JP2013027223A - アキシャルギャップモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量なロータケースの構成で、高速回転が可能なアキシャルギャップモータのロータを提供する。
【解決手段】モータ軸4方向に2つのロータ2a,2bとそのロータ2a,2b間に1つのステータ3が配設されたアキシャルギャップモータにおいて、両ロータ2a,2bは、各ロータ磁極7aのそれぞれを形成する複数のロータコア7と、各ロータコア7を保持するロータケース10とを備え、各ロータコア7は、それぞれ周方向に配設され、ロータケース10は、各ロータコア7を外周側から保持する外周保持部材10aと内周側から保持する内周保持部材10bとを有し、外周保持部材10aは、外周部12がフランジ状に形成されるとともに、該外周保持部材10aのステータ3との非対向面側において内周保持部材10b側から放射状に延びた複数の放射状リブ14が一体形成され、内周保持部材10bは、磁性材からなり、磁路形成部材6との磁路を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ロータとステータがモータの軸方向に対向して配置されるアキシャルギャップモータに関し、詳しくは圧粉磁心で形成されるロータコアの保持構造に関する。
従来、アキシャルギャップ構造のモータの小型・軽量化ならびに出力の向上を図るため、モータ軸の軸方向に配置された2個ロータの間に中心孔を有する1個のステータを配置し、前記ステータの中心孔を介して前記ロータに磁路形成部材を接続し、前記ステータのロータとの対向面のそれぞれに複数個の磁極を配設した技術が提案されている(特許文献1)。
このようなモータにおいて、ロータコアを安価な圧粉磁心により形成し、モータの低コスト化を図りたいという要望がある。しかし、圧粉磁心を成形する場合には、その大きさに制限がありロータコアが分割コアにならざるを得えない。そこで、これらの分割コアをモータの回転時の遠心力に負けないようにしっかりと保持する技術が求められる。
そこで、従来では、非磁性体の環状のホルダに積層鋼板の磁性体を挟んで圧粉磁心で形成した扇形の各分割コアを環状に配設して環状のコアを形成し、その外周部にリング部材を嵌め、かしめ等で上記リング部材を固定してコアを環状に保持する技術が提案されている(特許文献2)。
特開2010−172094号公報(段落0020〜0027、図1〜図4参照) 特開2008−278649号公報(段落0079〜0087、図5〜図9参照)
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術のように、分割コアの外周部にリング部材を嵌めて遠心力に抗するようにしたとしても、モータ回転時に大きな遠心力、吸引力およびトルク等が生じると、リング部材に弾性変形が生じ、保持された分割コアとリング部材との間に隙間が生じて保持が困難になるおそれがある。また、分割コアに働くトルクをモータ回転軸に伝達することも困難になる。さらに、かしめ時に締め込むことにより、圧粉磁心が破損するおそれもある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、遠心力や磁気的な吸引力等の外力に対して、軽量なロータケースの構成で各ロータコアを確実に保持することができ、高速回転することができるロータを提供する。
上記した目的を達成するために、本発明のアキシャルギャップモータでは、モータ軸方向に配置された複数のロータと、前記ロータ間に配置され中心孔をモータ軸が貫通するステータと、前記中心孔を介して前記ロータに接続され、前記ロータ間の磁路を形成する磁路形成部材とを備え、前記ロータは、前記ステータに対向する端面に複数のロータ磁極が周方向に配設され、前記ステータは前記ロータに対向する一方の端面側に一方の磁極性に励磁される複数個のステータ磁極が周方向に配設され、前記ロータに対向する他方の端面側に他方の磁極性に励磁される複数個のステータ磁極が前記一方の端面側の各ステータ磁極より周方向にずらして配設されたアキシャルギャップモータにおいて、前記ロータは、前記各ロータ磁極のそれぞれを形成する複数のロータコアと、前記各ロータコアを保持するロータケースとを備え、前記各ロータコアは、それぞれ周方向に配設され、前記ロータケースは、前記各ロータコアを外周側から保持する外周保持部材と内周側から保持する内周保持部材とを有し、前記外周保持部材は、非磁性材からなり、該外周保持部材の外周部がフランジ状に形成されるとともに、該外周保持部材の前記ステータとの非対向面側において前記内周保持部材側から放射状に延びた複数の放射状リブが一体形成され、前記内周保持部材は、磁性材からなり、前記磁路形成部材との磁路を形成することを特徴とする(請求項1)。
