JP2013036714A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】エバポレータに添設されたパイプヒータによって除霜を行うものにあって、除霜運転の効率化を図る。
【解決手段】冷蔵庫本体の背壁部に設けられた冷却器室内に、エバポレータ21を配設すると共に、絶縁性の芯材に発熱線を巻回したヒータ線を金属パイプ内に収容して構成される除霜用のパイプヒータ40を、前記エバポレータ21に添設してなるものにあって、前記パイプヒータ30は、その一部に、前記発熱線の巻回ピッチを他の部分よりも狭くした高密度巻回部を形成することにより、前記ヒータ線の単位長さ当りの発熱量が他の部分よりも大きい高発熱領域49が設けられていると共に、前記パイプヒータ40の高発熱領域は、前記エバポレータ31のうち冷気の流通の上流側に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
従来、例えば家庭用の冷蔵庫においては、冷却器室内に、冷媒パイプを蛇行状に配置すると共にフィンを取付けて、全体として横長の矩形ブロック状に構成したエバポレータを設けると共に、そのエバポレータの外面部分に、除霜用のパイプヒータを蛇行状に何度も折返した形態に添設したものが知られている(例えば特許文献1参照)。このものでは、除霜運転時に前記パイプヒータに通電されて発熱することにより、エバポレータに付着した霜が溶け、その除霜水が下方に配置された水受皿に落下して回収される。
ところで、上記除霜運転を行うにあたり、エバポレータにおいてはその位置によって着霜状態が相違するため、着霜の量(厚み)が大きい部分では他の部分に比べて温度上昇が遅くなる等、位置によって霜の溶け具合が異なり、残氷が発生しやすい事情があった。そのため、従来では、温度上昇が遅い部分に、除霜完了を判断するための除霜センサ(温度センサ)を設けて、位置による着霜の度合い(霜の溶け具合)の相違に対応するようにしていた。
特開2010−230212号公報
しかし、上記の構成では、除霜時間(パイプヒータの通電時間)の短縮を図る、言い換えれば、効率的な除霜運転を行う観点からは、不十分であった。そこで、エバポレータに添設されたパイプヒータによって除霜を行う冷蔵庫にあって、エバポレータの残氷の発生を抑制しながら、除霜運転の効率化を図ることが要望されるのである。
実施形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の背壁部に設けられた冷却器室内に、エバポレータを配設すると共に、絶縁性の芯材に発熱線を巻回したヒータ線を金属パイプ内に収容して構成される除霜用のパイプヒータを、前記エバポレータに添設してなるものにあって、前記パイプヒータは、その一部に、前記発熱線の巻回ピッチを他の部分よりも狭くした高密度巻回部を形成することにより、前記ヒータ線の単位長さ当りの発熱量が他の部分よりも大きい高発熱領域が設けられていると共に、前記パイプヒータの高発熱領域は、前記エバポレータのうち冷気の流通の上流側に配置されているところに特徴を有する。
第1の実施形態を示すもので、エバポレータ部分の縦断正面図 パイプヒータの配設状況を示すエバポレータ部分の下面側からの斜視図 パイプヒータの構造(a)及びそのうちのヒータ線の一部分の拡大構造(b)を示す図 冷蔵庫本体の全体構成を概略的に示す縦断右側面図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 第4の実施形態を示す図1相当図 第5の実施形態を示す図1相当図
(1)第1の実施形態
以下、第1の実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。図4は、本実施形態における冷蔵庫本体1の全体構成を概略的に示している。この冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4、第2冷凍室(切替室)5、冷凍室6が設けられている。尚、図示はしないが、断熱箱体2のうち前記第2冷凍室5が設けられる部分は左右2室に仕切られており、右側に第2冷凍室5が設けられ、左側に製氷室が設けられている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯(例えば1〜4℃)の貯蔵室であり、それらの間は、プラスチック製の仕切壁7により上下に仕切られている。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉8が設けられ、前記野菜室4の前面には引出し式の断熱扉9が設けられる。この断熱扉9の背面部には、貯蔵容器10が連結されている。前記冷蔵室3内は、棚板11により上下に複数段に区切られると共に、その最下部(前記仕切壁7の上部)にチルド室12が設けられている。
