JP2013142342A - スクリューポンプ、及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにし、且つ圧縮比の低下を回避する。
【解決手段】第1スクリューロータ13の条数は、第2スクリューロータ14の条数より多い。第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141側の第1リード角は、吐出側ロータ端面142側の第2リード角よりも大きい。第2スクリューロータ14の条数をn、第2スクリューロータ14のねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、第1スクリューロータ13のねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が第2スクリューロータ14の回転中心を中心としてなす角度をγとすると、第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141から吐出側ロータ端面142への歯形のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度である。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
【選択図】図1
【解決手段】第1スクリューロータ13の条数は、第2スクリューロータ14の条数より多い。第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141側の第1リード角は、吐出側ロータ端面142側の第2リード角よりも大きい。第2スクリューロータ14の条数をn、第2スクリューロータ14のねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、第1スクリューロータ13のねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が第2スクリューロータ14の回転中心を中心としてなす角度をγとすると、第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141から吐出側ロータ端面142への歯形のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度である。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに噛み合って回転する一対のスクリューロータにおける条数が互いに異なるスクリューポンプ、及びスクリューポンプを用いたスーパーチャージャに関する。
スクリューロータを収容するハウジングと2つのスクリューロータとの間で内部圧縮を行いながら流体を移送するスクリューポンプでは、一対のスクリューロータの噛合部でブローホールが生じるという問題がある。スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とを連通してしまうブローホールの存在は、移送効率を下げる。
リード角が大きくなるとブローホールも大きくなるため、特許文献1では、ブローホールを小さくするためにリード角を40°未満とする技術思想が開示されている。
しかし、リード角を40°未満にしてブローホールを小さくしても、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とが連通してしまう状態が生じる場合があることを回避することはできない。又、リード角を小さくすると、圧縮比が低くなるという問題がある。
本発明は、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにし、且つ圧縮比の低下を回避することを目的とする。
請求項1乃至請求項6の発明は、ねじ歯が互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおけるねじ歯の条数が前記第2スクリューロータにおけるねじ歯の条数より多く、前記ロータハウジングと各スクリューロータとの間に両スクリューロータのねじ歯で互いに仕切られた複数の閉じ込め室が形成され、両スクリューロータの回転により前記閉じ込め室内の流体が吸気側から排気口側に移送されるスクリューポンプを対象とし、請求項1の発明では、前記第2スクリューロータのねじ歯のリード角の大きさは、吸入側ロータ端面側から吐出側ロータ端面側に向かって小さくなっており、前記第2スクリューロータにおけるねじ歯の条数をn、前記第2スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、前記第1スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が前記第2スクリューロータの回転中心を中心としてなす角度をγとすると、前記第2スクリューロータにおける吸入側ロータ端面から吐出側ロータ端面への歯形のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度である。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
式〈1〉で示す設定では、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通することはない。又、第2スクリューロータのねじ歯のリード角の大きさを吸入側ロータ端面側から吐出側ロータ端面側に向かって小さくするようにした構成では、圧縮比を高めることができる。
