JP2014015170A - 制御装置、車両用前照灯システム - Google Patents

制御装置、車両用前照灯システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両が走行する環境に応じて車両用前照灯の配光パターンを変更する車両用前照灯において、スプリット配光パターンの形成時に上述のブロックホールが発生することによる違和感を解消する。
【解決手段】車両追従制御部328は、ロービーム用配光パターンのカットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を含む左側付加配光パターンと鉛直線の右側の領域を含む右側付加配光パターンとを組み合わせて、車両位置検出部320によって検出された車両位置を含む領域が遮光領域となるような配光パターンを選択する。道路形状判定部322は、走行中の道路が所定の道路形状であるか否かを判定する。道路形状判定部322により所定の道路形状であると判定されたとき、車両追従制御部328は、右側付加配光パターンの代わりに、ロービーム用配光パターンを選択し、ロービーム用配光パターンを反対側の車線の方向に所定の角度スイブルさせる。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両が走行する環境に応じて車両用前照灯の配光パターンを変更する技術に関する。
従来、前方車両の有無や走行中の道路形状などに応じて、配光パターンを変更する車両用前照灯が知られている。例えば、特許文献1では、カメラ等を用いて前方に車両が検出された場合に、水平線よりも上方の中央部に遮光領域を形成するとともに遮光領域の水平方向両側に片ハイビーム照射領域を有する、いわゆるスプリット配光パターンが記載されている。このようなスプリット配光パターンでは、前方車両のドライバーにグレアを与えることなく道路の両側を照射して、歩行者等の視認性を高めることができる。
特開2011−5992号公報
上記のようなスプリット配光パターンを形成すると、前走車と片ハイビーム領域との間に不自然な遮光領域が生じてしまい、自車両のドライバーに違和感を与えることがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が走行する環境に応じて車両用前照灯の配光パターンを変更する車両用前照灯において、スプリット配光パターンの形成時に不自然な遮光領域が発生することによる違和感を解消する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、自車前方の車両の位置を検出する車両位置検出部と、ロービーム用配光パターンのカットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を含む左側付加配光パターンと鉛直線の右側の領域を含む右側付加配光パターンとを組み合わせて、車両位置検出部によって検出された車両位置を含む領域が遮光領域となるような配光パターンを選択する車両追従制御部と、走行中の道路が所定の道路形状であるか否かを判定する道路形状判定部と、を備える制御装置である。道路形状判定部により所定の道路形状であると判定されたとき、車両追従制御部は、自車線とは反対側の車線に対応する右側付加配光パターンの代わりに、ロービーム用配光パターンを選択し、該ロービーム用配光パターンを反対側の車線の方向に所定の角度スイブルさせる。
この態様によると、前走車が検出されかつ走行中の道路が所定の道路形状である場合に、右側付加配光パターンの代わりにロービーム用配光パターンを選択することで、前走車と右側付加配光パターンとの間に不自然な遮光領域が存在しなくなり、自車両のドライバーに与える違和感を軽減することができる。また、ロービーム用配光パターンを対向車線側にスイブルすることで、対向車線側の遠方路面の視認性を高めることができる。
なお、「所定の道路形状」とは、車両追従制御部によって形成されている配光パターンが、自車の運転者に違和感を発生させるかまたは先行車の運転者にグレアを与えうる道路形状のことを言う。
