JP6364221B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として、特許第4644271号(特許文献1)と、特許第5025689号(特許文献2)がある。
特許文献1では、冷却器に付着した霜を解かす除霜ヒータを備える冷蔵庫において、圧縮機停止時に、冷凍室ダンパを閉状態とし、冷蔵室ダンパを開状態とし、前記除霜ヒータを通電し、送風機を稼動させて前記冷却器に付着した霜の潜熱で前記冷蔵温度帯室を冷却するように、前記潜熱で冷却した冷気を前記冷蔵温度帯室に送風しつつ前記冷却器を除霜し、前記除霜がほぼ完了したとみなせるタイミングで、前記冷蔵温度帯室への前記冷気の送風を停止している。
特許文献2では、冷却器に当接又は近傍に配設されたパイプヒータと、前記冷却器の下方に配設されたラジアントヒータと、前記パイプヒータ及び前記ラジアントヒータの通電を制御する制御手段と、前記冷却器内の温度を測定する冷却器温度センサを備え、前記制御手段が前記パイプヒータを通電し、部分除霜が始まってから前記冷却器温度センサの測定温度が第1の所定温度に達したとき、前記ラジアントヒータの通電を開始させて、前記冷却器温度センサの測定温度が前記第1の所定温度以上である第2の所定温度に達すると前記パイプヒータの通電を終了し、前記冷却器を除霜する。
特許第4644271号 特許第5025689号
しかしながら、前記従来技術では省エネルギー性能が十分ではなかった。その理由について以下に説明する。
特許文献1に記載の冷蔵庫では、除霜ヒータと霜の間の熱伝達向上と、冷却器に付着した霜を冷熱源として有効利用した除霜運転を行っている。除霜開始時には、庫内送風機ON、冷蔵室ダンパ開、冷凍室ダンパ閉、除霜ヒータOFFにした除霜運転、すなわち除霜モード1を実施している。庫内送風機単独の除霜のため、外部から投入するエネルギーは庫内送風機の動力(1〜2W程度)だけで、一般的に用いている除霜ヒータ(100W〜200W程度)よりも大幅に少ない。冷却器(霜)よりも温度が高い冷蔵室の空気を循環させて冷却器(霜)の温度を高め、その際に発生する冷気を利用して冷蔵室を冷やしている。すなわち、冷却器(霜)の温度を高めるために、冷蔵室の熱負荷を熱源とした省エネルギー性能が高い除霜手段を開示している。
ここで、除霜モード1を実施する際の省エネルギー性能に影響する、(1)冷蔵室の熱負荷利用による冷却器(霜)の加熱、(2)冷蔵室の熱負荷利用中の冷却器に付着した霜の密度変化、について説明する。
(1)の冷蔵室の熱負荷利用による冷却器(霜)の加熱について説明する。除霜モード1では、冷却器(霜)の温度よりも高い冷蔵室の空気を利用して、冷却器(霜)を加熱している。冷蔵室側から見ると、その間、霜によって冷蔵室の空気は冷却されることになる。霜を融解する際に必要な加熱源の一部として、冷蔵室の空気を利用しているので、その分だけ後に実施される除霜ヒータの加熱量が減り、ヒータの消費電力量を低減させることができる。従って、冷蔵室の熱負荷をできるだけ利用した方が、省エネルギー性能を高くすることができる。一方、除霜モード1では、時間の経過と共に冷蔵室の空気温度が低下するので、冷却器(霜)を加熱する能力が低下し、その結果、冷却器(霜)の温度上昇は緩やかになる。従って、このような加熱特性を持つ除霜モード1において、冷蔵室の熱負荷を十分利用して省エネルギー性能を高めるためには、除霜モード1の実施時間を長くする必要がある。しかしながら、除霜モード1の実施時間を長くすると、除霜終了時間が遅くなってしまい、冷凍室に冷気が供給されない時間帯が長くなる。その結果、冷凍室の温度上昇が問題となって、除霜モード1の実施時間を長くすることはできない。特許文献1では、除霜モード1を長い時間実施した場合の、冷凍室の温度上昇抑制に関する配慮がなされていない。
次に、(2)冷蔵室の熱負荷利用中の冷却器に付着した霜の密度変化について説明する。冷蔵室の熱負荷を利用した除霜モード1では、除霜開始時の冷蔵室温度が高い方が冷却器(霜)を加熱する能力が高くなる。例えば、冷蔵室の温度が5℃の場合、冷蔵室の空気を冷却器(霜)に流入させると、例えば、−30℃の冷却器(霜)との温度差を大きく取ることができるので、加熱能力も高くなる。除霜モード1ではヒータ加熱に比べて加熱量が少ないので、冷却器の下部に滴下するほど融解水は発生しないが、冷蔵室の空気が流れ易い霜層表面(多孔質状の霜の表面)の一部で融解が進行し、融解水は毛細管現象によって霜層内部に浸透し、再び凍結する。従って、霜層内部では融解水の浸透による再凍結部分と、霜の融解がまだ始まっていない部分に大きく分けることができる。霜層は空気層を含む多孔質体であるため、熱抵抗や空気抵抗の増加を引き起こす。霜層内に融解水が浸透した部分の霜密度は高くなるため、その割合が大きくなる程、霜層全体の熱抵抗が小さくなることが知られている。また、霜層表面の一部が融解することによって霜密度が高まるので、霜層全体の高さが低くなり、通風抵抗が低減する。すなわち、除霜ヒータを使用しない冷蔵室の空気を熱源とした除霜モード1では、冷蔵室の空気を熱源にすることによる省エネルギー性能向上だけでなく、霜の密度を高くすることによる霜層内の伝熱性能の向上と、霜層全体の高さを低下させることによって得られる、霜層表面を通過する空気の対流促進が、その後の除霜ヒータを用いた霜の融解促進に寄与する。従って、除霜ヒータによる加熱の前に、庫内送風機を運転した除霜モード1を長い時間行った方が、省エネルギー性能が高い除霜運転を実施できる。
以上のように、庫内送風機ON、冷蔵室ダンパ開、冷凍室ダンパ閉、除霜ヒータOFFにした除霜モード1の実施時間を長くすると、冷蔵室の熱負荷を利用した分だけ除霜ヒータによる加熱量が低減し、また、霜層表面の一部を融解させて霜密度を高めることによる通風抵抗の低減や、霜層内の伝熱性能の向上が、その後に実施される除霜ヒータを用いた場合の加熱効率の向上、すなわち省エネルギー性能の向上に寄与できる。しかしながら、特許文献1では、除霜モード1の時間を長くした時の、冷凍室の温度上昇を抑える配慮がなされていないので、このような省エネ効果を得ることはできない。
