JP2013032127A - 二輪車用ヘッドランプ - Google Patents

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【課題】1つのランプでハイビーム配光とロービーム配光が得られ、かつコーナリング走行時に好適な配光を得ることを可能にした二輪車用ヘッドランプを提供する。
【解決手段】光源から出射した光の一部を遮光可能な可変シェード3と、遮光する領域を変化すべく当該可変シェード3を駆動制御するシェード駆動機構35,36,37,38を備えた二輪車用ヘッドランプであって、可変シェード3はランプ光軸Lxに対して左右方向に配置され、それぞれ異なる領域を遮光可能な第1シェード31と第2シェード32を備えており、シェード駆動機構35,36,37,38は第1シェード31及び第2シェード32を独立して駆動制御することが可能な構成とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は二輪車のヘッドランプに関し、特に1つのヘッドランプでハイビーム配光とロービーム配光での光照射を可能にするとともに、二輪車のコーナリング走行時に安全走行に適した配光に制御することを可能にしたヘッドランプに関するものである。
二輪車用ヘッドランプには自動車と同様にハイビーム配光とロービーム配光を切り替えて光照射を行うものがあるが、二輪車はコーナリング時に車体をカーブ内側に傾けて走行するため、ロービーム配光時にこのような傾き、いわゆるバンクが生じると路面に対する配光パターンが変化してコーナリング先の光照射が不十分なものになり易い。そのため、二輪車における車体の傾き角、すなわちバンク角に対応してコーナリング走行時の配光を調整することが行われている。特許文献1ではバンク角に応じてヘッドランプ内に設けたシェード(遮光板)の角度を可変制御することでロービーム配光の配光パターンを調整し、コーナリング先の光照射を補償する技術が提案されている。また、特許文献2ではヘッドランプに複数のサブランプを付設し、バンク角に応じてサブランプを追加点灯することでコーナリング先におけるコーナリング配光での光照射の不足を補償している。
特開2002−347680号公報 特開2008−1305号公報
このような二輪車のコーナリング走行時にヘッドランプの配光をバンク角の変化に追従させて調整する従来技術について検討すると、特許文献1のヘッドランプはシェードによりロービーム配光の配光パターンを一義的に決定しており、その上でバンク角の変化に追従してシェードの傾き角を調整することにより当該ロービーム配光の鉛直方向の傾きを制御するものである。そのため、ロービーム配光のヘッドランプのみを対象とするものとなり、ハイビーム配光が必要とされる場合にはハイビーム配光用のヘッドランプを別ランプとして装備する必要があり、少なくとも2つのヘッドランプを装備する必要がある。また、特許文献2はバンク角の変化で光照射が不足される領域をサブランプで照射する技術であり、光照射の不足による問題は生じないが、サブランプを設けることでヘッドランプを構成するランプ数が多くなる。このように、特許文献1と2のヘッドランプはいずれも所要の配光を得るためには複数のランプを備える必要があり、ヘッドランプ全体の構成が複雑になり、ヘッドランプの軽量化、小型化を図る上での障害になるとともに低コスト化が困難になる。
本発明の目的は1つのランプでハイビーム配光とロービーム配光での光照射を実現するとともに、コーナリング走行時に好適な配光を得ることを可能にした二輪車用ヘッドランプを提供するものである。
本発明は 光源から出射した光の一部を遮光可能な可変シェードと、遮光する領域を変化すべく当該可変シェードを駆動制御するシェード駆動機構を備えた二輪車用ヘッドランプであって、可変シェードはランプ光軸に対して左右方向に配置され、それぞれ異なる領域を遮光可能な第1シェードと第2シェードを備えており、シェード駆動機構は第1シェード及び第2シェードを独立して駆動制御することが可能に構成されていることを特徴とする。
本発明において、第1シェードと第2シェードはそれぞれロービーム配光での光照射領域の左側領域と右側領域のカットオフラインを形成する構成とすることが好ましい。また、シェード駆動機構は、少なくとも二輪車のバンク角の変化に基づいて第1と第2のシェードを駆動制御する構成とすることが好ましい。