本発明の別の態様は、車両用前照灯システムである。この車両用前照灯システムは、車両前方の画像を撮像する撮像装置と、それぞれが、ロービーム配光パターンと、ロービーム用配光パターンのカットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を含む左側付加配光パターンまたは鉛直線の右側の領域を含む右側付加配光パターンのいずれかと、を選択的に照射可能に構成された左側灯具および右 側灯具を含む車両用灯具と、右側灯具および左側灯具をそれぞれ車両の略左右方向にスイブル駆動するように構成される灯具駆動部と、車両用灯具を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、自車前方の車両の位置を検出する車両位置検出部と、左側付加配光パターンと右側付加配光パターンとを組み合わせて、車両位置検出部によって検出された車両位置を含む領域が遮光領域となるような配光パターンを選択する車両追従制御部と、車両追従制御部によって選択された配光パターンを形成するように車両用灯具に制御信号を出力する出力部と、走行中の道路が所定の道路形状であるか否かを判定する道路形状判定部と、を有する。道路形状判定部により所定の道路形状であると判定されたとき、車両追従制御部は、自車線とは反対側の車線に対応する右側付加配光パターンの代わりに、ロービーム用配光パターンを選択し、出力部は、ロービーム用配光パターンを反対側の車線の方向に所定の角度スイブルさせる制御信号を灯具駆動部に出力する。
本発明によれば、車両が走行する環境に応じて車両用前照灯の配光パターンを変更する車両用前照灯において、スプリット配光パターンの形成時に不自然な遮光領域が発生することによる違和感を解消することができる。
上り勾配の道路を走行中かつ前走車が存在する場合に、従来技術の車両用前照灯によってスプリット配光パターンが形成される様子を示す図である。 曲路を走行中かつ前走車が存在する場合に、従来技術の車両用前照灯によってスプリット配光パターンが形成される様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用前照灯装置の内部構造を説明する概略断面図である。 回転シェードの概略斜視図である。 前照灯ユニットと車両側の車両制御部との動作連携を説明する機能ブロック図である。 車両制御部の機能ブロック図である。 各前照灯ユニットによりそれぞれ形成可能である配光パターンを示す図である。 前走車が検出されかつ走行中の道路が所定値以上の上り勾配を有している場合に、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯によって形成される合成配光パターンを示す図である。 前走車が検出され、かつ走行中の道路が所定値以上の曲率を有している場合に、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯によって形成される合成配光パターンを示す図である。 従来技術による車両用前照灯によって形成される合成配光パターンの一例を示す図である。 車両が高速道路を走行中であるか前走車との車間距離が離れている場合に、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯によって形成される合成配光パターンを示す図である。
実施の形態1.
まず、図1および2を参照して、従来技術におけるスプリット配光パターンの問題点を説明し、その後、図3以降を参照して、この問題点を解決する本発明の一実施形態について説明する。
図1は、上り勾配の道路を走行中かつ前走車Cが存在する場合に、従来技術の車両用前照灯によってスプリット配光パターン400が形成される様子を示す。スプリット配光パターン400は、左側前照灯ユニットにより照射される左側付加配光パターンALと、右側前照灯ユニットにより照射される右側付加配光パターンARとの重ね合わせにより形成される合成配光パターンである。
従来の車両用前照灯では、右側付加配光パターンARをわずかに右側にスイブルさせ、前走車Cの右側と右側付加配光パターンARの上下方向のカットオフラインAR1との間に、図中に「a」で示すような空間を空けるようにしている。しかしながら、空間aのような遮光領域(「ダークゾーン」と呼ぶ)が前走車Cの近くに存在すると、自車両のドライバーに違和感を与えてしまう。また、対向車が現れたとき、右側付加配光パターンARによって対向車のドライバーにグレアを与えてしまうおそれがある。
図2は、曲路を走行中かつ前走車Cが存在する場合に、従来技術の車両用前照灯によってスプリット配光パターン410が形成される様子を示す。図1と同様に、スプリット配光パターン410は、左側前照灯ユニットにより照射される左側付加配光パターンALと、右側前照灯ユニットにより照射される右側付加配光パターンARとの重ね合わせにより形成される合成配光パターンである。
従来の車両用前照灯では、右側付加配光パターンARを所定角度だけ右側にスイブルさせ、前走車Cの右側と右側付加配光パターンARの上下方向のカットオフラインAR1との間に、図中に「b」で示すような空間を空けるようにしている。しかしながら、空間bのような遮光領域が前走車Cの近くに存在すると、自車両のドライバーに違和感を与えてしまう。加えて、対向車が現れたとき、右側付加配光パターンARによって対向車のドライバーにグレアを与えてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、スプリット配光パターンの形成中に走行中の道路形状を判定し、上り勾配や曲路である場合には、自車両のドライバーに違和感を与えたり対向車のドライバーにグレアを与えることのない別の合成配光パターンに切り替えるようにした。
