JP2013024024A - 劣化タイル除去方法及び劣化タイル除去方法に使用する劣化タイル剥離用工具 - Google Patents

劣化タイル除去方法及び劣化タイル除去方法に使用する劣化タイル剥離用工具 Download PDF

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Abstract

【課題】ハツリ作業を行うことなく、且つ騒音を発生することなく劣化タイルのみをコンクリート躯体面から撤去する。
【解決手段】除去する劣化タイル箇所の調査を行い、除去する劣化タイルを特定しマーキングし劣化タイルの表面清掃後に接着剤を塗着する工程と、接着剤が塗着された劣化タイルにアタッチメントを接着する工程と、劣化タイルの周囲の健全タイルに保護枠体を両面粘着テープにより取付ける工程と、アタッチメントを牽引具の先端鉤部に取り付け、請求項1に記載の劣化タイル剥離用工具の当て面を前記保護枠体の表面に当接した状態下で牽引具を外側方に牽引し、アタッチメントに接着された劣化タイルをコンクリート躯体面から除去する工程と、コンクリート躯体面から除去された劣化タイルをアタッチメントに接着された状態で前記劣化タイル剥離用工具内に収納後、外部へ撤去する工程と、劣化タイルが剥離されたコンクリート躯体面に残存するモルタルを除去する工程とよりなることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本願発明は、タイル外壁を形成するタイルのうち劣化したタイルのみを、無振動、無騒音で、しかも目地や貼付モルタルや調整モルタル等由来の粉塵を発生させることなく、静か且つ迅速にコンクリート躯体面より剥離除去する劣化タイル除去方法及び劣化タイル除去方法に使用する劣化タイル剥離用工具に関する。
ビルディング等の建築物の外壁材として耐久性及び高級感を醸し出すという美観上の観点よりタイルや薄い石板を用い、これらタイルや石板をコンクリート躯体面に貼着したタイル外壁が一般的に存在する。
タイルや石板を外壁に用いる場合、コンクリート躯体面が平坦面でない場合は、コンクリート躯体面の表面に調整モルタルを塗着して平坦面を形成し、平坦な調整モルタル面に貼付モルタルを重合塗着し、貼付モルタルの表面にタイルを貼り付け、タイル間に目地モルタルを塗り目地を形成してタイル外壁を完成していた。
コンクリート躯体面が平坦面である場合は、裏面に貼付モルタルを塗着したタイルをコンクリート躯体面に直接貼り付け、タイル間に目地を形成してタイル外壁を完成していた。
タイル外壁は施工後、経時的に目地やタイルのひび割れにより、タイルの裏面に雨水が浸入し、コンクリート躯体面からタイルが浮く、所謂タイル浮きが発生する。タイル浮きの発生したタイル外壁の補修方法は、劣化タイルと健全タイルとの間の目地にコンクリートカッターで縁切りを行った後、エアチッパーや電動チッパーを用いて不健全タイルのハツリを行うことが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。ハツリによる劣化タイル剥離除去は、ハツリの際に発生する大きな振動により、剥離してはならない劣化タイル周囲の健全なタイルまでも剥離することがあり、修理範囲が拡大して非経済的で、作業が当初の予定よりも長期化する場合があった。又、ハツリ作業はエアチッパーや電動チッパーを用いるため、騒音を発生し、工事現場の近隣住民は迷惑を蒙っていた。特に環境問題が厳しく問われている昨今は、僅かな音であっても騒音公害であるとされ、劣化タイル剥離作業を中止しなければならないという深刻な問題があった。
特許文献2に開示の発明は、裏面にシート片が貼着されたタイルを躯体床に敷設したタイル貼り床面のタイルを剥離除去する方法に関するものである。目地にカッターで切込みを入れて、切込みの入った目地を屈曲部としてシート片と共にタイルを上方に持ち上げ可能にし、タイルが躯体床より剥離しやすいようにしたものである。特許文献2に開示の発明はコンクリート躯体床にシートを介在させてタイルを敷設されたものであり、本願発明とは無関係である。
