JPH08332483A - 廃水の処理方法 - Google Patents
廃水の処理方法Info
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- JPH08332483A JPH08332483A JP7139454A JP13945495A JPH08332483A JP H08332483 A JPH08332483 A JP H08332483A JP 7139454 A JP7139454 A JP 7139454A JP 13945495 A JP13945495 A JP 13945495A JP H08332483 A JPH08332483 A JP H08332483A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 曝気槽に配設した分離膜から廃水を吸引濾過
するにあたり、差圧の小さい濾過条件で、長時間透過流
束を高く保つことのできる処理方法の提供。 【構成】 分離膜が配設された曝気槽に高分子凝集剤を
添加し、この曝気槽で廃水を曝気処理し、分離膜を介し
て吸引濾過して膜透過水を得る廃水の処理方法。 【効果】 曝気槽内の活性汚泥がフロックを形成し、こ
れにより分離膜を介して吸引濾過する際の差圧の経時的
な上昇が著しく抑制され、長時間透過流束を高く保て
た。
するにあたり、差圧の小さい濾過条件で、長時間透過流
束を高く保つことのできる処理方法の提供。 【構成】 分離膜が配設された曝気槽に高分子凝集剤を
添加し、この曝気槽で廃水を曝気処理し、分離膜を介し
て吸引濾過して膜透過水を得る廃水の処理方法。 【効果】 曝気槽内の活性汚泥がフロックを形成し、こ
れにより分離膜を介して吸引濾過する際の差圧の経時的
な上昇が著しく抑制され、長時間透過流束を高く保て
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜分離活性汚泥法によ
る高度な廃水の処理方法に関する。
る高度な廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より都市廃水や有機性廃水の処理に
は生物処理が用いられ、その最終的な固液分離には沈殿
分離が用いられてきた。しかし、沈殿分離では負荷変動
時等にSSの流出が生じやすかった。固液分離に膜分離
を用いると、沈殿槽が不要となり、SSの流出が完全に
阻止できるとともに、曝気槽内の活性汚泥濃度を高くす
ることができるので、余剰汚泥の発生も少なくなり装置
のコンパクト化が図れるため、近年、膜分離活性汚泥法
が注目されている。
は生物処理が用いられ、その最終的な固液分離には沈殿
分離が用いられてきた。しかし、沈殿分離では負荷変動
時等にSSの流出が生じやすかった。固液分離に膜分離
を用いると、沈殿槽が不要となり、SSの流出が完全に
阻止できるとともに、曝気槽内の活性汚泥濃度を高くす
ることができるので、余剰汚泥の発生も少なくなり装置
のコンパクト化が図れるため、近年、膜分離活性汚泥法
が注目されている。
【0003】生物処理による有機性廃水処理の固液分離
には、主として精密濾過膜、限外濾過膜が用いられる。
これらの分離膜は、平膜、管状膜あるいは中空糸膜の形
で使用される。特に、最近はスペーサーを多孔質の平膜
で包み込んで平板状に展開して一端または両端を集水面
とする膜モジュールあるいは中空糸膜モジュールを用い
て、吸引濾過により活性汚泥を固液分離する方法が多く
提案されている。
には、主として精密濾過膜、限外濾過膜が用いられる。
これらの分離膜は、平膜、管状膜あるいは中空糸膜の形
で使用される。特に、最近はスペーサーを多孔質の平膜
で包み込んで平板状に展開して一端または両端を集水面
とする膜モジュールあるいは中空糸膜モジュールを用い
て、吸引濾過により活性汚泥を固液分離する方法が多く
提案されている。
【0004】一方、有機ゲル状物質を含む活性汚泥をこ
れらの分離膜で固液分離する場合、膜の目詰まりの他、
膜の表面への汚れの付着、膜と膜との間の汚物の保持等
による性能低下が生じやすいため、一定時間濾過処理し
た後、空気を送って膜を振動させて膜表面を洗浄した
り、濾過処理時とは逆方向に膜透過水を通水するなどの
膜面洗浄を繰り返して行なう必要があった。