また、前記第2冷凍室5及び冷凍室6(並びに製氷室)は、いずれも冷凍温度帯(例えば−10〜−20℃)の貯蔵室であり、前記野菜室4と第2冷凍室5(及び製氷室)との間は、断熱仕切壁13により上下に仕切られている。第2冷凍室5の前面部には、引出し式の断熱扉14が設けられており、その断熱扉14の背面部に貯氷容器15が連結されている。冷凍室6の前面部にも、引出し式の断熱扉16が設けられ、その背面部に上下二段に貯蔵容器17が連結されている。
この冷蔵庫本体1内には、全体として詳しく図示はしないが、前記冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷蔵室用のエバポレータ20と、前記製氷室5及び冷凍室6を冷却するための冷凍室用のエバポレータ21との2つのエバポレータ(冷却器)を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室22が設けられ、詳しく図示はしないが、この機械室22内に、冷凍サイクルを構成するコンプレッサ23及びコンデンサ等が配設されていると共に、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿24等が配設されている。冷蔵庫本体1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置25が設けられている。
冷蔵庫本体1内の背壁部のうち下部側(冷凍室6の後部)には、冷凍室用の冷却器室26が設けられている。この冷却器室26内には、下部に位置して前記エバポレータ21やアキュームレータ27(図1参照)等が配設されていると共に、上部に位置して冷凍用送風ファン28が配設されている。前記エバポレータ21には、除霜用のパイプヒータが添設されており、その構造については後に詳述する。また、冷却器室26の前面の上部には、冷気吹出口29が設けられ、下端部には、戻り口30が設けられている。
これにて、冷凍用送風ファン27が駆動されると、エバポレータ21により生成された冷気が、前記冷気吹出口29から第2冷凍室5(及び製氷室)並びに冷凍室6内に供給された後、前記戻り口30から冷凍室用冷却器室26内に戻されるといった循環を行うようになっている。従って、エバポレータ21部分においては、下方から上方に向けて冷気が流通し、エバポレータ21の下部が上流側、上部が下流側とされる。尚、図1にも示すように、エバポレータ21の下方部には、除霜水を受ける水受皿31が設けられている。
冷蔵庫本体1の背壁部には、上部側(チルド室12の後部)に位置して、前記冷蔵室用のエバポレータ20が配設された冷蔵室用の冷却器室32が設けられていると共に、その上部に連続して吹出しダクト33が上方に延びて設けられている。更に、冷却器室32の下部(野菜室4の後部)に位置して、上端が前記冷却器室32に連なる送風ダクト34が設けられ、この送風ダクト34内に冷蔵用送風ファン35が設けられている。また、前記冷却器室32内の底部には、エバポレータ20の下方に位置して、除霜水を受ける水受部36が設けられている。
これにて、冷蔵用送風ファン35が駆動されると、エバポレータ20により生成された冷気が、吹出しダクト33を通って冷蔵室3内で開口する複数個の吹出口33aから冷蔵室3に供給され、さらに野菜室4に供給される。そして、野菜室4内の空気が、送風ダクト34に設けられた吸込口34aから送風ダクト34内に吸込まれ、冷蔵室用の冷却器室32内に戻されるといった循環を行うようになっている。
ここで、前記冷凍室用のエバポレータ21について、図1ないし図3も参照して述べる。図1に示すように、エバポレータ21は、例えばアルミニウム製の長尺な冷媒パイプ37に、アルミニウム製薄板から短冊状に形成された多数枚の冷却フィン38を添着させたものを、左右の両端板39,39間において左右方向に延びるように蛇行状に配置した周知の構成を備えている。この場合、図2に示すように、このエバポレータ21は、全体的に見て、側面はほぼ正方形状をなし左右方向に横長な直方体形状に構成されている。
尚、図1に示すように、冷却器室26内にエバポレータ21の下方に位置して設けられた水受皿31は、エバポレータ21よりも左右にやや長い矩形容器状をなし、左右方向中間部に除霜水の排出口31aが設けられていると共に、内底部が、その排出口31aに向けて緩やかに下降傾斜している。この水受部31に受けられた除霜水は、排出口31aから図示しないパイプを通って前記機械室22内の除霜水蒸発皿24に導かれて、蒸発するようになっている。