特開2006−274709号公報 特開2007−120028号公報
本願発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みて創案されたものであって、劣化タイル表面に接着剤でアタッチメントを接着し、アタッチメントを手前に引くことで、振動や騒音を発生することなく、且つ周囲の健全タイルが共浮きや共剥離することなく、剥離が必要な劣化タイルのみを静かに瞬時に剥離し、効率的な劣化タイル剥離作業を図り得る劣化タイル除去方法及び劣化タイル除去方法に使用する劣化タイル剥離用工具を提供することを目的とする。
本願発明のうち請求項1に記載の発明は、アタッチメントに接着した劣化タイルを内側に収納可能な空間部を有する有底カゴ体よりなり、有底カゴ体はタイル外壁のうち剥離しようとする劣化タイル周囲の健全タイルに当接するための当て面と、先端にアタッチメントを引っ掛けるための鉤部を具備した牽引具を移動させるための牽引装置を取り付ける取付面とを対向配設し、前記当て面には剥離した劣化タイルが通過可能な大きさのタイル出入口を開設し、前記取付面には牽引具が挿通可能な牽引具挿通口を開設し、前記牽引装置の駆動により牽引具が牽引具挿通口及びタイル出入口を出入可能に、前記タイル出入口と前記牽引具挿通口が対向する位置に開設されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、タイル外壁のうち劣化したタイルのみを、コンクリート躯体面から除去する劣化タイル除去方法であって、除去する劣化タイル箇所の調査を行い、除去する劣化タイルを特定する工程と、劣化タイルのマーキング工程と、劣化タイルの表面清掃工程と、劣化タイル表面に接着剤を塗着し、接着剤が塗着された劣化タイルにアタッチメントを接着する工程と、タイル外壁のうち劣化タイルの周囲の健全タイルに保護枠体を取付ける工程と、アタッチメントを牽引具の先端鉤部に着脱自在に取り付け、請求項1に記載の劣化タイル剥離用工具の当て面を前記保護枠体の表面に当接した状態下で、牽引具をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメントに接着された劣化タイルをコンクリート躯体面から除去する工程と、コンクリート躯体面から除去された劣化タイルをアタッチメントに接着された状態で前記劣化タイル剥離用工具内に収納する工程と、アタッチメントが接着された劣化タイルを前記劣化タイル剥離用工具内から外部へ撤去する工程と、劣化タイルが剥離されたコンクリート躯体面に残存するモルタルを除去する工程とよりなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、タイル外壁のうち劣化したタイルのみを、コンクリート躯体面から除去する劣化タイル除去方法であって、除去する劣化タイル箇所の調査を行い、除去する劣化タイルを特定する工程と、劣化タイルのマーキング工程と、劣化タイル周囲の目地に切込みを設ける工程と、劣化タイルの表面に傷を形成する工程と、劣化タイルの表面清掃工程と、劣化タイル表面に接着剤を塗着する工程と、接着剤が塗着された劣化タイルにアタッチメントを接着する工程と、アタッチメントを牽引具の先端鉤部に取り付け、請求項1に記載の劣化タイル剥離用工具の当て面を剥離しようとする劣化タイルの周囲の健全タイル表面に当接した状態下で、牽引具をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメントに接着された劣化タイルをコンクリート躯体面から除去し、コンクリート躯体面から除去された劣化タイルをアタッチメントに接着された状態で前記劣化タイル剥離用工具内に収納する工程と、アタッチメントが接着された劣化タイルを、前記劣化タイル剥離用工具内から外部へ撤去する工程と、劣化タイルが剥離されたコンクリート躯体面に残存するモルタルを除去する工程とよりなることを特徴とする。
