JP4208255B1 - 石膏ボードの切断加工方法及び石膏ボードの切断加工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業者が簡易に現場に持ち運びできる切断加工具にて、石膏ボードを下地枠の内周に合わせて切断加工する際の切粉(粉塵)の飛散が作業者の手元や顔等に及ぶことを防止する。
【解決手段】 切断加工具Z1は、石膏ボードを切断するトリマ刃(又は、ルータ刃)Tと、切断により形成された切れ目hを塞いで行く粘着テープC1を備えた粘着テープ貼付具Cとが、石膏ボードSに密接させるベース板Bに連続的に装着され、トリマ刃Tを移動させて、石膏ボードSの所定位置に切れ目hを入れながら、粘着テープ貼付具Cから引き出された粘着テープC1にて、トリマ刃Tにより切断され形成された切れ目hのトリマ刃T側の出口を塞いで行く。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窓が形成された壁面に取り付けられ石膏ボードの切断加工方法及び石膏ボードの切断加工具に関する。
例えば、住宅を新築又はリフォームする際においては、窓が形成された壁面に窓枠を先に取り付けて、その後、窓枠の外周(下地枠の内周)に合わせて、壁面に石膏ボード(プラスターボード、内装ボード)を取り付ける場合が多い。壁面の窓(サッシ窓)が形成された外周には、強度を保つための下地枠が木材等により予め形成されており、この下地枠の内周に窓枠の外周が嵌め込まれて、接着剤やネジ等により固定され、窓枠の外周壁面に石膏ボードが取り付けられ、壁紙や布等のクロスが貼り付けられる。又は、窓枠をなくして、上記下地枠の内周に窓枠代替ボードが接着剤やネジ等により固定され、壁紙や布等のクロス巻込み仕上げが施される。
窓枠は、装飾の意味合いもあり、高価であることから、上記石膏ボードを取り付ける作業でキズが付くことは好ましくなく、最近では、窓が形成された壁面に上記石膏ボードを先に取り付けて、その後、窓枠を嵌め込み、接着剤等にて固定することで、窓枠を最後に取り付けることで、窓枠を傷付けない工法が検討されている。
石膏ボードは、焼き石膏に鋸屑やパーライトなどの軽量材を約10パーセント混入し、両面に厚紙を貼って板状にしたものであり、軽量で断熱性に優れており、切断加工しやすいが、その反面、脆くて折れやすく、切断の際には、多量の切粉(粉塵)が飛散する。このため、通常、作業現場から、少し離れた風通しの良い場所で予め窓枠よりも面積が小さい方形状などの単純な形状に石膏ボードを切断加工しておき、窓枠の外周(又は下地枠の内周)に合わせて、複数の切断加工された石膏ボードをビスで壁面に貼り付けている。複数の切断加工された石膏ボードを壁面に貼り付けると、複数の継ぎ目が生じるため、上から壁紙等を貼った後に、石膏ボードと石膏ボードとの継ぎ目が透けて見える心配や継ぎ目から壁紙等が剥がれ易くなる等の問題が生じる。
そこで、上記石膏ボードを切断する際に飛散する多量の切粉(粉塵)を軽減する方法や装置としては、例えば、上下一対のプレートで石膏ボードを挟むようにして切断することで、切粉が飛散し難い構成の切断工具(特許文献1)や、吸引口を備えた箱状体の集塵手段と切断手段(ルータ刃)とが一体となった切断装置(特許文献2)が開示されている。
特許第2978669号公報 特開2001−219423号公報
しかしながら、特許文献1の切断工具は、上下一対のプレートで石膏ボードを挟むようにして切断する工具であり、石膏ボードを挟むことができる広い作業場所(作業配置)でなければ作業できない。また、特許文献2の切断装置は、箱状体の集塵手段と集塵機本体とがエアホースで接続されていることから、切断装置の動作は、切断装置に接続されたエアホースで制限されてしまい、作業性が悪い。現場では、種々の寸法(形状)の窓枠が取り付けられることから、これら窓枠に適合した寸法の石膏ボードを現場で切断することになるが、上記特許文献1と2に記載の切削工具(切削装置)は、いずれも大掛かりな切断工具(切削装置)であるため、作業者が簡易に現場に持ち運びできるものではない。また、これら種々の寸法(形状)の窓枠に適合した寸法の石膏ボードを現場で切断する際には、まず、窓枠に適合した開口寸法を測定してから、石膏ボードに開口寸法を転記する等して、切断加工することとなるので、上記開口寸法の測定ミスや転記ミスなどにより、切断加工された石膏ボードが窓枠に合わないという問題が生じ易い。