特許文献2に記載の冷蔵庫では、冷却器下部に設けたラジアントヒータと、冷却器に当接または近傍に設けたパイプヒータを組み合わせて除霜を実施している。パイプヒータを用いて冷却器のフィン間に成長した霜の一部を解かしてから、冷却器下部に設けたラジアントヒータで霜を加熱し、ラジアントヒータによって加熱された温度の高い空気が、冷凍室冷気戻り口から冷凍室に流入しないようにしている。パイプヒータによる冷却器、及び霜層を加熱する際の伝熱形態は熱伝導が支配的であるが、霜層は空気層を含んだ多孔質体であるため、パイプヒータから霜層表面まで熱が伝わり難い。冷却器に成長する霜の分布は、冷蔵庫内の食品収納量やドアの開閉によって異なるので、パイプヒータによる霜の融解速度が場所によって異なる場合がある。すなわち、霜が多い場所の融解を考慮してパイプヒータの通電時間を決めると、霜が少ないところが先に解けるので、冷却器(フィン)の局所加熱が進行して加熱し過ぎとなり、更に、冷却器前面側に設けた冷気風路壁を介して冷凍室を加熱することになり、省エネルギー性能が悪化する恐れがある。
そこで本発明は、除霜ヒータを用いた冷却器、及び霜の加熱の前に、冷蔵室の熱負荷を利用したファン単独除霜を実施しても、除霜終了時の冷凍室の温度上昇を抑えた省エネルギー性能が高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷凍温度帯室と、冷蔵温度帯室と、圧縮機と、前記冷凍温度帯室と前記冷蔵温度帯室を冷却する冷却器と、前記冷却器で冷却された冷気を、前記冷凍温度帯室と前記冷蔵温度帯室に循環させる送風機と、前記冷却器から前記冷凍温度帯室への送風を制御する冷凍室ダンパと、前記冷却器から前記冷蔵温度帯室への送風を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷却器に付着した霜を解かす複数の除霜ヒータを備える冷蔵庫において、前記除霜ヒータは、前記冷却器の下方に配設したラジアントヒータと、前記冷却器に近接して配設したパイプヒータとを含み、前記圧縮機を停止中に、前記冷凍室ダンパを閉状態、前記冷蔵室ダンパを開状態にし、前記送風機を稼働してから前記複数の除霜ヒータを通電し、前記パイプヒータの通電開始時間から前記パイプヒータの通電終了時間までよりも、前記送風機を稼働させる時間を長くし、前記パイプヒータをOFFにした後、前記送風機をOFFにし、その後に前記ラジアントヒータをOFFにする

本発明によれば、除霜ヒータを用いた冷却器、及び霜の加熱の前に、冷蔵室の熱負荷を利用したファン単独除霜を実施しても、除霜終了時の冷凍室の温度上昇を抑えた省エネルギー性能が高い冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 図1に示した本発明の実施例1に係る冷蔵庫のA−A断面図である。 本発明の実施例1に係る冷却器14の周辺部を、冷蔵庫正面から見た図である。 本発明の実施例1に係る冷却器14のA−A断面図である。 本発明の実施例1に係る除霜運転時の制御の一例である。 ファン単独除霜区間における冷却器14下部の霜を拡大した模式図である。 冷却器14の正面図で冷却器最下段の霜を拡大した模式図である。 除霜ヒータを用いた場合の冷却器14下部の霜を拡大した模式図である。 本発明の実施例2の冷却器14の周辺部である。 本発明の実施例2の冷却器14の霜の解け方の模式図である。 本発明の実施例2に係る除霜運転時の制御の一例である。 本発明の実施例3に係る冷蔵室2の内部の正面図で(ドア2a、2bは省略)ある。
本発明の実施形態例について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3と上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6の順番で構成されている。以降、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5をまとめて冷凍室7と以下では呼ぶ。冷蔵室2は左右に分割された回転式の冷蔵室ドア2a、2bを備え、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室ドア3a、上段冷凍室ドア4a、下段冷凍室ドア5a、野菜室ドア6aを備えている。以下では、冷蔵室ドア2a、2b、製氷室ドア3a、上段冷凍室ドア4a、下段冷凍室ドア5a、野菜室ドア6aを、単にドア2a、2b、3a、4a、5a、6aと以下では呼ぶ。ドア2aには庫内の温度設定の操作を行う操作部26を設けている。冷蔵庫1とドア2a、2bを固定するためにドアヒンジが冷蔵室2上部及び下部に設けてあり、上部のドアヒンジはドアヒンジカバー16で覆われている。また、庫外温度センサ37、及び庫外湿度センサ38(図2参照)は、冷蔵庫1の温度の影響を受け難い位置として、例えば、冷蔵庫1のドアヒンジカバー16の内部に設けている。
図2は図1に示した本発明の実施例1に係る冷蔵庫のA−A断面図である。冷蔵庫1の庫外と庫内は、外箱10aと内箱10bとの間に発泡断熱材を充填して形成される、断熱箱体10によって隔てられている。断熱箱体10には発泡断熱材に加えて複数の真空断熱材25を、外箱10aと内箱10bとの間に実装している。各貯蔵室は上断熱仕切壁28によって、冷蔵室2と上段冷凍室4、及び製氷室3が隔てられ、また、同様に下断熱仕切壁29によって下段冷凍室5と野菜室6が隔てられている。ドア2a、2bの庫内側には複数のドアポケット33a、33b、33cと、冷蔵室2には複数の棚34a、34b、34c、34d(総称して棚34)が上下方向に設けてあり、複数の貯蔵スペースに区画されている。
上断熱仕切壁28の上方には、貯蔵室35を設けている。一般に、貯蔵室35は冷蔵室2の温度帯よりも低めに設定されたチルドルームを設けていることが多い。貯蔵室35内の温度調整は、例えば、貯蔵室35の後方部の冷蔵室冷気ダクト11の途中に設けた専用の風量調整装置(図示なし)によって行なわれるが、貯蔵室35が冷え過ぎた場合は、貯蔵室35の下部に設けた温度調整用の加熱手段(一例としてヒータ19)によって加熱する場合もある。
上段冷凍室4及び製氷室3と下段冷凍室5との間には、断熱仕切壁40を設けている。ドア開口部に接する上断熱仕切り壁28、下断熱仕切り壁29、断熱仕切壁40には、それぞれ仕切りカバー36a、36b、36cを設けてある。上段冷凍室4、下段冷凍室5及び野菜室6には、それぞれの前方に備えたドア4a、5a、6aと一体に移動する収納容器4b、5b、6bがそれぞれ設けられており、ドア4a、5a、6aを手前側に引き出すことにより、収納容器4b、5b、6bも引き出せるようになっている。製氷室3にもドア3aと一体に移動する収納容器が設けられ、ドア3aを手前側に引き出すことにより、収納容器3bも引き出せる。ドア6aの下部にはカバー15を備えている。