本願発明はハツリ作業を行うことなく、劣化タイル表面に接着剤でアタッチメントを接着し、アタッチメントをタイル剥離工具方向へ引き寄せることで劣化タイルのみをコンクリート躯体面から剥離するので、無振動、無騒音で粉塵を発生させることが無く、簡単に劣化タイルのみをコンクリート躯体面から静かに剥離させることができるため、騒音の問題が一切生じないという効果がある。
本願発明はハツリ作業を行うことなく、劣化タイル表面に接着剤でアタッチメントを接着し、アタッチメントをタイル剥離工具方向へ引き寄せることで劣化タイルをコンクリート躯体面から剥離するので、劣化タイル周囲の健全タイルを共浮きや共剥離させることがなく、剥離するタイルを劣化タイルの必要最小限にすることが可能で、正確な剥離作業により低コスト化、ひいては剥離作業時間の短縮化により作業性の高効率化を図り得るという効果がある。
本願発明はハツリ作業を行うことなく、劣化タイル表面に接着剤でアタッチメントを接着し、アタッチメントをタイル剥離工具方向へ引き寄せることで劣化タイルのみをコンクリート躯体面から剥離するので、周囲の健全タイルを共浮きや共剥離することがなく、撤去する剥離タイルやモルタルの小塊が極めて少量で、最終清掃作業が短時間で済み、作業性が向上するという効果がある。
劣化タイルの周囲の健全タイルに劣化タイル剥離用工具の当て面を当接することで、劣化タイル周囲の健全タイルの共浮きや共剥離を防止することを実現した。劣化タイル表面に接着剤を接着することで、剥離の必要性がある劣化タイルのみにアタッチメントを接着するようにし、アタッチメントを牽引することで、剥離の必要性のある劣化タイルのみ限定的に騒音を発生させることなく、しかも粉塵を発生することもなく瞬時に静かに剥離することを実現した。
図1〜図5に基いて劣化タイル剥離工具の実施例について説明する。図1は劣化タイル剥離工具の正面図、図2は劣化タイル剥離工具の背面図、図3は劣化タイル剥離工具の平面図、図4は劣化タイル剥離工具の斜視図、図5は劣化タイル剥離工具に手動式巻き上げ機を取り付けた状態を示す平面説明図である。
これらの図において、劣化タイル剥離用工具1は高強度、高硬度、耐衝撃性及び耐薬品性を有する鋼鉄等の材質よりなり、主として当て面2と、当て面2と正面側に平行な位置関係となるように離隔した取付面3と、当て面2と取付面3との間に連設した底面4と、当て面2と取付面3との間に設けた上側の柱5、5と下側の柱6、6と、連杆7、7及びネット8よりなる。
当て面2は、剥離しようとする劣化タイルの表面形状よりも大なる形状のタイル出入口9を内側に開口し、劣化タイル周囲の健全タイルに当接する背面にはシリコンゴム等のクッション性及び摩擦の大なる性質の面10を一体的に重合取着している。
取付面3は、当て面2に対して正面側方に所定距離を有して離隔し、当て面2と平行な位置関係に配設されている。取付面3は内側に牽引具挿通口11が開設されている。牽引具挿通口11は、タイル出入口9と対向する位置に開口している。
底面4は、当て面2の下端縁と取付面3の下端縁との間に連続的に設けられている。底面4には、下側の柱6、6の下面が一体的に取り付けられている。下側の柱6、6は左右に所定距離離隔して正背方向に延設され、正背両端部は取付面3と当て面2に夫々一体的に取り付けられている。底面4に下側の柱6、6が取り付けられていることで、底面4の強度が一層増大する。実施例1では、底面4は1枚の平板よりなるが、本願発明は1枚の平板であることに限定しない。底面4の一部に開口を設けることや、設けられた開口にネットを張設することも本願発明に包含される。
上側の柱5、5は、当て面2の上端縁と取付面3の上端縁との間に連設されている。上側の柱5、5と下側の柱6、6を設けることで、当て面2と取付面3との所定距離離隔保持力が増大し、劣化タイル剥離用工具1の強度が向上する。
