JP2013036340A - スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ - Google Patents

スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ Download PDF

Info

Publication number
JP2013036340A
JP2013036340A JP2011170340A JP2011170340A JP2013036340A JP 2013036340 A JP2013036340 A JP 2013036340A JP 2011170340 A JP2011170340 A JP 2011170340A JP 2011170340 A JP2011170340 A JP 2011170340A JP 2013036340 A JP2013036340 A JP 2013036340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
screw rotor
rotor
angle
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011170340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5464183B2 (ja
Inventor
Yuya Izawa
祐弥 井沢
Satoshi Umemura
聡 梅村
Takahisa Ban
高寿 坂
Hiroshi Inoue
拓 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2011170340A priority Critical patent/JP5464183B2/ja
Publication of JP2013036340A publication Critical patent/JP2013036340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5464183B2 publication Critical patent/JP5464183B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにする。
【解決手段】2スクリューロータ14と噛み合って回転する第1スクリューロータ13における条数は、第2スクリューロータ14における条数より多い。第2スクリューロータ12における条数をn、第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32の先端の回転軌跡である第2円C2と、第1スクリューロータ13のねじ歯22,23,24,25の先端の回転軌跡である第1円C1との一対の交点P2,P1が第2スクリューロータ14の回転中心を中心としてなす角度をγとすると、第2スクリューロータ14における吸入側端面141から吐出側端面142への歯形G2のねじり角Θは、式(1)を満たす角度である。
0<Θ≦360°−γ−360°/n・・・(1)
【選択図】図3