冷却器14は下段冷凍室5の略背部に備えた冷却器収納室8内に設けてあり、冷却器14の上方に設けたファン9により、冷却器14と熱交換した冷気が冷蔵室冷気ダクト11、上段冷凍室冷気ダクト12、下段冷凍室送風ダクト13、及び製氷室送風ダクト(図示なし)を介して、冷蔵室2、上段冷凍室4、下段冷凍室5、製氷室3の各貯蔵室へ吐出口11a、11b、11c、及び12a、13a、13bからそれぞれ送られる。各貯蔵室への冷気の送風は、冷蔵室ダンパ20と冷凍室ダンパ21の開閉により制御される。冷蔵室ダンパ20、冷凍室ダンパ21にはそれぞれバッフル20a、21aを備えており、バッフル20a、21aはモータ駆動(図示なし)によって開閉角度が調整され、送風量を調整している。
冷却器14の下部にはラジアントヒータ22を設けている。除霜時に発生したドレン水(融解水)は樋23に一旦落下し、ドレン孔27を介して圧縮機24の上部に設けた蒸発皿32に排出される。冷蔵庫1の背面下部に設けた機械室39内には、圧縮機24の他に放熱器と放熱用の機械室ファン(図示なし)が配置されている。また、冷却器14に接触させるように、パイプヒータ43を設けている(詳細は図3参照)。冷蔵庫1の上壁上部後方にはメモリー、インターフェース回路を搭載した制御基板31が配置されており、制御基板31のROMに記憶された制御手段に従って冷凍サイクル、及び送風系の制御が実施される。制御基板31は基板カバー30で覆われている。
冷蔵室2を冷却する冷蔵室冷却運転の場合には、冷蔵室ダンパ20を開、冷凍室ダンパ21を閉にし、冷蔵室冷気ダクト11に設けた吐出口11a、11b、11cから冷蔵室2に冷気が送られる。冷蔵室2を冷却した後の冷気は、冷蔵室2下部に設けた冷気戻り口(図示なし)に流入し、その後、冷却器14に戻される。
野菜室6の冷却手段については種々の方法があるが、例えば、冷蔵室2を冷却した後に野菜室6に冷気を送る方法や、野菜室専用の風量調整装置(図示なし)を用いて、冷却器14で熱交換して発生した冷気を直接野菜室6に送る方法がある。本実施例においては、野菜室6への冷気の供給方法についてはいずれの場合でも良い。図2の記載例では、野菜室6に流入した冷気は、断熱仕切壁29の下部前方に設けた野菜室側の冷気戻り部18aから野菜室冷気戻りダクト18を介して、野菜室冷気戻り部18bから冷却器14下部に流入する。
冷凍室7(製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5)を冷却する冷凍室冷却運転の場合には、冷蔵室ダンパ20を閉、冷凍室ダンパ60を開にし、上段冷凍室冷気ダクト12、及び下段冷凍室冷気ダクト13のそれぞれに設けた複数の吐出口12a、13a、13bから冷気が吐出されて、上段冷凍室4、下段冷凍室5、及び製氷室3を冷却した後、冷却室冷気戻り部17から冷却器14に戻される。冷蔵室2、及び冷凍室7の温度は、庫内に設けた冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42で検知され、庫内の温度に応じて冷蔵室2と冷凍室7を同時に冷却する運転もあり、その場合には冷蔵室ダンパ20と冷凍室ダンパ21をいずれも開にして各貯蔵室に冷気を送風する。
図3は本発明の実施例1に係る冷却器14の周辺部を、冷蔵庫正面から見た図である。冷却器入口パイプ47と冷却器出口パイプ48に接続する冷媒パイプ50は、上下方向に折り返して7段のフィンチューブ式熱交換器(冷却器14)を構成している。冷却器14の上部に設けた冷却器入口パイプ47には、冷却器温度センサ49が設置されており、冷却器温度センサ49で検出される温度によって除霜運転に関する判定を行っている。冷却器14の下部に設けたラジアントヒータ22は、ヒータ線を内部に挿入したガラス管44と、その外周部に設けた金属製の放熱フィン46、及びガラス管44と金属フィン46の上部を覆うように設けた金属製の融解水滴下防止部45から構成されている。可燃性冷媒を使用した冷蔵庫1で採用される除霜ヒータの一例として、ラジアントヒータ22を示したが、庫内で可燃性冷媒が漏れた場合を想定して、ガラス管44の表面温度を可燃性冷媒の発火温度(イソブタンの場合494℃)よりも100℃程度低くする工夫がなされている。融解水滴下防止部45をガラス管44の上部に設けることによって、除霜時に生じた融解水がガラス管44の表面に直接滴下して、急激な温度変化によるガラス管44の破損を防止している。庫内循環空気の通風抵抗を考慮すると、融解水滴下防止部45は放熱フィン46の直径と同程度が好ましい。ラジアントヒータ22は、一般的に100W〜200W程度の電気ヒータである。
冷却器14の各段のフィン64の間に接触させるようにして、パイプヒータ43を設けている。パイプヒータ43の配置場所の一例として、冷却器14の最上段(1段目)と2段目の間、3段目と4段目の間、4段目と5段目の間、5段目と6段目の間、6段目と最下段(7段目)の間にパイプヒータ43を配置しており、冷却器14の背面側にも前面側と同じ位置にパイプヒータ43を延長して設けている。パイプヒータ43は金属製のパイプ内にヒータ線を挿入してあり、ヒータ線に通電することによって発熱させて、冷却器14のフィン64を直接加熱している。なお、パイプヒータ43の設置場所として一例を示したが、必ずしもこれに限るものではなく、冷却器14に成長する霜の分布に応じて配置するのが良い。本実施例では、冷却器14の下部に設けたラジアントヒータ22と冷却器14に直接接触するように配置したパイプヒータ43が、除霜時の電気ヒータによる加熱源となる。パイプヒータ43は、一般的に100W程度の電気ヒータである。
冷却器14の側方には冷蔵室冷気戻りダクト51を設けてあり、冷蔵室2を冷却した後の冷蔵室戻り冷気52は、冷蔵室冷気戻りダクト51と樋23の接続部で冷却器14側に向きが変わり、樋23、ラジアントヒータ22を通過し、冷却器14の最下段(7段目)から最上段(1段目)に向かって、冷蔵室冷気戻りダクト51を流れる冷気の向きと反対方向に流れる。
図4は本発明の実施例1に係る冷却器14のA−A断面図である。(a)は冷却器14に霜がない場合、(b)は冷却器14に霜が成長した場合である。冷却器14は、断熱箱体10の内側壁面と、冷却器カバー63の間に形成される冷却器収納室8に設置されている。冷却器カバー63の前面側には冷凍室背面部材62を設けてあり、冷却器カバー63と冷凍室背面部材62との間には、下段冷凍室冷気ダクト13を形成している。冷却器14の前面側にはバイパス風路前53、冷却器7の背面側にはバイパス風路後54が設けられており、これらは冷却器14の下段部に多量の霜が成長した場合でも、冷却性能が所定の時間、維持できるように設けたバイパス風路である。