落下防止板12、12は、底面4の端縁より当て面2の左右縦片に沿って当て面2の左右縦片の中途位置まで立ち上がって取り付けられている。落下防止板12、12は、劣化タイル剥離用工具1の内側に入った剥離劣化タイルに付着したモルタル等が底面4から落下するのを防止するために設けている。
取付面3には、手動式巻き上げ機13を取り付けている。取付面3には左右1対の取付板14、14が正面側方に延設されている。取付板14、14間には、巻胴15が周方向に回転可能に軸架され、ハンドル16の作動により牽引具17である巻上鎖が巻胴15に巻き付けられたり、引き出されたりするようにしている。牽引具17の先端には鉤部27を設けている。
劣化タイルの除去方法の好適な実施例について図6〜図16を参照にして説明する。本実施例の劣化タイル除去方法は、主として例えばタイル裏面に合成樹脂製接着剤を含有する貼付モルタルを塗着してコンクリート躯体面に直接タイルを貼り付けた、所謂直貼りのタイル外壁の劣化タイルを剥離除去するのに実施されることが好ましい。図6は劣化タイル除去方法の実施例における一連の工程を示すフロー図、図7は劣化タイルを中心として周囲に健全タイルが貼付されている状態を示す劣化タイル清掃後のタイル外壁を示す図である。
先ず、最初に劣化タイル除去によるタイル外壁の補修をするために、タイル外壁の調査を行う。調査においては、施工部位や施工範囲の確認、タイル外壁に貼付されているタイルの種類及びサイズ、及び下地のモルタル厚を確認する。外壁が多数の石板を貼付してなるものである場合は、石材の種類を確認する。タイルの厚みや各辺のサイズは、スケールで測定する。調整モルタルが存在していないこと、つまり所謂直貼りであることを確認した場合は、実施例2の劣化タイル除去方法を実施することが好適である。
各タイルを打診ハンマーで打診し又は/及びクラックスケール等を用いてタイルの浮き部やクラックを調査する。劣化タイルを特定するにあたり、タイル浮き部の有無調査では視認に加え、打診ハンマーによる打診で浮いたタイルやクラックのあるタイルを劣化タイルと特定する。
劣化タイルをマーキングする。上記調査結果で劣化タイルと特定した個々のタイルにマスキングテープ等を貼付してマーキングをする。劣化タイルが一目瞭然となり、作業性が向上するためである。
劣化タイルの表面を清掃する。図7は、マスキングテープを除去した劣化タイル18の周囲に健全タイル19が貼着されているタイル外壁を示す図である。各タイル18、19間には目地20が設けられている。剥離する劣化タイルのマスキングテープを除去し、劣化タイル18の表面の汚れや油分を除去する。劣化タイル18の表面をシンナーを含ませた布で拭き、汚れを除去する。次工程の接着剤の付着強度を高めるためである。
劣化タイル18の表面に接着剤を塗着する。図8に示すように、劣化タイル18の表面に劣化タイル18より外側にはみ出ないように接着剤21を塗着する。
劣化タイル18にアタッチメント22を接着する。図9に示すように、劣化タイル18の表面に塗着した接着剤21に、アタッチメント22を接着する。図10に示すように、アタッチメント22は、矩形状板の表面に環状の係合受部23を有し、裏面は凹凸面に形成されて接着剤21が凹部に入り込んで接着強度が向上するようにしている。
劣化タイル18の周囲の健全タイル19に保護枠体25を取付ける。図10に示すように、劣化タイル18の周囲の健全タイル19には、劣化タイル18周縁に対向する健全タイル19の周縁近傍に、両面に粘着剤層を設けた両面粘着テープ24を貼着する。保護枠体25を、一時的に劣化タイル18の周囲の健全タイル19に取り付けるためである。図12に示すように、両面粘着テープ24の表面には保護枠体25を接着する。