本発明によれば、第1と第2のシェードをシェード駆動機構により駆動制御することによりハイビーム配光とロービーム配光を切り替えることができる。また、第1と第2のシェードを二輪車のバンク角に基づいて駆動制御することにより、バンク角の変化に対応した好適な配光が得られる。これにより1つのランプで種々の配光に切り替えることが可能なヘッドランプが構成でき、ヘッドランプの軽量化及び小型化とともに、低コスト化を実現することが可能になる。
本発明のヘッドランプを適用した二輪車の概略斜視図。 実施形態1のヘッドランプの縦断面図。 可変シェードを含むヘッドランプの要部の概略斜視図。 可変シェードを後方から見た図。 ハイビーム配光とロービーム配光の切り替えを説明するための可変シェードの動作図と配光図。 コーナリング走行でのバンク角に伴うロービーム配光の制御を説明するための可変シェードの動作図と配光図。 実施形態の制御の変形を説明するための可変シェードの動作図と配光図。
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を自動二輪車(オートバイ)ABのヘッドランプHLに適用した概略構成を示す図であり、自動二輪車ABの前部に本発明にかかるヘッドランプHLが装備されている。このヘッドランプHLはランプ制御ユニットLCUからのランプ制御信号によって点灯・消灯、及び配光が制御されるようになっている。このランプ制御ユニットLCUには運転者の操作によりオン・オフされるランプ点灯スイッチSLと、配光をロービーム配光又はハイビーム配光の各配光パターンに切り替える配光制御スイッチSPが接続されている。また、自動二輪車ABの車体には車体が鉛直線に対して左右に傾斜したときの傾斜角、すなわちバンク角を検出するバンク角センサSBが設けられ、前記ランプ制御ユニットLCUに接続されている。このバンク角センサSBは例えばジャイロセンサで構成されており、検出したバンク角を前記ランプ制御ユニットLCUに出力する。
図2は前記ヘッドランプHLの構成を説明するための断面図であり、ランプ光軸Lxに沿った縦断面図である。ヘッドランプHLはランプボディ11と、透明板からなる前面カバー12とで構成されるランプハウジング1を有し、このランプハウジング1内に配置されたランプユニット2を有している。このランプユニット2は、ここではプロジェクタ型ランプとして構成されており、回転楕円形を基本にして内面を反射面に構成したリフレクタ21と、このリフレクタ21内に支持された光源としてのバルブ(電球)22と、当該リフレクタ21の前面開口に筒状のホルダ23により支持された照射レンズ24を備えている。また、前記ホルダ23には配光に寄与しない光を遮光するための固定シェード25が一体的に設けられている。前記バルブ22は前記リフレクタ21の第1焦点F1に配置され、前記ランプ制御ユニットLCUに電気接続されている。また、前記リフレクタ21の第2焦点F2は前記照射レンズ24の後側焦点にほぼ一致されている。この第2焦点F2の近傍位置には大略でランプ光軸Lxよりも下側領域を遮光するための可変シェード3が配設されている。すなわち、このランプユニット2では、バルブ22から出射された光はリフレクタ21で反射されて第2焦点F2に集光され、さらに第2焦点F2から照射レンズ24に投射された上で照射レンズ24を透して前方に向けて照射されるが、このときリフレクタ21で反射された光の一部を可変シェード3によって遮光することにより所望の配光パターンに制御することが可能である。
図3は前記ランプユニット2の可変シェード3を含む部分の概略斜視図、図4は可変シェード3を後方から見た図である。可変シェード3はランプユニット2の後方から見て(以下、方向については同じである)、ランプ光軸Lxよりもほぼ下側の領域で、かつ主に当該ランプ光軸Lxよりも右側の領域を遮光することが可能な第1シェード31と、同じくランプ光軸Lxよりもほぼ下側の領域で、かつ主に当該ランプ光軸Lxよりも左側の領域を遮光することが可能な第2シェード32とで構成されている。なお、以降は第1シェード31を右シェード、第2シェード32を左シェードと称する。右シェード31は光を透過しない所要の板厚の板材で形成されており、ランプ光軸Lxに直交する方向に沿って配設されるとともに、右端寄り部分に設けられた傾動軸33によって前記ホルダ23に支持され、この傾動軸33を中心にして所要の角度範囲で上下方向(鉛直方向)に傾動可能とされている。左シェード32は光を透過しない2枚の薄い板材で構成され、これら2枚の板材で前記右シェード31をランプ光軸Lx方向に挟むように構成されている。この左シェード32は2枚の板材が左端寄りの部分において一体化されるとともに、この左端寄り部分に設けられた傾動軸34によって前記ホルダ23に支持され、この傾動軸34を中心にして所要の角度範囲で上下方向に傾動可能とされている。