また、前記外周保持部材は、前記外周保持部材の前記ステータとの非対向面側において前記各放射状リブどうしをつなぐ円環部材が前記各放射状リブと一体形成され、前記ロータケースの外周保持部材と内周保持部材とが前記外周保持部材における前記円環部材の位置で締結されていることを特徴とする(請求項2)。
請求項1にかかる発明によれば、各ロータコアは、外周側から外周保持部材、内周側から内周保持部材により保持される。さらに、外周保持部材は、外周部がフランジ状に形成されるとともに外周保持部材のステータとの非対向側において放射状に延びた複数のリブが一体形成されている。この場合、各ロータコアの遠心力を受ける外周保持部材の外周部がフランジ状に形成されているため、ロータケースの遠心力方向への変形を抑制することができる。また、外周保持部材は、ステータとの非対向側において放射状に延びた複数のリブにより補強されているため、外周保持部材の外側(ステータとの非対向側)への反り変形を防止することができる。
そして、これらの構成により、各ロータコアを確実に保持できることから高速回転可能なロータを提供することができる。さらに、ロータの高速回転に必要なロータケースの肉厚を減らしても、各ロータコアを確実に保持できるため、ロータの軽量化が可能になる。
また、各ロータコアの保持に、かしめ構造を用いる必要がないため、かしめ時に締め込むことによりロータコアが破損するおそれもない。
また、請求項2にかかる発明によれば、上記構成に加え、外周保持部材の各放射状リブどうしをつなぐ円環部材が各放射状リブと一体形成されており、外周保持部材の反り変形を防止する各放射状リブが、各放射状リブに一体形成された円環部材により確実に支持されているため、外周保持部材の反り変形をより一層防止することができる。
また、外周保持部材と内周保持部材とが外周保持部材における円環部材の位置で締結される。ロータコアの遠心力に対して外周保持部材と内周保持部材とで保持するロータケース構造においては、両部材の締結部に強い応力がかかるため、強固な固定が必要となる。この点、請求項2にかかる発明では、肉厚を有する強固な円環部材の位置で両部材を締結するため、わざわざ外周保持部材の肉厚を増加させることなく強固に締結することができ、より一層の軽量化を図ることができる。
本発明の一実施形態におけるアキシャルギャップモータを組み立てた状態の断面図である。 図1のロータを示し、(a)はロータをステータとの非対向面側から見たときの斜視図、(b)はその分解斜視図である。 図1のロータを示し、(a)はロータをステータとの対向面側から見たときの斜視図、(b)はその分解斜視図である。 図3(a)の拡大図である。 (a)は図4のA−A断面図、(b)は外周保持部材と内周保持部材の締結部の拡大図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、図1は本発明にかかる一実施形態のアキシャルギャップモータの組み立てた状態の断面図、図2(a)はロータのステータとの非対向面側からの斜視図、(b)は分解斜視図、図3(a)はロータのステータとの対向面側からの斜視図、(b)は分解斜視図、図4は図3(a)の拡大図、図5は図4のA−A断面図、図5(b)は外周保持部材と内周保持部材との締結部の拡大図である。
(全体構成)
本発明にかかる一実施形態のアキシャルギャップモータ1の構成について、図1を参照して説明する。
図1は本実施形態のアキシャルギャップモータ1の組み立てた状態を示し、本実施形態のアキシャルギャップモータ1は、円板状のロータ2a、ステータ3、ロータ2bを一点破線mのモータ軸方向に配置して形成された立体的な磁路構成のアキシャルギャップモータである。
ステータ3はステータコア(ヨーク)31の両端面が磁極面31a,31bであり、ロータ2aは磁極面21aがステータ3の一方の磁極面31aに対向し、ロータ2bは磁極面21bがステータ3の他方の磁極面31bに対向している。