式〈1〉で示す設定では、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通することはない。又、第2スクリューロータのねじ歯のリード角の大きさを吸入側ロータ端面側から吐出側ロータ端面側に向かって小さくするようにした構成では、圧縮比を高めることができる。
好適な例では、前記第2スクリューロータの周面と前記ロータハウジングの内周面との間に形成される空間が前記第2スクリューロータの複数のねじ歯により複数に区画されることにより複数の閉じ込め室が形成され、前記閉じ込め室のうち少なくとも1つは、前記ロータハウジング内にロータ室を形成する吸入側室形成面及び吐出側室形成面が閉じ込め面である。
好適な例では、前記吸入側ロータ端面を始端とする第1リード角は、一定の角度αであり、前記吐出側ロータ端面を終端とする第2リード角は、一定の角度βであり、α>βである。
好適な例では、前記角度αは、90°である。
好適な例では、リード角が前記第1リード角から前記第2リード角へと徐々に変化する徐変接続部が設けられている。
好適な例では、リード角が前記第1リード角から前記第2リード角へと徐々に変化する徐変接続部が設けられている。
リード角が徐々に変化する徐変接続部の存在は、スクリューロータの製作容易性に寄与する。
好適な例では、前記第2スクリューロータの歯先のシール角をδ、閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角θは、式〈2〉を満たす角度である。
好適な例では、前記第2スクリューロータの歯先のシール角をδ、閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角θは、式〈2〉を満たす角度である。
0<θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・〈2〉
請求項7の発明は、内燃機関に空気を過給するスーパーチャージャを対象とし、前記スーパーチャージャとして請求項6に記載のスクリューポンプを用いた。
請求項7の発明は、内燃機関に空気を過給するスーパーチャージャを対象とし、前記スーパーチャージャとして請求項6に記載のスクリューポンプを用いた。
本発明は、スクリューポンプの吸入雰囲気側と吐出雰囲気側とがブローホールを介して連通しないようにし、且つ圧縮比の低下を回避することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1に示すように、スクリューポンプ11を構成するロータハウジング12内には第1スクリューロータ13と第2スクリューロータ14とがそれぞれ回転可能に配設されている。第1スクリューロータ13の軸15の回転軸線151と第2スクリューロータ14の軸16の回転軸線161とは、互いに平行であり、軸15,16の基端(図1では右端)がモータハウジング17内に突出している。モータハウジング17内の電動モータ18の駆動力は、出力軸181及び軸継手19を介して軸15に伝達され、軸15が回転する。軸15の回転は、一対のギヤ20,21の噛合を介して軸16に伝えられ、軸16が軸15とは異なる方向へ回転する。これにより、第1スクリューロータ13は、矢印Wで示す方向に回転し、第2スクリューロータ14は、矢印Zで示す方向〔矢印Wで示す方向とは逆方向〕に互いに噛み合うように回転する。
図1に示すように、スクリューポンプ11を構成するロータハウジング12内には第1スクリューロータ13と第2スクリューロータ14とがそれぞれ回転可能に配設されている。第1スクリューロータ13の軸15の回転軸線151と第2スクリューロータ14の軸16の回転軸線161とは、互いに平行であり、軸15,16の基端(図1では右端)がモータハウジング17内に突出している。モータハウジング17内の電動モータ18の駆動力は、出力軸181及び軸継手19を介して軸15に伝達され、軸15が回転する。軸15の回転は、一対のギヤ20,21の噛合を介して軸16に伝えられ、軸16が軸15とは異なる方向へ回転する。これにより、第1スクリューロータ13は、矢印Wで示す方向に回転し、第2スクリューロータ14は、矢印Zで示す方向〔矢印Wで示す方向とは逆方向〕に互いに噛み合うように回転する。
本実施形態では、スクリューロータ13,14の外径をDoとすると、スクリューロータ13,14の全長は、1.64×Doであり、軸間ピッチは、0.67×Doである。
図2に示すように、第1スクリューロータ13は、4条のスクリュー形状のねじ歯22,23,24,25及びねじ溝26,27,28,29を備えている。第2スクリューロータ14は、3条のスクリュー形状のねじ歯30,31,32及びねじ溝33,34,35を備えている。
図2に示すように、第1スクリューロータ13は、4条のスクリュー形状のねじ歯22,23,24,25及びねじ溝26,27,28,29を備えている。第2スクリューロータ14は、3条のスクリュー形状のねじ歯30,31,32及びねじ溝33,34,35を備えている。
図3(a),(b)に示すように、第1スクリューロータ13のねじ歯22,23,24,25は、第2スクリューロータ14のねじ溝33,34,35に入り込む。第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32は、第1スクリューロータ13のねじ溝26,27,28,29に入り込む。
第2スクリューロータ14の周面14Sとロータハウジング12の内周面120との間に形成される空間は、第2スクリューロータ14の複数のねじ歯30,31,32により複数の閉じ込め室(ねじ溝33,34,35)に区画形成されている。