また、前記右シェード31は右端寄り部分の下縁部に円弧状にギヤ歯を配列したセクタギヤ35が一体に形成されており、前記ホルダ23に支持された右モータ37の回転軸に固着した駆動ギヤ37aに歯合されている。そのため、右モータ37が回転すると、駆動ギヤ37aとセクタギヤ35との歯合によって右シェード31は左シェード32に挟まれた位置において傾動軸33を中心にして全体が上下方向に傾動されることになる。同様に、前記左シェード32は左端寄り部分の下縁部にセクタギヤ36が一体に形成されており、前記ホルダ23に支持された左モータ38の回転軸に固着した駆動ギヤ38aに歯合されている。そのため、左モータ38が回転すると、駆動ギヤ38aとセクタギヤ36との歯合によって左シェード32は右シェード31を挟む位置において傾動軸34を中心にして全体が上下方向に傾動されることになる。これら右シェード31と左シェード32を傾動するためのセクタギヤ35,36,モータ37,38、駆動ギヤ37a,38a等からなる構成体は本発明におけるシェード駆動機構を構成するものである。
さらに、前記右シェード31と左シェード32はそれぞれリフレクタ21内の前記ランプ光軸Lxよりも下側領域の光を遮光するように横に長いほぼ矩形をした形状に形成され、かつ両シェード31,32の各上縁部はほぼ一直線となるように水平方向に延長されている。その一方で、両シェード31,32はそれぞれの上縁部の先端側の部位、すなわち右シェード31ではランプ光軸Lxよりも左側の部位31a、左シェード32ではランプ光軸Lxよりも右側の部位32aはそれぞれ先端に向けて下方に傾斜した形状とされている。これにより右シェード31と左シェード32はランプユニット2が光照射する領域のうち、それぞれ異なる領域を遮光することが可能とされている。なお、この異なる領域を遮光するということは、一部に共通する領域を含んでいることを否定するものではない。これら右シェード31と左シェード32のそれぞれ下方に傾斜した部位31a,32aの上縁部は後述の説明から判るように、ロービーム配光の斜めカットオフラインを構成するためのものである。
一方、前記右モータ37と左モータ38は前記ランプ制御ユニットLCUに接続されており、このランプ制御ユニットLCUにより両モータ37,38の回転が制御される。ランプ制御ユニットLCUには前記ランプ点灯スイッチSL、前記配光制御スイッチSP、前記バンク角センサSBが接続されており、これらスイッチ及びセンサの出力を受けて前記両モータ37,38を同時にあるいは個々に回転制御し、この回転制御により前記左右の両シェード31,32を同時あるいは独立して傾動制御するようになっている。
以上の構成のヘッドランプHL(ランプユニット2)では、二輪車の乗員がランプ点灯スイッチSLをオンにするとランプ制御ユニットLCUはバルブ22を発光させ、ヘッドランプHLは点灯状態となる。このとき、運転者が配光制御スイッチSPをハイビーム配光に設定すると、右モータ37と左モータ38はそれぞれ退避位置に回転駆動され、図5(a1)のように右シェード31と左シェード32はそれぞれ先端が最も下方に傾動した位置に制御される。そのため、両シェード31,32はリフレクタ21の前側開口の広い領域、すなわち固定シェード25の開口領域を殆ど開放する状態となり、バルブ22から出射した光の殆どは両シェード31,32によって遮光されることなく照射レンズ24に入射される。これにより、図5(a2)に示すように、二輪車ABの前方の広い領域を光照射するハイビーム配光HiPに制御される。
一方、運転者が配光制御スイッチSPをロービーム配光に設定すると、右モータ37と左モータ38は基準位置に回転駆動され、図5(b1)のように、右シェード31と左シェード32はそれぞれ基準傾動位置、すなわち両シェード31,32の上縁が水平方向にほぼ一直線となる傾動位置に制御される。そのため、バルブ22から出射した光のうち、リフレクタ21内のほぼ下半分に向けて反射された光は両シェード31,32によって遮光され、照射レンズ24に入射されることはない。そのためリフレクタ21内の上半分に向けて反射されて固定シェード25の開口を透過した光が照射レンズ24に入射される。これにより、図5(b2)に示すように、二輪車ABの前方のランプ光軸Lxよりも下側の領域のみを光照射するロービーム配光LoPに制御される。このロービーム配光LoPのカットオフラインは左右のシェード31,32の上縁によって形成されるものであることは言うまでもない。