Description

本発明は、互いに噛み合って回転する一対のスクリューロータにおける条数が互いに異なるスクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャに関する。
スクリューロータを収容するハウジングと2つのスクリューロータとの間で内部圧縮を行いながら流体を移送するスクリューポンプでは、一対のスクリューロータの噛合部でブローホールが生じるという問題がある。スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とを連通してしまうブローホールの存在は、移送効率を下げたり、真空ポンプでは高い真空度の達成の妨げとなる。
特許文献1では、ブローホールを小さくするため、リード角を40°未満とする技術思想が開示されている。
特開平10−311288号公報
しかし、リード角を40°未満にしてブローホールを小さくしても、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とが連通してしまう状態が生じる場合があることを回避することはできない。
本発明は、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにすることを目的とする。
請求項1及び請求項2の発明は、互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおける条数が前記第2スクリューロータにおける条数より多く、これら2つのスクリューロータの回転によって流体が前記ロータハウジングの一端より吸入されると共に、他端より吐出されるスクリューポンプのスクリューロータを対象とし、請求項1の発明では、前記第2スクリューロータにおける条数をn、前記第2スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、前記第1スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が前記第2スクリューロータの回転中心を中心としてなす角度をγとすると、前記第2スクリューロータにおける吸入側端面から吐出側端面への歯形のねじり角Θは、式(1)を満たす角度である。
0<Θ≦360°−γ−360°/n・・・(1)
式(1)で示す設定では、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通することはない。
好適な例では、前記第2スクリューロータの歯先のシール角をδ、閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角Θは、式(2)を満たす角度である。
0<Θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・(2)
請求項3の発明は、互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおける条数が前記第2スクリューロータにおける条数より多く、これら2つのスクリューロータの回転によって流体が前記ロータハウジングの一端より吸入されると共に、他端より吐出されるスクリューポンプを対象とし、前記第2スクリューロータは、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の第2スクリューロータである。
請求項4の発明は、内燃機関に空気を過給するスーパーチャージャを対象とし、前記スーパーチャージャとして請求項3に記載のスクリューポンプを用いた。
本発明は、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにすることができるという優れた効果を奏する。
第1の実施形態を示すスクリューポンプの断面図。 第1スクリューロータ及び第2スクリューロータを示す斜視図。 (a)は、図1のA−A線断面図。(b)は、図1のB−B線断面図。 (a),(b)は、スクリューロータの周面を展開した展開図。 スクリューロータの周面を展開した展開図。 (a),(b)は、第2の実施形態を示す断面図。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、スクリューポンプ11を構成するロータハウジング12内には第1スクリューロータ13と第2スクリューロータ14とがそれぞれ回転可能に配設されている。第1スクリューロータ13の軸15の回転軸線151と第2スクリューロータ14の軸16の回転軸線161とは、互いに平行であり、軸15,16の基端(図1では右端)がモータハウジング17内に突出している。モータハウジング17内の電動モータ18の駆動力は、出力軸181及び軸継手19を介して軸15に伝達され、軸15が回転する。軸15の回転は、一対のギヤ20,21の噛合を介して軸16に伝えられ、軸16が軸15とは異なる方向へ回転する。これにより、第1スクリューロータ13は、矢印Wで示す方向に回転し、第2スクリューロータ14は、矢印Zで示す方向〔矢印Wで示す方向とは逆方向〕に互いに噛み合うように回転する。
図2に示すように、第1スクリューロータ13は、4条のスクリュー形状のねじ歯22,23,24,25及びねじ溝26,27,28,29を備えている。第2スクリューロータ14は、3条のスクリュー形状のねじ歯30,31,32及びねじ溝33,34,35を備えている。
図3(a),(b)に示すように、第1スクリューロータ13のねじ歯22,23,24,25は、第2スクリューロータ14のねじ溝33,34,35に入り込む。第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32は、第1スクリューロータ13のねじ溝26,27,28,29に入り込む。
図1に示すように、ロータハウジング12の一端をなす端壁122には流入口36がロータハウジング12内の吸入室121に連通するように形成されている。吸入室121内ではカバープレート37がスクリューロータ13,14の端面131,141に接合されている。カバープレート37には吸入口371が形成されている。
ロータハウジング12の他端(端壁122とは反対側)においてロータハウジング12の周壁123には流出口38がロータハウジング12内の吐出室124に連通するように形成されている。吐出室124内ではカバープレート39がスクリューロータ13,14の端面132,142に接合されている。カバープレート39には吐出口391が形成されている。
第1スクリューロータ13及び第2スクリューロータ14の回転に伴い、流入口36を介して流体(気体)が吸入室121へ吸入される。吸入室121に吸入された流体は、カバープレート37の吸入口371からねじ溝内に導入される。ねじ溝内に導入された流体は、吐出口391へ向かって移送され、吐出口391及び吐出室124を経由して流出口38からロータハウジング12外へ吐出される。
図3(a)は、吸入口371側のスクリューロータ13,14の端面131,141を示し、図3(b)は、吐出口391側のスクリューロータ13,14の端面132,142を示す。端面131,141,132,142は、軸15,16の回転軸線151,161に対して垂直な平面である。
端面131,132の外形は、第1スクリューロータ13の歯形G1を表し、端面141,142の外形は、第2スクリューロータ14の歯形G2を表す。端面131側の歯形G1を回転軸線151に沿って等速度で端面132の位置まで移動させながら、回転軸線151を中心にして矢印Wの方向へ等回転速度で歯形G1を回転させたときの歯形G1は、端面132側の歯形G1〔図3(a)に破線で図示〕に一致する。端面141側の歯形G2を回転軸線161に沿って等速度で端面142の位置まで移動させながら、回転軸線161を中心にして矢印Zの方向へ等回転速度で歯形G2を角度Θ〔図3(a)参照〕だけ回転させたときの歯形G2は、端面142側の歯形G2〔図3(a)に破線で図示〕に一致する。