図1に示すように、ロータハウジング12の一端をなす端壁122には流入口36がロータハウジング12内の吸入室121に連通するように形成されている。吸入室121内ではカバープレート37がスクリューロータ13,14の吸入側ロータ端面131,141に接合されている。カバープレート37には吸入口371が形成されている。
ロータハウジング12の他端(端壁122とは反対側)においてロータハウジング12の周壁123には流出口38がロータハウジング12内の吐出室124に連通するように形成されている。吐出室124内ではカバープレート39がスクリューロータ13,14の吐出側ロータ端面132,142に接合されている。カバープレート39には吐出口391が形成されている。
スクリューロータ13,14側におけるカバープレート37,39の内面である吸入側室形成面372及び吐出側室形成面392は、ロータハウジング12の内周面120と共にロータ室Rを形成しており、第1スクリューロータ13及び第2スクリューロータ14がロータ室Rに収容されている。
第1スクリューロータ13及び第2スクリューロータ14の回転に伴い、流入口36を介して流体(気体)が吸入室121へ吸入される。吸入室121に吸入された流体は、カバープレート37の吸入口371からねじ溝内に導入される。ねじ溝内に導入された流体は、吐出口391へ向かって移送され、吐出口391及び吐出室124を経由して流出口38からロータハウジング12外へ吐出される。
図3(a)は、吸入口371側のスクリューロータ13,14の吸入側ロータ端面131,141を示し、図3(b)は、吐出口391側のスクリューロータ13,14の吐出側ロータ端面132,142を示す。吸入側ロータ端面131,141及び吐出側ロータ端面132,142は、軸15,16の回転軸線151,161に対して垂直な平面である。吸入側ロータ端面131及び吐出側ロータ端面132の外形は、第1スクリューロータ13の歯形G1を表し、吸入側ロータ端面141及び吐出側ロータ端面142の外形は、第2スクリューロータ14の歯形G2を表す。
図1及び図2に示すように、第1スクリューロータ13は、ストレート部133と捩れ部134とから構成されている。ストレート部133は、吸入側ロータ端面131側の歯形G1を回転軸線151に沿って距離L1だけ平行移動して得られる形状に形成されている。捩れ部134は、平行移動後に、歯形G1を回転軸線151に沿って等速度で距離L2(=Lo−L1)だけ移動させながら、回転軸線151を中心にして矢印Wの方向へ等回転速度で回転させて吐出側ロータ端面132の位置に配置することによって得られる形状に形成されている。第2スクリューロータ14は、ストレート部143と捩れ部144とから構成されている。ストレート部143は、吸入側ロータ端面141側の歯形G2を回転軸線151に沿って距離L1だけ平行移動して得られる形状に形成されている。捩れ部144は、平行移動後に、歯形G2を回転軸線151に沿って等速度で距離L2だけ移動させながら、回転軸線161を中心にして矢印Zの方向へ等回転速度で回転させて吐出側ロータ端面142の位置に配置することによって得られる形状である。
以下においては、吸入側ロータ端面131,141側の歯形G1,G2を吐出側ロータ端面132,142の位置まで移動しながら回転した角度θをねじり角θと記す。
第1スクリューロータ13における条数mは、第2スクリューロータ14における条数nより多い。本実施形態では、m=4であり、n=3である。第2スクリューロータ14の先端140の回転軌跡である第2円C2と、第1スクリューロータ13の先端130の回転軌跡である第1円C1との一対の交点P1,P2が第2スクリューロータ14の回転中心(回転軸線161)を中心としてなす角度をγとする。そうした場合、第2スクリューロータ14における吸入側ロータ端面141から吐出側ロータ端面142への歯形G2のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度に設定されている。
第1スクリューロータ13における条数mは、第2スクリューロータ14における条数nより多い。本実施形態では、m=4であり、n=3である。第2スクリューロータ14の先端140の回転軌跡である第2円C2と、第1スクリューロータ13の先端130の回転軌跡である第1円C1との一対の交点P1,P2が第2スクリューロータ14の回転中心(回転軸線161)を中心としてなす角度をγとする。そうした場合、第2スクリューロータ14における吸入側ロータ端面141から吐出側ロータ端面142への歯形G2のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度に設定されている。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
図5に示す第1スクリューロータ13Kは、歯形G1を等速度で距離Lo(=1.64×Do)だけ移動させながら、回転軸線151を中心にして矢印Wの方向へ等回転速度で回転させることによって得られる形状に形成されている。図5に示す第2スクリューロータ14Kは、歯形G2を等速度で距離Loだけ移動させながら、回転軸線161を中心にして矢印Zの方向へ等回転速度で回転させることによって得られる形状に形成されている。第1スクリューロータ13K及び第2スクリューロータ14Kを用いた構成においても、式〈1〉を満たすねじ角θが設定されている。