れらの分離膜で固液分離する場合、膜の目詰まりの他、
膜の表面への汚れの付着、膜と膜との間の汚物の保持等
による性能低下が生じやすいため、一定時間濾過処理し
た後、空気を送って膜を振動させて膜表面を洗浄した
り、濾過処理時とは逆方向に膜透過水を通水するなどの
膜面洗浄を繰り返して行なう必要があった。
【0005】膜面洗浄を更に効率的にするために、曝気
槽を撹拌する空気の出し方、量を調整する等により膜と
液面に常に動きを持たせる工夫をする膜の配置方法や、
膜の間隔を調整して汚泥の膜面への付着を防止する等の
提案がなされている。例えば、最近中空糸膜について膜
面積を確保しながら中空糸膜間での被濾過物質の閉塞を
防止することを目的にして、中空糸膜を枠部材に取り付
けて、一端または両端が開口する多数の中空糸膜を一列
にして両端部を上下の型枠で支持固定すると共に、多数
の中空糸膜と連通する濾過液通路を備えた中空糸膜濾過
部材を、所定の間隔で連設すると共に、各濾過液通路を
連結した中空糸膜濾過器(実開平5−63632号、特
開平5−220357号各公報)が提案されている。
槽を撹拌する空気の出し方、量を調整する等により膜と
液面に常に動きを持たせる工夫をする膜の配置方法や、
膜の間隔を調整して汚泥の膜面への付着を防止する等の
提案がなされている。例えば、最近中空糸膜について膜
面積を確保しながら中空糸膜間での被濾過物質の閉塞を
防止することを目的にして、中空糸膜を枠部材に取り付
けて、一端または両端が開口する多数の中空糸膜を一列
にして両端部を上下の型枠で支持固定すると共に、多数
の中空糸膜と連通する濾過液通路を備えた中空糸膜濾過
部材を、所定の間隔で連設すると共に、各濾過液通路を
連結した中空糸膜濾過器(実開平5−63632号、特
開平5−220357号各公報)が提案されている。
【0006】更には、中空糸膜をシート状に展開して配
置し、中空糸膜の端部が、ハウジング内の固定部材で開
口状態を保ちつつ固定されてなる中空糸膜モジュールで
あって、固定部材の中空糸膜に垂直な断面の形状が細長
いほぼ矩形である中空糸膜モジュール(特開平5−22
0356号公報)が提案されている。
置し、中空糸膜の端部が、ハウジング内の固定部材で開
口状態を保ちつつ固定されてなる中空糸膜モジュールで
あって、固定部材の中空糸膜に垂直な断面の形状が細長
いほぼ矩形である中空糸膜モジュール(特開平5−22
0356号公報)が提案されている。
【0007】このような中空糸膜をシート状に並び拡げ
た平型の中空糸膜モジュールを用いると、多数の中空糸
膜を間隔を開けて均等に配置させることが可能となり、
膜面洗浄の際、中空糸膜表面を均等に洗浄することが極
めて容易となるので、濾過効率の低下を抑えることがで
きる。しかし、これらの中空糸膜モジュールを用いて
も、高汚濁水の吸引濾過では、比較的短時間の運転で差
圧が大きくなりやすいため、逆洗や休止の回数が多くな
ることから装置効率の良い濾過を行うことが難しかっ
た。
た平型の中空糸膜モジュールを用いると、多数の中空糸
膜を間隔を開けて均等に配置させることが可能となり、
膜面洗浄の際、中空糸膜表面を均等に洗浄することが極
めて容易となるので、濾過効率の低下を抑えることがで
きる。しかし、これらの中空糸膜モジュールを用いて
も、高汚濁水の吸引濾過では、比較的短時間の運転で差
圧が大きくなりやすいため、逆洗や休止の回数が多くな
ることから装置効率の良い濾過を行うことが難しかっ
た。
【0008】一方、有機性廃水を活性汚泥処理と膜分離
処理する方法において高分子凝集剤を使用する例も知ら
れている(特公昭62−10720号、特公平1−41
118号)。これらの方法では、高分子凝集剤は膜分離
工程に供給する分離液を得るために固形分を分離除去す
るのに使用されていた。
処理する方法において高分子凝集剤を使用する例も知ら
れている(特公昭62−10720号、特公平1−41
118号)。これらの方法では、高分子凝集剤は膜分離
工程に供給する分離液を得るために固形分を分離除去す
るのに使用されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、膜分
離活性汚泥法による廃水の処理において、差圧の小さい
濾過条件で、長時間透過流束を高く保つことのできる処
理方法を提供することにある。
