JP2013019136A - 嵌合組付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】組付が容易であり構造がシンプルな嵌合組付構造を提供する。
【解決手段】嵌合組付構造は、ガラスホルダ1と、キャリアプレート7とを有している。ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の一方は、窓ガラス4の幅方向Wと窓ガラス4が開閉するために移動する高さ方向Hとの双方に対して斜め方向Sに延在する溝部2を有している。ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の他方は、溝部2と嵌合する凸部3を有している。ガラスホルダ1は互いに直交する高さ方向Hと幅方向Wとに延びる面を有する窓ガラス4を保持するためのものである。キャリアプレート7はガラスホルダ1と嵌合し、窓ガラス4を開閉するために昇降可能に設けられている。
【選択図】図8
【解決手段】嵌合組付構造は、ガラスホルダ1と、キャリアプレート7とを有している。ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の一方は、窓ガラス4の幅方向Wと窓ガラス4が開閉するために移動する高さ方向Hとの双方に対して斜め方向Sに延在する溝部2を有している。ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の他方は、溝部2と嵌合する凸部3を有している。ガラスホルダ1は互いに直交する高さ方向Hと幅方向Wとに延びる面を有する窓ガラス4を保持するためのものである。キャリアプレート7はガラスホルダ1と嵌合し、窓ガラス4を開閉するために昇降可能に設けられている。
【選択図】図8
Description
本発明は、嵌合組付構造に関し、特に、ウインドレギュレータ用のキャリアプレートとガラスホルダの嵌合組付構造に関する。
自動車用窓ガラスの開閉を制御する方法としては、ガイドレールに昇降可能に装着されたキャリアプレートを窓ガラスを支持する窓ガラスホルダに固定して、駆動機構によりキャリアプレートの昇降を制御して窓ガラスを開閉する方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2005−256451号公報(特許文献1)に記載のキャリアプレートと窓ガラスホルダとは、窓ガラスホルダに設けられた略円柱状の突起部をキャリアプレートに設けられた切り欠き部に係合させることにより互いに固定されている。
また、実開昭59−67482号公報(特許文献2)に記載の車輌用ウインドレギュレーターのガラスボトムチャネル(キャリアプレートに相当)とホルダ(ガラスホルダに相当)とは、スクリューを用いてねじ止めすることにより互いに固定されている。
さらに、実開昭59−67482号公報(特許文献2)に記載の別の車輌用ウインドレギュレーターのガラスボトムチャネルとホルダとは、ホルダに設けられた突起がガラスボトムチャネルに設けられた狭開孔に係合することにより互いに固定されている。
しかしながら、特開2005−256451号公報に記載の固定方法によれば、組付時には窓ガラスホルダに設けられた略円柱状の突起部を重力の方向と垂直方向に沿って移動させてキャリアプレートに設けられた切り欠き部に挿入する必要がある。このため、組付に際して重力によるアシストがないため組付が難しい。
また、キャリアプレートと窓ガラスホルダの係合がはずれないようにするために凸状のストッパーを設ける必要があるため嵌合組付構造は複雑になる。
さらに、この固定方法によれば、略円柱状の突起部が切り欠き部に挿入され係合しているため、突起部は切り欠き部の上端と下端において線接触している。そのため、キャリアプレートに窓ガラスの昇降方向に対する斜め方向の引上力がかかった場合、突起部を中心にして発生するモーメントによってキャリアプレートが回転してしまう心配があり、結果として窓ガラスの昇降動作が不安定になる心配がある。
実開昭59−67482号公報のガラスボトムチャネルとホルダとをスクリューでねじ止めする場合、ガラスボトムチャネルおよびホルダの締結穴を位置合わせをした後に、スクリューを締結穴に挿入して締付ける方法により固定されていると考えられるため、ホルダとガラスボトムチャネルの組付が煩雑になり、また作業工数も多くなる。