図5に示す第1スクリューロータ13Kは、歯形G1を等速度で距離Lo(=1.64×Do)だけ移動させながら、回転軸線151を中心にして矢印Wの方向へ等回転速度で回転させることによって得られる形状に形成されている。図5に示す第2スクリューロータ14Kは、歯形G2を等速度で距離Loだけ移動させながら、回転軸線161を中心にして矢印Zの方向へ等回転速度で回転させることによって得られる形状に形成されている。第1スクリューロータ13K及び第2スクリューロータ14Kを用いた構成においても、式〈1〉を満たすねじ角θが設定されている。
図6は、スクリューロータ13K,14Kの周面を展開した展開図であり、スクリューロータ13K,14Kの周面とロータハウジング12の内周面120との間に生じる閉じ込め室が模式的に表されている。スクリューロータ13K,14Kにおけるリード角ηは、0°<η<90°であって一定である。
図6における囲い円Bk1,Bk2,Bk3,Bk4は、ブローホールがある場所を概略的に示している。第2スクリューロータ14K側の領域Sk21,Sk22,Sk23及び第1スクリューロータ13K側における領域Sk11,Sk12,Sk3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14K側の領域Dk21,Dk22,Dk23,Dk4及び第1スクリューロータ13K側における領域Dk11,Dk12,Dk13,Dk5は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14K側の領域Ek21,Ek22及び第1スクリューロータ13K側における領域Ek11,Ek12,Ek3は、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない閉じ込め室である。第1スクリューロータ13Kの回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fk1から展開図Fk2へ移行)すると、領域Ek11が領域Ek12へ推移する。第1スクリューロータ13Kの回転角度が45°から90°へ移行(展開図Fk2から展開図Fk3へ移行)すると、領域Ek12が領域Dk5へ推移する。又、第1スクリューロータ13Kの回転角度が0°から45°へ移行すると、領域Ek21が領域Ek22へ推移し、第1スクリューロータ13Kの回転角度が45°から90°へ移行すると、領域Ek22が領域Dk4へ推移する。
図6における領域Ek11,Ek21は、囲い円Bk1で示すブローホールに連通していない。なお、第2スクリューロータ14Kより第1スクリューロータ13Kの方が条数が多いので、第2スクリューロータ14Kの領域Ek21が閉じ込め領域となる場合は、第1スクリューロータ13側の領域Ek11は当然に閉じ込め領域となる。領域Ek12,Ek22は、囲い円Bk2で示すブローホールに連通しておらず、領域Ek3は、囲い円Bk3,Bk4で示すブローホールに連通していない。つまり、0<θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域Ek21,Ek22,Ek11,Ek12,Ek3が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じる。又、0<θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまうことはない。
図4、図7及び図8は、スクリューロータ13,14の周面を展開した展開図であり、スクリューロータ13,14の周面とロータハウジング12の内周面120との間に生じる閉じ込め室が模式的に表されている。
図4は、ねじり角θが0<θ<360°−γ−360°/nの範囲にあるときの閉じ込め室の推移を表し、図7は、ねじり角θ=360°−γ−360°/nのときの閉じ込め室の推移を表す。図8は、ねじり角θがθ>360°−γ−360°/nのときの閉じ込め室の推移を表す。図4の展開図Fa1、図7の展開図Fb1、及び図8の展開図Fc1は、第1スクリューロータ13の回転角度が0°のときの状態を示す。図3(a),(b)は、第1スクリューロータ13の回転角度が0°のときの状態に対応する。図4の展開図Fa2、図7の展開図Fb2、及び図8の展開図Fc2は、第1スクリューロータ13の回転角度が45°のときの状態を示し、図4の展開図Fa3、図7の展開図Fb3、及び図8の展開図Fc3は、第1スクリューロータ13の回転角度が90°のときの状態を示す。
本実施形態では、スクリューロータ13,14のストレート部133,143におけるリード角αは、90°であり、スクリューロータ13,14のストレート部133,143におけるリード角βは、0°<β<ηであって一定である。リード角αは、吸入側ロータ端面131,141を始端とする第1リード角αであり、リード角βは、吐出側ロータ端面132,142を終端とする第2リード角βである。リード角α,βの大きさは、吸入側ロータ端面131,141側から吐出側ロータ端面132,142側に向かって小さくなっている。
第1リード角αは、第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141での始端リード角でもあり、第2リード角βは、第2スクリューロータ14の吐出側ロータ端面142での終端リード角でもある。つまり、第2スクリューロータ14の吸入側ロータ端面141での始端リード角は、第2スクリューロータ14の吐出側ロータ端面142での終端リード角よりも大きい。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