次に、窓枠の外周よりも大きな、1枚の加工された石膏ボードを壁面に張り付けることができれば、窓枠周辺の石膏ボードから継ぎ目をなくすことができ、上から壁紙や布等のクロスを貼った後に、石膏ボードと石膏ボードとの継ぎ目が透けて見える心配や継ぎ目から剥がれ易くなる等の問題が生じることがないが、作業者が現場に持ち運びできる従来の切断加工具にて、1枚の石膏ボードを窓枠の外周に合わせて切断加工しようとすると、多量の切粉(粉塵)の飛散が避けられず、一方、専門工場等にて1枚の石膏ボードを窓枠の外周に合わせて切断加工する場合には、現場の窓枠との寸法の不適合や運搬中の衝撃等による破損などの問題があるため、作業現場から、少し離れた風通しの良い場所で予め窓枠よりも小さめの方形状などの単純な形状に石膏ボードを加工して使用しているのが実態である。
上述の窓が形成された壁面に窓枠を取り付ける場合に加えて、窓が形成された壁面に壁紙や布等のクロス巻込み仕上げを行う場合においても、石膏ボードの切削加工では同様の問題が生じている。
そこで、本発明の目的は、作業者が簡易に現場に持ち運びできる切断加工具にて、窓が形成された壁面に取り付けられる石膏ボードを現場にて切断加工するとともに、切断加工する際の切粉(粉塵)が飛散して作業者の手元や顔等に及ぶことが防止できる石膏ボードの切断加工方法及び石膏ボードの切断加工具を提供することにある。
本発明の石膏ボードの切断加工方法は、下地枠の内周に窓が形成された壁面に石膏ボードを取り付けてから、切断手段にて下地枠の内周に沿って石膏ボードを切断しながら、切断により形成された切れ目を粘着テープにて塞いで行くことを特徴とする。本発明の石膏ボードの切断加工具は、下地枠の内周に窓が形成された壁面に取り付けた石膏ボードに沿うように移動させるベース板と、石膏ボードを切断する切断手段と、切断により形成された切れ目を塞いで行く閉塞手段として粘着テープとを備えることを特徴とする。ここで、閉塞手段としては、粘着テープで切断した切れ目を順次接着させて行くものが好まし。粘着テープとしては、紙粘着テープ(マスキングテープ)、ポリエチレン粘着テープ、セロファンテープ等が挙げられる。また、上記閉塞手段としては、例えばシリコーン接着剤やウレタンフォーム、高分子吸収体と水との混合物等で、切れ目を固着させることも可能である。
これら本発明によれば、切断手段にて石膏ボードを切断しながら、切断により形成された切れ目を上から閉塞手段にて塞いで行くことで、石膏ボードの切断により形成された切れ目に生じた切粉が切れ目を介して飛散しようとするが、上記閉塞手段により塞がれるため、切粉が切断手段の側である作業者の手元や顔等に及ぶことが防止される。そして、前記閉塞手段として、粘着テープを使用して、前記切れ目を跨ぐようにして接着すれば、石膏ボードを切断して行くときに、切れ目の仮の固定状態が得られ、切断箇所の重量により、切断手段による切断ではない箇所における破損やひび割れ等を防止する効果も得られる。
本発明の石膏ボードの切断加工方法は、窓が形成された壁面に石膏ボードを取り付けてから、切断手段にて窓枠の取り付け又はクロス巻込み仕上げを行うための下地枠の内周に沿って石膏ボードを切断することが好ましい。