二輪車ABがコーナリング走行する際に、ヘッドランプHLを前記したハイビーム配光HiPに制御している場合には、コーナリングによって二輪車ABが内側に傾斜してバンク角が大きくなっても、ハイビーム配光による光照射領域は広いのでコーナリング先についても照明が確保されるため視認性が低下されることは殆どない。一方、対向車等に対する眩惑を防ぐために図6(a1)及び(a2)に示すように、ヘッドランプをロービーム配光LoPに制御している場合には、二輪車のコーナリング走行に伴うバンク角の増大によってコーナリング先の照明が不十分なものになり、視認性が低下する。例えば、図6(b1)のように、左カーブ路をコーナリング走行する場合には二輪車ABは左方向に傾いてバンク角θBが大きくなるため、図6(b2)のように、ロービーム配光LoPは当該バンク角θBに伴って水平方向のカットオフラインが左に傾いた配光となり、二輪車前方の左側領域においてカットオフラインが極端に下方に移動されてしまい、コーナリング先の照明が不十分なものになる。
しかし、この実施形態では、バンク角センサSBはこのようなコーナリング走行に伴って生じるバンク角θBを検出し、検出したバンク角をランプ制御ユニットLCUに出力する。ランプ制御ユニットLCUはこのバンク角θBに基づいてバンク角と反対側のシェードを下方に傾動させる制御を実行する。すなわち、図6(c1)に示すように、左カーブ路でのコーナリング走行において生じる左バンク角θBに基づいて右モータ37を駆動し、右シェード31を下方に傾動する。このときの傾動角はバンク角の大きさに従う。この右シェード31の下方への傾動により、右シェード31により遮光されていた光が照射レンズ24に入射されるようになる。これにより、図6(b2)に示したロービーム配光LoPは図6(c2)に示すように左側領域に付加照射領域APが付加され、二輪車ABの前方の左側領域への光の照射量が増大する。このときのロービーム配光LoPの左側カットオフラインは左シェード32の上縁32aで形成されることになって上方に移動した配光となる。これにより、コーナリング先である左カーブ路の光照射が確保されて視認性が改善し、安全走行の点で有利になる。
なお、図示は省略するが、右カーブ路をコーナリング走行する際には、二輪車が右方向に傾斜する右バンクによって図6(b2)で示したとは反対にロービーム配光が右に傾いた配光となり、右カーブ路のコーナリング先の照明が不十分なものになるが、その際にはバンク角センサでSB検出した右バンク角に基づいて左シェード32を下方に傾動制御することにより右側領域のロービーム配光のカットオフラインを上方に移動させ、右カーブ路のコーナリング先の光照射を確保して視認性を改善することができる。
このようにヘッドランプの可変シェード3をそれぞれ独立して傾動制御される第1シェードと第2シェード、すなわち右シェード31と左シェード32で構成し、二輪車ABに生じるバンク角に基づいて左右の各シェード31,32の傾動角を制御することにより二輪車のコーナリング走行においてもコーナリング先の光照射を確保して視認性を確保することができる。また、左右のシェード31,32を制御することによりハイビーム配光とロービーム配光を切り替えることもできる。さらに、説明を省略したが左右のシェード31,32の傾動角度を調整することで、特にランプ光軸Lxよりも上側領域の配光パターンを調整し、異なる配光パターンのハイビーム配光やロービーム配光を得ることも可能になる。これにより種々の配光に切り替えることが可能なヘッドランプを1つのランプユニットで構成できるようになり、ヘッドランプの構成が簡略化でき、軽量化及び小型化とともに、低コスト化を実現することが可能になる。