離活性汚泥法による廃水の処理において、差圧の小さい
濾過条件で、長時間透過流束を高く保つことのできる処
理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
処理水を、分離膜が配設された曝気槽へ導き、曝気処理
するとともに、分離膜を介して吸引濾過して膜透過水を
得る工程を有する廃水の処理方法において、曝気槽へ高
分子凝集剤を添加することを特徴とする廃水の処理方法
である。
処理水を、分離膜が配設された曝気槽へ導き、曝気処理
するとともに、分離膜を介して吸引濾過して膜透過水を
得る工程を有する廃水の処理方法において、曝気槽へ高
分子凝集剤を添加することを特徴とする廃水の処理方法
である。
【0011】
【作用】いわゆる膜分離活性汚泥法では、曝気槽内の活
性汚泥濃度を高くできるが、一般に活性汚泥濃度が高く
なると膜の透過流束が下がるため、高透過流束確保の観
点からは汚泥濃度を過度に高くすることは避けられてき
た。曝気槽へ高分子凝集剤を添加すると、槽内の活性汚
泥はフロックを形成する。このとき、微生物の代謝物で
ある被処理水中の水溶性高分子の濃度はこのフロックに
取り込まれて低下する。このため、分離膜の表面上に緻
密なゲル層が形成されにくくなる。例えば中空糸膜を用
いた吸引濾過においては、水流は四方から繊維軸に向か
って流れ込むものであるためか、径が大きくなった汚泥
フロックの作用によって中空糸膜の表面に特にケーキ層
が形成されにくい。このため、活性汚泥の濃度が高くか
つ液粘度が高くても、低い膜間差圧で高い透過流束を維
持することができる。
性汚泥濃度を高くできるが、一般に活性汚泥濃度が高く
なると膜の透過流束が下がるため、高透過流束確保の観
点からは汚泥濃度を過度に高くすることは避けられてき
た。曝気槽へ高分子凝集剤を添加すると、槽内の活性汚
泥はフロックを形成する。このとき、微生物の代謝物で
ある被処理水中の水溶性高分子の濃度はこのフロックに
取り込まれて低下する。このため、分離膜の表面上に緻
密なゲル層が形成されにくくなる。例えば中空糸膜を用
いた吸引濾過においては、水流は四方から繊維軸に向か
って流れ込むものであるためか、径が大きくなった汚泥
フロックの作用によって中空糸膜の表面に特にケーキ層
が形成されにくい。このため、活性汚泥の濃度が高くか
つ液粘度が高くても、低い膜間差圧で高い透過流束を維
持することができる。
【0012】図1は、本発明の廃水処理方法を示す概念
図であり、本発明は、曝気槽内に分離膜を配設して用い
るいわゆる膜分離活性汚泥法において、曝気槽に高分子
凝集剤を添加するものである。
図であり、本発明は、曝気槽内に分離膜を配設して用い
るいわゆる膜分離活性汚泥法において、曝気槽に高分子
凝集剤を添加するものである。
【0013】本発明の廃水処理方法に用いる高分子凝集
剤は、汚泥に適度の大きさのフロックを形成させるよう
作用するものであれば、カチオン系、アニオン系、ノニ
オン系の高分子凝集剤が適宜使用可能であるが、カチオ
ン系の合成高分子凝集剤が最も適している。
剤は、汚泥に適度の大きさのフロックを形成させるよう
作用するものであれば、カチオン系、アニオン系、ノニ
オン系の高分子凝集剤が適宜使用可能であるが、カチオ
ン系の合成高分子凝集剤が最も適している。
【0014】高分子凝集剤の使用量は、被処理水の性状
にもよるが、曝気槽内の固形分100重量部に対して
0.1〜1重量部となる量が好ましく、0.2〜0.8
重量部が特に好ましい。0.1重量部未満では、活性汚
泥の凝集によるフロックの形成が不十分で低い膜間差圧
で長時間にわたり高い透過流束が維持できない。一方、
1重量部を超えて添加しても活性汚泥の凝集力に余り変
わりはなく、高分子凝集剤のコストが高くつくので好ま
しくない。
にもよるが、曝気槽内の固形分100重量部に対して
0.1〜1重量部となる量が好ましく、0.2〜0.8
重量部が特に好ましい。0.1重量部未満では、活性汚
泥の凝集によるフロックの形成が不十分で低い膜間差圧
で長時間にわたり高い透過流束が維持できない。一方、
1重量部を超えて添加しても活性汚泥の凝集力に余り変
わりはなく、高分子凝集剤のコストが高くつくので好ま
しくない。
【0015】曝気槽には、通常分離膜を介して吸引濾過
される膜透過水の量に対応した量の被処理水が連続的に