磁性材(鋼材等)または非磁性材(ステンレス等)で形成されたモータ軸4は、ロータ2a、2bの中心孔22およびステータ3のより径大の中心孔32を貫通している。そして、ロータ2a,2bは中心孔22にモータ軸4が嵌入してモータ軸4と一体に回転し、ロータ2a,2b間のステータ3は中心孔32をモータ軸4が遊挿される。
また、モータ軸4はロータ2a,2bの軸方向の位置決め等を考慮して中心孔32の部分が中心孔22の部分より大径に形成され、ロータ2a,2bのそれぞれ外側に抜け止め5が圧入等で取り付けられている。
モータ軸4の中心孔32の部分は、ロータ2a,2bに接続された円筒状の磁路形成部材6を形成する。なお、磁路形成部材6は、モータ軸4がステンレスのような非磁性材で形成されている場合には、モータ軸4と別体の圧粉磁心等で形成された円筒状部材であってもよい。
ロータ2aの磁極面21a、ロータ2bの磁極面21bには、それぞれ圧粉磁心等で形成された扇形又はくさび形の例えば8個のロータ磁極7aが周方向に45度の等間隔に配設されている。
ステータ3は磁性材の円板状のステータコア31の両面が磁極面であり、そのため、アキシャルギャップモータ1は、ロータ2aとステータ3、ステータ3とロータ2bが磁極面を対向して配置されているのと等価の構造である。
そして、ステータコア31は、ロータ2aに対向する一方の磁極面31aに圧粉磁心等でステータコア31と一体又は別体に形成された扇形又はくさび形の例えば12個のステータ磁極8aが周方向に30度の等間隔に配設され、各ステータ磁極8aは全てが一方の磁極性(例えばS極)に励磁される。
また、ステータコア31は、ロータ2bに対向する他方の磁極面31bにステータ磁極8aと同様の扇形またはくさび形の例えば12個のステータ磁極8bがステータ磁極8aより周方向にずらして30度の等間隔に配設され、各ステータ磁極8bは全てが他方の磁極性(例えばN極)に励磁される。
各ステータ磁極8a,8bはステータコア31で磁気的に繋がれ、例えばモータ軸4方向からステータ3を見ると、ステータ磁極8aの間にステータ磁極8bが位置し、アキシャルギャップモータ1は、ロータ2aとステータ3、ステータ3とロータ2bの組合せにおいて、ステータ3の磁極数が倍の24極になったのと等価の状態になる。
そして、各ステータ磁極8a,8bにそれぞれカセットコイルのステータコイル9が集中巻きされ、3相駆動により、各ステータコイル9は電気角120度毎に通電される。この通電により、磁極面31aの各ステータ磁極8aは、通電相が切り替わる毎に隣のステータ磁極8aに移動しながら、例えば90度間隔(2つおき)の通電相の4個のステータ磁極8aが前記一方の磁極性(S極)に励磁される。同様に、磁極面31bの各ステータ磁極8bは、通電相が切り替わる毎に隣のステータ磁極8bに移動しながら、例えば90度間隔(2つおき)の通電相の4個のステータ磁極8bが前記他方の磁極性(N極)に励磁される。
上記した通電相のステータ磁極8a,8bの励磁により、通電相のステータ磁極8bの磁極面(N極)から対向するロータ2bのロータ磁極7a、磁路形成部材6、ロータ2aのロータ磁極7a、通電相のステータ磁極8aの磁極面(S極)にいたる磁路を磁束が通り、このとき、ステータ磁極8a,8bの配置が周方向にずれているので、磁束がモータ軸方向および周方向に進んで立体磁路が形成され、この立体磁路を磁束が通ることにより、ロータ2aとステータ3、ステータ3とロータ2bの組み合わせにおいて、磁気的な吸引動作によってアキシャルギャップモータ1が駆動され、モータ軸4が回転する。
なお、上記磁束を増加して高トルク化を図るため、アキシャルギャップモータ1においては、ステータコア31の中心孔側に磁路形成部材6を囲む環状の界磁コイル24が設けられ、この界磁コイル24の直流通電の界磁磁束が前記立体磁路の磁束に重畳される。
(ロータの構成)
つぎに、ロータ2a,2bについて、さらに詳述する。
ロータ2a,2bはそれぞれロータ磁極7aを形成する複数のロータコア7と、各ロータコアを保持するロータケース10と、各ロータコア7とロータケース10とを接着する接着部11から構成される。この接着部11については後述する。