図3は、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯装置の内部構造を説明する概略鉛直断面図である。本実施形態の車両用前照灯装置210は、前照灯ユニットが車両の車幅方向の左右に1灯ずつ配置された配光可変式前照灯である。左右に配置された前照灯ユニットは左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成であるため、以下では、右側の前照灯ユニット210Rの構造を説明し、左側の前照灯ユニットの説明は適宜省略する。なお、左側の前照灯ユニットの各部材について記載する場合には、説明の便宜上、各部材に対して前照灯ユニット210Rの対応する部材と同一の符号を付す。
前照灯ユニット210Rは、車両前方側に開口部を有するランプボディ212と、この開口部を覆う透光カバー214で形成される灯室216を有する。灯室216には、光を車両前方方向に照射する灯具ユニット10が収納されている。灯具ユニット10の一部には、当該灯具ユニット10の上下左右方向の揺動中心となるピボット機構218aを有するランプブラケット218が形成されている。ランプブラケット218はランプボディ212の内壁面に固定されたボディブラケット220とネジ等の締結部材によって接続されている。したがって、灯具ユニット10は灯室216内の所定位置に固定されるとともに、ピボット機構218aを中心として、前傾姿勢または後傾姿勢等に姿勢変化可能である。
また、灯具ユニット10の下面には、曲線道路走行時等に進行方向を照らす曲線道路用配光可変前照灯(AFS:Adaptive Front-lighing System)などを構成するためのスイブルアクチュエータ222の回転軸222aが固定されている。スイブルアクチュエータ222は車両側から提供される操舵量のデータやナビゲーションシステムから提供される走行道路の形状データ、対向車や先行車を含む前方車両と自車との相対位置の関係等に基づいて、灯具ユニット10を、ピボット機構218aを中心に進行方向に旋回(スイブル)させる。その結果、灯具ユニット10の照射領域が車両の正面ではなく曲線道路のカーブの先に向き、運転者の前方視認性を向上させる。スイブルアクチュエータ222は、例えばステッピングモータで構成することができる。なお、スイブル角度が固定値の場合には、ソレノイドなども利用可能である。
スイブルアクチュエータ222は、ユニットブラケット224に固定されている。ユニットブラケット224には、ランプボディ212の外部に配置されたレベリングアクチュエータ226が接続されている。レベリングアクチュエータ226は例えばロッド226aを矢印M、N方向に伸縮させるモータなどで構成されている。ロッド226aが矢印M方向に伸長した場合、灯具ユニット10はピボット機構218aを中心として後傾姿勢になるように揺動する。逆にロッド226aが矢印N方向に短縮した場合、灯具ユニット10はピボット機構218aを中心として前傾姿勢になるように揺動する。灯具ユニット10が後傾姿勢になると、光軸を上方に向けるレベリング調整ができる。また、灯具ユニット10が前傾姿勢になると、光軸を下方に向けるレベリング調整ができる。
灯具ユニット10下方の灯室216の内壁面には、灯具ユニット10の点消灯制御や配光パターンの形成制御を実行する照射制御部228が配置されている。図1の場合、前照灯ユニット210Rを制御するための照射制御部228Rが配置されている。この照射制御部228Rは、スイブルアクチュエータ222、レベリングアクチュエータ226等の制御も実行する。
灯具ユニット10は、回転シェード12を含むシェード機構18、光源としてのバルブ14、リフレクタ16を内壁に支持する灯具ハウジング17、投影レンズ20を備える。バルブ14は、例えば、白熱球やハロゲンランプ、放電球、LEDなどが使用可能である。本実施形態では、バルブ14をハロゲンランプで構成する例を示す。リフレクタ16はバルブ14から放射される光を反射する。そして、バルブ14からの光およびリフレクタ16で反射した光は、その一部が回転シェード12を経て投影レンズ20へと導かれる。
