JP2001162140A - 濾過膜モジュール - Google Patents

濾過膜モジュール

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JP2001162140A
JP2001162140A JP34564399A JP34564399A JP2001162140A JP 2001162140 A JP2001162140 A JP 2001162140A JP 34564399 A JP34564399 A JP 34564399A JP 34564399 A JP34564399 A JP 34564399A JP 2001162140 A JP2001162140 A JP 2001162140A
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JP
Japan
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filtration membrane
membrane
housing
filtration
membrane module
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English (en)
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Toyozo Hamada
豊三 浜田
Nobuyuki Nakatsuka
修志 中塚
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高い透水速度が維持できる濾過膜モジュール
の提供。 【解決手段】 平板袋状膜エレメントをハウジング40
内に備えた濾過膜モジュールにおいて、枠体部材12c
(12d)、上方突出部30a(30b)及び下方突出
部32a(32b)の3辺により、膜エレメント10の
幅方向内側に凹部が形成される。このような二つの凹部
とハウジング40内壁面とにより、流体が流通可能な間
隙34、35が形成される。このとき、間隔W又はW
とハウジングの内壁面の間隔Wとの間には、(W
はW/W)×100=1〜15%の関係を有してい
る。該間隙の存在により、複数の膜エレメント10間に
堆積した汚泥等を容易に排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物処理法等を適
用する各種排水処理等に適用できる濾過膜モジュールに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】懸濁物
や汚泥等の懸濁粒子(SS)を含む生物反応液の固液分
離処理において膜分離法が汎用されている。例えば、特
開平2−86893号公報には、曝気槽内の原水の浄化
処理水中に、濾過膜装置を水没させ、膜直下に散気管を
配置して吸引濾過する固液分離装置が開示され、特開平
5−185078号公報には、最小保留粒子径10〜1
00μmの2枚の不織布を袋状にし、内部に間隔保持用
の通水性多孔質材を挿入した濾過体を用いた曝気槽の濾
過装置が開示されている。これらの従来技術で用いられ
ている濾過体は精密濾過膜や不織布であり、膜モジュー
ルとしては、これらの濾過膜を集水管を有する枠体に袋
状に貼り付けたものを多数積層し、膜透過水を前記集水
管により取水する構造のものである。
【0003】一般に、このような多数積層された濾過膜
モジュールを用いてSSを含む液体を固液分離処理する
場合、濾過の進行と共に膜間にSSが堆積し、透水速度
が減少するという問題があるため、ポンプの循環速度を
高めたり、膜下方からの曝気を行うという操作が必要と
なる。
【0004】また、特開平10−99856号公報に
は、水面下に設置される膜モジュールを、上端が水面上
に突出し、下端が上記膜モジュールの下面よりも下に位
置する包囲壁で、膜モジュールの周囲との間に水路を形
成することなく囲むと共に、膜モジュールの下方の水中
に膜モジュールの横断面の全面に均等に散気する散気装
置を配置した浸漬型膜分離装置が開示されている。しか
し、この装置では膜面積が大きくなるに従い、膜の上下
方向で液線速度分布が生じ易くなり、膜エレメント間に
SSが堆積しやすくなる。
【0005】本発明は、高い透過液量及びSS分離性能
を長期間安定に発揮することを可能にする固液分離用の
濾過膜モジュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、濾過膜モ
ジュールの運転時において、堆積したSSの排出操作が
容易にできる手段の適用によって上記問題を解決するべ
く研究した結果、平板袋状膜エレメントの両側とそれら
と対向するハウジング内壁面との間に流体が流通可能な
間隙を設けることで、SSの排出が容易にでき、上記目
的を達成できることを見出した。
【0007】本発明は、平板袋状膜エレメントをハウジ
ング内に備えた濾過膜モジュールであって、前記平板袋
状膜エレメントが、その幅方向の一端側又は両端側に幅
方向内側への凹部を有しており、前記凹部とハウジング
内壁面との間に流体が流通可能な間隙が形成されている
濾過膜モジュールを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の濾過膜モジュールは、所
望形状及び容積のハウジング内に、1又は2以上で所要
数の平板袋状膜エレメント(以下「膜エレメント」とい
う)を備えているものである。
【0009】本発明で用いるハウジングの形状及び容積
は、濾過膜モジュールの設置場所等を考慮して決定され
る。膜エレメントの形状及び大きさはハウジングとの関
連において決定され、膜エレメントの数は濾過能力等を
考慮して決定される。例えば、縦0.1〜10m、横
0.1〜10m、高さ0.2〜10mの直方体のハウジ
ング内に収容する場合には、膜エレメントは、厚み0.
