JP2013024347A - 機械式自動変速装置の制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転者がシフトレバーを操作すると(S10)、入力軸の回転方向を判定し(S12)、入力軸の回転方向がエンジンの回転方向の逆方向であれば(S14)、クラッチ断、ギヤニュートラル制御を実施する(S16)。クラッチが切断され、ギヤニュートラルとなれば(S18)、クラッチ接合制御を実施する(S20)。そして、エンジン回転速度と入力軸回転速度との差の絶対値が第1の所定値以下となれば(S22)、クラッチを再度切断し、入力軸の回転速度と出力軸の補正回転速度との差の絶対値が第2の所定値以下となればギヤ入れを実施する(S24-S34)。
【選択図】図2
Description
また、請求項3の機械式自動変速装置の制御システムでは、請求項1或いは2において、ギヤポジションを検出するギヤポジション検出手段と、前記出力軸の回転方向と回転速度を検出する第3の回転検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記ギヤポジション検出手段の検出結果と前記出力軸の回転方向とに基づき前記入力軸の回転方向を判定することを特徴とする。
また、請求項3の発明によれば、入力軸の回転方向をギヤポジション検出手段の検出結果と出力軸の回転方向とに基づいて、入力軸の回転方向を判定するようにしているので、入力軸の回転方向を検出するためのセンサ類を設ける必要がないので、コストの増加を抑制しつつ、簡便に入力軸の回転方向を検出することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る図示しない機械式自動変速装置の制御システムの概略構成図である。以下、当該機械式自動変速装置の制御システムの構成を説明する。
プロペラシャフト24は、出力軸23に接続され、変速された動力をタイヤに伝達するものである。
変速部26は、アクチュエータ等で構成され、アクチュエータ等で機械式自動変速機20内の図示しないシンクロ機構を作動させ、係合するギヤ列を変更するものである。
出力軸回転センサ29は、機械式自動変速機20の出力軸23の回転速度及び回転方向を検出するものである。
ECU40は、車両の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される。
一方、ECU40の出力側には、クラッチ操作部25及び変速部26が電気的に接続されている。
[第1実施例]
図2は、ECU40が実行するギヤ鳴り防止制御の制御フローチャートである。
ステップS22では、クラッチ21が接合したか、否かを判別する。詳しくは、クランク角センサ11にて検出されるエンジン回転速度とクラッチ回転センサ27にて検出される入力軸回転速度との差の絶対値が第1の所定値以下か、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でエンジン回転速度と入力軸回転速度との差の絶対値が第1の所定値以下であれば、クラッチ21が接合していると判定してステップS24に進む。また、判別結果が偽(No)でエンジン回転速度と入力軸回転速度との差の絶対値が第1の所定値より大きければ、クラッチ21が接合していないと判定してステップS20へ戻る。
ステップS30では、ギヤ入れ開始判定条件が成立したか、否かを判別する。詳しくは、クラッチ回転センサ27にて検出される入力軸22の回転速度と出力軸回転センサにて検出される出力軸23の回転速度に運転者が指定したギヤ列のギヤ比を乗算して求められる出力軸23の補正回転速度との差の絶対値が第2の所定値以下であるか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で入力軸22の回転速度と出力軸23の補正回転速度との差の絶対値が第2の所定値以下であれば、ステップS32に進む。また、判別結果が偽(No)で入力軸22の回転速度と出力軸23の補正回転速度との差の絶対値が第2の所定値より大きければ、ステップS28へ戻る。
ステップS34では、ギヤ入れが完了したか、否かを判別する。詳しくは、ギヤポジションセンサ28の検出結果に基づき、ギヤ入れが完了したか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でギヤ入れが完了していれば、本ルーチンをリターンする。また、判別結果が偽(No)でギヤ入れが完了していなければ、ステップS32へ戻る。
[第2実施例]
第2実施例では、上記第1実施例に対して、ステップS20’とS22’での入力軸22をエンジン10の回転方向と合わせる時のクラッチ接合の判定方法を変更しており、以下に上記第1実施例との相違点について説明する。
図3に示すように、ステップS10からステップS18までは、第1実施例と同様に入力軸22の回転方向を判別し、クラッチ21を切断し、ギヤをギヤニュートラルにする。
そして、ステップS20’では、クラッチ完接制御を実施する。詳しくは、ギヤニュートラル状態で、クラッチ操作部25を作動させクラッチ21を完全に接合させる。そして、ステップ22に進む。
このように、本発明の第2実施例に係る機械式自動変速装置の制御システムによれば、入力軸22とエンジン10の回転方向と合わせる時にクラッチ21を完全に接合するようにしているので、早期に入力軸22の回転方向をエンジン10の回転方向と合わせることができ、ギヤ入れ期間を短縮することができる。
例えば、本実施形態は、入力軸22の回転方向をギヤポジションと出力軸23の回転方向に基づき決定するようにしているが、これに限定するものではなく、入力軸22の回転方向を検出するセンサを設けても良い。
11 クランク角センサ(第1の回転速度検出手段)
20 機械式自動変速機(変速手段)
21 クラッチ
22 入力軸
23 出力軸
25 クラッチ操作部
26 変速部(切換手段)
27 クラッチ回転センサ(第2の回転速度検出手段)
28 ギヤポジションセンサ(ギヤポジション検出手段)
29 出力軸回転センサ(第3の回転速度検出手段)
30 シフト操作部
40 ECU(制御手段)
Claims (3)
- 車両に搭載され、内燃機関からの動力がクラッチを介して入力される入力軸と、前記車両の駆動輪に動力を出力する出力軸と、前記入力軸と前記出力軸に設けられる複数のギヤ列と、前記複数のギヤ列の係合状態を切り換える複数の切換手段とを有し、前記内燃機関から入力される動力を増減速し出力する変速手段と、
前記内燃機関の回転速度を検出する第1の回転速度検出手段と、
前記入力軸の回転速度を検出する第2の回転速度検出手段と、
前記クラッチと前記複数の切換手段の作動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記入力軸の回転方向が前記内燃機関の回転方向と逆方向である時に、前記ギヤ列のいずれかを係合状態とする前に、前記ギヤ列を無係合状態とし前記クラッチを接合して前記内燃機関の回転方向と前記入力軸の回転方向とを一致させる回転同期制御を行うことを特徴とする機械式自動変速装置の制御システム。 - 前記回転同期制御時の前記クラッチの接合は、完全に接合させることを特徴とする、請求項1に記載の機械式自動変速装置の制御システム。
- ギヤポジションを検出するギヤポジション検出手段と、
前記出力軸の回転方向と回転速度を検出する第3の回転検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記ギヤポジション検出手段の検出結果と前記出力軸の回転方向とに基づき前記入力軸の回転方向を判定することを特徴とする、請求項1或いは2に記載の機械式自動変速装置の制御システム。
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