また、ガラスボトムチャネルに窓ガラスの昇降方向に対する斜め上方向の引上力がかかった場合、スクリューを中心にして発生するモーメントによってホルダとガラスボトムチャネルを締付けているスクリューが緩んでしまう心配があり、結果として窓ガラスの昇降動作が不安定になる心配がある。
実開昭59−67482号公報のガラスボトムチャネルとホルダとを突起と狭開孔との係合により固定する場合、突起を重力の方向と垂直方向に沿って移動させて狭開孔に挿入する必要がある。このため、組付に際して重力によるアシストがないため組付が難しい。
また、ガラスボトムチャネルとホルダとの係合がはずれないようにするためのストッパーを設ける必要があるため嵌合組付構造は複雑になる。
それゆえに、本発明の主たる目的は、組付が容易であり構造が単純な嵌合組付構造を提供することである。
また本発明の従たる目的は、キャリアプレートに斜め上方向の引上力がかかってもキャリアプレートとガラスホルダの締付が緩むことを防止することができる嵌合組付構造を提供することである。
本発明に係る嵌合組付構造は、ガラスホルダと、キャリアプレートとを備えている。ガラスホルダおよびキャリアプレートの一方は、窓ガラスの幅方向と窓ガラスが開閉するために移動する高さ方向との双方に対して斜め方向に延在する溝部を含む。ガラスホルダおよびキャリアプレートの他方は、溝部と嵌合する凸部を含む。ガラスホルダは互いに直交する高さ方向と幅方向とに延びる面を有する窓ガラスを保持するためのものである。キャリアプレートはガラスホルダと嵌合し、窓ガラスを開閉するために昇降可能に設けられている。
本発明に係る嵌合組付構造によれば、ガラスホルダおよびキャリアプレートの一方は、窓ガラスが開閉するために移動する高さ方向に対して斜め方向に延在する溝部を有している。このため、ガラスホルダをキャリアプレートに嵌合する際に、重力でアシストされるため組付が容易である。また、組付のときにネジを使用したり、嵌合がはずれないようにストッパーを使用する必要がないため、構造がシンプルになる。さらに、嵌合組付構造はスクリューが不要であるため、窓ガラスを上方に移動させる際に、キャリアプレートに対して斜め上方向の引上力がかかったとしても、キャリアプレートが回転して締付が緩んでしまう心配がなく、結果として窓ガラスの昇降動作が不安定になる心配もない。
上記の嵌合組付構造において好ましくは、嵌合組付構造の凸部は、溝部の斜め方向に延在する側面と面接触するように設けられた対向面を有している。
これにより、溝部と凸部が線接触ではなく面接触しているため、キャリアプレートに対して斜め上方向の引上力がかかったとしても、キャリアプレートが回転してしまう心配がなく、結果として窓ガラスの昇降動作が不安定になる心配もない。
上記の嵌合組付構造において好ましくは、嵌合組付構造の凸部の斜め方向に延在する対向面は、溝部との嵌合方向と平行である。
これにより、凸部の斜め方向に延在する対向面が溝部との嵌合方向と平行であるため、キャリアプレートに対して斜め上方向の引上力がかかったとしても、キャリアプレートが回転してしまう心配がなく、結果として窓ガラスの昇降動作が不安定になる心配もない。
上記の嵌合組付構造において好ましくは、嵌合組付構造の凸部は窓ガラスの厚み方向から見て菱形である。
これにより、凸部の形状は窓ガラスの高さ方向に対して左右対称であるため、左右どちらの扉のウインドレギュレータとしても使用することができ、左右共通化で嵌合組付構造のコスト削減が可能である。
上記の嵌合組付構造において好ましくは、ガラスホルダおよびキャリアプレートの一方が有している溝部の端部から斜め方向に延びる仮想の延長線に沿って配置されたガイド部をさらに含んでいる。
これにより、ガイド部を有するためガラスホルダとキャリアプレートの嵌合がより容易になる。
本発明の嵌合組付構造によれば、キャリアプレートおよびガラスホルダの少なくとも一方が窓ガラスの幅方向と窓ガラスが開閉するために移動する高さ方向との双方に対して斜め方向に延在する溝部を有しているので、キャリアプレートとガラスホルダを組付するときに、重力によるアシストが受けられ組付が容易になる。また、ネジやストッパーを使用する必要がないため、嵌合組付構造の構造がシンプルになる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
