JPH10244262A - 廃水の濾過方法 - Google Patents
廃水の濾過方法Info
- Publication number
- JPH10244262A JPH10244262A JP4799697A JP4799697A JPH10244262A JP H10244262 A JPH10244262 A JP H10244262A JP 4799697 A JP4799697 A JP 4799697A JP 4799697 A JP4799697 A JP 4799697A JP H10244262 A JPH10244262 A JP H10244262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wastewater
- filtration
- membrane
- membrane module
- bubbles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Abstract
あたって、長期間安定して廃水の濾過を行うこと。 【解決手段】 曝気槽内に浸漬した分離膜モジュールに
より廃水の濾過を行うに際して、膜面における気泡もし
くは廃水の平均移動速度Uav(m/h)、膜濾過流速
LV(m/h)、廃水の固形分濃度SS(ppm)が、
Uav≧(LV×SS1.4)/30なる関係式を満たす
条件下で行うことを特徴とする廃水の濾過方法。
Description
等の廃水を反応槽内で生物処理するとともに、反応槽内
に浸漬した分離膜モジュールにより濾過を行う廃水の濾
過方法に関するものである。
工場などからの有機性廃水などは、初期沈殿槽にて廃水
中の比較的大きな懸濁物質が沈殿分離された後、曝気槽
において、活性汚泥により廃水中の水溶性成分が分解さ
れる。その後、最終沈殿槽にて活性汚泥のフロックが沈
殿分離された後に河川などに放流される。
殿池を使用するため、広大な用地が必要になるととも
に、最終沈殿槽における汚泥沈降性の低下により処理水
の水質が不安定になるといった不都合があった。
ュールを曝気槽内に浸漬するとともにその二次側を吸引
し、濾過することにより、廃水の固液分離を行う廃水の
処理方法が開発されている。この様な方法を用いると、
広大な用地が不要になるとともに、安定した水質の処理
水を得ることができる。
うと、曝気槽内の分離膜モジュールの下方に配設された
散気管より散気されるエアーが、好気分解の酸素供給源
になるとともに、分離膜モジュールのスクラビング洗浄
をなすエアーとしても働き、廃水中の懸濁物質による膜
面の急速な目詰まりを防止することができる。
モジュールにより廃水の濾過を行う方式においても、運
転が長期間にわたった場合、懸濁物質が膜表面を閉塞し
濾過流量が低下するため、低下した濾過流量を回復させ
るための、頻繁なメンテナンス作業が必要になるといっ
た不都合があった。
に鑑みてなされたものであり、長期に渡る廃水の濾過処
理を行っても懸濁物質による膜面の閉塞が少ない廃水の
濾過方法の開発を目的としてなされたものである。
た分離膜モジュールにより廃水の濾過を行うに際して、
膜面における気泡もしくは廃水の平均移動速度Uav
(m/h)、膜濾過流速LV(m/h)、廃水の固形分
濃度SS(ppm)が、Uav≧(LV×SS1.4)/
30なる関係式を満たす条件下で行うことを特徴とする
廃水の濾過方法にある。
より詳細に説明する。図1は本発明の廃水の濾過方法に
用いる廃水処理装置の一例を示す概念図である。また、
図2は、分離膜モジュール部分の断面の拡大図である。
の濾過を実質的に行う分離膜が配設されたものであり、
曝気槽内に配設されて、分離膜の二次側を吸引すること
により分離膜を透過した透過水のみが外部に排出され
る。
は、多孔質の平膜、中空糸膜、管状膜、袋状膜等が挙げ
られ、セルロース、ポリオレフイン、ポリスルフォン、
ポリビニリデンフロライド(PVDF)、ポリ四フッ化エチ
レン(PTFE)、セラミック等をその素材とする分離膜を
用いることができる。
ことができる中空糸膜モジュールの一形態をしめす、一
部断面模式図である。多数本の多孔質中空糸膜が、その
両端部で開口状態を保ちながら2本の集水部に固定され
ており、集水管を吸引ポンプ等に接続し、吸引を行うこ
とにより、廃水の濾過が行われる。
ことができる中空糸膜モジュールの他の一例を示す模式
図である。多数本の中空糸膜が両端で開口状態を保ちな
がら板状部材に固定されており、板状部材を積層するこ
とにより集水部が構成される。
離に支障のない限りにおいて、任意に設定することがで
きるが、例えば、廃水中の細菌までも完全に処理水から
分離する場合には、その平均孔径が0.2μm以下である
分離膜を用いることが好ましい。
が配設されており、散気装置から散気された気泡3が分
離膜モジュールの膜面を通り、廃水の水面から放出され
る。
って上方に移動するため、廃水と気泡からなる上向流を
発生させる。この気泡及び廃水からなる上向流が、分離
膜モジュールの膜面4をスクラビングすることにより、
膜面の急速な目詰まりを抑えることができる。
に必要なスクラビング効果について鋭意検討を重ねた結
果、膜面を気泡または廃水が移動する際の、鉛直方向へ
の平均移動速度Uav(m/h)と、膜濾過流束LV
(m/h)、廃水中の固形分濃度SS(ppm)が、関
係式Uav≧(LV×SS1.4)/30なる関係式を満
たす条件下で廃水の濾過を行うことにより、長期間に渡
り濾過を行っても、膜面の目詰まりが少なく、高い濾過
量で廃水の濾過を行うことができることを見いだしたも
のである。
水の鉛直方向への平均移動速度とは、分離膜モジュール
の膜面全体における気泡もしくは廃水の移動速度の平均
値をいう。膜面における気泡もしくは廃水の鉛直方向の
移動速度は、例えば廃水中の汚泥粒子や気泡の移動速度
を光学的手法により測定する方法や、ファラデー効果に
よる誘導電流を利用した電磁流向流速計等により分離膜
近傍の気泡もしくは廃水の移動速度を測定することによ
り近似することができる。
モジュールの中央部と端部の2点、好ましくはそれ以上
の点数で前述した方法により測定した気泡もしくは廃水
の移動速度の平均値をいう。