図4は、回転シェードの概略斜視図である。回転シェード12は、回転軸12aを中心に回転可能な円筒形状の部材である。また、回転シェード12は軸方向に一部が切り欠かれた切欠部22を有し、当該切欠部22以外の外周面12b上に板状のシェードプレート24を複数保持している。回転シェード12はその回転角度に応じて、光軸O上であって投影レンズ20の後方焦点位置に切欠部22またはシェードプレート24のいずれか1つを移動させることができる。これにより、光軸O上に配置されたシェードプレート24の稜線部の形状に応じた配光パターンが形成される。
回転シェード12は、例えばモータ駆動により回転可能であり、モータの回転量を制御することで所望の配光パターンを形成するためのシェードプレート24または切欠部22を光軸O上に移動させる。なお、回転シェード12の外周面12bの切欠部22を省略して、回転シェード12に、遮光機能だけを持たせてもよい。そして、ハイビーム用配光パターンを形成する場合は、例えばソレノイド等を駆動して回転シェード12を光軸Oの位置から退避させるようにする。このような構成にすることで、例えば、回転シェード12を回転させるモータがフェールしてもロービーム用配光パターンまたはそれに類似する配光パターンで固定される。つまり、回転シェード12がハイビーム用配光パターンの形成姿勢で固定されてしまうことを確実に回避してフェールセーフ機能を実現できる。
図3に戻り、リフレクタ16は、その少なくとも一部が楕円球面状であり、この楕円球面は、灯具ユニット10の光軸Oを含む断面形状が楕円形状の少なくとも一部となるように設定されている。リフレクタ16の楕円球面状部分は、バルブ14の略中央に第1焦点を有し、投影レンズ20の後方焦点面上に第2焦点を有する。
投影レンズ20は車両前後方向に延びる光軸O上に配置され、バルブ14は投影レンズ20の後方焦点を含む焦点面である後方焦点面よりも後方側に配置される。投影レンズ20は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、後方焦点面上に形成される光源像を反転像として車両用前照灯装置210前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。なお、灯具ユニット10の構成は特にこれに限定されず、投影レンズ20を持たない反射型の灯具ユニットなどであってもよい。
図5は、上述のように構成された前照灯ユニットと車両側の車両制御部との動作連携を説明する機能ブロック図である。なお、上述したように、右側前照灯ユニット210Rおよび左側前照灯ユニット210Lの構成は基本的に同一であるため、右側前照灯ユニット210R側のみの説明を行い左側前照灯ユニット210L側の説明は省略する。
本実施形態の前照灯ユニット210L、210Rは、車両の走行環境を検出して最適な配光パターンを形成するように動作する。先行車や対向車などの対象物を検出するために、車両制御部302には対象物の認識手段として例えばステレオカメラなどのカメラ306が接続されている。カメラ306で撮影された画像フレームデータは、画像処理部308で対象物認識処理などの所定の画像処理が施され、その認識結果が車両制御部302へ提供される。
車両制御部302は、車両300に通常搭載されているステアリングセンサ310から情報を取得してもよい。この情報に基づき、後述する照射制御部228L、228Rは、道路の曲率に応じて形成する配光パターンを選択したり、光軸の方向を変化させたりすることができる。
車両制御部302は、車両300に通常搭載されている車速センサ312からの情報を取得してもよい。この情報に基づき、車両が高速道路を走行中と判断される場合、照射制御部228L、228Rは、レベリング制御部236によりレベリングアクチュエータ226を制御して灯具ユニット10を後傾姿勢に変化させてもよい。この結果、ロービーム用配光パターンを上方に移動させて遠方視認性を向上させる、いわゆるモータウェイモードを実行することができる。
さらに、車両制御部302は、車両300に搭載されている車間距離センサ316からの情報を取得してもよい。この情報に基づき、前走車と自車両の間の車間距離が所定値以上である場合、照射制御部228L、228Rは、レベリング制御部236によりレベリングアクチュエータ226を制御して灯具ユニット10を後傾姿勢に変化させてもよい。こうすると、ロービーム用配光パターンを上方に移動させて遠方視認性を向上させることができる。
図6は、車両制御部302の機能ブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々なかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