005〜0.05m、幅0.1〜10m、高さ0.1〜
5mのものを用いることができる。
【0010】本発明で用いる膜エレメントは、その幅方
向の一端側又は両端側、好ましくは両端側に幅方向内側
への凹部を有している。この凹部は、膜エレメントとハ
ウジング内壁面との間に流体が流通可能な間隙を形成で
きる程度のものであれば特に限定されるものではない。
ただし、本発明の濾過膜モジュールにおいては、流体の
流通をより円滑にする点から、前記間隙の幅がハウジン
グの対向する内壁面(膜エレメントの幅方向に対向する
内壁面)間の間隔の1〜15%であることが好ましく、
3〜10%であることがより好ましい。
【0011】本発明で用いる膜エレメントは、例えば枠
体の両面側に袋状の濾過膜を有する形態にすることがで
きる。このような形態の場合、枠体を袋状の濾過膜で包
み込んだものでもよく、枠体の両側に2枚の濾過膜を貼
り付けて袋状にしたものでもよい。このとき、濾過膜内
部には透過液流路となるメッシュ状部材等を挟み込んで
もよい。
【0012】枠体は、透過液を集めるための集水手段
と、濾過膜面を洗浄するための逆流洗浄手段を備えるこ
とができる。かかる集水手段と逆流洗浄手段は、同一又
は異なる管材、溝等を組み合わせて形成することができ
る。
【0013】膜エレメントの濾過膜は、平均孔径が好ま
しくは1〜150μm、より好ましくは5〜100μm
の通水性多孔体が望ましく、特に不織布が好ましい。
【0014】濾過膜として不織布を用いた場合、不織布
としては、目付量が好ましくは10〜1000g/
2、より好ましくは20〜900g/m2で、かつ通気
度が好ましくは0.1〜200cm3/cm2・s、より
好ましくは0.2〜150cm3/cm2・sのものが望
ましい。
【0015】また、濾過膜として不織布を用いた場合、
不織布としては、繊維径が好ましくは0.5〜30μ
m、より好ましくは1〜10μm、厚みが好ましくは3
0〜5000μm、より好ましくは100〜2000μ
m、表面の平均孔径が好ましくは1〜300μm、より
好ましくは2〜200μmのものが望ましい。
【0016】このような不織布としては、綿、麻、羊毛
等の天然繊維、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル、ビスコースレーヨン、酢酸セルロース、メチ
ルセルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ナイロン6、ナイロン66等のポリエステ
ルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルエステル、更にこれらの共重合体、ブ
レンド物及び架橋物等の合成繊維からなるものが挙げら
れる。これらの中でも、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリカーボネート等からなる不織布が
好ましく、ポリエステルからなる不織布が特に好まし
い。
【0017】次に、本発明の濾過膜モジュールで用いる
膜エレメントの一実施形態を、図1及び図2に基づいて
説明する。図1は膜エレメントの斜視図、図2は膜エレ
メントの正面図(ただし、正面側の膜は図示していな
い)であり、図2において示したハウジングは、膜エレ
メントとハウジングの配置関係を示すためのもので、ハ
ウジングの形状や容積の形態を示したものではない。
【0018】膜エレメント10は、枠体12の両面側に
2枚の濾過膜14が貼り付けられて袋状に形成されてい
る。濾過膜14の内部には、透過液流路となるメッシュ
状部材が挟み込まれている。枠体12は、上下辺を形成
する枠体部材12a、12bと、両側辺を形成する枠体
部材12c、12dからなっている。枠体部材12c、
12dと、それらと対向するハウジング40の内壁面と
は、高さ方向に平行になっていることが望ましい。
【0019】2枚の濾過膜14を枠体12に取り付ける
際には、接着剤で貼り付ける方法、熱融着によって貼り
付ける方法、適当な押さえ板、ボルト、ナット等の押さ
え部材によって濾過膜14の周囲を押さえ付ける方法等
を適用できる。
【0020】枠体12の枠体部材12a、12bの両端
