JP2013027803A - 膜モジュール及び浸漬膜ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成としつつ、圧力損失を低減できる膜モジュール及び浸漬膜ユニットを提供する。
【解決手段】膜モジュール1は、複数本の中空糸膜2からなる第1及び第2中空糸膜束3,7と、第1及び第2中空糸膜束3,7の両端部を固定する第1及び第2固定部5,9と、第1固定部5と第2固定部9との間に設けられると共に、複数本の中空糸膜2の内部と連通し、複数本の中空糸膜2によりろ過されたろ過処理液を集液する集水部11とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、膜モジュール及びそれを備える浸漬膜ユニットに関する。
河川水、湖沼水、地下水、貯水、下水二次処理水、工場排水、下水、高濁度汚水の膜ろ過処理設備や、海水淡水化に用いる逆浸透膜装置などの高度水処理装置の前処理用の膜ろ過処理設備や膜分離活性汚泥処理設備などでは、固液分離の対象となる原水を槽内に蓄え、蓄えた原水中に膜ユニットを浸漬させて固液分離を図る膜処理装置が利用されている。この膜処理装置に用いられる膜モジュールとしては、中空糸膜束の両端部を接着固定して片端部を開口する片端集水型膜モジュール(下記、特許文献1参照)や、中空糸膜束の両端部を接着固定して両端部を開口する両端集水型膜モジュール(下記、特許文献2参照)が知られている。
特許4491691号公報 米国特許第5,639,373号明細書
ところで、上記片端集水型膜モジュールでは、中空糸膜束の一端部から集水しているため、中空糸膜内の処理水の流路が長くなり、特に中空糸膜が長い場合には圧力損失が大きくなる。一方、両端集水型膜モジュールは、中空糸膜束の両端部から集水しているため処理水の流路は短くなるが、集液手段が複数設けられているため構成が複雑である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成としつつ、圧力損失を低減できる膜モジュール及び浸漬膜ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る膜モジュールは、複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束と、中空糸膜束の両端部を固定する2つの固定手段と、2つの固定手段の間に設けられると共に、複数本の中空糸膜の内部と連通し、複数本の中空糸膜によりろ過されたろ過処理液を集液する少なくとも1つの集液手段と、を備えることを特徴とする。
この膜モジュールでは、中空糸膜束の両端部を固定する2つの固定部材の間に、集液手段が少なくとも1つ設けられている。つまり、集液手段は、中空糸膜束を少なくとも2つに分けている。したがって、中空糸膜の長さが短くなるため中空糸膜内の摩擦が小さくなり、圧力損失を低減できる。また、集水手段を少なくとも1箇所に設ければいいので、簡易な構成とすることができる。このように、本発明の膜モジュールでは、簡易な構成としつつ、圧力損失を低減できる。
集液手段は、2つの固定手段の中央部分に設けられていることが好ましい。膜モジュールでは、集水手段が設けられた付近において中空糸膜による吸引が強くなる。つまり、集水手段付近には膜面に汚泥が堆積し易くなっている。また、汚泥は、槽の底部により近い部分で堆積し易くなっている。この点で、集水手段は、水面側に配設されることが好ましい。一方、圧力損失の観点から、集水手段は、中空糸膜束の長さが等しくなる位置であることが好ましい。そこで、集水手段を2つの固定手段の中間部分、すなわち膜モジュールの全長の1/2の位置に設けることにより、汚泥の堆積を防止してろ過効率を維持しつつ、圧力損失を低減できる。
中空糸膜束は、中空糸膜の延在方向から見て外形が矩形状を呈しており、集液手段は、延在方向から見て矩形状を呈しており、互いに対向する一対の第1の辺と、互いに対向する一対の第2の辺とを有し、第2の辺の長さは、第1の辺の長さよりも短いと共に、中空糸膜束の使用状態において当該中空糸膜束が第2の辺の延在方向に広がったときの幅寸法よりも小さいことが好ましい。このような構成によれば、散気装置から散気された上方へ向かう空気が集液手段により拡散されることなく上向流のまま中空糸膜束に到達するため、効果的に中空糸膜が曝気される。したがって、ろ過効率の低下を防止でき、ろ過能力を維持することが可能となる。
また、本発明に係る浸漬膜ユニットは、上記膜モジュールを備えることを特徴としている。この浸漬膜ユニットでは、上記膜モジュールを備えているため、簡易な構成としつつ、圧力損失を低減できる。
本発明によれば、簡易な構成としつつ、圧力損失を低減できる。
一実施形態に係る膜モジュールを示す図である。 図1におけるa−a線断面図である。 集水部の構成を示す断面図である。 膜モジュールを有する浸漬膜ユニットを示す図である。 他の形態に係る膜モジュールを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る膜モジュールを示す図である。図2は、図1におけるa−a線断面図である。
膜モジュール1は、複数本の中空糸膜2からなる第1中空糸膜束3と、第1中空糸膜束3を結束して固定する第1固定部(固定手段)5と、複数本の中空糸膜2からなる第2中空糸膜束7と、第2中空糸膜束7を結束して固定する第2固定部(固定手段)9と、複数本の中空糸膜2により処理された処理水(ろ過処理液)を集水する集水部(集液手段)11とを備えて構成されている。第1中空糸膜束3及び第2中空糸膜束7は、原水をろ過するろ過領域を構成している。膜モジュール1の全長は、例えば2m程度である。
