板部としたことを特徴とする請求項1に記載の接点機構。
  3. 前記請求項1又は2に記載の接点機構を備え、前記可動接触子が操作用電磁石の可動鉄心に連結され、前記固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴とする電磁接触器。
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