各ロータコア7は、例えば、圧粉磁心等で形成され、図2(b)および図3(b)に示すように、それぞれロータ磁極7aを形成する凸部、および該凸部のロータケース10との対向面に周方向に張り出して形成されたフランジ部7bを有するとともに、ロータの軽量化を図るため、該凸部のロータケース10との対向面側に形成された凹部7cを有する。また、ロータコア7は、ロータケース10に収納された状態でステータ3との対向面からロータケース10との対向面に通じて形成された開口部7dを有する。
そして、各ロータコア7は図3(a)に示すように、ロータケース10内でそれぞれ磁気的に独立し、かつ、ロータケース10から浮いた状態で周方向に配設される。
ロータケース10は、各ロータコア7を外周側から保持する外周保持部材10aと内周側から保持する内周保持部材10bから構成され、これらにより、各ロータコア7が受ける遠心力、吸引力およびトルク等に対して、各ロータコア7を保持するが、これらの構造については以下に説明する。
外周保持部材10aは、図3(b)に示すように、各ロータコア7を収容するために、ステータ3との対向面側が開口した御椀状に形成されるとともに、外周部12がフランジ状に形成される。このとき、外周部12は、図4に示すように、ロータ磁極7aの外周面と当接する部分(当接部12a)とこれらを繋ぐ部分(繋ぎ部12b)がそれぞれロータ磁極面21a,21bまで各ロータコア7を覆う(外周側から囲う)ように形成される。また、外周部12をステータ3との対向面側から見た場合、各繋ぎ部12bは、内周側が直線状に形成される。
また、外形保持部材10aの中心部には、モータ軸4が貫通する中心孔23が設けられている。なお、外周保持部材10aは、非磁性であるジュラルミン等(例えば、ジュラルミンA7075)から構成される。
さらに、外周保持部材10aは、図2(a)に示すように、ステータとの非対向側において後述する内周保持部材10b側から外径方向に放射状に延びた複数の放射状リブ14が、外周プレート13およびフランジ状の外周部12と一体形成されているとともに、各放射状リブ14どうしをつなぐ円環部材15が一体形成されている。このとき、各放射状リブ14は、ロータ磁極7aの周方向の両端の裏側(ステータとの非対向側)の位置に形成される。外周保持部材10aは、これらの構成により、各ロータコア7を外周側から保持する。
内周保持部材10bは、図3(b)に示すように、円筒形状を有し、その円筒の外周保持部材10aと当接する側の端部にフランジ部が形成され、各ロータコア7を内周側から保持する。また、内周保持部材10bは、磁性材(例えば、炭素鋼S35C)からなり、磁路形成部材6と当接することで磁路形成部材6と一体となり立体的な磁路を形成する。
外周保持部材10aには、図2(b)、図3(b)に示すように、円環部材15の位置に8個の貫通孔(ネジ穴)16が周方向に設けられ、内周保持部材10bのフランジ部にも8個の貫通孔17が周方向に設けられている。このとき、これらの貫通孔16、17は、各ロータコア7のロータ磁極7aに対応する位置にそれぞれ設けられる。そして、外周保持部材10aと内周保持部材10bとがこれらの貫通孔16,17を通してネジ20により締結される。
また、外周保持部材10aには、図3(b)に示すように、外周プレート13のロータコア7との対向面側に内周保持部材10bが嵌め込むことができるように凹部18が設けられ、さらに、円環部材15の内径側に円環状の凸部19が設けられ、内周保持部材10bには、図2(b)に示すように、内周保持部材10bのフランジ部の外周保持部材10aとの当接側に円環状の凹部25が設けられている。そして、図5(b)に示すように、外周保持部材10aの凹部18および凸部19が内周保持部材10bのフランジ部と凹部25に嵌入(インロー構造)することで各ロータコア7に作用する遠心力により締結面が動かないように拘束する。なお、このインロー構造は、外周保持部材10aの円環状の凸部19が内周保持部材10bの円環状の凹部25に嵌入するものに限られず、外周保持部材10aの凸部が内周保持部材の凹部に嵌入するものであれば、いずれの形状をしていてもかまわない。また、外周保持部材10a側に凹部、内周保持部材10b側に凸部を設けてもかまわない。
接着部11は、図5(a)に示すように、ロータケース10と各ロータコア7との隙間およびロータコア7のロータ磁極7aのロータケース10との対向面側に形成された凹部7cにわたり充填された接着性のゴム材(例えば、加硫ゴム)により形成される。