は、膜面積(m2)当たりの濾過量(m3/hr)をい
う。また、本発明でいう廃水中の固形分濃度SS(pp
m)は、廃水をサンプリング、乾燥し、固形分の重量を
秤量することにより求めることができる。
同時に、膜面近傍を気泡もしくは廃水が移動する際の、
鉛直方向への最低移動速度Umin(m/h)と、膜濾
過流束LV(m/h)、濾過対象液中の固形分濃度SS
(ppm)が、関係式Umin≧(LV×SS1.4)/
150なる関係式を満足する条件下で廃水の濾過を行う
と、濾過の安定性を維持させる観点から更に好ましい。
くは廃水の最低移動速度Uminとは、膜面全面におけ
る気泡もしくは廃水の移動速度の内、最も遅い箇所の移
動速度をいう。
る。
度SSが10000ppm)中に、分離膜モジュールと
して中空糸膜のシート状編地2枚が集水部に配列固定さ
れた、図3に示される平型中空糸膜モジュール(三菱レ
イヨン(株)社製 商品名;ステラポアーL、膜面積4
m2)を配設するとともに、曝気槽中に廃水を導入し、
分離膜モジュールの下方から散気を行いながら6ヶ月間
廃水の濾過を行った。
地間の中央部及び端部と、編地の外側の中央部及び端部
の計4カ所の膜面近傍に、2成分流向流速計 Mode
lACM250−A(ALEC ELECTRONIC
S Co. LTD製)のセンサーを配設し、気泡及び
廃水の移動速度を測定し、4点の移動速度の平均値を算
出して平均移動速度とした。
吸引することにより行い、膜濾過流束LV=0.01m
/hとなるよう濾過処理を行った。また、膜面近傍を気
泡及び廃水が移動する際の、鉛直方向への平均移動速度
Uavは180m/hとなるよう、適宜汚泥を引き抜い
た。なお、この濾過条件は、Uav ≧(LV×SS
1.4)/30なる関係式を常に満足するものであった。
鉛直方向への最低移動速度Uminは、50(m/h)
であり、膜濾過流束LV(m/h)、濾過対象液中の固
形分濃度SS(ppm)が、関係式Umin≧(LV×
SS1.4)/150を常に満足するものであった。
は5kPaであり、6ヶ月運転後の膜間差圧は12kP
aであった。
ppmの活性汚泥中に廃水を導入し、実施例と同様の分
離膜モジュールを用いて、膜濾過流束LV=0.01m
/hにて、6ヶ月間濾過を行った。この時、膜面を気泡
及び廃水が移動する際の、鉛直方向への平均移動速度U
avは360m/hとした。なお、この濾過条件は、常
にUav<(LV×SS1.4)/30なる関係式を満
たす条件下となった。本比較例において、濾過開始時の
膜間差圧は5kPaであり、6ヶ月運転後の膜間差圧は
76kPaであった。
槽内に浸漬した分離膜モジュールにより廃水の濾過を行
うにあたって、膜面における気泡もしくは液体の平均移
動速度Uav(m/h)、膜濾過流速LV(m/h)、
廃水の固形分濃度SS(ppm)が、Uav≧(LV×
SS1.4)/30なる関係式を満たす条件下で廃水の濾
過を行うので、効果的なスクラビング効果を得ることが
でき、高い濾過量で長期間安定して廃水の濾過処理を行
うことができる。
濾過装置の一例を示す模式図である。
濾過装置の分離膜モジュール部分の断面構造を示す模式
図である。
膜モジュールの一例を示す一部断面模式図である。
膜モジュールの他の一例を示す模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 曝気槽内に浸漬した分離膜モジュールに
より廃水の濾過を行うに際して、膜面における気泡もし
くは廃水の平均移動速度Uav(m/h)、膜濾過流速
LV(m/h)、廃水の固形分濃度SS(ppm)が、
Uav≧(LV×SS1.4)/30なる関係式を満たす
条件下で行うことを特徴とする廃水の濾過方法。 - 【請求項2】 膜面における気泡もしくは廃水の最低移
動速度Umin(m/h)、膜濾過流速LV(m/
h)、廃水の固形分濃度SS(ppm)が、Umin≧
(LV×SS1.4)/150なる関係式を満たす条件下
で行うことを特徴とする請求項1記載の廃水の濾過方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4799697A JPH10244262A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 廃水の濾過方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4799697A JPH10244262A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 廃水の濾過方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10244262A true JPH10244262A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12790940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4799697A Pending JPH10244262A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 廃水の濾過方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10244262A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107791A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性汚泥処理装置 |
US6325928B1 (en) | 1999-11-18 | 2001-12-04 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane element and module |
US6899811B2 (en) | 2000-05-04 | 2005-05-31 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