車両位置検出部320は、画像処理部308から提供された認識結果データの中に、予め保持している車両を示す特徴点を含むデータが存在する場合、その車両の画像内での位置を検出し、その情報を車両追従制御部328に提供する。ここで、「車両を示す特徴点」とは、例えば、前方車両の前照灯や、テールランプ等の標識灯の推定存在領域に現れる所定光度以上の光点である。
道路形状判定部322は、カメラ306で撮像された自車前方の画像から道路の輪郭線を抽出するなどの周知の画像処理を施し、自車両が走行中の道路形状が所定の形状であるか否かを判定する。より具体的には、道路形状判定部322は、道路の勾配を推定する勾配推定部324と、道路の曲率を推定する曲率推定部326とを含む。
車両追従制御部328は、車両位置検出部320および道路形状判定部322から提供される情報に基づき、前走車の有無および自車両の走行環境を考慮した最適な配光パターンを決定する。
図5に戻り、前照灯ユニット210Rの照射制御部228Rは、車両追従制御部328で決定された配光パターンを実現するように、電源回路230、可変シェード制御部232、スイブル制御部234、レベリング制御部236を制御する。
可変シェード制御部232は、回転シェード12の回転軸12aにギア機構を介して接続されたモータ238を回転制御して、所望のシェードプレート24または切欠部22を光軸O上に移動させる。なお、可変シェード制御部232には、モータ238や回転シェード12に備えられたエンコーダ等の検出センサから回転シェード12の回転状態を示す回転情報が提供されてフィードバック制御により正確な回転制御が実現される。
スイブル制御部234は、スイブルアクチュエータ222を制御して灯具ユニット10の光軸を車幅方向について調整する。
また、レベリング制御部236は、レベリングアクチュエータ226を制御して、灯具ユニット10の光軸を車両上下方向について調整する。
図7は、前照灯ユニット210L、210Rによりそれぞれ形成可能な配光パターンを示す。なお、図7は、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示している。
図3に示したように、投影レンズ20は前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであるため、各配光パターンは、それぞれに対応するシェードプレート24によって遮光された部分を含む光源像が上下左右に反転した像となる。したがって、各配光パターンのカットオフライン形状と各シェードプレート24の稜線形状とが対応している。
配光パターンALは、いわゆる「左片ハイビーム」を形成する左側付加配光パターンである。左側付加配光パターンALは、ロービーム用配光パターンの水平カットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を照射範囲に含むパターンである。言い換えると、左側通行時にハイビーム用配光パターン(図示せず)の対向車線側を遮光し、自車線側のみハイビーム領域で照射する配光パターンである。
配光パターンARは、いわゆる「右片ハイビーム」を形成する右側付加配光パターンである。右側付加配光パターンARは、ロービーム用配光パターンの水平カットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の右側の領域を照射範囲に含むパターンである。言い換えると、左側通行時にハイビーム用配光パターン(図示せず)の自車線側を遮光し、対向車線側のみハイビーム領域で照射する配光パターンである。
配光パターンBL、BRは、ロービーム用配光パターンである。ロービーム用配光パターンBL、BRは、左側通行時に前方車両や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンである。
図示しないが、各前照灯ユニット210L、210Rは、上記以外の配光パターン(例えばハイビーム用配光パターン)をさらに形成可能であってもよい。
続いて、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の車両追従制御部328は、車両位置検出部320によって前走車が検出されたときに、図1で説明したようなスプリット配光パターンを形成するよう照射制御部228L、228Rに指示する。このスプリット配光パターンは、図7に示した左側付加配光パターンALと右側付加配光パターンARとを組み合わせ、車両位置検出部320によって検出された前走車Cを含む領域が遮光領域となるようにしたパターンである。
スプリット配光パターンを形成中に、勾配推定部324によって推定された上り勾配が所定値以上であるとき、車両追従制御部328は、図8に示すように、左側付加配光パターンALはそのまま照射し続けるとともに、右側付加配光パターンARの代わりにロービーム用配光パターンBRを選択するように照射制御部228Rに指示する。さらに、車両追従制御部328は、ロービーム用配光パターンBRを対向車線側(図中に矢印で示す)の方向に所定の角度だけスイブルさせるように、照射制御部228Rに指示する。