(又は枠体部材12c、12dの上方及び下方の側端)
には、膜エレメント10(枠体12)とハウジング40
の内壁面との間隔を保持するための上方突出部30a、
30bと下方突出部32a、32bが形成されている。
そして、枠体部材12c、上方突出部30a及び下方突
出部32aの3辺により、膜エレメント10の幅方向内
側に凹部が形成され、枠体部材12d、上方突出部30
b及び下方突出部32bの3辺により、膜エレメント1
0の幅方向内側に凹部が形成されている。上方突出部3
0a、30bと下方突出部32a、32bは、適当な別
部材を枠体12に取り付けてもよいし、枠体12と一体
に形成してもよい。
【0021】なお、図1及び図2においては、突出部に
より凹部を形成しているが、例えば、枠体12c、12
dに幅方向内側へ窪みを形成して凹部にすることもでき
るし、前記の窪みと上記の突出部を組み合わせて、凹部
を形成することもできる。また、突出部及び/又は窪み
は一端側に3以上を設け、高さ方向に2又は3以上に分
離された凹部を形成してもよい。
【0022】このような膜エレメント10に形成された
二つの凹部とハウジング40内壁面とにより、流体が流
通可能な間隙34、35が形成される。このとき、間隔
1又はW2とハウジングの内壁面の間隔Wとの間には、
上記したように、(W1又はW2/W)×100=1〜1
5%(好ましくは3〜10%)の関係を有している。な
お、W1とW2の間隔は上記した上方及び下方突出部によ
り所望間隔に調整することができ、W1とW2の間隔は同
一でも異なっていてもよいが、同一であることが望まし
い。
【0023】枠体部材12aの一端側には集水管16が
設けられており、集水管16は、枠体部材12cの内部
に高さ方向に配置され、内側に開口した溝20に連通さ
れており、これらが全体として集水手段を形成してい
る。
【0024】枠体部材12aの他端側には逆流洗浄管
(逆洗管)18が設けられており、逆洗管18は、枠体
部材12dの内部に高さ方向に配置された管22に連通
されている。そして管22には、所要数(図2は6本)
の先端が閉塞された枝管24が、膜エレメント10の幅
方向に接続され、枝管24には、水、空気等の逆流洗浄
媒体を噴射するための所要数の噴射口26が形成されて
いる。これらの逆洗管18、管22、枝管24が逆流洗
浄手段を形成している。
【0025】本発明の濾過膜モジュールにおいては、ハ
ウジング40の横幅(W)が10cmの場合には、膜エ
レメント10の実質的な幅(図1、2において、各突出
部を除いた幅。以下、同様である。)は9.9〜9c
m、幅(W)が10mの場合には、膜エレメント10の
実質的な幅は9.9〜9mにすることができる。このと
き、図2で示したW1、W2は、ハウジングの横幅(W)
が10cmの場合はW1=W2=0.05〜0.5cm、
幅(W)が10mの場合はW1=W2=0.05〜0.5
mになる。
【0026】次に、本発明の濾過モジュール50の一形
態を図3に基づいて説明する。図3は、説明の便宜のた
めにハウジングを部分的に切り欠き、膜エレメントは1
つのみとしている。
【0027】膜エレメント10は、ハウジング40の側
壁面に取り付けられたガイドレール45に、上方突出部
30bと下方突出部32bを嵌め込み、更にストッパー
46により下方突出部32bを支持することにより収容
されている。なお、図示していないが、上方突出部30
aと下方突出部32aも同様にしてガイドレールに嵌め
込まれ、ストッパーにより支持されている。集水管16
と逆洗管18は、図示していない柔軟性のあるチューブ
状の連結部材等によりハウジング40の外部に引き出さ
れる。
【0028】本発明の濾過膜モジュールを用いた膜分離
装置の形態としては、生物反応を伴う活性汚泥処理排水
槽等の中に直接浸漬する浸漬型固液分離装置や生物処理
槽等の外部に設置する外部設置型固液分離装置でもよ
い。
【0029】次に、本発明の濾過膜モジュールを用いた
固液分離装置による固液分離処理法を図4に基づいて説
明する。図4は固液分離装置の概念図である。
【0030】散気管102を備えた生物処理槽100に
おいて生物処理された処理水は、上方から溢れて固液分