まず本発明の一実施の形態における嵌合組付構造を用いたウインドレギュレータの構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、ウインドレギュレータは、本実施の形態の嵌合組付構造(ガラスホルダ1およびキャリアプレート7)と、2つのプーリー8、8と、ケーブル9と、駆動装置10とを主に有している。
本実施の形態の嵌合組付構造は、ガラスホルダ1とキャリアプレート7とが互いに組み付けられた構成を有している。ガラスホルダ1は、互いに直交する高さ方向Hと幅方向Wとに延びる面を有する窓ガラス4を保持するためのものである。ガラスホルダ1は、窓ガラス4のたとえば下端部を保持している。キャリアプレート7は、ガラスホルダ1と嵌合し、窓ガラス4を開閉するために昇降可能に設けられている。
キャリアプレート7の上端近傍と下端近傍はケーブル9で繋がれており、ケーブル9が上側もしくは下側から引っ張られることでキャリアプレート7が上下に移動し、それにより窓ガラス4が昇降することで開閉可能である。2つのプーリー8、8の各々は、ケーブル9の進行方向を制御する役割を果たし、嵌合組付構造の上側と下側とに設けられている。駆動装置10はケーブル9によりキャリアプレート7に接続されている。この駆動装置10がケーブル9を送り出したり巻き取ったりすることにより、キャリアプレート7が上下に移動可能である。駆動装置10はたとえばモーター等の動力源と、ケーブルドラム等のケーブル巻回部材とである。
次に、本実施の形態の嵌合組付構造の構成について図を用いて説明する。
図2に示すように、ガラスホルダ1は、窓ガラス4を保持するための保持部14と、その保持部14から下方に延在する延在部15とを主に有している。保持部14は窓ガラス4を挟み込めるように断面がU字状に形成されている。窓ガラス4の下端を保持するための保持部14の上記断面のU字状の底面は図中横方向に延在している。
図2に示すように、ガラスホルダ1は、窓ガラス4を保持するための保持部14と、その保持部14から下方に延在する延在部15とを主に有している。保持部14は窓ガラス4を挟み込めるように断面がU字状に形成されている。窓ガラス4の下端を保持するための保持部14の上記断面のU字状の底面は図中横方向に延在している。
本実施の形態のガラスホルダ1は、延在部15に凸部3と凹部13とを有している。凸部3はたとえば菱形をしており紙面の手前側へ突出するように設けられている。斜めに延びる対向面3aを有する凸部3は後述するキャリアプレート7の溝部2と嵌合するように形成されている。凹部13は凸部3の上方に設けられ、延在部15の左右の端部付近から中心に向かって斜めに延在するように形成されている。また、凸部3と凹部13の形状は、窓ガラス4の高さ方向に対して線対称である。
ここで、斜め方向とは、保持部14の上記断面のU字状の底面の延在方向(図中横方向)とそれに直交する方向(図中縦方向)との双方に対して斜めの方向であり、より詳しくは図中斜め下方向である。なお、保持部14の上記断面のU字状の底面の延在方向と窓ガラスの幅方向Wは同じ方向であり、それに直交する方向は窓ガラス4が開閉するために移動する高さ方向Hと同じ方向である。
図3に示すように、キャリアプレート7は、収容部16と、溝部2と、凸部12と、ガイド部6とを主に有している。収容部16はガラスホルダ1の延在部15を収容する部分である。溝部2は、窓ガラス4の幅方向Wおよび窓ガラスの高さ方向Hとの双方に対して斜め方向Sに延在している(図8参照)。またキャリアプレート7の溝部2はガラスホルダ1の菱形の凸部3と嵌合するように、凸部3の対向面3aと面接触する側面2aが形成されている。キャリアプレートの凸部12は、溝部2の上方に設けられ、ガラスホルダ1の凹部13と嵌合するように形成されている。
図6および図10に示すように、キャリアプレート7に設けられたガイド部6は溝部2の端部5から斜め方向Sに延びる仮想の延長線11に沿って配置されている。ガイド部6は仮想の延長線11上に配置されることが好ましい。また、ガイド部6は端部5から溝部2に連続して延びていることが好ましい。ガラスホルダ1の凸部3の対向面3aがガイド部6に当接されることで、凸部3の対向面3aの傾きを溝部2の側面2aの傾きと平行になるようにガラスホルダ1の傾きを調整することができる。そうすることで、ガラスホルダ1の凸部3をガイド部6に沿ってスライドさせてキャリアプレート7の溝部2へ導いていくことができる。