図4における囲い円Ba0,Ba1,Ba2,Ba3,Ba4は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図7における囲い円Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図8における囲い円Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10は、ブローホールがある場所を概略的に示している。囲い円Ba0,Ba1,Ba2,Ba3,Ba4,Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7,Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10の大きさは、ブローホールの大きさ(通過断面積)を概略的に示している。図7及び図8に示すように、ねじり角θが大きくなるほどブローホールの大きさ(通過断面積)が小さくなる。
図4における囲い円Ba0,Ba1,Ba2,Ba3,Ba4は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図7における囲い円Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7は、ブローホールがある場所を概略的に示している。図8における囲い円Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10は、ブローホールがある場所を概略的に示している。囲い円Ba0,Ba1,Ba2,Ba3,Ba4,Bb1,Bb2,Bb3,Bb4,Bb5,Bb6,Bb7,Bc1,Bc2,Bc3,Bc4,Bc5,Bc6,Bc7,Bc8,Bc9,Bc10の大きさは、ブローホールの大きさ(通過断面積)を概略的に示している。図7及び図8に示すように、ねじり角θが大きくなるほどブローホールの大きさ(通過断面積)が小さくなる。
図4における第2スクリューロータ14側の領域Sa21,Sa22,Sa23及び第1スクリューロータ13側における領域Sa11,Sa12,Sa3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Da21,Da22,Da23,Da4及び第1スクリューロータ13側における領域Da11,Da12,Da13,Da5は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Ea21,Ea22及び第1スクリューロータ13側における領域Ea11,Ea12,Ea3は、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない閉じ込め室である。第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fa1から展開図Fa2へ移行)すると、領域Ea11が領域Ea12へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行(展開図Fa2から展開図Fa3へ移行)すると、領域Ea12が領域Da5へ推移する。又、第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行すると、領域Ea21が領域Ea22へ推移し、第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行すると、領域Ea22が領域Da4へ推移する。
図4における領域Ea11,Ea21は、囲い円Ba1で示すブローホールに連通していない。なお、第2スクリューロータ14より第1スクリューロータ13の方が条数が多いので、第2スクリューロータの領域Ea21が閉じ込め領域となる場合は、第1スクリューロータ13側の領域Ea11は当然に閉じ込め領域となる。領域Ea12,Ea22は、囲い円Ba2で示すブローホールに連通しておらず、領域Ea3は、囲い円Ba3,Ba4で示すブローホールに連通していない。つまり、0<θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域Ea21,Ea22,Ea11,Ea12,Ea3が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じる。又、0<θ<360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまうことはない。
領域Ea11は、ロータハウジング12内にロータ室Rを形成する吸入側室形成面372及び吐出側室形成面392によって閉じ込め形成された閉じ込め室を表している。領域Ea21は、吸入側室形成面372及び吐出側室形成面392によって閉じ込め形成された閉じ込め室を表している。吸入側室形成面372及び吐出側室形成面392は、領域Ea11で表される閉じ込め室及び領域Ea21で表される閉じ込め室を形成する閉じ込め面である。