供給されるが、高分子凝集剤は、一度曝気槽内に所定量
添加すれば、その後は必ずしも被処理水の流入量に比例
した量の高分子凝集剤を添加する必要はない。ただし、
余剰汚泥を除去する際には、曝気槽内の高分子凝集剤濃
度が低下するので、この余剰汚泥により持ち去られた分
を補償する量だけ曝気槽に追加投入することが好まし
く、更には、追加投入は、例えば数日に1回程度の一定
間隔で行うことが望ましい。
される膜透過水の量に対応した量の被処理水が連続的に
供給されるが、高分子凝集剤は、一度曝気槽内に所定量
添加すれば、その後は必ずしも被処理水の流入量に比例
した量の高分子凝集剤を添加する必要はない。ただし、
余剰汚泥を除去する際には、曝気槽内の高分子凝集剤濃
度が低下するので、この余剰汚泥により持ち去られた分
を補償する量だけ曝気槽に追加投入することが好まし
く、更には、追加投入は、例えば数日に1回程度の一定
間隔で行うことが望ましい。
【0016】本発明の方法において、曝気槽内に配設さ
れる分離膜は、吸引により被処理水が膜の外側から内側
に透過して分離膜として機能できるように構成されもの
であればいかなるものでもよい。取扱いの容易さと全て
の膜面積の有効利用の観点から、多孔質の平膜をスペー
サーを介して袋状に形成し、端部に集水開口部を設けた
もの、あるいは中空糸膜がシート状に並び拡げられて中
空糸膜エレメントとされたものであって、曝気槽内に中
空糸膜を均等に配置できるものが好ましい。
れる分離膜は、吸引により被処理水が膜の外側から内側
に透過して分離膜として機能できるように構成されもの
であればいかなるものでもよい。取扱いの容易さと全て
の膜面積の有効利用の観点から、多孔質の平膜をスペー
サーを介して袋状に形成し、端部に集水開口部を設けた
もの、あるいは中空糸膜がシート状に並び拡げられて中
空糸膜エレメントとされたものであって、曝気槽内に中
空糸膜を均等に配置できるものが好ましい。
【0017】中空糸膜エレメントとしては、シート状に
並び拡げて配設された中空糸膜と、中空糸膜の端部を開
口状態を保ちつつこれを固定する固定部材と、固定部材
を支持収納する構造材とを有してなる中空糸膜エレメン
トであって、固定部材の中空糸膜に垂直な断面の形状が
細長いほぼ矩形であるものが例示できる。
並び拡げて配設された中空糸膜と、中空糸膜の端部を開
口状態を保ちつつこれを固定する固定部材と、固定部材
を支持収納する構造材とを有してなる中空糸膜エレメン
トであって、固定部材の中空糸膜に垂直な断面の形状が
細長いほぼ矩形であるものが例示できる。
【0018】図2は、本発明の廃水の処理方法に用いる
のが適当な上記の分離膜エレメントの一例を示す斜視図
である。中空糸膜エレメントの場合は、構造材5と、固
定部材6と、中空糸膜7とを有して構成される。平膜エ
レメントの場合は、分離膜7は、二枚の多孔質平膜でス
ペーサーを挾み込んだ形をしており、側端部はヒートシ
ールまたは樹脂接着で密封している。
のが適当な上記の分離膜エレメントの一例を示す斜視図
である。中空糸膜エレメントの場合は、構造材5と、固
定部材6と、中空糸膜7とを有して構成される。平膜エ
レメントの場合は、分離膜7は、二枚の多孔質平膜でス
ペーサーを挾み込んだ形をしており、側端部はヒートシ
ールまたは樹脂接着で密封している。
【0019】構造材5は、膜エレメント全体を支持する
部材として機能し、細長いほぼ矩形の開口部を有すると
ともに、その内部に濾液室を有する。図2のように、直
線状に配置された中空糸膜の両端が開口を有するタイプ
の中空糸膜エレメントでは一エレメント当り2個の構造
材が使用されるが、中空糸膜がU字状に折り曲げられて
用いられるタイプのエレメントでは1個の構造材が使用
される。なお、濾液取り出し口8が構造材5の一端に配
設されている。
部材として機能し、細長いほぼ矩形の開口部を有すると
ともに、その内部に濾液室を有する。図2のように、直
線状に配置された中空糸膜の両端が開口を有するタイプ
の中空糸膜エレメントでは一エレメント当り2個の構造
材が使用されるが、中空糸膜がU字状に折り曲げられて
用いられるタイプのエレメントでは1個の構造材が使用
される。なお、濾液取り出し口8が構造材5の一端に配
設されている。
【0020】構造材5の開口部は、中空糸膜の開口端部