図13及び図14に示す通り、保護枠体25は、肉薄扁平な矩形状平板の内側に矩形開口を設けたものである。矩形開口は、剥離する劣化タイル18の表面形状よりも大であることを必要とする。健全タイル19に両面粘着テープ24を介在して保護枠体25を取り付けるのは、健全タイル19の表面保護と、劣化タイル18の剥離の際に周囲の健全タイル19が共浮きしたり、共剥離することを防止するためである。
図15及び図16を参照にして劣化タイル18をコンクリート躯体面26から除去する工程を説明する。アタッチメント22を巻上鎖からなる牽引具17の先端鉤部27に着脱自在に取り付け、劣化タイル剥離用工具1を保護枠体25に当接した状態下で、牽引具17をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメント22に接着された劣化タイル18をアタッチメントと共にコンクリート躯体面26から剥離する。劣化タイル18の周囲の健全タイル19は、保護枠体25が接着されているため劣化タイル18の剥離の際に、劣化タイル18の牽引力の影響を受けず、共浮きや共剥離は生じない。劣化タイル18のみが剥離される。
劣化タイル18を劣化タイル剥離用工具1内に収納する。コンクリート躯体面26から剥離除去された劣化タイル18は、アタッチメント22に接着された状態で劣化タイル剥離用工具1の内側空間部に収納する。劣化タイル18はアタッチメントと共に底面4へ移動する。劣化タイル18の裏面から剥がれた貼付モルタル40等の粒子は、落下防止板12に掛止し、劣化タイル剥離用工具1の底面4よりこぼれ落ちない。劣化タイル18をコンクリート躯体面26から剥離した時点で、劣化タイル18は引っ張り応力から解放され、劣化タイル剥離用工具1をタイル外壁から外す。保護枠体25及び両面粘着テープ24を健全タイル19から取り外す。保護枠体25の裏面から両面粘着テープ24を除去する。
アタッチメント22が接着された劣化タイル18を劣化タイル剥離用工具1の内側から外部へ廃棄する。作業者は、タイル出入口9から手を差し入れて、鉤部27を環状の係合受部23から取り外して、アタッチメント22が接着した劣化タイル18を撤去する。
劣化タイル18が剥離されたコンクリート躯体面26に残存するモルタルを除去する。劣化タイル18と健全タイル19との間に残存する目地20を超音波剥離機等により除去する。又、劣化タイル18を剥離したコンクリート躯体面26に残存する貼付モルタル40は、ディスクサンダー及び超音波剥離機等により除去する。目地20や貼付モルタル40がコンクリート躯体面26に残存していなければ、本工程は不要である。
足元等の工事現場周辺から除去した劣化タイル18等を回収する最終清掃をする。
目地20に切り目を入れる作業が不必要であるため、チッパー由来の騒音を発生することがなく、また、チッパー等の電気を必要とする工具を使用しないので、電気等のエネルギーに要する費用が一切かからず、極めて経済的である。アタッチメント22を接着剤21を介して劣化タイル18に接着してアタッチメント22を僅かに牽引する作業で劣化タイル18が剥離するため、剥離作業が迅速化可能である。保護枠体25により劣化タイル18の周囲の健全タイル19の共浮きを防止しているため、剥離の必要性のない健全タイル19を剥離するという失敗作業がなく、作業性が向上するという効果がある。
劣化タイルの除去方法の好適な実施例について図17〜図21を参照にして説明する。説明を簡単にするため、図2〜図16と同じ作用をなす部分は同一符号を使用して説明する。本実施例の劣化タイル除去方法は、主としてコンクリート躯体面に調整モルタルを塗着して調整モルタルによる平坦面を形成し、調整モルタルの表面に貼付モルタルを重合塗着し、貼付モルタルの表面にタイルを貼着したタイル外壁の劣化タイルを剥離除去するのに実施されることが好ましい。図17は劣化タイル除去方法の実施例における一連の工程を示すフロー図である。
先ず、最初に劣化タイル除去によるタイル外壁の補修をするために、タイル外壁の調査を行う。調査においては、施工部位や施工範囲の確認、タイル外壁に貼付されているタイルの種類及びサイズ、及び下地のモルタル厚を確認する。外壁が多数の石板を貼付してなるものである場合は、石材の種類を確認する。タイルの厚みや各辺のサイズは、スケールで測定する。調整モルタルが存在することを確認した場合は、実施例3の劣化タイル除去方法を実施することが好適である。
各タイルを打診ハンマーで打診し又は/及びクラックスケール等を用いてタイルの浮き部やクラックを調査する。劣化タイルを特定するにあたり、タイル浮き部の有無調査では視認に加え、打診ハンマーによる打診で浮いたタイルやクラックのあるタイルを劣化タイルと特定する。
劣化タイルをマーキングする。上記調査結果で劣化タイルと特定した個々のタイルにマスキングテープ等を貼付してマーキングをする。劣化タイルが一目瞭然となり、作業性が向上するためである。
劣化タイル周囲の目地に切込みを設ける。図18に示すように、劣化タイル18の周囲の目地に切込み28を設ける。切込み28は貼付けモルタル40を通り、調整モルタ29のうちコンクリート躯体面26の近傍まで入れる。調整モルタル29の層圧により、劣化タイル18を牽引する際に、劣化タイル18の周囲の健全タイル19が共浮き或は共剥離することを防止するためである。
マスキングテープを除去した劣化タイル18の表面に傷を形成する。図19に示すように、コンクリートカッター等の工具で劣化タイル18の表面に傷30を形成する。劣化タイル18の表面に凹凸を形成することで、接着剤21が傷30の凹部に入り込み、アタッチメント22との接合力が強化されるためである。又、例えば、劣化タイル18が300角以上のサイズである場合は数分割に切断する。
劣化タイル18の表面を清掃する。図19に示される表面に傷30が形成された劣化タイル18の表面の汚れや油分を除去する。劣化タイル18の表面をシンナーを含ませた布で拭き、汚れを除去する。次工程の接着付着強度を高めるためである。
劣化タイル18の表面に接着剤を塗着する。図20に示すように、劣化タイル18の表面に劣化タイル18より外側にはみ出ないように接着剤21を塗着する。接着剤21が塗着された劣化タイル18の表面にアタッチメント22を接着する。
図21に示すように、劣化タイル18をコンクリート躯体面26から除去する工程を説明する。アタッチメント22を牽引具17である巻上鎖の先端鉤部27に着脱自在に取り付け、劣化タイル剥離用工具1の当て面2を、劣化タイル18の周縁に対向する健全タイル19の周縁近傍に当接する。健全タイル19の表面に劣化タイル剥離用工具1を当接した状態下で、牽引具17をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメント22に接着された劣化タイル18をアタッチメントと共にコンクリート躯体面26から剥離する。劣化タイル18の周囲の健全タイル19は、目地に切込み28が形成されているため、劣化タイル18の剥離の際に、劣化タイル18の牽引力の影響を受けず、共浮きや共剥離は生じない。劣化タイル18のみが劣化タイル18の裏面に貼付モルタル40や調整モルタル29が付着した状態でコンクリート躯体面26から剥離される。
劣化タイル18を劣化タイル剥離用工具1内に収納する。コンクリート躯体面26から剥離除去された劣化タイル18は、アタッチメント22に接着された状態で劣化タイル剥離用工具1の内側空間部に収納する。劣化タイル18はアタッチメントと共に底面4へ移動する。劣化タイル18の裏面に付着した貼付モルタル40や調整モルタル29等の粒子は底面4を移動しても落下防止板12に掛止し、劣化タイル剥離用工具1よりこぼれ落ちない。劣化タイル18をコンクリート躯体面26から剥離した時点で、劣化タイル18は引っ張り応力から解放され、劣化タイル剥離用工具1をタイル外壁から外す。
アタッチメント22が接着された劣化タイル18を劣化タイル剥離用工具1の内側から外部へ廃棄する。作業者は、タイル出入口9から手を差し入れて、鉤部27を環状の係合受部23から外して、アッタチメント22が接着した劣化タイル18を撤去する。
劣化タイル18が剥離されたコンクリート躯体面26に残存するモルタルを除去する。劣化タイル18と健全タイル19との間に残存する目地20を超音波剥離機等により除去する。又、劣化タイル18を剥離したコンクリート躯体面26に残存する貼付モルタル40や調整モルタル29は、ディスクサンダー及び超音波剥離機等により除去する。目地20や貼付モルタル40がコンクリート躯体面26に残存していなければ、本工程は不要である。
足元等の工事現場周辺から除去した劣化タイル18等を回収する最終清掃を行う。
実施例3は、ハツリ作業を必要としないので騒音が低減されるという効果がある。又、劣化タイル18の表面に塗着した接着剤21にアタッチメント22を接着により固着することで、アタッチメント22を牽引具17を手前に引くという簡単な作業で劣化タイル18を剥離できるので、作業時間が短縮化し作業性が向上する。
実施例2と実施例3では、牽引具17の牽引手段がハンドル16を回転させて回転する巻胴15に牽引具17を巻着することが例に説明されているが、本願発明はこれに限定しない。図22〜図25に示すように、取付面3に設けた穿孔に、表面に雄螺子が刻設された頭部付き螺棒32を遊挿し、図22に示すようにメガネレンチ33で頭部付き螺棒32を回転動させるものや、図23に示すように充電式インパクトドライバー34で頭部付き螺棒32を回転動させるものや、図24に示すようにインパクトドライバー35で頭部付き螺棒32を回転動させるものや、エア式インパクトドライバー36で頭部付き螺棒32を回転動させるものも本願発明に包含される。又、取付面3に穿孔37を設け、穿孔37に牽引具17を先端に取り付けた棒体38を遊挿し、棒体38を油圧ポンプ39の駆動で正背方向に移動運動するものも本願発明に包含される。
劣化タイル剥離用工具の正面図である。(実施例1) 劣化タイル剥離用工具の背面図である。(実施例1) 劣化タイル剥離用工具の平面図である。(実施例1) 劣化タイル剥離用工具の斜視図である。(実施例1) 劣化タイル剥離工具に手動式巻き上げ機を取り付けた状態を示す平面説明図である。(実施例) 劣化タイル除去方法の実施例における一連の工程を示すフロー図である。(実施例2) 中心に劣化タイルを周囲に健全タイルを配設した状態のタイル外壁を示す説明図である。(実施例2) 劣化タイルに接着剤を塗着した状態を示す説明図である。(実施例2) 劣化タイルに接着剤を介在させてアタッチメントを接着した状態を示す説明図である。(実施例2) アタッチメントの側視説明図である。(実施例2) 健全タイルに両面粘着テープを接着した状態を示す説明図である。(実施例2) 両面粘着テープに保護枠体を接着した状態を示す説明図である。(実施例2) 保護枠体を示す平面説明図である。(実施例2) 図13のA−A線断面図である。(実施例2) 保護枠体に当て面を当接した状態を示す要部説明図である。(実施例2) 劣化タイル剥離用工具の使用状態を示す断面説明図である。(実施例2) 劣化タイル除去方法の実施例における一連の工程を示すフロー図である(実施例3) 劣化タイルの周囲の目地に切込みを形成した状態を示す説明図である。(実施例3) 劣化タイルの表面に傷を形成した状態を示す説明図である。(実施例3) 劣化タイルの表面に接着剤を介在させてアタッチメントを接着した状態を示す説明図である。(実施例3) 劣化タイルの周囲の健全タイルに当て面を当接した状態を示す要部説明図である。(実施例3) 牽引具をメガネレンチを用いて牽引する劣化タイル剥離用工具の要部を示す説明図である。 牽引具を充電式インパクトドライバーを用いて牽引する劣化タイル剥離用工具の要部を示す説明図である。 牽引具をインパクトドライバーを用いて牽引する劣化タイル剥離用工具の要部を示す説明図である。 牽引具をエアー式インパクトドライバーを用いて牽引する劣化タイル剥離用工具の要部を示す説明図である。 牽引具を油圧ポンプを用いて牽引する劣化タイル剥離用工具の要部を示す説明図である。
1 劣化タイル剥離用工具
2 当て面
3 取付面
4 底面
9 タイル出入口
11 牽引具挿通口
17 牽引具
18 劣化タイル
19 健全タイル
20 目地
21 接着剤
22 アタッチメント
25 保護枠体
26 コンクリート躯体面
27 鉤部
28 切込み
30 傷

Claims (3)

  1. アタッチメントに接着した劣化タイルを内側に収納可能な空間部を有する有底カゴ体よりなり、
    該カゴ体は、タイル外壁のうち剥離しようとする劣化タイル周囲の健全タイルに当接するための当て面と、先端にアタッチメントを引っ掛けるための鉤部を具備した牽引具を移動させるための牽引装置を取り付ける取付面とを対向配設し、
    前記当て面には剥離した劣化タイルが通過可能な大きさのタイル出入口を開設し、
    前記取付面には牽引具が挿通可能な牽引具挿通口を開設し、
    前記牽引装置の駆動により牽引具が牽引具挿通口及びタイル出入口を出入可能に、前記タイル出入口と前記牽引具挿通口が対向する位置に開設されていることを特徴とする劣化タイル剥離用工具。
  2. タイル外壁のうち劣化したタイルのみを、コンクリート躯体面から除去する劣化タイル除去方法であって、
    除去する劣化タイル箇所の調査を行い、除去する劣化タイルを特定する工程と、
    劣化タイルのマーキング工程と、
    劣化タイルの表面清掃工程と、
    劣化タイル表面に接着剤を塗着し、接着剤が塗着された劣化タイルにアタッチメントを接着する工程と、
    タイル外壁のうち劣化タイルの周囲の健全タイルに保護枠体を取付ける工程と、
    アタッチメントを牽引具の先端鉤部に着脱自在に取り付け、請求項1に記載の劣化タイル剥離用工具の当て面を前記保護枠体の表面に当接した状態下で、牽引具をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメントに接着された劣化タイルをコンクリート躯体面から除去する工程と、
    コンクリート躯体面から除去された劣化タイルをアタッチメントに接着された状態で前記劣化タイル剥離用工具内に収納する工程と、
    アタッチメントが接着された劣化タイルを前記劣化タイル剥離用工具内から外部へ撤去する工程と、
    劣化タイルが剥離されたコンクリート躯体面に残存するモルタルを除去する工程とよりなることを特徴とする劣化タイル除去方法。
  3. タイル外壁のうち劣化したタイルのみを、コンクリート躯体面から除去する劣化タイル除去方法であって、
    除去する劣化タイル箇所の調査を行い、除去する劣化タイルを特定する工程と、
    劣化タイルのマーキング工程と、
    劣化タイル周囲の目地に切込みを設ける工程と、
    劣化タイルの表面に傷を形成する工程と、
    劣化タイルの表面清掃工程と、
    劣化タイル表面に接着剤を塗着する工程と、
    接着剤が塗着された劣化タイルにアタッチメントを接着する工程と、
    アタッチメントを牽引具の先端鉤部に取り付け、請求項1に記載の劣化タイル剥離用工具の当て面を剥離しようとする劣化タイルの周囲の健全タイル表面に当接した状態下で、牽引具をタイル外壁より外側方に牽引し、アタッチメントに接着された劣化タイルをコンクリート躯体面から除去し、
    コンクリート躯体面から除去された劣化タイルをアタッチメントに接着された状態で前記劣化タイル剥離用工具内に収納する工程と、
    アタッチメントが接着された劣化タイルを、前記劣化タイル剥離用工具内から外部へ撤去する工程と、
    劣化タイルが剥離されたコンクリート躯体面に残存するモルタルを除去する工程とよりなることを特徴とする劣化タイル除去方法。
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