このように、前走車が検出されかつ走行中の道路が所定値以上の上り勾配を有している場合には、右側前照灯ユニット210Rにロービーム用配光パターンBRを形成させることで、図1を参照して説明したようなダークゾーン(空間a)が解消するので、自車両のドライバーに与える違和感を軽減することができる。また、ロービーム用配光パターンBRを対向車線側にスイブルすることで、対向車線側の遠方路面の視認性を向上させることができる。
また、スプリット配光パターンを形成中に、曲率推定部326によって推定された曲率が所定値以上であるとき、車両追従制御部328は、図9に示すように、左側付加配光パターンALはそのまま照射し続けるとともに、右側付加配光パターンARの代わりにロービーム用配光パターンBRを形成するように照射制御部228Rに指示する。さらに、車両追従制御部328は、ロービーム用配光パターンBRを対向車線側(図中に矢印で示す)の方向に所定の角度だけスイブルさせるように、照射制御部228Rに指示する。
このように、前走車が検出されかつ走行中の道路が所定値以上の曲率を有している場合には、右側前照灯ユニット210Rにロービーム用配光パターンBRを形成させることで、図1を参照して説明したようなダークゾーン(空間b)が解消するので、自車両のドライバーに与える違和感を軽減することができる。また、ロービーム用配光パターンBRを対向車線側にスイブルすることで、対向車のドライバーにグレアを与えることなく、対向車線側の遠方路面の視認性を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、車両用前照灯によってスプリット配光パターンが形成されている場合の制御について説明した。実施の形態2では、車両が高速道路を走行中、または前走車と自車両との距離が離れている場合の制御について説明する。
図10は、従来技術による車両用前照灯によって形成される合成配光パターンの一例を示す。車両が高速道路を走行中であったり、前走車との車間距離が離れている場合、照射制御部228L、228Rは、左側前照灯ユニット210Lおよび右側前照灯ユニット210Rの可変シェード制御部232に対して、ロービーム用配光パターンBL、BRをそれぞれ選択するように指示する。さらに、照射制御部228L、228Rは、ロービーム用配光パターンBL、BRを所定角度だけ上方(図10中の矢印の方向)に移動させるようにレベリング制御部236に指示する。なお、図中の点線がレベリングを実行する前のロービーム用配光パターンBL、BRを表し、図中の実線がレベリング実行後のロービーム用配光パターンBL’、BR’を表す。このレベリング制御によって、遠方路面の視認性が向上する。
図10のように、レベリング制御によって遠方視認性を向上させるように車両用前照灯を構成すると、レベリングアクチュエータの故障時に、ロービーム用配光パターンを下方に移動させることができず、前走車のドライバーにグレアを与えてしまうという問題がある。
この問題を解決するために、本実施形態の照射制御部228L、228Rは、車両が高速道路を走行中であったり、前走車との車間距離が離れている場合、上述のレベリング制御を行う代わりに、ロービーム用配光パターンBRを対向車線側(図中に矢印で示す)の方向に所定の角度だけスイブルさせるように、スイブル制御部234に指示する。このときに形成される合成配光パターンを図11に示す。このスイブルの結果、図中にハッチングで示す領域Dがロービーム用配光パターンBRによって照射されるようになるため、領域Dでは、ロービーム用配光パターンをレベリング制御によって上方に移動させたときと同様の効果を得ることができる。したがって、遠方路面の視認性を向上させることができる。
このように、遠方視認性をスイブルアクチュエータで実現するように車両用前照灯を構成すると、たとえスイブルアクチュエータが故障したとしても、ロービーム用配光パターンBRをレベリングアクチュエータによって下方に移動させれば、領域Dへの照射を解消することができる。つまり、スイブルアクチュエータの故障時のフェールセーフを、新たな機構を追加することなしに実現することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような組み合わせられ、もしくは変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれる。上述の各実施形態同士、および上述の各実施形態と以下の変形例との組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わせされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