また、図1に示すように、エバポレータ21の左側後部には、冷媒パイプ37の出口側に接続されたアキュームレータ27が設けられている。図示はしないが、このアキュームレータ27部分に、除霜運転の完了を検知(判断)するための温度センサからなる除霜センサが設けられている。
そして、このエバポレータ21には、除霜用の長尺なパイプヒータ40が、エバポレータ21の外面を蛇行状に這わせるようにして添設されている。パイプヒータ40は、図3(a)に示すように、ヒータ線41を、金属パイプこの場合アルミパイプ42内に収容して構成され、その両端部に絶縁材(断熱材)製のコネクタ部43を有している。また、各コネクタ部43から通電用のリード線44が導出されている。前記ヒータ線41は、図3(b)に示すように、絶縁材(例えばガラス)製の芯材45に、発熱線46を巻回し、シリコンゴム製の絶縁体47で覆って構成されている。このとき、後述するが、本実施形態では、ヒータ線41は部分によって発熱線46の巻回ピッチが可変となっている。
図2は、エバポレータ21に対するパイプヒータ40の具体的な配置状態を示しており、ここでは、便宜上、エバポレータ21の前面側を上向きにし、下面側を正面に向けた如き形態で示している。即ち、長尺なパイプヒータ40のうち一端側のコネクタ41部は、エバポレータ21の前面左側に配置され、パイプヒータ40は、まずエバポレータ21の前面の上端左部から、エバポレータ21の上面と前面とのなす辺部(稜部)を右方にエバポレータ21の右端部まで延びている。この左右に延びる部分を、第1並行部40aと称する。
パイプヒータ40は、その右端部から若干量だけ下方(図2では手前側)にUターン状に折返して、エバポレータ21の前面部を今度は左方に延び(第2並行部40b)、エバポレータ21の左端部で下方にUターン状に折返して、エバポレータ21の前面部を右方に延び(第3並行部40c)、エバポレータ21の右端部でもう一度下方にUターン状に折返して、エバポレータ21の前面と下面とのなす辺部(稜部)を左方にエバポレータ21の左端部まで延びている(第4並行部40d)。
次いでパイプヒータ40は、エバポレータ21の前面と下面とのなす辺部(稜部)の左端部から、今度は後方(図2では下側)にUターン状に折返して、エバポレータ21の下面部を右方に延び(第5並行部40e)、エバポレータ21の右端部でもう一度後方にUターン状に折返して、エバポレータ21の下面部を左方に延び(第6並行部40f)、エバポレータ21の左端部でもう一度後方にUターン状に折返して、エバポレータ21の下面と後面とのなす辺部(稜部)を右方にエバポレータ21の右端部まで延びている(第7並行部40g)。
この後、パイプヒータ40は、エバポレータ21の下面と後面とのなす辺部(稜部)の右端部から、今度は上方(図2では奥側)にUターン状に折返して、エバポレータ21の後面部を左方に延び(第8並行部40h)、エバポレータ21の左端部でもう一度上方にUターン状に折返して、エバポレータ21の後面部を右方に延び(第9並行部40i)、エバポレータ21の右端部でもう一度上方にUターン状に折返して、エバポレータ21の後面と上面とのなす辺部(稜部)を左方にエバポレータ21の左端部まで延び(第10並行部40j)、他端側のコネクタ部43につながっている。
このとき、本実施形態では、パイプヒータ40のうち、エバポレータ21の下面側に配置される第5並行部40e及び第6並行部40fが、水受皿31側つまり下方に凸状に膨出する前後2箇所の突出部48、48とされている。これら突出部48、48は、図1にも示すように、中央部である最下部に、水平方向に延びる水平部を有すると共に、その左右に、折曲部を介して夫々斜めに延びる該水平部よりも長い傾斜部を有して構成されている。これら突出部48、48は、前記水受皿31の底面に沿うような形態をなし、該底面に接近して配置されている。
さて、上記したパイプヒータ40においては、その一部に、前記ヒータ線41の単位長さ当りの発熱量が他の部分よりも大きい高発熱領域49が設けられている。図1及び図2では、高発熱領域49を、便宜上斜線を付して示している。この高発熱領域49は、図3(b)に示すように、ヒータ線41において、前記発熱線46の巻回ピッチを他の部分よりも狭く(例えば1/2)した高密度巻回部41aを形成することにより構成される。図3(b)ではヒータ線41の中央部に高密度巻回部41aが配置され、その両側に位置する、巻回ピッチがそれより広い部分を低密度巻回部41bという。
