JP2013018753A - 過敏性腸症候群の予防又は改善剤 - Google Patents

過敏性腸症候群の予防又は改善剤 Download PDF

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康弘 林
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健吉 山本
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Abstract

【課題】ストレス性大腸運動亢進、ストレス性大腸知覚過敏等の炎症を伴わない過敏性腸症候群の予防又は改善剤の提供。
【解決手段】ライチ果実又はその抽出物を有効成分とする過敏性腸症候群の予防又は改善剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、過敏性腸症候群の予防又は改善剤に関する。
下痢には病原性微生物の感染、炎症性腸疾患などの炎症性の下痢の他に、過敏性腸症候群(IBS)、機能性下痢など、炎症を伴わない非炎症性の下痢がある。これらの非炎症性の下痢発症には、ストレスの関与が大きいと考えられており、ストレスがその症状を増悪させることが報告されている(非特許文献1−3)。また近年、ストレスは、視床下部室傍核のcorticotropin-releasing factor(CRF)分泌を介して、大腸運動亢進(下痢)と大腸知覚過敏を招くことが報告されている(非特許文献4)。
従来、斯かる過敏性腸症候群の治療方法としては、心理療法、食餌療法などのほか、薬物療法として下痢等の症状を緩和するための対症療法が行われているに過ぎない。例えば、オンダンセトロン(Ondansetron)等のセロトニン(5−HT)受容体拮抗薬、トリメブチン(Trimebutine)、ロペラミド(Loperamide)等のオピオイド受容体作動薬の投与が行われているが、これらは腸の筋層間神経叢に存在する受容体の調節により、大腸運動亢進(下痢)を改善するものであり、原因を制御する薬物療法は未だ確立されていない。
一方、ライチ(学名:Litchi chinensis Sonn.)は、ムクロジ科(Sapindaceae)レイシ属の常緑小高木植物で、その果実は古くから食用に供されている。ライチの果実、種子、果皮にはポリフェノール類を多く含むことが知られており(非特許文献5)、これらにチロジナーゼ阻害作用(特許文献1)やプロテアーゼ阻害作用(特許文献2)等の薬理作用があることが報告されている。
しかしながら、ライチ果実やそれ由来のポリフェノールが、過敏性腸症候群の予防や改善に有効であることは全く知られていない。
特開2005−281318号公報 特開2005−179206号公報
Minerva Med.2004;95:443−450 Gut 2004;53:1102−1108 Curr Psychiatry Rep.2004;6:210−215 過敏性腸症候群 脳と腸の対話を求めて 2006;9−15 J. Nutr. 2006;136:2368
本発明は、ストレス性大腸運動亢進、ストレス性大腸知覚過敏等の炎症を伴わない過敏性腸症候群の予防又は改善剤を提供することに関する。
本発明者は、ストレスが大腸機能に与える影響について検討した結果、大腸内のマスト細胞の脱顆粒が炎症を伴わないストレス性の大腸機能低下に関与しており、マスト細胞の安定化とストレス性大腸運動亢進の改善及び大腸知覚過敏の改善には正の相関関係があることを明らかにしている(特願2010−053066、後記参考例参照)。そして、更に研究を進めたところ、ライチ果実の抽出物にマスト細胞の安定化作用があり、且つ大腸知覚過敏改善作用があることを見出し、これが、過敏性腸症候群の予防又は改善に有用であることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の1)−3)に係るものである。
1)ライチ果実又はその抽出物を有効成分とする過敏性腸症候群の予防又は改善剤。
2)ライチ果実抽出物が、ライチ果実由来ポリフェノールである上記1)の予防又は改善剤。
3)過敏性腸症候群が、ストレス性大腸運動亢進又はストレス性大腸知覚過敏である上記1)又は2)の予防又は改善剤。
本発明によれば、ストレス性大腸運動亢進、ストレス性大腸知覚過敏等の過敏性腸症候群を予防又は改善することができる食品、医薬品、医薬部外品、飼料又はこれらに配合して使用される素材を提供することができる。
ストレス負荷が大腸知覚に与える影響を示すグラフ。 ストレス性大腸知覚過敏に対するマスト細胞安定化剤の影響を示すグラフ。 ストレス性大腸知覚過敏に対するライチ由来のポリフェノールの影響を示すグラフ。
本発明において、ライチ果実とは、ムクロジ科(Sapindaceae)レイシ属のライチ(Litchi chinensis Sonn.)の果実を意味し、成熟果実、未熟果実の何れでも良い。
斯かるライチ果実は、ライチの果実、好ましくは果皮をそのまま若しくはそれを圧搾することにより得られる搾汁、植物自身を乾燥した乾燥物若しくはその粉砕物、あるいはこれらから抽出した抽出物として用いることができるが、抽出物として用いるのが好ましい。
抽出物としては、ライチ果実を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出すること等公知の抽出方法により得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末が挙げられる。
公知の抽出方法としては、例えば、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超臨界抽出、超音波抽出及びマイクロ波抽出等が挙げられる。
抽出溶剤としては、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、溶剤を変えて繰り返し行うことも可能である。このうち、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類等を用いるのが好ましく、特に水、エタノール混液、例えば20〜50v/v%エタノール水を用いるのが好ましい。
抽出は、例えばライチの果皮や種子1質量部に対して1〜10質量部の溶剤を用い、0〜70℃、好ましくは10〜30℃で数時間〜数週間、好ましくは12時間〜2日間、浸漬又は加熱還流することにより行うことができる。なお、水蒸気蒸留によって得ることもできる。
得られた粗抽出物は減圧濃縮などの方法で濃縮して、抽出に用いた有機溶媒を除去し、静置して、水可溶部と水不溶部に分画し、水不溶部を除去することでポリフェノールの純度を上げることができる。静置するのは室温で12時間以上おけば良いが、必要に応じて凍結しない程度の低温下に静置してもよい。澱(水不溶部)を除去する方法は様々あり、濾紙や濾布で濾過したり、遠心分離することができる。
濾別した残渣(水不溶部)にもポリフェノール成分が含まれているので、この不溶成分に溶媒、好ましくは低級アルコールまたは低級アルコールと水との混合液、より好ましくはエタノールまたは水−エタノールを加えてさらに抽出した物を濾液に加えることでポリフェノール含有量が増加する。
本発明のライチ果実中に含有されるライチ果実由来ポリフェノールは、例えば、上記ライチ果実粗抽出液を減圧濃縮した後、膜処理(限外濾過、逆浸透等)、吸着剤で処理する等によりポリフェノールを分離濃縮し、精製することにより得ることができる。また、当該ポリフェノールを更に緑茶抽出物等を用いて低分子化したものであってもよい。尚、ポリフェノールを吸着する吸着剤としては、例えばスチレン−ビニルベンゼン系吸着剤、メタクリル酸系吸着剤、親水性ビニルポリマー、修飾デキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、逆相系シリカゲル、イオン交換樹脂、芳香族系合成吸着剤等が用いられる。これらの吸着剤で調製したカラムに粗抽出液をチャージし、低濃度の含水アルコール、好ましくは10〜60%、より好ましくは30〜40%の水−エタノールで溶出する。
また、ライチ果実由来ポリフェノールとしてはオリゴノール(アミノアップ化学社)等の市販品を用いることも可能である。
過敏性腸症候群(IBS)は、一般的には、下腹部を中心とした腹痛あるいは腹部不快感、便秘あるいは下痢などの便通異常、そして排便による腹部症状の改善、の症状があり、その病態を説明しうる器質的疾患や血液生化学的異常がないもので、症状が慢性的に持続する疾患と定義されている(日本臨床 2006;8:1415)。斯かる過敏性腸症候群は、炎症を伴わないものであり、炎症を伴う下痢や知覚過敏、すなわち病原性微生物の感染や炎症性腸疾患などの炎症性の下痢や知覚過敏とは区別される。この観点から、本発明における過敏性腸症候群(IBS)は、非炎症性の過敏性腸症候群と称することもある。
ストレスを負荷すると、脳内でcorticotropin-releasing factor(CRF)が放出される。CRFにより仙髄副交感神経が刺激され、筋層間神経叢のアセチルコリン性ニューロンを刺激して、輪状筋の収縮を起こすことにより大腸運動亢進が起こると考えられている(日本臨床 2006;64:1406−1408)。また、同時にストレスはCRFの分泌を介して大腸知覚過敏を招くと考えられている(前記非特許文献4)。本発明の過敏性腸症候群には、このように、身体的あるいは精神的に与えられたストレスによって惹起される大腸運動亢進(下痢)及び大腸知覚過敏等が包含される。また、従来、痙攣性大腸、痙攣性大腸炎、神経性大腸炎、神経性下痢、粘液性大腸炎、機能性大腸炎、大腸神経症、刺激結腸症候群などと称されてきた疾患についても、炎症を伴わない限りこれらを含むものである。
そして、前述のごとく、炎症を伴わない、ストレス性の大腸機能低下は、大腸内のマスト細胞の脱顆粒と関係し、マスト細胞の安定化とストレス性大腸運動亢進の改善及び大腸知覚過敏の改善には正の相関関係が認められている(特願2010−053066、後記参考例参照)。
本発明のライチ果実又はその抽出物は、後記実施例に示すように、マスト細胞を安定化すると共に、ラットを用いた大腸拡張試験によりAWRスコアを有意に低下させストレス性の大腸知覚過敏を改善する作用を有する。
よって、本発明のライチ果実又はその抽出物は、ヒトを含む動物に摂取又は投与して、過敏性腸症候群の予防又は改善のために使用でき、非炎症性の過敏性腸症候群の予防又は改善剤となり得る。
当該過敏性腸症候群の予防又は改善剤は、それ自体、過敏性腸症候群の予防又は改善のための、ヒト若しくは動物用の医薬品、医薬部外品であってもよく、又は当該医薬品、医薬部外品、食品又は飼料に配合して使用される素材又は製剤であってもよい。
また、当該食品には、過敏性腸症候群の予防又は改善、ストレス性大腸運動亢進の予防又は改善、ストレス性大腸知覚過敏の予防又は改善等をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した美容食品、病者用食品若しくは特定保健用食品等の機能性食品が包含される。
本発明のライチ果実又はその抽出物を含有する上記医薬品の投与形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、腸溶剤、トローチ剤、ドリンク剤等による経口投与又は注射剤、坐剤、経皮吸収剤、外用剤等による非経口投与が挙げられる。
また、このような種々の剤型の医薬製剤を調製するには、本発明のライチ果実又はその抽出物を単独で、又は他の薬学的に許容される賦形剤(ソルビトール、グルコース、乳糖、デキストリン、澱粉等の糖類、炭酸カルシウム等の無機物、結晶セルロース、蒸留水、ゴマ油、とうもろこし油、オリーブ油、菜種油等)、結合剤、滑沢剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤、抗酸化剤、細菌抑制剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
これらの投与形態のうち、好ましい形態は経口投与であり、経口投与用製剤中の本発明のライチ果実又はその抽出物の含有量は、一般的に0.001〜50質量%とするのが好ましく、0.01〜10質量%とするのがより好ましい。
本発明のライチ果実又はその抽出物を含有する食品の形態としては、例えば、パン、麺類等に代表される小麦粉加工食品、お粥、炊き込みご飯等の米加工食品、ビスケット、ケーキ、ゼリー、チョコレート、せんべい、アイスクリーム等の菓子類、豆腐、その加工食品等の大豆加工食品、清涼飲料、果汁飲料、乳飲料、炭酸飲料等の飲料類、ヨーグルト、チーズ、バター、牛乳等の乳製品、醤油、ソース、味噌、マヨネーズ、ドレッシング等の調味料、ハム、ベーコン、ソーセージ等の蓄肉、蓄肉加工食品、はんぺん、ちくわ、魚の缶詰等の水産加工食品、調理油ならびにフライ用油等が挙げられる。また、この他、当該製剤を配合して、カプセル等の錠剤食、濃厚流動食、自然流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク栄養食等の経口経腸栄養食品、機能性食品等の形態とすることもできる。
また、飼料としては、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、犬、猫、小鳥、リス等に用いるペットフード等の飼料等が挙げられる。
種々の形態の食品や飼料を調製するには、本発明のライチ果実又はその抽出物を単独で、又は他の食品材料や、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香科、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤等を適宜組み合わせて用いることができる。当該食品中の本発明のライチ果実又はその抽出物の含有量は、一般的に固形分濃度として0.001〜50質量%とするのが好ましく、0.01〜10質量%とするのがより好ましい。
上記医薬品、医薬部外品、食品又は飼料における本発明のライチ果実又はその抽出物の摂取・投与量は、効果が得られる量であれば特に限定されない。また、その摂取・投与量は、対象者の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って変動し得るが、成人(60kg)1人当たりの1日の投与又は摂取量としては、本発明のライチ果実又はその抽出物(乾燥物換算)として、例えば0.001〜10000mgとするのが好ましく、更に0.01〜5000mg、特に0.3〜3000mgとするのが好ましい。また、当該製剤は、任意の摂取・投与計画に従って摂取・投与され得るが、1日1回〜数回に分け、数週間〜数カ月間継続して摂取・投与することが好ましい。
また、上記医薬品、医薬部外品又は食品の摂取又は投与対象者としては、それを必要としていれば特に限定されないが、過敏性腸症候群、ストレス性大腸運動亢進(下痢)及び大腸知覚過敏等の予防又は改善又は治療を目的とするヒトやヒト以外の哺乳動物が好ましい。尚、当該対象者には、過敏性腸症候群の症状が認められる者及びそのおそれがある者やその疾患・症状の予防を期待する者も含まれる。
参考例1
<ストレスが血中成分に与える影響解析>
1.方法
雄性Wistarラット(9−10週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で7日間飼育した後、各群間に体重差がないように4群に群分け(N=10匹/群)した。2群は自由摂食下で、2群は絶食下で20時間飼育した。
自由摂食群、絶食群各1群は、イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した(部分拘束ストレス、ストレス群)。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の固定を解除した。対照群は、自由摂食群、絶食群各1群をイソフルラン吸入麻酔処理した後、覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した。
麻酔下で腹部大動脈より全採血し、血中ヒスタミン、セロトニン、(ELISA法:H
istamine EIA Kit;Oxford Biomedical Research、Serotonin ELISA;DRG)、CRF量(ELISA法:Mouse/Rat CRF−HS_ELISA Kit、矢内原研究所)、血中サイトカイン量(IL−1β,IL−2,IL−4,IL−6,IL−10,IL−13,TNF−α)(マイクロビーズアレイ: Millipore)をそれぞれ定量した。
雄性Wistarラット(9週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で7日間飼育した後、各群間に体重差がないように2群に群分け(N=3匹/群)した。
ストレス群は、イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の固定を解除した。麻酔下にて腹部大動脈からの全採血により安楽死させた後、結腸7区画(盲結腸移行部より1cm下流から1cm長に7分割)を摘出後、各区画を0.5 mL substance P/Ringer solution(60μM)中で60分間インキュベートした。上清を回収し、ELISA法(Histamine EIA Kit;Oxford Biomedical Research)により結腸組織からのヒスタミン放出量を定量した。
2.結果
部分拘束ストレスを負荷した場合、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、血中IL−4,IL−6,IL−13量が絶食時、非絶食時共に高い傾向であった(表1)。絶食時の血中IL−1,IL−2量は、ストレス負荷群で低い傾向であった。その他のサイトカイン及びCRF量は、両群で差がなかった。
部分拘束ストレスを負荷した場合、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、血中ヒスタミン量(表2)が有意に高く、血中セロトニン量は増加傾向であった(表2)。また、Substance P刺激による摘出結腸からのヒスタミン放出量が有意に高かった(表3)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、対照群に対するStudent‘s t−testを行なった(*p<0.05)。
Figure 2013018753
Figure 2013018753
Figure 2013018753
参考例2
<ストレスが大腸運動に与える影響解析>
1.方法
雄性Wistarラット(9−10週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で7日間飼育した後、各群間に体重差がないように2群に群分け(N=10匹/群)した。1群(ストレス群)は、イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置し、その間の排泄糞便数を測定した(Williams CL. et al. Gastroenterology 1988; 94: 611−621)。なお、排泄糞便数は、大腸運動の指標である。対照群は、イソフルラン吸入麻酔処理した後、覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した。
雄性WsRC−+/+(野生型)ラット、WsRC−Ws/Ws(マスト細胞欠損)ラット(9−12週齢: 日本SLC)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で7日間飼育した後、各群間に体重差がないように群分け(N=9匹/群、平均体重260g)した。
ストレス群は、イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置し、その間の排泄糞便数を測定した。
2.結果
Wistarラットに、部分拘束ストレスを負荷した場合、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、排泄糞便数が有意に増加していた(表4)。
野生型(+/+)ラットでは、部分拘束ストレス負荷により、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、排泄糞便数が有意に増加していた(表5)。このストレス負荷による排便数の増加は、マスト細胞欠損(Ws/Ws)ラットでは認められなかった。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、対照群に対するStudent‘s t−testを行なった(***p<0.001)。
Figure 2013018753
Figure 2013018753
参考例3 ストレスが大腸知覚に与える影響解析
<ストレスが大腸知覚に与える影響解析>
1.方法
20時間絶食させた雄性Wistarラット(8−10週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)各群間に体重差がないように群分け(N=8匹/群)した。
ストレス群は、イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の固定を解除し、大腸拡張試験により大腸知覚を既報の方法(Winston J et al.Gastroenterology 2007; 132: 615−627)で評価した。すなわち、麻酔下ラットの大腸に経肛門的にバルーンカテーテル(シリコーンフォーリーカテーテル、2.0 mm(6Fr)、東レ・メディカル)を4cm挿入した。覚醒後、測定用ケージ内でバルーンカテーテルへの注水により、大腸を段階的に拡張させた。下記に示す各拡張容量における「Abdominal Withdrawal Reflex (AWR)スコア」をブラインド評価し、大腸知覚を半定量的に評価した。
20時間絶食させた、雄性WsRC−+/+(野生型)ラット、WsRC−Ws/Ws(マスト細胞欠損)ラット(9−13週齢: 日本SLC)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で飼育した後、各群間に体重差がないように群分け(N=8−12匹/群、平均体重250g)した。
イソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の拘束を解除し、大腸拡張試験により大腸知覚を評価した。
≪Abdominal Withdrawal Reflex (AWR)スコア≫
0:no behavioral response (変化なし)
1:brief head movements followed by
immobility (頭を動かした後、静止)
2:contraction of abdominal muscle
without lifting of abdomen (腹筋の収縮)
3:lifting of abdomen (腹部を上げる)
4:body arching and lifting of
pelvic structure (体をアーチ状にし、骨盤を持ち上げる)
2.結果
Wistarラットに、部分拘束ストレスを負荷した場合、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、より少ない拡張容量で大きなAWR応答を示した(図1)。
野生型(+/+)ラットでは、部分拘束ストレス負荷により、対照群(ストレス負荷なし)に比べて、各拡張容量におけるAWRスコアが有意に高かった(図1)。このストレス負荷によるAWR応答の上昇は、マスト細胞欠損(Ws/Ws)ラットでは認められなかった(図1)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、対照群に対するMann−Whitney U testを行なった(*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001)。
参考例4
<ストレス性大腸運動亢進に対する各種薬剤の影響>
1.方法
雄性Wistarラット(9週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で5日間飼育した後、各群間に体重差がないように群分け(N=10匹/群)した。
ストレス群は、イソフルラン吸入麻酔下、表6示す各種薬剤(メチルセルロース水溶液(和光純薬、0.5 w/v% メチルセルロース400溶液、0.5 w/v%)に懸濁)又はメチルセルロース0.5 w/v%水溶液を胃内投与(4mL/kg体重)し、覚醒下にて個別ケージ内に1時間静置した。対照群には、メチルセルロース0.5 w/v%水溶液を胃内投与(4mL/kg体重)した。ストレス群はイソフルラン吸入麻酔下、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置し、その間の排泄糞便数を測定した。
Figure 2013018753
2.結果
薬剤非投与群(メチルセルロース投与)では、部分拘束ストレス負荷により、対照群に対して排泄糞便数が有意に増加した。5−HT3受容体拮抗薬(ondansetron)、マスト細胞安定化剤(doxantrazole)、5−HT4受容体作動薬(mosapride)、オピオイド受容体作動薬(trimebutine)、オピオイド受容体作動薬(loperamide)を前投与した場合、ストレス負荷による排便数の増加は有意に抑制された(表7)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、Scheffe testを行なった(*p<0.05、***p<0.001)。
Figure 2013018753
参考例5
<定常時の大腸運動に対する各種薬剤の影響>
1.方法
雄性Wistarラット(9週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)自由摂食下で5日間飼育した後、各群間に体重差がないように群分け(N=5匹/群)した。
表6に示す各種薬剤を胃内投与(4mL/kg体重)し、覚醒下にて個別ケージ内にて12時間(暗期)飼育し、その間の排泄糞便数を測定した。対照群には、メチルセルロース0.5 v/w %水溶液を胃内投与(4mL/kg体重)した。
2.結果
オピオイド受容体作動薬(loperamide)を前投与した場合、排泄糞便数は対照群(メチルセルロース投与)に比べて有意に少なかった(表8)。一方、マスト細胞安定化剤(doxantrazole)、5−HT3受容体拮抗薬(ondansetron)、5−HT4受容体作動薬(mosapride)、及びオピオイド受容体作動薬(trimebutine)は排泄糞便数に影響が認められなかった。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、Scheffe testを行なった(***p<0.001)。
Figure 2013018753
参考例6
<ストレス性大腸知覚過敏に対するマスト細胞安定化剤の影響>
1.方法
20時間絶食させた雄性Wistarラット(8−10週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)各群間に体重差がないように群分け(N=8匹/群)した。
マスト細胞安定化剤投与群は、イソフルラン吸入麻酔下、マスト細胞安定化剤(doxantrazole,メチルセルロース溶液に懸濁)を胃内投与(5mg/kg体重)と同時に、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。対照群には、メチルセルロース0.5 w/v%水溶液を胃内投与(4mL/kg体重)と同時に、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の固定を解除し、参考例3と同様に大腸拡張試験により大腸知覚を評価した。
2.結果
Doxantrazole投与ラットでは、対照群(メチルセルロース投与)に比べて、各拡張容量におけるAWRスコアが有意に低かった(図2)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、対照群に対するMann−Whitney U testを行なった(**p<0.01、***p<0.001)。
以上の結果から、マスト細胞の安定化がストレス性の大腸運動亢進改善及びストレス性の大腸知覚過敏改善に寄与しているものと考えられた。
参考例7
<マスト細胞安定化剤のスクリーニング系の構築>
1.方法
ラット好塩基球性白血病細胞RBL−2H3細胞(ATCC)を10% fetal bovine serum(FBS)、ペニシリン(100 unit/mL)、ストレプトマイシン(100 μg/mL)を含むMEM培地中で増殖させた後、24−well plateにRBL−2H3細胞を8×103 cell/well(N=3)となるように播き、10% fetal bovine serum(FBS)、ペニシリン(100 unit/mL)、ストレプトマイシン(100 μg/mL)を含むRPMI1640培地で3日間培養した。PBS(−)で2回洗浄した後、compound 48/80(0〜150μg/mL フェノールレッド、血清、抗生物質を含まないRPMI培地)で15分間インキュベートした。
また、同様に、RPMI1640培地で3日間培養したRBL−2H3細胞を、doxantrazole(0−400μM)を含むRPMI培地で室温で30分間インキュベートした後、doxantrazole(0−400μM)+15μg/mL compound 48/80を含むRPMI培地(フェノールレッド、血清、抗生物質不含)で、室温で15分間インキュベートした。
各wellより培養上清を50μLずつ、次に各wellに500μLの0.1% T
riton X−100を加えて細胞を溶解させ50μLずつを採取した。これにβ−ヘキソサミニダーゼの基質である2mM p−nitrophenyl N−acetyl−β−D−glucosaminideを含む0.2M クエン酸緩衝液(pH4.5)50μLを加えて37℃で2時間反応させた。反応終了後、150μL 1M トリス緩衝液(pH9.0)で停止後、マイクロプレートリーダーにて405nmの吸光度を測定し、細胞内外のβ−ヘキソサミニダーゼ活性を測定し、β−ヘキソサミニダーゼ分泌(脱顆粒)(O.D.上清/(O.D.上清+O.D.細胞溶解液)×100(%))を算出した。
2.結果
compound 48/80は濃度依存的に脱顆粒を促進した(表9)。doxantrazoleは濃度依存的に脱顆粒を抑制した(表10)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、Fisher’s PLSDを行なった(**p<0.01、***p<0.001)。
Figure 2013018753
Figure 2013018753
実施例1 ライチ果実抽出物の調製
(1)ライチ果実抽出物1
ライチ(ムクロジ科レイシ(Litchi chinensis)の果実、中国産)495gを凍結乾燥後、ミルにて粉砕し、50%エタノール水1Lを加え、室温下、1日間浸漬抽出した。不溶物をろ別したのち、減圧濃縮、凍結乾燥を行い、ライチ果実抽出物62.5gを得た。得られたライチ果実抽出物を50v/v%エタノール水にエキス濃度1w/v%となるように溶解して、ライチ果実抽出物1とした。
(2)ライチ果実抽出物2
市販の「オリゴノール」(アミノアップ化学社製)を、50v/v%エタノール水に濃度1w/v%となるように溶解して、ライチ果実抽出物2とした。
実施例2 ライチ果実抽出物のマスト細胞安定化作用
1.方法
ラット好塩基球性白血病細胞RBL−2H3細胞(ATCC)を10% fetal bovine serum(FBS)、ペニシリン(100 unit/mL)、ストレプトマイシン(100 μg/mL)を含むMEM培地中で増殖させた後、24−well plateにRBL−2H3細胞を8×103 cell/well(N=3)となるように播き、10% fetal bovine serum(FBS)、ペニシリン(100 unit/mL)、ストレプトマイシン(100 μg/mL)を含むRPMI1640培地で2日間培養した。PBS(−)で2回洗浄した後、実施例1で調製したライチ果実抽出物1及び2(0.001%)を其々含むRPMI1640培地で30分間インキュベートした後、同ライチ抽出物サンプル1又は2(0.001%)、及びcompound 48/80(50 μg/mL)を含むRPMI培地(フェノールレッド、血清、抗生物質を含まない)で15分間インキュベートした。
各wellより培養上清を50μLずつ、次に各wellに500μLの0.1% Triton X−100を加えて細胞を溶解させ50μLずつを採取した。これにβ−ヘキソサミニダーゼの基質である2mM p−nitrophenyl N−acetyl−β−D−glucosaminideを含む0.2M クエン酸緩衝液(pH4.5)50μLを加えて37℃で2時間反応させた。反応終了後、150μL 1M トリス緩衝液(pH9.0)で停止後、マイクロプレートリーダーにて405nmの吸光度を測定し、細胞内外のβ−ヘキソサミニダーゼ活性を測定し、β−ヘキソサミニダーゼ分泌(脱顆粒)(O.D.上清/(O.D.上清+O.D.細胞溶解液)×100(%))を算出した。ポジティブコントロールとしてdoxantrazole(400μM)を用いた。
2.結果
ライチ抽出物1及び2は、β−ヘキソサミニダーゼ分泌率について溶媒対照(compound 48/80(50 μg/mL)を含むRPMI培地(フェノールレッド、血清、抗生物質を含まない))を1とした相対値が1以下であり、マスト細胞安定化効果を有していた(表11)。
Figure 2013018753
実施例3 ライチ果実抽出物のストレス性大腸知覚過敏に対する作用
1.方法
20時間絶食させた雄性Wistarラット(8−9週齢: 日本クレア)を集合ケージ中、CE−2飼料(日本クレア)各群間に体重差がないように群分け(N=8匹/群)した。
イソフルラン吸入麻酔下、実施例1で調製したライチ果実抽出物2(メチルセルロース溶液に懸濁)を胃内投与(50mg/kg体重)と同時に、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。対照群には、メチルセルロース0.5 w/v%水溶液を胃内投与(4mL/kg体重)と同時に、肩、前肢、胸部をテープで軽く固定し、前肢の動きの一部を制限した。覚醒下にて2時間個別ケージ内に静置した後、動物の固定を解除し、参考例3と同様に大腸拡張試験により大腸知覚を評価した。
2.結果
ライチ果実抽出物を投与したラットでは、対照群(メチルセルロース投与)に比べて、各拡張容量におけるAWRスコアが有意に低かった(図3)。
なお、各ポイントは平均±標準誤差で示し、群間の統計学的有意差については、対照群に対するMann−Whitney U testを行なった(**p<0.01、***p<0.001)。
以上の結果から、ライチ果実抽出物がストレス性の大腸知覚過敏の改善に寄与しているものと考えられた。

Claims (3)

  1. ライチ果実又はその抽出物を有効成分とする過敏性腸症候群の予防又は改善剤。
  2. ライチ果実抽出物がライチ果実由来ポリフェノールである請求項1記載の予防又は改善剤。
  3. 過敏性腸症候群が、ストレス性大腸運動亢進又はストレス性大腸知覚過敏である請求項1又は2記載の予防又は改善剤。
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