中空糸膜2は、内部に処理水の流路が形成されたチューブ形状(筒状)をなしており、その壁面は原水をろ過するためのろ過膜となっているため、処理水を吸い込むことによって原水中の汚泥を除去することができる。中空糸膜2の長さは、例えば1m程度である。
第1固定部5は、略直方体形状を呈しており、複数本の中空糸膜2の一端部を固定して第1中空糸膜束3を構成している。第1固定部5は、複数本の中空糸膜2を所定の間隔をあけて約3000本保持しており、中空糸膜2の一端部の開口を閉塞(封止)している。第1固定部5は、例えばウレタン樹脂から形成されており、所定の内寸を有するケースに第1中空糸膜束3の一端部側を配置し、そこにウレタン樹脂を流し込んで中空糸膜2を接着固定することにより構成されている。ウレタン樹脂が中空糸膜2の一端部の開口から入り込むことにより、中空糸膜2の一端部の開口が閉塞されている。
第2固定部9は、第1固定部5と同様の構成を有している。すなわち、第2固定部9は、直方体形状を呈しており、複数本の中空糸膜2の一端部を固定して第2中空糸膜束7を構成している。第2固定部9は、中空糸膜2を所定の間隔をあけて約3000本保持しており、中空糸膜2の一端部の開口を閉塞している。
集水部11は、第1固定部5と第2固定部9との間、すなわち第1中空糸膜束3と第2中空糸膜束7との間に位置している。具体的には、集水部11は、膜モジュール1において、第1固定部5及び第2固定部9を両端部とする全長の1/2の位置(中央部分)に配設されている。図2に示すように、集水部11は、矩形状を呈しており、複数本の中空糸膜2(第1及び第2中空糸膜束3,7)が接続されている。より具体的には、集水部11は、略長方形状を呈しており、互いに対向する一対の第1の辺L1と、互いに対向する一対の第2の辺L2とを有している。第1の辺L1の長さは、第2の辺L2の長さよりも長い。第1の辺L1の長さは、400mm〜1500mmであり、800mm程度であることが好ましい。第2の辺L2の長さは、10mm〜100mmであり、30mm程度であることが好ましい。
また、第2の辺L2の長さは、中空糸膜束3,7の使用状態、すなわち膜モジュール1が原液中に浸漬した状態において中空糸膜束3,7が第2の辺L2の延在方向(集水部11の幅方向)に広がると想定される幅寸法よりも小さく設定されている。具体的には、第2の辺L2と中空糸膜束3,7の通常時(撓んでいない状態)の幅寸法とは以下の関係を満たす。
中空糸膜束の幅寸法/第2の辺L2>0.3
図3は、集水部の構成を示す断面図である。集水部11は、第1固定部材13と、第2固定部材15と、ハウジング17とから構成されている。第1固定部材13は、複数本の中空糸膜2の他端部を結束して固定している。第1固定部材13は、中空糸膜2を所定の間隔をあけて約3000本保持しており、中空糸膜2の他端部の開口を開放している。第1固定部材13は、例えばウレタン樹脂から形成されており、所定の内寸を有するケースに第1中空糸膜束3の他端部側を配置し、そこにウレタン樹脂を流し込んで第1中空糸膜束3を接着固定して、中空糸膜2の他端部の開口が開放されるようにケースの一部を面方向に沿って切除することにより構成されている。
第2固定部材15は、第1固定部材13と同様の構成を有している。すなわち、第2固定部材15は、複数本の中空糸膜2(第2中空糸膜束7)の他端部を結束して固定している。第2固定部材15は、中空糸膜2を所定の間隔をあけて約3000本保持しており、中空糸膜2の他端部の開口を開放している。
ハウジング17は、第1固定部材13及び第2固定部材15を保持固定している。ハウジング17は、第1固定部材13と第2固定部材15とが所定の間隔を空けて対面(第1及び第2中空糸膜束3,7の中空糸膜2の開口が対向)するように、第1固定部材13及び第2固定部材15の外周面を覆っている。このような構成により、集水部11には、第1固定部材13と第2固定部材15と間に集水路Rが形成されている。集水路Rは、第1及び第2中空糸膜束3,7の各中空糸膜2の内部と連通しており、ろ過された処理水を集約する。
ハウジング17の一側面には、開口部17aが形成されている。開口部17aは、集水路Rに集水された処理水の排水口を構成している。この開口部17aには、集水管22(図4参照)が接続されており、この集水管22には、図示しない吸水ポンプが接続されている。
図4は、膜モジュールが設置された膜ユニットを示す図である。図4に示すように、浸漬膜ユニット20には、複数(ここでは4つ)の膜モジュール1がフレームFにより固定されている。浸漬膜ユニット20は、膜モジュール1の集水部11よって集水された処理水を集水する集水管22を備えている。集水管22には、膜モジュール1の集水部11が継ぎ手を介して接続されている。
また、浸漬膜ユニット20は、散気装置24を備えている。散気装置24は、膜モジュール1の下部に設置されている。散気装置24は、空気を供給するための気体流路を有する散気管26を有している。この散気管26には、所定の間隔をあけて空気が放出される散気穴(図示しない)が設けられている。散気管26には、給気管28が接続されており、給気管28から空気が供給される。この散気装置24により、膜モジュール1には、下部から曝気空気が散気される。