このとき、各ロータコア7をロータケース10から浮かせた状態で配設するために、接着部11を構成するゴム材と同じもの(置きゴム)を完全に硬化させない状態で、外周プレート13の各ロータコア7との対向面の一部(少なくとも外周側と内周側に1箇所ずつ)に設置する。そして、各ロータコア7をロータケース10内に配設し、各ロータコア7の開口部7dを通して接着性のゴム材を流し込むことで、ロータケース10と各ロータコア7との隙間および各ロータコア7のロータ磁極7aに形成されたそれぞれの凹部7cにわたり接着性のゴム材が充填され、該ゴム材を熱硬化させることで接着部11が形成される。これにより、各ロータコア7がロータケース10に接着される。
(本実施形態にかかるロータの効果)
本実施形態によれば、ロータケース10の外周保持部材10aの外周部12が、フランジ状に形成されることにより補強されているため、各ロータコア7の遠心力による外周保持部材10aの遠心力方向への変形を抑制できる。
また、外周部12において、当接部12aと繋ぎ部12bとがそれぞれロータ磁極面21a,21bまで各ロータコア7を覆うように形成されているため、ロータ磁極7a部に働く強い遠心力を外周部12全体で支持することができ、ロータ磁極7aの外周面のみを外周から支持するロータケース構造と比較して、外周部12の遠心力方向への変位(ロータハウジングの開口部が外側方向に開く)を防止できる。
また、外周保持部材10aの外周プレート13は、外周部12と一体形成されているため、各ロータコア7の遠心力により外周部12が受ける力がそのまま外周プレート13にかかり、これにより外周プレート13が外側(ステータ3との非対向側)に反る変形の発生が考えられるが、外周プレート13は、ステータ3との非対向面において放射状に延びた複数のリブ14が一体形成されていることにより補強されているため、外周プレート13の外側への反り変形を防止できる。また、各放射状リブ14は、遠心力の最もかかるロータ磁極7aの周方向の両端の裏側(ステータとの非対向側)の位置に形成されるため、外周プレート13の反り変形を効果的に防止することができる。さらに、各放射状リブ14どうしをつなぐ円環部材15が各放射状リブ14と一体形成されており、外周プレート13の反り変形を防止する各放射状リブ14が、各放射状リブ14に一体形成された円環部材15により確実に支持されているため、外周保持部材10aの反り変形をより一層防止することができる。
また、外周保持部材10aの外周部12において、繋ぎ部12bの内周側が直線状に形成されている。例えば、繋ぎ部12bの内周側が円弧状に形成されていた場合、モータ回転時の各ロータコア7の遠心力により、繋ぎ部12bの内周側においては、ロータ磁極7aに隣接する両端がそれぞれロータ磁極7a側に引っ張られる力、外周側においてはこれとは逆の方向に力が働くため、繋ぎ部12bが直線状になろうとする変形が生じ、その結果、外周保持部材10aの応力が大きくなる。この点、本実施形態における外周保持部材10aの外周部12の繋ぎ部12bの内周側が直線状に形成されているため、繋ぎ部12bの変形が少なく、外周保持部材10aの応力を低減できる。
モータ回転時には、外周保持部材10aに大きな遠心力がかかるため、外周保持部材10aと内周保持部材10bをネジのみで締結した場合、各ロータコア7に作用する遠心力により外周保持部材10aと内周保持部材10bとの間にミクロな滑りが生じ、ネジが緩むおそれがある。本実施形態では、外周保持部材10aと内周保持部材10bとをネジで固定することに加えて、インロー構造により両部材10a,10bを拘束しているため、両部材10a、10bの締結信頼性を向上させることができる。
また、外周保持部材10aと内周保持部材10bの締結(ネジ締めおよびインロー構造)は肉厚を有する強固な円環部材15の位置で行うため、わざわざ肉厚を増加させることなく強固に締結でき、さらに、インローによる肉厚低下箇所が最弱部分となることを防止できる。
さらに、ロータケース10と各ロータコア7は接着部11のゴム材により接着されているため、各ロータコア7をより確実に保持することができる。換言すれば、各ロータ磁極7aの背面および周囲にロータ磁極面21a,21bまで充填されたゴム材により各ロータコア7のモータ軸4方向への移動を規制できる。