JP2006255534A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ろ過膜の洗浄方法 |
JP2008238080A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 濾過モジュールおよび濾過ユニット |
WO2009047970A1 (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-16 | Toray Industries, Inc. | 微細気泡散気管、微細気泡散気装置、および、浸漬型膜分離装置 |
-
1997
- 1997-03-03 JP JP4799697A patent/JPH10244262A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107791A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性汚泥処理装置 |
US6325928B1 (en) | 1999-11-18 | 2001-12-04 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane element and module |
US6899811B2 (en) | 2000-05-04 | 2005-05-31 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
US7037426B2 (en) | 2000-05-04 | 2006-05-02 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
US7300582B2 (en) | 2000-11-15 | 2007-11-27 | Zenon Technology Partnership | Immersed membrane apparatus |
JP2006255534A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ろ過膜の洗浄方法 |
JP4603395B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2010-12-22 | 株式会社神鋼環境ソリューション | ろ過膜の洗浄方法 |
JP2008238080A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 濾過モジュールおよび濾過ユニット |
WO2009047970A1 (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-16 | Toray Industries, Inc. | 微細気泡散気管、微細気泡散気装置、および、浸漬型膜分離装置 |
JPWO2009047970A1 (ja) * | 2007-10-10 | 2011-02-17 | 東レ株式会社 | 微細気泡散気管、微細気泡散気装置、および、浸漬型膜分離装置 |
US8557112B2 (en) | 2007-10-10 | 2013-10-15 | Toray Industries, Inc. | Fine bubble diffusing pipe, fine bubble diffusing apparatus, and submerged membrane separation apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5456253B2 (ja) | 活性汚泥処理装置 | |
TWI324138B (ja) | ||
JP5308028B2 (ja) | 散気装置の洗浄方法 | |
JP2014128790A (ja) | 廃水処理装置 | |
JPH07155758A (ja) | 廃水処理装置 | |
JPH0470958B2 (ja) | ||
JPWO2009028435A1 (ja) | 浸漬型膜分離装置、水浄化処理装置、およびそれを用いた水浄化処理方法 | |
KR101448709B1 (ko) | 막모듈, 막유니트 및 막분리장치 | |
JP2000051672A (ja) | 膜分離装置 | |
JP6613323B2 (ja) | 水処理装置及び水処理方法 | |
JPH10244262A (ja) | 廃水の濾過方法 | |
CN206188521U (zh) | 一种活性炭与mcr超滤综合水处理装置 | |
JP5238128B2 (ja) | 固液混合処理液の固液分離装置 | |
JP2007209949A (ja) | 固液混合処理液のろ過液回収装置 | |
JP2001038177A (ja) | 固液分離方法及び分離膜モジュール | |
JP2001029751A (ja) | 分離装置及び固液分離方法 | |
JP5094022B2 (ja) | 固液混合処理液のろ過液回収時に適用される散気装置及び膜ろ過ユニット | |
CN209835820U (zh) | 洗浴水深度净化系统 | |
JPH08332483A (ja) | 廃水の処理方法 | |
JP2010046561A (ja) | 汚泥脱水濃縮方法及びその装置 | |
Huang et al. | Pilot-plant study of a high recovery membrane filtration process for drinking water treatment | |
JP3496115B2 (ja) | 膜ろ過式浄水処理装置におけるろ過膜洗浄方法 | |
JP2003112017A (ja) | 濾過膜モジュールおよび造水方法 | |
JPH02268890A (ja) | 中空糸膜による汚水処理方法および装置 | |
JP2007152282A (ja) | 膜分離活性汚泥処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050606 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060926 |