図4(a)にバイパス風路の形状の一例を示しているが、バイパス風路前53は冷却器14の上から3段目の高さまで、冷却器カバー63と冷却器14の前側に隙間(2〜3mm程度)を設けており、バイパス風路後54は上から4段目の高さまで、断熱箱体10の内側壁面と冷却器14の後側に隙間(2〜3mm程度)を設けている。バイパス風路の幅は、いずれも冷却器14の幅とほぼ同じである。バイパス風路前53、バイパス風路後54の形状は、冷却器14の形状や冷却器14を通過する際の冷気の流れに応じて決定される。図4(b)に示すように、冷却器14の下部のフィン間に霜68が成長してくると、通風抵抗が大きくなるので、冷却器14に流入する冷気の一部はバイパス風路前53とバイパス風路後54に分配されて流れる。バイパス風路前53とバイパス風路後54を通過した冷気は、バイパス風路前53とバイパス風路後54を設けていない部分から再び冷却器14内に流入する。バイパス風路前53とバイパス風路後54に、冷蔵室2や冷凍室7の戻り冷気が流入してくるので、バイパス風路側のフィン端部に霜が成長し易くなる。従って、冷却時間の経過と共に冷却器14の下部と、バイパス風路前53とバイパス風路後54側のフィン端部に霜が多く見られるようになる。
冷却器14の各段の間に設けたパイプヒータ43を、霜が多く成長するバイパス風路前53とバイパス風路後54に重点的に設けている。ラジアントヒータ22によって、冷却器14の下部やその周囲部の加熱を行うので、冷却器14の最下段フィンの下側にはパイプヒータ43を配置していない。また、バイパス風路前53とバイパス風路後54を設けていない冷却器14の下流側では、着霜量が少ないので冷却器14の最上段フィンの上部と、2段目と3段目の間にはパイプヒータ43を配置していない。除霜運転時の冷却器14の霜の解け方については、図6、7、8を用いて説明する。
なお、冷却器カバー63と冷凍室背面部材62との間の下方が開口した、空気断熱部83を設けてある。冷却器14を加熱した際に、冷却器カバー63と冷凍室背面部材62を介して移動する熱が、冷凍室5に流入し難くしたものである。
図5は本発明の実施例1に係る除霜運転時の制御の一例である。冷蔵室温度センサ41と冷却器温度センサ49の経時変化を表すグラフに応じて、ファン9、ラジアントヒータ22、パイプヒータ43、冷蔵室ダンパ20、冷凍室ダンパ21、圧縮機24の制御の状況を、それぞれ示している。
1つの冷却器14で冷蔵庫1の全ての貯蔵室を冷却する冷蔵庫では、除霜中の冷凍室7の温度上昇をできるだけ抑えるために、除霜運転直前に冷凍室冷却運転を実施する場合が多い。従って、除霜開始時(t=t0)の冷却器温度センサ49で検出される温度は−30℃程度で、非常に低い温度からのスタートとなる。
除霜運転開始から実施する、ファン単独除霜運転について説明する。ファン単独除霜とは、除霜開始時にファン9をONにして、冷蔵室ダンパ20を開、冷凍室ダンパ21を閉、圧縮機24をOFFにして冷蔵室2の空気を循環させ、冷却器14及び冷却器14に成長した霜を加熱して温度上昇させる除霜運転である。
図5に示した例では、t=t2までファン単独除霜を実施し、t=t2からはファン9の運転に加えて、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにしている。t=t0〜t2までファン単独除霜を実施しているが、ラジアントヒータ22、またはパイプヒータ43をONにするタイミングは次のように決める。冷蔵室2の空気による加熱量が同じであれば、霜が多い時は冷却器14の温度上昇が緩やかになるので、所定の温度T=T1に到達するまでの時間は遅くなる。ファン単独除霜実施中のt=t1において、冷却器温度センサ49で検出される温度がT=T1に到達しない場合は霜が多いと見なし、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにする。一方、冷却器温度センサ49で検出される温度がT=T1に到達している場合は、そのままファン単独除霜をt=t2まで続ける。従って、ファン単独除霜中に冷却器14の温度上昇の割合を冷却器温度センサ49で検出される冷却器温度と、制御基板31に備えたタイマーを用いることによって演算処理し、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにするタイミングを決めることができる。
ファン単独除霜区間(t=t0〜t2)では、冷蔵室2の空気を熱源にして冷却器14と霜を加熱しているが、除霜ヒータに比べると加熱量は少なく、冷却器14から融解水が滴下するほど発生しない。しかしながら、約5℃の冷蔵室2の空気が霜層表面を通過する際にその一部を解かし、その際に発生した融解水は、霜層内に浸透して再凍結する現象が見られる。ファン単独除霜区間では、大部分の霜の融解は始まっていないので、冷却器温度センサ49で検出される温度は、温度上昇を伴う顕熱変化として現れる。例えば、除霜開始時t=t0では約−30℃であるが、冷蔵室2の空気を熱源にして冷却器14を加熱するので、t=t2(例えば20分)では約−5℃まで上昇する。ここでは冷却器温度センサ49の検出温度を示しているが、除霜ヒータを用いていないので、冷却器14の最上段と最下段の温度差は小さく、ほぼ均一に加熱される。ファン単独除霜区間となるt=t0〜t2では、冷蔵室2の空気温度と冷却器14の温度の差に基づく加熱によって冷却器14と冷却器14に付着している霜の温度が上昇するが、一方、冷蔵室2は霜によって冷却されるので、冷蔵室2の温度は除々に低下してくる。
次にt=t2で、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにし、引き続きファン9をONにして霜の融解を促進させる。ファン単独除霜区間よりも加熱量が多くなるため、冷却器14の温度上昇は急激に速くなり、霜が融解する約0℃の区間を経て、その後は冷却器14の温度は上昇していく。パイプヒータ43による冷却器14の加熱は、パイプヒータ43を冷却器14のフィンに直接接触させて配置しているので、冷却器14の温度上昇は速く、加熱し過ぎの恐れがある。従って、冷却器14に付着した霜がほぼ解けたと見なせる、例えばT4=1℃(t=t4)に到達した時点で、パイプヒータ43は先にOFFにする。
