JP2013018631A - 楔式ロープ留め装置用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速または大容量エレベータ等に使用される大型のソケットにおいても、楔及びロープ末端部の交換作業を容易に行うことができて、かつ必要な押圧力が治具のサイズに比例しないコンパクトな楔式ロープ留め装置用治具を得ること。
【解決手段】 楔6及び楔6に巻かれたロープ7末端部が挿入される通し穴と、ロープ7末端部の一部が露出する開口部とが設けられたソケット5を着脱可能に保持する台座1と、外部から受けた力を楔6及びロープ7末端部に伝達するベルト9と、ベルト9の一端に設けられ、外部の力を受けたとき、ベルト9の一端を一側に保持するパイプ10と、台座1に設けられ、パイプ10を着脱可能に保持するピン13aと、外部の力を受けてベルト9の他端を巻き取るプーリ11と、台座1に設けられ、プーリ11を着脱可能に保持するピン13bと、を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばエレベータなどのロープ末端部をソケットに接続するための楔式ロープ留め装置に関するものである。
従来、楔式ロープ留め装置用治具は、ソケットに着脱可能な支持体と、支持体に設けられた支点軸を中心に回動可能な回動レバーとを有している。回動レバーは、支点軸に取り付けられるレバー本体と、レバー本体の端部に取り付けられる円柱状の押圧ピン(押圧部)とを有している。レバー本体は、棒状の持ち手部(加重部)と、持ち手部の端部から分岐して互いに対向する一対の分岐部とを有している。押圧ピン及び持ち手部は、支点軸を中心とする回動レバーの回動により互いに逆方向へ変位される(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−216519号公報
高速または大容量エレベータ等に使用されるロープの場合、ロープ自体の径が大きくなるので、ソケットも大型化する。すなわち、ロープ自体の径が大きくなると、回動レバーに必要な押圧力も比例して大きくなる。そのため、上記従来の楔式ロープ留め装置用治具にあっては、この押圧力を大きくするため、てこの原理で作用する回動レバーを大型化する必要がある。しかしながら、回動レバーが大型化すると、作業性が悪くなったり、作業スペースを広くしなければならないという問題があった。さらに、回動レバーが大型化すると、治具自体のコストが高くなったり、保管場所を広くしなければならないという問題もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、高速または大容量エレベータ等に使用される大型のソケットにおいても、楔及びロープ末端部の交換作業を容易に行うことができて、かつ必要な押圧力が治具のサイズに比例しないコンパクトな楔式ロープ留め装置用治具を提供するものである。
この発明にかかる楔式ロープ留め装置用治具は、楔及び楔に巻かれたロープ末端部が挿入される通し穴と、ロープ末端部の一部が露出する開口部とが設けられたソケットを着脱可能に保持する台座と、外部から受けた力を楔及びロープ末端部に伝達する押圧力伝達部材と、押圧力伝達部材の一端に設けられ、外部の力を受けたとき、押圧力伝達部材の一端を一側に保持する保持具と、台座に設けられ、保持具を着脱可能に保持する第一の取付部と、外部の力を受けて押圧力伝達部材の他端を巻き取る巻取り手段と、台座に設けられ、巻取り手段を着脱可能に保持する第二の取付部と、を設けて構成したものである。
この発明は、楔式ロープ留め装置用治具に、外部の力を押圧力伝達部材が受けたとき、押圧力伝達部材を巻き取る巻き取り手段により外部の力を伝達するようにしたので、高速または大容量エレベータ等に使用される大型のソケットにおいても、コンパクトな楔式ロープ留め装置用治具を実現できる。
実施の形態1.