あるいはスペーサーを間にした二枚の平膜端部が樹脂で
充填固定されている。固定部材の中空糸膜に垂直な断面
の形状は細長いほぼ矩形となっており、この矩形の短辺
の長さは30mm以下となることが好ましく、10mm
以下となることが特に好ましい。中空糸膜エレメントの
場合、多数本の中空糸膜をほぼ平行に揃えてシート状に
並び拡げることで、中空糸膜束が汚泥等の付着物により
一本の棒状に固着一体化するのが防止される。一方、矩
形の長辺の長さについては特に限定はないが、余り短い
と一つの分離膜エレメント内に配設できる膜面積が減少
するので好ましくなく、また余り長いと製造が困難にな
るので好ましくない。通常、長辺の長さは100〜20
00mm程度とされる。
あるいはスペーサーを間にした二枚の平膜端部が樹脂で
充填固定されている。固定部材の中空糸膜に垂直な断面
の形状は細長いほぼ矩形となっており、この矩形の短辺
の長さは30mm以下となることが好ましく、10mm
以下となることが特に好ましい。中空糸膜エレメントの
場合、多数本の中空糸膜をほぼ平行に揃えてシート状に
並び拡げることで、中空糸膜束が汚泥等の付着物により
一本の棒状に固着一体化するのが防止される。一方、矩
形の長辺の長さについては特に限定はないが、余り短い
と一つの分離膜エレメント内に配設できる膜面積が減少
するので好ましくなく、また余り長いと製造が困難にな
るので好ましくない。通常、長辺の長さは100〜20
00mm程度とされる。
【0021】固定部材6は、中空糸膜エレメントの場
合、構造材5の開口部に充填固定され、多数本の中空糸
膜7の各端部を開口状態を保ったまま集束して固定する
とともに、かつこれらの中空糸膜を濾過膜として機能さ
せるために、被処理水と処理水とを液密に仕切る部材と
して機能する。固定部材6は、通常エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン等の液状樹脂を硬化
させて形成される。
合、構造材5の開口部に充填固定され、多数本の中空糸
膜7の各端部を開口状態を保ったまま集束して固定する
とともに、かつこれらの中空糸膜を濾過膜として機能さ
せるために、被処理水と処理水とを液密に仕切る部材と
して機能する。固定部材6は、通常エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン等の液状樹脂を硬化
させて形成される。
【0022】分離膜7としては、種々のものが使用で
き、例えばセルロース系、ポリオレフィン系、ポリビニ
ルアルコール系、PMMA系、ポリスルフォン系等の各
種材料からなるものが使用できるがポリエチレン、ポリ
プロピレン等の強伸度の高い材質のものが好ましい。な
お、濾過膜として使用可能なものであれば、膜構造、孔
径、空孔率、膜厚、外径等には特に制限はないが、好ま
しい多孔質分離膜の例としては、孔径0.01〜1μ
m、空孔率20〜90%、膜厚5〜300μmのものを
挙げることができ、中空糸膜の場合には外径が20〜2
000μmのものが好ましい。
き、例えばセルロース系、ポリオレフィン系、ポリビニ
ルアルコール系、PMMA系、ポリスルフォン系等の各
種材料からなるものが使用できるがポリエチレン、ポリ
プロピレン等の強伸度の高い材質のものが好ましい。な
お、濾過膜として使用可能なものであれば、膜構造、孔
径、空孔率、膜厚、外径等には特に制限はないが、好ま
しい多孔質分離膜の例としては、孔径0.01〜1μ
m、空孔率20〜90%、膜厚5〜300μmのものを
挙げることができ、中空糸膜の場合には外径が20〜2
000μmのものが好ましい。
【0023】分離膜の表面特性としては、表面に親水基
等を持ついわゆる恒久親水化膜であることが望ましい。
表面が疎水性であると、被処理水中の有機物と中空糸膜
表面との間に疎水性相互作用が働き膜面ヘの有機物吸着
が発生し、それが膜面閉塞につながり濾過寿命が短くな
りやすい。また、吸着由来の目詰まりは膜面洗浄による
濾過性能回復も一般には難しい。恒久親水化膜を用いる
ことにより有機物と中空糸膜表面との疎水性相互作用を
減少させることができ、有機物の吸着を抑えることがで
きる。さらに、疎水性膜ではエアースクラビングの際に
気泡によって膜面が乾燥状態となることがあり、これに