t=t2以降は、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43を組み合わせた異なる加熱形態によって、霜の融解を促進させている。すなわち、熱伝導が支配的となるパイプヒータ43による冷却器14の直接加熱と、ラジアントヒータ22による空気を介した間接加熱を、ファン9をONにした強制対流下で実施している。パイプヒータ43によって局所的に冷却器14を加熱しているが、ファン9をONにした状態で加熱しているので、冷却器14に温度分布が付き難く、速く熱が伝わる。パイプヒータ43を使用せずにパイプヒータ22の発熱量を大きくすると、ガラス管44の表面温度を可燃性冷媒の発火温度(イソブタンの場合494℃)より高くなってしまい、容易に発熱量を増やすことはできない。また、ラジアントヒータ22による加熱は、空気を介した間接加熱となるので、発熱量を増やすと特に冷却器14の下部、及び冷却器収納室8の加熱し過ぎが問題となる。除霜時の電気ヒータ入力の増加は、消費電力量の増加に直接影響するが、除霜時に電気ヒータによって加えられた熱量は、除霜終了後の再冷却運転時の熱負荷にもなるので、加熱し過ぎは省エネルギー性能の悪化を引き起こす。
次にt=t5(例えば、T5=3℃)では霜の融解が終了して、冷却器14の温度が高くなり始めるので、ファン9をOFFにして冷蔵室2への送風を停止する。冷蔵室2よりも冷却器14の温度が高くなると、ファン9をONにしても冷蔵室2を冷やすことはできないからである。t=t5〜t6では、T6=約7℃までラジアントヒータ22による加熱が実施される。この区間では、樋23に落下した霜の融解や、冷却器14以外、例えばファン9の周囲の霜の融解が主な目的である。この区間の加熱は、ラジアントヒータ22を利用して行う。冷却器14の霜が解けた後は霜による障害物がなくなるので、自然対流やふく射によって冷却器14の上部やその周辺部の加熱が行い易くなる。ラジアントヒータ22による加熱は、冷却器14の下部が加熱し過ぎになり易いので、除霜終了(t=t7)よりも先のt=t6でラジアントヒータ22をOFFにしている。その後は、冷却器14に加えられた熱の拡散を利用し、T7=約10℃になるまで(t=t7)放置する。これにより、冷却器14の下部の加熱し過ぎを抑えることができ、除霜終了時の冷却器14の上下方向の温度分布が小さくなり、省エネ性能が高まる。
本実施例では、ラジアントヒータ22、パイプヒータ43を用いた冷却器14や冷却器14に付着した霜の加熱を行う前に、電気ヒータを用いないファン単独除霜区間を設けている。図5に示した例では、ファン9を引き続きONにした状態で、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をt=t2で同時にONしているが、必ずしも同時でなくても良い。電気ヒータを使用する前のファン単独除霜実施時に得られる、霜の密度変化による通風抵抗の低減や、霜層内の伝熱性能向上は(図6参照)、引き続き行うファン9をON、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43を併用する加熱区間に影響を与え、冷却器14の加熱し過ぎを抑えながら霜の融解を促進させることができる。従って、電気ヒータを用いないファン単独除霜区間を長くしても、ファン9の運転に加えて、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43を併用した加熱によって霜の融解が促進され、除霜時間の延長を抑えることができ、その結果、冷凍室7の温度上昇を抑制することが可能となる。
次にファン単独除霜中の霜の解け方について説明する。
図6はファン単独除霜区間における冷却器14下部の霜を拡大した模式図である。(a)はファン単独除霜開始時(t=t0)、(b)はファン単独除霜終了時(t=t2)である。同様に図7は冷却器14の正面図で冷却器最下段の霜を拡大した模式図である。(a)はファン単独除霜開始時(t=t0)、(b)はt=t0〜t2、(c)はファン単独除霜時(t=t2)である。
初めに図6を用いて説明する。冷却器14の前側(冷凍室7側)にはバイパス風路前53、後側にはバイパス風路後54を設けている。冷却器14の最下段のフィン、すなわち冷蔵室2や冷凍室7から流入する戻り冷気と最初に熱交換する部分が最も熱伝達が良くなり、同時に物質移動も促進される。従って、冷却器14の最下段のフィン間に霜が多く成長するため通風抵抗が大きくなり、冷却器14の下部から流入する冷蔵室2や冷凍室7の冷気の一部が、バイパス風路前53、あるいはバイパス風路後54に流入し、その後、再び冷却器14内に流入する経路が形成される(図4(b)参照)。
冷却運転中のこのような流れによって、除霜開始時の冷却器14の下部のフィンに成長した霜68の様子は図6(a)に示す通りである。バイパス風路前53とバイパス風路後54には、フィン端部から霜68が成長するので、バイパス風路前53とバイパス風路後54の風路の一部を霜68が占めるようになる。冷却運転時に成長する霜68は低密度の霜なので、霜層内部に空気層を多く含んだ多孔質体となる。空気層を含んだ霜層によって、フィン間及びバイパス風路前53、バイパス風路後54の一部が閉塞されるので通風抵抗が増加し、また空気層を多く含んだ霜層が熱抵抗になるので、冷却器14を通過する際の空気の冷却効率が悪くなる。
このような状況になると、まず初めにt=t0〜t2の間、ファン単独除霜を実施する。ファン単独除霜とは、ファン9をONにして冷蔵室2の空気を循環させて冷却器14、及び冷却器14に付着した霜68の温度を高める運転である。冷却器14の下部に流入してきた冷蔵室2の冷気は、フィン間やバイパス風路前53、及びバイパス風路54のいずれかに分配されて流れる。冷蔵室2の空気は霜層表面を通過する際にその一部を解かしているが、加熱量が少ないので融解水66が冷却器14から落下するほど発生しない。図6(b)に示すように、霜層表面の融解によって生じた融解水66は、霜層内部に浸透して再凍結する。再凍結した領域をL1、融解水66の影響を受けていない霜の領域をL2とすると、L1の霜密度の方が高くなる。また、L1部の霜の密度が高くなるので、ファン単独除霜開始時(t=t0)の霜層全体の高さL0よりも、霜層表面の一部の融解が生じた後の(L1+L2)の方が低くなる。
以上より、ファン単独除霜運転区間中に、冷却器14に付着した霜層表面の一部が融解することによって、霜密度が高いL1の領域を得ることができるので、霜層全体の高さ(L1+L2)が低くなり、その結果、バイパス風路前53、バイパス風路後54に空気が流れ易くなる。また、空気層を含む霜層の一部の領域の霜密度を高くすることができるので、霜層内の伝熱性能を高くすることができる。すなわち、ファン単独除霜後に、パイプヒータ43をONにしてパイプヒータ43の周囲の霜を加熱する際に、霜層内の伝熱促進効果によって霜を効率よく解かすことができる。