図7における第2スクリューロータ14側の領域Sb21,Sb22,Sb23及び第1スクリューロータ13側における領域Sb11,Sb12,Sb3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Db21,Db22,Db23,Db4,Db5及び第1スクリューロータ13側における領域Db11,Db12,Db13,Db5は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Eb21及び第1スクリューロータ13側における領域Eb11,Eb12,Eb3は、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない閉じ込め室である。第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fb1から展開図Fb2へ移行)すると、領域Eb21が領域Db4へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°(展開図Fb2から展開図Fb3へ移行)へ移行すると、領域Db4が領域Db5へ推移する。又、第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行すると、領域Eb11が領域Eb12へ推移し、第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°へ移行すると、領域Eb12が領域Db5へ推移する。
図7における領域Eb11,Eb21は、囲い円Bb1,Bb2で示すブローホールに連通していない。領域Eb12は、囲い円Bb3,Bb4で示すブローホールに連通しておらず、領域Eb3は、囲い円Bb5,Bb6,Bb7で示すブローホールに連通していない。つまり、θ=360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域Eb11,Eb21,Eb12,Eb3(閉じ込め室)が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じる。又、θ=360°−γ−360°/nの条件の場合には、吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまうことはない。
図8における第2スクリューロータ14側の領域Sc21,Sc22,Sc23,Sc24,Sc25,Sc26,Sc1,Sc2及び第1スクリューロータ13側における領域Sc11,Sc12,Sc13,Sc14,Sc15,Sc16,Sc3は、吸入口371に連通した吸入雰囲気の領域である。第2スクリューロータ14側の領域Dc21,Dc22,Dc23,Dc24及び第1スクリューロータ13側における領域Dc11,Dc12,Dc1は、吐出口391に連通した吐出雰囲気の領域である。
第1スクリューロータ13の回転角度が0°から45°へ移行(展開図Fc1から展開図Fc2へ移行)すると、領域Sc24が領域Sc25へ推移すると共に、領域Dc21が領域Dc22へ推移する。第1スクリューロータ13の回転角度が45°から90°(展開図Fc2から展開図Fc3へ移行)へ移行すると、領域Sc25が領域Sc26へ推移すると共に、領域Dc22が領域Sc2へ推移する。
第2スクリューロータ14側では、吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域(閉じ込め室)は生じない。又、展開図Fc3において、吸入口371に直通する領域Sc23には領域Sc26がブローホールBc10を介して連通している。さらに、領域Sc26には領域Sc2がブローホールBc7を介して連通しており、且つ領域Sc2には領域Sc4がブローホールBc8を介して連通している。つまり、θ>360°−γ−360°/nの条件の場合には、第2スクリューロータ14側においては吸入口371と吐出口391とがブローホールの存在によって連通してしまう。又、θ>360°−γ−360°/nの条件の場合には、第2スクリューロータ14側においては吸入口371及び吐出口391のいずれにも連通しない領域(閉じ込め室)が吸入雰囲気の領域と吐出の雰囲気との間に生じることはない。
図4における領域Da21の以後の面積変化(容積変化)と図6における領域Dk21の以後の面積変化(容積変化)との比較から明らかなように、スクリューロータ13,14を用いた場合の圧縮比は、スクリューロータ13K,14Kを用いた場合の圧縮比よりも高い。
図9のグラフにおける曲線Jは、スクリューロータ13,14を用いた場合の流体(気体)の洩れ量の変化を示し、曲線Kは、スクリューロータ13K,14Kを用いた場合の流体(気体)の洩れ量の変化を示す。横軸は、スクリューロータ13,13Kの回転角度を表し、縦軸は、流体(気体)の洩れ量を表す。流体(気体)の洩れ量とは、吸入口371(吸入雰囲気)側からブローホールを経由して吐出口391(吐出雰囲気)側へ洩れる単位時間当たりの流量のことである。曲線J,Kの比較から明らかなように、スクリューロータ13,14を用いた場合の洩れ量の総量は、スクリューロータ13K,14Kを用いた場合の洩れ量の総量よりも少ない。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)ねじり角θは、式〈1〉で示す大きさに設定されている。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
式〈1〉で示す設定がなされているため、スクリューポンプ11の吸入口371(吸入雰囲気)側と吐出口391(吐出雰囲気)側とがブローホールを介して連通することはない。
(1)ねじり角θは、式〈1〉で示す大きさに設定されている。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉
式〈1〉で示す設定がなされているため、スクリューポンプ11の吸入口371(吸入雰囲気)側と吐出口391(吐出雰囲気)側とがブローホールを介して連通することはない。
(2)ストレート部133,143を有するスクリューロータ13,14を採用したスクリューポンプ11は、ストレート部133,143のないスクリューロータ13K,14Kを採用したスクリューポンプに比べて、圧縮比を高くすることができる。