以下においては、端面131,141側の歯形G1,G2を端面132,142の位置まで移動しながら回転した角度Θをねじり角Θと記す。
第1スクリューロータ13における条数mは、第2スクリューロータ14における条数nより多い。本実施形態では、m=4であり、n=3である。第2スクリューロータ14の先端140の回転軌跡である第2円C2と、第1スクリューロータ13の先端130の回転軌跡である第1円C1との一対の交点P1,P2が第2スクリューロータ14の回転中心(回転軸線161)を中心としてなす角度をγとする。そうした場合、第2スクリューロータ14における吸入側端面141から吐出側端面142への歯形G2のねじり角Θは、式(1)を満たす角度に設定されている。
0<Θ≦360°−γ−360°/n・・・(1)
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
図4(a),(b)及び図5は、スクリューロータ13,14の周面を展開した展開図であり、スクリューロータ13,14の周面とロータハウジング12の内周面120との間に生じる閉じ込め室が模式的に表されている。
図4(a)は、ねじり角Θが0<Θ<360°−γ−360°/nの範囲にあるときの閉じ込め室の推移を表し、図4(b)は、ねじり角Θ=360°−γ−360°/nのときの閉じ込め室の推移を表す。図5は、ねじり角ΘがΘ>360°−γ−360°/nのときの閉じ込め室の推移を表す。図4(a)の展開図Fa1、図4(b)の展開図Fb1、及び図5の展開図Fc1は、第1スクリューロータ13の回転角度が0°のときの状態を示す。図3(a),(b)は、第1スクリューロータ13の回転角度が0°のときの状態に対応する。図4(a)の展開図Fa2、図4(b)の展開図Fb2、及び図5の展開図Fc2は、第1スクリューロータ13の回転角度が45°のときの状態を示し、図4(a)の展開図Fa3、図4(b)の展開図Fb3、及び図5の展開図Fc3は、第1スクリューロータ13の回転角度が90°のときの状態を示す。
図4(a)における囲い円Ba1,Ba2,Ba3,Ba4は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図4(b)における囲い円Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図5における囲い円Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10は、ブローホールがある場所を概略的に示している。囲い円Ba1,Ba2,Ba3,Ba4,Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7,Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10の大きさは、ブローホールの大きさ(通過断面積)を概略的に示している。図4(a),(b)及び図5に示すように、ねじり角Θが大きくなるほどブローホールの大きさ(通過断面積)が小さくなる。
図4(a)における第2スクリューロータ14側の領域Sa21,Sa22,Sa23及び第1スクリューロータ13側における領域Sa11,Sa12,Sa3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Da21,Da22,Da23,Da4及び第1スクリューロータ13側における領域Da11,Da12,Da13,Da5は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Ea21,Ea22及び第1スクリューロータ13側における領域Ea11,Ea12,Ea3は、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない閉じ込め室である。第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fa1から展開図Fa2へ移行)すると、領域Ea11が領域Ea12へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行(展開図Fa2から展開図Fa3へ移行)すると、領域Ea12が領域Da5へ推移する。又、第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行すると、領域Ea21が領域Ea22へ推移し、第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行すると、領域Ea22が領域Da4へ推移する。
図4(a)における領域Ea11,Ea21は、囲い円Ba1で示すブローホールに連通していない。なお、第2スクリューロータ14より第1スクリューロータ13の方が条数が多いので、第2スクリューロータの領域Ea21が閉じ込め領域となる場合は、第1スクリューロータ13側の領域Ea11は当然に閉じ込め領域となる。領域Ea12,Ea22は、囲い円Ba2で示すブローホールに連通しておらず、領域Ea3は、囲い円Ba3,Ba4で示すブローホールに連通していない。つまり、0<Θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域Ea21,Ea22,Ea11,Ea12,Ea3が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じる。又、0<Θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまうことはない。
図4(b)における第2スクリューロータ14側の領域Sb21,Sb22,Sb23及び第1スクリューロータ13側における領域Sb11,Sb12,Sb3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Db21,Db22,Db23,Db4,Db5及び第1スクリューロータ13側における領域Db11,Db12,Db13,Db5は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Eb21及び第1スクリューロータ13側における領域Eb11,Eb12,Eb3は、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない閉じ込め室である。第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fb1から展開図Fb2へ移行)すると、領域Eb21が領域Db4へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°(展開図Fb2から展開図Fb3へ移行)へ移行すると、領域Db4が領域Db5へ推移する。又、第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行すると、領域Eb11が領域Eb12へ推移し、第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行すると、領域Eb12が領域Db5へ推移する。