同様の現象を図7の(a)、(b)、(c)を用いて説明する。冷却器14の最下段を冷蔵庫の正面から見た場合である。冷却運転時に冷蔵室2、冷凍室7から流入する空気の影響によって、冷却器14の最下段フィン端部に霜が多く成長する。(a)ファン単独除霜開始時(t=t0)では、霜層高さL0、フィン表面に霜が成長しているのでフィン間に形成される風路の幅はD0となる。冷蔵室2の空気を利用した冷却器14、及び霜68の加熱によって、図6で説明したように、融解水66の影響を受ける領域L1の密度が大きくなるので、霜層全体の高さ(L1+L2)は当初の霜層高さL0よりも低くなる。その結果、フィン間に形成される風路の幅はD1となってD0より広くなる。その後、t=t2までファン単独除霜を実施するので、融解水66の影響を受けて霜密度が高くなる領域L1が増え、その結果、フィン間に形成される風路の幅D2は広がる。
以上のように、ファン単独除霜区間(t=t0〜t2)では、霜層内の霜密度を高めることによって、(1)霜層高さ低下に伴う通風抵抗の低減と、(2)霜層内の熱抵抗低減に伴う伝熱性能向上が期待できる。このような効果が得られるので、後に行われるラジアントヒータ22とパイプヒータ43を用いた除霜を効率よく行うことができ、さらに省エネ性能が高まる。ファン単独除霜区間を長くすると、冷蔵室2の空気を利用した加熱量が増えるので、その分だけ除霜ヒータによる加熱量が減り、省エネ性能が向上する。加えて、ファン単独除霜時に霜層内の霜密度を高めることにより、t=t2以降に実施される除霜ヒータを使用した場合の除霜効率向上にも影響を及ぼすことができる。
ファン単独除霜区間を長くすると、除霜時の省エネ性能が高まることを説明したが、除霜ヒータを用いた際に霜の融解を促進させて効率良く霜を解かさないと、除霜終了までの時間が長くなってしまい、冷凍室7の温度上昇が問題になる。次にファン単独除霜を実施した後に行う、ファン9、ラジアントヒータ22、パイプヒータ43を用いた場合の霜の解け方について説明する。
図8は除霜ヒータを用いた場合の冷却器14下部の霜を拡大した模式図である。(a)はt=t2でファン単独除霜を終了し、ファン9をON、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにした直後の場合、(b)は霜の融解が進行しているt=t3の場合、(c)はラジアントヒータ22単独加熱をしているt=t5〜t6の場合の、それぞれの霜の解け方を示した。
除霜ヒータを用いて効率良く加熱を行うために、本実施例ではラジアントヒータ22とパイプヒータ43、及びファン9を運転しながら冷却器14、及び冷却器14に付着した霜68、69の加熱を行っている。冷却器14の下部に設けたラジアントヒータ22によって、冷却器14に流入してくる冷蔵室2の空気の加熱や、ふく射による加熱が行われ、冷却器14の最下段の霜68、69を効率良く解かすことができる。一方、冷却器14のフィン64に直接接触させて配置したパイプヒータ43からの熱は、フィン64や霜68、69に対して主に熱伝導によって伝えることができるので、加熱効率が高くなる。図8(a)に示したように、ファン単独除霜運転後の冷却器14、及び冷却器14に付着した霜層内には大きな温度分布は見られず、霜層内には霜密度が高くなった領域L1が形成されており、加熱された空気が通過し易いように、バイパス風路前53やバイパス風路後54には、ファン単独除霜区間(t=t0〜t2)の時よりも広い流路が形成されている(図7(c)参照)。霜層内部では霜密度が高くなった領域L1が形成されているので、パイプヒータ43の熱が霜層表面付近まで伝わり易くなる。一方、霜層表面の外側では、ラジアントヒータ22によって加熱された冷蔵室2の空気が通過するので霜が解け易い。従って、ファン単独除霜中に霜層内に霜密度が高い領域L1が得られるので霜層内の伝熱性能が良くなり、更にファン9を運転することによって加熱された空気を霜層の表面付近を通過させることができるので、霜は内側と外側から効率良く加熱できる。
図8(b)に示すように、霜の融解が進行しているt=t3では、融解水66が多くなるので霜層内に保持することができなくなり、冷却器14から落下している。ラジアントヒータ22の影響により、冷却器14の最下段から霜は解けてなくなり、最下段フィンの表面に霜の融解が完了した領域67が現れる。ファン9をONにしているので、フィン表面の領域67は冷却器14の下流側へと拡大していく。バイパス風路前53、バイパス風路後54を設置している冷却器14の上流側の着霜量は、バイパス風路を設けていない冷却器14の上流側に比べて多くなるが、ファン単独除霜区間で霜密度を高めた領域L1を形成することができるので、バイパス風路前53やバイパス風路後54に成長した霜を効率良く解かすことができる。更に、ファン9をONにしているので、局所的に冷却器14の温度が高くなり難い加熱手段となる。
冷却器14の下部に霜が多い場合、ファン9をOFF、ラジアントヒータ22をONにすると、加熱されて温度が高くなった空気は、冷凍室冷気戻り部17から冷凍室7に流入する。冷却器17の最下段のフィン間の霜と、バイパス風路前53、バイパス風路後54の通風抵抗が大きいためである。従って、ファン9がOFFの場合は、通風抵抗低減のためパイプヒータ43を用いた霜の局所的な融解を先に実施する必要があるが、本実施例のようにファン9をONにした状態で、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにするので、そのような心配はない。更に、ファン単独除霜区間(t=t0からt2)を長くしているので、その間に霜層表面の霜密度を高めた領域L1が形成されて霜層内の伝熱性能が高まり、また、霜層高さが低くなるので通風抵抗が少なくなり、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43をONにした時の除霜効率が高くなる。
図8(c)はファン9をOFFにした後に、ラジアントヒータ22をONにした場合(t=t5〜t6)である。パイプヒータ43による冷却器14の直接加熱は、T4=1℃に到達した(t=t4)時点でOFFにしている。t=t5〜t6では、冷却器温度センサ49で検出される温度は5℃程度と高いので、冷却器14のフィン表面の霜は、ほぼ解けているが、フィン表面に一部解け残った霜、樋23に落下した霜、及びファン9周辺部の霜の融解を目的に、ラジアントヒータ22のみの加熱を行う。ラジアントヒータ22によって加熱された加熱空気70は、霜がほとんどない状態ではバイパス風路前53、バイパス風路後54、及び冷却器14の各段のフィン間を通過し易くなっているので、冷却器入口パイプ47に設けた冷却器温度センサ49周辺部を加熱し易い。ファン9をOFFにした加熱であるので、冷却器14の最下段付近の温度が、冷却器14の最上段付近の温度よりも高くなり易い。冷却器14の最下段の加熱し過ぎを避けるために、t=t6でラジアントヒータ22をOFFにしている。除霜終了はT=T7(約10℃)に到達した時点で終了となるが、t=t6〜t7はラジアントヒータ22をOFFにして、冷却器14の最下段付近の熱が最上段に向かって拡散し、T=T7に到達するt=t7まで放置させておく。t=t5以降はラジアントヒータ22による加熱空気70の自然対流による加熱となるため、この対流を促進させるために冷凍室ダンパ21は開にした方が良い。