本発明によれば、室内側から作業者が石膏ボードを窓枠の取り付け又はクロス巻込み仕上げを行うための下地枠の内周に沿って壁面に取り付けたままの状態で石膏ボードを切断しても、切粉(粉塵)の飛散が作業者の手元や顔等に及ぶことが防止できるとともに、従来のように運搬の必要がないので、例え大きな一枚物の石膏ボードであっても破損させたりひび割れ等させたりする心配がない。さらには、下地枠や窓枠に適合した開口寸法を測定する手間が省ける。
本発明としては、窓が形成された壁面の穴をシート材で塞ぐとともに、壁面に石膏ボードを取り付け、この石膏ボードを取り付けた状態のまま、室内側から切断手段にて石膏ボードを切断することが好ましい。この発明によれば、室内側から切断手段にて下地枠の内周に沿って石膏ボードを切断する際に、室外側で作業する作業者には切粉が降りかかるようなことがない。
本発明の石膏ボードの切断加工具は、窓が形成された壁面に取り付ける石膏ボードの切断加工具において、石膏ボードに沿うように移動させるベース板に、石膏ボードを切断する切断手段と、切断により形成された切れ目を塞いで行く閉塞手段とが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、石膏ボードを切断するルータ刃やトリマ刃等の切断手段と、切断により形成された切れ目を塞いで行く閉塞手段とが石膏ボードに設けられていることで、ルータ刃やトリマ刃等にて石膏ボードを切断する際に生じた切粉の出口となる切れ目が上記ベース板で塞がれた状態となり、ベース板を移動させると閉塞手段で切れ目を塞いで行くため、切粉が切断手段の側(作業者の手元や顔等)に漏れる心配がない。
本発明の石膏ボードの切断加工具は、前記ベース板は、透明な樹脂で形成され、前記切断手段と前記閉塞手段との間で折れ曲がることが好ましい。前記ベース板が、透明な樹脂で形成され、前記ルータ刃やトリマ刃等と前記粘着テープ貼付具との間で折れ曲がることで、石膏ボードの切断位置を目視確認しながら、石膏ボードの切断位置の終点で前記ベース板のルータ刃やトリマ刃等装着部を持ち上げて切れ目から抜いて、前記閉塞手段にて石膏ボードの切断位置の終点の切れ目までを塞ぎ易くすることができる。
本発明の石膏ボードの切断加工具は、前記ルータ刃やトリマ刃等と前記粘着テープ貼付具とが前記ベース板から着脱自在であることが好ましい。前記ルータ刃やトリマ刃等と前記粘着テープ貼付具とが前記ベース板から着脱自在であることで、石膏ボードの切断加工具に切粉が付着しても、清掃やメンテナンスが容易である。
本発明によれば、切断手段であるルータ刃やトリマ刃等にて下地枠の内周(又は窓枠の外周)に沿って石膏ボードを切断しながら、切断により形成された切れ目を閉塞手段で塞いで行くことで、切粉が切断手段の側(作業者の手元や顔等)に飛散する事態を防止できる。そして、窓が形成された壁面に石膏ボードを取り付けてから、上記方法で切断すると、壁に石膏ボードを取り付けた状態のまま切断加工ができるようになり、石膏ボードが一枚ものであっても、従来のように切断した石膏ボード(例えば一枚ものとなっている石膏ボード)を運ぶ際に折り曲げたりひび割れを生じさせたりする心配がなくなるとともに、室内側で作業者が切断作業するときも、切粉(粉塵)の飛散が室内側(作業者の手元や顔等)に及ぶことが防止できる。また、石膏ボードの切断加工具は、ベース板に切断手段と閉塞手段とが切断する方向に向けて連続して設けられているものであるから、コンパクトな構成で、切断加工が行い易く、しかも作業者が簡易に現場に持ち運んで作業を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して詳細に述べる。
(第1の実施形態)
本実施の形態は、木造住宅を新築する際に、サッシ窓Wの外周に合わせて壁面に取り付ける石膏ボードSの切断加工方法及び石膏ボードの切断加工具Z1である。ここで、図1は、壁面に取り付けられた石膏ボードSを切断加工具Z1にて切断する実施例を示す斜視図である。図2(a)は、壁面に取り付けられた石膏ボードSを切断加工具Z1にて切断する実施例を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面を模式的に示す断面図である。図3(a)は、第1の実施形態の切削加工具Z1を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)の左側面図である。図中の二点鎖線は、図中に収まりきらない構成部材の破断線を示す。