210L 左側前照灯ユニット、 210R 右側前照灯ユニット、 228L、228R 照射制御部、 234 スイブル制御部、 236 レベリング制御部、 320 車両位置検出部、 322 道路形状判定部、 324 勾配推定部、 326 曲率推定部、 328 車両追従制御部、 400、410 スプリット配光パターン、 AL 左側付加配光パターン、 AR 右側付加配光パターン、 BL、BR ロービーム用配光パターン。

Claims (4)

  1. 自車前方の車両の位置を検出する車両位置検出部と、
    ロービーム用配光パターンのカットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を含む左側付加配光パターンと鉛直線の右側の領域を含む右側付加配光パターンとを組み合わせて、前記車両位置検出部によって検出された車両位置を含む領域が遮光領域となるような配光パターンを選択する車両追従制御部と、
    走行中の道路が所定の道路形状であるか否かを判定する道路形状判定部と、
    を備え、
    前記道路形状判定部により所定の道路形状であると判定されたとき、前記車両追従制御部は、自車線とは反対側の車線に対応する右側付加配光パターンの代わりに、ロービーム用配光パターンを選択し、該ロービーム用配光パターンを前記反対側の車線の方向に所定の角度スイブルさせる
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記道路形状判定部は、道路の勾配を推定する勾配推定部をさらに備え、
    推定された勾配が所定値以上であるとき、前記車両追従制御部は、前記ロービーム用配光パターンを使用した制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 車両が走行する道路の曲率を推定する曲率推定部をさらに備え、
    推定された曲率が所定値以上であるとき、前記車両追従制御部は、前記ロービーム用配光パターンを使用した制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 車両前方の画像を撮像する撮像装置と、
    それぞれが、ロービーム配光パターンと、ロービーム用配光パターンのカットオフラインよりも上方でかつ鉛直線の左側の領域を含む左側付加配光パターンまたは鉛直線の右側の領域を含む右側付加配光パターンのいずれかと、を選択的に照射可能に構成された左側灯具および右側灯具を含む車両用灯具と、
    前記右側灯具および左側灯具をそれぞれ車両の略左右方向にスイブル駆動するように構成される灯具駆動部と、
    前記車両用灯具を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    自車前方の車両の位置を検出する車両位置検出部と、
    前記左側付加配光パターンと前記右側付加配光パターンとを組み合わせて、前記車両位置検出部によって検出された車両位置を含む領域が遮光領域となるような配光パターンを選択する車両追従制御部と、
    前記車両追従制御部によって選択された配光パターンを形成するように前記車両用灯具に制御信号を出力する出力部と、
    走行中の道路が所定の道路形状であるか否かを判定する道路形状判定部と、を有し、
    前記道路形状判定部により所定の道路形状であると判定されたとき、前記車両追従制御部は、自車線とは反対側の車線に対応する右側付加配光パターンの代わりに、ロービーム用配光パターンを選択し、
    前記出力部は、前記ロービーム用配光パターンを前記反対側の車線の方向に所定の角度スイブルさせる制御信号を前記灯具駆動部に出力する
    ことを特徴とする車両用前照灯システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014186874A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Stanley Electric Co Ltd 車両用前照灯
JP2018527717A (ja) * 2015-09-14 2018-09-20 ヴァレオ ビジョンValeo Vision 自動車用照明システム
WO2024075466A1 (ja) * 2022-10-07 2024-04-11 株式会社小糸製作所 車両用灯具

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