以上のように構成された浸漬膜ユニット20では、集水管22で処理水を吸引することで、原水が第1及び第2中空糸膜束3,7の中空糸膜2でろ過されて汚泥が除去された状態で吸い上げられ、集水管22に集水される。一方、散気装置24から散気された空気は、上方へ向かって浮上し、第1及び第2中空糸膜束3,7の周辺を通過する。このとき、第1及び第2中空糸膜束3,7は散気された空気の影響で揺られることによって、膜面に堆積した堆積物が振り払われる。更に、空気の上向流は槽内混合液を攪拌混合し、生物処理のための酸素を供給し、中空糸膜2の膜面に掃流として作用して膜面を洗浄する。
以上説明したように、本実施形態では、第1固定部5と第2固定部9との間、すなわち第1中空糸膜束3と第2中空糸膜束7との間に集水部11が配設されている。これにより、膜モジュール1では、中空糸膜2内の処理水の流路を短くすることで中空糸膜2内の摩擦を小さくでき、その結果、圧力損失を低減できる。また、集水部11を1箇所に設置しているため、簡易な構成としつつ、圧力損失の低減を実現できる。
ここで、膜モジュール1では、集水部11が配設された付近において中空糸膜2による吸引が強くなる。つまり、集水部11付近には膜面に汚泥が堆積し易くなっている。また、汚泥は、槽の底部により近い部分で堆積し易くなっている。この点で、集水部11は、水面側に配設されることが好ましい。一方、圧力損失の観点から、集水部11は、第1中空糸膜束3及び第2中空糸膜束7の長さが等しくなる位置であることが好ましい。
そこで、本実施形態では、第1固定部5と第2固定部9との中間部分、すなわち膜モジュール1の全長の1/2の位置に集水部11が配設されている。このような構成により、汚泥の堆積を防止してろ過効率を維持しつつ、圧力損失を低減できる。
また、本実施形態では、第1及び第2中空糸膜束3,7が第1及び第2固定部5,9において外形が矩形状に固定されている。このような構成により、膜モジュール1が設置された際、第1及び第2中空糸膜束3,7が撓んで横に膨らんだ場合であっても、その膨らみを小さくすることができる。これにより、圧力損失をより低減することができる。
また、集水部11の第2の辺の長さL2は、中空糸膜束3,7の使用状態において中空糸膜束3,7が第2の辺L2の延在方向(集水部11の幅方向)に広がると想定される幅寸法よりも小さく設定されている。この構成により、散気装置24から散気された上方へ向かう空気が集水部11により拡散されることなく上向流のまま中空糸膜束3に到達するため、効果的に中空糸膜2が曝気される。したがって、膜モジュール1におけるろ過効率の低下を防止でき、ろ過能力を維持することができる。
図5は、他の実施形態に係る膜モジュールを示す図である。図5に示すように、膜モジュール1Aは、集水部11A及び集水部11Bを備えている。すなわち、膜モジュール1では、第1固定部5、第1中空糸膜束3、第1集水部11A、第2中空糸膜束7、第2集水部11B、第3中空糸膜束10及び第2固定部9の順に配置されている。このように、集水部は、第1及び第2固定部5,9の間に複数設けられてもよい。
また、上記実施形態に加えて、膜モジュール1では、第1中空糸膜束3の膜密度を第2中空糸膜束7の膜密度よりも高くしてもよい。具体的には、第1中空糸膜束3を水面側とし、第2中空糸膜束7を底面側として膜モジュール1を設置する場合、例えば第1中空糸膜束3を3500本の中空糸膜2により構成し、第2中空糸膜束7を3000本の中空糸膜2により構成する。すなわち、水面側に配置される第1及び第2中空糸膜束3,7のいずれか一方の膜密度を、他方の膜密度よりも高くする。
ここで、散気装置24による曝気は、水面に近づくにつれて強くなる。つまり、散気装置24による曝気の効果は、膜モジュール1の上部の方が大きい。したがって、第1中空糸膜束3の膜密度を高くした場合であっても、膜面に堆積した汚泥が第2中空糸膜束7よりも効果的に除去される。したがって、膜面積を増大させることができ、ろ過効率を低下させることなくろ過能力の向上を図れる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF(PolyVinylidene DiFluoride:ポリフッ化ビニリデン)製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さ:0.5mのものを用いた。この中空糸膜を3000本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端を入れて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜の一方の端部はケースを切断して開口させ、他方は封止させた状態とし、膜面積が6.1mの矩形の中空糸膜束を作製した。また、長さ:1.5mの中空糸膜を用いて上記と同様の方法により、膜面積が18.3mの矩形の中空糸膜束を作製した。これら2つの中空糸膜束を開口部が向かい合うようにして、同一の管に液密状態で接合し、膜面積が24.4mの膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした8mの容積の浸漬槽に、膜モジュールの中空糸膜が垂直になり、かつ膜面積が6.1mの中空糸膜束が水面近くになるようにして浸漬して、管の一方の端を吸引ポンプに連結し、その他の部位は液密状態とした。膜モジュールの下部(20cm)には、散気管を配設した。散気管は、内径:20mm、長さ:1000mmのパイプの下方に直径:6mmの穴が80mm間隔で設けられている。