(3)ストレート部133,143を有するスクリューロータ13,14を採用したスクリューポンプ11は、ストレート部133,143のないスクリューロータ13K,14Kを採用したスクリューポンプに比べて、洩れ量の総量を少なくすることができる。
(4)ねじり角θが360°−γ−360°/nより大きい場合では、図8の領域Dc21の形状から明らかなように、ねじり角θが式〈1〉を満たす場合に比べて吸入量が減少し、必要な吸入量を確保するためにはスクリューポンプの体格を大きくする必要がある。従って、ねじり角θが360°−γ−360°/nより大きい場合と比較して、ねじり角θが式〈1〉を満たすことでスクリューポンプ11の小体格化を実現することができる。
次に、図10の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2の実施形態におけるスクリューロータ13A,14Aでは、ストレート部133,143と捩れ部134,144との間に徐変接続部135,145が設けられている。徐変接続部135,145におけるリード角は、第1リード角αから第2リード角βへと徐々に増大するように変化する。リード角が徐々に変化する徐変接続部135,145の存在は、スクリューロータ13A,14Aの製作容易性に寄与する。
第2の実施形態におけるスクリューロータ13A,14Aでは、ストレート部133,143と捩れ部134,144との間に徐変接続部135,145が設けられている。徐変接続部135,145におけるリード角は、第1リード角αから第2リード角βへと徐々に増大するように変化する。リード角が徐々に変化する徐変接続部135,145の存在は、スクリューロータ13A,14Aの製作容易性に寄与する。
次に、図11(a),(b)の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32の先端には円弧面形状のシール面301,311,321が形成されている。シール面301,311,321は、これを挟んで隣り合うねじ溝間の流体洩れの抑制に寄与する。
第2スクリューロータ14のねじ歯30,31,32の先端には円弧面形状のシール面301,311,321が形成されている。シール面301,311,321は、これを挟んで隣り合うねじ溝間の流体洩れの抑制に寄与する。
回転軸線161を中心とするシール面301,311,321の角度(シール角)をδ〔図11(a)ではシール面321のシール角δのみ図示〕、第2スクリューロータ14側の閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角θは、式〈2〉で示す大きさに設定されている。
0<θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・〈2〉
例えば、δ=6°、n=3、γ=110°の場合、M=1の場合にはθ=136°であり、M=2の場合にはθ=16°である。δ=6°、n=3、γ=110°、M=3の場合には、θ=−104°となり、式〈2〉は不成立となる。
例えば、δ=6°、n=3、γ=110°の場合、M=1の場合にはθ=136°であり、M=2の場合にはθ=16°である。δ=6°、n=3、γ=110°、M=3の場合には、θ=−104°となり、式〈2〉は不成立となる。
シール面301,311,321がある場合にも、ねじり角θを式〈2〉で示す大きさに設定すれば、スクリューポンプ11の吸入口371(吸入雰囲気)側と吐出口391(吐出雰囲気)側とがブローホールを介して連通することはない。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1リード角αが徐々に増大するようにしたり、第2リード角βが徐々に増大するようにしたりしてもよい。
○第1リード角αが徐々に増大するようにしたり、第2リード角βが徐々に増大するようにしたりしてもよい。
○第1リード角αとして徐々に増大する部分と一定の部分とが混在するようにしたり、第1リード角αとして徐々に増大する部分と一定の部分とが混在するようにしたりしてもよい。このような場合、第2スクリューロータのリード角の大きさは、前記吸入側ロータ端面側が前記吐出側ロータ端面側に対して同等以上となる。
○第1の実施形態における第1スクリューロータ13の軸15に車両の内燃機関の回転出力を入力する構成とし、空気を吸入室121に送って流出口38から内燃機関に供給するようにしたスーパーチャージャを構成してもよい。
本発明のスクリューロータ13,14を用いたスクリューポンプでは、スクリューポンプの回転数が低い場合には閉じ込め室の存在によって流体(気体)が定容積で吸入側から吐出側へ移送される。つまり、本発明のスクリューロータ13,14を用いたスクリューポンプは、容積型ポンプとして働き、流体(気体)は、外部圧縮される。
スクリューポンプの回転数が高い場合には、ブローホールにおける流体(気体)洩れの影響が小さくなる。つまり、本発明のスクリューポンプの回転数が高い場合には、カバープレート37,39間で閉じ込め室がスクリューロータ13,14の回転に伴って容積減少し、流体(気体)がカバープレート37,39間で実質的に内部圧縮される。
本発明のスクリューポンプを利用したスーパーチャージャでは、内燃機関の低回転時(例えばアイドリング状態)のような過給が不要な場合には内部圧縮が行なわれずに外部圧縮のみで流体の移送が行なわれるから、過給圧が低くなる。これによりスーパーチャージャの消費動力が低減される。又、内燃機関の高回転時(例えば高速走行状態)のような過給が望ましい場合には外部圧縮に加えて内部圧縮が行なわれるので、内燃機関が要求する高い過給圧を確保することができる。