よって疎水性が強まりフラックスの低下を招くことがあ
るが、恒久親水化膜では乾燥してもフラックスの低下が
生じない。
等を持ついわゆる恒久親水化膜であることが望ましい。
表面が疎水性であると、被処理水中の有機物と中空糸膜
表面との間に疎水性相互作用が働き膜面ヘの有機物吸着
が発生し、それが膜面閉塞につながり濾過寿命が短くな
りやすい。また、吸着由来の目詰まりは膜面洗浄による
濾過性能回復も一般には難しい。恒久親水化膜を用いる
ことにより有機物と中空糸膜表面との疎水性相互作用を
減少させることができ、有機物の吸着を抑えることがで
きる。さらに、疎水性膜ではエアースクラビングの際に
気泡によって膜面が乾燥状態となることがあり、これに
よって疎水性が強まりフラックスの低下を招くことがあ
るが、恒久親水化膜では乾燥してもフラックスの低下が
生じない。
【0024】本発明の方法において、このような分離膜
エレメントを曝気槽内に配設するにあたっては、分離膜
面あるいは分離膜が形成するシート面が、曝気槽底面に
対して垂直方向を向き、したがって中空糸膜エレメント
の場合には、中空糸膜の繊維軸が水平若しくは垂直方向
を向くよう配置することが好ましい。
エレメントを曝気槽内に配設するにあたっては、分離膜
面あるいは分離膜が形成するシート面が、曝気槽底面に
対して垂直方向を向き、したがって中空糸膜エレメント
の場合には、中空糸膜の繊維軸が水平若しくは垂直方向
を向くよう配置することが好ましい。
【0025】曝気槽内に複数の分離膜エレメントを組み
立て一体化した膜モジュールを配設する場合には、曝気
槽をコンパクトにし、かつ分離膜のエアースクラビング
を効率よく行うことを考慮すると、隣接する分離膜エレ
メントの間隔は小さい方が好ましいが、余り間隔を狭め
過ぎると汚泥により閉塞が起こり易くなり、また、エレ
メント間を気泡が通り難くなる。このため、エレメント
に占める分離膜の膜面積の大きさ、エレメントの数、集
水管の径、エアースクラビング、逆洗等の条件を考慮し
て選択することが必要であり、その間隔は5〜100m
mの範囲が好ましく、5〜70mmの範囲がより好まし
い。
立て一体化した膜モジュールを配設する場合には、曝気
槽をコンパクトにし、かつ分離膜のエアースクラビング
を効率よく行うことを考慮すると、隣接する分離膜エレ
メントの間隔は小さい方が好ましいが、余り間隔を狭め
過ぎると汚泥により閉塞が起こり易くなり、また、エレ
メント間を気泡が通り難くなる。このため、エレメント
に占める分離膜の膜面積の大きさ、エレメントの数、集
水管の径、エアースクラビング、逆洗等の条件を考慮し
て選択することが必要であり、その間隔は5〜100m
mの範囲が好ましく、5〜70mmの範囲がより好まし
い。
【0026】本発明の廃水の処理方法によれば、分離膜
を介しての吸引濾過を連続的に実施しても差圧の小さい
濾過条件で、長時間透過流束を高く保つことができる
が、もちろん、吸引を周期的に一時停止するいわゆる間
欠吸引運転方法を採用することもできる。また、必要に
応じて膜透過水で分離膜エレメントの逆洗を行うことも
できる。
を介しての吸引濾過を連続的に実施しても差圧の小さい
濾過条件で、長時間透過流束を高く保つことができる
が、もちろん、吸引を周期的に一時停止するいわゆる間
欠吸引運転方法を採用することもできる。また、必要に
応じて膜透過水で分離膜エレメントの逆洗を行うことも
できる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 汚泥量が0.26m3 の曝気槽に、膜面積が3.4m2
の図2に示されるような形態の中空糸膜エレメントを5
本垂直かつ平行に並べてなる中空糸膜モジューを配設し
た。槽内のMLSSは9000mg/リットルで、水温
は12℃であった。槽の底部に設けた散気管からは、1
5m3 /時で空気を気泡として供給した。曝気槽へ被処
理水を2.5リットル/分で供給するとともに、中空糸
膜モジュールの透過流束が2.5リットル/分となるよ
うに吸引濾過して膜透過水を得た。この時の差圧の変化
を測定し、その結果を図3に示した。
る。 実施例 汚泥量が0.26m3 の曝気槽に、膜面積が3.4m2
の図2に示されるような形態の中空糸膜エレメントを5
本垂直かつ平行に並べてなる中空糸膜モジューを配設し