図9は本発明の実施例2の冷却器14の周辺部で、(a)は冷却器14を冷蔵庫正面から見た図、(b)は図9に示した冷却器14のB−B断面図である。第一の冷却器温度センサ81と第二の冷却器温度センサ82を設けたことを特徴とする。冷却器14に直接温度センサを取り付ける場合には、フィンの一部を除去して冷媒パイプ50に取り付ける必要があり、フィン枚数の減少や冷却器14の通風抵抗の増加を引き起こす。従って、第一の冷却器温度センサ81と第二の冷却器温度センサ82は、冷却器カバー63側に設けた方が良く、第一の冷却器温度センサ81は冷却器14の上段側、第二の冷却器温度センサ82は冷却器14の下段側の温度の検出を行い、これらの値を用いて除霜時の制御を行う。除霜時の具体的な制御例については、図11で説明する。
図10は本発明の実施例2の冷却器14の霜の解け方の模式図である。除霜時の霜の解け方と関連付けて、第一の冷却器温度センサ81と第二の冷却器温度センサ82の設置場所について説明する。冷蔵室冷気戻りダクト51を冷却器14の側方に設けている場合、冷蔵室冷気戻りダクト51と樋23の接続部で冷却器14側に冷蔵室戻り冷気52の向きが変わり、樋23、ラジアントヒータ22を通過し、冷却器14の最下段(7段目)から最上段(1段目)に向かって冷気が流れる。このような冷気の流れは、冷蔵室2を冷却している場合と、除霜時にファン9をONにしている場合に発生する。従って、冷却運転時に霜が成長し易い場所と、除霜時に冷気を流して霜の融解を促進している場所は一致している。しかしながら、冷蔵室冷気戻りダクト51から冷却器14に流入する冷気の流れは反転されるので、冷却器14に冷気が流入する際に速度分布が形成され、冷蔵室冷気戻りダクト52側の方が冷気が流れ難くなる。従って、冷却器14に付着している霜は、領域Aから領域Bに向かって霜が解ける傾向があるので、冷却器14の上段の冷蔵室冷気戻りダクト52側に設けた第一の冷却器温度センサ81と、冷却器14の下段の冷蔵室冷気戻りダクト52側に設けた第二の冷却器温度センサ82を用いて、冷却器14の温度を直接測定して除霜時の制御を実施する。冷却器温度センサ49を冷却器入口パイプ47に設けた場合に比べて、冷却器14の上下方向の温度分布を更に抑えることができるので、省エネルギー性能が高まる。
図11は本発明の実施例2に係る除霜運転時の制御の一例である。図5に示した実施例1に係る除霜運転と基本的な制御は同様であるが、第一の冷却器温度センサ81と第二の冷却器温度センサ82を用いて、ファン9、ラジアントヒータ22、パイプヒータ43の制御を実施し、除霜終了時の冷却器14の加熱し過ぎを抑えて省エネルギー性能をより高めている。ここではラジアントヒータ22とパイプヒータ43をOFFにするタイミングについて説明する。パイプヒータ43による冷却器14の加熱は、冷却器14の上段に設けた第一の冷却器温度センサ81が、例えばT4=1℃(t=t4)に到達した時点でOFFにする。
次に第一の冷却器温度センサ81が、例えばT5=3℃(t=t5)では、霜の融解が終了して、冷却器14の温度が高くなり始めるのでファン9をOFFにして冷蔵室2への送風を停止する。t=t5〜t6では、第二の冷却器温度センサ82を用いて冷却器14の下部を加熱し過ぎないように、T6(t=t6)に到達した時点でラジアントヒータ22をOFFにする。除霜終了(t=t7)よりも先のt=t6でラジアントヒータ22をOFFにしているので、その後は、冷却器14に加えられた熱の拡散を利用し、T7=約10℃になるまで(t=t7)放置する。実施例1では冷却器温度センサ49を、冷却器14から上方に離れた場所の冷却器入口パイプ47に設けているので、冷却器温度センサ49で検出する判定温度に到達した時には、既に冷却器14の最上段では判定温度を超えているので、冷却器14を直接温度測定できる第一の冷却器温度センサ81と、第二の冷却器温度センサ82を用いて除霜ヒータの制御を行うと、除霜終了時の冷却器14の上下方向の温度分布が小さくなり、より省エネルギー性能が高くなる。t=t0〜t2で実施されるファン単独除霜区間を除霜ヒータによる加熱の前に行い、その後のラジアントヒータ22とパイプヒータ43を併用した際の、霜の融解促進への影響は、実施例1と同様である。
図12は本発明の実施例3に係る冷蔵室2の内部の正面図である(ドア2a、2bは省略)。冷蔵室2内に冷気を供給する冷気ダクトを2つに分割し、除霜時に冷蔵室2の空気の熱源を使い易くしたことを特徴としている。第一の冷気ダクト71と第二の冷気ダクト72は、冷蔵室ツインダンパ75に設けた2つの開口部からなるバッフル75a、75bにそれぞれ接続されている。第一の冷気ダクト71で冷却する場合はバッフル75aを開、バッフル75bは閉、第二の冷気ダクト72で冷却する場合はバッフル75aを閉、バッフル75bは開、また、両方のダクトで冷却する場合はバッフル75a、75bをそれぞれ開にする。
第一の冷気ダクト71の途中には、上から順番に吐出口74a、74b、74c、74dを設けてあり、それぞれの吐出口から送風される冷気で、主に最上段の棚34aから棚34eに置かれた食品を主に冷却する。第二の冷気ダクト72の先端部には吐出口78a、78b、78c、78dを設けてあり、それぞれの吐出口から送風される冷気で、最上段の棚34やドアポケット33a、33b、33cに置かれた食品を冷却している。図2に示した冷蔵室2に設けた冷蔵室温度センサ41(第一の冷蔵室温度センサ)に追加して、冷蔵室2の天井部80に第二の冷蔵室温度センサ76を設けている。また、第二の冷気ダクト72の端部には、第二のファン73を設けており,最上段の棚34やドアポケット33a、33b、33cに置かれた食品を急速に冷却する際に運転する。
第二の冷気ダクト72から吐出される冷気は、冷蔵室2の天井部80に沿ってドアポケットが配置されているドア2a、2bの付近まで、主に冷蔵室2の内側壁面近くの冷却を実施している。冷却運転時には、第二の冷気ダクト72を用いた冷却では、冷蔵室2の天井面に沿った冷気の流れが主流となるので、冷蔵室2の内側壁面が冷やされて庫外からの熱侵入量が増えてしまい、常時、第二の冷気ダクト72を用いた冷却は冷却運転時の省エネ性を考慮すると望ましくない。従って、冷蔵室温度センサ41(第一の冷蔵室温度センサ)と第二の冷蔵室温度センサ76で検出される温度に応じて、第一の冷気ダクト71と第二の冷気ダクト72から送風量を調整し、冷蔵室2内の冷え過ぎを防止している。