図1は楔式ロープ留め装置用治具の全体構成を示す斜視図である。図2は図1のソケットを台座に取り付けた後の斜視図であり、図3〜4は図1の要部を示す拡大図である。図5〜8はソケットにロープが取り付けられる場合を示す図である。図5はソケット内部のロープ末端部と楔材との位置関係を示す斜視図であり、図6は図5の側面図であり、図7は図6のA−A平面断面図であり、ロープ末端部と楔材とがソケットに押し込まれる前の状態を示す。図8は図6のA−A平面断面図であり、ロープ末端部と楔材とがソケットに押し込まれた後の状態を示す。図9〜12はソケットからロープが取り外される場合を示す図であり、図9はソケット内部のロープ末端部と楔材との位置関係を示す斜視図であり、図10は図9の平面側面図であり、図11は図10のB−B平面断面図であり、ロープ末端部と楔材とがソケットから取り外される前の状態を示す。図12は図10のB−B断面図であり、ロープ末端部と楔材とがソケットから取り外された後の状態を示す。
図において、楔式ロープ留め装置用治具の台座1は、長手方向がソケット5の長手方向よりも若干長い程度に形成され、長手方向の中間にベース部2と、長手方向の一端にロープ側保持部3と、他端にロッド側保持部4とが設けられている。ベース部2とロープ側保持部3とロッド側保持部4とは、外部の力を受けても容易に変形しない程度の強度を持った材料で構成される。台座1は、これら3つの部材が所定の接続部材や溶接等により1つの形状に連結されるか、または一体成形されており、外部の力を受けても容易に変形しない程度の剛性が確保されている。
ソケット5には、一端にロープ7の末端部が挿入される通し穴であるロープ通し穴と、中間部にはロープ7の末端部の一部が露出する開口部とが設けられている。ロープ7の末端部は、このロープ通し穴からソケット5の内部に挿入され、ソケット5の内部に楔材6とロープ7の末端部とが共に納められ、ソケット5とロープ7とが接続されている。
また、ベース部2の上面には、ソケット5が接触する外形部に合う形状が形成されている。すなわち、ベース部2の上面形状とソケット5が接触する外形部の形状とを合わせることで、ソケット5が接触する外形部がフラットでない場合、例えば、凸凹や段差形状であっても、ソケット5をベース部2の上面に安定して保持することができる。
ロープ側保持部3にはロープ7を通すスリット3aが設けられ、ロッド側保持部4にはロッド8を通すスリット4aが設けられる。スリット3aの幅は、ロープ7の外径より大きく、ソケット5が有するロープ通し穴の端面部外径より小さく設定されている。スリット4aの幅は、ロッド8の外径より大きく、ソケット5が有するロッド通し穴の端面部外形より小さく設定されている。
これにより、台座1のベース部2の上面にソケット5を嵌め込んで取り付けたとき、楔材6及び楔材6に巻かれたロープ7の末端部が挿入されるソケット5のロープ通し穴の端面部と、ロープ側保持部3のベース部2側の端面とが当接する。また、ロッド8が挿入されるソケット5のロッド通し穴の端面部と、ロッド側保持部4のベース部2側の端面とが当接することで、ソケット5は長手方向の両側をロープ側保持部3と、ロッド側保持部4とに挟まれて、水平方向の動きが制限される。一方で、このとき、ロープ7とロッド8は各々スリット3a、3aに通されているのでその動きは制限されない。また、台座1のベース部2の上面にソケット5を嵌め込んで取り付けたとき、水平方向の動きは制限されるが、垂直方向の動きは制限されないので、台座1とソケット5とは容易に着脱が可能である
ベルト9は、外部から受けた力をソケット5に挿入された楔材6及びロープ7の末端部に伝達する押圧力伝達部材である。ベルト9の一端には、外部の力を受けたとき、この一端を一側に保持する保持具であるパイプ10が取り付けられている。ベルト9の他端には、外部の力を受けてベルト9の他端を巻き取る巻取り手段であるプーリ11が取り付けられている。パイプ10とプーリ11とは、いずれも長手方向に中空部が形成された円柱形状で構成され、プーリ11は、外部から受けた力を受けてプーリ11を回転させるための六角部12を有している。プーリ11に取り付けられたベルト9の他端は、外部の力を受けて六角部12を回転させることで、プーリ11に巻き取られるようになっている。また,ベルト9の一端にパイプ10を取り付ける代わりに,ベルト9の一端を輪状にして構成してもよい。
また、ロープ側保持部3のベース部2と反対側には、ベルト9の一端に設けられたパイプ10を着脱可能に保持する第一の取付部であるピン13aと、ベルト9の他端に設けられたプーリ11を着脱可能に保持する第二の取付部であるピン13bとが設けられている。ロッド側保持部4のベース部2と反対側にも、同じように第一の取付部であるピン14aと、第二の取付部であるピン14bとが設けられている。
ピン13aとピン14aとは、上部からパイプ10の中空部を嵌め込んで保持し、かつ上部へ引き抜いて取り外すことができるように円柱形状に構成されている。また、ピン13bとピン14bとは、上部からプーリ11の中空部を嵌め込んで、回動自在に保持し、かつ上部へ引き抜いて取り外すことができるように円柱形状に構成されている。なお、ピン13aとピン14aとは、パイプ10を保持し、かつ取り外すことができるような角柱形などにしても良い。また、ピン13bとピン14bとは、プーリ11を回動自在に保持し、かつ取り外すことができるような角柱形などにしても良い。角柱型の場合は、角柱自体が回動自在に動作するような回転機構を備えるようにする。
ベルト9のパイプ10が設けられた一端は、ソケット5のロープ通し穴または開口部からソケット5の内部に挿入され、内部に納められた楔材6の端部またはロープ7の末端部の所定の部分に巻き掛けられて、ソケット5に挿入された側と同じロープ通し穴または開口部からソケット5の外側に引き出される。外側に引き出されたベルト9の一端のパイプ10は、ピン13aまたは14aに嵌め込まれ、他端のプーリ11は、ピン13bまたは14bに嵌め込まれて、各々保持された状態において、外部の力を受けてプーリ11の六角部12を回転させると、プーリ11に取り付けられたベルト9の他端がプーリ11に巻き取られる。
このとき、ベルト9は、外部から受けた力をソケット5の内部に納められた楔材6またはロープ7の末端部の所定の部分に伝達する。そのため、ベルト9は、外部から受けた力と楔材6またはロープ7の末端部の所定の部分から受ける反力に対して、一定の長さ以上には変形せずに、容易に破断されない強度と、自在に曲げられる柔軟性との両方の性質を兼ね備えている素材で構成されている。例えば、エレベータ用ロープに使われる樹脂素材や金属で編み込まれたベルト等で構成しても良い。
次に、この発明の動作について、ロープ7がソケット5に取り付けられる場合と、ソケット5から取り外される場合とに分けて説明する。ロープ7がソケット5に取り付けられる場合は、まず、図5〜8において楔材6と楔材6に巻かれたロープ7末端部とが圧接されていない状態、すなわち仮取り付けの状態でソケット5に取り付けられている。次に、ベルト9のパイプ10が設けられた一端をソケット5のロープ通し穴のすき間から差し込んで、ソケット5の内部に挿入する。
ソケット5の内部に挿入されたベルト9の一端は、ソケット5の長手方向にロープ7の末端部側面の一側に沿って通されて、ソケット5の開口部にいったん引き出され、ソケット5の開口部から一部が露出しているロープ7の末端部に巻き掛けられて、再び、開口部からソケット5の内部へ挿入される。ソケット5の内部に再び挿入されたベルト9の一端は、ソケット5の長手方向にロープ7の末端部側面の他側に沿って通されて、ソケット5の内部のロープ通し穴から外側へ引き出される。
次に、ベルト9のパイプ10が設けられた一端は、ピン13aに嵌め込まれ、ベルト9のプーリ11が設けられた他端は、ピン13bに嵌め込まれる。この状態で、プーリ11の六角部12を外部から受けた力で回転させて、ベルト9の一端をプーリ11に巻き取らせていく。ベルト9の一端のパイプ10はピン13aに固定されているので、ベルト9の他端がプーリ11に巻き取られることで、ベルト9の長手方向の長さが次第に短くなる。
ベルト9の長手方向の長さが次第に短くなるにつれて、ベルト9が当接しているロープ7の末端部がソケット5のロープ通し穴側へ付勢されるため、楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部とがソケット5の内部へ次第に引き込まれていく。更にベルト9がプーリ11に巻き取られると、楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部とがソケット5のロープ通し穴側内部の所定の位置まで押し込まれる。これにより楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部とがソケット5の内部で圧接されることで固定されて、ロープ7がソケット5に取り付けられる。
次に、ロープ7がソケット5に取り外される場合は、まず、図10〜13においてソケット5に楔材6とロープ7末端部とが圧接された状態、すなわち取り付け完了の状態で取り付けられている。次に、ベルト9のパイプ10が設けられた一端をソケット5の開口部のすき間から差し込んで、ソケット5の内部に挿入する。
ソケット5の内部に挿入されたベルト9の一端は、ソケット5の長手方向にロープ7の末端部側面の一側に沿って通されて、ソケット5のロープ通し穴側にいったん引き出され、ソケット5のロープ通し穴側から一部が露出している楔材6の端部に巻き掛けられて、再び、ソケット5の内部へ挿入される。ソケット5の内部に再び挿入されたベルト9の一端は、ソケット5の長手方向にロープ7の末端部側面の他側に沿って通されて、ソケット5の開口部から外側へ引き出される。
次に、ベルト9のパイプ10が設けられた一端は、ピン14aに嵌め込まれ、ベルト9のプーリ11が設けられた他端は、ピン14bに嵌め込まれる。この状態で、プーリ11の六角部12を外部から受けた力で回転させて、ベルト9の一端をプーリ11に巻き取らせていく。ベルト9の一端のパイプ10はピン14aに固定されているので、ベルト9の他端がプーリ11に巻き取られることで、ベルト9の長手方向の長さが次第に短くなる。
ベルト9の長手方向の長さが次第に短くなるにつれて、ベルト9が当接している楔材6の端部がソケット5の開口部側へ付勢されていくため、楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部とがソケット5の開口部へ次第に引き出されていく。更にベルト9がプーリ11に巻き取られると、楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部とがソケット5の開口部の所定の位置まで引き出される。これにより楔材6と楔材6に巻かれたロープ7の末端部との圧接状態が緩和されることで固定が解除されて、ロープ7がソケット5から取り外される。
上記のように構成したので、楔材6及び楔材6に巻かれたロープ7末端部が挿入されるロープ通し穴と開口部とが設けられたソケット5を着脱可能に保持する台座1と、外部から受けた力を楔材6及びロープ7末端部に伝達するベルト9と、ベルト9の一端に設けられ、外部の力を受けたとき、ベルト9の一端を一側に保持するパイプ10と、台座1に設けられ、パイプ10を着脱可能に保持するピン13aまたはピン14aと、外部の力を受けてベルト9の他端を巻き取るプーリ11と、台座1に設けられ、プーリ11を着脱可能に保持するピン13bまたは14bと、を備えることにより、てこの原理を作用させることなく、プーリ11を回転させてベルト9がプーリ11に巻き取られることで、ベルト9が外部の力を伝達するため、高速または大容量エレベータ等に使用される大型のソケットにおいても、楔材6及びロープ7末端部の交換作業を容易に行うことができて、かつ必要な押圧力が治具のサイズに比例しないコンパクトな楔式ロープ留め装置用治具を提供することができる。
また、上記のように構成したので、ソケット5が台座1に保持された状態で、ベルト9の一端がパイプ10によりピン13aまたは14aに保持され、かつベルト9の他端がピン13bまたは14bに保持されたプーリ11に巻き取られることにより、楔材6またはロープ7末端部に巻き掛けられているときのベルト9は、ロープ通し穴に挿入する方向及びロープ通し穴への挿入が外れる方向のいずれかへ楔材6及びロープ7末端部に押圧力を与えることができる。
実施の形態2.
図13〜図15は、この発明の実施の形態2に係るベルト通し用器具を配置して構成した楔式ロープ留め装置用治具を示す断面図である。図13は、この発明の実施の形態2に係るベルト通し用器具にベルトを配置して構成した楔式ロープ留め装置用治具の要部構成を示す斜視図である。図14は、図7の楔式ロープ留め装置用治具にこの発明の実施の形態2に係るベルト通し用器具を配置した平面断面図であり、図15は、図11の楔式ロープ留め装置用治具にこの発明の実施の形態2に係るベルト通し用器具を配した平面断面図である。この発明の実施の形態2に係る楔式ロープ留め装置用治具は、実施の形態1に係るベルト9の端部に取り付けられ、ソケット5のロープ通し穴または開口部にベルト9と共に挿入されるベルト通し用器具15を備えていることが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
図において、押圧力伝達部材通し用器具であるベルト通し用器具15は、長手方向がソケット5のロープ通し穴から開口部までの長さよりも長く設定され、幅はベルト9の幅よりも太くなるように設定されている。ベルト通し用器具15の一端には、ベルト9のパイプ10が設けられている端部を挟み込んで一時的に保持したり、この保持を解除可能にするスリット部が設けられている。ベルト通し用器具15の厚さは、なるべく薄い方が望ましいが、少なくとも、ベルト9の端部を保持しながらソケット5に挿入され、ベルト9を案内しながらソケット5の内部にベルト9を貫通させるために必要な強度と柔軟性が確保されるように設定される。ベルト通し用器具15は、例えば、合成ゴムやエラストマー樹脂などで構成しても良い。
次に、この発明の動作について説明する。ロープ7がソケット5に取り付けられる場合と、ソケット5から取り外される場合とにおいて、ベルト9をソケット5のロープ通し穴または開口部へ挿入するとき、ベルト通し用器具15のスリット部に、ベルト9のパイプ10が設けられている端部を挟み込んで一時的に保持させる。
次に、ベルト通し用器具15の一端をソケット5のロープ通し穴または開口部のすき間から内部にベルト9を保持したままの状態で挿入させる。一端がソケット5に挿入され、ソケット5から露出しているベルト通し用器具15の他端を、ソケット5の内部側へと更に押し込んでいく。ベルト通し用器具15の一端は、挿入されたロープ通し穴から、これと反対側にある開口部まで、または挿入された開口部から、これと反対側にあるロープ通し穴まで押し込むことにより、ベルト通し用器具15をソケット5の内部に貫通させて、ベルト9の端部とベルト通し用器具15とは共に外側へ引き出される。ベルト通し用器具15と共に引き出されたベルト9の端部は、ベルト通し用器具15のスリット部から取り外される。
すなわち、ロープ7がソケット5に取り付けられる場合と、ソケット5から取り外される場合とにおいて、ベルト9をソケット5の内部に通すためにベルト通し用器具15を用いること以外の動作は実施の形態1と同じである。
上記のように構成したので、ベルト9をロープ通し穴または開口部へ挿入するとき、ベルト9の一端を保持しながらベルト9の一端と共にロープ通し穴または開口部へ挿入され、ベルト9を案内しながらソケット5の内部にベルト9を貫通させるベルト通し用器具15を備えることにより、例えば、ベルト9が柔らかく、ベルト9だけではソケット5の内部に引っかかって貫通させ難い場合であっても、ベルト9をソケット5の内部に容易に通すことができる。
実施の形態1における楔式ロープ留め装置用治具の全体構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における図1のソケットを台座に取り付けた後の斜視図である。 この発明の実施の形態1における図1の要部を示すベルトの一端にパイプを配した斜視図である。 この発明の実施の形態1における図1の要部を示すベルトの一端にプーリを配した斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるソケット内部のロープ末端部と楔材との位置関係を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における図5の側面図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ末端部と楔材とがソケットに取り付られる前の状態を示す図6の平面断面図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ末端部と楔材とがソケットに取り付られた後の状態を示す図6の平面断面図である。 この発明の実施の形態1におけるソケット内部のロープ末端部と楔材との位置関係を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における図10の側面図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ末端部と楔材とがソケットから取り外される前の状態を示す図10の平面断面図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ末端部と楔材とがソケットから取り外された後の状態を示す図10の平面断面図である。 この発明の実施の形態2におけるベルト通し用器具にベルトを配置して構成した楔式ロープ留め装置用治具の要部構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2における図7の楔式ロープ留め装置用治具にベルト通し用器具を配置した平面断面図である。 この発明の実施の形態2における図11の楔式ロープ留め装置用治具にベルト通し用器具を配置した平面断面図である。
1 台座、2 ベース部、3 ロープ側保持部、4 ロッド側保持部、5 ソケット、6 楔材、7 ロープ、8 ロッド、9 ベルト、10 パイプ、11 プーリ、12 六角部、13a ピン、13b ピン、14a ピン、14b ピン、15 ベルト通し用器具
本発明は、エレベータなどのロープ末端部をソケットに接続するための楔式ロープ留め装置に適用できる。

Claims (3)

  1. 楔及び前記楔に巻かれたロープ末端部が挿入される通し穴と、
    ロープ末端部の一部が露出する開口部とが設けられたソケットを着脱可能に保持する台座と、
    外部から受けた力を楔及びロープ末端部に伝達する押圧力伝達部材と、
    前記押圧力伝達部材の一端に設けられ、外部の力を受けたとき、前記押圧力伝達部材の一端を一側に保持する保持具と、
    前記台座に設けられ、前記保持具を着脱可能に保持する第一の取付部と、
    外部の力を受けて前記押圧力伝達部材の他端を巻き取る巻取り手段と、
    前記台座に設けられ、前記巻取り手段を着脱可能に保持する第二の取付部と、
    を備えたことを特徴とする楔式ロープ留め装置用治具。
  2. 前記ソケットが前記台座に保持された状態で、前記押圧力伝達部材の一端が前記保持具により前記第一の取付部に保持され、かつ前記押圧力伝達部材の他端が前記第二の取付部に保持された前記巻取り手段に巻き取られることにより、前記楔または前記ロープ末端部に巻き掛けられているときの前記押圧力伝達部材は、前記通し穴に挿入する方向及び前記通し穴への挿入が外れる方向のいずれかへ前記楔及び前記ロープ末端部に押圧力を与えることを特徴とする請求項1に記載の楔式ロープ留め装置用治具。
  3. 前記押圧力伝達部材を前記通し穴または前記開口部へ挿入するとき、前記押圧力伝達部材の一端を保持しながら前記押圧力伝達部材の一端と共に前記通し穴または前記開口部へ挿入され、前記押圧力伝達部材を案内しながら前記ソケットの内部に前記押圧力伝達部材を貫通させる押圧力伝達部材通し用器具を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の楔式ロープ留め装置用治具。
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