た。槽内のMLSSは9000mg/リットルで、水温
は12℃であった。槽の底部に設けた散気管からは、1
5m3 /時で空気を気泡として供給した。曝気槽へ被処
理水を2.5リットル/分で供給するとともに、中空糸
膜モジュールの透過流束が2.5リットル/分となるよ
うに吸引濾過して膜透過水を得た。この時の差圧の変化
を測定し、その結果を図3に示した。
【0028】また、吸引濾過の開始の直前に、曝気槽に
カチオン系高分子凝集剤を汚泥固型分100重量部に対
して0.67重量部を加えたことを除き、全く同条件で
吸引濾過を行なった。この場合の差圧の変化を測定し、
その結果も図2に併せて示した。
カチオン系高分子凝集剤を汚泥固型分100重量部に対
して0.67重量部を加えたことを除き、全く同条件で
吸引濾過を行なった。この場合の差圧の変化を測定し、
その結果も図2に併せて示した。
【0029】
【発明の効果】高汚濁性水を処理する曝気槽に凝集剤を
添加すると、曝気槽内の活性汚泥がフロックを形成し、
これが分離膜を介しての吸引濾過における差圧の経時的
な上昇を著しく抑制する。このため、差圧の小さい濾過
条件で、長時間透過流束を高く保つことが可能となっ
た。また、曝気槽混合液を濾過するのに必要とする膜面
積を減らすことができるとともに、逆洗等の分離膜の機
能回復処理をする頻度も低減できた。
添加すると、曝気槽内の活性汚泥がフロックを形成し、
これが分離膜を介しての吸引濾過における差圧の経時的
な上昇を著しく抑制する。このため、差圧の小さい濾過
条件で、長時間透過流束を高く保つことが可能となっ
た。また、曝気槽混合液を濾過するのに必要とする膜面
積を減らすことができるとともに、逆洗等の分離膜の機
能回復処理をする頻度も低減できた。
【図1】本発明の廃水処理方法を示すフローシートであ
る。
る。
【図2】本発明の廃水の処理方法に用いるのが適当な分
離膜エレメントの一例を示す斜視図である。
離膜エレメントの一例を示す斜視図である。
【図3】実施例における、高分子凝集剤添加の有無と吸
引濾過の差圧の変化の関係を示すグラフである。
引濾過の差圧の変化の関係を示すグラフである。
1 曝気槽 2 分離膜エレメント 3 散気管 4 吸引ポンプ 5 構造材 6 固定部材 7 分離膜 8 濾液取り出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 達郎 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 越田 俊雄 大阪府大阪市福島区野田5丁目17番22号 株式会社エス・エル内 (72)発明者 大羽 修 東京都江東区木場2丁目8番3号 三菱レ イヨン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 上原 勝 東京都中央区京橋2丁目3番19号 三菱レ イヨン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 被処理水を、分離膜が配設された曝気槽
へ導き、曝気処理するとともに、分離膜を介して吸引濾
過して膜透過水を得る工程を有する廃水の処理方法にお
いて、曝気槽へ高分子凝集剤を添加することを特徴とす
る廃水の処理方法。 - 【請求項2】 分離膜が中空糸膜である請求項1記載の
廃水の処理方法。 - 【請求項3】 中空糸膜が、シート状に並べ拡げて配設
された中空糸膜と、中空糸膜の端部を開口状態を保ちつ
つこれを固定する固定部材と、固定部材を支持収納する
構造材とを有し、固定部材の中空糸膜に垂直な断面の形
状が細長いほぼ矩形である中空糸膜エレメントの形態で
配設されている請求項2記載の廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139454A JPH08332483A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139454A JPH08332483A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332483A true JPH08332483A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15245597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7139454A Pending JPH08332483A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08332483A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107791A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性汚泥処理装置 |