以上のように、各ロータコア7はロータケース10と接着部11により確実に保持されるため、ロータ2a,2bの高速回転が可能になり、モータ出力を増加させることができる。また、これらの構成により、外周保持部材10aを鉄などと比べて軽いジュラルミンで構成した場合であっても、確実に各ロータコア7を保持できるため、モータの軽量化を図りつつ高速回転可能なロータを提供することができる。さらに、外周保持部材10aと内周保持部材10bとを締結するインロー部分の構造が簡単であり、ネジ穴も加工できるため、部材コストを低減できる。
また、各ロータコア7を、かしめ構造により保持する必要がないため、各ロータコア7が、かしめ時の締め込みにより破損するおそれがない。
また、外周保持部材10aは非磁性材で構成されているため、ロータ磁極7aとステータ磁極8a,8bとの非対向時の磁束漏れによるインダクタンスの増加を低減でき、トルクの低下も防止することができる。
さらに、磁性材からなる内周保持部材10bを介して磁路形成部材6への磁路を形成することができるため、モータの小型かつ高出力化が図れる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、ロータケース10の外周保持部材10aにおいて、円環部材15を一箇所に形成したが、複数箇所に形成することも可能である。このとき、複数箇所に形成された円環部材のうちの一つの円環部材にネジ穴を設け、その位置で外周保持部材10aと内周保持部材10bとを締結する構成でもよい。
また、外周保持部材10aの各放射状リブ14を、ロータ磁極7aの周方向の両端の裏側の位置に形成したが、放射状リブ14の形成位置はこの位置に限らず任意に形成してもよい。
また、外周保持部材10aをジュラルミンにより構成したが、非磁性のものであればいかなる材料(例えば、ステンレス)を選択してもかまわない。
外周保持部材10aと内周保持部材10bにはそれぞれ8個の貫通孔16,17を設け、それらの貫通孔16,17を通してネジにより固定したが、これらの貫通孔16,17の個数は8個より多くても、少なくてもかまわない。
なお、本実施形態において、上記貫通孔16,17をそれぞれ各ロータコア7のロータ磁極7aの位置に対応する位置に設けたが、この位置に限定しなくてもよい。
1… アキシャルギャップモータ
2a… ロータ
2b… ロータ
3… ステータ
7… ロータコア
10… ロータケース
10a… 外周保持部材
10b… 内周保持部材
12… 外周部
14… 放射状リブ
15… 円環部材

Claims (2)

  1. モータ軸方向に配置された複数のロータと、前記ロータ間に配置され中心孔をモータ軸が貫通するステータと、前記中心孔を介して前記ロータに接続され、前記ロータ間の磁路を形成する磁路形成部材とを備え、前記ロータは、前記ステータに対向する端面に複数のロータ磁極が周方向に配設され、前記ステータは前記ロータに対向する一方の端面側に一方の磁極性に励磁される複数個のステータ磁極が周方向に配設され、前記ロータに対向する他方の端面側に他方の磁極性に励磁される複数個のステータ磁極が前記一方の端面側の各ステータ磁極より周方向にずらして配設されたアキシャルギャップモータにおいて、
    前記ロータは、前記各ロータ磁極のそれぞれを形成する複数のロータコアと、
    前記各ロータコアを保持するロータケースとを備え、
    前記各ロータコアは、それぞれ周方向に配設され、
    前記ロータケースは、前記各ロータコアを外周側から保持する外周保持部材と内周側から保持する内周保持部材とを有し、
    前記外周保持部材は、非磁性材からなり、該外周保持部材の外周部がフランジ状に形成されるとともに、該外周保持部材の前記ステータとの非対向面側において前記内周保持部材側から放射状に延びた複数の放射状リブが一体形成され、
    前記内周保持部材は、磁性材からなり、前記磁路形成部材との磁路を形成することを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  2. 前記外周保持部材は、前記外周保持部材の前記ステータとの非対向面側において前記各放射状リブどうしをつなぐ円環部材が前記各放射状リブと一体形成され、
    前記ロータケースの外周保持部材と内周保持部材とが前記外周保持部材における前記円環部材の位置で締結されていることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップモータ。
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