これにより、パイプヒータ40のうち、ヒータ線41が高密度巻回部41aとされた高発熱領域49では、例えば、発熱量が40W/mとされ、その他の部分、つまりヒータ線41が低密度巻回部41bとされた部分では、発熱量が20W/mとされている。そして、本実施形態では、図1及び図2に示すように、パイプヒータ40の高発熱領域49は、エバポレータ21のうち冷気の流通の上流側である下面側であり、突出部48、48(第5並行部40e及び第6並行部40f)のうち水平方向に延びる水平部に配置されている。またこの場合、ヒータ線41の高密度巻回部41aは、突出部48、48の折曲部に来ないように配置されている。
尚、詳しい説明は省略するが、前記制御装置25は、冷凍サイクルのコンプレッサ23や、図示しない切替弁等を制御すると共に、冷凍用送風ファン28、冷蔵用送風ファン35を制御して、冷却運転を実行する。これと共に、制御装置25は、定期的に(例えば数時間に1回で数分程度)、冷凍用のエバポレータ21に対する除霜運転を実行する。この除霜運転は、エバポレータ21に対する冷媒の供給が停止された状態で、パイプヒータ40に通電することにより行われ、除霜センサが所定温度を検出したときに除霜運転が終了される。
次に、本実施形態の作用・効果について述べる。上記した冷蔵庫にあっては、使用に伴い、例えば断熱扉16の開閉(貯蔵容器17の出し入れ)等により冷凍室6内に湿気(水蒸気)を含んだ外気が侵入すると、冷気の流通に伴い冷凍用冷却器室26内の冷凍用のエバポレータ21部分で昇華して霜が付着する。このとき、エバポレータ21のうち、冷気の流れの上流に位置する下部部分において、湿った空気が最初に触れるので、霜が付きやすく、下流側部分である上部と比較して着霜の量(厚み)が大きくなる事情がある。
上記したように、エバポレータ21に対する除霜運転が実行されると、エバポレータ21の外面に添設されたパイプヒータ40に通電され、該パイプヒータ40の発熱によって霜が溶け、その除霜水が滴下して水受皿31により受けられ、排出される。このとき本実施形態では、除霜用のパイプヒータ40のうち一部に単位長さ当りの発熱量が他の部分よりも大きい高発熱領域49を設け、エバポレータ21の下部部分に位置する突出部48、48(第5並行部40e及び第6並行部40f)に配置したので、この部分の霜を溶かす能力をより高いものとすることができる。
従って、除霜運転を行う際に、エバポレータ21のうち着霜の大きい部分を、大きな発熱量で加熱し、着霜がさほど大きくない部分は、比較的小さな(通常の)発熱量で加熱することができる。この結果、エバポレータ中の位置によって霜の溶け具合が異なり残氷が発生しやすい事情があった従来のものと異なり、エバポレータ21全体に対する効率的(合理的)な加熱を行うことができ、残氷を抑制しながら、除霜運転を短時間で済ませることができる。
また、本実施形態では、パイプヒータ40の内部構造(発熱線46の巻回密度の変化)によって高発熱領域49を実現できるので、パイプヒータ40の配置形態(外形)が徒に複雑になることはなく、例えば、発熱量の相違する2本のパイプヒータを別体に設けるといったものと比べて、構成を比較的簡単に済ませることができる。
更に、特に本実施形態では、除霜水を受ける水受皿31を、エバポレータ21の下方に配置したものにあって、パイプヒータ40に下方に凸状に膨出する突出部48、48を設けるようにし、且つ、突出部48、48の水平部に高発熱領域49を配置したので、除霜運転時に、水受皿31を高い発熱量で加熱する作用を呈し、水受皿31の排出口31aの氷による詰まり等を確実に防止することが可能となる。この場合、高発熱領域49を形成するための高密度巻回部41aは、突出部48、48の折曲部に配置されないので、内部の発熱線46に対するストレスを少なく済ませることができる。
(2)第2〜第5の実施形態
図5、図6、図7、図8は、第2、第3、第4、第5の実施形態を夫々示している。これら第2〜第5の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、エバポレータ21に添設される除霜用のパイプヒータ40における、高発熱領域(高密度巻回部)の位置にある。従って、上記第1の実施形態と同一部分については、同一符号を付すと共に詳しい説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる点について述べる。便宜上、パイプヒータ40については、同一の符号「40」を付す。第1〜第10並行部40a〜40jについても、同一符号を付す。
即ち、図5は、第2の実施形態におけるパイプヒータ40を示している。この実施形態では、やはり、パイプヒータ40は、エバポレータ21の前面部、下面部、後面部に渡って蛇行状に添設されるようになっており、第1〜第10並行部40a〜40jを有している。また、そのうち第5並行部40e及び第6並行部40fは、水受皿31側に膨出する突出部48、48とされており、水受皿31を加熱する作用が得られる。