US6325928B1 (en) | 1999-11-18 | 2001-12-04 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane element and module |
KR20020003807A (ko) * | 2000-07-03 | 2002-01-15 | 박희택 | 활성오니 처리설비 |
US6899811B2 (en) | 2000-05-04 | 2005-05-31 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
CN100348303C (zh) * | 2006-04-19 | 2007-11-14 | 天津天大天环科技有限公司 | 节能一体式膜生物反应器 |
JP2008229613A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-10-02 | Toray Ind Inc | 廃水処理方法 |
CN104817166A (zh) * | 2014-01-31 | 2015-08-05 | 三菱丽阳株式会社 | 废水处理方法以及废水处理装置 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP7139454A patent/JPH08332483A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107791A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性汚泥処理装置 |
US6325928B1 (en) | 1999-11-18 | 2001-12-04 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane element and module |
US6899811B2 (en) | 2000-05-04 | 2005-05-31 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
US7037426B2 (en) | 2000-05-04 | 2006-05-02 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
KR20020003807A (ko) * | 2000-07-03 | 2002-01-15 | 박희택 | 활성오니 처리설비 |
US7300582B2 (en) | 2000-11-15 | 2007-11-27 | Zenon Technology Partnership | Immersed membrane apparatus |
CN100348303C (zh) * | 2006-04-19 | 2007-11-14 | 天津天大天环科技有限公司 | 节能一体式膜生物反应器 |
JP2008229613A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-10-02 | Toray Ind Inc | 廃水処理方法 |
CN104817166A (zh) * | 2014-01-31 | 2015-08-05 | 三菱丽阳株式会社 | 废水处理方法以及废水处理装置 |
CN104817166B (zh) * | 2014-01-31 | 2020-07-31 | 三菱化学株式会社 | 废水处理方法以及废水处理装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040616 |