一方、除霜運転時には、冷蔵室2の空気を熱源としたファン単独除霜を実施し、その後、ラジアントヒータ22とパイプヒータ43も併用したヒータ加熱を行っている。断熱箱体10の壁面を介して庫外から庫内に移動する熱が冷蔵室2の空気が持つ熱源となる。除霜中にファン9をONしてファン単独除霜、及び、その後のラジアントヒータ22とパイプヒータ43を利用した除霜を実施する際に、第二の冷気ダクト72を利用した冷蔵室2内の冷気送風を行うと、庫外からの熱侵入量を増やすことができるので、冷蔵室2の空気を熱源とした加熱量を増やすことができる。従って、除霜時の省エネルギー性能がより高くなる。図5に示したように、ファン単独除霜区間では冷蔵室2の温度が徐々に低下し、冷却器14、及び霜を加熱する能力が低下してくるが、例えば、冷蔵室温度センサ41の温度が所定の温度にまで低下した時に、第二の冷気ダクト72による単独冷気送風ができるようにツインダンパ75を切り替える。このようにして冷蔵室2の空気を熱源にしたファン単独除霜区間を、除霜ヒータによる加熱の前に実施することによって、省エネルギー性能が高い除霜運転を実施することが可能となる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(冷蔵温度帯の貯蔵室)
2a、2b 冷蔵室ドア
3 製氷室
3a 製氷室ドア
3b 収納容器
4 上段冷凍室
4a 上段冷凍室ドア
4b 収納容器
5 下段冷凍室
5a 下段冷凍室ドア
5b 収納容器
6 野菜室
6a 野菜室ドア
6b 収納容器
7 冷凍室(冷凍温度帯の貯蔵室)
8 冷却器収納室
9 第一のファン
10 断熱箱体
10a 外箱
10b 内箱
11 冷蔵室冷気ダクト
11a、11b、11c 冷蔵室冷気吐出口
12 上段冷凍室冷気ダクト
12a 吐出口
13 下段冷凍室冷気ダクト
13a、13b 吐出口
14 冷却器
15 カバー
16 ヒンジカバー
17 冷凍室冷気戻り部
18 野菜室冷気戻りダクト
18a 野菜室側の冷気戻り部
18b 野菜室冷気戻り部
19 ヒータ
20 冷蔵室ダンパ
20a バッフル
21 冷凍室ダンパ
21a バッフル
22 ラジアントヒータ(除霜ヒータ,第一の除霜ヒータ)
23 樋
24 圧縮機
25 真空断熱材
26 操作部
27 ドレン孔
28 上断熱仕切壁
29 下断熱仕切壁
30 基板カバー
31 制御基板
32 蒸発皿
33a、33b、33c ドアポケット
34a、34b、34c、34d 34e 棚
35 貯蔵室
36a、36b、36c 仕切りカバー
37 庫外温度センサ
38 庫外湿度センサ
39 機械室
40 断熱仕切壁
41 冷蔵室温度センサ(第一の冷蔵室温度センサ)
42 冷凍室温度センサ(冷凍室温度)
43 パイプヒータ(除霜ヒータ,第二の除霜ヒータ)
44 ガラス管
45 融解水滴下防止部
46 放熱フィン
47 冷却器入口パイプ
48 冷却器出口パイプ
49 冷却器温度センサ
50 冷媒パイプ
51 冷蔵室冷気戻りダクト
52 冷蔵室戻り冷気
53 バイパス風路前
54 バイパス風路後
60 製氷用水タンク
61 機械室
62 冷凍室背面部材
63 冷却器カバー
64 フィン
65 冷蔵室空気
66 融解水
67 フィン表面(霜の融解が完了した領域)
68 霜(着霜時)
69 霜(融解水浸透後の高密度領域)
70 加熱空気
71 第一の冷蔵室冷気ダクト
72 第二の冷蔵室冷気ダクト
73 第二のファン
74a、74b、74c、74d 冷蔵室冷気吐出口
75 冷蔵室ツインダンパ
75a、75b:バッフル
76 第二の冷蔵室温度センサ
77 駆動部
78a、78b、78c、78d 冷蔵室冷気吐出口
80 天井部
81 第一の冷却器温度センサ
82 第二の冷却器温度センサ
83 空気断熱部

Claims (3)

  1. 冷凍温度帯室と、冷蔵温度帯室と、圧縮機と、前記冷凍温度帯室と前記冷蔵温度帯室を冷却する冷却器と、前記冷却器で冷却された冷気を、前記冷凍温度帯室と前記冷蔵温度帯室に循環させる送風機と、前記冷却器から前記冷凍温度帯室への送風を制御する冷凍室ダンパと、前記冷却器から前記冷蔵温度帯室への送風を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷却器に付着した霜を解かす複数の除霜ヒータを備える冷蔵庫において、
    前記除霜ヒータは、前記冷却器の下方に配設したラジアントヒータと、前記冷却器に近接して配設したパイプヒータとを含み、
    前記圧縮機を停止中に、前記冷凍室ダンパを閉状態、前記冷蔵室ダンパを開状態にし、前記送風機を稼働してから前記複数の除霜ヒータを通電し、前記パイプヒータの通電開始時間から前記パイプヒータの通電終了時間までよりも、前記送風機を稼働させる時間を長くし
    前記パイプヒータをOFFにした後、前記送風機をOFFにし、その後に前記ラジアントヒータをOFFにすることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 記冷却器の温度を測定する冷却器温度センサを備え、
    前記圧縮機を停止中に、前記冷凍室ダンパを閉状態、前記冷蔵室ダンパを開状態にし、前記送風機を稼働させてから前記ラジアントヒータと前記パイプヒータに通電し、前記冷却器温度センサが所定の温度で前記パイプヒータの通電を終了させることを特徴とする、請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷却器前面側の区画壁上方に第一の冷却器温度センサと、前記区画壁下方に第二の冷却器温度センサと、を備え、
    前記圧縮機を停止中に、前記冷凍室ダンパを閉状態、前記冷蔵室ダンパを開状態にし、前記送風機を稼働させてから前記ラジアントヒータと前記パイプヒータに通電し、前記第一の冷却器温度センサが所定の温度で前記パイプヒータの通電を停止し、前記第二の冷却器温度センサが所定の温度で前記ラジアントヒータの通電を停止し、前記第一の冷却器温度センサが除霜終了を判定する温度で除霜運転を終了することを特徴とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
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