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、12kPaであり、一ヶ月後も16kPaと安定していた。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSS(Mixed Liquor Suspended Solids)は、平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、平均BOD(Biochemicaloxygen demand:生物化学的酸素要求量)は150mg/l、SS(Suspended Substance:懸濁物質)が160mg/lである都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は1.2kgであり、付着量が少ないことが確認された。この重量は、中空糸膜が湿潤状態において使用前後の中空糸膜束の重量測定を行い、重量差を汚泥付着物の重量と定義した。
(実施例2)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さが1mのものを用いた。この中空糸膜を3000本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端をいれて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜の一方の端部はケースを切断して開口させ、他方は封止させた状態とし、膜面積が12.2mの矩形の中空糸膜束を作製した。この2つの中空糸膜束を開口部が向かい合うようにして、同一の管に液密状態で接合し、膜面積が24.4mの膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした8mの容積の浸漬槽に、膜モジュールの中空糸膜が垂直になるように浸漬し、管の一方の端を吸引ポンプに連結して、その他の部位は液密状態とした。膜モジュールの下部(20cm)には、実施例1と同様の構成を有する散気管を配設した。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、12kPaであり、一ヶ月後も15kPaと安定していた。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSSは、平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、実施例1と同様の都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は1.0kgであり、付着量が少ないことが確認された。
(実施例3)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さが1mのものを用いた。この中空糸膜を2500本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端をいれて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜の一方の端部はケースを切断して開口させ、他方は封止させた状態とし、膜面積が10.2mの矩形の中空糸膜束を作製した。また、3500本の中空糸膜を用いて上記と同様の方法により、膜面積が14.2mの矩形の中空糸膜束を作製した。これら2つの中空糸膜束を開口部が向かい合うようにして、同一の管に液密状態で接合し、膜面積が24.4mの膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした8mの容積の浸漬槽にモジュールを中空糸膜が垂直になり、かつ膜面積が14.2mの中空糸膜束が水面近くになるようにして浸漬し、管の一方の端を吸引ポンプに連結し、その他の部位は液密状態とした。膜モジュールの下部(20cm)には、実施例1と同様の構成を有する散気管を配設した。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、12kPaであり、一ヶ月後も14kPaと安定していた。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSSは、平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、実施例1と同様の都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は1.0kgであり、付着量が少ないことが確認された。
(実施例4)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さが0.67mのものを用いた。この中空糸膜を3000本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端をいれて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜の一方の端部はケースを切断して開口させ、他方は封止させた状態とし、膜面積が8.13mの矩形の中空糸膜束を2つ作製した。また、3000本の中空糸膜を用いて両方の端部を開口させた膜面積が8.13mの矩形の中空糸膜束を作製した。両方の端部が開口した中空糸膜束の両端に、片方のみ開口した2つの中空糸膜束の開口部側を向かい合うようにして2つの管を用いて液密状態で接合し、膜面積が24.4mの膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした8mの容積の浸漬槽に、モジュールを中空糸膜が垂直になるようにして浸漬し、2つの管の一方ずつの端を吸引ポンプに連結し、その他の部位は液密状態とした。