図4は、ガラスホルダ1とキャリアプレート7が互いに組付けられた状態を示している。ガラスホルダ1の凸部3および凹部13がキャリアプレート7の溝部2および凸部12とそれぞれ嵌合することで、両者は互いに組付けられている。また、キャリアプレート7の上端部18(図3参照)がガラスホルダ1の保持部14の下端部に当接して、キャリアプレート7はガラスホルダ1を支持している。
ガラスホルダ1とキャリアプレート7の組付動作は、図5(a)に示すように、まず窓ガラス4を支持した状態のガラスホルダ1がキャリアプレート7と平行になるようにキャリアプレート7の横に配置される。その後、図5(b)に示すように、キャリアプレート7が固定された状態で、キャリアプレート7のガイド部6にガラスホルダ1の凸部3の対向面3aが当接されて位置決めされる。次に、図5(c)に示すように、キャリアプレート7が固定された状態で、ガラスホルダ1がガイド部6に沿って左方向にスライドされることにより、キャリアプレート7の溝部2の中にガラスホルダ1の凸部3が挿入されていく。その際、キャリアプレート7の凸部12とガラスホルダ1の凹部13とが互いに摺接して嵌合する。ガラスホルダ1の凸部3と凹部13が斜めに移動して、それぞれキャリアプレート7の溝部2と凸部12と嵌合される。それゆえ、ガラスホルダ1とキャリアプレート7との組付に際して、重力のアシストがあるので組付が容易になる。
本実施の形態に係る嵌合組付構造によれば、溝部2は鉛直方向(すなわち窓ガラス4の高さ方向H)に対して斜め方向Sに延在して設けられているので、溝部2と凸部3を嵌合させる際に、重力でアシストされるため、ガラスホルダ1とキャリアプレート7の組付が容易になる。また、組付のときにネジを使用したり、嵌合がはずれないようにストッパーを使用する必要がないため、嵌合組付構造の構造がシンプルになる。さらに、溝部2の側面2aと凸部3の対向面3aが面接触しているために、キャリアプレート7に斜め上方向の引上力Fがかかったとしても嵌合が緩んでしまうこともない。また、凸部3は窓ガラス4の厚み方向Tから見て菱形であり、窓ガラスの高さ方向Hに対して左右対称である(図9参照)。そのため左右どちらの扉のウインドレギュレータとしても使用することができるので、左右共通化で嵌合組付構造のコスト削減が可能である。
図7および図8に示すように、嵌合組付構造はガラスホルダ1と、キャリアプレート7(図7および図8では図示せず)と、溝部2と、凸部3とを主に有している。ガラスホルダ1には窓ガラス4の厚みに対応した溝が設けられており、その溝に窓ガラス4の端部を挿入して溝の底部および溝の側面で窓ガラス4を支持している。窓ガラス4は互いに直交する高さ方向Hと幅方向Wとに延びる面を有している。キャリアプレート7は、窓ガラス4を開閉するために昇降可能に設けられている。溝部2はガラスホルダ1およびキャリアプレート7の一方に設けられている。この溝部2は、窓ガラス4の幅方向Wと窓ガラスが開閉するために移動する窓ガラスの高さ方向Hとの双方に対して斜め方向Sに延在している。凸部3はガラスホルダ1およびキャリアプレート7の他方に設けられている。より具体的には、溝部2がガラスホルダ1に設けられている場合は、その溝部2と嵌合する凸部3がキャリアプレート7に設けられている。一方、溝部2がキャリアプレート7に設けられている場合は、その溝部2と嵌合する凸部3がガラスホルダ1に設けられている。凸部3は溝部2と嵌合するように設けられている。
本嵌合組付構造によれば、ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の一方は、窓ガラス4の高さ方向Hおよび幅方向Wの双方に対して斜め方向Sに延在する溝部2を有している。このため、ガラスホルダ1をキャリアプレートに嵌合する際に、重力でアシストされるため組付が容易である。また、組付のときにネジを使用したり、嵌合がはずれないようにストッパーを使用する必要がないため、嵌合組付構造の構造がシンプルになる。さらに、本嵌合組付構造はスクリューを必要としないので、窓ガラス4を上方に移動させる際に、キャリアプレートに対して斜め上方向の引上力Fがかかったとしても、キャリアプレートが回転して締付が緩んでしまう心配がなく、結果として窓ガラス4の昇降動作が不安定になる心配もない。