離槽104に送られ、濾過膜モジュール50によって固
液分離処理される。この固液分離処理時には、図2に示
すように、濾過された透過液は溝20を経て又は挟み込
まれたメッシュ状部材の作用によって集液され、集水管
16からライン106を経て透過液槽110に送られ、
貯水される。
【0031】濾過膜モジュール50の逆洗は、透過液槽
110からポンプ112によりライン114を通して透
過液を膜モジュール50に圧送して行う。この逆洗時に
は、図2に示すように、透過液は逆洗管18から膜エレ
メント10内に圧送され、透過液は枝管24に入って噴
射口26から噴射され、濾過膜を内側から洗浄する。
【0032】116は、必要に応じて濾過膜モジュール
50の膜面を外側から洗浄するための散気管、117
は、濃縮液を生物処理槽100に循環するためのポンプ
である。
【0033】このような固液分離処理においては、膜間
差圧が好ましくは5kPa以下、より好ましくは3kP
a以下になるようにして分離することが望ましい。膜間
差圧は、吸引ポンプ、加圧ポンプ、水頭差等により調整
する。この膜間差圧とは、濾過膜の被処理液に接する面
と反対側面(膜の内側面)との差圧(当然に反対側面の
圧力が低い)を意味する。
【0034】また、被処理液中のSSの定速界面沈降速
度が、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.
2mm以上で、かつ被処理液を静置した後の上澄み液の
透過液SS濃度が、好ましくは200ppm以下、より
好ましくは100ppm以下となるように調整して分離
処理することが望ましい。
【0035】更に、本発明の濾過膜モジュールにおいて
は、濾過膜エレメントの濾過膜の平均孔径がSSの最小
粒子径よりも大きい場合でも、濾過膜面上に形成された
SS層(ダイナミック層)が一種の分離膜として振る舞
い、しかも低い膜間差圧で運転すれば、ダイナミック層
と低い膜間差圧が相乗的に作用する結果、膜エレメント
内部へのSSの進入が抑制され、運転初期の段階から高
い透過液量とSS分離性能をバランスよく発揮すること
ができる。
【0036】固液分離装置の運転を長期間継続した場
合、濾過膜モジュールでは、膜エレメント間に汚泥が堆
積するため、それが膜エレメントの逆洗による洗浄を阻
害する場合がある。しかし、本発明の濾過膜モジュール
においては、膜エレメントとハウジングとの間に間隙が
設けられているので、堆積した汚泥を容易に排出するこ
とができるため、膜エレメントの逆洗による洗浄が阻害
されることがない。
【0037】本発明の濾過膜モジュールは、汚水処理場
等における活性汚泥等を含む排水、各種施設の排水及び
家庭排水の処理、更には河川、湖沼等の浄化処理等に適
用することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。なお、以下における各数値は、下記の方法により測
定した。 (1)平均孔径 濾過膜表面の100倍及び10,000倍の電子顕微鏡
写真を撮影し、その2×2cm面積の計3箇所を画像処
理装置で処理し、平均孔径を算出した。 (2)透水速度 濾過膜の有効膜面積及び一定時間における透過液量から
求めた。 (3)透過液SS濃度 所定体積の透過液中に含まれる固形分を、孔径0.4μ
mのガラスフィルターにより濾過し、乾燥した後、秤量
した。
【0039】実施例1 不織布H8007(平均孔径100μm、目付量75g
/m2、通気度60ml/cm2・s、繊維径10μmの
ポリエステル製;日本バイリーン社製)を用いて、図1
及び図2に示すような有効膜面積0.05m2の膜エレ
メント(厚さ1cm、幅16cm、高さ27cm)を得
た。次に、この膜エレメント2枚をハウジング(縦20
cm、横20cm、高さ50cm)内に平行に配置し
て、図3に示すような濾過膜モジュールを得た。なお、
膜エレメントとハウジングとの間隔(図2中のw1
2)は2cmであった。このような濾過膜モジュール
を使用し、図4に示すような固液分離装置により、固液
分離を行った。
【0040】被処理液として、排水処理場にて採取した
活性汚泥を含む排水(MLSS濃度10,000pp
m)を用い、ポンプ循環線速1cm/s、膜間差圧0.