図4(b)における領域Eb11,Eb21は、囲い円Bb1,Bb2で示すブローホールに連通していない。領域Eb12は、囲い円Bb3,Bb4で示すブローホールに連通しておらず、領域Eb3は、囲い円Bb5,Bb6,Bb7で示すブローホールに連通していない。つまり、Θ=360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域Eb11,Eb21,Eb12,Eb3(閉じ込め室)が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じる。又、Θ=360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまうことはない。
図5における第2スクリューロータ14側の領域Sc21,Sc22,Sc23,Sc24,Sc25,Sc26,Sc1,Sc2及び第1スクリューロータ13側における領域Sc11,Sc12,Sc13,Sc14,Sc15,Sc16,Sc3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Dc21,Dc22,Dc23,Dc24及び第1スクリューロータ13側における領域Dc11,Dc12,Dc1は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。
第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fc1から展開図Fc2へ移行)すると、領域Sc24が領域Sc25へ推移すると共に、領域Dc21が領域Dc22へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°(展開図Fc2から展開図Fc3へ移行)へ移行すると、領域Sc25が領域Sc26へ推移すると共に、領域Dc22が領域Sc2へ推移する。
第2スクリューロータ14側では、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域(閉じ込め室)は生じない。又、展開図Fc3において、吸入口371に直通する領域Sc23には領域Sc26がブローホールBc10を介して連通している。さらに、領域Sc26には領域Sc2がブローホールBc7を介して連通しており、且つ領域Sc2には領域Sc4がブローホールBc8を介して連通している。つまり、Θ>360°−γ−360°/nの条件の場合には、第2スクリューロータ14側においては吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまう。又、Θ>360°−γ−360°/nの条件の場合には、第2スクリューロータ14側においては吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域(閉じ込め室)が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じることはない。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)ねじり角Θは、式(1)で示す大きさに設定されている。
0<Θ≦360°−γ−360°/n・・・(1)
式(1)で示す設定がなされているため、スクリューポンプ11の吸入口371(吸入雰囲気)側と吐出口391(吐出雰囲気)側とがブローホールを介して連通することはない。
(2)ねじり角Θが360°−γ−360°/nより大きい場合では、図5の領域Dc21の形状から明らかなように、ねじり角Θが式(1)を満たす場合に比べて吸入量が減少し、必要な吸入量を確保するためにはスクリューポンプの体格を大きくする必要がある。従って、ねじり角Θが360°−γ−360°/nより大きい場合と比較して、ねじり角Θが式(1)を満たすことでスクリューポンプ11の小体格化を実現できる。
次に、図6(a),(b)の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32の先端には円弧面形状のシール面301,311,321が形成されている。シール面301,311,321は、これを挟んで隣り合うねじ溝間の流体洩れの抑制に寄与する。
回転軸線161を中心とするシール面301,311,321の角度(シール角)をδ〔図6(a)ではシール面321のシール角δのみ図示〕、第2スクリューロータ14側の閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角Θは、式(2)で示す大きさに設定されている。
0<Θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・(2)
例えば、δ=6°、n=3、γ=110°の場合、M=1の場合にはΘ=136°であり、M=2の場合にはΘ=16°である。δ=6°、n=3、γ=110°、M=3の場合には、Θ=−104°となり、式(2)は不成立となる。
シール面301,311,321がある場合にも、ねじり角Θを式(2)で示す大きさに設定すれば、スクリューポンプ11の吸入口371(吸入雰囲気)側と吐出口391(吐出雰囲気)側とがブローホールを介して連通することはない。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態における第1スクリューロータ13の軸15に車両の内燃機関の回転出力を入力する構成とし、空気を吸入室121に送って流出口38から内燃機関に供給するようにしたスーパーチャージャを構成してもよい。
本発明のスクリューロータ13,14を用いたスクリューポンプでは、スクリューポンプの回転数が低い場合には閉じ込め室の存在によって流体(気体)が定容積で吸入側から吐出側へ移送される。つまり、本発明のスクリューロータ13,14を用いたスクリューポンプは、容積型ポンプとして働き、流体(気体)は、外部圧縮される。
スクリューポンプの回転数が高い場合には、ブローホールにおける流体(気体)洩れの影響が小さくなる。つまり、本発明のスクリューポンプの回転数が高い場合には、カバープレート37,39間で閉じ込め室がスクリューロータ13,14の回転に伴って容積減少し、流体(気体)がカバープレート37,39間で実質的に内部圧縮される。
本発明のスクリューポンプを利用したスーパーチャージャでは、内燃機関の低回転時(例えばアイドリング状態)のような過給が不要な場合には内部圧縮が行なわれずに外部圧縮のみで流体の移送が行なわれるから、過給圧が低くなる。これによりスーパーチャージャーの消費動力が低減される。又、内燃機関の高回転時(例えば高速走行状態)のような過給が望ましい場合には外部圧縮に加えて内部圧縮が行なわれるから、内燃機関が要求する高い過給圧を確保することができる。
つまり、本発明のスクリューポンプは、内燃機関のスーパーチャージャとして利用する上で好適である。
○第1スクリューロータの条数が3で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプに本発明を適用してもよい。特に、第1スクリューロータの条数が6で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプ、あるいは第1スクリューロータの条数が5で第2スクリューロータの条数が3のスクリューポンプは、ブローホールを小さくすることができるので、本発明の適用対象として好ましい。
○第1スクリューロータ13の軸15を電動モータ18に直結する代わりに、第2スクリューロータ14の軸16を電動モータ18に直結してもよい。
11…スクリューポンプ。12…ロータハウジング。13…第1スクリューロータ。14…第2スクリューロータ。141…吸入側の端面。142…吐出側の端面。30,31,32…ねじ歯。C1…第1円。C2…第2円。P1,P2…交点。Θ…ねじり角。γ…角度。δ…シール角。G2…歯形。