そして、この第2の実施形態では、上記第1の実施形態の突出部48、48の水平部に高発熱領域49、49を設けることに代えて、エバポレータ21の前面と下面とのなす辺部(稜部)を左右方向に延びる第4並行部40d、及び、エバポレータ21の下面と後面とのなす辺部(稜部)を左右方向に延びる第7並行部40g部分に位置して、高発熱領域51(便宜上、第4並行部40dに斜線を付して示す)を設けるようにしている。つまり、高発熱領域51は、エバポレータ21のうち、冷気の流通の上流側である下部側に配置されている。
この高発熱領域51に関しても、ヒータ線41において発熱線46の巻回ピッチを他の部分よりも狭くした高密度巻回部41aを形成することにより構成され、発熱量が例えば40W/mとされている。また、その他の部分(低密度巻回部41b)では、発熱量が例えば20W/mとされている。
従って、この第2の実施形態においても、高発熱領域51を有するパイプヒータ40により、除霜運転を行う際に、エバポレータ21のうち着霜の大きい部分を、大きな発熱量で加熱し、着霜がさほど大きくない部分は、比較的小さな(通常の)発熱量で加熱することができる。この結果、比較的簡単な構成で、エバポレータ21全体に対する効率的(合理的)な加熱を行うことができ、残氷を抑制しながら、除霜運転を短時間で済ませることができる。
図6は、第3の実施形態を示している。この実施形態では、パイプヒータ40のうちエバポレータ21の下面部に配置される第5並行部40e及び第6並行部40fには、水平部と傾斜部とからなり水受皿31側(下方)に膨出する突出部48、48が設けられ、この突出部48、48に高発熱領域52が設けられる。このとき、便宜上、図に斜線を付して示すように、突出部48、48のうち左右の傾斜部に高密度巻回部41aを設けるようにしており、高密度巻回部41aが、水平部に位置する低密度巻回部41bを挟んで複数個所(交互)に位置している。また、高密度巻回部41aは、折曲部以外の部位に配置されている。
この構成においては、高密度巻回部41aを、突出部48のうち水平部よりも長い傾斜部に配置したので、水平部に設けた場合に比較して高密度巻回部41aを長く確保することができる。また、高密度巻回部41aを有する傾斜部においては、発熱量が他の部分よりも大きくなるが、熱伝導により水平部についても発熱量を十分に大きくすることができ、必ずしも突出部48全体に高密度巻回部を設けなくとも、高い加熱効果を得ることができる。
従って、この第3の実施形態でも、上記第1の実施形態と同様に、除霜運転を行う際に、エバポレータ21のうち着霜の大きい部分を、大きな発熱量で加熱し、着霜がさほど大きくない部分は、比較的小さな(通常の)発熱量で加熱することができる。この結果、比較的簡単な構成で、エバポレータ21全体に対する効率的(合理的)な加熱を行うことができ、残氷を抑制しながら、除霜運転を短時間で済ませることができる。また、突出部48に高発熱領域52を配置したので、除霜運転時に、水受皿31を高い発熱量で加熱することができ、排出口31aの氷による詰まり等を確実に防止することが可能となる。さらに、高密度巻回部41aが突出部4の折曲部に配置されないので、内部の発熱線46に対するストレスを少なく済ませることができる。
図7は、第4の実施形態を示している。この実施形態では、パイプヒータ40のうち、
エバポレータ21の前面と下面とのなす辺部(稜部)を左右方向に延びる第4並行部40d、及び、その上部の、エバポレータ21の前面側に位置する第3並行部40cに、高発熱領域53(便宜上、図に斜線を付して示す)を設けるようにしている。これにより、エバポレータ21の下部(冷気の流通の上流側)に高発熱領域53を設けることに加えて、エバポレータ21のうち前面側にも高発熱領域53が設けられている。
ここで、エバポレータ21においては、上記したように、下部(冷気の流通の上流側)の方が上部と比較して霜が付きやすく、着霜の量(厚み)が大きくなる事情がある。また、一般的に、エバポレータ21においては、冷凍室6に近い側、つまり前面側の方が、後面側に比べて温度が低いので、やはり霜が付きやすく、着霜の量(厚み)が大きくなる事情がある。
従って、この第4の実施形態によれば、パイプヒータ40に、エバポレータ21の下部側及び前面側に位置して高発熱領域53を設けたことにより、除霜運転時におけるエバポレータ21の霜の溶け具合(温度上昇度合い)を、より一層均等にすることができ、除霜運転を効率的に行うことができる。