3kPa、被処理液温度18〜23℃で固液分離を行っ
た。膜下方に設置した散気管により、2L/minのエ
アーを供給し、12時間に1回の割合で水逆洗を30m
3/(m2・day)の条件で1分間行った。
【0041】実施例2 不織布MF180(平均孔径20μm、目付量180g
/m2、通気度2ml/cm2・s、繊維径10μmのポ
リエステル製;日本バイリーン社製)を用いて、図1及
び図2に示すような有効膜面積0.05m2の膜エレメ
ントを得た。この膜エレメントを用い、実施例1と同様
にして固液分離を行った。
【0042】比較例1 不織布H8007を用いて、図1及び図2に示すような
(ただし、各突出部は存在せず、当然に凹部も存在しな
い)有効膜面積0.05m2の膜エレメント(厚さ1c
m、幅20cm、高さ27cm)を得た。次に、この膜
エレメント2枚をハウジング(縦20cm、横20c
m、高さ50cm)内に平行に配置して、図3に示すよ
うな濾過膜モジュールを得た。ただし、膜エレメントと
ハウジングとの間隔(図2中のw1=w2)は存在せず0
cmであった。このような濾過膜モジュールを使用し、
実施例1と同様にして固液分離を行った。
【0043】図5及び図6から明らかなとおり、実施例
1及び2は長期にわたって高い透水速度が維持できた
が、比較例1は透水速度の減少が見られた。透過液SS
濃度は、いずれの例においても10ppm以下であっ
た。
【0044】
【発明の効果】本発明の濾過膜モジュールは、長期間の
継続運転によって膜エレメント間にSSが堆積した場合
でも、ハウジングと膜エレメント間に間隙が存在してい
るため、堆積したSSを容易に排出することができる。
よって、逆流洗浄操作が効果的に行われるため、長期間
高い透過速度が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いる膜エレメントの斜視図であ
る。
【図2】 本発明で用いる膜エレメントの正面図であ
る。
【図3】 本発明の濾過膜モジュールの部分斜視図であ
る。
【図4】 本発明の濾過膜モジュールを適用した固液分
離装置である。
【図5】 実施例及び比較例の透水速度の経時変化を示
す図である。
【図6】 実施例及び比較例の透過液SS濃度の経時変
化を示す図である。
【符号の説明】
10 膜エレメント 40 ハウジング 50 濾過膜モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA07 HA41 HA93 JA08A JA08B JA18A JA25B JA30B JA34A KA02 KA13 KA43 KB22 KC03 KC13 KE01P KE05P KE06Q KE12Q KE13P KE16P KE24Q KE28Q MA03 MA16 MA22 MA31 MA40 MC11 MC14 MC18 MC19 MC22 MC23 MC24 MC26 MC37 MC45 MC48X MC49 MC51 MC54 MC55 MC58 PA01 PB08 PC62 4D019 AA03 BA12 BA13 BB03 BB08 BD01 CB03 CB09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板袋状膜エレメントをハウジング内に
    備えた濾過膜モジュールであって、前記平板袋状膜エレ
    メントが、その幅方向の一端側又は両端側に幅方向内側
    への凹部を有しており、前記凹部とハウジング内壁面と
    の間に流体が流通可能な間隙が形成されている濾過膜モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 前記間隙の幅が、ハウジングの対向する
    内壁面間の長さの1〜15%である請求項1記載の濾過
    膜モジュール。
  3. 【請求項3】 平板袋状膜エレメントが、枠体の両面側
    に濾過膜を有し、前記枠体が、集水手段と逆流洗浄手段
    を有している請求項1又は2記載の濾過膜モジュール。
  4. 【請求項4】 平板袋状膜エレメントの濾過膜が、平均
    孔径1〜100μmを有する通水性多孔体からなるもの
    である請求項1、2又は3記載の濾過膜モジュール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103121A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Daicen Membrane Systems Ltd 濾過エレメント
JP2010247086A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Unitika Ltd 平膜モジュールおよびそれを用いた水処理装置
JP7363950B2 (ja) 2022-03-23 2023-10-18 株式会社明電舎 濾過処理設備

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