つまり、本発明のスクリューポンプは、内燃機関のスーパーチャージャとして利用する上で好適である。
○第1スクリューロータの条数が3で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプに本発明を適用してもよい。特に、第1スクリューロータの条数が6で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプ、あるいは第1スクリューロータの条数が5で第2スクリューロータの条数が3のスクリューポンプは、ブローホールを小さくすることができるので、本発明の適用対象として好ましい。
○第1スクリューロータの条数が3で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプに本発明を適用してもよい。特に、第1スクリューロータの条数が6で第2スクリューロータの条数が4のスクリューポンプ、あるいは第1スクリューロータの条数が5で第2スクリューロータの条数が3のスクリューポンプは、ブローホールを小さくすることができるので、本発明の適用対象として好ましい。
○第1スクリューロータ13の軸15を電動モータ18に直結する代わりに、第2スクリューロータ14の軸16を電動モータ18に直結してもよい。
11…スクリューポンプ。12…ロータハウジング。120…内周面。13,13A…第1スクリューロータ。14,14A…第2スクリューロータ。14S…周面。141…吸入側ロータ端面。142…吐出側ロータ端面。30,31,32…ねじ歯。372…吸入側室形成面。392…吐出側室形成面。C1…第1円。C2…第2円。P1,P2…交点。θ…ねじり角。γ…角度。δ…シール角。G2…歯形。α…第1リード角。β…第2リード角。
Claims (7)
- ねじ歯が互いに噛み合って回転する第1スクリューロータと第2スクリューロータとがロータハウジング内に収容されており、前記第1スクリューロータにおけるねじ歯の条数が前記第2スクリューロータにおけるねじ歯の条数より多く、前記ロータハウジングと各スクリューロータとの間に両スクリューロータのねじ歯で互いに仕切られた複数の閉じ込め室が形成され、両スクリューロータの回転により前記閉じ込め室内の流体が吸気側から排気口側に移送されるスクリューポンプにおいて、
前記第2スクリューロータのねじ歯のリード角の大きさは、吸入側ロータ端面側から吐出側ロータ端面側に向かって小さくなっており、
前記第2スクリューロータにおけるねじ歯の条数をn、前記第2スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第2円と、前記第1スクリューロータのねじ歯の先端の回転軌跡である第1円との一対の交点が前記第2スクリューロータの回転中心を中心としてなす角度をγとすると、前記第2スクリューロータにおける吸入側ロータ端面
から吐出側ロータ端面への歯形のねじり角θは、式〈1〉を満たす角度であるスクリューポンプ。
0<θ≦360°−γ−360°/n・・・〈1〉 - 前記第2スクリューロータの周面と前記ロータハウジングの内周面との間に形成される空間が前記第2スクリューロータの複数のねじ歯により複数に区画されることにより複数の閉じ込め室が形成され、前記閉じ込め室のうち少なくとも1つは、前記ロータハウジング内にロータ室を形成する吸入側室形成面及び吐出側室形成面が閉じ込め面である請求項1に記載のスクリューポンプ。
- 前記吸入側ロータ端面を始端とする第1リード角は、一定の角度αであり、前記吐出側ロータ端面を終端とする第2リード角は、一定の角度βであり、α>βである請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のスクリューポンプ。
- 前記角度αは、90°である請求項3に記載のスクリューポンプ。
- リード角が前記第1リード角から前記第2リード角へと徐々に変化する徐変接続部が設けられている請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載のスクリューポンプ。
- 前記第2スクリューロータの前記ねじ歯のシール角をδ、閉じ込め室の数をMとすると、ねじり角θは、式〈2〉を満たす角度である請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスクリューポンプ。
0<θ≦360°−γ−(360°/n)×M+δ・・・〈2〉 - 内燃機関に空気を過給するスーパーチャージャにおいて、
前記スーパーチャージャとして請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のスクリューポンプを用いたスーパーチャージャ。
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JP2015183572A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 樫山工業株式会社 | 真空ドライポンプのローターアセンブリおよびドライスクリューポンプ |
CN106401951A (zh) * | 2015-08-03 | 2017-02-15 | 上海易昆机械工程有限公司 | 一种转子泵用螺旋型转子及转子泵 |
-
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