ここで実施形態1ではバンク角センサSBで検出したバンク角に基づいて可変シェード3の制御を行っているが、二輪車ABが右左折する際に運転者が操作する方向指示スイッチ(図示せず)に基づいて可変シェード3の制御を行うようにしてもよい。例えば、ロービーム配光時に方向指示スイッチが左に操作されたときには、図7(a)のように右モータ37を駆動して右シェード31を所定角度だけ下方に傾動する。これにより図7(b)のように左側のカットオフラインが上方に移動されたロービーム配光LoP2となり、左折しようとする左側領域の光照射領域が拡大される。したがって、左折に伴ってその後に二輪車ABが左方向にコーナリング走行して左にバンクし、ロービーム配光LoP2が左に傾いた場合でも、図7(c)のように上方に移動されているカットオフラインにより左側領域の光照射が確保される。コーナリング走行に伴って二輪車ABのバンク角が変化して行くときにはバンク角センサSBで検出したバンク角に基づいて可変シェード3を制御することでバンク角の変化に追従した好適な配光制御が行われることは言うまでもない。
また、二輪車ABのハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ(図示せず)の出力に基づいて可変シェード3の制御を行うようにしてもよい。例えば、二輪車が左カーブ路に進入してハンドルが左方向に操舵されたときには、図7(a)に示したように、右モータ37を駆動して右シェード31を所定角度だけ下方に傾動する。これにより図7(b)に示したと同じように左側のカットオフラインが上方に移動されたロービーム配光LoP2となり、進行しようとする左側領域の光照射領域が拡大される。二輪車ABが左カーブ路をコーナリング走行する際には必然的に左バンクすることになり、そのためにロービーム配光LoP2が左に傾いた場合でも、図7(c)のように上方に移動されているカットオフラインにより左側領域の光照射が確保される。操舵角はカーブ路の曲率と相関を有し、このカーブ路の曲率は二輪車がコーナリング走行する際のバンク角とも相関を有するため、操舵角に応じて可変シェードの傾動角を制御することで、バンク角に基づいて可変シェードを制御する場合と同等に近い好適な配光制御が実現できる。
なお、実施形態1ではロービーム配光において左右の各シェード31,32の上縁が水平方向にほぼ一直線状に形成される例を示しているが、車両が左側通行の場合には、図示は省略するが右シェード31を所定角度だけ下方に傾動した位置を基準位置に設定し、左側領域においてカットオフラインが左上がりに傾斜したロービーム配光に設定してもよい。これにより、二輪車ABが直線走行する際において対向車の眩惑を防止する一方で自車線側の光照射領域を拡大することが可能になる。この場合においても1つのヘッドランプで当該配光が可能であるので、ヘッドランプの小型化、低コスト化が実現できる。
本発明は二輪車における小型化を図ったヘッドランプに採用することができる。
1 ランプハウジング
2 ランプユニット
3 可変シェード
21 リフレクタ
22 バルブ(光源)
23 ホルダ
24 照射レンズ
25 固定シェード
31 右シェード(第1シェード)
32 左シェード(第2シェード)
33,34 傾動軸
35,36 セクタギヤ(シェード駆動機構)
37,38 モータ(シェード駆動機構)
AB 自動二輪車
HL ヘッドランプ
LCU ランプ制御ユニット
SL ランプ点灯スイッチ
SP 配光制御スイッチ
SB バンク角センサ
θB バンク角

Claims (3)

  1. 光源から出射した光の一部を遮光可能な可変シェードと、前記遮光する領域を変化すべく前記可変シェードを駆動制御するシェード駆動機構を備えた二輪車用ヘッドランプであって、前記可変シェードはランプ光軸に対して左右方向に配置され、それぞれ異なる領域を遮光可能な第1シェードと第2シェードを備え、前記シェード駆動機構は前記第1シェード及び第2シェードを独立して駆動制御することが可能に構成されていることを特徴とする二輪車用ヘッドランプ。
  2. 前記第1シェードと第2シェードはそれぞれロービーム配光での光照射領域の左側領域と右側領域のカットオフラインを形成することを特徴とする請求項1に記載の二輪車用ヘッドランプ。
  3. 前記シェード駆動機構は、少なくとも二輪車のバンク角の変化に基づいて前記第1と第2のシェードを駆動制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の二輪車用ヘッドランプ。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105426A (ja) * 2013-04-26 2016-06-09 三菱電機株式会社 車両用前照灯モジュール、車両用前照灯ユニット及び車両用前照灯装置

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