本実施の形態の切断加工具Z1は、石膏ボードSを切断するトリマ刃(又は、ルータ刃)Tと、切断により形成された切れ目hを塞いで行く粘着テープC1を備えた粘着テープ貼付具Cとが、石膏ボードSに密接させるベース板Bに連装されている(図1)。ベース板Bは、透明なアクリル樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂等で形成されており、切れ目hの切断状況が視認できる。回転式の切削刃Tbkが備わったトリマビットTbと粘着テープ貼付具Cとの間には、凹み部Bcが形成され、この凹み部Bcには、粘着テープC1を通すための通し穴Bdが備わっている。凹み部Bcは、ベース板B本体よりも厚みが薄くなっており(図3(b))、凹み部Bcを屈曲線として、ベース板Bのトリマ刃Tが備わった箇所を石膏ボードSに対して離れる方向に屈曲する。この屈曲により、トリマ刃Tを石膏ボードSから引き抜いた状態で粘着テープ貼付具Cを石膏ボードSの切断位置の終点の切れ目まで移動させることが可能となり、石膏ボードSの切断位置の終点の切れ目までが塞ぎ易くなる。
トリマ刃(又は、ルータ刃)Tは、ベース板Bから突出した円筒形状の受け部Buに着脱自在に装着され、締付ねじBnにより固定される(図3(b))。円筒形状の受け部Buは、石膏ボードを切断する際に発生する切粉が飛散しないように、ベース板B本体と円筒形状の受け部Buとトリマ刃(又は、ルータ刃)Tとで、切れ目hの一方の側の出口(トリマT側の出口)を塞いでいる(図3(b))。粘着テープ貼付具である閉塞手段Cに備わったヒンジCaと、ベース板Bに備わったヒンジBaとは、着脱自在に接続されており、粘着テープ貼付具Cは、ベースBに着脱自在に装着される。トリマ刃(又は、ルータ刃)Tが装着された円筒形状の受け部Buと、粘着テープ貼付具Cとは、ヒンジBaとCaとを介して、石膏ボードSに対して離れる方向に屈曲する。粘着テープ貼付具Cの粘着テープC1の側と反対側の端部には、石膏ボードSに貼り付けられた粘着テープC1の終端をカットするためのテープカッタCk1が備わる(図1)。テープカッタCk1の材質は金属や硬質プラスチック樹脂等からなり、金属製カッタCk1の場合は、テープの切断能力に優れ、硬質プラスチック樹脂製カッタCk1の場合は、ベースBと同じ材質で一体成型することで、部品点数を削減できる。そして、粘着テープC1の幅の中心に切削刃Tbkの中心軸が位置するように取り付けられている。
粘着テープC1は、市販の紙粘着テープ(マスキングテープ)が使用できる。石膏ボードSが耐水ボードの場合には、粘着力の高いグレードの紙粘着テープを使用するが、通常の石膏ボードの場合には、粘着力はそれほど高くなくてもよい。また、粘着テープC1は、ビニルテープでもよい。
トリマ刃(又は、ルータ刃)Tには、電動モータMが内蔵され、電動モータMの軸とトリマビットTbとは、コレットチャックTcにて着脱自在に接続固定されている(図2(b))。トリマビットTbは、トリマ軸Tbjの外周側面に回転式の切削刃Tbkが形成され、トリマビットTbの先端部には、ガイドローラTbrがトリマ軸Tbjおよび切削刃Tbkに対して、独立して回転自在に取り付けられている。切削刃Tbkの外径はガイドローラTbrの外径よりも僅かに小さく形成されている(図2(b))。円柱形状のガイドローラTrは、切削刃Tbkが石膏ボードSの所定位置を切断するためのガイドであり、切削刃Tbkが石膏ボードSを切断する際には、ガイドローラTrが下地枠(木枠)Kとトリマ軸Tbjとの間隔を一定に保ち、切削刃Tbkは、石膏ボードSを切断するが、下地枠(木枠)Kには接触しない。ガイドローラTrは、下地枠(木枠)Kの内側に沿って進行する際に回転するため、下地枠(木枠)Kを痛めずに、下地枠(木枠)Kと切削刃Tbkとの間隔を一定に保つ(図2(b))。トリマビットTbのサイズは、石膏ボードSの厚さや、下地枠(木枠)Kへの窓枠Wkの嵌め合い寸法等に応じて、適宜設定する。下地枠Kは、一般には木枠が用いられるが、金属製の下地枠等であってもよい。
本実施の形態の石膏ボードの切断加工具Z1を用いて、木造住宅を新築する際に、下地枠(木枠)Kの内周に合わせて壁面Eに取り付ける石膏ボードSの切断加工方法について、以下に説明する。図7は、石膏ボードSの切断加工手順を示すフローチャートである。図8は、石膏ボードSの切断工程を示す模式図である。ここで、図8(b)は、図8(a)のA−A線断面模式図である。なお、作業者は、室内側(部屋の中)で作業するものとして説明する。
石膏ボードSの切断加工手順としては、まず、壁Eに所定の大きさの窓となる穴を形成して、サッシ窓Wの外周位置に強度を保つための下地枠(木枠)Kを壁Eの内側に取り付ける(図7のSTEP1、図8(a))。次に、サッシ窓Wから屋外に切粉(粉塵)が飛散しないように、下地枠(木枠)Kの内側の壁面Eにナイロンシートやビニールシート等のシート材Fを紙粘着テープ等で貼り付けて、サッシ窓Wの内側を塞ぎ(図7のSTEP2、図8(b))、室内側の下地枠(木枠)Kや室内側の壁Eに木ネジや接着剤等により石膏ボードSを取り付ける(図7のSTEP3、図8(b))。そして、下地枠(木枠)Kの内側の右下隅(又は、左下隅)にトリマビットTbのガイドローラTrが貫通できるリード穴h1を、キリやインパクトドライバ等の穴あけ工具を使用して穴あけする(図7のSTEP4、図8(c))。リード穴h1にトリマビットTbのガイドローラTrを貫通させ、トリマ刃Tの電源Tswを入れ、ガイドローラTrを木枠Kの内側に沿わせながら、横方向の矢印x1にトリマ刃Tを移動させて、石膏ボードSの所定位置に切れ目hを入れながら、粘着テープ貼付具Cから引き出された粘着テープC1にて、トリマ刃Tにより切断された切れ目hのトリマ刃T側の出口を塞いで行く(図7のSTEP5、図8(c))。
トリマ刃Tによる石膏ボードSの切削方向の手順としては、下地枠(木枠)Kの内側に沿って、例えば、右下から左下へと下地枠Kの内側下端の横方向の矢印x1の向きに石膏ボードSを切削し、次に左下から右上へと下地枠Kの内側下端から内側上端に向かって縦方向の矢印y1の向きに石膏ボードSを切削し、図8(c)に示すようにx1、y1、x2、y2の順に切削することが好ましい。つまり、最初に、切削する石膏ボードSの下辺をトリマ刃Tにより切削してから、石膏ボードSの上辺をトリマ刃Tにより切削することにより、切削により切り取られる石膏ボードS1がその自重により僅かに下がってくる場合にも、石膏ボードSの下辺は切断されているのでトリマ刃Tに負荷が加わらずに切削加工できることとなる。
そして、トリマ刃Tにて石膏ボードSを切断する際に生じた切粉の出口となる切れ目hがベース板Bで塞がれた状態で、粘着テープ貼付具Cから供給される粘着テープC1にて切れ目hを塞いで行くため、切粉がトリマ刃Tの側(室内側)に漏れる心配がない。
トリマ刃Tが横方向x1に進み、下地枠Kの内側の左下隅に達したところで、ベース板Bの凹み部Bcを屈曲線としてベース板Bのトリマ刃Tが備わった箇所を石膏ボードSに対して離れる方向(作業者の側)に折り曲げて、トリマ刃Tを切れ目hから引き抜き、そのままの状態でトリマ刃Tをベース板Bの長さに応じた距離だけ上方向y1に進ませ、粘着テープ貼付具Cから、さらに粘着テープC1を引き出して、残りの切れ目hを塞ぎ、テープカッタCkにて粘着テープC1をカットする(図示せず)。次に、トリマ刃Tを横方向x2に進むようにセットして、石膏ボードSに上述のように切れ目hを入れながら粘着テープC1にて切れ目hを塞いでゆき、最終的に石膏ボードSの下地枠Kの内側に対応する位置の全周に切れ目hを入れながら粘着テープC1にて切れ目hを塞ぐ(図7のSTEP5、図8(d))。すなわち、切れ目hを形成した後から直ちに切れ目hを塞いで行く。そして、石膏ボードSを切断する際に発生する切粉が下方向に沈積して落ち着くまで10分程度待ってから、切断された木枠Kの内側に対応する石膏ボードS1を取り外し(図7のSTEP6、図8(e))、下地枠(木枠)Kの内側に面した石膏ボードSの断面を適宜、研磨等の仕上げ加工を施し(図7のSTEP7)、窓枠を取り付ける(図7のSTEP8)。
(第2の実施形態)
図4(a)は、第2の実施形態の切削加工具Z2を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)の左側面図である。第2の実施形態の切削加工具Z2は、ベース板Bの右側に第1の粘着テープ貼付具CAが着脱自在に装着され、ベース板Bの上側に第2の粘着テープ貼付具CBが着脱自在に装着されている。切削加工具Z2は、第1の粘着テープ貼付具CAと第1の粘着テープ貼付具CAを90度回転させた位置に配された第2の粘着テープ貼付具CBが備わることで、例えばトリマ刃Tが石膏ボードSの所定位置を切断しながら上方向yに進み、下地枠(木枠)Kの内側の右上隅に達したところで、トリマ刃Tを石膏ボードSから引き抜かなくても、そのままの状態でトリマ刃Tの進行方向を横方向xに進めることができるので、石膏ボードSの切れ目の端部から切粉が入り込んで飛散するような心配がない。
(第3の実施形態)
図5(a)は、第3の実施形態の切削加工具Z3を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)の左側面図である。第3の実施形態の切削加工具Z3は、トリマビットTbの進行方向の真後ろに粘着テープC1を通すための通し穴Bdが備わっており、通し穴Bdの真後ろに粘着テープC1を切断するためのローラ型テープカッタCk2が備わり、トリマビットTbと通し穴BdとテープカッタCk2は、トリマ刃Tの円筒形状の受け部Buに内蔵されている。切削加工具Z3は、トリマビットTbと通し穴BdとテープカッタCk2との間隔が最小となっているので、石膏ボードSの切削開始とほぼ同時に粘着テープC1により切れ目hを塞ぐとともに、石膏ボードSの切削終了とほぼ同時にテープカッタCk2により粘着テープC1を切断できる。このため、石膏ボードSの切断から粘着テープC1貼付完了までの作業性が極めてよい。
(第4の実施形態)
図6(a)は、第4の実施形態の切削加工具Z4を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)の左側面図である。第4の実施形態の切削加工具Z4は、ベース板Bの右側にシリコーン接着剤塗布具CCが着脱自在に装着されている。切削加工具Z4は、シリコーン接着剤塗布具CCが備わることで、トリマ刃Tが石膏ボードSを切断する際に発生する切粉をシリコーン接着剤CC1で固着させるので、切れ目hの端部から切粉が入り込んで飛散することがない。また、切断された石膏ボードSの重量がかかることによるひび割れ等を防止できる。
(実施例1)
アクリル樹脂製の受け台Tbとアクリル樹脂製の粘着テープ貼付具Cとを軟質ポリ塩化ビニル樹脂製のベース板Bに接合して、切断手段であるリョービ株式会社製トリマ刃TR−51と、閉塞手段である日東電工株式会社製の紙マスキングテープ2cm巾とを装着して、石膏ボードSの切断加工具Z1として、ツーバイフォー(2X4)住宅の下地枠Kの内周に合わせて、1枚の石膏ボードSを壁面Eに取り付けてから、切断加工具Z1にて切断加工を行った。切断加工具Z1は、重量が2kg以内、全長が20cm以内となり、軽量かつ小型で、作業性がよいため、従来の作業に比べて、1/2の時間で石膏ボードSの切断加工ができた。石膏ボードS切断の際に発生する切粉も下地枠K内に収まり、飛散することがないため、作業環境が大幅に改善された。また、直接、石膏ボードSを壁面Eに取り付けた状態で切断加工するので、従来のような開口寸法取りが不要となり、寸法取りエラーがなく、正確に開口することができた。
以上、本実施の形態では、窓枠の外周に合わせて壁面に取り付けられる石膏ボードの切断加工方法として説明したが、戸口、出入り口、ドアパネル枠、郵便ポスト口等の開口部の外周に合わせて壁面に取り付けられる石膏ボードの切断加工にも適用できる。また、切断手段をルータ刃やトリマ刃等としたが、糸ノコ等の切断手段を用いてもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
石膏ボードを本発明の一実施の形態の切断加工具にて切断する実施例を示す斜視図である。 図2(a)は、石膏ボードを本発明の一実施の形態の切断加工具にて切断する実施例を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面を模式的に示す断面図である。 図3(a)は、本発明の一実施の形態の石膏ボードの切断加工具を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)の左側面図である。 図4(a)は、本発明の他の実施の形態の石膏ボードの切断加工具を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)の左側面図である。 図5(a)は、本発明の他の実施の形態の石膏ボードの切断加工具を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)の左側面図である。 図6(a)は、本発明の他の実施の形態の石膏ボードの切断加工具を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)の左側面図である。 本発明の一実施の形態の石膏ボードの切断加工手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の石膏ボードの切断加工工程を示す模式図である。
符号の説明
Z1、Z2、Z3、Z4 石膏ボードの切断加工具、
S 石膏ボード、
T トリマ刃(ルータ刃、切断加工手段)、
C 粘着テープ貼付具(閉塞手段)、
C1 粘着テープ、
h 切れ目、
B ベース板、
K 下地枠(木枠)、
Tb トリマビット、
W 窓(サッシ窓)

Claims (4)

  1. 下地枠の内周に窓が形成された壁面に石膏ボードを取り付けてから、切断手段にて下地枠の内周に沿って石膏ボードを切断しながら、切断により形成された切れ目を粘着テープにて塞いで行くことを特徴とする石膏ボードの切断加工方法。
  2. 窓が形成された壁面の穴をシート材で塞ぐとともに、壁面に石膏ボードを取り付け、この石膏ボードを取り付けた状態のまま、室内側から切断手段にて石膏ボードを切断することを特徴とする請求項記載の石膏ボードの切断加工方法。
  3. 下地枠の内周に窓が形成された壁面に取り付けた石膏ボードに沿うように移動させるベース板と、石膏ボードを切断する切断手段と、切断により形成された切れ目を塞いで行く閉塞手段として粘着テープとを備えることを特徴とする石膏ボードの切断加工具。
  4. 前記ベース板は、透明な樹脂で形成され、前記切断手段と前記閉塞手段との間で折れ曲がることを特徴とする請求項記載の石膏ボードの切断加工具。
JP2007229736A 2007-09-05 2007-09-05 石膏ボードの切断加工方法及び石膏ボードの切断加工具 Expired - Fee Related JP4208255B1 (ja)

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