膜モジュールの下部(20cm)には、実施例1と同様の構成を有する散気管を配設した。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、12kPaであり、一ヶ月後も14kPaと安定していた。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSSは、平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、実施例1と同様の都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は0.9kgであり、付着量が少ないことがわかった。
(比較例1)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さが2mのものを用いた。この中空糸膜を3000本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端をいれて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜束の一方の端部はケースを切断して開口させ、他方は封止させた状態とし、膜面積が24.4mの矩形の膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした浸漬槽に、膜モジュールの中空糸膜が垂直になるように浸漬し、かつ開口した端部が水面近くになるようにして吸引ポンプに連結し、その他の部位は液密状態とした。膜モジュールの下部(20cm)には、実施例1と同様の構成を有する散気管を配設した。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、25kPaで一ヶ月後は45kPaと上昇した。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSSは、平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、実施例1と同様の都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は3.1kgであり、付着量が多いことが確認された。
(比較例2)
[膜モジュールの構成]
中空糸膜は、PVDF製であり、外径:1.3mm、内径:0.7mm、平均孔径:0.1μm、長さが2mのものを用いた。この中空糸膜を3000本用意し、長さ:800mm、幅:30mm、深さ:80mmの内寸を有するケース内にその両端をいれて、ウレタン樹脂で接着固定した。そして、中空糸膜束の両方の端部のケースを切断して開口させた状態とし、膜面積が24.4mの矩形の膜モジュールを作製した。
[評価方法]
膜モジュールの評価方法は、以下のとおりである。活性汚泥を満たした浸漬槽にモジュールの中空糸膜が垂直になるように浸漬し、管の両方の端を吸引ポンプに連結した。膜モジュールの下部(20cm)には、実施例1と同様の構成を有する散気管を配設した。この散気管により12Nm/hrの流量の曝気を行い、中空糸膜を揺動させながらろ過を行った。
また、膜ろ過流中空糸膜束が1.2m/m/日となる様に吸引ポンプを制御して吸引ろ過を行った。このときの膜間差圧は、12kPaであり、一ヶ月後は30kPaと上昇した。評価期間の活性汚泥槽の濃度MLSSは平均10000mg/lであり、平均温度は25℃であった。活性汚泥の原水には、実施例1と同様の都市下水を用いた。
運転後のカートリッジに付着した汚泥付着物、或いは夾雑物の重量は5.4kgであり、付着量が多いことが確認された。
1…膜モジュール、2…中空糸膜、3…第1中空糸膜束、7…第2中空糸膜束、11…集水部(集液手段)、20…浸漬膜ユニット。

Claims (4)

  1. 複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束と、
    前記中空糸膜束の両端部を固定する2つの固定手段と、
    前記2つの固定手段の間に設けられると共に、前記複数本の中空糸膜の内部と連通し、前記複数本の中空糸膜によりろ過されたろ過処理液を集液する少なくとも1つの集液手段と、
    を備えることを特徴とする膜モジュール。
  2. 前記集液手段は、前記2つの固定手段の中央部分に設けられていることを特徴とする請求項1記載の膜モジュール。
  3. 前記中空糸膜束は、前記中空糸膜の延在方向から見て外形が矩形状を呈しており、
    前記集液手段は、前記延在方向から見て矩形状を呈しており、互いに対向する一対の第1の辺と、互いに対向する一対の第2の辺とを有し、
    前記第2の辺の長さは、前記第1の辺の長さよりも短いと共に、前記中空糸膜束の使用状態において当該中空糸膜束が前記第2の辺の延在方向に広がったときの幅寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の膜モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の膜モジュールを備えることを特徴とする浸漬膜ユニット。


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