図8は、第5の実施形態を示している。この第5の実施形態では、パイプヒータ40のうち、第4並行部40d及び第2並行部40cに、高発熱領域54(便宜上、図に斜線を付して示す)を設けるようにしている。これによれば、やはり、除霜運転時に、エバポレータ21の下部及び前面側を、高い発熱量で加熱することができ、除霜運転時におけるエバポレータ21の霜の溶け具合(温度上昇度合い)を、均等にして除霜運転を効率的に行うことができる。
尚、上記各実施形態では、冷蔵用のエバポレータ20は着霜がほとんどないため、特に除霜用のヒータを設けることは行なわなかったが、この冷蔵用のエバポレータ20についても、除霜用のパイプヒータを設けるようにすることができ、この場合も、必要に応じて高発熱領域(高密度巻回部)を設けることができる。上記各実施形態では、冷凍室用のエバポレータ21において、下から上に冷気が流通する構成としたが、冷気の流れる方向が、上から下であったり水平方向であったりしても良く、要するに、上流側に高発熱領域を配置することにより、同様の効果を得ることができる。エバポレータの外形形状としても、前後に薄型のもの、或いは上下に薄型のものなどであっても良い。
また、上記各実施形態では、パイプヒータ40に、発熱線46の巻回ピッチ(密度)を変化させた高密度巻回部と低密度巻回部とを設けるようにしたが、発熱線46の巻回ピッチ(密度)ひいては発熱量を3段階(例えば40W/m、30W/m、20W/m)に変化させたパイプヒータを採用しても良い。4段階以上に変化させることも可能である。その他、上記した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、冷蔵庫本体の各室の構成(配置)や、冷却器等を設ける位置、水受皿の形状、パイプヒータの配置形態(蛇行の向きやピッチ、設ける位置)、突出部の形状や有無等についても種々の変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は冷蔵庫本体、21はエバポレータ、26は冷却器室、31は水受皿、40はパイプヒータ、40a〜40jは第1〜第10並行部、41はヒータ線、41aは高密度巻回部、41bは低密度巻回部、42はアルミパイプ(金属パイプ)、45は芯材、46は発熱線、48は突出部、49,51,52,53,54は高発熱領域を示す。

Claims (6)

  1. 冷蔵庫本体の背壁部に設けられた冷却器室内に、エバポレータを配設すると共に、絶縁性の芯材に発熱線を巻回したヒータ線を金属パイプ内に収容して構成される除霜用のパイプヒータを、前記エバポレータに添設してなる冷蔵庫であって、
    前記パイプヒータは、その一部に、前記発熱線の巻回ピッチを他の部分よりも狭くした高密度巻回部を形成することにより、前記ヒータ線の単位長さ当りの発熱量が他の部分よりも大きい高発熱領域が設けられていると共に、
    前記パイプヒータの高発熱領域は、前記エバポレータのうち冷気の流通の上流側に配置されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記パイプヒータの高発熱領域は、前記エバポレータの更に前面側に位置して設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記パイプヒータの高発熱領域は、前記発熱線の巻回ピッチが狭い高密度巻回部を、前記発熱線の巻回ピッチがそれより広い低密度巻回部を挟んで複数箇所に有していることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却器室においては、下方から上方に向けて冷気が流通するように構成されると共に、前記エバポレータの下方に位置して除霜水を受ける水受皿が設けられ、
    前記パイプヒータは、前記エバポレータの下部から前記水受皿側に向けて凸状に膨出するように折曲された突出部を有していると共に、前記高発熱領域がその突出部に設けられており、
    前記高密度巻回部は、前記突出部のうち折曲部以外の部位に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記パイプヒータの突出部は、最下部に水平方向に延びる水平部を有して構成され、
    前記高密度巻回部が前記水平部に配置されていることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  6. 前記パイプヒータの突出部は、最下部に水平方向に延びる水平部を有すると共に、その左右に、夫々斜めに延びる該水平部よりも長い傾斜部を有して構成され、前記高密度巻回部が前記両傾斜部に配置されていることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
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