凸部3は溝部2の斜め方向Sに延在する側面と面接触するように設けられた対向面を有していることが好ましい。図7から明らかなように、本嵌合組付構造の凸部3の形状は略平行四辺形を用いることができる。凸部3の上側面、下側面および左側面が溝部2の内側面と当接することにより、凸部3と溝部2が固定されている。本嵌合組付構造のように凸部3と溝部2が線接触ではなく面接触している場合には、キャリアプレートに対して斜め上方向の引上力Fがかかったとしても、凸部3の上側面、下側面および左側面が溝部2の内側面としっかりと固定されるため、キャリアプレート7が回転してしまう心配がなく、結果として窓ガラス4の昇降動作が不安定になる心配もない。
凸部3の斜め方向Sに延在する対向面は、溝部2との嵌合方向Cと平行であることが好ましい。凸部3の斜め方向Sに延在する対向面が溝部2との嵌合方向と平行である場合には、キャリアプレート7に対して斜め上方向の引上力Fがかかったとしても、凸部3と溝部2がしっかりと固定されるため、キャリアプレート7が回転してしまう心配がなく、結果として窓ガラス4の昇降動作が不安定になる心配もない。
凸部3は、対向面が複数設けられ、対向する面同士の間隔が複数の対向面全てにおいて略同一であることが好ましい。対向する面同士の間隔が複数の対向面全てにおいて略同一であると、キャリアプレートの溝部2の斜め方向Sが異なってもガラスホルダの凸部3を嵌合させることができるため、構造が単純である。
凸部3の形状は、窓ガラス4の厚み方向Tから見て菱形になっていることが好ましい。凸部3が菱形の場合、例えば、車両の左右の扉の内の一方の扉の場合は、菱形の左上の側面と右下の側面が溝部2の内側面と摺接することにより、ガラスホルダ1とキャリアプレート7が固定される。また、他方の扉の場合は、菱形の右上の側面と左下の側面が溝部2の内側面と当接することにより、ガラスホルダ1とキャリアプレート7が固定される。なお、凸部3の形状は、凸部3の斜め方向Sに延在する対向面が、溝部2との嵌合方向Cと平行であれば菱形以外の形状でもよい。
本嵌合組付構造の凸部3の形状は窓ガラス4の高さ方向Hに対して左右対称であるため、左右どちらの扉のウインドレギュレータとしても使用することができ、左右共通化で嵌合組付構造のコスト削減が可能である。
図10に示すように、本嵌合組付構造は、ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の一方が有している溝部2の端部5から、斜め方向Sに延びる仮想の延長線11に沿ってガイド部6が配置されていることが好ましい。ガイド部6は、ガラスホルダ1およびキャリアプレート7の他方が有している凸部3を溝部2に挿入するときに、凸部3を溝部2に挿入しやすく導入する役割を果たす。ガイド部6は斜め方向Sに延びる仮想の延長線11に沿っていれば良く、仮想の延長線11上から少しずれていても良い。また、ガイド部6は溝部2の端部5から斜め方向Sに延びる仮想の延長線11に沿っていれば良く、ガイド部6が溝部2と接触しておらず離れた位置にあっても良い。
本嵌合組付構造によれば、凸部3を溝部2に導入する際にガイド部6が凸部3を溝部2に挿入しやすくガイドするために、ガラスホルダ1とキャリアプレート7の嵌合がより容易になる。
本嵌合組付構造を有するウインドレギュレータは、車両用の窓ガラスを開閉するために利用することができるがこれに限定されるものではない。たとえば、移動用の船舶の窓ガラスの開閉を制御したり、ビルやマンション等の建物の窓ガラスの開閉を制御するウインドレギュレータとしても利用することができる。
本発明は、ウインドレギュレータ用のキャリアプレートとガラスホルダとの嵌合組付構造に好適に利用できる。
1 ガラスホルダ、2 溝部、2a 側面、3 凸部、3a 対向面、4 窓ガラス、5 端部、6 ガイド部、7 キャリアプレート、8 プーリー、9 ケーブル、10 駆動機構、11、仮想の延長線、12 凸部、13 凹部、14 保持部、15 延在部、16 収容部、18 上端部、W 窓ガラスの幅方向、H 窓ガラスの高さ方向、S 斜め方向、C 嵌合方向、F 斜め上方向の引上力。
Claims (5)