Claims (4)

  1. 互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおける条数が前記第2スクリューロータにおける条数より多く、これら2つのスクリューロータの回転によって流体が前記ロータハウジングの一端より吸入されると共に、他端より吐出されるスクリューポンプのスクリューロータにおいて、
    前記第2スクリューロータにおける条数をn、前記第2スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、前記第1スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が前記第2スクリューロータの回転中心を中心としてなす角度をγとすると、前記第2スクリューロータにおける吸入側端面から吐出側端面への歯形のねじり角Θは、式(1)を満たす角度であるスクリューポンプのスクリューロータ。
    0<Θ≦360°−γ−360°/n・・・(1)
  2. 前記第2スクリューロータの前記ねじ歯のシール角をδ、閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角Θは、式(2)を満たす角度である請求項1に記載のスクリューポンプのスクリューロータ。
    0<Θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・(2)
  3. 互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおける条数が前記第2スクリューロータにおける条数より多く、これら2つのスクリューロータの回転によって流体が前記ロータハウジングの一端より吸入されると共に、他端より吐出されるスクリューポンプにおいて、
    前記第2スクリューロータは、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の第2スクリューロータであるスクリューポンプ。
  4. 内燃機関に空気を過給するスーパーチャージャにおいて、
    前記スーパーチャージャとして請求項3に記載のスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ。
JP2011170340A 2011-08-03 2011-08-03 スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ Expired - Fee Related JP5464183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011170340A JP5464183B2 (ja) 2011-08-03 2011-08-03 スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011170340A JP5464183B2 (ja) 2011-08-03 2011-08-03 スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013036340A true JP2013036340A (ja) 2013-02-21
JP5464183B2 JP5464183B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=47886185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011170340A Expired - Fee Related JP5464183B2 (ja) 2011-08-03 2011-08-03 スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5464183B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103671109A (zh) * 2014-01-14 2014-03-26 淄博景曜真空设备有限公司 一种棱杆真空泵
CN104141606A (zh) * 2014-07-07 2014-11-12 扬州大学 锥形双螺杆压缩泵
JP2020106025A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 東莞赫升機電有限公司 スタッキングローター式スクリューコンプレッサー

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10311288A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 T D Giken:Kk スクリュー型真空ポンプおよびスクリュー加工機
JP2006329191A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Eaton Corp ルーツタイプのスーパーチャージャー用のローター

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10311288A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 T D Giken:Kk スクリュー型真空ポンプおよびスクリュー加工機
JP2006329191A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Eaton Corp ルーツタイプのスーパーチャージャー用のローター

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103671109A (zh) * 2014-01-14 2014-03-26 淄博景曜真空设备有限公司 一种棱杆真空泵
CN103671109B (zh) * 2014-01-14 2015-11-18 淄博景曜真空设备有限公司 一种棱杆真空泵
CN104141606A (zh) * 2014-07-07 2014-11-12 扬州大学 锥形双螺杆压缩泵
JP2020106025A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 東莞赫升機電有限公司 スタッキングローター式スクリューコンプレッサー

Also Published As

Publication number Publication date
JP5464183B2 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5721078B2 (ja) 高効率スーパチャージャ出口
CN105190044B (zh) 涡旋式压缩机
US8936450B2 (en) Roots fluid machine with reduced gas leakage
JP5464183B2 (ja) スクリューポンプのスクリューロータ、スクリューポンプ及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ
JP2013515202A (ja) スーパーチャージャのタイミングギアオイルポンプ
TW201109527A (en) Screw rotor
TWI237093B (en) Multi-staged vacuum pump
US9938974B2 (en) Supercharger assembly with rotor end face seal and method of manufacturing a supercharger assembly
US8992195B2 (en) Screw compressor including a single screw rotor with first and second screw groove being bilaterally symmetric
JP2009046983A (ja) スクリュー圧縮機
JP2013142342A (ja) スクリューポンプ、及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ
JP6507998B2 (ja) 燃料ポンプ
US5336069A (en) Rotary piston fluid pump
KR20060087259A (ko) 복식 로터리 압축기의 압축기구부 조립 구조
US20080193316A1 (en) Roots pump
JPH1082385A (ja) リショルム型コンプレッサのケーシング構造
CN101338748A (zh) 马达直驱式空气泵浦与应用及制造方法
WO2020053976A1 (ja) スクリュー圧縮機
JP2001317478A (ja) 流体機械
JP2008215346A (ja) ルーツ式ポンプ
JP2001241391A (ja) 流体ポンプ
JP2001248578A (ja) 流体機械
JP4443263B2 (ja) ハイブリッド圧縮機を使用した車両用冷凍システムの能力設定方法
JP2014163275A (ja) ルーツ式流体機械
TW201943962A (zh) 泵裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140106

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees