JP2013030546A - チャンバ装置、極端紫外光生成装置および極端紫外光生成装置の制御方法 - Google Patents

チャンバ装置、極端紫外光生成装置および極端紫外光生成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安定したレーザ光を出力する。
【解決手段】チャンバ装置は、レーザ光を出力するレーザ装置とともに用いられるチャンバ装置であって、前記レーザ光を導入する導入口を備えるチャンバと、前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するターゲット生成器と、前記レーザ光を前記所定領域に集光する集光光学系と、ガイド光を出力するガイド光出力装置と、前記ガイド光の光路の中心軸を前記レーザ光の光路の中心軸と一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させる光学系と、を備えてもよい。
【選択図】図2

Description

本開示は、チャンバ装置、極端紫外(EUV)光生成装置および極端紫外光生成装置の制御方法に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、たとえば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外光を生成するための装置と縮小投影反射光学系とともに用いられる露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマが用いられるLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマが用いられるDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光が用いられるSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が提案されている。
米国特許出願公開第2010/0327192号明細書
概要
本開示の一態様によるチャンバ装置は、レーザ光を出力するよう構成されたレーザ装置とともに用いられるチャンバ装置であって、前記レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、前記レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、前記ガイド光の光路の中心軸を前記レーザ光の光路の中心軸と実質的に一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、を備えてもよい。
本開示の他の態様によるチャンバ装置は、第1レーザ光を出力するよう構成された第1レーザ装置および第2レーザ光を出力するよう構成された第2レーザ装置とともに用いられるチャンバ装置であって、前記第1および第2レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、前記第1および第2レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、前記ガイド光の光路の中心軸を前記第1または第2レーザ光の光路の中心軸と実質的に一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、を備えてもよい。
本開示の他の態様による極端紫外光生成装置は、上記したチャンバ装置と、前記レーザ装置と、を備えてもよい。
本開示の他の態様による極端紫外光生成装置の制御方法は、レーザ光を出力するよう構成されたレーザ装置と、前記レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、前記レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、前記ガイド光の光路の中心軸を前記レーザ光の光路の中心軸と実質的に一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、前記集光光学系を経由した前記ガイド光の像を検出するための検出部と、前記集光光学系による集光位置を移動させるための第1駆動機構と、前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1駆動機構を制御するよう構成された制御部とを備える極端紫外光生成装置の制御方法であって、前記制御部が、前記検出部で検出された前記ガイド光の前記像が所望の位置となるように、前記第1駆動機構を制御するよう構成されてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、本開示の実施の形態1によるEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図3は、実施の形態1において、レーザ照射のタイミングでガイド光の位置とドロップレットの位置とが原点に一致しない場合にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図4は、実施の形態1において、レーザ光集光光学系の調整後にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図5は、実施の形態1において、ターゲット供給装置の調整後にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図6は、図5に示す状態でドロップレットにパルスレーザ光を照射した際にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図7は、実施の形態1によるEUV光生成制御システムの概略動作を示すフローチャートである。 図8は、図7に示すガイド調整サブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図9は、図7に示すシューティング制御サブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図10は、図7に示す結果判定サブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図11は、第1例によるミラーユニットおよびその周辺部の構成を概略的に示す。 図12は、第2例によるミラーユニットおよびその周辺部の構成を概略的に示す。 図13は、第3例によるミラーユニットおよびその周辺部の構成を概略的に示す。 図14は、EUV光生成システムの変形例におけるガイド光に関係する光学系の構成を概略的に示す。 図15は、図14のイメージセンサに結像したガイド光によるピンホールプレートの穴の像とドロップレットの像とを示す。 図16は、本開示の実施の形態2によるEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図17は、実施の形態2において、レーザ照射のタイミングでガイド光の位置とドロップレットの位置とが原点に一致しない場合にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図18は、実施の形態2において、レーザ光集光光学系の調整後にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図19は、実施の形態2において、ターゲット供給装置の調整後にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図20は、図19に示す状態でドロップレットにプリパルスレーザ光を照射した際にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図21は、図19に示す状態から所定時間経過後に拡散ターゲットにメインパルスレーザ光を照射した際にイメージセンサによって検出される像の一例を示す。 図22は、実施の形態2によるEUV光生成制御システムの概略動作を示すフローチャートである。 図23は、図22に示す目標位置設定サブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図24は、図22に示すシューティング制御サブルーチンの一例を示すフローチャートである。
実施の形態
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。なお、以下の説明では、下記目次の流れに沿って説明する。
目次
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.ガイド光、照射ターゲット及びEUV光の位置を検出する検出器を含むEUV光生成システム(実施の形態1)
4.1 構成
4.2 動作
4.3 作用
4.4 フローチャート
5.ガイド光生成装置の具体例
5.1 第1例
5.1.1 構成
5.1.2 動作
5.1.3 作用
5.2 第2例
5.2.1 構成
5.2.2 動作
5.2.3 作用
5.3 第3例
5.3.1 構成
5.3.2 動作
5.3.3 作用
6.ガイド光学系の変形例
6.1 構成
6.2 動作
6.3 作用
7.プリパルスレーザとメインパルスレーザとを組み合わせたEUV光生成システム(実施の形態2)
7.1 構成
7.2 動作
7.3 作用
7.4 フローチャート
1.概要
以下で例示する実施の形態は、ガイド光とターゲット物質の位置とを検出するための検出器を含むLPP方式のEUV光生成システムに関する。
2.用語の説明
本開示において使用される用語を、以下のように定義する。「ドロップレット」とは、溶融したターゲット物質の液滴である。その形状は、表面張力によって略球形であり得る。「プラズマ生成領域」とは、プラズマが生成される空間として予め設定された3次元空間である。「バースト運転」とは、所定の時間、所定繰返し周波数でパルスレーザ光またはパルスEUV光を出力させ、所定の時間外ではパルスレーザ光またはパルスEUV光を出力させない運転と定義する。レーザ光の光路において、レーザ光の生成源側を「上流」とし、レーザ光の到達目標側を「下流」とする。また、「所定繰返し周波数」とは、必ずしも一定の繰返し周波数でなくてもよい。
3.EUV光生成システムの全体説明
以下、例示的なLLP方式のEUV光生成システムを、図面を参照して詳細に説明する。
3.1 構成
図1に例示的なLPP方式のEUV光生成装置1の構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい(EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、以下、EUV光生成システム11と称する)。図1に示し、かつ以下に詳細に説明されるように、EUV光生成装置1は、チャンバ2を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。EUV光生成装置1は、ターゲット供給装置(例えばドロップレット生成器26)を更に含んでもよい。ターゲット供給装置は、例えばチャンバ2に取り付けられていてもよい。ターゲット供給装置から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又はそれらのうちのいずれか2つ以上の組合せ等を含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられてもよい。その貫通孔をレーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が通過してもよい。或いは、チャンバ2には、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が透過する少なくとも1つのウィンドウ21が設けられてもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、第2の焦点が露光装置6の仕様によって規定される所望の集光位置(中間焦点(IF)292)に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には、パルスレーザ光33が通過するための貫通孔24が設けられてもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御システム5を含んでもよい。また、EUV光生成装置1は、ターゲットセンサ4を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ドロップレット27の存在、軌道、位置等を検出してもよい。
更に、EUV光生成装置1は、チャンバ2内部と露光装置6内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
更に、EUV光生成装置1は、ビームデリバリーシステム340、レーザ光集光光学系22、ドロップレット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。ビームデリバリーシステム340は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置や姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
3.2 動作
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、ビームデリバリーシステム340を経て、パルスレーザ光32としてウィンドウ21を透過して、チャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内に進み、レーザ光集光光学系22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのドロップレット27に照射されてもよい。
ドロップレット生成器26からは、ドロップレット27がチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力されてもよい。ドロップレット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスレーザ光が照射され得る。パルスレーザ光が照射されたドロップレット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。放射光251は、EUV集光ミラー23によって集光されるとともに反射されてもよい。EUV集光ミラー23で反射されたEUV光252は、中間焦点(IF)292を通って露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのドロップレット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスレーザ光が照射されてもよい。
EUV光生成制御システム5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括してもよい。EUV光生成制御システム5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたドロップレット27のイメージデータ等を処理してもよい。EUV光生成制御システム5は、例えば、ドロップレット27を出力するタイミングやドロップレット27の出力方向等を制御してもよい。また、EUV光生成制御システム5は、例えば、レーザ装置3のレーザ発振タイミングやパルスレーザ光32の進行方向やパルスレーザ光33の集光位置等を制御してもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御を追加してもよい。
4.ガイド光、照射ターゲット及びEUV光の位置を検出する検出器を含むEUV光生成装置(実施の形態1)
つぎに、実施の形態1によるEUV光生成システムを、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、上述の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
4.1 構成
図2は、実施の形態1によるEUV光生成システム11Aの構成を概略的に示す。図2に示すように、EUV光生成システム11Aは、EUV光生成装置1Aと、レーザ装置3とを備えてもよい。
EUV光生成装置1Aは、ビームデリバリーシステム340と、ビーム調節器350と、チャンバ2Aとを含んでもよい。また、EUV光生成装置1Aは、EUV光生成制御システム5Aを含んでもよい。
レーザ装置3は、図1に示すレーザ装置と同様でよい。レーザ装置3は、パルスレーザ光31を所定繰返し周波数で出力してもよい。たとえばレーザ装置3がCOガスを増幅媒体とするレーザ装置の場合、パルスレーザ光31の波長は、10.6μm付近であってもよい。ビームデリバリーシステム340は、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31の進行方向を規定するための光学素子として、高反射ミラー341を備えてもよい。高反射ミラー341には、パルスレーザ光31を高反射する膜がコーティングされていてもよい。ビームデリバリーシステム340は、高反射ミラー341の位置や姿勢等を調整するためのアクチュエータをさらに備えてもよい。ビームデリバリーシステム340は、パルスレーザ光31を反射して、パルスレーザ光32としてビーム調節器350へ出力してもよい。
ビーム調節器350は、ダイクロイックミラー351を備えてもよい。ダイクロイックミラー351においてパルスレーザ光32が入射する面には、パルスレーザ光32を高反射し且つ後述するガイド光41を高透過する膜がコーティングされていてもよい。パルスレーザ光32が入射する面とは反対側の面には、ガイド光41を高透過する膜がコーティングされていてもよい。ダイクロイックミラー351の基板の材質は、たとえばダイヤモンドであってもよい。
チャンバ2Aは、ウィンドウ21と、レーザ光集光光学系22と、ターゲット供給装置260と、ターゲットセンサ4と、EUV集光ミラー23と、接続部29とを備えてもよい。また、チャンバ2Aは、エッチングガス供給装置90と、圧力計93と、排気装置94とをさらに備えてもよい。さらに、EUV光生成システム11Aは、結像光学系402およびイメージセンサ410を含む光検出ユニットを備えてもよい。
ビーム調節器350から出力されたパルスレーザ光32は、ウィンドウ21を介してチャンバ2A内に入射してもよい。ウィンドウ21の表面には、ウィンドウ21に対するレーザ光の反射率を低減する膜がコーティングされていてもよい。
ウィンドウ21を透過したパルスレーザ光32は、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。レーザ光集光光学系22は、レーザ光集光ミラー72と、高反射ミラー73とを備えてもよい。レーザ光集光光学系22は、移動プレート71と、プレート移動機構71aと、ミラーホルダ72aと、自動アオリ機構付きホルダ73aとをさらに備えてもよい。レーザ光集光ミラー72は、軸外放物面ミラーであってもよい。レーザ光集光ミラー72は、ミラーホルダ72aを介して移動プレート71に固定されていてもよい。高反射ミラー73は、自動アオリ機構付きホルダ73aを介して移動プレート71に取り付けられていてもよい。プレート移動機構71aは、レーザ光集光ミラー72および高反射ミラー73を、移動プレート71とともに移動させてもよい。
レーザ光集光光学系22に入射したパルスレーザ光32は、まず、レーザ光集光ミラー72によって反射されてもよい。レーザ光集光ミラー72は、パルスレーザ光32を、集光されるパルスレーザ光33に変換してもよい。高反射ミラー73は、パルスレーザ光33を、プラズマ生成領域25へ向けて反射してもよい。
プレート移動機構71aは、移動プレート71を移動させることで、パルスレーザ光33の集光位置を調節してもよい。自動アオリ機能付きホルダ73aは、高反射ミラー73のアオリ角を変更することで、パルスレーザ光33の集光位置を調節してもよい。これらの調節は、後述するEUV光生成制御システム5Aによって制御されてもよい。
ターゲット供給装置260は、ドロップレット生成器26と、2軸移動機構261とを備えてもよい。ドロップレット生成器26は、プラズマ生成領域25へ向けてドロップレット27を出力してもよい。2軸移動機構261は、ドロップレット生成器26を移動させることで、ドロップレット27の供給位置を調節してもよい。2軸移動機構261は、たとえばEUV光生成制御システム5Aの制御に従って、ドロップレット生成器26を移動させてもよい。ターゲットセンサ4は、ターゲット供給装置260から出力されたドロップレット27の存在、軌道、位置、速度、ある位置に存在した時刻、ドロップレット27の生成周波数等を検出してもよい。
プラズマ生成領域25に到達したドロップレット27には、パルスレーザ光33が照射されてもよい。パルスレーザ光33は、EUV集光ミラー23に設けられた貫通孔24を介して、ドロップレット27に照射されてもよい。パルスレーザ光33の照射によってドロップレット27をプラズマ化してもよい。このプラズマからは、EUV光252を含む放射光251が放射され得る。EUV集光ミラー23は、入射した放射光251のうち、少なくともEUV光252を選択的に反射してもよい。EUV集光ミラー23で反射されたEUV光252は、接続部29内の中間焦点(IF)292付近に集光されてもよい。
チャンバ2Aは、ガイド光出力装置40と、コリメータ401と、ミラーユニット101と、ビームダンプ112と、ダイクロイックミラー121と、ビームダンプ122とを含んでもよい。
ミラーユニット101は、ユニットホルダ101aによって、支持されていてもよい。ビームダンプ112とガイド光出力装置40とコリメータ401とは、チャンバ2Aに連接された副チャンバ102内に配置されていてもよい。チャンバ2Aと副チャンバ102とは、ウィンドウ113および123によって光学的に連通していてもよい。
プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33、放射光251およびEUV光252の一部は、ミラーユニット101の第1の反射面で、ウィンドウ113方向へ反射されてもよい。この反射光34は、ウィンドウ113を介して、副チャンバ102内のビームダンプ112に入射してもよい。ビームダンプ112は、入射した反射光34を吸収してもよい。
また、プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33、放射光251およびEUV光252の一部は、ミラーユニット101の第2の反射面で、ウィンドウ123方向へ反射されてもよい。この反射光35は、ミラーユニット101とウィンドウ123との間に配置されたダイクロイックミラー121によって、ビームダンプ122方向へ反射されてもよい。ビームダンプ122は、入射した反射光35を吸収してもよい。
ガイド光出力装置40は、ガイド光41を出力してもよい。ガイド光出力装置40は、半導体レーザであってもよい。ガイド光出力装置40はレーザに限らず、たとえばLED等のインコヒーレント光源であってもよい。ガイド光41は、パルス光であってもコンティニュアス光(CW)であってもよい。ガイド光41の波長は、パルスレーザ光31の波長より短くてもよい。たとえば、ガイド光41は、可視光であってもよい。その波長は、たとえば500nm程度であってもよい。ガイド光41は、後述するイメージセンサ410の受光感度特性に適した波長であるのが好ましい。コリメータ401は、ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41のビーム径を拡大してもよい。コリメータ401は、ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41を平行光に変換してもよい。
ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、チャンバ2Aに設けられたウィンドウ123を介してチャンバ2A内に進入してもよい。チャンバ2A内に進入したガイド光41は、ダイクロイックミラー121を透過して、ミラーユニット101に入射してもよい。ミラーユニット101は、ガイド光41を、プラズマ生成領域25に集光するように反射してもよい。プラズマ生成領域25を通過したガイド光41は、レーザ光集光光学系22、ビーム調節器350、および結像光学系402を介して、イメージセンサ410に入射してもよい。結像光学系402は、ガイド光41をイメージセンサ410の受光面に集光してもよい。結像光学系402は、たとえば1つ以上の結像レンズを含んでもよい。イメージセンサ410は、結像光学系402の結像面付近に配置されてもよい。イメージセンサ410は、CCDやPSD等の2次元センサであってもよい。
このように、ビームデリバリーシステム340、ビーム調節器350、レーザ光集光光学系22、プラズマ生成領域25、およびミラーユニット101は、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31の進行方向に対し、この順序で配置されてもよい。一方、ガイド光出力装置40、コリメータ401、ミラーユニット101、プラズマ生成領域25、レーザ光集光光学系22、ビーム調節器350、結像光学系402、およびイメージセンサ410は、ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41の進行方向に対し、この順序で配置されてもよい。ここで、ミラーユニット101で反射されたガイド光41の光路の中心軸と、プラズマ生成領域25を通過するパルスレーザ光31の光路の中心軸とは、実質的に一致するように調整されていてもよい。
エッチングガス供給装置90は、チャンバ2A内にエッチングガスを供給してもよい。エッチングガスは、光学素子等に付着したターゲット物質をエッチングしてもよい。このエッチングガスは、たとえば水素ガスや水素ラジカルを含有するガスなどであってもよい。エッチングガス供給装置90は、導入管91および92を備えてもよい。導入管91は、チャンバ2A内のEUV集光ミラー23の反射面に向けてエッチングガスを導入してもよい。導入管92は、ミラーユニット101の内部へエッチングガスを導入してもよい。エッチングガス供給装置90は、EUV光生成制御システム5Aの制御に基づいて、チャンバ2A内にエッチングガスを供給してもよい。
圧力計93は、チャンバ2A内の圧力を計測してもよい。圧力計93は、計測した圧力値をEUV光生成制御システム5Aへ送信してもよい。排気装置94は、チャンバ2A内のガスを排気してもよい。排気装置94は、EUV光生成制御システム5Aの制御に基づいてチャンバ2A内のガスを排気してもよい。
EUV光生成制御システム5Aは、EUV光生成位置コントローラ51と、基準クロック生成器52と、ターゲットコントローラ53と、ターゲット供給ドライバ54と、レーザ光集光位置制御ドライバ55と、ガスコントローラ56とを含んでもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、基準クロック生成器52、レーザ光集光位置制御ドライバ55、ガスコントローラ56、ターゲットコントローラ53、レーザ装置3、露光装置コントローラ61、ガイド光出力装置40、およびイメージセンサ410と接続されていてもよい。ターゲットコントローラ53は、ターゲット供給ドライバ54、およびターゲットセンサ4と接続されてもよい。ターゲット供給ドライバ54は、ターゲット供給装置260に接続されてもよい。レーザ光集光位置制御ドライバ55は、レーザ光集光光学系22に接続されていてもよい。ガスコントローラ56は、エッチングガス供給装置90、圧力計93、および排気装置94に接続されてもよい。
チャンバ2A内部は、間仕切り81によって、上流側と下流側との2つの空間に仕切られていてもよい。プラズマ生成領域25は、下流側の空間2bに設定されていてもよい。間仕切り81は、プラズマ生成領域25を下流側の空間2bで発生したターゲット物質のデブリが上流側の空間2aに進入することを低減し得る。間仕切り81には、パルスレーザ光33およびガイド光41を通過させる連通穴82が形成されていてもよい。連通穴82は、EUV集光ミラー23に形成された貫通孔24と位置合わせされているとよい。EUV集光ミラー23は、保持部23aによって間仕切り81に固定されていてもよい。
4.2 動作
つづいて、図2に示すEUV光生成システム11Aの動作を説明する。EUV光生成システム11Aは、EUV光生成制御システム5Aの制御に従って動作してもよい。EUV光生成制御システム5Aは、露光装置コントローラ61からEUV光252の生成位置またはプラズマ生成領域25の位置に関する要求もしくは命令を受信してもよい。EUV光生成制御システム5Aは、この要求または命令が示す位置(EUV光生成要求位置)でEUV光252が生成されるように各部を制御してもよい。あるいは、EUV光生成制御システム5Aは、この要求または命令が示す位置(EUV光生成要求位置)がプラズマ生成領域25の位置となるよう各部を制御してもよい。
EUV光生成制御システム5Aは、ガイド光出力装置40を発振させてもよい。ガイド光出力装置40は、パルスまたはCWのガイド光41を出力してもよい。ガイド光41は、コリメータ401によってビーム径が拡大されてもよい。ビーム径が拡大されたガイド光41は、ウィンドウ123を介してチャンバ2A内に進入してもよい。チャンバ2A内に進入したガイド光41は、ミラーユニット101によって、プラズマ生成領域25方向へ反射されてもよい。ミラーユニット101は、ガイド光41をプラズマ生成領域25で集光する光に変換してもよい。プラズマ生成領域25方向へ反射されたガイド光41の光路の中心軸は、レーザ光集光光学系22を介してプラズマ生成領域25に集光されるパルスレーザ光33の光路の中心軸と、実質的に一致するように調整されていてもよい。
その後、ガイド光41は、パルスレーザ光32と同じ光路を逆に進行してもよい。すなわち、ガイド光41は、レーザ光集光光学系22によってビーム径が拡大された後、ビーム調節器350に入射してもよい。ビーム調節器350に入射したガイド光41は、ダイクロイックミラー351を透過した後、結像光学系402によって、イメージセンサ410の受光面に集光されてもよい。イメージセンサ410の受光面には、ガイド光41の像が結像されてもよい。この像には、ドロップレット27の像が含まれてもよい。イメージセンサ410は、検出したガイド光41の像のデータをEUV光生成位置コントローラ51に送信してもよい。
イメージセンサ410において検出される像には、放射光251の像が含まれてもよい。すなわち、プラズマ生成領域25で発生した放射光251の一部は、EUV集光ミラー23の貫通孔24、レーザ光集光光学系22、ウィンドウ21、ビーム調節器350、および結像光学系402を介して、イメージセンサ410に入射してもよい。イメージセンサ410は、検出された放射光251の像のデータをEUV光生成位置コントローラ51に送信してもよい。
EUV光生成位置コントローラ51は、イメージセンサ410からガイド光41の像を受信してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、ガイド光41の像の中心位置を計算してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、算出したガイド光41の像の中心位置が所定の目標位置に一致するように、レーザ光集光位置制御ドライバ55を介してレーザ光集光光学系22を制御してもよい。目標位置は、露光装置コントローラ61などの外部装置から入力されてもよい。
EUV光生成位置コントローラ51は、レーザ光集光位置制御ドライバ55を介してレーザ光集光光学系22を制御してもよい。レーザ光集光位置制御ドライバ55は、EUV光生成位置コントローラ51からの制御に基づいて、自動アオリ機能付きホルダ73aとプレート移動機構71aとに駆動信号を送信してもよい。自動アオリ機能付きホルダ73aは、レーザ光集光位置制御ドライバ55から受信した駆動信号にしたがって、高反射ミラー73のθx方向およびθy方向のアオリ角を制御してもよい。プレート移動機構71aは、レーザ光集光位置制御ドライバ55からの駆動信号にしたがって、Z方向に移動プレート71を移動させてもよい。
また、ガイド光41の像にドロップレット27の像が含まれている場合、EUV光生成位置コントローラ51は、ドロップレット27の像の中心位置を計算してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、算出したドロップレット27の像の中心位置が所定の目標位置に一致するように、ターゲットコントローラ53およびターゲット供給ドライバ54を介して、ターゲット供給装置260を制御してもよい。ターゲット供給ドライバ54は、ターゲットコントローラ53からの制御に基づいて、2軸移動機構261に駆動信号を送信してもよい。2軸移動機構261は、ターゲット供給ドライバ54からの駆動信号にしたがって、Y方向およびZ方向にドロップレット生成器26を移動させてもよい。また、ターゲット供給ドライバ54はターゲットコントローラ53からのタイミング制御に基づいてドロップレット生成器26へのドロップレット27の出力信号の送信タイミングを補正してもよい。
また、EUV光生成位置コントローラ51は、イメージセンサ410から放射光251の像を受信してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、放射光251の像の中心位置を計算してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、算出した放射光251の像の中心位置と、所定の目標位置とを比較してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、この比較結果に基づいて、EUV光生成システム11Aを制御してもよい。
EUV光生成制御システム5Aは、露光装置コントローラ61からEUV光252の生成を要求するEUV光生成要求信号を受信してもよい。EUV光生成制御システム5Aは、EUV光生成要求信号を受信すると、ターゲットコントローラ53に、EUV光生成要求信号を入力してもよい。ターゲットコントローラ53は、ターゲット供給ドライバ54を介してターゲット供給装置260を制御してもよい。ターゲットコントローラ53は、EUV光生成要求信号を受信すると、ターゲット供給ドライバ54を介してターゲット供給装置260のドロップレット生成器26に、ドロップレット27の出力信号を送信してもよい。
ターゲットセンサ4は、ドロップレット27のプラズマ生成領域25の通過位置および通過タイミングを検出してもよい。この検出値は、ターゲットコントローラ53に入力されてもよい。ターゲットコントローラ53は、入力された検出値に応じて、ターゲット供給ドライバ54を介して、ターゲット供給装置260を制御してもよい。また、ターゲットコントローラ53は、入力された検出値をEUV光生成位置コントローラ51に入力してもよい。EUV光生成位置コントローラ51は、入力された検出値に応じて、ドロップレット27がEUV光生成要求位置に到達したときにパルスレーザ光33がドロップレット27に照射されるように、レーザ装置3にトリガ信号を送信してもよい。レーザ装置3は、このトリガ信号から所定時間遅れたタイミングでパルスレーザ光31を出力してもよい。
パルスレーザ光31は、高反射ミラー341を含むビームデリバリーシステム340、およびビーム調節器350を経由し、チャンバ2Aのウィンドウ21を透過して、チャンバ2A内に入射してもよい。このパルスレーザ光32は、レーザ光集光ミラー72と高反射ミラー73とを含むレーザ光集光光学系22によって、プラズマ生成領域25のドロップレット27上に集光されてもよい。
ドロップレット27へのパルスレーザ光33の照射によって、ドロップレット27がプラズマ化され得る。このプラズマからは、EUV光252を含む放射光251が放射され得る。EUV集光ミラー23は、入射した放射光251のうち、EUV光252を選択的に反射してもよい。この反射されたEUV光252は、中間焦点(IF)292付近に集光され、露光装置6に入射してもよい。
ミラーユニット101は、2つの反射面を備えていてもよい。第1の反射面は、第2の反射面の上流側に配置されてもよい。第1の反射面には、ガイド光41が通過する貫通孔が形成されていてもよい。第1の反射面で反射される反射光34には、パルスレーザ光33、放射光251、およびEUV光252が含まれ得る。この反射光34は、ウィンドウ113を透過後、ビームダンプ112によって吸収されてもよい。
ミラーユニット101の第2の反射面で反射される反射光35には、ブラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33、放射光251、およびEUV光252が含まれ得る。この反射光35の光路上に配置されたダイクロイックミラー121は、この反射光35の一部を反射してもよい。反射された反射光35は、ビームダンプ122によって吸収されてもよい。
ここで、ドロップレット27に使用するターゲット物質が金属を含む場合、プラズマ生成時にターゲット物質のデブリが生成され得る。このデブリは、EUV集光ミラー23やミラーユニット101に付着し得る。エッチングガス供給装置90は、この付着したデブリをエッチングするためのエッチングガスを、EUV集光ミラー23の反射面やミラーユニット101中に、導入管91および92を介して供給してもよい。ターゲット物質にSnが用いられた場合、水素ガスや水素ラジカルを含有するガスなどがエッチングガスとして用いられてもよい。
チャンバ2A内のガスは、排気装置94によって排気されてもよい。ガスコントローラ56は、チャンバ2A内のガス圧を所定の圧力に維持しつつ、チャンバ2A内に十分な量のエッチングガスが導入されるように、エッチングガス供給装置90および排気装置94を制御してもよい。ガスコントローラ56は、圧力計93から入力された圧力値に基づいて、エッチングガス供給装置90および排気装置94を制御してもよい。
4.3 作用
以上の構成および動作によれば、ターゲット物質をプラズマ化するためのパルスレーザ光33の光路の中心軸と、ガイド光41の光路の中心軸とを、所望の位置に、実質的に一致させ得る。また、ガイド光41の像がイメージセンサ410によって検出され得る。このガイド光41の像には、ドロップレット27の像が含まれ得る。そのため、ガイド光41の像から、パルスレーザ光33の集光位置と、パルスレーザ光33が照射されるときのドロップレット27の位置とを、特定することができる。それにより、検知結果に基づいて、パルスレーザ光33の集光位置とドロップレット27の供給位置および供給タイミングとを制御し得る。その結果、EUV光の生成が、高精度に制御され得る。
また、ガイド光出力装置40は、レーザ装置3の休止中にもガイド光41を出力し得る。そのため、レーザ装置3を稼働させずとも、パルスレーザ光33の集光位置を制御することができる。
ガイド光41の集光ビーム径は、パルスレーザ光33の集光ビーム径に対して小さくてもよい。たとえば、パルスレーザ光33の波長を10.6μmとし、ガイド光41の波長を500nmとし、かつ、パルスレーザ光33がガイド光41の約4倍のビーム径で結像光学系402に入射した場合、ガイド光41はパルスレーザ光33に対して約1/5のビーム径で集光し得る。ただし、ガイド光41の集光ビーム径は、ドロップレット27の像がガイド光41の像と重なって、かつガイド光41の像の内側に検出できる程度の径に調整されることが好ましい。この際、ガイド光41の集光ビーム径がパルスレーザ光33の集光ビーム径と同等か、またはそれ以上であってもよい。
ここで、イメージセンサ410に結像したガイド光41の像と、放射光251の像とについて説明する。なお、以下の説明において、ガイド光41の光路の中心軸と、パルスレーザ光33の光路の中心軸とは、予め一致するように調整されているものとする。また、ドロップレット27にパルスレーザ光33を照射する目標位置は、各図におけるX軸およびY軸のクロス点(たとえば原点o)であるとする。
図3は、レーザ照射のタイミングでガイド光41の位置とドロップレット27の位置とが原点oに一致しない場合に、イメージセンサ410によって検出される像の一例を示す。図3に示す例では、ガイド光41の像G41の中心Gは、目標位置である原点oに一致していない。同様に、ドロップレット27の像D27の中心Dは、原点oに一致していない。像G41の中心Gの位置(中心位置)および像D27の中心Dの位置(中心位置)は、たとえばイメージセンサ410で取得された像の光強度分布から算出する方法など、種々の方法で求めることができる。また、中心位置の代わりに、重心位置などを用いてもよい。
図4は、レーザ光集光光学系22の調整後にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図4に示すように、レーザ光集光光学系22の調整後は、ガイド光41の像G41の中心Gが、原点oに実質的に一致し得る。
図5は、ターゲット供給装置260の調整後にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図5に示すように、ターゲット供給装置260の調整後は、ドロップレット27の像D27の中心Dが、原点oに実質的に一致し得る。
図6は、図5に示す状態でドロップレット27にパルスレーザ光33を照射した際にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図6に示すように、レーザ光集光光学系22およびターゲット供給装置260の調整後では、ガイド光41の像G41の中心Gと、ドロップレット27の像D27の中心Dとが、共に原点oに実質的に一致し得る。そのため、この状態でドロップレット27にパルスレーザ光33を照射した際に得られる放射光251の像E251の中心Eは、目標位置である原点oまたは原点o周辺の位置となり得る。このように、放射光251の像を確認することができるので、レーザ光集光光学系22およびターゲット供給装置260の調整を繰り返すことによりEUV光252を目標位置またはその周辺の許容範囲内で生成することが可能となると推測される。
実施の形態1によれば、ドロップレット27にパルスレーザ光33が照射される所望の位置で、ガイド光41を集光させ得る。また、この所望の位置でのガイド光41の像が、レーザ光集光光学系22と結像光学系402とを介して検出されてもよい。その結果、パルスレーザ光33が集光する位置、ドロップレット27の位置、および所望の位置を同時に検出することが可能となると推測される。そして、この検出結果に基づいてレーザ光集光光学系22の焦点位置とドロップレット27の位置とを制御することによって、レーザ光集光光学系22の焦点位置とドロップレット27の位置とを高精度に所望の位置に合わせることが可能となると推測される。それにより、パルスレーザ光33を安定してドロップレット27に照射することが可能となり、その結果、EUV光252を所望の位置で高精度に生成することが可能となると推測される。
4.4 フローチャート
つづいて、実施の形態1によるEUV光生成制御システム5Aの動作を、図面を用いて詳細に説明する。図7は、実施の形態1によるEUV光生成制御システム5Aの概略動作を示すフローチャートである。図8は、図7に示すガイド調整サブルーチンS101の一例を示すフローチャートである。図9は、図7に示すシューティング制御サブルーチンS102の一例を示すフローチャートである。図10は、図7に示す結果判定サブルーチンS103の一例を示すフローチャートである。
図7に示す動作は、たとえばEUV光生成制御システム5Aが露光装置コントローラ61などの外部装置からバースト運転の指示を受信した際や、EUV光生成制御システム5Aを起動した際に実行されてもよい。
図7に示すように、EUV光生成制御システム5Aは、まず、ガイド光41を用いたガイド調整サブルーチンを実行してもよい(ステップS101)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、放射光251を生成するシューティング制御サブルーチンを実行してもよい(ステップS102)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS102のシューティング制御サブルーチンによる放射光251の生成結果が許容範囲内であるか否かを判定する結果判定サブルーチンを実行してもよい(ステップS103)。ステップS103の結果、放射光251の生成結果が許容範囲内ではない場合(ステップS104;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS101へリターンして、以降の動作を実行してもよい。ステップS103の結果、放射光251の生成結果が許容範囲内である場合(ステップS104;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、放射光251を伴うシューティング制御を中止するか否かを判定してもよい(ステップS105)。シューティング制御を中止する場合(ステップS105;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、図7に示す動作を終了してもよい。シューティング制御を中止しない場合(ステップS105;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS102へリターンして、以降の動作を実行してもよい。
また、図7のステップS101に示すガイド調整サブルーチンでは、図8に示すように、EUV光生成制御システム5Aは、まず、ガイド光出力装置40を点灯してもよい(ステップS111)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、イメージセンサ410を動作させてガイド光41の像G41を検出してもよい(ステップS112)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、イメージセンサ410から入力された像を解析することで、ガイド光41の像G41の中心Gと原点oとの距離L1を算出してもよい(ステップS113)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、距離L1が許容範囲ΔL1内であるか否かを判定してもよい(ステップS114)。許容範囲ΔL1は、予め設定されていてもよいし、露光装置コントローラ61などの外部装置から入力されてもよい。距離L1が許容範囲ΔL1内ではない場合(ステップS114;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、ガイド光41の像G41の中心Gが原点oに一致するように、レーザ光集光光学系22を駆動してもよい(ステップS115)。その後、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS111へリターンしてもよい。
一方、距離L1が許容範囲ΔL1内である場合(ステップS114;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、つぎに、ターゲット供給装置260を駆動して、ドロップレット27を出力させてもよい(ステップS116)。つづいて、EUV光生成制御システム5Aは、パルスレーザ光33の予定照射タイミングに同期させて、ガイド光出力装置40を点滅させてもよい(ステップS117)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、イメージセンサ410を動作させることで入力されたガイド光41の像G41から、ドロップレット27の像D27を検出してもよい(ステップS118)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、検出したドロップレット27の像D27を解析することで、ドロップレット27の像D27の中心Dと原点oとの距離L2を算出してもよい(ステップS119)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、距離L2が許容範囲ΔL2内であるか否かを判定してもよい(ステップS120)。許容範囲ΔL2は、予め設定されていてもよいし、露光装置コントローラ61などの外部装置から入力されてもよい。距離L2が許容範囲ΔL2内ではない場合(ステップS120;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、ドロップレット27の像D27の中心Dが原点oに一致するように、ターゲット供給装置260の2軸移動機構261を駆動してもよい。このとき、EUV光生成制御システム5Aは、ドロップレット生成器26によるドロップレット27の出力タイミングを補正してもよい(ステップS121)。その後、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS116へリターンしてもよい。一方、距離L2が許容範囲ΔL2内である場合(ステップS120;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、図7に示す動作へリターンしてもよい。
図8に示すガイド調整サブルーチンを実行することで、レーザ光集光光学系22の集光位置と、ドロップレット27の位置とを、所望の位置(原点o)に調整し得る。
また、図7のステップS102に示すシューティング制御サブルーチンでは、図9に示すように、EUV光生成制御システム5Aは、まず、ドロップレット27を出力させてもよい(ステップS131)。つづいて、EUV光生成制御システム5Aは、パルスレーザ光33の予定照射タイミングに同期させて、ガイド光出力装置40を点滅させてもよい(ステップS132)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、イメージセンサ410を動作させることで入力された像から、ガイド光41の像G41とドロップレット27の像D27とを検出してもよい(ステップS133)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、検出したガイド光41の像G41およびドロップレット27の像D27を解析してもよい。これにより、EUV光生成制御システム5Aは、ガイド光41の像G41の中心Gと原点oとの距離L1、およびドロップレット27の像D27の中心Dと原点oとの距離L2を算出してもよい(ステップS134)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、算出した距離L1およびL2が、それぞれ許容範囲ΔL1およびΔL2内であるか否かを判定してもよい(ステップS135)。距離L1およびL2がそれぞれ許容範囲ΔL1およびΔL2内ではない場合(ステップS135;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、ガイド光41の像G41の中心Gが原点oに一致するように、レーザ光集光光学系22を駆動してもよい(ステップS136)。また、EUV光生成制御システム5Aは、ドロップレット27の像D27の中心Dが原点oに一致するように、ターゲット供給装置260の2軸移動機構261を駆動してもよい。このとき、EUV光生成制御システム5Aは、ドロップレット生成器26によるドロップレット27の出力タイミングを補正してもよい(ステップS137)。その後、EUV光生成制御システム5Aは、ステップS131へリターンしてもよい。なお、ステップS136およびS137は、必要に応じてどちらか一方のみが実行されてもよい。
一方、距離L1およびL2がそれぞれ許容範囲ΔL1およびΔL2内である場合(ステップS135;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、レーザ装置3を駆動して、ドロップレット27にパルスレーザ光33を照射させてもよい(ステップS138)。これにより、所望の位置で、放射光251が生成され得る。その後、EUV光生成制御システム5Aは、図7に示す動作へリターンしてもよい。
図7のステップS103に示す結果判定サブルーチンでは、図10に示すように、EUV光生成制御システム5Aは、まず、イメージセンサ410を動作させてもよい。これにより、シューティング制御サブルーチンで生成された放射光251の像E251が検出されてもよい(ステップS141)。つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、検出した放射光251の像E251を解析することで、放射光251の像E251の中心Eと原点oとの距離L3を算出してもよい(ステップS142)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Aは、距離L3が許容範囲ΔL3内であるか否かを判定してもよい(ステップS143)。許容範囲ΔL3は、予め設定されていてもよいし、露光装置コントローラ61などの外部装置から入力されてもよい。距離L3が許容範囲ΔL3内である場合(ステップS143;YES)、EUV光生成制御システム5Aは、許容範囲内と判定し(ステップS144)、図7に示す動作へリターンしてもよい。一方、距離L3が許容範囲ΔL3内ではない場合(ステップS143;NO)、EUV光生成制御システム5Aは、許容範囲外と判定し(ステップS145)、図7に示す動作へリターンしてもよい。
以上のように動作させることで、放射光251の生成位置を所望の位置から許容範囲内に納めつつ、放射光251を生成することが可能となる。
5.ガイド光生成装置の具体例
つぎに、ミラーユニット101およびその周辺部の具体的な構成を、以下に例を挙げて説明する。
5.1 第1例
まず、第1例によるミラーユニット101Aおよびその周辺部を、図面を参照に詳細に説明する。
5.1.1 構成
図11は、第1例によるミラーユニット101Aおよびその周辺部の構成を概略的に示す。図11に示すように、第1例によるミラーユニット101Aは、ミラーブロック110および120と、レンズブロック118と、集光レンズ128と、バッフル129とを含んでもよい。ミラーブロック110は、ミラーブロック120に対して上流側、すなわちプラズマ生成領域25側に位置していてもよい。
レンズブロック118は、ミラーブロック110とミラーブロック120との間に配置されてもよい。このレンズブロック118には、集光レンズ128とバッフル129とが固定されてもよい。レンズブロック118は、ガイド光41の光路を遮らないように、中空形状に加工されていてもよい。レンズブロック118は、図示しない冷却媒体配管を有していてもよい。この冷却媒体配管には、レーザ光およびレーザ光の散乱光の照射による温度上昇を低減するために、冷却媒体が図示しない冷却装置と圧送ポンプとを介して環流されてもよい。
ミラーブロック110および120の母材は、熱伝導の良好な材料であってよく、たとえば銅(Cu)であってもよい。また、ミラーブロック110および120の表面は、ターゲット物質と反応性の低い材料、たとえばMo金属等でコーティングされていてもよい。ミラーブロック110および120は、図示しない冷却媒体配管を有していてもよい。この冷却媒体配管には、レーザ照射による温度上昇を低減するために、冷却媒体が図示しない冷却装置と圧送ポンプとを介して環流されてもよい。
ミラーブロック110の1つの面は、反射面(第1の反射面)として構成されていてもよく、軸外放物面ミラー110aであってもよい。軸外放物面ミラー110aの中央部には、ガイド光41のビーム軸方向に沿って貫通孔110bが形成されていてもよい。貫通孔110bに連通して、レンズブロック118とミラーブロック120とによって囲まれた空間115が形成されていてもよい。軸外放物面ミラー110aの焦点位置は、プラズマ生成領域25と略一致していてもよい。
ミラーブロック110で反射された反射光34の光路に沿って、バッフル114、連通穴116、ウィンドウ113およびウィンドウホルダ113a、ならびにビームダンプ112が、反射光34の進行方向に対してこの順番に配置されていてもよい。
ミラーブロック110で反射された反射光34は、チャンバ2Aに形成された連通穴116を介して副チャンバ102内に進入してもよい。連通穴116には、ウィンドウ113が設けられてもよい。ウィンドウ113は、ダイヤモンドで構成さていてもよく、また、その両面にパルスレーザ光33の波長に対応した反射防止膜がコーティングされていてもよい。ウィンドウ113は、チャンバ2Aの外壁に取り付けられたウィンドウホルダ113aに保持されていてもよい。また、ウインドウ113は入射する反射光34に対して、その入射角が0度とならないように保持されているのが好ましい。チャンバ2Aの内壁には、ウィンドウ113を囲むように、筒状のバッフル114が設けられてもよい。これにより、ウィンドウ113へのデブリの付着を低減し得る。バッフル114には、エッチングガス供給装置90に接続されたエッチングガス用の導入管が設けられてもよい。バッフル114の内径は、ミラーブロック110の軸外放物面ミラー110aによって反射された反射光34のビーム径よりも大きいのが好ましい。ウィンドウ113を介して副チャンバ102内に進入した反射光34は、ビームダンプ112に吸収されてもよい。ビームダンプ112には、入射したレーザ光のエネルギーを検出するエネルギーセンサが用いられてもよい。ビームダンプ112には、図示しない冷却水が流されてもよい。ビームダンプ112は、市販のレーザーパワーメータヘッドで代用され得る。
一方、ミラーブロック120の1つの面は反射面(第2の反射面)120aとして構成されていてもよく、ガイド光41が45度の反射角で反射されるように鏡面加工されていてもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41の光路に沿って、コリメータ401、ウィンドウ123およびウィンドウホルダ123a、連通穴117、ダイクロイックミラー121、ならびに集光レンズ128が、この順番に配置されていてもよい。バッフル127は、ウィンドウ123およびダイクロイックミラー121を囲むように配置されているのが好ましい。
集光レンズ128を透過し、反射面120aで反射される光の集光位置は、ブラズマ生成領域25と一致していてもよい。ブラズマ生成領域25を通過した、パルスレーザ光33、放射光251、およびEUV光252の一部は、ミラーユニット101の第2の反射面120aで反射され、反射光35となる。集光レンズ128は、反射光35を平行光に変換してもよい。集光レンズ128の材料は、ダイヤモンドであってもよい。レンズブロック118の外壁には、筒状のバッフル129が、集光レンズ128を囲むように配置されていてもよい。これにより、集光レンズ128へのデブリの付着を低減し得る。バッフル128には、エッチングガス供給装置90に接続されたエッチングガス用の導入管が設けられてもよい。
集光レンズ128を透過した反射光35は、ダイクロイックミラー121に入射してもよい。ダイクロイックミラー121は、ガイド光41を透過させ、反射光35を反射してもよい。ダイクロイックミラー121の表面には、ガイド光41を高透過させ、反射光35を高反射する膜がコーティングされていてもよい。ダイククロイックミラー121の材料は、ダイヤモンドであってもよい。ダイクロイックミラー121で反射された反射光35は、バッフル127に設けられた貫通孔122aを介して、ビームダンプ122に入射し、吸収されてもよい。ビームダンプ122には、図示しない冷却水が流されてもよい。
ガイド光出力装置40およびコリメータ401は、副チャンバ102内に配置されてもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、コリメータ401によって平行光に変換されてもよい。コリメータ401を透過したガイド光41は、チャンバ2Aに形成された連通穴117を介してチャンバ2Aに進入してもよい。連通穴117には、ウィンドウ123が設けられてもよい。ウィンドウ123は、ダイヤモンドで形成されていてもよく、その両面にイメージセンサ410で感度のある波長に対応した反射防止膜がコーティングされているとよい。ウィンドウ123は、チャンバ2Aの外壁に取り付けられたウィンドウホルダ123aに保持されていてもよい。チャンバ2Aの内壁には、筒状のバッフル127が、ウィンドウ123を囲むように設けられてもよい。これにより、ウィンドウ123へのデブリの付着を低減し得る。バッフル127には、エッチングガス供給装置90に接続されたエッチングガス用の導入管が設けられてもよい。
ダイクロイックミラー121を透過したガイド光41は、バッフル129および集光レンズ128を介して、ミラーブロック120の反射面120aに入射してもよい。集光レンズ128は、ガイド光41を、反射面120aを介してプラズマ生成領域25で集光する光に変換してもよい。
ミラーユニット101A内部の空間115には、エッチングガス供給装置90に接続された導入管92のガス吹出口が配置されてもよい。空間115にエッチングガスを導入することで、ミラーブロック120の反射面と集光レンズ128の表面とに付着したデブリを除去し得る。あるいは、ミラーユニット101A内部の空間115には、光学素子への埃等の付着を防止するために、図示しない不活性ガス供給装置から不活性ガスが導入されてもよい。いずれの場合でも、副チャンバ102には導入されたガスを排気するための図示しない排気ポートを設けてもよい。空間115にエッチングガスを導入する場合は、排気ポートに適当な除外装置が接続されるのが望ましい。
5.1.2 動作
つぎに、図11に示す構成の概略動作を説明する。ガイド光41の光路の中心軸は、パルスレーザ光33の光路の中心軸と一致してもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、コリメータ401で平行光に変換されてもよい。その後、ガイド光41は、ダイクロイックミラー121および集光レンズ128を透過し、ミラーブロック120の反射面120aに入射してもよい。反射面120aで反射されたガイド光41は、空間115を通過し、プラズマ生成領域25で一旦集光され、その後、広がりながら、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。
レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行するガイド光41は、レーザ光集光光学系22で平行光に変換されてもよい。その後、ガイド光41は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、ガイド光41の集光点の断面像をイメージセンサ410の受光面に転写してもよい。
一方、プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における中央部は、ミラーブロック110の空間115を通過し、ミラーブロック120の反射面120aで反射されてもよい。反射されたパルスレーザ光33は、集光レンズ128を介してダイクロイックミラー121まで到達し、ダイクロイックミラー121で高反射されてビームダンプ122に入射してもよい。
プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における周辺部は、ミラーブロック110の軸外放物面ミラー110aによって反射され、ウィンドウ113を介して、副チャンバ102内のビームダンプ112に入射してもよい。
プラズマ生成領域25で生成されたプラズマから放射された放射光251の一部は、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行する放射光251は、レーザ光集光光学系22で平行光に変換されてもよい。その後、放射光251は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、放射光251の集光点の断面像をイメージセンサ410の受光面に転写してもよい。
エッチングガス供給装置90から導入管92を経て空間115に供給されたエッチングガスは、ミラーユニット101A内の光路上に配置された光学素子の表面を介して、空間115の外へ流れてもよい。光学素子の表面は、たとえばミラーブロック120の反射面120aおよび集光レンズ128の表面であってもよい。このエッチングガスによって、光学素子の表面に付着したデブリがエッチングされ得る。
バッフル114、129および127は、ウィンドウ113、集光レンズ128、ダイクロイックミラー121およびウィンドウ123の表面へのデブリの堆積を低減し得る。エッチングガス供給装置90は、これら光学素子の表面に、図示しない配管を介してエッチングガスを流してもよい。これにより、光学素子の表面に付着したデブリをエッチングし得る。
5.1.3 作用
第1例によれば、ガイド光41とパルスレーザ光33光路を略一致させることができる。さらに、ガイド光41とプラズマから放射された放射光251とを1つのイメージセンサ410によって検出し得る。
また、ミラーユニット101Aにおける光学素子の表面に付着したデブリをエッチングし得る。それにより、ガイド光41およびプラズマから放射された放射光251の計測を長期間安定して行うことができる。
ターゲット物質に錫(Sn)を用いた場合、エッチングガスとしては、水素ガスや水素ラジカルガスを使用してもよい。水素ガスや水素ラジカルガスは、下記の化学反応にしたがい、付着したSnをエッチングし得る。
Sn(固体)+2H(気体)→SnH(気体)
ただし、温度が100度以上になると逆反応が生じ、Snが析出する場合がある。そこで、エッチング反応速度が析出反応速度よりも速くなる30℃〜80℃の温度範囲で、各光学素子(たとえばミラーユニット101A)を温度制御するのが好ましい。ミラーユニット101Aの温度は、たとえば、ミラーユニット101Aに取り付けた温度センサ(不図示)の検出値に基づいて、ミラーユニット101Aに流す冷却媒体の温度および流量の少なくともいずれかを制御することで制御され得る。
5.2 第2例
つぎに、第2例によるミラーユニット101Bおよびその周辺部を、図面を参照に詳細に説明する。以下の説明において、上述の構成と同様の構成には、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
5.2.1 構成
図12は、第2例によるミラーユニット101Bおよびその周辺部の構成を概略的に示す。図12に示すように、第2例によるミラーユニット101Bは、ミラーブロック110と、レンズブロック118と、ダイクロイックミラーブロック138と、ビームダンプブロック133とを備えてもよい。
ミラーブロック110およびレンズブロック118は、図11と同様に構成されてもよい。ダイクロイックミラーブロック138にはダイクロイックミラー132が固定されていてもよい。ミラーユニット101B内には、空間115が設けられてもよい。ダイクロイックミラー132には、パルスレーザ光33および放射光251の一部を高透過し、ガイド光41を高反射する膜をコートしてもよい。ダイクロイックミラー132の母材はダイヤモンドが好ましい。
ここで、レンズブロック118に固定されている集光レンズ128は、ガイド光41を透過させる材料でよい。ビームダンプブロック133の内面には、パルスレーザ光33および放射光251の一部が効果的に吸収されるように、内部中央に円錐状の突起が設けられてもよい。ビームダンプブロック133にはレーザ光のエネルギーによる温度上昇を抑えるため図示しない冷却用の媒体が流れる配管が設けられてもよい。ミラーユニット101Bには、ダイクロイックミラー132と集光レンズ128の表面にエッチングガスが流れるようにエッチングガス供給装置90からの導入管92が接続されていてもよい。
5.2.2 動作
つぎに、図12に示す構成の動作を説明する。ガイド光41の光路の中心軸は、パルスレーザ光33の光路の中心軸と一致してもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、コリメータ401で平行光に変換されてもよい。その後、ガイド光41は、集光レンズ128を透過し、ダイクロイックミラーブロック138のダイクロイックミラー132に入射してもよい。ダイクロイックミラー132で反射されたガイド光41は、ミラーブロック110の空間115を通過し、プラズマ生成領域25で一旦集光され、その後、広がりながら、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。
レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行するガイド光41は、平行光に変換され得る。その後、ガイド光41は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、ガイド光41の集光点の断面像をイメージセンサ410に転写してもよい。
プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における中央部は、ミラーブロック110の空間115を通過し、ダイクロイックミラー132を透過して、ビームダンプブロック133の円錐面133aに入射してもよい。
一方、プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における周辺部は、ミラーブロック110の軸外放物面ミラー110aによって反射され、ウィンドウ113を介して、副チャンバ102内のビームダンプ112に入射してもよい。
プラズマ生成領域25で生成されたプラズマから放射された放射光251の一部は、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行する放射光251は、平行光に変換されてもよい。その後、放射光251は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、放射光251の集光点の断面像をイメージセンサ410に転写してもよい。
エッチングガス供給装置90から導入管92を経て空間115に供給されたエッチングガスは、ミラーユニット101B内の光路上に配置された光学素子の表面を介して、空間115の外へ流れてもよい。光学素子の表面は、たとえばダイクロイックミラー132の表面および集光レンズ128の表面であってもよい。このエッチングガスによって、光学素子の表面に付着したデブリがエッチングされ得る。
バッフル114、129および127は、それぞれウィンドウ113、集光レンズ128およびウィンドウ123の表面へのデブリの堆積を低減し得る。エッチングガス供給装置90は、これら光学素子の表面に、図示しない配管を介してエッチングガスを流してもよい。これにより、光学素子の表面に付着したデブリがエッチングされ得る。
5.2.3 作用
第2例によれば、ミラーユニット101Bにダイクロイックミラー132とビームダンプブロック133とが配置されてもよい。そのため、パルスレーザ光33および放射光251の集光レンズ128への入射を低減し得る。その結果、集光レンズ128は高出力のパルスレーザ光33に対する耐久性を備える必要がなく、その材料に比較的高価であるダイヤモンドを用いる必要がないと考えられ得る。
5.3 第3例
つぎに、第3例によるミラーユニット101Cおよびその周辺部を、図面を参照に詳細に説明する。なお、以下の説明において、上述の構成と同様の構成には、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
5.3.1 構成
図13は、第3例によるミラーユニット101Cおよびその周辺部の構成を概略的に示す。図13に示すように、第3例によるミラーユニット101Cは、ミラーブロック110と、レンズブロック118と、ダイクロイックミラーブロック138と、ガイド光出力装置収容部143とを備えてもよい。
ミラーブロック110およびレンズブロック118は、図11に示す構成と同様であってもよい。ダイクロイックミラーブロック138にはダイクロイックミラー132が固定されていてもよい。ミラーユニット101B内には、空間115が設けられてもよい。ダイクロイックミラー132には、パルスレーザ光33および放射光251一部の波長の光を高反射し、ガイド光41を高透過する膜をコートしてもよい。このダイクロイックミラー132の母材はダイヤモンドが好ましい。
ガイド光出力装置収容部143内には、ガイド光出力装置40とコリメータ401aと集光レンズ401bとが収容されてもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、コリメータ401aに入射してもよい。コリメータ401aは、ガイド光41を、平行光に変換し得る。その後、ガイド光41は、集光レンズ401bに入射してもよい。集光レンズ401bは、ガイド光41をプラズマ生成領域25で集光される光に変換してもよい。コリメータ401aおよび集光レンズ401bを透過したガイド光41は、ダイクロイックミラー132を透過して、プラズマ生成領域25で集光され、その後、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。
ここで、集光レンズ128が固定されるレンズブロック118には、集光レンズ128を透過するレーザ光のエネルギーによる温度上昇を抑えるために、図示しない冷却用の媒体が流れる配管を設けてもよい。ミラーユニット101Cには、ダイクロイックミラー132と集光レンズ128の表面にエッチングガスが流れるようにエッチングガス供給装置90からの導入管92が接続されていてもよい。
副チャンバ102内には、ガイド光出力装置40およびコリメータ401に代えて、ビームダンプ142が配置されてもよい。ミラーユニット101Cのダイクロイックミラー132で反射されたパルスレーザ光33および放射光251(反射光35)は、バッフル127およびウィンドウ123を介して、ビームダンプ142に入射してもよい。
5.3.2 動作
つぎに、図13に示す構成の動作を説明する。ガイド光41の光路の中心軸は、パルスレーザ光33の光路の中心軸と一致してもよい。ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、コリメータ401aおよび集光レンズ401bによって、プラズマ生成領域25で集光される光に変換されてもよい。その後、ガイド光41は、ダイクロイックミラー132を透過し、ミラーブロック110の空間115を通過して、プラズマ生成領域25で一旦集光され、その後、広がりながら、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。
レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行するガイド光41は、平行光に変換されてもよい。その後、ガイド光41は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、ガイド光41の集光点の断面像をイメージセンサ410に転写してもよい。
プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における中央部は、ミラーブロック110の空間115を通過し、ダイクロイックミラー132で反射されてもよい。反射されたパルスレーザ光33は、バッフル127およびウィンドウ123を透過し、副チャンバ102内のビームダンプ142に入射してもよい。
一方、プラズマ生成領域25を通過したパルスレーザ光33のビーム断面における周辺部は、ミラーブロック110の軸外放物面ミラー110aによって反射され、ウィンドウ113を介して、副チャンバ102内のビームダンプ112に入射してもよい。
プラズマ生成領域25で生成されたプラズマから放射された放射光251の一部は、レーザ光集光光学系22に入射してもよい。レーザ光集光光学系22をパルスレーザ光33に対して逆に進行する放射光251は、平行光に変換されてもよい。その後、放射光251は、結像光学系402を透過してもよい。結像光学系402は、放射光251の集光点の断面像をイメージセンサ410に転写してもよい。
エッチングガス供給装置90から導入管92を経て空間115に供給されたエッチングガスは、ミラーユニット101C内の光路上に配置された光学素子の表面を介して、空間115の外へ流れてもよい。光学素子の表面は、たとえばダイクロイックミラー132の表面および集光レンズ128の表面であってもよい。このエッチングガスによって、光学素子の表面に付着したデブリがエッチングされ得る。
バッフル114、129および127は、それぞれウィンドウ113、集光レンズ128およびウィンドウ123の表面へのデブリの堆積を低減し得る。エッチングガス供給装置90は、これら光学素子の表面に、図示しない配管を介してエッチングガスを流してもよい。これにより、光学素子の表面に付着したデブリがエッチングされ得る。
5.3.3 作用
第3例によれば、パルスレーザ光33を吸収することにより大きな熱負荷の掛かるビームダンプ112およびビームダンプ142が副チャンバ102内に配置されてもよい。これにより、輻射熱を発生する可能性のあるビームダンプ112およびビームダンプ142からミラーユニット101Cを遠ざけることができる。結果として、ミラーユニット101Cが熱的変形を起こしにくく、ガイド光41の光路が安定化され得る。
6.ガイド光学系の変形例
つぎに、ガイド光41に関わる光学系の変形例を、図面を参照して詳細に説明する。
6.1 構成
図14は、EUV光生成システム11Aの変形例におけるガイド光41に関係する光学系の構成を概略的に示す。図14では、主要な光学系のみを抜粋して示す。省略された構成は、上述した構成と同様であってもよい。
図14に示すように、変形例では、図2におけるコリメータ401の代わりに、ピンホールプレート411およびコリメータ412が設けられてもよい。ピンホールプレート411は、コリメータ412の焦点の位置に配置されてもよい。ピンホールプレート411は、そのピンホールの径がガイド光出力装置40から出力されたガイド光41のビーム径より小さくなるように構成されていてもよい。あるいは、ピンホールの径は、プラズマ生成領域25におけるパルスレーザ光33の集光径程度に設定されていてもよい。
6.2 動作
図14において、ガイド光出力装置40から出力されたガイド光41は、ピンホールプレート411に入射してもよい。ピンホールプレート411を通過したガイド光41は、広がりつつ、コリメータ412に入射してもよい。コリメータ412は、ガイド光41を平行光に変換してもよい。
平行光に変換されたガイド光41は、ウィンドウ123およびダイクロイックミラー121を透過し、ミラーユニット101に入射してもよい。ミラーユニット101は、ガイド光41をプラズマ生成領域25の方向へ反射してもよい。これにより、パルスレーザ光32の光路の中心軸とガイド光41の光路の中心軸とが実質的に一致してもよい。
また、ミラーユニット101は、ガイド光41をプラズマ生成領域25で集光される光に変換してもよい。このとき、プラズマ生成領域25にあるレーザ光集光光学系22の焦点位置に、ピンホールプレート411のピンホールにおけるガイド光41の像がガイド光41による影として結像されるように構成されてもよい。たとえば、ガイド光41の波長におけるコリメータ412の焦点距離を集光レンズ128の焦点距離に合わせることにより、ピンホールプレート411のピンホールにおけるガイド光41の像をプラズマ生成領域25に等倍転写することができる。
プラズマ生成領域25を通過したガイド光41は、広がりつつ、ビーム調節器350、および結像光学系402を介して、結像光学系402の焦点の位置に配置されたイメージセンサ410に入射してもよい。イメージセンサ410の受光面には、ガイド光41の影としてピンホールプレート411のピンホールにおけるガイド光41の像が結像されてもよい。イメージセンサ410によって検出されたガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像のデータは、EUV光生成位置コントローラ51に送信されてもよい。
図15に、図14のイメージセンサ410に結像されたガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411とドロップレット27の像D27とを示す。なお、図15では、プラズマ生成領域25におけるパルスレーザ光33の集光点の断面像B33も示す。
図15に示すように、変形例では、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411が、プラズマ生成領域25におけるパルスレーザ光33の集光点の断面像B33と略等しくてもよい。ここで、ガイド光41は、パルスレーザ光33と光路の中心軸が略一致する光路に沿って、ほぼ同じビーム径で、ミラーユニット101からダイクロイックミラー351に至るまでの光路を進行し得る。そのため、ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411は、パルスレーザ光33の集光位置およびビーム径を反映し得る。また、実施の形態1と同様に、イメージセンサ410は放射光251の像を検出してもよく、放射光251の像E251の中心Eを算出することができる。従って、EUV光生成位置コントローラ51は、図15のように算出されたピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pと放射光251の像E251の中心Eとが一致するように、パルスレーザ光33の集光位置とドロップレット27の供給位置とを制御してもよい。このとき、各像の中心が理想的な位置(たとえば、原点o)になるように、パルスレーザ光33の集光位置とドロップレット27の供給位置とを制御してもよい。なお、各像の中心の代わりに、各像の重心を求めてもよい。
6.3 作用
変形例によれば、ガイド光41の光路とパルスレーザ光33の光路とを実質的に一致させ得る。また、ピンホールプレート411のピンホールにおけるガイド光41の像をプラズマ生成領域25に結像させ得る。そのため、実際にパルスレーザ光33を出力しなくともガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の検出結果に基づき、パルスレーザ光33の中心位置とビーム径とが検出され得る。
7.プリパルスレーザとメインパルスレーザとを組み合わせたEUV光生成装置(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2によるEUV光生成システムを、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、上記の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
7.1 構成
図16は、実施の形態2によるEUV光生成システム11Bの構成を概略的に示す。図16に示すように、EUV光生成システム11Bは、図2に示すEUV光生成システム11Aと同様の構成に加え、プリパルスレーザ装置150と、高反射ミラー360とを備えてもよい。また、ビームデリバリーシステム340中の高反射ミラー341が、ダイクロイックミラー342に置き換えられてもよい。なお、説明の都合上、以下では、レーザ装置3をメインパルスレーザ装置3と称し、パルスレーザ光31〜33をメインパルスレーザ光31〜33と称する。
プリパルスレーザ装置150は、たとえばYAGレーザ等であってもよい。プリパルスレーザ装置150から出力されたプリパルスレーザ光151は、高反射ミラー360で反射されてもよい。反射されたプリパルスレーザ光151は、ビームデリバリーシステム340のダイクロイックミラー342に入射してもよい。ダイクロイックミラー342には、プリパルスレーザ光151を高透過させ、メインパルスレーザ光31を高反射する膜がコーティングされていてもよい。ダイクロイックミラー342に入射したプリパルスレーザ光151は、これを透過してもよい。これにより、プリパルスレーザ光151の光路の中心軸と、メインパルスレーザ光32の光路の中心軸とが実質的に一致するように構成されてもよい。あるいは、プリパルスレーザ光151の光路の中心軸と、メインパルスレーザ光32の光路の中心軸とは予め所定の位置関係になるように構成されていてもよい。
また、EUV光生成システム11Bでは、副チャンバ102内のガイド光出力装置40に、3軸移動機構420が設けられてもよい。3軸移動機構420は、EUV光生成位置コントローラ51からの制御の下で、ガイド光出力装置40を移動させてもよい。このとき、3軸移動機構420はガイド光出力装置40とともにピンホールプレート411を移動させてもよい。
7.2 動作
つづいて、図16に示すEUV光生成システム11Bの動作を説明する。以下では、イメージセンサ410の受光面に結像されるガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411と、ドロップレット27の像D27または拡散ターゲットの像F27と、予測されるメインパルスレーザ光33の集光点の断面像B33と、EUV光252を含む放射光251の像E251とを用いて、EUV光生成システム11Bの動作を説明する。
以下の説明において、プリパルスレーザ光153の集光位置と、メインパルスレーザ光33の集光位置とは、略一致するように構成されていてもよいし、予め所定の位置関係になるように構成されていてもよい。さらに、ピンホールプレート411のピンホールの径は、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の径とメインパルスレーザ光33の集光ビーム径とが略等しくなるように構成されていてもよい。
図17は、プリパルスレーザ光153と、メインパルスレーザ光33が出力されない状態において、イメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図17では、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pの位置とドロップレット27の像D27の中心Dの位置とが原点oに一致しない例を示す。図17に示す例では、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pは、目標位置である原点oに一致しない。同様に、ドロップレット27の像D27の中心Dは、原点oに一致しない。なお、像P411の中心Pの位置および像D27の中心Dの位置は、たとえばイメージセンサ410で取得された像の光強度分布から算出する方法など、種々の方法で求めることができる。また、中心位置の代わりに、重心位置などを用いてもよい。
図18は、図17の状態からレーザ光集光光学系22の調整を行った後にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図18に示すように、レーザ光集光光学系22の調整後は、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pが、原点oに実質的に一致し得る。
図19は、図18の状態からターゲット供給装置260の調整を行った後にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図19に示すように、ターゲット供給装置260の調整後は、ドロップレット27の像D27の中心Dが、原点oに実質的に一致し得る。
図20は、図19に示す状態でドロップレット27にプリパルスレーザ光153が照射された際にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図19を参照に説明したように、レーザ光集光光学系22およびターゲット供給装置260を調整後では、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pと、ドロップレット27の像D27の中心Dとが、共に原点oに実質的に一致し得る。プリパルスレーザ光153の集光位置と、メインパルスレーザ光33の集光位置とは、略一致するように構成されているため、この状態でドロップレット27にプリパルスレーザ光153が照射されることで生成され得る拡散ターゲットの像F27はイメージセンサ410の検出視野に入り得る。さらに拡散ターゲットの像F27の中心Fは、目標位置である原点oに近い位置となり得る。
図21は、図19に示す状態から所定時間経過後に拡散ターゲットにメインパルスレーザ光33が照射された際にイメージセンサ410によって検出され得る像の一例を示す。図21に示すように、放射光251の像E251の中心Eは、原点oに近い位置にあり得る。すなわち、原点o付近で生成された拡散ターゲットは、所定時間経過する際に微小距離移動するものの、イメージセンサ410の検出視野内においてメインパルスレーザ光33に照射され得る。その結果、放射光251を目標位置近くで生成することが可能となる。
7.3 作用
実施の形態2によれば、ドロップレット27にプリパルスレーザ光153が照射される位置で、ガイド光41が集光され得る。また、この位置でのガイド光41の像が、レーザ光集光光学系22と結像光学系402とを介して検出され得る。その結果、プリパルスレーザ光153が集光される位置、ドロップレット27の位置、放射光251が生成される位置を同時に検出することが可能となる。そして、この検出値に基づいてレーザ光集光光学系22の集光位置とドロップレット27の位置とを制御することによって、レーザ光集光光学系22の集光位置とドロップレット27の位置とを高精度に所望の位置に一致させることが可能となる。それにより、プリパルスレーザ光153を安定してドロップレット27に照射することが可能となる。その結果、拡散ターゲットを所望の位置あるいはその付近で高精度に生成することが可能となる。
また、拡散ターゲットの生成位置を、ガイド光41を用いて検出することができる。これによれば、拡散ターゲットとメインパルスレーザ光33との位置関係を、メインパルスレーザ光照射前に予測することが可能となる。そして、イメージセンサ410の検出視野内において拡散ターゲットにメインパルスレーザ光33を照射することができる。
7.4 フローチャート
つづいて、実施の形態2によるEUV光生成制御システム5Bの動作を、図面を参照に詳細に説明する。図22は、実施の形態2によるEUV光生成制御システム5Bの概略動作を示すフローチャートである。図23は、図22に示す目標位置設定サブルーチンS201の一例を示すフローチャートである。図24は、図22に示すシューティング制御サブルーチンS202の一例を示すフローチャートである。
図22に示す動作は、たとえばEUV光生成制御システム5Bが露光装置コントローラ61などの外部装置からバースト運転の指示を受信した際や、EUV光生成制御システム5Bを起動した際に実行されてもよい。
図22に示すように、EUV光生成制御システム5Bは、まず、たとえば露光装置コントローラ61から放射光251の生成位置の指定を受信し、これをプラズマ生成位置の目標位置とする目標位置設定サブルーチンを実行してもよい(ステップS201)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、ガイド光41を用いたガイド調整サブルーチンを実行してもよい(ステップS101)。ガイド調整サブルーチンは、図8に示す動作と同様でよい。
つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、実際に放射光251を生成するシューティング制御サブルーチンを実行してもよい(ステップS202)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、ステップS202のシューティング制御サブルーチンによる放射光251の生成結果が許容範囲内であるか否かを判定する結果判定サブルーチンを実行してもよい(ステップS103)。結果判定サブルーチンは、図10に示す動作と同様でよい。
ステップS103の結果、放射光251の生成結果が許容範囲内ではない場合(ステップS104;NO)、EUV光生成制御システム5Bは、ステップS101へリターンして、以降の動作を実行してもよい。ステップS103の結果、放射光251の生成結果が許容範囲内である場合(ステップS104;YES)、EUV光生成制御システム5Bは、シューティング制御を中止するか否かを判定してもよい(ステップS105)。シューティング制御を中止する場合(ステップS105;YES)、EUV光生成制御システム5Bは、図22に示す動作を終了してもよい。シューティング制御を中止しない場合(ステップS105;NO)、EUV光生成制御システム5Bは、ステップS202へリターンして、以降の動作を実行してもよい。
また、図22のステップS201に示す目標位置設定サブルーチンでは、図23に示すように、EUV光生成制御システム5Bは、まず、たとえば露光装置コントローラ61から、放射光251を生成する目標の位置の現在位置(または初期状態)からの相対変化量を受信してもよい(ステップS211)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、ガイド光41のピンホールプレート411ピンホールにおける像E411の中心Pが相対変化量分変化するように、3軸移動機構420を駆動してガイド光出力装置40の位置を制御してもよい。このとき同時にピンホールプレート411の位置をガイド光出力装置40の位置とともに制御してもよい(ステップS212)。その後、EUV光生成制御システム5Bは、図22に示す動作へリターンしてもよい。
また、図22のステップS202に示すシューティング制御サブルーチンでは、図24に示すように、EUV光生成制御システム5Bは、まず、ドロップレット27を出力してもよい(ステップS221)。つづいて、EUV光生成制御システム5Bは、プリパルスレーザ光153の予定照射タイミングに同期させて、ガイド光出力装置40を点滅させてもよい(ステップ222)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、イメージセンサ410を動作させることで取得された像から、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411とドロップレット27の像D27とを検出してもよい(ステップS223)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、検出されたピンホールプレート411のピンホールにおける像P411およびドロップレット27の像D27を解析してもよい。これにより、EUV光生成制御システム5Bは、ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pと原点oとの距離L4、およびドロップレット27の像D27の中心Dと原点oとの距離L2を算出してもよい(ステップS224)。
つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、算出された距離L4およびL2が、それぞれ許容範囲ΔL4およびΔL2内であるか否かを判定してもよい(ステップS225)。許容範囲ΔL4は、許容範囲ΔL2と同様に、予め設定されていてもよいし、露光装置コントローラ61などの外部装置から入力されてもよい。距離L4およびL2がそれぞれ許容範囲ΔL4およびΔL2内ではない場合(ステップS225;NO)、EUV光生成制御システム5Bは、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411の中心Pが原点oに一致するように、レーザ光集光光学系22を駆動してもよい(ステップS226)。また、EUV光生成制御システム5Bは、ドロップレット27の像D27の中心Dが原点oに一致するように、ターゲット供給装置260の2軸移動機構261を駆動してもよい。このとき、EUV光生成制御システム5Bは、ドロップレット生成器26によるドロップレット27の出力タイミングを補正してもよい(ステップS227)。その後、EUV光生成制御システム5Bは、ステップS221へリターンしてもよい。なお、ステップS226およびS227は、必要に応じてどちらか一方のみが実行されてもよい。
一方、距離L4およびL2がそれぞれ許容範囲ΔL4およびΔL2内である場合(ステップS225;YES)、EUV光生成制御システム5Bは、プリパルスレーザ装置150を駆動して、ドロップレット27にプリパルスレーザ光153を照射してもよい(ステップS228)。これにより、所望の位置で、ドロップレット27が拡散ターゲットとなり得る。
つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、メインパルスレーザ光33の予定照射タイミングに同期させて、ガイド光出力装置40を点滅させてもよい(ステップ229)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、イメージセンサ410を動作させることで取得された像から、ガイド光41のピンホールプレート411のピンホールにおける像P411と拡散ターゲットの像F27とを検出してもよい(ステップS230)。つぎに、EUV光生成制御システム5Bは、検出されたピンホールプレート411のピンホールにおける像P411および拡散ターゲットの像F27を解析してもよい。これにより、EUV光生成制御システム5Bは、ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411に拡散ターゲットの像F27が含まれているか否かを判定してもよい(ステップS231)。ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411に拡散ターゲットの像F27が含まれている状態とは、たとえば図20を参照に説明したように、像P411の内側に像F27が検出される状態を意味する。
ステップS231の判定の結果、ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411に拡散ターゲットの像F27が含まれていない場合(ステップS231;NO)、EUV光生成制御システム5Bは、ステップS221へリターンし、以降の動作を実行してもよい。一方、ピンホールプレート411のピンホールにおける像P411に拡散ターゲットの像F27が含まれている場合(ステップS231;YES)、EUV光生成制御システム5Bは、メインパルスレーザ装置3を駆動して、拡散ターゲットにメインパルスレーザ光33を照射してもよい(ステップS232)。これにより、放射光251が生成され得る。その後、EUV光生成制御システム5Bは、図22に示す動作へリターンしてもよい。
以上のように動作させることで、放射光251の生成位置を所望の位置から許容範囲内に納めつつ、放射光251を生成することが可能となる。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
1 EUV光生成装置
11、11A、11B EUV光生成システム
22 レーザ光集光光学系
22a ミラーホルダ
23 EUV集光ミラー
23a 保持部
24 貫通孔
25 プラズマ生成領域
251 放射光
252 EUV光
26 ドロップレット生成器
260 ターゲット供給装置
261 2軸移動機構
27 ドロップレット
28 ターゲット回収器
29 接続部
291 壁
292 中間焦点(IF)
3 レーザ装置(メインパルスレーザ装置)
31〜33 パルスレーザ光(メインパルスレーザ光)
34、35 反射光
340 ビームデリバリーシステム
341 高反射ミラー
342 ダイクロイックミラー
350 ビーム調節器
351 ダイクロイックミラー
4 ターゲットセンサ
40 ガイド光出力装置
41 ガイド光
401 コリメータ
402 結像光学系
410 イメージセンサ
411 ピンホールプレート
412 コリメータ
5、5A 、5B EUV光生成制御システム
51 EUV光生成位置コントローラ
52 基準クロック生成器
53 ターゲットコントローラ
54 ターゲット供給ドライバ
55 レーザ光集光位置制御ドライバ
56 ガスコントローラ
6 露光装置
61 露光装置コントローラ
71 移動プレート
71a プレート移動機構
72 レーザ光集光ミラー
72a ミラーホルダ
73 高反射ミラー
73a 自動アオリ機構付きホルダ
81 間仕切り
82 連通穴
90 エッチングガス供給装置
91、92 導入管
93 圧力計
94 排気装置
101、101A、101B ミラーユニット
102 副チャンバ
110、120 ミラーブロック
110a、120a 反射面
110b 貫通孔
112、122、142 ビームダンプ
113、123 ウィンドウ
113a、123a ウィンドウホルダ
114、127、129 バッフル
115 空間
116、117 連通穴
118 レンズブロック
121、132 ダイクロイックミラー
122a 貫通孔
133 ビームダンプブロック
133a 円錐面
138 ダイクロイックミラーブロック
143 ガイド光出力装置収容部
150 プリパルスレーザ装置
151〜153 プリパルスレーザ光
360 高反射ミラー

Claims (12)

  1. レーザ光を出力するよう構成されたレーザ装置とともに用いられるチャンバ装置であって、
    前記レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、
    前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、
    前記レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、
    ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、
    前記ガイド光の光路の中心軸を前記レーザ光の光路の中心軸と実質的に一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、
    を備えるチャンバ装置。
  2. 前記集光光学系を経由した前記ガイド光の像を検出するための検出部をさらに備える、請求項1記載のチャンバ装置。
  3. 前記集光光学系による集光位置を移動させるための第1駆動機構と、
    前記検出部で検出された前記ガイド光の前記像が所望の位置となるように、前記第1駆動機構を制御するよう構成された制御部と、
    をさらに備える、請求項2記載のチャンバ装置。
  4. 前記ターゲット物質の供給位置を移動させるための第2駆動機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記ガイド光の前記像に含まれる前記ターゲット物質の像が前記所望の位置となるように、前記第2駆動機構を制御するよう構成された、
    請求項3記載のチャンバ装置。
  5. 前記ガイド光出力装置は、前記チャンバ外に配置され、
    前記チャンバは、前記ガイド光を内部に導入するための導入口をさらに備える、
    請求項1記載のチャンバ装置。
  6. 前記光学系は、前記チャンバ内に配置される、
    請求項1記載のチャンバ装置。
  7. 前記光学系は、
    前記ガイドレーザ光が通過するためのピンホールが設けられた部材と、
    前記ピンホールの像を前記所定領域に転写するための第1転写光学系と、
    前記ピンホールの像を前記検出部に転写するための第2転写光学系と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記ピンホールの前記像が所望の位置となるように、前記第1駆動機構を制御するよう構成された、
    請求項3記載のチャンバ装置。
  8. 前記ターゲット物質の供給位置を移動させるための第2駆動機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記ピンホールの前記像に含まれる前記ターゲット物質の像が所望の位置となるように、前記第2駆動機構を制御するよう構成された、
    請求項7記載のチャンバ装置。
  9. 第1レーザ光を出力するよう構成された第1レーザ装置および第2レーザ光を出力するよう構成された第2レーザ装置とともに用いられるチャンバ装置であって、
    前記第1および第2レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、
    前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、
    前記第1および第2レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、
    ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、
    前記ガイド光の光路の中心軸を前記第1または第2レーザ光の光路の中心軸と実質的に一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、
    を備えるチャンバ装置。
  10. 請求項1記載のチャンバ装置と、
    レーザ光を出力するよう構成されたレーザ装置と、
    を備える極端紫外光生成装置。
  11. レーザ光を出力するよう構成されたレーザ装置と、前記レーザ光を導入するための導入口を備えるチャンバと、前記チャンバ内の所定領域にターゲット物質を供給するためのターゲット生成器と、前記レーザ光を前記所定領域に集光するための集光光学系と、ガイド光を出力するよう構成されたガイド光出力装置と、前記ガイド光の光路の中心軸を前記レーザ光の光路の中心軸と一致させるとともに、前記ガイド光を前記ガイド光出力装置から前記所定領域を経由して前記集光光学系に入射させるための光学系と、前記集光光学系を経由した前記ガイド光の像を検出するための検出部と、前記集光光学系による集光位置を移動させるための第1駆動機構と、前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1駆動機構を制御するよう構成された制御部とを備える極端紫外光生成装置の制御方法であって、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記ガイド光の前記像が所望の位置となるように、前記第1駆動機構を制御する、極端紫外光生成装置の制御方法。
  12. 前記極端紫外光生成装置は、前記ターゲット物質の供給位置を移動させるための第2駆動機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記ガイド光の前記像に含まれる前記ターゲット物質の像が前記所望の位置となるように、前記第2駆動機構を制御するよう構成される、
    請求項11記載の極端紫外光生成装置の制御方法。
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