- 互いに直交する高さ方向と幅方向とに延びる面を有する窓ガラスを保持するためのガラスホルダと、
前記ガラスホルダと嵌合し、前記窓ガラスを開閉するために昇降可能に設けられたキャリアプレートとを備え、
前記ガラスホルダおよび前記キャリアプレートの一方は、前記窓ガラスの前記幅方向と前記窓ガラスが開閉するために移動する前記高さ方向との双方に対して斜め方向に延在する溝部を含み、
前記ガラスホルダおよび前記キャリアプレートの他方は、前記溝部と嵌合する凸部を含む、嵌合組付構造。 - 前記凸部は、前記溝部の前記斜め方向に延在する側面と面接触するように設けられた対向面を有している、請求項1に記載の嵌合組付構造。
- 前記凸部の前記斜め方向に延在する前記対向面は、前記溝部との嵌合方向と平行である、請求項2に記載の嵌合組付構造。
- 前記凸部は前記窓ガラスの厚み方向から見て菱形である、請求項3に記載の嵌合組付構造。
- 前記ガラスホルダおよび前記キャリアプレートの前記一方が有している前記溝部の端部から前記斜め方向に延びる仮想の延長線に沿って配置されたガイド部をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の嵌合組付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011151876A JP2013019136A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 嵌合組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011151876A JP2013019136A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 嵌合組付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013019136A true JP2013019136A (ja) | 2013-01-31 |
Family
ID=47690830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011151876A Withdrawn JP2013019136A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 嵌合組付構造 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10487558B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-11-26 | Ford Global Technologies, Llc | Bonding bracket for an operable vehicle window having a partially open adhesive channel |
-
2011
- 2011-07-08 JP JP2011151876A patent/JP2013019136A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10487558B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-11-26 | Ford Global Technologies, Llc | Bonding bracket for an operable vehicle window having a partially open adhesive channel |
US10883299B2 (en) | 2017-03-15 | 2021-01-05 | Ford Global Technologies, Llc | Bonding bracket for an operable vehicle window having a partially open adhesive channel |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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